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元スレ美希「デスノート」
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月「そしてその後、アイドル事務所関係者連続死亡事件と入れ代わるようにキラ事件が起き……世間の注目は完全にこちらに移った」
月「犯罪者ばかりが『心臓麻痺』という死因で何十人も死んでいく『キラ事件』……これは事故死や自殺とは違い、普通に考えて他人が偽装できるような死因ではない。またその犠牲者は世界中に存在している……その全てを同一の人間、ないし集団が直接手を下して行っているとは到底考えられない」
月「また、これが人為的なものではないという可能性……たとえば、『犯罪者』という属性を持った者だけが罹患するウィルスが自然界に存在している可能性……などというのも正直考え難い」
月「そうであるとすれば、これはもう、『離れた場所にいる他人を、直接手を下すことなく心臓麻痺で殺すことができる』という超能力のような力を持った何者かが行っている連続殺人事件……そう考えるしかない」
月「そこでL……竜崎は、キラ事件開始当初、リンド・L・テイラーという男を自らの代役に立て、その男をその何者かに殺させることで、その人物の存在を証明しようとしたが……結局、その試みは失敗に終わった。そうだな? 竜崎」
L「……はい。結果的に、あの生中継からは何も得られませんでした。皆さんご存知の通りです」
月「だが、その後も犯罪者ばかりが次々と心臓麻痺で死んでいることから……もはやこの事件が、何者かの意思にもとづいて行われている連続殺人事件であることは間違い無いものと考えられる。したがって……この事件を起こしている者を世間の呼び名に倣って『キラ』と呼ぶなら、キラは必ずどこかに存在している……そういうことになる」
月「そこで僕は、このキラ事件についても独自に推理を行うことにした」
L「…………」
月「まず、キラは何者なのかという点だが……キラ事件の犠牲者の共通点は、顔と名前が報道された犯罪者であるということと、そのいずれもが心臓麻痺で死んでいるということのみ……強いて言うなら、最初の犠牲者が新宿の通り魔だったことと、殺された犯罪者の大多数が日本に集中していることから、おそらくキラは日本にいるのだろうと考えられるが、それ以上の事は分からない」
L「……よく、最初の犠牲者が新宿の通り魔だということに気が付きましたね。あれはまだキラ事件が広く世間に認知される前の事件でしたが」
月「ああ……僕も当時は気付いていなかったけどね。でも独自にキラ事件を追い始めてからはすぐに思い当たったよ。世界中の大犯罪者が一気に裁かれた時期の直前に、心臓麻痺で死んでいた犯罪者は他にいなかったからね」
L「なるほど」
月「しかしここまでの情報だけだと、キラが日本にいる可能性が高いということ以外は何も分からない。だがそこで、僕は先ほどの事件――アイドル事務所関係者連続死亡事件――との関連性を思いついた」
松田「? どういうこと? 月くん」
月「この二つの事件には、実は二つの共通点があったんだ。まず一点目は、いずれも特定の属性を持った者だけが犠牲となっていること。すなわちキラ事件の方は犯罪者であり、アイドル事務所関係者連続死亡事件の方は文字通りアイドル事務所の関係者」
月「そして二点目は、いずれも『最初の犠牲者』から殺しの実験のような要素が読み取れること。この点、キラ事件の最初の犠牲者は、さっきも言ったように新宿の通り魔だが……その直後に世界中の大犯罪者が一気に殺されたということを考えると、この通り魔はまさに殺しの実験台に使われたとみるのが自然だ」
松田「りゅ、竜崎と全く同じ推理ですね……」
相沢「ああ……」
L「…………」
月「犯罪者ばかりが『心臓麻痺』という死因で何十人も死んでいく『キラ事件』……これは事故死や自殺とは違い、普通に考えて他人が偽装できるような死因ではない。またその犠牲者は世界中に存在している……その全てを同一の人間、ないし集団が直接手を下して行っているとは到底考えられない」
月「また、これが人為的なものではないという可能性……たとえば、『犯罪者』という属性を持った者だけが罹患するウィルスが自然界に存在している可能性……などというのも正直考え難い」
月「そうであるとすれば、これはもう、『離れた場所にいる他人を、直接手を下すことなく心臓麻痺で殺すことができる』という超能力のような力を持った何者かが行っている連続殺人事件……そう考えるしかない」
月「そこでL……竜崎は、キラ事件開始当初、リンド・L・テイラーという男を自らの代役に立て、その男をその何者かに殺させることで、その人物の存在を証明しようとしたが……結局、その試みは失敗に終わった。そうだな? 竜崎」
L「……はい。結果的に、あの生中継からは何も得られませんでした。皆さんご存知の通りです」
月「だが、その後も犯罪者ばかりが次々と心臓麻痺で死んでいることから……もはやこの事件が、何者かの意思にもとづいて行われている連続殺人事件であることは間違い無いものと考えられる。したがって……この事件を起こしている者を世間の呼び名に倣って『キラ』と呼ぶなら、キラは必ずどこかに存在している……そういうことになる」
月「そこで僕は、このキラ事件についても独自に推理を行うことにした」
L「…………」
月「まず、キラは何者なのかという点だが……キラ事件の犠牲者の共通点は、顔と名前が報道された犯罪者であるということと、そのいずれもが心臓麻痺で死んでいるということのみ……強いて言うなら、最初の犠牲者が新宿の通り魔だったことと、殺された犯罪者の大多数が日本に集中していることから、おそらくキラは日本にいるのだろうと考えられるが、それ以上の事は分からない」
L「……よく、最初の犠牲者が新宿の通り魔だということに気が付きましたね。あれはまだキラ事件が広く世間に認知される前の事件でしたが」
月「ああ……僕も当時は気付いていなかったけどね。でも独自にキラ事件を追い始めてからはすぐに思い当たったよ。世界中の大犯罪者が一気に裁かれた時期の直前に、心臓麻痺で死んでいた犯罪者は他にいなかったからね」
L「なるほど」
月「しかしここまでの情報だけだと、キラが日本にいる可能性が高いということ以外は何も分からない。だがそこで、僕は先ほどの事件――アイドル事務所関係者連続死亡事件――との関連性を思いついた」
松田「? どういうこと? 月くん」
月「この二つの事件には、実は二つの共通点があったんだ。まず一点目は、いずれも特定の属性を持った者だけが犠牲となっていること。すなわちキラ事件の方は犯罪者であり、アイドル事務所関係者連続死亡事件の方は文字通りアイドル事務所の関係者」
月「そして二点目は、いずれも『最初の犠牲者』から殺しの実験のような要素が読み取れること。この点、キラ事件の最初の犠牲者は、さっきも言ったように新宿の通り魔だが……その直後に世界中の大犯罪者が一気に殺されたということを考えると、この通り魔はまさに殺しの実験台に使われたとみるのが自然だ」
松田「りゅ、竜崎と全く同じ推理ですね……」
相沢「ああ……」
L「…………」
以下、>>822からの続きとなります。
総一郎「か、家庭教師?」
月「ああ。どうも粧裕が、僕の模試の成績の事とか色々話していたみたいでね。元々、アイドル活動をしながらの受験勉強はかなり時間的に厳しいと思っていたところ、もし家庭教師でもやってもらえたら……という相談だった」
L「…………」
総一郎「それでライト、お前……その話は」
月「ああ……少し迷ったが、受けることにしたよ」
L・総一郎「!」
月「そして一週間くらい前……僕と粧裕と、その二人のアイドルとで、挨拶も兼ねて四人で一度顔を合わせた」
L「! ……もう、会ったんですか」
月「ああ。早速、明日には天海春香の家で一回目の授業をすることになっている。そして来週には高槻やよいの家に行く予定だ」
総一郎「ら、ライト……お前……」
月「父さん」
総一郎「相手がキラかもしれない……そこまで推理していながら、何故、そんな危険な事を……」
月「……ごめん。父さん。今まで話せていなくて」
総一郎「…………」
L「月くん」
月「何だ? 竜崎」
L「先ほど、大学で聞いたことの確認ですが……月くんは、キラの殺しに必要な条件が分かっていたんですよね?」
月「ああ。これまでに殺された犯罪者の報道のされ方から考えて、キラの殺しには顔と名前が必要……それは当然分かっていた。もっとも、さっきの大学での竜崎との会話で、『キラは顔だけでも人を殺せる可能性がある』ということまで分かったが」
L「しかし、高槻やよいと天海春香の家庭教師をするとなれば、当然、この二人に対しては自分の顔も名前も晒すことになる……」
月「ああ。もちろんそうなる。まさか竜崎のように面を着けて授業をするわけにはいかないし、粧裕とのつながりがある以上、偽名も使えないからね」
L「…………」
総一郎「ライト。繰り返しになるが、それなら何故……」
月「父さん。少し落ち着いて考えてみてくれ。もし高槻やよいか天海春香のいずれかがキラであったとしても……ただの一家庭教師に過ぎない僕をいきなり殺したりするはずがない。そうだろう?」
総一郎「それは……そうだが」
