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元スレ美希「デスノート」
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そりゃ連絡用アイテムだと勘違いしても仕方ないよな
普通はノートが凶器とは思わない
普通はノートが凶器とは思わない
L「ただ、以前にも述べましたが、他のアイドル事務所関係者が事故死や自殺で殺されていたにもかかわらず、765プロダクションの前のプロデューサーだけは心臓麻痺で殺されています。このことから、少なくとも、二人は同プロデューサーの死亡時点ではまだ連携していなかったものと思われます」
L「この時点で既に二人が連携していれば、同プロデューサーも他のアイドル事務所関係者と同様の死因で殺されていたはずですので」
総一郎「うむ……」
L「では何故、この時点で二人は連携できていなかったのか……それはおそらく、二人の間で能力を持った時期にずれがあったからではないかと思われます」
L「つまり時系列でいうと、天海春香は星井美希より先に能力を持っていたことになると思われますが……星井美希も能力を持った時、天海春香はすぐにはそのことに気付かなかったか、あるいは気付いていたが自分が既に能力を持っていたことは隠していた……」
L「一方、星井美希も天海春香が既に同じ能力を持っていたことには気付かず……結果、天海春香と連携を取ることなく、独断で765プロダクションの前のプロデューサーを殺したものと考えられます」
L「それゆえ、同プロデューサーだけが他のアイドル事務所関係者とは異なり、心臓麻痺で殺された……これが私の考えです」
相沢「なるほど……そう考えると、確かに765プロの前のプロデューサーだけが心臓麻痺で殺された事にも説明がつくな」
総一郎「しかしそうだとすると、星井美希は、先に能力を得ていた天海春香とは全く無関係にキラの能力を得たということになるな……」
L「そうですね……現時点で、キラの能力が持つ者の意思によって他に移せたり、または分け与えたりできるものなのかどうかは分かりませんが……少なくとも、星井美希の能力は天海春香の意思によって移されたり、または分け与えられたりしたものではない。そこは間違い無いはずです」
相沢「……ってことは、全くの偶然に、同じ事務所の所属アイドル二人にだけ、同じ能力が宿ったということか? 三か月という、時期的なずれはあるにせよ……」
松田「確かに……偶然にしてはちょっと出来過ぎているような……」
総一郎「もしこれが偶然ではないとすると……たとえば、765プロダクションの中にいる、さらに別の者もキラの能力を持っていて、その者が二人に順次能力を与えた……という可能性は無いか?」
L「もしそうだとすると、星井美希が能力を得た当初、二人が連携していなかったというのは不自然ですね……。第三者が何らかの目的を持って身近な二人に能力を与えたのなら、星井美希にも能力を与えた時点で、そのことを先に能力を与えていた天海春香に教えない理由が無い」
総一郎「うむ……確かに……」
L「この時点で既に二人が連携していれば、同プロデューサーも他のアイドル事務所関係者と同様の死因で殺されていたはずですので」
総一郎「うむ……」
L「では何故、この時点で二人は連携できていなかったのか……それはおそらく、二人の間で能力を持った時期にずれがあったからではないかと思われます」
L「つまり時系列でいうと、天海春香は星井美希より先に能力を持っていたことになると思われますが……星井美希も能力を持った時、天海春香はすぐにはそのことに気付かなかったか、あるいは気付いていたが自分が既に能力を持っていたことは隠していた……」
L「一方、星井美希も天海春香が既に同じ能力を持っていたことには気付かず……結果、天海春香と連携を取ることなく、独断で765プロダクションの前のプロデューサーを殺したものと考えられます」
L「それゆえ、同プロデューサーだけが他のアイドル事務所関係者とは異なり、心臓麻痺で殺された……これが私の考えです」
相沢「なるほど……そう考えると、確かに765プロの前のプロデューサーだけが心臓麻痺で殺された事にも説明がつくな」
総一郎「しかしそうだとすると、星井美希は、先に能力を得ていた天海春香とは全く無関係にキラの能力を得たということになるな……」
L「そうですね……現時点で、キラの能力が持つ者の意思によって他に移せたり、または分け与えたりできるものなのかどうかは分かりませんが……少なくとも、星井美希の能力は天海春香の意思によって移されたり、または分け与えられたりしたものではない。そこは間違い無いはずです」
相沢「……ってことは、全くの偶然に、同じ事務所の所属アイドル二人にだけ、同じ能力が宿ったということか? 三か月という、時期的なずれはあるにせよ……」
松田「確かに……偶然にしてはちょっと出来過ぎているような……」
総一郎「もしこれが偶然ではないとすると……たとえば、765プロダクションの中にいる、さらに別の者もキラの能力を持っていて、その者が二人に順次能力を与えた……という可能性は無いか?」
L「もしそうだとすると、星井美希が能力を得た当初、二人が連携していなかったというのは不自然ですね……。第三者が何らかの目的を持って身近な二人に能力を与えたのなら、星井美希にも能力を与えた時点で、そのことを先に能力を与えていた天海春香に教えない理由が無い」
総一郎「うむ……確かに……」
L「ですので、残念ながら……現時点では、二人に能力が宿った経緯についてはよく分かりません。ただいずれにせよ言えることは、765プロダクションの前のプロデューサーに関しては、天海春香と連携することなく、星井美希が独断で殺害した……そう考えてほぼ間違い無いであろうということです」
総一郎「うむ。しかし、公園で黒いノートの受け渡しをしていたことから考えると……現在では、二人は互いに情報を共有・交換し、連携してキラとしての行動を取っている可能性が高い……そういうことだな? 竜崎」
L「はい。おそらくキラ事件の開始後、どこかの時点で二人は互いに互いがキラの能力を持っていることに気付き、連携してキラとしての行動を取るようになった……そしてそうであるとすれば、今行っている犯罪者裁きや黒井氏への脅迫も共同して行っている可能性が高い」
総一郎「うむ……」
星井父「…………」
L「…………」
L(何よりそう考えれば、星井美希の自宅への監視カメラの設置期間中にも、犯罪者裁きが普通に行われていたことが合理的に説明できる……)
