元スレ八幡「は?材木座が不登校?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 1 :
八幡「よし、じゃあ由比ヶ浜はパーティ料理の献立を考えてくれ。雪ノ下がそれを作る」
結衣「どんだけあたしに料理させたくないのさ!」
いや、我ながら名案だと思うけどな。
せっかくのパーティで、ちょっとアレな手料理が出てきて盛り下がるのもなんだし。
あたしこのパイ嫌いなのよね、とか言われると傷つくだろ。
結衣「ねー、ゆきのーん、一緒につくろーよー」
由比ヶ浜は雪ノ下の手をぶんぶん振り回して駄々をこねている。
……あ、ダメだわ。このパターンは雪ノ下が折れるパターンだわ。
雪乃「はぁ……。しょうがないわね」
ちょろーい!ちょろすぎるよ雪ノ下さーん!
由比ヶ浜はあれで計算高いやつだからな。もはや雪ノ下を懐柔する手際のよさは手慣れたものである。
八幡「雪ノ下、決して由比ヶ浜から目を離すなよ」
雪乃「そうね、小町さんのお祝いなのだから」
タメ息を吐く雪ノ下を尻目に、上機嫌になった由比ヶ浜はあちこち目移りしていた。
102 :
分かるぞゆきのん
俺も湯煎を教えた時、メシマズ生徒が「チョコ溶かすんだよねー楽勝楽勝☆」とか言ってボールに入れた刻みチョコにお湯ぶち込まれたからな
アホはもう発想が違うっつーか想像力がないっつーか……
103 = 86 :
メシマズ系にマヨネーズ入れといてって言ったらケチャップ入れられてたこともあるぞワハハ
104 :
焦がしたとかそういう類←まぁ分かる
コンソメないから絵の具入れた←???
106 :
母親とか、最悪料理番組とかでぱっぱっと入れてるのを見たことないのかね
湯煎教えてもらった時はなるほどなーと感心した記憶がある
107 = 90 :
湯煎を初めて聞く前は鍋で直接だとは思ってたけどお湯に入れるとは流石に思わなかったな
逆にこの前やってたテレビでモッツァレラチーズをお湯に直接入れて溶かして固めてたのには驚いた
108 :
>>90
いやモンハンとかボッチ専用ゲームだろ
109 :
>雪乃「湯煎用のお湯の中に、固形チョコレートを直接入れるくらいは予想の範疇だったわね。
ワロタ
110 :
材木座の霊圧が…消えた…?
111 :
本筋をシリアスに、しかも謎解きっぽく事件の少しずつ輪郭を表していく。
一方でキャラの性格を掴みながらの日常コメディに妥協がない。
冗談抜きで市販レベルなんだが何者だよ
112 :
スレタイにまで名前があるのに出番のない材木座が不憫すぎる
が普通に出すよりも今の方が面白いような気もする
113 :
材木座がかわいそう…まさかゆきのんとガハマやほかその他の女生徒による態度で蓄積されて引きこもりに…ゆきのんたちが反省してショボンとしているとこ見たい
114 :
いやこれな、材木座拗らせた理由が10.5巻のあれかと思ってたんだが
作者10巻までしか読んでないんだよな?
となると理由が思いつかんな、単なる虐めなのか?
115 :
展開予想は作者が困るだけなので止めよう
116 :
それぞれ小町へのプレゼントを選ぶにあたり、個々に別れて選ぶ派の俺、雪ノ下と、3人一緒に選ぶことを頑なに主張する由比ヶ浜で意見が割れた。
消極的意見として個別行動を主張する俺と雪ノ下に対し、積極的意見としての同行を求める由比ヶ浜では勢いからして違い、唯一のストロングポイントであった多数派も、こうなった由比ヶ浜が雪ノ下を取り込むのは時間の問題だった。
俺にしたところで、結局小町へのプレゼントが決まっているわけでもなく、まあ二人の買い物に付き合いつつ色々と物色してみようかと考え、とりあえずは由比ヶ浜についていくことにした。
由比ヶ浜の行き先は予想通りというかなんというか、ピンクを基調にした壁紙の、ポップでファンシーな頭悪い系女子が好みそうな、いかにもといった内装の店であった。
117 = 1 :
結衣「小町ちゃん、まだピアスとか開けてないもんねー。ネックレスとかかな?」
俺と雪ノ下どちらにというわけでもなく話しかけながら、陳列されているアクセサリーを手に取る由比ヶ浜と次第に距離が離れていく俺たち二人。俺はそもそもこういう店で明らかに浮いており、雪ノ下にしてもイメージと違う。
雪乃「やはり由比ヶ浜さんのこういうセンスは私と相容れない部分ね……」
八幡「別にそれでいいだろ。そもそもお前と由比ヶ浜で共通する部分の方が少ないくらいだし」
なんとなく壁際に寄ってそんな話を交わす俺たち。
