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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」憧「気が付いたら、目が合って」

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みんなの評価 : ★★★×5
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251 = 1 :

古今東西、女子は恋話が好きである――とは京太郎の勝手な思い込みであるが、淡は見事に食いついてきた。

照は何を考えているのかはわからないが、恐らく不愉快には感じていないはずだ。


「えーっと……その、何とかって人に告白されたんだっけ」

「あ、あぁ」

「で、きょーたろーはその何とかさんをフった」

「……いや、フってはないけどな?」


淡の言う何とかさんとは、辻垣内智葉のことであり。

フってはいないが――答えてもいない。


「ふーん?」

「な、なんだよ」

「なんか、ヒキョーな感じ。ずっこい」

「……」

252 :

「ま、それはどーでもいーんだけど」

「いいのかよ」

「いーの」


淡が身を乗り出して京太郎の目を覗き込む。

躊躇いなく相手の空間に踏み込む姿勢に、京太郎は思わず僅かにたじろいだ。


「なんてったっけ。もう一人の子」

「……ネリー」

「ああ、そうソレ」

「ソレって、お前な」

「きょーたろーは、その子が好きなんでしょ。何とかさんよりも」

「……」


「絶対そーじゃん。話しててもその子の話してる方が楽しそうだし」

253 = 1 :

「俺は……」


京太郎の手が止まる。

意識が目の前の卓から離れて、記憶の中のネリーを思い返す。

完全に対局が止まってしまうが、淡は特に気にした様子はなく欠伸をした。

照はじっと京太郎を見つめて、微かに口角を上げた。


見知らぬ女子は、気まずそうに三人の顔を見比べて――諦めるように、溜息を吐いた。

255 :

ネリーかわいい

256 :

テルーこわいい
ネリーかわいい

257 :

照こわかわ

258 :

まぁ問題は例えそうでも容赦無いのがいることだけどな。

259 :

やっと追いついた

260 = 259 :

やっと追いついた

261 :

もしも、男女の価値観や立場が逆転した世界に気付かぬうちに迷い込んでいたとしたら。

そして、周囲の異性から病むほどの愛情を向けられていたとしたら――。

262 :

いろいろ混ざってる!?

263 :

1がいたぞ!犯せ!

264 :

そして、わりとお金持ち

265 = 1 :

「ごめん。もう限界」

「え――?」


爽のその一言と共に、京太郎は保健室のベッドへと押し倒された。

一体なんなんだ、限界ってなんだよ――と言い返す間もなく、爽にマウントポジションを取られてしまう。


「気が気じゃないんだよね、こっちもさ」

「爽……?」

「どうしちゃったんだよ、京太郎」


それはこっちの台詞だと、京太郎は爽を押し退けようとして。

彼女の細身の身体からは考えられない程に強い力で押さえ付けられ、開けた口からは呻き声しか出すことができなかった。

266 :

麻雀部は危険

267 :

爽さんがライオンに…

268 = 1 :

「暑いからってそんな風にシャツ一枚になるとか――さぁ」

「さ、さぁ?」


爽の腕の震えからは彼女の態度が冗談ではないことが伝わってくる。

だからこそ、何故爽がここまで怒っているのか理解できない。

体育の後で身体が熱くなった為にシャツ一枚になるなんてのは、『いつものこと』である。


「私以外の女に肌を見せるようなマネ、するなよ」


意味がわからない。

爽の台詞も、この状況も。

出来ることは、ただ全力で爽に抵抗することだけだ。

269 = 266 :

まだ気付いてないか

270 = 1 :

「勘違いしてんのは、どっちだよ」


荒々しく開けられた保健室の引き戸。

爽に負けない怒気を含んだ声が、京太郎の救いの手となった――が。


「ゆ、ゆあ……んっ!?」


問題なのは、乱入者である揺杏の格好。

ワイシャツのボタンが大分開けられていて、ブラジャーが丸見え。


「京太郎は」

「私のだ」


だが、爽はまるでそれが当たり前かのように受け入れている。

目の前で容赦なく飛び散る火花と意味不明の状況に――京太郎の混乱は、深まるばかりだった。

271 = 267 :

京ちゃんとかいうビッチヒロイン

272 = 266 :

揺杏、なんて女らしい格好だ

273 = 263 :

ひゃっはー

274 = 1 :

某スレよりアレ的な小ネタ

次は臨海再開します
大将戦始まってネリー可愛い

275 :

有珠山で一番男らしいのは爽
卑しいのはユキちゃん
はっきり和漢だね

276 :

つまり女々しい(価値観や立場が逆転した世界において)京ちゃんは鴨葱なんですね

278 :

某スレ……あっ(察し

279 :

浴衣姿のネリーと夏祭りいきたい。

280 :

ネリーの浴衣姿…ぐぼぁ!