月「もっとも、僕と粧裕の父親が警察官であることは、既に粧裕が高槻やよいに話していたために知られていたが……それでも父さんが『キラ事件の捜査をしている警察官』であることは知られていないし、またこれからも知られることはない」
L「……今はそうでも、いずれ二人に伝わる可能性はありませんか? 月くんは大丈夫としても、妹さんの方から」
月「それも大丈夫だ。確かに粧裕も、父がキラ事件の捜査本部の指揮を執っているということについては、前に家族会議で聞いていたから知っているが……この事件に限らず、父が何の事件を担当しているかということについては、絶対に家族以外には話さないよう、僕も粧裕も、小さい頃からよく言い聞かせられてきた」
L「……そうなんですか? 夜神さん」
総一郎「ああ。私が担当している事件の犯人、またはその関係者がどこにいるか分からんからな。ライトや粧裕を危険な目に遭わせないためにも、そのことだけは昔から徹底してきた」
松田「確かに……犯人を検挙しても、その仲間が報復を図って担当刑事の家族を狙う……とか、考えられない話じゃないですもんね」
総一郎「ああ」
L「……なるほど」
月「したがって、僕はもちろん、粧裕からも……父がキラ事件の捜査をしていることが高槻やよいや天海春香に伝わることはない。それはつまり、僕がこうしてキラ事件の捜査に関わっていることも知られることはないということだ」
総一郎「…………」
月「ああ。どうも粧裕が、僕の模試の成績の事とか色々話していたみたいでね。元々、アイドル活動をしながらの受験勉強はかなり時間的に厳しいと思っていたところ、もし家庭教師でもやってもらえたら……という相談だった」
L「…………」
総一郎「それでライト、お前……その話は」
月「ああ……少し迷ったが、受けることにしたよ」
L・総一郎「!」
月「そして一週間くらい前……僕と粧裕と、その二人のアイドルとで、挨拶も兼ねて四人で一度顔を合わせた」
L「! ……もう、会ったんですか」
月「ああ。早速、明日には天海春香の家で一回目の授業をすることになっている。そして来週には高槻やよいの家に行く予定だ」
総一郎「ら、ライト……お前……」
月「父さん」
総一郎「相手がキラかもしれない……そこまで推理していながら、何故、そんな危険な事を……」
月「……ごめん。父さん。今まで話せていなくて」
総一郎「…………」
L「月くん」
月「何だ? 竜崎」
L「先ほど、大学で聞いたことの確認ですが……月くんは、キラの殺しに必要な条件が分かっていたんですよね?」
月「ああ。これまでに殺された犯罪者の報道のされ方から考えて、キラの殺しには顔と名前が必要……それは当然分かっていた。もっとも、さっきの大学での竜崎との会話で、『キラは顔だけでも人を殺せる可能性がある』ということまで分かったが」
L「しかし、高槻やよいと天海春香の家庭教師をするとなれば、当然、この二人に対しては自分の顔も名前も晒すことになる……」
月「ああ。もちろんそうなる。まさか竜崎のように面を着けて授業をするわけにはいかないし、粧裕とのつながりがある以上、偽名も使えないからね」
L「…………」
総一郎「ライト。繰り返しになるが、それなら何故……」
月「父さん。少し落ち着いて考えてみてくれ。もし高槻やよいか天海春香のいずれかがキラであったとしても……ただの一家庭教師に過ぎない僕をいきなり殺したりするはずがない。そうだろう?」
総一郎「それは……そうだが」
月「もっとも、僕と粧裕の父親が警察官であることは、既に粧裕が高槻やよいに話していたために知られていたが……それでも父さんが『キラ事件の捜査をしている警察官』であることは知られていないし、またこれからも知られることはない」
L「……今はそうでも、いずれ二人に伝わる可能性はありませんか? 月くんは大丈夫としても、妹さんの方から」
月「それも大丈夫だ。確かに粧裕も、父がキラ事件の捜査本部の指揮を執っているということについては、前に家族会議で聞いていたから知っているが……この事件に限らず、父が何の事件を担当しているかということについては、絶対に家族以外には話さないよう、僕も粧裕も、小さい頃からよく言い聞かせられてきた」
L「……そうなんですか? 夜神さん」
総一郎「ああ。私が担当している事件の犯人、またはその関係者がどこにいるか分からんからな。ライトや粧裕を危険な目に遭わせないためにも、そのことだけは昔から徹底してきた」
松田「確かに……犯人を検挙しても、その仲間が報復を図って担当刑事の家族を狙う……とか、考えられない話じゃないですもんね」
総一郎「ああ」
L「……なるほど」
月「したがって、僕はもちろん、粧裕からも……父がキラ事件の捜査をしていることが高槻やよいや天海春香に伝わることはない。それはつまり、僕がこうしてキラ事件の捜査に関わっていることも知られることはないということだ」
総一郎「…………」
もうこれ責任取ってこんなSS書いた>>1の名前を書いたらいい
月「父さん」
総一郎「……何だ? ライト」
月「僕はキラ事件についても、さっき述べたように、これまでの事件と同様、独自に推理をしていたし……もしその推理の裏付けを取れる機会が持てるのなら、是非持ちたいと思っていた」
総一郎「…………」
月「そう思っていた矢先に、降って湧いたこの家庭教師の話……765プロ関係者を疑っていた僕にとっては、自分の推理の裏付けを取るための絶好のチャンスとなった」
月「だが相手がキラ本人だった場合……自分が殺される危険もゼロではない」
月「そのリスクを踏まえてもなお、二人の家庭教師を引き受けるべきか否か……自分の中で僅かな迷いが生じた。それも事実だ」
月「しかし……父さん」
総一郎「…………」
月「将来、僕は警察に入り、父さんのような立派な刑事になるつもりだ」
総一郎「! …………」
月「そのためには、この程度の危険から逃げてなどいられない……むしろこの程度の危険、進んで引き受けるくらいでなければ、将来、もっと凶悪な犯罪に出くわしたときに、立ち向かうことなど決してできない……そう思うんだ」
総一郎「……ライト……」
月「だから僕は、この二人の家庭教師を引き受けることにした」
月「そして僕がこの二人と直接接触することで、自分の推理の裏付けを取ることができたなら……すぐにでも父さんに報告し、事件の解決に役立ててもらうつもりだった」
総一郎「…………」
総一郎「……何だ? ライト」
月「僕はキラ事件についても、さっき述べたように、これまでの事件と同様、独自に推理をしていたし……もしその推理の裏付けを取れる機会が持てるのなら、是非持ちたいと思っていた」
総一郎「…………」
月「そう思っていた矢先に、降って湧いたこの家庭教師の話……765プロ関係者を疑っていた僕にとっては、自分の推理の裏付けを取るための絶好のチャンスとなった」
月「だが相手がキラ本人だった場合……自分が殺される危険もゼロではない」
月「そのリスクを踏まえてもなお、二人の家庭教師を引き受けるべきか否か……自分の中で僅かな迷いが生じた。それも事実だ」
月「しかし……父さん」
総一郎「…………」
月「将来、僕は警察に入り、父さんのような立派な刑事になるつもりだ」
総一郎「! …………」
月「そのためには、この程度の危険から逃げてなどいられない……むしろこの程度の危険、進んで引き受けるくらいでなければ、将来、もっと凶悪な犯罪に出くわしたときに、立ち向かうことなど決してできない……そう思うんだ」
総一郎「……ライト……」
月「だから僕は、この二人の家庭教師を引き受けることにした」
月「そして僕がこの二人と直接接触することで、自分の推理の裏付けを取ることができたなら……すぐにでも父さんに報告し、事件の解決に役立ててもらうつもりだった」
総一郎「…………」
月「ただ、父さんに余計な心配は掛けたくなかったから……自分の推理の裏付けが取れるまでは、この件について話すつもりはなかったんだ」
総一郎「…………」
L「つまり月くんは、危険を承知の上で、キラ事件の犯人である可能性がある二人のアイドルと接点を持った……それは自身の推理の裏付けを取るための行動であるとともに、捜査本部の長としてキラ事件を追っている父の力になりたいという強い思いがあったからこそ……そういうことですね? 月くん」
月「ああ。その通りだ。竜崎」
総一郎「…………」
L「……夜神さん。月くんが独自に行っていたキラ事件についての推理の内容、さらに今述べて頂いた、父である夜神さんの力になりたいという強い思いをも踏まえて……改めてお聞きします」
総一郎「…………」
L「月くんを、この捜査本部に加えることを認めて頂けませんか?」
総一郎「…………」
L「月くんには既にお伝えしましたが……もしこの捜査本部に入ってもらうとしても、月くんはまだ大学生になったばかりの身……気の向いたときにこの捜査本部へ来てもらい、我々に知恵を提供してもらう形を基本とする」
L「もっとも、私としても、月くんが既に765プロダクション所属のアイドルと接点を持っていたとは予想外でしたが……現状、この家庭教師の件以外に、月くんに危害が及びかねないような捜査は頼まない」
L「この条件で……どうでしょうか」
総一郎「……ライト」
月「はい」
総一郎「……本気、なんだな」
月「ああ。将来、警察庁入庁を志す者として……そして刑事局長・夜神総一郎の息子として……この未曽有の凶悪犯罪を放置しておくことなど決してできない。自分にできることがあるなら全力で協力し……必ずやキラを捕まえたいと思う」
