元スレ吹雪「この鎮守府はおかしいって言ってるのに聞いてくれません……」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
501 :
今現時点で深海二人の価値を一番正しく理解してるのがヨッコさん
502 :
ヨッコさん一番面倒なところと「戦争」してらっしゃる……
後川底たちは二丁目の天使で浄化装置であることを再確認、海のヲレ達もまとめて癒されるといいよ
503 :
乙、そのうちヨッコさんが休養しにきそうだ
504 :
一番邪魔なのは味方(というよりは上司?)とはよく言ったもんだ
506 :
二丁目のおっちゃんは出かける前に風呂入った方が良かったんじゃないかとは思うが
そんなこと思いもつかないのが二丁目提督というものか、とも
507 :
川底可愛いな
しかし叢雲がフォースの大井面に落ちかけておる
ヨッコさんのツンデレは癒し
乙でした
509 :
1割を超えているだと…!?
510 :
SS本文の書き込みが少なくてもスレの数が増えるだけだしカウントの意味ねーよなって思うんだが野暮な話か
511 :
てか定期くん必要なくない?感想でもなんでもないしただの無駄レスじゃん
512 :
自治のつもりなんだろうが
ただの荒らしだからなぁ…本当目障り
数えて何伝えたいの?
513 :
>>512
そうやって反応してくれる人がいるからでしょ
現実じゃ誰も相手にしてくれない寂しいかまってちゃんなんだよ
514 :
きっと自分ではこのスレの名物かなんかのつもりなんだろうな
とん待てにすら及ばんわ
515 :
あいつ今なにしてんだろう、ガチ学生だったのかもな
イッチが慎めって言った瞬間消えたあたり何かしら一線は引いてたようだがいなきゃいないでもの足りねえ
516 :
お前らちょっと黙れ。
そしてsageろ>>512。
517 :
反応したら負けなんだよなぁ・・・
あれ原因だし
518 :
ここSS速報やし、スレ跨いでも問題なんもないしな
519 :
乙でございます
520 :
しかし、上層部?からも無駄扱いされてたとなると、ますます二丁目鎮守府が出来た理由が解らなくなったな。
果たして、真相は一体……。
521 :
ただいま、お風呂入ったら始めるよ……ちかれたぁ
522 :
とんでもねぇ、待ってたんだ
523 :
無理だと思ったら早々に寝なよー?
524 = 239 :
……と思ったけど……すまない……体力が持たん、明日……明日書くから許してくれ
525 :
おうお疲れ
526 = 523 :
そんな気がしてた、おやすみ
527 :
大破進軍ダメ、絶対
無理せず休むのです
528 :
疲労出撃も御法度だから仕方ない
しっかり休んで疲労抜き&美味しいもの食べてキラ付けしてまた明日
529 :
さて
今夜のオリョクルは長いぞ? 気力は十分か?