281 :

浴衣姿のネリー可愛い

282 :

もうちょい後で臨海再開します

283 :

会いたかった…会いたかったぞ>>1

284 :

おう

285 :

まってたよ

286 :

了解

287 :

「くぁ……」


込み上げてくる欠伸と目尻に溜まる涙。

気を抜くと寝落ちしてしまいそうな眠気を感じながら、京太郎は校門を跨いだ。

寝不足の原因はハッキリしている。

先日の雀荘で淡に言われた一言。


「ネリーを……俺が……」


じっくりと考えても答えは出ない。

智葉の告白のこともあるし、麻雀のこともある。

考えれば考えるほど、自分の中の答えが遠退くようで――


「キョウタロッ!!」

289 = 1 :

思考の底なし沼に嵌りかけていた京太郎を引っ張り上げた高い声。

今まさに、京太郎が最も強く頭の中に思い浮かべていた相手。


「お、おう……おはよう、ネリー」

「おはよっ」


やけにテンションの高い声音に戸惑いながら振り向くと、やはりそこにはネリーが立っていた。

悩み過ぎて寝不足の京太郎とは対照的に――ネリーは、どこか吹っ切れたように見える。


「えへ」


自信に満ちた笑みを浮かべて、ネリーは一歩踏み出す。

そのまま彼女は京太郎を見上げて、口角を上げながら小さな口を開いた。


「ね、キョウタロ。プレゼント上げる」

290 = 1 :

「プ、プレゼント……?」

「そ、いいものあげる」


思わず、復唱。

京太郎が女子に振り回されるのはいつものことだが、今回は特に混乱が大きい。

『あの』ネリーがプレゼントをくれるというのもそうだし、そもそも何でこんなにも上機嫌なのか――?




判定直下
1~50 「ホラ、ちょっと屈んでよ」
51~00 「……何をしているんだ、校門で」

291 = 284 :

293 = 285 :

残念ゾロ目だが何もない

294 :

これってゾロだとどんな修羅場が……?

296 = 1 :

「……何をしているんだ、校門で」


校門のど真ん中で独特の空間を築き上げていた二人の間に割って入った第三者。

呆れた視線をネリーと京太郎に向けながら、智葉が声を投げかけた。


「……ネリー、あまり京太郎を困らせるな」

「……」


ネリーはチラリと智葉に眼を向けて、しかしその言葉には返事をせずに、再び京太郎に向き直った。


「そっか。やっぱり、場所とか考えた方がいいよね」

「どういう意味だ」

「やっぱり内緒。また後で」


一方的に言い放つと、ネリーは京太郎に背を向けて駆け足で校舎の中に入っていった。

残された京太郎にはまるで訳がわからず、間抜けに口を開けて立ち尽くすばかり。

智葉も京太郎と同じような心境だが――どこか心の隅に、引っかかるものを感じていた。

297 = 1 :

また後で、と言い残したネリーだが。

朝のHRが終わった後も、授業の合間の休み時間も、昼休みの間も特に目立った行動を起こす事はなく。

あっという間に時間は過ぎて――いよいよ、放課後が訪れた。

298 = 1 :

「――さて、私からの話は以上だけど。他に何かある?」


全国大会が近付くにつれて、練習前のミーティングは重要性を増してくる。

机の上には他校の選手たちの牌譜。ホワイトボードにはこれからの方針。

いつもよりピリピリした様子で、アレクサンドラは部員たちを見渡した。

各々が思考を巡らせる中――いつものように京太郎の膝の上を陣取るネリーが、勢いよく挙手をした。


「ネリー、何かある?」

「一個だけ、だけど」


全員がネリーに注目する中で、ネリーはくるりと振り向いた。

大きな瞳には、京太郎だけが映されている。

299 = 284 :

ネリちゃん悪い顔してたもんな
とうとう堕天を

300 = 1 :

「ね、キョウタロ。前に言ったよね」

「何を?」

「等価交換だって」

「ん?……あ、あぁ」


それは、大分前に冗談のつもりで口にした言葉。

あの時も今と同じように、膝の上にネリーを乗せていた。


「だからね、あげる」

「ネ、ネリー?」


しかし、今はミーティングの時間。

あの時の話と、今の状況が京太郎の中で結び付かず――。


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