総一郎「……分かった」
月「! 父さん」
総一郎「ただし、お前が少しでも危険な目に遭いそうになったら私は止める。そしてその際には必ず私の指示に従え。いいな」
月「ああ、分かったよ。ありがとう。父さん」
L「ありがとうございます。夜神さん」
総一郎「…………」
L「つまり月くんは、危険を承知の上で、キラ事件の犯人である可能性がある二人のアイドルと接点を持った……それは自身の推理の裏付けを取るための行動であるとともに、捜査本部の長としてキラ事件を追っている父の力になりたいという強い思いがあったからこそ……そういうことですね? 月くん」
月「ああ。その通りだ。竜崎」
総一郎「…………」
L「……夜神さん。月くんが独自に行っていたキラ事件についての推理の内容、さらに今述べて頂いた、父である夜神さんの力になりたいという強い思いをも踏まえて……改めてお聞きします」
総一郎「…………」
L「月くんを、この捜査本部に加えることを認めて頂けませんか?」
総一郎「…………」
L「月くんには既にお伝えしましたが……もしこの捜査本部に入ってもらうとしても、月くんはまだ大学生になったばかりの身……気の向いたときにこの捜査本部へ来てもらい、我々に知恵を提供してもらう形を基本とする」
L「もっとも、私としても、月くんが既に765プロダクション所属のアイドルと接点を持っていたとは予想外でしたが……現状、この家庭教師の件以外に、月くんに危害が及びかねないような捜査は頼まない」
L「この条件で……どうでしょうか」
総一郎「……ライト」
月「はい」
総一郎「……本気、なんだな」
月「ああ。将来、警察庁入庁を志す者として……そして刑事局長・夜神総一郎の息子として……この未曽有の凶悪犯罪を放置しておくことなど決してできない。自分にできることがあるなら全力で協力し……必ずやキラを捕まえたいと思う」
総一郎「……分かった」
月「! 父さん」
総一郎「ただし、お前が少しでも危険な目に遭いそうになったら私は止める。そしてその際には必ず私の指示に従え。いいな」
月「ああ、分かったよ。ありがとう。父さん」
L「ありがとうございます。夜神さん」
松田「良かった良かった。これで晴れて、月くんも我らがキラ対策捜査本部の一員だね」
月「ありがとうございます。松田さん。改めてよろしくお願いします」
松田「うん。こちらこそよろしくね。さっきの推理も凄かったし、月くんが入ってくれたら百人力だよ」
相沢「本当にな。しかしこれで本当に松田の立場が危うく……」
松田「だ、だからそういうのやめて下さいって! マジでシャレになってないっすから!」
L「……さて、月くん」
月「? 何だ? 竜崎」
L「今、松田さんも仰っていましたが……結論から言って、月くんの推理内容は非常に素晴らしいものでした。一般に報道されている情報だけでここまでの推理ができる人間は、おそらく月くんを置いて他にいないでしょう」
L「そんな月くんをこの捜査本部に呼んだことはやはり間違いではなかったと……私はそう確信しています」
月「……ありがとう。竜崎。そう言ってもらえると嬉しいよ」
L「そして先ほど、夜神さんからも、月くんをこの捜査本部に迎え入れることを認めて頂けましたので……これまでに私達が行ってきた捜査の状況についても、今から全て月くんにお伝えしたいと思います。よろしいですね? 夜神さん」
総一郎「……ああ。ライトが正式に捜査本部の一員となった以上、当然の事だ」
L「ありがとうございます。夜神さん。それでは、月くん。全てお話しします」
L「これまでに私達が知りえた……キラ事件についての全てを」
月「ありがとうございます。松田さん。改めてよろしくお願いします」
松田「うん。こちらこそよろしくね。さっきの推理も凄かったし、月くんが入ってくれたら百人力だよ」
相沢「本当にな。しかしこれで本当に松田の立場が危うく……」
松田「だ、だからそういうのやめて下さいって! マジでシャレになってないっすから!」
L「……さて、月くん」
月「? 何だ? 竜崎」
L「今、松田さんも仰っていましたが……結論から言って、月くんの推理内容は非常に素晴らしいものでした。一般に報道されている情報だけでここまでの推理ができる人間は、おそらく月くんを置いて他にいないでしょう」
L「そんな月くんをこの捜査本部に呼んだことはやはり間違いではなかったと……私はそう確信しています」
月「……ありがとう。竜崎。そう言ってもらえると嬉しいよ」
L「そして先ほど、夜神さんからも、月くんをこの捜査本部に迎え入れることを認めて頂けましたので……これまでに私達が行ってきた捜査の状況についても、今から全て月くんにお伝えしたいと思います。よろしいですね? 夜神さん」
総一郎「……ああ。ライトが正式に捜査本部の一員となった以上、当然の事だ」
L「ありがとうございます。夜神さん。それでは、月くん。全てお話しします」
L「これまでに私達が知りえた……キラ事件についての全てを」
L「―――以上が、現在の我々の捜査状況です。いかがですか? 月くん」
月「……正直言って、驚いたな……。まさか本当に、765プロの関係者にキラとしての嫌疑が掛かっていたなんて……」
月「しかも、そのキラ容疑者の最有力候補の一人が、僕が既に会っている天海春香だったとは……」
L「はい。しかし、我々よりも遥かに少ない情報量から、ほとんど同じ結論に辿り着いていた月くんはすごいです」
月「まあ僕の場合は、あくまでも相対的にみて最も可能性が高いと考えられる……という程度の推理だったけどね」
松田「いやいや、本当にすごいよ。月くん。これならもうキラ逮捕も時間の問題……まあ個人的には、やっぱりはるるんやミキミキを捕まえるのは複雑な気もするけど……」
星井父「…………」
相沢「松田」
松田「あっ。すみません……」
月「?」
星井父「……竜崎」
L「はい」
星井父「……そろそろ、俺の事も……」
L「そうですね。ここで話しておくべきですね。月くん」
月「? 何だ? 竜崎」
L「今ここに居る星井係長は、765プロダクション所属アイドル・星井美希の実の父親です」
月「! …………」
星井父「元々、俺は娘が疑われるようになる前からこの捜査本部に居たんだが……よもや、こんなことになるとはな」
月「……そうでしたか」
星井父「で、どうするんだ? 竜崎。お前の考えを貫くなら、月くんが捜査本部に加わった今のこの状況でも、俺はまだここに居ていいってことになるが」
L「そうですね。ただそれは、あくまでもこの捜査本部の構成員が既存のメンバーのままである場合を前提としていましたので……月くんという、新たなメンバーが加わった以上は事情が変わってきます。ましてや、月くんは既にキラ容疑者の最有力候補の一人である天海春香と直接接触しているわけですから猶更です」
星井父「……つまり俺が『夜神月という男が近付いてきたら気を付けろ』と娘に言うかもしれないと?」
L「はい」
星井父「…………」
月「……正直言って、驚いたな……。まさか本当に、765プロの関係者にキラとしての嫌疑が掛かっていたなんて……」
月「しかも、そのキラ容疑者の最有力候補の一人が、僕が既に会っている天海春香だったとは……」
L「はい。しかし、我々よりも遥かに少ない情報量から、ほとんど同じ結論に辿り着いていた月くんはすごいです」
月「まあ僕の場合は、あくまでも相対的にみて最も可能性が高いと考えられる……という程度の推理だったけどね」
松田「いやいや、本当にすごいよ。月くん。これならもうキラ逮捕も時間の問題……まあ個人的には、やっぱりはるるんやミキミキを捕まえるのは複雑な気もするけど……」
星井父「…………」
相沢「松田」
松田「あっ。すみません……」
月「?」
星井父「……竜崎」
L「はい」
星井父「……そろそろ、俺の事も……」
L「そうですね。ここで話しておくべきですね。月くん」
月「? 何だ? 竜崎」
L「今ここに居る星井係長は、765プロダクション所属アイドル・星井美希の実の父親です」
月「! …………」
星井父「元々、俺は娘が疑われるようになる前からこの捜査本部に居たんだが……よもや、こんなことになるとはな」
月「……そうでしたか」
星井父「で、どうするんだ? 竜崎。お前の考えを貫くなら、月くんが捜査本部に加わった今のこの状況でも、俺はまだここに居ていいってことになるが」
L「そうですね。ただそれは、あくまでもこの捜査本部の構成員が既存のメンバーのままである場合を前提としていましたので……月くんという、新たなメンバーが加わった以上は事情が変わってきます。ましてや、月くんは既にキラ容疑者の最有力候補の一人である天海春香と直接接触しているわけですから猶更です」
星井父「……つまり俺が『夜神月という男が近付いてきたら気を付けろ』と娘に言うかもしれないと?」
L「はい」
星井父「…………」
総一郎「竜崎。それはいくらなんでも……」
星井父「いえ。いいんです。局長。私の娘に掛かっている嫌疑の度合いを考えれば、これくらい疑うのは当然です」
総一郎「しかし、そういうことまで言い出しては……もはや、星井君をこの捜査本部に居させること自体……」
L「そうですね。なので今後、星井さんにはこの捜査本部にいる間以外は、常にこれを身に着けてもらいます」スッ
星井父「? これは?」