L(もっともその場合でも、星井美希が監視カメラの設置に気付いた上でそうしていたのだとすると、何故そのことに気付けたのかという疑問は残るが……)
L(だがカメラの設置にまでは思いが至らなかったとしても、カメラの設置の十日前には、夜神局長達が765プロダクションの事務所へ行き、二人を含めた同プロダクションの関係者全員に聞き取り調査を行っている)
L(そしてその際の星井美希への聞き取りから、彼女のクラスメイトの男子の件が発覚している……とすれば、そこから足がつくのを恐れ、二人で相談した結果……一時的に、あるいは当面の間……天海春香が星井美希に代わって裁きを行うことにしたのかもしれない。……そう考えれば、この点についても説明がつく)
L「…………」
総一郎「うむ。しかし、公園で黒いノートの受け渡しをしていたことから考えると……現在では、二人は互いに情報を共有・交換し、連携してキラとしての行動を取っている可能性が高い……そういうことだな? 竜崎」
L「はい。おそらくキラ事件の開始後、どこかの時点で二人は互いに互いがキラの能力を持っていることに気付き、連携してキラとしての行動を取るようになった……そしてそうであるとすれば、今行っている犯罪者裁きや黒井氏への脅迫も共同して行っている可能性が高い」
総一郎「うむ……」
星井父「…………」
L「…………」
L(何よりそう考えれば、星井美希の自宅への監視カメラの設置期間中にも、犯罪者裁きが普通に行われていたことが合理的に説明できる……)
L(もっともその場合でも、星井美希が監視カメラの設置に気付いた上でそうしていたのだとすると、何故そのことに気付けたのかという疑問は残るが……)
L(だがカメラの設置にまでは思いが至らなかったとしても、カメラの設置の十日前には、夜神局長達が765プロダクションの事務所へ行き、二人を含めた同プロダクションの関係者全員に聞き取り調査を行っている)
L(そしてその際の星井美希への聞き取りから、彼女のクラスメイトの男子の件が発覚している……とすれば、そこから足がつくのを恐れ、二人で相談した結果……一時的に、あるいは当面の間……天海春香が星井美希に代わって裁きを行うことにしたのかもしれない。……そう考えれば、この点についても説明がつく)
L「…………」
L「……ですので、今後接触するとしても二人同時にか、一方だけにするならもう一方に伝わっても捜査に支障が出ないと考えられる方法で……ということになります」
L「ただそうは言っても、いきなり本人達に接触するのは危険過ぎますし、何より、彼女らは今人気急上昇中のアイドルです。そんな二人にいきなり接触すること自体、まず不可能でしょうから……まずは二人の両方、あるいはいずれか一方にとって身近な人物にあたりをつけましょう」
L「そしてまずその者に接触し……その後、自然な形でその者を介して星井美希と天海春香の両方、またはいずれか一方に接触する……それしかありません」
総一郎「他の者を介して……か。可能なのか? そんなことが……」
L「分かりません。でもその方法しか無いと思います」
総一郎「…………」
L「その上で、キラとして殺しをしている現場を押さえるか、あるいは誰が見てもキラとしての殺しを行ってきたことが明白といえる証拠を押さえるか……ですが」
総一郎「……?」
L「正直、前者は難しいと思っています。いくらなんでも、他人に観られている状況で殺しの行為をするとはちょっと想定しがたいですし……もし仮にそのような場面に遭遇しようものなら、それだけでこちらが殺される危険がある」
総一郎「うむ……」
L「相手に気付かれないように観察する、という手もありますが……もしこれをするなら、いつ、どこで、どうやって殺しをしているのかが何も分からない以上、二人を24時間監視し続けるという手段を取るしかありません」
星井父「! …………」
L「しかし、そこまでの大がかりな監視となると、その準備をしている間に気付かれて殺されてしまう危険性が極めて高い」
相沢「確かに……」
L「また、いくらキラ容疑者といっても相手はまだ十代の少女達……その私生活を完全監視するなどという手法は人権上も問題があります」
総一郎「…………」
L(もっとも、二人の自宅にだけ再度監視カメラを付けるという手ならまだ可能だろうが……前の結果を見るに、その場合でもキラとしてのボロはまず出さないだろうし、カメラの方が先に見つけられてしまうだろう……)
L「……だとすれば、最も現実的な手段は、これまでにキラとしての殺しを行ってきたことが明白といえる証拠を押さえること。そして現時点で、その証拠になりうると考えられる物があるとすれば……」
総一郎「二人が公園で受け渡していた黒いノート……か。確かに、あれがキラとしての活動に関する、何らかの秘密を記載した物だとすれば……」
L「はい。決して可能性として高くはないですが、ただ低いとも思いません。先ほども言いましたが、あの二人がキラだとして、わざわざ事務所の外でキラとしての活動とは全く無関係なノートの受け渡しをしているとは、少々考えにくいですから」
L「そしてまた、そこに書かれていることがキラとして殺しを行ってきたことの自白と同視できるような内容であれば、それを証拠として二人を捕まえることは十分可能であると考えます」
星井父「…………」
L「ただそうは言っても、いきなり本人達に接触するのは危険過ぎますし、何より、彼女らは今人気急上昇中のアイドルです。そんな二人にいきなり接触すること自体、まず不可能でしょうから……まずは二人の両方、あるいはいずれか一方にとって身近な人物にあたりをつけましょう」
L「そしてまずその者に接触し……その後、自然な形でその者を介して星井美希と天海春香の両方、またはいずれか一方に接触する……それしかありません」
総一郎「他の者を介して……か。可能なのか? そんなことが……」
L「分かりません。でもその方法しか無いと思います」
総一郎「…………」
L「その上で、キラとして殺しをしている現場を押さえるか、あるいは誰が見てもキラとしての殺しを行ってきたことが明白といえる証拠を押さえるか……ですが」
総一郎「……?」
L「正直、前者は難しいと思っています。いくらなんでも、他人に観られている状況で殺しの行為をするとはちょっと想定しがたいですし……もし仮にそのような場面に遭遇しようものなら、それだけでこちらが殺される危険がある」
総一郎「うむ……」
L「相手に気付かれないように観察する、という手もありますが……もしこれをするなら、いつ、どこで、どうやって殺しをしているのかが何も分からない以上、二人を24時間監視し続けるという手段を取るしかありません」
星井父「! …………」