530 :
遅くなってしまった、では……
531 :
とんまち
532 :
まっとったよー
533 = 239 :
横須賀鎮守府 集中治療室
ピッ…ピッ…ピッ…
戦艦レ級「…………」
戦艦レ級「…………」
天龍『…………』
ガチャッ バタンッ
叢雲『どう?』
天龍『どうも何も、ガラス越しじゃ何もわかんねぇよ、まだ寝てるとしか言いようがねぇ』
叢雲『……そうよね……飲む?コーヒー』
天龍『ん……あぁ……』
叢雲『…………ハァ……昨日から本当に休みがなくて……疲れるったらありゃしないわ』ポスッ
天龍『ご愁傷さんだな、デスクワーク組は作戦終了後が一番きついだろうよ……横座んぞ』ストッ
叢雲『……ま、アンタみたいに戦場に飛び込まなくていいって考えると幾分か楽だけど……』カチャッ グィッ
天龍『そうか?椅子に座って書類片付けるより暴れまわる方が楽だろ、何も考えなくていいしよ』カチャッ グビッグビッ
天龍『……ぷはぁっ……苦ぇ……目が覚めるな……』
叢雲『……戦えりゃなんでも良さそうね、あんた』
天龍『まーな、酒と血飛沫と砲弾がありゃ3年は退屈しねぇと思う』
叢雲『ハァ……単純というかなんというか……恋愛とか考えないの?』
天龍『ねぇな、男と一緒にイチャイチャって地点で俺には似合わねぇ』
叢雲『ふぅん……』
天龍『人を好きになるってのが分かんねぇんだよなぁ……男見て何を感じ取るんだか』
叢雲『愛……じゃない?こう、心がドキドキする瞬間ってあるじゃない』
天龍『だーから……そういうのがねぇんだって、男見て何でドキドキするんだよ……』ゴクッ
叢雲『寂しい人生送ってんのねぇ……』コクッ
叢雲『ま、そういう艦娘の生き方を貫くってのもありなのかもしれないけど……』コトッ
天龍『…………恋愛って柄じゃねぇよ、俺は』スクッ
戦艦レ級「…………」
戦艦レ級「…………」
天龍『目ぇ……覚めねぇな……』
叢雲『失血がひどかったから……流れ出る血は止まったけど輸血ができないのよ……』
天龍『……目が覚める見込みはあんのか?』
叢雲『さぁ……深海棲艦を殺すことには慣れてるけど助けた事はないから、まだ何とも言えないわ』
天龍『って事は……』
叢雲『このまま目覚めない可能性も、否定出来ないわ』
バンッ
摩耶『天龍、叢雲、二丁目とヲ級と呉の川内が工廠ハッチで待ってる、来てくれ』
叢雲『呉の……?まぁ……分かったわ、すぐ行く、天龍、行くわよ』
天龍『……あぁ、分かった…………レ級、また来るからな』
バタンッ
ピッ……ピッ……ピッ……
戦艦レ級「…………」
534 = 239 :
工廠
川内「……ここが……横須賀鎮守府……」キョロキョロッ
ゴォーンッ グィーンッ バチバチバチバチッ
川内「何て言うか……全体的にハイテクって感じだね……」
提督「殆どの設備が機械化されてるせいでもあるけど、それにしてもあちこちですごい音が鳴ってるな」
空母ヲ級「…………」キョロキョロッ
空母ヲ級(明石は……居ないのか……ん?)
明石『……!……!!』ガミガミッ
妖精『……』ペコペコッ
猫『……』プラーンッ
明石『……!!』ガミガミッ
空母ヲ級(……居た……何だあれは……浮遊する四足の生き物に怒鳴っているみたいだが……)
川内「……取り敢えず……座って待とうか……」スゥッ カチッ
提督「そうだな……よっこらせっと……ヲ級ちゃん、抱えるぞ」スッ
空母ヲ級「あぁ、すまない」スッ ストッ
提督「…………はぁ……また来ちまったなぁ……横須賀鎮守府……」
川内「何回か来てんの?」
提督「まぁ仕事柄と言うか何と言うか、昇進の階級章授与とかヲ級ちゃんたちの騒ぎが終わった直後とか……」
提督「何だかんだ言ってここの提督との付き合いは長いほうだと思う」
川内「ふぅん……にしてもこの工廠……うちとは違って担当が居ないんだね……」
空母ヲ級「工廠担当……?カ級のような奴か……」
川内「うん、うちにも軽巡の夕張が改二改造とか担当するんだけど…………深海にも居るの?」
空母ヲ級「一応な、特級技師が中規模棲地以上の棲地に居なければならない、そういう決まりだ」
空母ヲ級「……生憎うちの技師は技師とは名ばかりのマッドサイエンティストだったが」メソラシ
潜水カ級『出来タワ!コノ天才タルアタクシノ……見エナイモノガ見エルスコープ!……サァレ級!ツケナサイ!』
戦艦レ級『ン……オォ……コレハスゲェ……ヲ級ノ体ガ透ケテ……オ……胸にピンク色ノ突起ガ……ホォー……』
空母ヲ級『……オ前等……一体ドコヲ見テイル……』
空母ヲ級「思い出しただけで殺意がこみ上げてくる」ケッ
川内「はは……色々大変な思いしてんのね…………ん?」
ホラ、アンタライキャクガキテンノニナニシテンノヨ!