雪ノ下と由比ヶ浜が対極に位置する二人だなんてことは、改めて考えるまでもなくわかりきっていることであり、共通点に親和性を覚えて親しいわけでもないだろう。
どちらが良いとか悪いとかいう、単純な二元論で語られるべきことでもないそれは、一般に個性と呼ばれるものだ。それを悪戯に同調させようとすることは、俺も雪ノ下も良しとしないはずだ。
だから、それはちょっとした冗談のつもりの一言。特に意味のない、雑談の中のとりとめのない一言。
118 = 1 :
八幡「意外とお前もこういうの似合ったりするんじゃねえか?」
だから、俺のことばに対する雪ノ下の反応が返ってこないことに驚いた。てっきり罵詈雑言の嵐がやってくるかと思っていたのに。
雪乃「……」
不思議に思い雪ノ下の方を見ると、目を見開いてこちらを見ている雪ノ下と目があった。
八幡「……なんだよ」
雪乃「……比企谷君は私にこういったものが似合うと思うのかしら?」
そう言った雪ノ下の口調はいつものように歯切れの良いものではなく、目線もすぐに逸らされてしまう。
八幡「いや、俺にファッションセンスを求められてもな。似合うんじゃねーか?」
雪乃「そ、そうね。あなたにファッションセンスを求めるのは確かに間違っていたけれど」
うつむきがちに話す雪ノ下は珍しく、なんだか俺まで目線が下に向かってしまう。
119 = 1 :
雪乃「考えてみたこともなかったわね」
八幡「こういうのか?」
雪乃「ええ。由比ヶ浜さんの誕生日プレゼントを考えるまで、こういう系統のファッション誌も読んだことはなかったし」
まあ、俺もなんとなく口にしただけで、こういうファッションが雪ノ下のイメージにそぐわないのはわかる。
八幡「俺が言うのもあれだが、食わず嫌いはよくねえんじゃねえか?」
雪乃「本当にあなたにだけは言われたくないわね」
八幡「まーな。巷では食わず嫌い王とまで呼ばれる俺だ」
本当、みなさんのおかげです。
17年の人生を通して、俺にトラウマを植え付け、猜疑心を育ててくれたリア充のみなさんのおかげです。
121 = 1 :
あ、トリップの#つけ忘れた
変更します
122 = 1 :
雪乃「あなたのことが巷で噂になるわけがないでしょう?存在を認知されていないものが、噂の対象になることはないわ」
例によって勝ち誇った顔の雪ノ下である。
八幡「その理論でいくと神話や伝承の類いが成り立たなくなるぞ」
雪乃「あら、比企谷君は自分にそういった神々しさがあると思っているのかしら?」
いまだ自分の勝ちを疑わない雪ノ下は、相変わらず楽しそうな笑顔で首をかしげる。
その顔がなんとも可愛かったので、俺は用意しておいた反論を喉から絞り出すことができず、阿呆のように口を開けたまま下を向いた。
実のところ、俺は神のお告げくらいのことはやってのける男だ。ソースは中1のときの俺。
突然、自習になって騒がしいクラスの中で、隣の席で楽しそうにゲームの話をする男子たちに混じろうと、「あ、そのゲーム俺も持っててさ……」と話しかけたところ、「あれー?なんか誰もいない方向から声が聞こえるんだけどー?(笑)」と、相手は俺の姿を見ることができなかったようで、みんなと不思議そうな顔をしていた。
あれー?俺いつの間にか幽体離脱してたっけかなー?と思いながら、家に帰って静かに涙を流したものだ。
123 = 1 :
雪乃「神々しさはまるでないけれど、主に目の辺りから禍々しい気配を感じるわね。これは神仏というより、妖……くふっ……」
最後まで言い切ることができず、口を押さえて顔を反らす雪ノ下。
やだなー、なんか寒気がするなー。クーラー強すぎじゃないかなー、なんて思ってたんですけどね、そのときね……あたし気づいちゃったんですよ……。あ、これはこのあと妖怪って言われるなーって……。
八幡「妖怪といえばお前も雪女っぽいけどな」
夏のキャンプで仮装したときのことを思い出してそう言うと、震えていた肩がピタリと止まり、ゆっくりと雪ノ下がこちらを向いた。こ、怖い。
124 = 1 :
雪乃「どういう意味かしら、化け谷君?」
八幡「その全身から放たれる凍てつく冷気がだな……。っていうか化け谷とかやめろ、昔馬鹿谷とか呼ばれてたの思い出しちゃうだろ」
雪乃「あながち的外れなあだ名とも言えないわね。数学の解答用紙にはそう記名した方がいいんじゃないかしら?」
雪ノ下から冷気をまとった一撃が繰り出される。しかし、この程度なら大丈夫。魔法使いを目指す俺は常にフバーハとマジックバリア、レムオルを自分にかけているのだ。それ、姿消えちゃってるじゃないですかー。