L「しかし、そこまでの大がかりな監視となると、その準備をしている間に気付かれて殺されてしまう危険性が極めて高い」
相沢「確かに……」
L「また、いくらキラ容疑者といっても相手はまだ十代の少女達……その私生活を完全監視するなどという手法は人権上も問題があります」
総一郎「…………」
L(もっとも、二人の自宅にだけ再度監視カメラを付けるという手ならまだ可能だろうが……前の結果を見るに、その場合でもキラとしてのボロはまず出さないだろうし、カメラの方が先に見つけられてしまうだろう……)
L「……だとすれば、最も現実的な手段は、これまでにキラとしての殺しを行ってきたことが明白といえる証拠を押さえること。そして現時点で、その証拠になりうると考えられる物があるとすれば……」
総一郎「二人が公園で受け渡していた黒いノート……か。確かに、あれがキラとしての活動に関する、何らかの秘密を記載した物だとすれば……」
L「はい。決して可能性として高くはないですが、ただ低いとも思いません。先ほども言いましたが、あの二人がキラだとして、わざわざ事務所の外でキラとしての活動とは全く無関係なノートの受け渡しをしているとは、少々考えにくいですから」
L「そしてまた、そこに書かれていることがキラとして殺しを行ってきたことの自白と同視できるような内容であれば、それを証拠として二人を捕まえることは十分可能であると考えます」
星井父「…………」
総一郎「確かに、殺人自体の直接的な証拠とはならないが……烏森氏の件、アイドル事務所関係者の件、765プロの前のプロデューサーの件、星井美希のクラスメイトの件、黒井氏への脅迫の件、そして犯罪者裁きの件……これらの全部または一部について、犯人しか知りえないような情報が記載されていれば、あるいは……」
L「はい。それを目の前に突き付けて尋問すれば、キラとしての自白……さらにはその自白をもとに、殺人自体の直接的な証拠を得る事も不可能ではないと思います。もちろん、こちらは常に顔を隠しながらそれを行うということにはなりますが……」
総一郎「……うむ。そうだな」
L「ですので、一旦の目的は例の黒いノートを押さえることとし……そのためにも、まずは二人に接触する手段を考えていきたいと思います」
相沢「……すまん、ちょっといいか? 竜崎」
L「はい。何でしょう? 相沢さん」
相沢「情報さえ伝達すれば事足りると考えた場合、内容を伝えた後のページは処分されていると考えた方が自然……ノートを押さえたところで、中は白紙ということも十分ありうるのでは?」
L「確かにそうかもしれません。しかしそうなら、もっと小さなメモ用紙にでも書いておき、それを封筒などに入れて渡すといった手段でもいいはずですから……あえてそうせず、わざわざノートごと受け渡しをしているということは、ノートに記録した形で渡す必要がある情報なのかもしれません。そうであれば、これまでに記載された情報がそのまま残っているという可能性も十分にあると思います」
相沢「なるほど。そう言われてみれば、確かに……」
松田「それにひょっとすると、人を殺す時に必要となる、すごく長い呪文か何かが書いてあったりするのかもしれませんしね」
相沢「松田。真面目にやれ」
松田「や、やってますよ! 真面目に!」
L「そうですね……。殺し方が分からない以上、松田さんの考えもあながち的外れではないのかもしれません」
松田「ほら!」
相沢「…………」
L「情報をノートに記録した形で残しておく必要があるのか、あるいはノートという媒体そのものが、殺しの能力に関係があるのか……」
L「現時点ではまだそこまでは分かりませんが……少なくとも、この黒いノートがキラとしての活動に関係があるのであれば、このノートは天海春香と星井美希のいずれかが必ず所持しており、かつ第三者に奪われたりすることの無いよう、常に目の届く形で管理しているものと考えられます」
L「それこそ、常時肌身離さず持ち歩いているとしても不思議ではありません。客観的に見ればただのノートなのですから」
L「はい。それを目の前に突き付けて尋問すれば、キラとしての自白……さらにはその自白をもとに、殺人自体の直接的な証拠を得る事も不可能ではないと思います。もちろん、こちらは常に顔を隠しながらそれを行うということにはなりますが……」
総一郎「……うむ。そうだな」
L「ですので、一旦の目的は例の黒いノートを押さえることとし……そのためにも、まずは二人に接触する手段を考えていきたいと思います」
相沢「……すまん、ちょっといいか? 竜崎」
L「はい。何でしょう? 相沢さん」
相沢「情報さえ伝達すれば事足りると考えた場合、内容を伝えた後のページは処分されていると考えた方が自然……ノートを押さえたところで、中は白紙ということも十分ありうるのでは?」
L「確かにそうかもしれません。しかしそうなら、もっと小さなメモ用紙にでも書いておき、それを封筒などに入れて渡すといった手段でもいいはずですから……あえてそうせず、わざわざノートごと受け渡しをしているということは、ノートに記録した形で渡す必要がある情報なのかもしれません。そうであれば、これまでに記載された情報がそのまま残っているという可能性も十分にあると思います」
相沢「なるほど。そう言われてみれば、確かに……」
松田「それにひょっとすると、人を殺す時に必要となる、すごく長い呪文か何かが書いてあったりするのかもしれませんしね」
相沢「松田。真面目にやれ」
松田「や、やってますよ! 真面目に!」
L「そうですね……。殺し方が分からない以上、松田さんの考えもあながち的外れではないのかもしれません」
松田「ほら!」
相沢「…………」
L「情報をノートに記録した形で残しておく必要があるのか、あるいはノートという媒体そのものが、殺しの能力に関係があるのか……」
L「現時点ではまだそこまでは分かりませんが……少なくとも、この黒いノートがキラとしての活動に関係があるのであれば、このノートは天海春香と星井美希のいずれかが必ず所持しており、かつ第三者に奪われたりすることの無いよう、常に目の届く形で管理しているものと考えられます」
L「それこそ、常時肌身離さず持ち歩いているとしても不思議ではありません。客観的に見ればただのノートなのですから」
模木「……そういえば」
L「? 何ですか? 模木さん」
模木「先月、局長と共に765プロに聞き取り調査に行った時……ほとんどの者は、聞き取りの際、何も持っておらず、手ぶらでしたが……」
模木「美希さ……星井美希だけは、ずっとハンドバックを膝の上に抱えていました」
星井父「! …………」
