元スレ八幡「は?材木座が不登校?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
551 :
やっべ、原作(笑)なんぞよりこっちの方が楽しい!
意地張ってる意識高い系(笑)なんぞよりも堂々としてる方がいい
気力の続く限り続けてください
552 :
雑なコピペ狙いだなぁ
553 = 384 :
格ゲーコーナーの奥にガラス扉で区切られた休憩所がある。
雪ノ下さんはここに来慣れているようで、スルスルと筐体の隙間をぬってその休憩所まで進んでいった。
さすがにまだ学生しかいない時間帯ということもあり、休憩所の中には誰もいない。
陽乃「比企谷君、何飲む?」
八幡「あ、マックス」
言い終わるより先にガコンと缶が落ちる音がして、目の前にファンタグレープが差し出される。
陽乃「はいどーぞ」
八幡「……ありがとうございます。いただきます」
人様にいただいた物にケチをつけるような躾は受けていないため、ありがたくちょうだいする。
雪ノ下さんは自分の分のお茶を買うと、俺の隣に座る。相変わらず距離が近い。
554 :
おつ
555 :
>>552
コピペだろそれ
556 :
陽乃「いやー、なんか久しぶりにあんなに頭使った気がするよ。勉強とはまた違う使い方だよね」
八幡「つーかどんだけクイズ強いんすか。大会とか出れるレベルでしょ」
この人なら本気出せばアメリカ横断とかできる気がする。
まあ俺も本気出せば千葉県横断くらい余裕だしね。同じようなもんだろ。
陽乃「あれ、知らなかった?私は何でも知っているんだよ」
不敵に微笑むその顔は夜の森を思わせるような深さをしていた。足を踏み入れるには躊躇するほど深く、そして暗いような。
陽乃「何にも知らない比企谷君のために、何でも知ってる説明好きの陽乃お姉さんが相談に乗ってあげよう」
ただの臥煙伊豆湖さんだった。
なんで姉妹揃って物語シリーズ嵌まってんだ。
557 = 384 :
八幡「いや、俺もう帰んないと妹がアレなんで。ジュースごちそうさまでした」
陽乃「小町ちゃんなら今日は帰り遅いみたいだよ?」
八幡「は……?なんでそんなこと知ってんですか」
陽乃「だから私は何でも知ってるんだってば」
八幡「臥煙さんはもうわかったんで。つーかそれリアルでやられるとマジで怖いんでやめてください」
どじっ子とかツンデレとかヤンデレとか、俗に二次元文化で属性と呼ばれるものは三次に持ち込んでもダメ。
萌えるどころか普通に引くだけだよね。
陽乃「さっきLINEで聞いただけなんだけどね。比企谷君の外堀埋めるために」
どうやってか瞳から虹彩の色を抜き、ヤンデレ風味に種明かしをする雪ノ下さん。
外堀を埋めるというか外堀に埋められそうだった。
560 :
陽乃「それで、不登校生徒の更正を依頼されてる比企谷君はここでなにやってたのかな?部活までサボっちゃって。雪乃ちゃんに怒られちゃうよ」
八幡「本当なんなんすか……」
何度も何度も、なんなら会うたびにたが、俺はこの人に驚かされている気がする。
新発見とか見たことのない一面なんてちゃちなもんじゃあ断じてない、もっと恐ろしいものの片鱗を毎回味あわされている。
八幡「誰からそんなこと聞いたんすか?」
平塚先生は生徒の情報をホイホイ教えたりはしないと思う。
雪ノ下も部外者にそんな話はしないはず。特にこの姉に対してはより頑なに。
八幡「もしかして由比ヶ浜?」
陽乃「ぶー。残念、不正解。正解はいろはちゃんでした!」
561 = 384 :
生徒のプライバシーとかまるで考慮していない生徒会長が犯人だった。
うちの高校のトップがそれでいいのかよ。
下手したらちょっとした問題になってもおかしくない事案だよこれ。
一色を生徒会長に推した人間の任命責任じゃないのこれ。
八幡「あれ、でもこの話、一色にはしたことないはずですけど」
陽乃「大元は書記のメガネっ子ちゃんだよ。書記ちゃんがその話を生徒会で取り扱えないかっていろはちゃんに提言して、たまたま昨日電話したときにいろはちゃんにその話を聞いたってわけ」
なんでうちの生徒会長と雪ノ下さんに直通のホットラインが敷かれているんだろうか……。
こういうのなんか漫画とかラノベで見たことあるな。なんだっけ?
あ、そうだ傀儡政権だ。
564 :
冗談抜きで市販レベルだと思ってる
565 :
陽乃「でもなんだか意外だね。比企谷君が部活サボってゲーセンにいるなんて」
八幡「そっすか?」
そうだろうか。俺は割りと何につけてもまずサボることから考える男だと自負してるんだが……。
陽乃「駄目だよー、雪乃ちゃんやガハマちゃんをがっかりさせちゃ」
何が楽しいのか、ニコニコ笑いながら言う陽乃さん。ただし、その目の奥は笑みとは対極に位置する感情を浮かべているよう、俺には見えた。
寒気すらする。怖いんだよなぁ、この人。
八幡「がっかりさせるのは慣れてるんで。ていうかもはや俺の特技と言っていいレベルですし」
陽乃「おや、なんだかやさぐれてるねえ。これは二人と何かあったのかな?」
八幡「いや、なんもないっすよ」
なんの関係もない他人に愚痴をグチグチ言うような女々しい男に、決してなるものかと誓ったんだ!
そう、うちの親父を見ていてな!
566 = 384 :
陽乃「がっかりさせるのが特技ねえ……。本当はそんなこと思ってもいないくせにね」
また唐突に陽乃さんの言葉が氷点下を超えて冷えきったものになる。
対して、その冷たさへの防衛本能か俺の体は熱を帯び始め、顔も少し赤くなる。
陽乃「勝手に期待したのは雪乃ちゃんで、勝手に失望するのも雪乃ちゃん。比企谷君からしたら迷惑も良いとこだよね」
何でも知っている陽乃さんは、俺が触れて欲しくないと思っている胸の内までもやはりわかっている。
わかっていて、なおかつ一番痛い触り方をしてくるからたちが悪い。
八幡「そんな風に思ってるわけではないですけど」
陽乃「そうなの?比企谷君は優しいね」
567 :
陽乃「そういう相手にはね、比企谷君。こっちも勝手に失望しちゃえばいいんだよね」
その理屈は理解できる。
勝手に期待されて失望されて、ああこいつはこの程度の人間だったのかとこちらも失望する。
そうしてお互いがお互いを介さない関係を続けていくと、あとに残るのはぼっちになった自分一人。
つまり俺である。
陽乃「でも比企谷君ならそんなことわかりきってるよね。わかりきっていて、でも雪乃ちゃんには失望してない。なんでかな?」
八幡「なんでって言われても……」
陽乃「わからない?違うよね、わからないふりをしてるだけだよ」
八幡「ずいぶん持ち上げますね。そんな勝手に期待されても困りますよ。失望させるだけなんで」
陽乃「いやー、それでこそ比企谷君だね。そういうこといわれると俄然ちょっかいだしたくなっちゃうよ」
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