L「タイピン型の超小型マイクです。加えて超高感度ですので、小声の会話でも極めてクリアに拾えます」
星井父「! ……これを、常に……?」
L「はい。ここにいるとき以外は常に肌身離さず身に着けて下さい。防水加工もされていますので、風呂場にも持ち込めるつくりになっています」
星井父「…………」
総一郎「りゅ、竜崎……」
L「星井さん。これは単に、あなたから美希さんへの情報漏洩を防ぐための措置というだけではありません。このマイクが拾う音声は、リアルタイムでこの捜査本部にある私のPC、および別の場所にあるワタリのPCに自動で転送され、かつ録音もされるようになっています」
月「……なるほど。つまり監視と捜査を同時に行えるということか」
星井父「! …………」
L「はい。その通りです。ただ捜査といっても、星井さんに何か特別なことをして頂く必要はありません。日常生活の範疇で、娘さんと普通に会話をして頂ければそれで十分です。そのやりとりの中から、キラ事件解決のヒントが得られるかもしれませんので」
星井父「…………」
総一郎「星井君……」
星井父「……分かった。良い案だ。喜んで着けさせてもらおう」
松田「係長」
L「ただしくれぐれも、録音を意識するあまり、かえって不自然な会話運びとなったりしないよう……そこだけは細心の注意を払って下さい」
星井父「……ああ。それは分かっている」
模木「係長……」
星井父「何、大丈夫だ。これでこの捜査本部に残ったまま、事件の結末を見届けられる……そう思えば、これくらいどうということはない」
模木「…………」
星井父「いえ。いいんです。局長。私の娘に掛かっている嫌疑の度合いを考えれば、これくらい疑うのは当然です」
総一郎「しかし、そういうことまで言い出しては……もはや、星井君をこの捜査本部に居させること自体……」
L「そうですね。なので今後、星井さんにはこの捜査本部にいる間以外は、常にこれを身に着けてもらいます」スッ
星井父「? これは?」
L「タイピン型の超小型マイクです。加えて超高感度ですので、小声の会話でも極めてクリアに拾えます」
星井父「! ……これを、常に……?」
L「はい。ここにいるとき以外は常に肌身離さず身に着けて下さい。防水加工もされていますので、風呂場にも持ち込めるつくりになっています」
星井父「…………」
総一郎「りゅ、竜崎……」
L「星井さん。これは単に、あなたから美希さんへの情報漏洩を防ぐための措置というだけではありません。このマイクが拾う音声は、リアルタイムでこの捜査本部にある私のPC、および別の場所にあるワタリのPCに自動で転送され、かつ録音もされるようになっています」
月「……なるほど。つまり監視と捜査を同時に行えるということか」
星井父「! …………」
L「はい。その通りです。ただ捜査といっても、星井さんに何か特別なことをして頂く必要はありません。日常生活の範疇で、娘さんと普通に会話をして頂ければそれで十分です。そのやりとりの中から、キラ事件解決のヒントが得られるかもしれませんので」
星井父「…………」
総一郎「星井君……」
星井父「……分かった。良い案だ。喜んで着けさせてもらおう」
松田「係長」
L「ただしくれぐれも、録音を意識するあまり、かえって不自然な会話運びとなったりしないよう……そこだけは細心の注意を払って下さい」
星井父「……ああ。それは分かっている」
模木「係長……」
星井父「何、大丈夫だ。これでこの捜査本部に残ったまま、事件の結末を見届けられる……そう思えば、これくらいどうということはない」
模木「…………」
月「ところで、竜崎」
L「はい。何でしょう」
月「今『ワタリ』って言っていたが……まだ他に居るのか? この捜査本部のメンバーが」
L「はい。もうじき来ると思いますが――」
ガチャッ
ワタリ「お待たせいたしました」
L「ワタリ。例の物は?」
ワタリ「もうできております」
L「では月くんに」
ワタリ「はい。はじめまして。ワタリと申します」
月「あ、はい。夜神月です」
ワタリ「では早速ですが、こちらをどうぞ」スッ
月「? 学生証……? って、名前が……『朝日 月』?」
L「はい。既に他の皆さんには偽の警察手帳をお渡ししているのですが……月くんはまだ学生さんですので」
月「……なるほど。キラ対策の偽の身分証ってわけか」
L「はい。ただ、キラは既に『顔だけでも人を殺せる』能力を持っているものと考えられますし……それに加えて、月くんはもう顔と名前を765プロダクション所属のアイドル二名に知られていますので、あまり使う機会は無いかもしれませんが……一応、持っておいて下さい」
月「分かった。ありがとう」
L「はい。何でしょう」
月「今『ワタリ』って言っていたが……まだ他に居るのか? この捜査本部のメンバーが」
L「はい。もうじき来ると思いますが――」
ガチャッ
ワタリ「お待たせいたしました」
L「ワタリ。例の物は?」
ワタリ「もうできております」
L「では月くんに」
ワタリ「はい。はじめまして。ワタリと申します」
月「あ、はい。夜神月です」
ワタリ「では早速ですが、こちらをどうぞ」スッ
月「? 学生証……? って、名前が……『朝日 月』?」
L「はい。既に他の皆さんには偽の警察手帳をお渡ししているのですが……月くんはまだ学生さんですので」
月「……なるほど。キラ対策の偽の身分証ってわけか」
L「はい。ただ、キラは既に『顔だけでも人を殺せる』能力を持っているものと考えられますし……それに加えて、月くんはもう顔と名前を765プロダクション所属のアイドル二名に知られていますので、あまり使う機会は無いかもしれませんが……一応、持っておいて下さい」
月「分かった。ありがとう」
L「そして、今後の捜査方針ですが……」
一同「…………」
L「私は元々、ある特定の人物に近付いてほしくて、月くんをこの捜査本部にお呼びしたんですよね。もちろんキラ容疑者本人ではありませんが……」
月「? そうだったのか?」
L「はい。実は星井美希……美希さんと接点のある、他の事務所所属のアイドルに接触してもらおうと考えていたんですが……もう既に月くんが天海春香と接点を持っていた以上、今、月くんが両者に対して同時に接触するのはやめておいた方がいいだろうと思っています」
松田「えっ。誰なんです? その他の事務所のアイドルって」
L「まあ今は一旦忘れておいて下さい。流石にこのタイミングで月くんが天海春香とそのアイドルの両方と同時に接点を持つのは怪しまれるでしょうから」
月「そうだな。まあ接点の持ち方にもよるだろうが」
松田「誰なんだ……気になる……なりますよね? 相沢さん」
相沢「お前は単に個人的に興味があるだけだろ」
松田「そ、そんなんじゃないですって!」
L「ですので、一旦は月くんは天海春香との接触のみに努めて下さい。あとは一応、高槻やよいの方とも」
月「ああ、もちろん。そのつもりで家庭教師になったわけだからね」
総一郎「……ライト。くれぐれも無理だけはするんじゃないぞ」
月「分かってるよ。父さん。ただ、それよりも……」
総一郎「? 何だ? ライト」
月「さっき、竜崎から聞いた話によると……父さんは一度、模木さんと共に765プロの事務所に聞き取り調査に行っており、その時に天海春香・高槻やよいのいずれとも顔を合わせている……そうなんだよね?」
総一郎「ああ、そうだ。だが私はその際、『朝日四十郎』という偽名の入った警察手帳を提示している。仮にその名を覚えられていたとしても、『あの時事務所に来た刑事が夜神月の父親である』ということは分からないはずだ」
一同「…………」
L「私は元々、ある特定の人物に近付いてほしくて、月くんをこの捜査本部にお呼びしたんですよね。もちろんキラ容疑者本人ではありませんが……」
月「? そうだったのか?」
L「はい。実は星井美希……美希さんと接点のある、他の事務所所属のアイドルに接触してもらおうと考えていたんですが……もう既に月くんが天海春香と接点を持っていた以上、今、月くんが両者に対して同時に接触するのはやめておいた方がいいだろうと思っています」
松田「えっ。誰なんです? その他の事務所のアイドルって」
L「まあ今は一旦忘れておいて下さい。流石にこのタイミングで月くんが天海春香とそのアイドルの両方と同時に接点を持つのは怪しまれるでしょうから」
月「そうだな。まあ接点の持ち方にもよるだろうが」
松田「誰なんだ……気になる……なりますよね? 相沢さん」
相沢「お前は単に個人的に興味があるだけだろ」
松田「そ、そんなんじゃないですって!」
L「ですので、一旦は月くんは天海春香との接触のみに努めて下さい。あとは一応、高槻やよいの方とも」
月「ああ、もちろん。そのつもりで家庭教師になったわけだからね」
総一郎「……ライト。くれぐれも無理だけはするんじゃないぞ」
月「分かってるよ。父さん。ただ、それよりも……」
総一郎「? 何だ? ライト」
月「さっき、竜崎から聞いた話によると……父さんは一度、模木さんと共に765プロの事務所に聞き取り調査に行っており、その時に天海春香・高槻やよいのいずれとも顔を合わせている……そうなんだよね?」
総一郎「ああ、そうだ。だが私はその際、『朝日四十郎』という偽名の入った警察手帳を提示している。仮にその名を覚えられていたとしても、『あの時事務所に来た刑事が夜神月の父親である』ということは分からないはずだ」
美希と繋がりのある他の事務所のアイドル?