総一郎「……ああ、言われてみれば確かにそうだったな。ただ年頃の子だし、携帯か何かを常に傍に持っておきたいのだろうと考え、その時はさして気にもしなかったが……今思えば……」
L「まあ……それだけで決め付けるわけにもいきませんが……一応、可能性はありますね」
L「ただ、南空ナオミからの報告では『天海春香が星井美希に渡した』ということでしたから……常に決まった一方が持ち続けているというわけでもなさそうですが……今の模木さんの話からすると、常にどちらかが肌身離さず身に着けている、ということにはなるのかもしれません」
星井父「……じゃあ令状を取って、美希と天海春香の二人を同時に身体検査ってところか? もちろん、俺がそれをするわけにはいかないが……」
L「普通の事件ならそうなりますが……やはり先ほど言った理由により、その方法は取れません。たとえ全員がフルフェイスのヘルメットを被って検査を実施しようとしたとしても、その時点で、既に警察官として顔を知られている夜神さんと模木さんは殺されてしまう可能性が高い」
総一郎・模木「…………」
L「ですので、やはりあくまでも捜査であると気付かれることなく接触し、その上でノートを押さえる……それ以外にはありません」
総一郎「しかし、もし本当にどちらかが常に肌身離さず身に着けているような物なら、何があっても他人に見せたりはしないだろうし……仮に身に着けることができない状況であっても、他の者が手に取ることができるような場所には保管しないと思うが……」
L「そうですね……。ただまあいずれにせよ、まずは接触する人物のあたりをつけないといけませんから……。ノートを押さえるための具体的な方法はその後で考えましょう」
L「とにかく二人の両方、または少なくともいずれか一方と接触することができなければ、何も始まりませんので」
総一郎「うむ……そうだな。まずはそこからか……」
ワタリ『竜崎』
L「? どうした? ワタリ」
ワタリ『黒井氏からエラルド=コイルのサブ回線宛てに連絡が入っています』
L「! ……分かった。つないでくれ」
L「? 何ですか? 模木さん」
模木「先月、局長と共に765プロに聞き取り調査に行った時……ほとんどの者は、聞き取りの際、何も持っておらず、手ぶらでしたが……」
模木「美希さ……星井美希だけは、ずっとハンドバックを膝の上に抱えていました」
星井父「! …………」
総一郎「……ああ、言われてみれば確かにそうだったな。ただ年頃の子だし、携帯か何かを常に傍に持っておきたいのだろうと考え、その時はさして気にもしなかったが……今思えば……」
L「まあ……それだけで決め付けるわけにもいきませんが……一応、可能性はありますね」
L「ただ、南空ナオミからの報告では『天海春香が星井美希に渡した』ということでしたから……常に決まった一方が持ち続けているというわけでもなさそうですが……今の模木さんの話からすると、常にどちらかが肌身離さず身に着けている、ということにはなるのかもしれません」
星井父「……じゃあ令状を取って、美希と天海春香の二人を同時に身体検査ってところか? もちろん、俺がそれをするわけにはいかないが……」
L「普通の事件ならそうなりますが……やはり先ほど言った理由により、その方法は取れません。たとえ全員がフルフェイスのヘルメットを被って検査を実施しようとしたとしても、その時点で、既に警察官として顔を知られている夜神さんと模木さんは殺されてしまう可能性が高い」
総一郎・模木「…………」
L「ですので、やはりあくまでも捜査であると気付かれることなく接触し、その上でノートを押さえる……それ以外にはありません」
総一郎「しかし、もし本当にどちらかが常に肌身離さず身に着けているような物なら、何があっても他人に見せたりはしないだろうし……仮に身に着けることができない状況であっても、他の者が手に取ることができるような場所には保管しないと思うが……」
L「そうですね……。ただまあいずれにせよ、まずは接触する人物のあたりをつけないといけませんから……。ノートを押さえるための具体的な方法はその後で考えましょう」
L「とにかく二人の両方、または少なくともいずれか一方と接触することができなければ、何も始まりませんので」
総一郎「うむ……そうだな。まずはそこからか……」
ワタリ『竜崎』
L「? どうした? ワタリ」
ワタリ『黒井氏からエラルド=コイルのサブ回線宛てに連絡が入っています』
L「! ……分かった。つないでくれ」
若い世代の、特に女子の流行ってコロコロ変わるよね
しかも、おっさんには理解しがたいものが多かったりするし
いや、別になんでもないが
その世代の女子でアイドルなら、流行は常にチェックしなきゃだし
自分で流行を生み出すこともあるよね
とか思ったが、まぁ原作でもLはメアリースー的な探偵だから仕方ない
しかも、おっさんには理解しがたいものが多かったりするし
いや、別になんでもないが
その世代の女子でアイドルなら、流行は常にチェックしなきゃだし
自分で流行を生み出すこともあるよね
とか思ったが、まぁ原作でもLはメアリースー的な探偵だから仕方ない
ちょくちょく雪歩について言及されているのがメタ的に気になる
活躍はあるのかな?
活躍はあるのかな?
>>719
腹パン
腹パン
ノートの所有権を放棄するしか救われる方法はないんじゃないだろうな
月も原作基準なら警察にハッキングしてある程度自身でキラを追ってるかもな
もしかしたらLと同程度まで発想が及んでいる可能性も
もしかしたらLと同程度まで発想が及んでいる可能性も
上手くLを殺っても善人月&ニア&メロの三連星相手取らなきゃいけないんだろ?無理っしょ→
月はネットで検索すれば名前がすぐに分かるから始末はしやすそうだけど
むしろ、月は逮捕目的より、ドラマ版魅上みたいに、キラ崇拝者になってそう
デスノート拾ってなければ世の中退屈だなーと思いつつ順当に警察キャリアの道を進むけど
月以外の誰かが裁きしてる場合の月の動きって案外予想しにくい
月以外の誰かが裁きしてる場合の月の動きって案外予想しにくい
月が春香の家庭教師をすることを総一郎が知ってLに伝えれば、Lと月の連携で春香は詰みそう
>>713
どっちも可愛いから…困ってるんだよ!
どっちも可愛いから…困ってるんだよ!
>>715
あの変人大体そんな格好じゃなかったか?
あの変人大体そんな格好じゃなかったか?
このままじゃ春科と幹の防戦一方だしいくらこの晴佳でも守るのに限度がある
そろそろヤバイところで月が来て反撃の狼煙をあげてもいいはず
そろそろヤバイところで月が来て反撃の狼煙をあげてもいいはず
でも二人とも未成年だから無罪放免になっちゃうんじゃね?