明石「痛い痛い!耳引っ張らないで!だって!あの猫と妖精がまたエラーを……!!」
叢雲「それでもまずは来客の対応でしょうが、優先順位ってのを考えなさい優先順位を」ズルズル
明石「うぅ…………あ……」
空母ヲ級「……」
明石「あなたは……あの時の……」
空母ヲ級「前会った時より二回りほど小さくなってしまったがな……」
明石「……でも、無事でよかったです……そちらの方は……確か……」チラッ
川内「……あ……く、呉鎮守府の軽巡、川内です……よ、よろしく……」ペコッ
明石「呉の……?あぁ、あの夜戦が好きな!」
川内(だいたい夜戦好きで覚えられてるのね……舞鶴の時も佐世保の時も夜戦=私で覚えられてたし……)
535 :
カ級ちゃん工廠担当だったのか……
ていうかカ級ちゃんヲ級の手足生やした後どうするつもりなんだろ
536 = 239 :
叢雲「……」
川内(……この人が……最初の艦娘駆逐艦……)
川内(現存する駆逐艦娘数百人分の強さを持つとか、戦艦レ級2体分の強さを持つとか聞くけど……)
川内(名前は……確か……叢雲さん……だっけ……威圧感が凄い……)
叢雲「……川内ね、呉鎮守府の」
川内「……は、はい、呉鎮守府所属、川内です」
叢雲「……長門さんは元気かしら?」
川内「うぇ……な、長門秘書艦……ですか……」
川内(なな……長門秘書艦と知り合い……?でもこんな人でさえ長門秘書艦をさん付けで……)
川内「……元気……と聞かれると、そうではないと言うべきでしょうか……かなり思いつめているように見受けられます」
叢雲「…………そう……まぁ……そうよね…………」
川内(帰りたい)
叢雲「……二丁目さん、うちの司令官が呼んでるわ、川内、あんたも来なさい」
提督「やっぱりか……分かった」
川内「は、はい!」
川内(……うぅ……胃が痛いよ……)
横須賀鎮守府 提督室
コンコンッ
横督「入れ」
ガチャッバタンッ
提督「ま、前浜町二丁目鎮守府提督、です」
川内「く、呉鎮守府所属艦娘!川内型軽巡洋艦一番艦!川内です!え、えっと!か、型番は!LC-04-01で……え、えっと……」
横督「奇声を発するのは夜だけにしてほしいものだな、耳が腐り落ちそうだ」
川内「 」
横督「……さて……」クルッ
横督「…………二丁目提督」
提督「う……やっぱ……今回は……」
横督「決していい作戦とは言えなかった、初めてにしても悲惨な戦績だな」
横督「旗艦は両肩、両膝に銃槍、戦艦レ級は脇腹を食い千切られ今も昏睡状態」
横督「そして私の右腕とも言える艦娘の艤装を半壊させるとは……中々面白い冗談だな」
提督「……申し訳ござません……自分の力量不足です」
横督「全くもってその通りだ、私は貴様の秘められた潜在能力を見込んで今回の作戦を任せたのだが……とんだ見込み違いだ、失望したよ」
川内「そ、そんな酷い言い方は!彼だって!!」
横督「私は黙れと貴様に命令したはずだが、部外者が口を挟むな、鬱陶しい」
川内「あ……あんたが呼んだんでしょうが!!」
横督「三度も言わせるな、黙れ」ギロ
川内「……っ……」
537 = 239 :
横督「…………さて……この失態……どう償うつもりだ、二丁目……いや、平井よ」
提督「……自分の命を」
横督「そんな無駄な覚悟は必要ない、私は貴様にもう戦闘を任せたくないと思っている」
提督「……クビ……ですか?」
横督「…………貴様の受け取り方次第だ、貴様の長所を生かし、これからも提督として生き続けるか」
横督「それとも、短所を受け入れ新たな人生を歩むか……」
川内「…………」
提督「…………」
横督「元提督は様々な知識を持っていると思いこんでいる馬鹿共が多い、貴様の新たな勤め先はすぐに見つかるぞ」