本命は弥美沙だけど、もしかしたら876組やジュピター、それともデレマス組、大穴で魔王エンジェルもあったりww
本命は弥美沙だけど、もしかしたら876組やジュピター、それともデレマス組、大穴で魔王エンジェルもあったりww
月「それはそうだが……天海春香・高槻やよいの両名と接点があるのは僕だけじゃない……粧裕もだ」
総一郎「! …………」
月「というか、当然の事だが……粧裕の方が二人との接点は強い。元々は粧裕と高槻やよいが友達同士だったというところから、僕に家庭教師を依頼するという話が出てきたんだからね」
総一郎「そうか……ではもし、天海春香・高槻やよいの両名、あるいはいずれか一方が粧裕に会いに、うちに遊びにでも来たりすれば……」
L「そのとき、もしたまたま夜神さんが在宅しており、鉢合わせでもしようものなら……ちょっと面倒なことになりますね」
月「ああ……そうなれば、少なくとも『夜神月の父親』が、偽名を用いてキラ事件の捜査をしていたということはばれる……そうすれば、息子で警察志望の僕も、何らかの形でこの事件の捜査に関わっている可能性がある……と推測することも不可能ではない」
L「月くんが警察志望であることは、二人は知っているんですか?」
月「ああ。僕が二人に会った時点では既に知られていた。粧裕が、父が現職の警察官であることを高槻やよいに話したときに一緒に話したそうだ」
L「なるほど……まあ仮にそこまでばれたとしても、流石にそれだけで夜神さん、あるいは月くんを殺すとは思えませんが……一応、注意はしておいて下さい。たとえば夜神さんの在宅中に粧裕さんの友人が遊びに来た場合などは、その相手が誰であろうとも、夜神さんは自然に外出するなどして顔を合わさずにやり過ごす……」
総一郎「うむ……」
L「それから、月くん」
月「何だ? 竜崎」
L「今後、家庭教師をする際には、原則として二人の自宅に行くのでしょうから……先ほどご説明した『黒いノート』の存在についても、一応意識しておいて下さい。もっとも、もしこれが本当にキラとしての活動に関係するような物なら、一見して分かるようなところにはまず置いていないだろうとは思いますが……」
月「ああ。分かった」
L「それから、ノートを持っている可能性があるとすれば、天海春香の方だと思いますが……765プロダクション全体がキラ事件に関わっている可能性も否定できない以上、高槻やよいの方についても、念の為、注意だけはしておいて下さい」
月「そうだな。いずれの自宅に行ったときも、不自然にならない程度に観察するようにするよ」
L「よろしくお願いします。それでは早速ですが、明日の天海春香の一回目の授業、頑張って下さい」
月「ああ。ありがとう。竜崎」
月「まずは家庭教師としての信頼を得る……そしてそこから、少しでも有益な情報が引き出せないか探ってみるよ」
L「はい。お願いします。月くんならきっと上手くできると思います」
総一郎「……ライト……」
月「大丈夫だよ。父さん。そんな心配そうな顔をしないでくれ」
総一郎「…………」
月「さっきも言ったように、決して無理はしないから」
総一郎「……ああ。分かった」
月「…………」
月(キラの正体……765プロ……真相はまだ謎のままだが……)
月(必ず僕が……その全ての謎を解き明かしてみせる)
月(退屈だった日々は、もう終わりだ)
総一郎「! …………」
月「というか、当然の事だが……粧裕の方が二人との接点は強い。元々は粧裕と高槻やよいが友達同士だったというところから、僕に家庭教師を依頼するという話が出てきたんだからね」
総一郎「そうか……ではもし、天海春香・高槻やよいの両名、あるいはいずれか一方が粧裕に会いに、うちに遊びにでも来たりすれば……」
L「そのとき、もしたまたま夜神さんが在宅しており、鉢合わせでもしようものなら……ちょっと面倒なことになりますね」
月「ああ……そうなれば、少なくとも『夜神月の父親』が、偽名を用いてキラ事件の捜査をしていたということはばれる……そうすれば、息子で警察志望の僕も、何らかの形でこの事件の捜査に関わっている可能性がある……と推測することも不可能ではない」
L「月くんが警察志望であることは、二人は知っているんですか?」
月「ああ。僕が二人に会った時点では既に知られていた。粧裕が、父が現職の警察官であることを高槻やよいに話したときに一緒に話したそうだ」
L「なるほど……まあ仮にそこまでばれたとしても、流石にそれだけで夜神さん、あるいは月くんを殺すとは思えませんが……一応、注意はしておいて下さい。たとえば夜神さんの在宅中に粧裕さんの友人が遊びに来た場合などは、その相手が誰であろうとも、夜神さんは自然に外出するなどして顔を合わさずにやり過ごす……」
総一郎「うむ……」
L「それから、月くん」
月「何だ? 竜崎」
L「今後、家庭教師をする際には、原則として二人の自宅に行くのでしょうから……先ほどご説明した『黒いノート』の存在についても、一応意識しておいて下さい。もっとも、もしこれが本当にキラとしての活動に関係するような物なら、一見して分かるようなところにはまず置いていないだろうとは思いますが……」
月「ああ。分かった」
L「それから、ノートを持っている可能性があるとすれば、天海春香の方だと思いますが……765プロダクション全体がキラ事件に関わっている可能性も否定できない以上、高槻やよいの方についても、念の為、注意だけはしておいて下さい」
月「そうだな。いずれの自宅に行ったときも、不自然にならない程度に観察するようにするよ」
L「よろしくお願いします。それでは早速ですが、明日の天海春香の一回目の授業、頑張って下さい」
月「ああ。ありがとう。竜崎」
月「まずは家庭教師としての信頼を得る……そしてそこから、少しでも有益な情報が引き出せないか探ってみるよ」
L「はい。お願いします。月くんならきっと上手くできると思います」
総一郎「……ライト……」
月「大丈夫だよ。父さん。そんな心配そうな顔をしないでくれ」
総一郎「…………」
月「さっきも言ったように、決して無理はしないから」
総一郎「……ああ。分かった」
月「…………」
月(キラの正体……765プロ……真相はまだ謎のままだが……)
月(必ず僕が……その全ての謎を解き明かしてみせる)
月(退屈だった日々は、もう終わりだ)
おつ
これ総一郎について、死神の眼で「夜神」の名字は既に春香にバレてるんだよな。
Lは「顔を知っていれば人を殺せる」って知ってても「顔を見れば本名が分かる」とは気付いてないから、そこから綻びが出るんじゃないか
これ総一郎について、死神の眼で「夜神」の名字は既に春香にバレてるんだよな。
Lは「顔を知っていれば人を殺せる」って知ってても「顔を見れば本名が分かる」とは気付いてないから、そこから綻びが出るんじゃないか
>>868
ネタ潰し
ネタ潰し
乙
誰がキラかよりもノートのことを知ってからが本番じゃないかな
新世界の神になりたい黒ライトが芽を出せば
まだ逆転はある気がする
誰がキラかよりもノートのことを知ってからが本番じゃないかな
新世界の神になりたい黒ライトが芽を出せば
まだ逆転はある気がする
おつ
現状だと春香たちがかなり不利だけど、ここからどうなるかなかなか楽しみ
現状だと春香たちがかなり不利だけど、ここからどうなるかなかなか楽しみ
黒月化してキラ側大勝利したとしてもその直後に月に殺されるだけだけどな
改めて死神の目とノートのコンボは強過ぎるな
顔見るだけで対象を殺せる、しかも何日も行動を操れるとか
顔見るだけで対象を殺せる、しかも何日も行動を操れるとか
それでもヨツバほどの白さじゃないな
女性のプライベートがーーともいってないし
正義感より退屈しのぎ感の方が強い
女性のプライベートがーーともいってないし
正義感より退屈しのぎ感の方が強い
月(退屈だった日々は、もう終わりだ)
思い返せばリュークにデスノート使った理由聞かれたときに退屈だったからって答えてたな
思い返せばリュークにデスノート使った理由聞かれたときに退屈だったからって答えてたな
Lからしてみればこの月との出会いは嬉しい誤算だろうな
棚から牡丹餅どころか金塊レベルの逸材だし「! …………」の部分は心の中でべた褒めしてそうだ
棚から牡丹餅どころか金塊レベルの逸材だし「! …………」の部分は心の中でべた褒めしてそうだ
退屈月なら黒月になってもなんらおかしくないな
最終的に利用して撹乱させそう
最終的に利用して撹乱させそう
退屈に対してデスノートに出会ったかLに出会ったというのが黒白を分ける差だと思うから闇落ちはないと思いたい
本来のライトは総一郎以上の正義感の持ち主だから闇落ち展開はありえない
ノートを拾う以外ではキラ崇拝はないだろうな
ノートを拾う以外ではキラ崇拝はないだろうな
春香がこの時点でライトを殺るとも思えないしな
デスノートや死神の目を手に入れても心が読めるようになるわけじゃないし、第一ただの臨時家庭教師を殺す必要も無いし
デスノートや死神の目を手に入れても心が読めるようになるわけじゃないし、第一ただの臨時家庭教師を殺す必要も無いし
アイドルにイケメン大学生の家庭教師なんて誰かに見つかったらスキャンダルになる危険性大なんじゃないか
>>883
[ピーーー]殺さないじゃなくて、スキャンダルになる可能性があるのに家庭教師付けるんだなーって違和感覚えただけ
[ピーーー]殺さないじゃなくて、スキャンダルになる可能性があるのに家庭教師付けるんだなーって違和感覚えただけ
やましいことしてる訳じゃないんだし、でっち上げでも一応事前連絡は来るわけだから黒井を使えばいくらでも潰せる。
【同日夕刻・765プロ事務所近くのファミレス】
春香「えーそれではこれより、真と雪歩、伊織と美希の大学・高校合同入学祝賀会を開きたいと思います! 皆、ジュースは手に持ったね? では……」コホン