「ノートに名前を書けば死にます」なんて世間の人間は信じないだろうし
「ノートに名前を書けば死にます」なんて世間の人間は信じないだろうし
春香は知らんけど美希は策が尽きて詰んだ地点でリュークがノートに名前書くだろ
この世界の月は、デスノートの記憶がない(きれいな)月なんじゃないの
>>741
死んでもいいわ
死んでもいいわ
L「エラルド=コイルです。どうされましたか? 黒井社長」
黒井『キラからまた手紙が届いた……『“L”の正体を明かせ』と命じてからもう一か月になる……そろそろ“L”の正体が分かっている頃合いかもしれないから、“L”の正体を次の手段により自分に分かるように示せ、と……』
L「どんな手段ですか?」
黒井『わが社のホームページの中に、新人のアイドル、タレント、俳優を紹介しているページがある……そのページで紹介されている新人の一人の写真として“L”の写真を掲載した上で、自分が提示する複数の名前の中から最も自然なものを一つ選び、“L”の写真と共に載せろ、と……』
L「! ……なるほど……そうすれば、他の者がそのページに掲載されている“L”の写真を見ても、ただの新人のアイドルか俳優の一人としか思わない……だがキラにだけは、その写真の人物が“L”であると分かる」
黒井『そういうことだ。……一応聞くが、現時点ではまだ“L”の正体は掴めていない……そういうことでいいんだな? 顔写真も含めて』
L「はい。以前にも述べましたが、“L”は正体不明の探偵ですから……顔写真はおろか、現時点ではまだ何の手がかりも掴めていません」
総一郎「…………」
黒井『そうか……ならば暫くはこのまま放っておくしかないな……。どのみち私の方からキラに連絡を取る術は無いし、むしろ私が下手な動きをすればそれだけで……」
L「そうですね……。ちなみにですが、キラから『何月何日までに“L”の写真を載せろ』という風に、明確な期限を伝えられているわけではないのですね?」
黒井『ああ。指示内容は今述べたものだけだ』
L「分かりました。ただそうは言っても、キラの指示を無視し続けるのもそれはそれで危険ですので……一旦、どう対応すべきかは私の方で考えます。またご連絡いたします」
黒井『そうか……すまないな。依頼外の事まで……』
L「いえ。依頼人を守るのも探偵の務めですので」
総一郎「…………」
松田「そうなんですか?」
相沢「俺が知るか」
黒井『……では、悪いがよろしく頼む』プツッ
L「…………」
黒井『キラからまた手紙が届いた……『“L”の正体を明かせ』と命じてからもう一か月になる……そろそろ“L”の正体が分かっている頃合いかもしれないから、“L”の正体を次の手段により自分に分かるように示せ、と……』
L「どんな手段ですか?」
黒井『わが社のホームページの中に、新人のアイドル、タレント、俳優を紹介しているページがある……そのページで紹介されている新人の一人の写真として“L”の写真を掲載した上で、自分が提示する複数の名前の中から最も自然なものを一つ選び、“L”の写真と共に載せろ、と……』
L「! ……なるほど……そうすれば、他の者がそのページに掲載されている“L”の写真を見ても、ただの新人のアイドルか俳優の一人としか思わない……だがキラにだけは、その写真の人物が“L”であると分かる」
黒井『そういうことだ。……一応聞くが、現時点ではまだ“L”の正体は掴めていない……そういうことでいいんだな? 顔写真も含めて』
L「はい。以前にも述べましたが、“L”は正体不明の探偵ですから……顔写真はおろか、現時点ではまだ何の手がかりも掴めていません」
総一郎「…………」
黒井『そうか……ならば暫くはこのまま放っておくしかないな……。どのみち私の方からキラに連絡を取る術は無いし、むしろ私が下手な動きをすればそれだけで……」
L「そうですね……。ちなみにですが、キラから『何月何日までに“L”の写真を載せろ』という風に、明確な期限を伝えられているわけではないのですね?」
黒井『ああ。指示内容は今述べたものだけだ』
L「分かりました。ただそうは言っても、キラの指示を無視し続けるのもそれはそれで危険ですので……一旦、どう対応すべきかは私の方で考えます。またご連絡いたします」
黒井『そうか……すまないな。依頼外の事まで……』
L「いえ。依頼人を守るのも探偵の務めですので」
総一郎「…………」
松田「そうなんですか?」
相沢「俺が知るか」
黒井『……では、悪いがよろしく頼む』プツッ
L「…………」
総一郎「動いてきたな……キラ。いや……」
L「天海春香……および星井美希」
総一郎「……ああ」
星井父「…………」
ワタリ『竜崎。黒井氏から、キラが提示してきたという複数の名前のリストがメールで送られてきました』
L「分かった。画面に出してくれ」
ワタリ『はい』
(捜査本部内のPC画面に、複数の名前のリストが表示される)
L「…………」
松田「わー。日本人名に外国人名、男性の名前に女性の名前……全部で30個くらいありますね」
相沢「明らかに芸名っぽいのもいくつかあるな」
L「まあこれだけの種類があれば、“L”の性別、年齢、容姿がどんなものであれ、ほぼ問題無く対応できるでしょうね」
総一郎「それでいて、どの名前を選ぼうがキラにはそれが“L”と分かる……か。また、961プロの当該ページで紹介されている者はアイドル、タレント、俳優と幅広い……」
L「はい。中高年の男性なら俳優、若い女性であればアイドルなど……その写真の人物にとって最も自然に見えるカテゴリーに当てはめれば、普通に見る限り何の違和感も無いでしょう」
相沢「そしてキラはこの公開されているホームページを普通に閲覧すればいいだけ、か……これでは、ここからキラの正体を特定することは不可能だな……」
L「はい。もし仮に、特定のアドレス宛てに“L”の写真をメールで送るように、などと指示されていた場合であれば、そのアドレスの取得元を探るなどの手段を取ることもできましたが……単に公開されているホームページに掲載するというだけでは、当然の事ながら、それを見たからといってイコールキラの証明にはなりません」
L「また、少なくとも961プロダクションのホームページにアクセスしたIPアドレスは割り出せるでしょうが……それも『ライバルとなりうる他のアイドルの動向は常にチェックするようにしていたから、他事務所の新人アイドルの紹介ページは毎日欠かさず閲覧していた』で問題無く通ります。キラ自身も現役のアイドルなのですから、何の不自然さもありません」