横督「……私は貴様がどちらに転ぼうと止めるつもりはない、だがいますぐ決めてもらう」
提督「…………」
横督「……」
提督「……吹雪ちゃんは、無事ですか?」
横督「……生きている、先ほど目を覚ました、歩行や航行に支障はない、療養不要だ」
提督「…………」
川内「……提督」
提督「…………横須賀さん」
横督「……」
提督「俺はこの30数年の人生、逃げてばかりでしたからね……逃げ出すって選択肢を選ぶことに躊躇はしません」
横督「貴様の身の上話など聞きたくない、辞めるか辞めないかはっきりしろ」
提督「……やりますよ、俺は、艦隊行動は戦闘だけじゃありませんから」
横督「そうか、ならば今すぐ会うべき人物に会いに行け」
提督「……失礼します」
ガチャッ バタンッ
横督「…………」
川内「…………」
横督「……無能も使い方を誤らなければ少しは役に立つものだ、まだあの鎮守府は存在し続けなければならない」
川内「…………」
横督「呉鎮守府のような存在価値の分からん鎮守府より余程使いやすいものだ、深海棲艦を保有し、負傷した艦娘のリハビリにも使える」
横督「そう思わんか、呉艦娘よ」
川内「…………何が言いたいの?」
横督「……長門秘書艦は元気か」
川内「……えぇ」
横督「……そうか、そういえば、最後に連絡を取った日からもう数日……そろそろ答えを用意してくれねば困るのだがな……」
川内「答え?」
横督「あの女から何も聞かされていないのか……どうやら、貴様の鎮守府はどこかおかしいみたいだな」
川内「……」
横督「……まぁ知らないなら、あの女の答えはまだ纏まっていないということか、奴は情報を隠す癖がある、困ったものだなぁ」
横督「このままでは内乱が起こってしまう……おっと、口が滑ってしまった、機密情報だというのに」
川内「……!」
横督「……今の言葉は聞かなかったことにしてほしい、もし長門が良からぬことを考えていると知れてしまったら呉鎮守府の士気に関わってしまう」スクッ スタスタ
横督「……他言無用だ、いいな……私は少し外の空気を吸ってくる」ガチャッ バタン
川内「………………」
538 :
なんだかんだでやっぱ根はいい人だな
539 :
今の長門は悪い意味で日本帝国の様相表してるからなぁ
情報を握り潰して上にも下にも知るべき情報を流してないし
540 :
本当にコミュ障でさえなければなぁ
541 :
ほんとにヤバイ上司は緩急つけるからね
優しい雑談→直球と、油断したところに刺し込んでくる
542 = 239 :
横須賀鎮守府 工廠
空母ヲ級「…………」
明石「……それにしても……そんな状態で生きてるなんて……深海棲艦って一体どうなってるの?」
空母ヲ級「…………私達は核と頭部が生き残っている限りどんな状態でも生きることが出来る」
空母ヲ級「腕や足などは生活を快適にするためのオプションでしかない、いざとなれば千切って逃げることも可能だ」
明石「……ふぅん……」
バンッ
空母ヲ級「……レ級はどうだ?」
明石「吹雪ちゃんを運んでる途中……急に意識を失って……今は集中治療に入ってるわ」
空母ヲ級「…………失血か……」
明石「出来る限りの処置はしたけど、私達は人間や艦娘の処置はできるけど……深海棲艦は……」
空母ヲ級「体内構造が人間型でも全く違う…………」
明石「えぇ……止血はしたけどそれ以外の処置はさすがに」
空母ヲ級「…………そうか……済まないがレ級の所に案内してほしい……どういった状況だ?」
明石「……運ぶわ……」スッ
明石「……ジメジメしてるのね」
空母ヲ級「深海棲艦だからな、ある程度湿っていないと生きられない」