春香「入学おめでとう! イエーイ!」
一同「おめでとー!」
真「あはは、ありがとう」
雪歩「皆……ありがとう」
伊織「ていうかこれ、何回目のお祝いなのよ……」
美希「2月に真くんと雪歩の合格祝賀会やって、3月にミキとでこちゃんの合格祝賀会やってもらったから、これで三回目なの」
伊織「うん、そうね。いつになく冷静な解説ありがとう。美希。でもでこちゃん言うな」
やよい「でも、お祝いごとは何回やってもいいかなーって。だから入学おめでとう! 伊織ちゃん!」
伊織「ありがとう。やよい。やよいの言うとおりだわ。おめでたいことは何回お祝いしてもいいわよね。にひひっ」
春香「むー。なんか私のときとリアクション違わない? 伊織」
伊織「そう? 別にそんなことないわよ」
亜美「いおりんはやよいっちには甘々ですからな~」
真美「うむうむ。こればっかりはイカンともしがたいかと……」
伊織「う、うるさいわね。だから別にそんなことないって言ってるでしょ! もう!」
千早「美希もおめでとう。よく頑張ったわね」
美希「ありがとうなの。千早さんもこれから頑張ってね」
千早「ええ。アイドルのお仕事も受験勉強も両立させてみせるわ」
美希「千早さんなら絶対大丈夫って思うな。春香と響は微妙に怪しいけど」
春香「ちょっ! そこで私に振るかな!?」
響「自分はちゃんとやってるぞ。春香と違って」
春香「だからなんで私だけ貶めようとするかな!?」
春香「えーそれではこれより、真と雪歩、伊織と美希の大学・高校合同入学祝賀会を開きたいと思います! 皆、ジュースは手に持ったね? では……」コホン
春香「入学おめでとう! イエーイ!」
一同「おめでとー!」
真「あはは、ありがとう」
雪歩「皆……ありがとう」
伊織「ていうかこれ、何回目のお祝いなのよ……」
美希「2月に真くんと雪歩の合格祝賀会やって、3月にミキとでこちゃんの合格祝賀会やってもらったから、これで三回目なの」
伊織「うん、そうね。いつになく冷静な解説ありがとう。美希。でもでこちゃん言うな」
やよい「でも、お祝いごとは何回やってもいいかなーって。だから入学おめでとう! 伊織ちゃん!」
伊織「ありがとう。やよい。やよいの言うとおりだわ。おめでたいことは何回お祝いしてもいいわよね。にひひっ」
春香「むー。なんか私のときとリアクション違わない? 伊織」
伊織「そう? 別にそんなことないわよ」
亜美「いおりんはやよいっちには甘々ですからな~」
真美「うむうむ。こればっかりはイカンともしがたいかと……」
伊織「う、うるさいわね。だから別にそんなことないって言ってるでしょ! もう!」
千早「美希もおめでとう。よく頑張ったわね」
美希「ありがとうなの。千早さんもこれから頑張ってね」
千早「ええ。アイドルのお仕事も受験勉強も両立させてみせるわ」
美希「千早さんなら絶対大丈夫って思うな。春香と響は微妙に怪しいけど」
春香「ちょっ! そこで私に振るかな!?」
響「自分はちゃんとやってるぞ。春香と違って」
春香「だからなんで私だけ貶めようとするかな!?」
やよい「春香さんだって大丈夫ですよ! ライト先生がついてますから!」
春香「! …………」
亜美「? ライト先生?」
真美「何それ?」
やよい「ほら、前に話してた、私と春香さんに勉強教えてくれる家庭教師の先生だよ。ちょっと前にご挨拶したんだ」
亜美「あー! 全国模試一位の!」
やよい「そうそう。で、早速来週から授業してもらうんだ。春香さんは明日からでしたよね?」
春香「えっ? あ、ああ……うん。そう。明日から」
美希「? …………」
真美「なるほど、噂の天才東大生クンかぁ。でもその人の名前『ライト』っていうの? 随分変わった名前だね」
やよい「うん。夜神月先生。『夜』に神様の『神』に『月』って書いて『ライト』って読むんだよ」
亜美「へ~。なんかアイドルにいそうな名前だね」
真美「現役東大生アイドルかぁ。それありかも!」
やよい「あ、でもライト先生なら本当にアイドルになれちゃうかも。だってすっごくかっこいいもん! ね? 春香さん!」
春香「ああ……うん、そうそう。ホント、ジュピターとか流河旱樹さんとかと並んでも遜色無いくらい、イケメンの先生だよ。あはは……」
美希「…………」
真「えーっ! いいなあ。ボクもその人に勉強教えてもらいたいなぁ~」
伊織「いやいや、あんたはもう受験終わったでしょ……」
真「だって女子大じゃ全然出会いとか無いしさ……まあ、もしあってもアイドルやってるうちはどのみち付き合うとかは無理なんだけど……」
雪歩「でも真ちゃん、同じ大学の女子からはすごい人気なんでしょ?」
真「うん……まあね……ははは……」
響「ま、真がなんか乾いた笑いを浮かべてるぞ……」
千早「色々あるんでしょう、きっと。そっとしておいてあげましょう」
響「だな……」
真「あーあ。センター試験の会場にいた王子様もあれっきり見かけないし……運命の王子様だと思ったのになぁ。ちぇっ」
春香「! …………」
亜美「? ライト先生?」
真美「何それ?」
やよい「ほら、前に話してた、私と春香さんに勉強教えてくれる家庭教師の先生だよ。ちょっと前にご挨拶したんだ」
亜美「あー! 全国模試一位の!」
やよい「そうそう。で、早速来週から授業してもらうんだ。春香さんは明日からでしたよね?」
春香「えっ? あ、ああ……うん。そう。明日から」
美希「? …………」
真美「なるほど、噂の天才東大生クンかぁ。でもその人の名前『ライト』っていうの? 随分変わった名前だね」
やよい「うん。夜神月先生。『夜』に神様の『神』に『月』って書いて『ライト』って読むんだよ」
亜美「へ~。なんかアイドルにいそうな名前だね」
真美「現役東大生アイドルかぁ。それありかも!」
やよい「あ、でもライト先生なら本当にアイドルになれちゃうかも。だってすっごくかっこいいもん! ね? 春香さん!」
春香「ああ……うん、そうそう。ホント、ジュピターとか流河旱樹さんとかと並んでも遜色無いくらい、イケメンの先生だよ。あはは……」
美希「…………」
真「えーっ! いいなあ。ボクもその人に勉強教えてもらいたいなぁ~」
伊織「いやいや、あんたはもう受験終わったでしょ……」
真「だって女子大じゃ全然出会いとか無いしさ……まあ、もしあってもアイドルやってるうちはどのみち付き合うとかは無理なんだけど……」
雪歩「でも真ちゃん、同じ大学の女子からはすごい人気なんでしょ?」
真「うん……まあね……ははは……」
響「ま、真がなんか乾いた笑いを浮かべてるぞ……」
千早「色々あるんでしょう、きっと。そっとしておいてあげましょう」
響「だな……」
真「あーあ。センター試験の会場にいた王子様もあれっきり見かけないし……運命の王子様だと思ったのになぁ。ちぇっ」
あずさ「でも、すごい先生に教えてもらえることになってよかったわね。春香ちゃん。やよいちゃん。これで受験もばっちりね」
やよい「はい! ライト先生にお勉強いーっぱい教えてもらって、頑張ります!」
春香「私も、やよいに負けないように頑張ります。一緒に頑張ろうね、やよい」
やよい「はい! 頑張りましょう! 春香さん」
美希「…………」
千早「私も、学校の勉強以外に何かした方がいいのかしら……今年は去年以上にお仕事も忙しくなりそうだし。我那覇さんは何か考えてる?」
響「いやー、自分も特にまだ何も……普通に学校の授業の予習と復習をするくらいかなあ。夏休みに予備校の夏期講習くらいは行くかもしれないけど」
亜美「あ、でもさーひびきん。夏はライブあるかもじゃない?」
真美「うんうん。去年も夏にやったしね」
響「あー、そうか。ていうか、もうあのファーストライブから一年になるんだな」
春香・美希「! …………」
あずさ「そうね。時の流れは速いわねぇ」
亜美「懐かしいなぁ。台風で亜美達だけ会場着くの遅れちゃって、今にも泣きそうになってたいおりん……」
伊織「は、はぁ!? 勝手な事言わないでよ! 泣きそうになってたのはあんたの方でしょ!」
亜美「な!? あ、亜美そんなんなってないし! チョー余裕だったし!」
伊織「どこがよ! 完全に涙目になってたくせに!」
亜美「な、なってないもん!」
あずさ「こーら。けんかはだめよ。二人とも」
亜美「……はーい」
伊織「ふんっ」
春香・美希「…………」
やよい「はい! ライト先生にお勉強いーっぱい教えてもらって、頑張ります!」
春香「私も、やよいに負けないように頑張ります。一緒に頑張ろうね、やよい」
やよい「はい! 頑張りましょう! 春香さん」
美希「…………」
千早「私も、学校の勉強以外に何かした方がいいのかしら……今年は去年以上にお仕事も忙しくなりそうだし。我那覇さんは何か考えてる?」
響「いやー、自分も特にまだ何も……普通に学校の授業の予習と復習をするくらいかなあ。夏休みに予備校の夏期講習くらいは行くかもしれないけど」
亜美「あ、でもさーひびきん。夏はライブあるかもじゃない?」
真美「うんうん。去年も夏にやったしね」
響「あー、そうか。ていうか、もうあのファーストライブから一年になるんだな」
春香・美希「! …………」
あずさ「そうね。時の流れは速いわねぇ」
亜美「懐かしいなぁ。台風で亜美達だけ会場着くの遅れちゃって、今にも泣きそうになってたいおりん……」
伊織「は、はぁ!? 勝手な事言わないでよ! 泣きそうになってたのはあんたの方でしょ!」
亜美「な!? あ、亜美そんなんなってないし! チョー余裕だったし!」
伊織「どこがよ! 完全に涙目になってたくせに!」
亜美「な、なってないもん!」
あずさ「こーら。けんかはだめよ。二人とも」
亜美「……はーい」
伊織「ふんっ」
春香・美希「…………」
貴音「でもライブとなると……今年も、去年と同じ会場でやるのでしょうか?」