星井父「…………」
総一郎「確かに……結構考えているな」
松田「はるるんって、テレビでは結構ドジキャラで通ってるのに……女の子って分かりませんね」
相沢「松田」
松田「す、すみません!」
総一郎「しかし……名前は自分が提示したものの中から任意のものを選んで使え、というのは……もう、この黒井氏を脅している方のキラ……いや、キラ同士が連携している可能性が高い以上、どちらの方のキラ、として特定するのはあまり意味が無いが……とにかく、キラの能力を持つ者のうち、いずれかの者が『顔さえ分かれば人を殺せる』という能力を持っているのは間違い無いようだな」
L「はい。ただ、キラの能力も時間の経過と共に進化しうるものなのかもしれませんので……キラの能力を持つ者のうちのいずれか、またはその全ての者が『顔だけで人を殺せる』能力を持っている、ということはもう確定と言っていいと思います」
L「天海春香……および星井美希」
総一郎「……ああ」
星井父「…………」
ワタリ『竜崎。黒井氏から、キラが提示してきたという複数の名前のリストがメールで送られてきました』
L「分かった。画面に出してくれ」
ワタリ『はい』
(捜査本部内のPC画面に、複数の名前のリストが表示される)
L「…………」
松田「わー。日本人名に外国人名、男性の名前に女性の名前……全部で30個くらいありますね」
相沢「明らかに芸名っぽいのもいくつかあるな」
L「まあこれだけの種類があれば、“L”の性別、年齢、容姿がどんなものであれ、ほぼ問題無く対応できるでしょうね」
総一郎「それでいて、どの名前を選ぼうがキラにはそれが“L”と分かる……か。また、961プロの当該ページで紹介されている者はアイドル、タレント、俳優と幅広い……」
L「はい。中高年の男性なら俳優、若い女性であればアイドルなど……その写真の人物にとって最も自然に見えるカテゴリーに当てはめれば、普通に見る限り何の違和感も無いでしょう」
相沢「そしてキラはこの公開されているホームページを普通に閲覧すればいいだけ、か……これでは、ここからキラの正体を特定することは不可能だな……」
L「はい。もし仮に、特定のアドレス宛てに“L”の写真をメールで送るように、などと指示されていた場合であれば、そのアドレスの取得元を探るなどの手段を取ることもできましたが……単に公開されているホームページに掲載するというだけでは、当然の事ながら、それを見たからといってイコールキラの証明にはなりません」
L「また、少なくとも961プロダクションのホームページにアクセスしたIPアドレスは割り出せるでしょうが……それも『ライバルとなりうる他のアイドルの動向は常にチェックするようにしていたから、他事務所の新人アイドルの紹介ページは毎日欠かさず閲覧していた』で問題無く通ります。キラ自身も現役のアイドルなのですから、何の不自然さもありません」
星井父「…………」
総一郎「確かに……結構考えているな」
松田「はるるんって、テレビでは結構ドジキャラで通ってるのに……女の子って分かりませんね」
相沢「松田」
松田「す、すみません!」
総一郎「しかし……名前は自分が提示したものの中から任意のものを選んで使え、というのは……もう、この黒井氏を脅している方のキラ……いや、キラ同士が連携している可能性が高い以上、どちらの方のキラ、として特定するのはあまり意味が無いが……とにかく、キラの能力を持つ者のうち、いずれかの者が『顔さえ分かれば人を殺せる』という能力を持っているのは間違い無いようだな」
L「はい。ただ、キラの能力も時間の経過と共に進化しうるものなのかもしれませんので……キラの能力を持つ者のうちのいずれか、またはその全ての者が『顔だけで人を殺せる』能力を持っている、ということはもう確定と言っていいと思います」
総一郎「だがどうする? 竜崎。相沢が言ったように、これではキラの正体を特定することはほぼ不可能……」
L「そうですね……まあでも、現時点でキラの正体はほぼ分かっていますし、今更『黒井氏を脅迫していた者』として特定したところで、それがキラとして殺しをしてきたことの直接的な証拠になるわけでもないですから……あまり大きな意味はありません。極端な話、『黒井社長が765プロを陥れようとしていたことに対して復讐するために、キラの名を騙って脅迫していた』で通ります」
松田「いや通らないでしょう……どう見たって脅迫罪……」
総一郎「いや、竜崎が言っているのは、そのことがキラとしての証拠につながるわけではないって意味だ……」
L「その通りです。もちろん、上手い言い訳が作れないようなら、そこをつつくことでキラとしての自白を引き出すことも不可能ではないかもしれませんが……黒井氏を脅迫した内容のうち、『961プロのプロデューサーを765プロへ移籍させろ』は、実際まさに黒井氏への復讐がその理由でしょうし、『“L”の正体を明かせ』も、自身を本物のキラっぽく見せるために行ったものだ、といえば一応通ります。さらに、『捜査本部が“L”と一緒に捜査をしている』という事実を知っていたことも、『父親が警察関係者だったから聞いたことがあった』で説明がつきます」
星井父「…………」
総一郎「では、もうこの件から天海春香、または星井美希に辿り着いたとしても……」
L「はい。今更、彼女らが黒井氏に手紙を送ったことが分かろうが、キラと名乗ったことが分かろうが……もうそんなことによって事態が大きく動くわけではありません。もうそんな次元の話ではないんです」
L「今我々がすべきことは、二人がキラとして殺しを行ってきたことの明白な証拠を挙げること。ただそれだけです」
相沢「では、黒井氏に送られてきた手紙の検証等もしないでおくか? 一応、指紋等が付着している可能性もゼロではないと思うが……」
L「はい。それも必要ありません。仮にそこで物的証拠が出たとしても、結局言い逃れが出来てしまうのであれば意味がありませんし……またここまで色々と考えて行動している相手が、今更そんなヘマをしているとも思えません」
相沢「それもそうだな……」
L「それに黒井氏にキラから届いた手紙を我々の元へ転送させたりするのは危険です。実際無いとは思いますが、あまり下手な動きを見せると黒井氏が殺されてしまう可能性がありますので」
松田「確かに……って、あれ? 黒井氏の話では、キラからの最初の手紙に『私はあなたの考えていることが分かる』とかって書いてあったんですよね? もしそれが本当なら、行動の有無にかかわらず、黒井氏の内心はもう全部読まれてるんじゃ……?」