だが、最初に浴びた凍てつく波動の効果で俺の防御魔法は全て無効化されていた。どーん。あたしは死んだ(笑)
なお、レムオルは解除されない模様。そうだよな、俺、レムオルとか唱えた覚えないもん。多分、装備の効果なんだろうけど、この装備も呪われてるみたいで外すことができない。教会に行けば外してくれるらしい。
125 = 1 :
結衣「二人ともお待たせー」
などとくだらないことを考えていると、買い物を終えた由比ヶ浜が近づいてきた。
結衣「それじゃあ次はゆきのんの買い物行く?」
八幡「そうだな。俺はまだあたりもつけてねーし」
結衣「ゆきのん、どんなん買うつもりなん?」
ゆきのんどんなん買うつもりなん、ってやたら韻踏んでるな、とちょっと思った。どうでもいいが。
雪ノ下は顎に手を置いて考えるポーズを取りながら、「なにか実用的な物を、と考えているのだけれど……」とまだ考えがまとまっていない様子。
店の中で固まっていても邪魔になるから、と一度通路に出た俺たちは、館内案内板の前まで来て、しばし行き先を検討することにした。
126 = 1 :
雪乃「参考書なんてどうかと思うのだけれど」
雪ノ下が俺に意見を求めるようにこちらをチラリと見上げる。
八幡「はっきり言ってまるで実用的じゃない。受験期のあいつを見て勘違いしたのかもしれんが、基本的に小町は家で勉強するやつじゃないからな」
というか多分学校でも勉強してない。
八幡「あいつに参考書なんかやっても、豚に真珠、猫に小判、由比ヶ浜に中華鍋だ」
結衣「失礼!ヒッキー、超失礼だよ!」
雪乃「そうね、そう言われると説得力があるわ」
結衣「ゆきのんも説得されないでよ!?あたしだって、ちゃんとゆきのんからもらったエプロン使ってるもん!」
127 = 1 :
由比ヶ浜がプリプリ怒って抗議の声をあげる。
雪乃「たしかに、プレゼントに料理道具を送った私が言うのは酷だったわね。ごめんなさい、由比ヶ浜さん」
本当に悪いと思っているようで、素直に詫びる雪ノ下。
そうだよね、雪ノ下が由比ヶ浜にエプロンを送ったがために、由比ヶ浜が家で料理したがることが増えたんだもんね。雪ノ下は由比ヶ浜の両親にごめんなさいしなきゃいけないよね。
八幡「由比ヶ浜の料理とは違って、そもそも小町は勉強に対してやる気ないからな。参考書もらっても使わないとは思う」
雪ノ下からのプレゼントということで、最初の何日かはモチベーションも上がるかもしれないが、長続きはしないだろう。
128 = 1 :
結衣「あー、それに受験終わってようやく勉強から解放されたときに、いきなりまた勉強のこと意識させられるのもね……」
勉強への向き合い方が小町と似ている由比ヶ浜ならではの意見である。
雪乃「本来、高校受験というのは新たなスタートであって、そこがゴールではないのだけれどね……」
雪ノ下の意見には概ね同意であるのだが、世の中の一般的な中学3年生にそこまで求めるのは酷というものだろう。
そもそも、そこまで高い意識を持っている奴なら、入試であんなに苦労はしない。
だからこそ、俺は小町に対して一つ不安に思っていることがあった。
129 = 1 :
総武高校は言うまでもなく、進学校である。大学進学を大前提にした学校であり、より良い大学へ進むことを生徒に求めている。それ故の入学試験の難易度であり、在学中に行われる定期試験も相応の難易度を持っている。
俺も2年前、入学してから2日目のホームルームで、いきなり志望する大学名を書かされたときは少々度肝を抜かされたものである。
進学校たる総武高校にとって、高校受験というのは雪ノ下の言うとおり、大学受験へのスタートラインに過ぎないのだ。
小町を見ていると、どうもその辺りのことがわかっているとは思えない。総武高校に対して、仲間(笑)とか青春(笑)とか、そういうきゃぴるんとしたリア充的価値観に基づく箱庭チックなものを期待しているように見える。
130 = 1 :
もちろん、そういったものがあることは否定しない。俺には縁がないので詳しく知らないが、総武高校にも一応青春(笑)とか恋愛(笑)とかいうものは存在している……らしい。
だが、総武高校ではそれらと勉学を両立することが必要となる。勉強もこなして、彼女もつくる。友達とも遊んで、部活もがんばる。全部やらなきゃいけないのがリア充の辛いところだな……。覚悟は出来てるか?俺はできてない。