響「んー。どうだろ? ファンの人数も大分増えてるし……去年よりは大きい会場でやるんじゃないか?」
真美「ドームとか?」
雪歩「さ、流石にそれは無理じゃないかな……」
真「まあどっちにしろ、もしあるならそろそろ社長かプロデューサーあたりから発表されそうだよね。楽しみだなぁ」
春香「……ライブ、か」
千早「? どうしたの? 春香」
春香「いや、なんていうか……“今年も”ライブが出来るんだなって思うと……純粋に嬉しくて」
美希「! …………」
千早「そうね。いつも応援してくれているファンの人たちに、感謝しないといけないわね」
春香「うん。応援してくれる人たちのため……ファンのため……一分一秒たりとも無駄にはできない。本番で最高のパフォーマンスを発揮するためにも、今できることは全部やらないと……」
美希「……春香……」
春香「? 何? 美希」
美希「……ううん。なんでもないの」
春香「そう? あ、美希も練習サボっちゃだめだよ」
美希「サボらないよ! 春香の方こそ、イケメン東大生にゾッコンになっちゃったりしないか心配なの」
春香「そ、そんなことあるわけないでしょ! 何言ってんのよ、もう!」
響「あはは。春香はわかんないぞー。こう見えて意外と流されやすいとこあるし」
春香「あー! 響ちゃんまでそういうこと言うの!? じゃあもう今日は響ちゃんの奢りで決定ね!」
響「えぇ!? いくらなんでも理不尽過ぎるぞ!」
春香「いや、なんとなくこういう役回りは響ちゃんかなって」
響「なんでだよ! おかしいでしょ! って、このやりとり前もやった気がする!」
春香「あはは。ばれた?」
響「もー!」
貴音「……御馳走様です、響。では私はこのちょこれーとぱふぇを」
響「奢らないからね!?」
美希「…………」
響「んー。どうだろ? ファンの人数も大分増えてるし……去年よりは大きい会場でやるんじゃないか?」
真美「ドームとか?」
雪歩「さ、流石にそれは無理じゃないかな……」
真「まあどっちにしろ、もしあるならそろそろ社長かプロデューサーあたりから発表されそうだよね。楽しみだなぁ」
春香「……ライブ、か」
千早「? どうしたの? 春香」
春香「いや、なんていうか……“今年も”ライブが出来るんだなって思うと……純粋に嬉しくて」
美希「! …………」
千早「そうね。いつも応援してくれているファンの人たちに、感謝しないといけないわね」
春香「うん。応援してくれる人たちのため……ファンのため……一分一秒たりとも無駄にはできない。本番で最高のパフォーマンスを発揮するためにも、今できることは全部やらないと……」
美希「……春香……」
春香「? 何? 美希」
美希「……ううん。なんでもないの」
春香「そう? あ、美希も練習サボっちゃだめだよ」
美希「サボらないよ! 春香の方こそ、イケメン東大生にゾッコンになっちゃったりしないか心配なの」
春香「そ、そんなことあるわけないでしょ! 何言ってんのよ、もう!」
響「あはは。春香はわかんないぞー。こう見えて意外と流されやすいとこあるし」
春香「あー! 響ちゃんまでそういうこと言うの!? じゃあもう今日は響ちゃんの奢りで決定ね!」
響「えぇ!? いくらなんでも理不尽過ぎるぞ!」
春香「いや、なんとなくこういう役回りは響ちゃんかなって」
響「なんでだよ! おかしいでしょ! って、このやりとり前もやった気がする!」
春香「あはは。ばれた?」
響「もー!」
貴音「……御馳走様です、響。では私はこのちょこれーとぱふぇを」
響「奢らないからね!?」
美希「…………」
【二時間後・ファミレスからの帰路】
春香「じゃあ私はこっちだから」
美希「あっ。ミキもちょっと寄りたいお店あるからそっちから帰るの」
春香「そう? じゃあ途中まで一緒に帰ろっか。美希」
美希「うん」
やよい「じゃあ春香さん、美希さん、また明日! それと春香さんは明日のライト先生の授業、頑張って下さい!」
春香「うん。ありがとう。やよい。頑張るよ」
美希「じゃーね、皆。また明日なの」
真「うん。お疲れ様!」
響「お疲れ様だぞー」
雪歩「またね。春香ちゃん。美希ちゃん」
(一緒に帰っていた他のアイドル達と別れ、二人きりになる春香と美希)
春香「さて、と。……で、どうかしたのかな? 美希ちゃん」
美希「……もー。春香のイジワル」
春香「あはは。ごめんごめん」
美希「……で? 何があったの? 春香」
春香「何がって?」
美希「何かあったんでしょ? 多分だけど、例のイケメン東大生絡みで」
春香「……よく分かったね、美希。もしやエスパー?」
美希「ただのカンなの。カン。その人の話題になった時、春香、ちょっと変なカンジだったから」
春香「なるほどねー。流石は天才美希ちゃんだわ」
美希「もう、そういうのはいいから。で、何があったの?」
春香「んー。と言っても、まだ別に何も無いんだけどね。やよいも言ってたけど、まだ挨拶で一回会っただけだし」
春香「……ただ、ちょっと気になることがあってさ」
美希「? 気になること?」
春香「うん。それを確認してから、美希には話すつもりでいたんだけど……実はこの家庭教師の……夜神月さんって、お父さんが現職の警察官らしいんだよね」
美希「! そうなの?」
春香「うん。で、ライトさん自身も将来は警察志望なんだって。お父さんと同じに」
美希「……そうなんだ」
春香「じゃあ私はこっちだから」
美希「あっ。ミキもちょっと寄りたいお店あるからそっちから帰るの」
春香「そう? じゃあ途中まで一緒に帰ろっか。美希」
美希「うん」
やよい「じゃあ春香さん、美希さん、また明日! それと春香さんは明日のライト先生の授業、頑張って下さい!」
春香「うん。ありがとう。やよい。頑張るよ」
美希「じゃーね、皆。また明日なの」
真「うん。お疲れ様!」
響「お疲れ様だぞー」
雪歩「またね。春香ちゃん。美希ちゃん」
(一緒に帰っていた他のアイドル達と別れ、二人きりになる春香と美希)
春香「さて、と。……で、どうかしたのかな? 美希ちゃん」
美希「……もー。春香のイジワル」
春香「あはは。ごめんごめん」
美希「……で? 何があったの? 春香」
春香「何がって?」
美希「何かあったんでしょ? 多分だけど、例のイケメン東大生絡みで」
春香「……よく分かったね、美希。もしやエスパー?」
美希「ただのカンなの。カン。その人の話題になった時、春香、ちょっと変なカンジだったから」
春香「なるほどねー。流石は天才美希ちゃんだわ」
美希「もう、そういうのはいいから。で、何があったの?」
春香「んー。と言っても、まだ別に何も無いんだけどね。やよいも言ってたけど、まだ挨拶で一回会っただけだし」
春香「……ただ、ちょっと気になることがあってさ」
美希「? 気になること?」
春香「うん。それを確認してから、美希には話すつもりでいたんだけど……実はこの家庭教師の……夜神月さんって、お父さんが現職の警察官らしいんだよね」
美希「! そうなの?」
春香「うん。で、ライトさん自身も将来は警察志望なんだって。お父さんと同じに」
美希「……そうなんだ」
春香「まあそれだけなら特に問題視することもないんだけど……美希、覚えてるよね? 今年の1月の……半ばくらいだったかな。キラ事件の捜査の一環で、二人の刑事さんがうちの事務所に来て、私達も事情聴取されたの……」
美希「! そりゃあ……だってそれがきっかけで、春香がミキに、それまでのこと全部打ち明けてくれたんだし……」
春香「うん。そうだよね。で、その刑事さん達が私達に名乗っていた名前は実は偽名だった……ってことは前に話したと思うけど」
美希「うん」
春香「その時私も、もし今後何かあった場合に備えて、死神の目で見た二人の刑事さん達の本名は一応記憶してたんだけど……実は、そのうちの一人……『朝日』って名乗ってた方の年配の刑事さんの本名が、『“夜神”総一郎』だったんだ」
美希「えっ! それって……」
春香「一応、確認はするつもりだけど……ほぼ間違い無いと思う。『夜神』なんて珍しい名字で警察官なんて……そう何人もいるとは思えないからね」
美希「じゃあ、そのライトって人のお父さんが……あの時、事務所に来てミキ達を事情聴取した刑事さん……ってこと?」
春香「おそらく、ね」
美希「そっか……それで春香、今日ちょっとおかしかったんだ」
春香「うん。まあ、美希にそこまで勘付かれてるとは思わなかったけど」
美希「でも、これって完全に偶然だよね? 春香はそのライトって人の名前も知らずに、やよい経由で家庭教師を頼んだわけだし……」
春香「そう。完全に偶然……それに普通に考えて、いくら警察志望の息子とはいえ、キラ事件の捜査をしている父親が、その捜査状況をべらべら話してるっていうことは無い……よね? 美希のお父さんが捜査本部にいたときだって、そんなに多くの情報を美希に話してはいなかったみたいだし……」
美希「そうだね。少なくともミキは、『キラとして誰々を疑っている』みたいな話をパパから聞いたことはなかったの」
美希「……まあでもそれは、ミキ自身が容疑者に入っていたからかもしれないけど……」
春香「…………」
美希「! そりゃあ……だってそれがきっかけで、春香がミキに、それまでのこと全部打ち明けてくれたんだし……」
春香「うん。そうだよね。で、その刑事さん達が私達に名乗っていた名前は実は偽名だった……ってことは前に話したと思うけど」
美希「うん」
春香「その時私も、もし今後何かあった場合に備えて、死神の目で見た二人の刑事さん達の本名は一応記憶してたんだけど……実は、そのうちの一人……『朝日』って名乗ってた方の年配の刑事さんの本名が、『“夜神”総一郎』だったんだ」
美希「えっ! それって……」
春香「一応、確認はするつもりだけど……ほぼ間違い無いと思う。『夜神』なんて珍しい名字で警察官なんて……そう何人もいるとは思えないからね」