L「もしそうなら、黒井氏はキラから脅迫されていることをエラルド=コイルに打ち明けた時点で殺されているはずです。そもそもキラが“L”の正体を知りたがっているのは、“L”に自分の正体を知られる前に殺してしまいたいと考えているからのはずであり、そうであるとすれば、キラの正体につながる情報をコイルに話した黒井氏を生かしておくはずがないからです。ゆえにその部分は、黒井氏をより確実に脅すために書いた稚拙なハッタリです」
松田「な、なるほど……」
L「そうですね……まあでも、現時点でキラの正体はほぼ分かっていますし、今更『黒井氏を脅迫していた者』として特定したところで、それがキラとして殺しをしてきたことの直接的な証拠になるわけでもないですから……あまり大きな意味はありません。極端な話、『黒井社長が765プロを陥れようとしていたことに対して復讐するために、キラの名を騙って脅迫していた』で通ります」
松田「いや通らないでしょう……どう見たって脅迫罪……」
総一郎「いや、竜崎が言っているのは、そのことがキラとしての証拠につながるわけではないって意味だ……」
L「その通りです。もちろん、上手い言い訳が作れないようなら、そこをつつくことでキラとしての自白を引き出すことも不可能ではないかもしれませんが……黒井氏を脅迫した内容のうち、『961プロのプロデューサーを765プロへ移籍させろ』は、実際まさに黒井氏への復讐がその理由でしょうし、『“L”の正体を明かせ』も、自身を本物のキラっぽく見せるために行ったものだ、といえば一応通ります。さらに、『捜査本部が“L”と一緒に捜査をしている』という事実を知っていたことも、『父親が警察関係者だったから聞いたことがあった』で説明がつきます」
星井父「…………」
総一郎「では、もうこの件から天海春香、または星井美希に辿り着いたとしても……」
L「はい。今更、彼女らが黒井氏に手紙を送ったことが分かろうが、キラと名乗ったことが分かろうが……もうそんなことによって事態が大きく動くわけではありません。もうそんな次元の話ではないんです」
L「今我々がすべきことは、二人がキラとして殺しを行ってきたことの明白な証拠を挙げること。ただそれだけです」
相沢「では、黒井氏に送られてきた手紙の検証等もしないでおくか? 一応、指紋等が付着している可能性もゼロではないと思うが……」
L「はい。それも必要ありません。仮にそこで物的証拠が出たとしても、結局言い逃れが出来てしまうのであれば意味がありませんし……またここまで色々と考えて行動している相手が、今更そんなヘマをしているとも思えません」
相沢「それもそうだな……」
L「それに黒井氏にキラから届いた手紙を我々の元へ転送させたりするのは危険です。実際無いとは思いますが、あまり下手な動きを見せると黒井氏が殺されてしまう可能性がありますので」
松田「確かに……って、あれ? 黒井氏の話では、キラからの最初の手紙に『私はあなたの考えていることが分かる』とかって書いてあったんですよね? もしそれが本当なら、行動の有無にかかわらず、黒井氏の内心はもう全部読まれてるんじゃ……?」
L「もしそうなら、黒井氏はキラから脅迫されていることをエラルド=コイルに打ち明けた時点で殺されているはずです。そもそもキラが“L”の正体を知りたがっているのは、“L”に自分の正体を知られる前に殺してしまいたいと考えているからのはずであり、そうであるとすれば、キラの正体につながる情報をコイルに話した黒井氏を生かしておくはずがないからです。ゆえにその部分は、黒井氏をより確実に脅すために書いた稚拙なハッタリです」
松田「な、なるほど……」
L「ただそうは言っても、実際に今キラが黒井氏を殺すとは考えられません。そもそも黒井氏に『“L”の正体を明かせ』などと命じてきたのは、端的に言って、自分ではそれができないからです。まあアイドルであることを除けば普通の女子高生と女子中学生に過ぎませんので、ある意味当然といえば当然ですが……」
星井父「…………」
L「よって、今黒井氏を殺したところで、キラとしては“L”の正体についての情報源を失うだけで何の意味も無い。今回のホームページへの掲載にしたって、『何月何日までに掲載しなければ殺す』としてもよかったはずなのに、あえてそれをしなかったのはそういった理由からです。もしそのように脅しておいて、指定した期限が過ぎたのに殺さなければ、キラであることの信憑性は一気に怪しくなる……だからといって実際に殺してしまうと、“L”の正体捜しがまた振り出しに戻ってしまう」
総一郎「しかしそうは言っても、さっき竜崎も黒井氏との会話の中で言っていたことだが……ずっとこのまま放置しておくというわけにもいくまい」
L「そうですね。やはり何らかの手は打っておくべきです。たとえば、既に死んでいる者の写真を“L”として掲載するとか……」
相沢「なるほど。それならキラが“L”の写真を見て殺しの能力を使ったとしても、新たな犠牲者が出ることはない」
L「はい。ただこの案を採用したとして、もし嘘だったことがばれた場合……キラが、明白に自分を欺こうとした黒井氏を殺してしまう可能性が高い、という問題点があります」
総一郎「確かに……そうなると、この案は採れないな……」
松田「あっ。じゃああの人物は? 以前、“L”として生中継に出演した死刑囚の……リンド・L・テイラー。彼なら一度“L”を名乗っている以上、黒井氏が嘘をついたことにはならないんじゃ……」
L「リンド・L・テイラーが“L”で通るなら、そもそもキラは黒井氏にこんな命令をせず、普通にテイラーを殺しているはずです。しかしキラは未だにテイラーを殺していない……それはテイラーが本物の“L”ではないと気付いているからでしょう」
松田「ああ……それもそうか」
総一郎「いずれにせよ、キラが直接手を下さずに人を殺せる能力を持っていると分かっている以上、今もなお生きている人間を身代わりに差し出すことなどは決してできん。それがどんな人間であれ、またどんな理由があろうともだ」
L「……そうですね……人命優先……当然ですね」
相沢「…………」
星井父「…………」
L「よって、今黒井氏を殺したところで、キラとしては“L”の正体についての情報源を失うだけで何の意味も無い。今回のホームページへの掲載にしたって、『何月何日までに掲載しなければ殺す』としてもよかったはずなのに、あえてそれをしなかったのはそういった理由からです。もしそのように脅しておいて、指定した期限が過ぎたのに殺さなければ、キラであることの信憑性は一気に怪しくなる……だからといって実際に殺してしまうと、“L”の正体捜しがまた振り出しに戻ってしまう」