明石(……あ、意外とお腹ぷにぷにしてる)
集中治療室
ガチャッ
天龍「…………?」
明石「失礼します、天龍さん」
天龍「……明石?何だ?」
明石「空母ヲ級を連れてきました……隣に座らせますね」スッ
天龍「……そうか……わざわざ悪いな……あ、そうだ、龍田の艤装、何かおかしいみてぇだから見といてくれるか?」
明石「あ、はい、分かりました、夕方には終わらせますね」
天龍「頼むわ」
バタンッ
空母ヲ級「……彼女は技師か?随分忠実だな」
天龍「あぁ……そうだ、アイツのしっぽ艤装の修理も明石がやってくれてな……」
空母ヲ級「……手足が生えたら礼を言わないといけないな……」
天龍「口あんだから口使えよ」
空母ヲ級「楕円形の深海棲艦のようなものに礼を言われても嬉しくないだろう」
天龍「ま、それもそうか……よっと……見えるか?」スッ
空母ヲ級「……あぁ……見える……」
空母ヲ級(……失血状態から半日……となると……早く治療しないと手遅れになる可能性がある……)
天龍「…………まぁ……待つしかねぇわな……あん時一緒にいれば幾分かマシになってたろうに……すまねぇ……ヲ級……」
空母ヲ級「…………待つ必要はない……いや……待ってはいけない」
天龍「?」
543 :
寝落ちた…か? 乙
544 = 239 :
空母ヲ級「天龍、応急処置の講習は受けているか?艦娘用でも人間用でもいい」
天龍「え……あ、あぁ……一応、艦娘一人の応急処置くれぇなら……」
空母ヲ級「十分だ、吸い出し装置と艦娘用の赤い血、それと刃物……後は……輸血用の血液を送る針とチューブ、あと高熱を発する装置を持ってこい」
天龍「え、お、俺が?」
空母ヲ級「急げ!そう難しい作業じゃない!私が指示するからその通りに動け!」
天龍「え、あ、おう!分かったよ!一応提督に言うけどそれくらい待ってくれよ!」
空母ヲ級「それと他の艦娘、だれでもいいから人を寄越してくれ!治療できる場所に連れて行くか、部屋を綺麗にしなければならない!」
天龍「あいよ、すぐに呼んでくるからちょっと待ってろ!」ガチャッ バタンッ
空母ヲ級(……レ級、お前は必ず助けてやる…………こんな時に私の手があれば……すぐにでも治療していたのに……)
数分後
バンッ
天龍「許可取ってきたぞ!それと艦娘用の輸血パック、血液型とか分かんねぇから全部持ってきたぜ!」
摩耶「オイ天龍!新品のメスとドレーン?とかいう吸出し機!それとなんだっけ……これ!これ持ってきた!使うだろ!」
天龍「おぉ、輸血セットは?」
摩耶「あ……」
天龍「何やってんだよ……ちゃっちゃと持ってこい……」
龍田「天龍ちゃん、電子レンジ持ってきたよ~?」
天龍「……ヲ級、電子レンジでいいか?」
空母ヲ級「破裂せずに暖まればなんでもいい、焼けたり湿ったりしたら駄目だ」
天龍「……輸血パックに穴開けるのはどうだ?破裂しねぇぞ?」
空母ヲ級「……あまり大気に晒したくない……レ級のような密閉薬室があればいいんだが……」
龍田「うーん……」
天龍「……じゃあ……あれだな、おしぼり温めるやつ、あれ使えんじゃねぇか?」
龍田「でもー……あれじゃそんなに暖まらないよー?」
天龍「うちには深海棲艦も驚きの技師がいるだろ?リミッターの1つや2つ数十秒で外せんだろ」
龍田「それもそっかぁ……じゃ、頼んでくるねー」
空母ヲ級「…………」
戦艦レ級『…………』スゥー…フゥー…
空母ヲ級「…………」
バンッ
摩耶「輸血キット!持ってきたぜ!案外あるもんなんだなぁ!」
天龍「サンキュ」
龍田「さーっすが明石さん、すぐに外してくれたよ~?」
空母ヲ級「皆、ありがとう……じゃあ、早速だが始める、ここでやるのか?」