美希「じゃあ、そのライトって人のお父さんが……あの時、事務所に来てミキ達を事情聴取した刑事さん……ってこと?」
春香「おそらく、ね」
美希「そっか……それで春香、今日ちょっとおかしかったんだ」
春香「うん。まあ、美希にそこまで勘付かれてるとは思わなかったけど」
美希「でも、これって完全に偶然だよね? 春香はそのライトって人の名前も知らずに、やよい経由で家庭教師を頼んだわけだし……」
春香「そう。完全に偶然……それに普通に考えて、いくら警察志望の息子とはいえ、キラ事件の捜査をしている父親が、その捜査状況をべらべら話してるっていうことは無い……よね? 美希のお父さんが捜査本部にいたときだって、そんなに多くの情報を美希に話してはいなかったみたいだし……」
美希「そうだね。少なくともミキは、『キラとして誰々を疑っている』みたいな話をパパから聞いたことはなかったの」
美希「……まあでもそれは、ミキ自身が容疑者に入っていたからかもしれないけど……」
春香「…………」
春香(確かに……美希のお父さんのパターンがそのまま当てはまるとは思わないけど……)
春香(でも仮に、ライトさんにキラ事件の捜査状況が父親経由で伝わっているとしても……私は『キラとしての疑いがある765プロ関係者の中の一人』でしかないはず)
春香(そうであるとすれば、もしライトさんが私の事を父親に伝えたとしても……ごく普通のアイドル、ごく普通の高校三年生として振る舞っている限り……私に対する嫌疑が高まることは無い)
春香(それならむしろ、この偶然を利用して……)
春香(ライトさんが父親からキラ事件の捜査状況を伝えられているとしたら……Lの正体についても、何らかの情報を伝えられていてもおかしくはない)
春香(まあ仮にそうだとしても、ただの家庭教師の生徒という立場から、私がそれを探るのは難しいだろうとは思うけど……)
春香「…………」
美希「春香? 大丈夫?」
春香「……うん。大丈夫」
美希「…………」
春香「仮に、ライトさんがお父さんから色々聞いていたとしても……私は普通に授業を受けるだけだし、何の問題も無いよ」
美希「…………」
春香「それに、本当にライトさんのお父さんが『夜神総一郎』かどうかも、まだ確認してないしね」
美希「……それは、そのライトって人に直接聞いて確認するの?」
春香「まあそれでもいいし……もし怪しまれるようなら、他の手でもいい。そこは多分どうとでもなるよ」
美希「…………」
春香(でも仮に、ライトさんにキラ事件の捜査状況が父親経由で伝わっているとしても……私は『キラとしての疑いがある765プロ関係者の中の一人』でしかないはず)
春香(そうであるとすれば、もしライトさんが私の事を父親に伝えたとしても……ごく普通のアイドル、ごく普通の高校三年生として振る舞っている限り……私に対する嫌疑が高まることは無い)
春香(それならむしろ、この偶然を利用して……)
春香(ライトさんが父親からキラ事件の捜査状況を伝えられているとしたら……Lの正体についても、何らかの情報を伝えられていてもおかしくはない)
春香(まあ仮にそうだとしても、ただの家庭教師の生徒という立場から、私がそれを探るのは難しいだろうとは思うけど……)
春香「…………」
美希「春香? 大丈夫?」
春香「……うん。大丈夫」
美希「…………」
春香「仮に、ライトさんがお父さんから色々聞いていたとしても……私は普通に授業を受けるだけだし、何の問題も無いよ」
美希「…………」
春香「それに、本当にライトさんのお父さんが『夜神総一郎』かどうかも、まだ確認してないしね」
美希「……それは、そのライトって人に直接聞いて確認するの?」
春香「まあそれでもいいし……もし怪しまれるようなら、他の手でもいい。そこは多分どうとでもなるよ」
美希「…………」
美希「……ねぇ、春香」
春香「ん?」
美希「……無理、しないでね」
春香「……え?」
美希「もし春香に何かあったら、ミキ……」
春香「……大丈夫だよ、美希。何も心配すること無いって」
美希「でも、春香……もしそのライトって人が、本当にあの時事務所に来た刑事さんの息子だったら……そこからLの正体を探れないか、とか考えてるでしょ?」
春香「……本当にエスパー? 美希ちゃん」
美希「もう。それくらいミキにだって分かるよ。春香は黒井社長を脅してまでLの正体を探ろうとしてるんだし」
春香「……まあね。でもそれは、あくまでもそういうチャンスがあったらっていう話だよ。実際問題、ただの家庭教師と生徒の関係から、そんな情報を引き出すのは相当難しいと思うし」
春香「それに、お父さんからライトさんに『765プロ関係者が怪しい』っていう情報が伝えられている可能性だってあるんだから、そうそう下手な動きはできないしね」
美希「それは……そうかもしれないけど……」
春香「……それでも、不安?」
美希「…………」コクリ
春香「もう。だーいじょうぶだって」ギュッ
(美希を正面から抱きしめる春香)
美希「! 春香……」
春香「ん?」
美希「……無理、しないでね」
春香「……え?」
美希「もし春香に何かあったら、ミキ……」
春香「……大丈夫だよ、美希。何も心配すること無いって」
美希「でも、春香……もしそのライトって人が、本当にあの時事務所に来た刑事さんの息子だったら……そこからLの正体を探れないか、とか考えてるでしょ?」
春香「……本当にエスパー? 美希ちゃん」
美希「もう。それくらいミキにだって分かるよ。春香は黒井社長を脅してまでLの正体を探ろうとしてるんだし」
春香「……まあね。でもそれは、あくまでもそういうチャンスがあったらっていう話だよ。実際問題、ただの家庭教師と生徒の関係から、そんな情報を引き出すのは相当難しいと思うし」
春香「それに、お父さんからライトさんに『765プロ関係者が怪しい』っていう情報が伝えられている可能性だってあるんだから、そうそう下手な動きはできないしね」
美希「それは……そうかもしれないけど……」
春香「……それでも、不安?」
美希「…………」コクリ
春香「もう。だーいじょうぶだって」ギュッ
(美希を正面から抱きしめる春香)
美希「! 春香……」
春香「さっき、ファミレスでも話題になっていたけど……夏にはきっとまたライブがある。ライブが……出来る」
春香「それも響ちゃんが言っていたように、きっと去年よりも大きな会場で」
美希「……うん」
春香「それなのに、こんなところで捕まりかねないような危険……私が冒すわけないでしょ?」
美希「……うん」
春香「だったら、私の事……信じてて。そして美希は、自分にできること……自分がやるべきことをして」
美希「……わかったの」スッ
春香「美希」
美希「ミキは今まで通り、アイドルのお仕事も犯罪者裁きも、一生懸命やるの」
春香「うん。お願いね。そして二人で一緒につくろう。皆が笑顔になれる、幸せな世界を」
美希「そうだね。……でも、春香」
春香「ん?」
美希「もし何か、少しでも危険な目に遭いそうになったら……その時は必ずミキに教えてね。約束なの」
春香「うん。もちろん。約束するよ」
美希「それじゃあ、明日の授業頑張ってね。春香」
春香「ありがとう。それじゃあまたね。美希」
春香「…………」
春香(夜神月……夜神総一郎……)
春香(美希に余計な心配は掛けたくないけど……もし本当に、ここからLの手掛かりが掴めるようなら……)
春香(現状、黒井社長の方も特に動きは無いし……今の膠着状態をこのまま続けるよりは……)
春香(……うん。大丈夫。きっと上手くやってみせる)
春香(美希はもちろん、誰一人欠けさせたりしない)
春香(邪魔者は全て排除し、ライブも必ず765プロ全員で成功させる)
春香(今の私なら、それができる。……いや、しなければならない)
春香(それが私の……使命なのだから)
春香「…………」
【翌日・春香の自宅】
ピンポーン
春香「はーい」
ガチャッ
月「……こんにちは。春香ちゃん」
春香「……こんにちは! ライトさん」ニコッ
春香「それも響ちゃんが言っていたように、きっと去年よりも大きな会場で」
美希「……うん」
春香「それなのに、こんなところで捕まりかねないような危険……私が冒すわけないでしょ?」
美希「……うん」
春香「だったら、私の事……信じてて。そして美希は、自分にできること……自分がやるべきことをして」
美希「……わかったの」スッ
春香「美希」
美希「ミキは今まで通り、アイドルのお仕事も犯罪者裁きも、一生懸命やるの」
春香「うん。お願いね。そして二人で一緒につくろう。皆が笑顔になれる、幸せな世界を」
美希「そうだね。……でも、春香」
春香「ん?」
美希「もし何か、少しでも危険な目に遭いそうになったら……その時は必ずミキに教えてね。約束なの」
春香「うん。もちろん。約束するよ」
美希「それじゃあ、明日の授業頑張ってね。春香」
春香「ありがとう。それじゃあまたね。美希」
春香「…………」
春香(夜神月……夜神総一郎……)
春香(美希に余計な心配は掛けたくないけど……もし本当に、ここからLの手掛かりが掴めるようなら……)
春香(現状、黒井社長の方も特に動きは無いし……今の膠着状態をこのまま続けるよりは……)
春香(……うん。大丈夫。きっと上手くやってみせる)
春香(美希はもちろん、誰一人欠けさせたりしない)
春香(邪魔者は全て排除し、ライブも必ず765プロ全員で成功させる)
春香(今の私なら、それができる。……いや、しなければならない)
春香(それが私の……使命なのだから)
春香「…………」
【翌日・春香の自宅】
ピンポーン
春香「はーい」
ガチャッ
月「……こんにちは。春香ちゃん」
春香「……こんにちは! ライトさん」ニコッ
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