総一郎「しかしそうは言っても、さっき竜崎も黒井氏との会話の中で言っていたことだが……ずっとこのまま放置しておくというわけにもいくまい」
L「そうですね。やはり何らかの手は打っておくべきです。たとえば、既に死んでいる者の写真を“L”として掲載するとか……」
相沢「なるほど。それならキラが“L”の写真を見て殺しの能力を使ったとしても、新たな犠牲者が出ることはない」
L「はい。ただこの案を採用したとして、もし嘘だったことがばれた場合……キラが、明白に自分を欺こうとした黒井氏を殺してしまう可能性が高い、という問題点があります」
総一郎「確かに……そうなると、この案は採れないな……」
松田「あっ。じゃああの人物は? 以前、“L”として生中継に出演した死刑囚の……リンド・L・テイラー。彼なら一度“L”を名乗っている以上、黒井氏が嘘をついたことにはならないんじゃ……」
L「リンド・L・テイラーが“L”で通るなら、そもそもキラは黒井氏にこんな命令をせず、普通にテイラーを殺しているはずです。しかしキラは未だにテイラーを殺していない……それはテイラーが本物の“L”ではないと気付いているからでしょう」
松田「ああ……それもそうか」
総一郎「いずれにせよ、キラが直接手を下さずに人を殺せる能力を持っていると分かっている以上、今もなお生きている人間を身代わりに差し出すことなどは決してできん。それがどんな人間であれ、またどんな理由があろうともだ」
L「……そうですね……人命優先……当然ですね」
相沢「…………」
L「であれば、方策は一つしかありません。キラの指定したページに、一般の閲覧者からは違和感が無いように見え、かつキラにだけはこちらの意図が伝わるようなメッセージを掲載しましょう」
相沢「こちらの意図?」
L「端的に言えば、『もう少し待って下さい』ということです。それさえ伝われば十分です」
松田「そ、そんなの通用しますかね? キラに……」
L「通用しますよ。先ほども言ったように、キラとしてもそう簡単に黒井氏は殺せないはずですので……取り急ぎ、何らかの反応を返してさえいれば、まず下手な事はしないでしょう」
相沢「確かに、理屈でいえばそうかもしれんが……しかし、どうやってキラにだけこちらの意図が伝わるようにするんだ?」
L「別に大した技術は必要ありません。もちろん、無関係な第三者が見た時にも不自然に映らないようにしておく必要はありますが」
松田「あっ。ひょっとして、一見無関係に見える文章を載せておいて縦読みさせるとか?」
相沢「松田」
松田「えっ! 今のも駄目っすか!?」
L「いえ、発想としては近いですよ。松田さん」
松田「ほら!」
相沢「…………」
L「ただ、黒井氏はキラに脅迫されているわけですから……そもそも『無関係』なんてありえないんですよね。下手な動きを見せれば殺されるという状況下において、キラの指示に関係していそうに見えて実は無関係だった、なんて行動を取るはずがないんです」
松田「? どういうことですか?」
L「つまり今、黒井氏がキラの指示内容に関係する範囲で何らかの行動を起こすなら、それはキラの指示に関係する内容以外にはありえないんです。そうであれば、ややこしい小細工を弄せずとも、必ずキラにこちらのメッセージは伝わります」
松田「な、なんか難しくて僕にはよく……」
総一郎「まあ竜崎には考えがあるようだし、ここは任せてみるとしよう」
相沢「そうですね」
総一郎「ではすまんが頼む。竜崎」
L「分かりました。……ワタリ。今からもう一度、黒井氏の携帯につないでくれ」
ワタリ『はい』
L「…………」
L(こっちはこれでなんとかなるだろう……一応の対応をしている限り、現時点で黒井氏が殺されることは無いはず)
L(後はキラ……天海春香と星井美希の双方、またはそのいずれか一方と接点があり、かつこちらが付け入る隙がありそうな者……それを早く見定めなければ……)
L「…………」
相沢「こちらの意図?」
L「端的に言えば、『もう少し待って下さい』ということです。それさえ伝われば十分です」
松田「そ、そんなの通用しますかね? キラに……」
L「通用しますよ。先ほども言ったように、キラとしてもそう簡単に黒井氏は殺せないはずですので……取り急ぎ、何らかの反応を返してさえいれば、まず下手な事はしないでしょう」
相沢「確かに、理屈でいえばそうかもしれんが……しかし、どうやってキラにだけこちらの意図が伝わるようにするんだ?」
L「別に大した技術は必要ありません。もちろん、無関係な第三者が見た時にも不自然に映らないようにしておく必要はありますが」
松田「あっ。ひょっとして、一見無関係に見える文章を載せておいて縦読みさせるとか?」
相沢「松田」
松田「えっ! 今のも駄目っすか!?」
L「いえ、発想としては近いですよ。松田さん」
松田「ほら!」
相沢「…………」
L「ただ、黒井氏はキラに脅迫されているわけですから……そもそも『無関係』なんてありえないんですよね。下手な動きを見せれば殺されるという状況下において、キラの指示に関係していそうに見えて実は無関係だった、なんて行動を取るはずがないんです」
松田「? どういうことですか?」
L「つまり今、黒井氏がキラの指示内容に関係する範囲で何らかの行動を起こすなら、それはキラの指示に関係する内容以外にはありえないんです。そうであれば、ややこしい小細工を弄せずとも、必ずキラにこちらのメッセージは伝わります」
松田「な、なんか難しくて僕にはよく……」
総一郎「まあ竜崎には考えがあるようだし、ここは任せてみるとしよう」
相沢「そうですね」
総一郎「ではすまんが頼む。竜崎」
L「分かりました。……ワタリ。今からもう一度、黒井氏の携帯につないでくれ」
ワタリ『はい』
L「…………」
L(こっちはこれでなんとかなるだろう……一応の対応をしている限り、現時点で黒井氏が殺されることは無いはず)
L(後はキラ……天海春香と星井美希の双方、またはそのいずれか一方と接点があり、かつこちらが付け入る隙がありそうな者……それを早く見定めなければ……)
L「…………」
ミキとハルカ両方と親しくて隙のある人物……いったい72早なんだ……
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