天龍「手術室を開けてくれた、そこでやんぞ」
空母ヲ級「分かった、そこで改めて説明しよう」
摩耶「でもお前、空母だろ?手術の指示なんか出来んのか?」
龍田「だるまさんは手、使えないんじゃないの~?」
空母ヲ級「……レ級とは違う、深海医療に関しての知識は人並み以上と自負している」
空母ヲ級「主席卒業ではないが、レ級のように授業中に寝るようなバカではない」
空母ヲ級「……やってやるさ、無免許の知識だけのレ級に一級医師免許持ちの実力を見せる時がやっときたということだ……」
天龍「……何かよくわからねぇけど、まぁ、取り敢えず手術室行くぞ、摩耶、そいつのベッド運んでやれ」
摩耶「おうよ、えっと……チューブ外して……で……よしっと」カチャッ カラララララ
545 = 239 :
手術室
空母ヲ級「マスクずれてるぞ」
天龍「ん、おお、悪い悪い」スッ
龍田「……ヲ級ちゃん、メスってこうやって持つの~?」
空母ヲ級「殺意があるようにしか見えん持ち方だな……っておい、摩耶、何してる」
摩耶「注射は空気を入れちゃ駄目……ちゃんと空気を抜かないと死んでしまう……落ち着けアタシ……麻酔を打つだけだ……」
空母ヲ級「……早くしてくれ……って龍田!待て!まだ麻酔が入ってない!!」
龍田「あれぇ?まだなのー?」クルンクルンッ
空母ヲ級「刃物を振り回すな!!」
天龍「……えっと……血液型は関係ねぇんだよな……取り敢えず俺はお前の言われた通り血ぃ作るけど、いいか?」
空母ヲ級「え、あ、あぁ……お前は普通に頼りになるな……」
天龍「えっと……レ級の血を半分混ぜて……だな……で、ヒーターにぶっこんで温度を180℃以上に……」カチチチッ
マ、マスイハイッタゼ ハーイ エットドコキルンダッケー…
アァーマテ! テキトウニキッタラトリカエシノツカナイコトニナル!!!
医務室
提督「吹雪ちゃん……大丈夫か?」
吹雪「えぇ、大丈夫です……」
提督「……はぁ……良かった……被弾した時はどうしようかと思ったけど……済まなかったな……あんな情けない指揮で……」
吹雪「ううん……司令官が声をかけてくれたから、今こうやって司令官と顔を合わせてお話ができるんですから……」
吹雪「それに、おちゃらけた感じじゃなくてちゃんと私達に指示をしてくれるの……カッコ良かったですし……」
提督「……そうかな……」
吹雪「そうですよ……だからもっと自信を持った顔でいて下さい、そんな申し訳無さそうな顔、司令官には似合いません」
提督「……あ……あぁ……ありがとう……こんな感じか?」ニヘラッ
吹雪「……ふふ…………変な顔……」
提督「お、おいおい……俺の自信満々の顔だぞ?」
吹雪「……でも、おかしな顔ですっ」
提督「……全く…………」
吹雪「…………と言うか司令官……」
提督「ん?」
吹雪「汗臭いですけど……お風呂入りました?」
提督「…………」
提督「忘れてた」
吹雪「…………横須賀さんにお風呂借りれるかどうか、聞いてきて下さい、ちょっと臭います」
提督「お、おうふ……そうストレートに言われると突き刺さるな……わ、分かった、聞いてくる」
ガチャッ バタンッ
吹雪「…………元気そうでよかった……」
546 = 239 :
不死鳥の秘密は、睡眠のタイミングにもあるんだよ
547 = 535 :
大丈夫なのかこんな凸凹手術で……
乙
548 :
夜更かしなんて悪い不死鳥さんだな、乙
549 = 532 :
おつー
ヲ級ちゃんって実はすごい...?
550 :
乙でございます
みんなの評価 : ★★
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