これらを完璧にこなしているのなんて、それこそ葉山クラスしかいないんだろうが、それでも総武高校の生徒は多かれ少なかれ、綻びが出ない程度に要領よくこなしている。
あの戸部にしたところで、進級が危うくなるようなことはしていない。川崎だってヤンキーっぽい見た目ながら、成績は良い。由比ヶ浜はけっこうギリギリだが、それでも毎回平均点くらいはマークしているらしい。
はっきり言って、俺は小町のいまの学力では、仮に入試に合格したとしても、高校の勉強についていけないんじゃないかと懸念しているのだ。
131 = 1 :
以前、平塚先生に聞いたところによると、毎年何人かは留年、もしくは中退しているとのことだ。
理由は様々なようだが、総武高校のレベルについていけず、やる気を失ってしまう者も少なくないと聞いた。
小町は、中学の成績から見るとかなり背伸びをして総武高校を志望している。その代償が入試までの詰め込みという形となって苦労していたわけだが、もし合格していたとすれば、これから総武高校で過ごす上でその苦労を背負い続けなくてはならない。
入試とはその高校で過ごす3年間、求められる学力を測るボーダーでもある。精一杯背伸びをしてそのボーダーを超えた者は、これから3年間、ずっと背伸びし続けなければならないのだ。
132 = 1 :
八幡「参考書とかはもて余すだろうけど、あいつのやる気を引き出すような筆記具とかいいんじゃねえか」
コンピューターペンシルとかな。なにそれ、俺が欲しい。石ころぼうしなら持ってるんだけどなぁ……。この石ころぼうし、呪われてて外せないんですよ。
雪乃「ふむ……」
雪ノ下は一考すると、即座に決断したようで顔を上げた。
雪乃「決めたわ。本屋に行きましょう」
133 :
すまん!横槍申し訳ないが
八幡て事故で入学遅れたはずだから2日目のHRとか出れてないのでは?
134 = 1 :
>>133
!!!!
登校してから二日目とかに脳内変換しておいてくんさい
136 :
>>135
作者の自演でふ
137 :
>>136
まじかよ
138 :
>>136
>>137
自演っていうのはこういうのを言うんだよ
139 :
>>135
裸の王様の話を思い出さずにはおれない清々しいまでにまっすぐなレスである
140 :
地の文もある訳だし台本形式でする必要あるのかな?なくても良く無い?
141 :
いや、発言者が分かりやすいし、
誰々が言った。なんて無駄に文字を増やす意味はない
ただ>>131とか1レス丸々地の文は多少隙間を空けてほしいかな。
142 :
地文でもある程度のまとまった量になるなら改行入れてほしいです
143 :
改行入ってるじゃないか
144 :
発言者なんて話し方で分かるもんだろ?まともな小説読んだことねぇのかここの奴らは
145 :
お前この板にまともな小説読みに来たのかよ……(困惑)
146 :
144はまともな小説読みに来た訳じゃない?
発言者なんてまともな頭してれば分かるだろ?って言いたいんじゃない?
148 :
お前この板にまともな小説読みに来たのかよ……(決まったわwwwwwwww)
149 :
ワンフロアが丸々本屋になっているという、本好きには堪らない階まで来ると、雪ノ下はさっさと目的のコーナーへ向けて歩き始めた。
せっかくなので、俺は自分の読みたい本でも買おうと小説コーナーへ。家の近所ではこれほどの規模の書店はさすがにないため、マイナーレーベルのラノベなんかはここで買うしかない。
俺が真剣にラノベを物色していると、後ろから「うぇー……」という声が聞こえ、振り返ってみるとドン引きした由比ヶ浜がいた。
わざわざ人の趣味のテリトリーに入ってきてそういう顔するのはやめていただきたい。
150 = 149 :
結衣「ヒッキー、いっつもこういうの読んでるよね」
八幡「それがどうした。俺は自分1人で楽しんでいるだけだ。誰にも迷惑かけてないぞ」
結衣「でも読んでるときの顔、けっこうキモいよ……」
あちゃー><。
結衣「なんか、声に出さないでニヤニヤしてるし」
面白いからね、しょうがないね。
やべえ、一度指摘されたことはあるが、改めて言われると何度でも死にたくなる。
結衣「これってライトノベルってやつでしょ?」
八幡「ああ」
結衣「普通の本と何が違うの?」
ラノベ愛好家が他人にラノベを薦めるとき、必ずされる質問である。これがなかなか難しい。
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