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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」憧「気が付いたら、目が合って」

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    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - がっこう + - 京太郎 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    701 :

    ママがシロで娘がシロということなんやな

    703 :

    更新がない。大丈夫か

    704 :

    女二人が睨み合い、互いを罵倒しあう光景。

    会話の端々に出て来る「彼」だとか「ビッチ」だとかの言葉を聞けば、詳細は分からずともそれが俗に言う修羅場と呼ばれるものであることは理解できる。


    「なんやアンタ、さっきから――ストーカーか?」


    長い黒髪と関西の訛りが特徴的な彼女。

    スタイルも良く、顔立ちも整っているだけに、怒りを露わにしたその表情には強い威圧感がある。


    「……それはあなたでしょう? 彼の、迷惑も考えないで」


    だが、対峙する金髪の女も負けてはいない。

    見開かれたオッドアイの瞳は怯むことなく長髪の女を睨み返す。

    705 :

    まさに竜虎

    706 :

    ぴゃあ

    707 :

    両方のヒモになろう(提案)

    708 = 1 :

    二人の主張は絶対に交わらない。

    『自分こそが彼の恋人であり、お前は唯のストーカーだ』

    話題の中心人物である「彼」はこの場にはおらず、言い争いは止まらない。

    だが――。


    「……ええわ。そこまで言うなら」

    「直接、聞きましょうか」


    彼女たちが言い争うこの場こそが、「彼」が住むアパートの廊下であり。

    二人が同時に目を向けた薄いドアの向こう側が、「彼」の暮らしている部屋。


    「……」


    長髪の女が、人差し指でインターホンを押した。

    709 = 705 :

    キャップが怒ったら怖そう

    710 = 1 :

    呼び出し音が鳴ってから1分。

    ドアは開かず、中からの返事も無い。

    焦ったく感じて再びインターホンを鳴らすが、相変わらず中からの返事は無い。


    「……お出かけ中?」

    「いえ、それはないわ。彼は今日、風邪で大学も休んでる筈だから」


    そんな事も知らないの?

    と、金髪の女は嘲る様に笑う。

    彼女を名乗る癖に何にも知らないのだな、と。


    「……は」

    「っ!」


    そんな視線を鼻で笑うと、長髪の女は懐から小さな鍵を取り出す。

    「彼」の部屋の合鍵。

    彼女ならば持っていて当然だと言わんばかりの態度で、女はドアノブに手をかけた。

    711 :

    この恐怖感久しぶりだわ

    713 :

    二股……ではなさそうだから、思い込み系女子と巻き込まれ系男子(被害者)かな?

    なんだ、いつも通りか(錯乱

    714 :


    どっちの主張が正しいのかそれとももっと込み入っているのか

    715 :

    両方ストーカーという可能性も

    716 :

    もしそうなら合鍵持ってる竜華怖過ぎる

    717 :

    キャップもキャップでなんで休んでるとか原因とか知ってるんですかねえ(震え声

    718 :

    身に覚えの無い彼女宣言が京太郎を襲う!

    719 :

    金髪の女は内心で爪を噛む。

    彼という唯一無二の存在が暮らす部屋。

    そこに自由に出入りする権利を、黒髪の女は持っているのだ。

    優越感を滲ませた嘲笑を浮かべ、黒髪の女はドアを開き――。


    「……ん?」

    「あら?」


    チェーンロックとU字ロック。

    二人の女の知らぬ間に追加されていた防犯錠。

    シンプルながらも頑丈な作り。

    このロックが掛かっている限りは、女の力でドアが開くことはないだろう。


    「用心深いなぁ~」

    「そうね。彼はしっかりものだから」


    道具でも、使わない限りは。

    720 :

    >道具でも、使わない限りは。
    お、おう……

    721 :

    …ああ、やっぱり両方ストーカーだったかぁ…

    722 :

    外がこんな状況なのに部屋の中で京ちゃんがトキ、池田と3Pしてたら笑えるw

    723 :

    思ってても言わなかったのに……

    724 :

    地の文が怖いのですがww

    725 :

    針金か、ペンチかで病み度がわかるな
    さすがに彼の部屋のものは壊せないよねってのか
    私達の間を遮るものなんて要らないよねってのか

    726 :

    油圧カッターやな

    727 :

    さてどうしたものか、と腕を組んだのは黒髪の女。

    強固なロックは女の細腕では破れず。

    かといって無理矢理こじ開けるような工具もない。


    「京くん……」


    内側からロックが掛かっている以上、彼はここにいる。

    インターホンを鳴らしても携帯にかけても出られない、ということは。


    「……」



    ――彼は今日、風邪で大学も休んでる筈だから。



    本当に、ストーカー女の言葉が正しいのなら。

    扉を打ち破ってでも、彼の元へ行かなければならない。

    恋人が苦しんでいるのなら、手を差し伸べなければならない。



    愛に勝る法律など、女の脳内には存在しないのだから。

    728 :

    京ちゃん逃げて超逃げて

    729 = 1 :

    「どいて」


    金髪の女が黒髪の女を押し退ける。

    ドアの前に立ち、バックの中から取り出したのは何の変哲も無い一本のゴム紐。

    当然ながら、ロックを物理的に破壊することは出来ない。


    「お前、何を――」


    ――するきだ、と黒髪の女が台詞を言い切る前に。

    カチャリ、とロックが内側から解除される。

    金髪の女は黒髪の女を無視して、室内へと踏み入る。

    物理的な突破は無理だが、構造的な欠陥はどうにでもできる。

    「彼」の為に毎日家事の腕を磨き生活の知恵を育む金髪の女にとって、この程度のロック解除は朝飯前だ。


    「――て、待ちやっ!」

    「っ」


    一人置いてきぼりをされそうになった黒髪の女が、慌ててドアの間に足を差し込む。

    その往生際の悪さに、金髪の女は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

    730 :

    キャプは家庭的

    731 :

    生活の…知恵…?

    732 :

    何のための知恵なんですかねえ…

    733 :

    おばあちゃんの知恵袋ってすごいなーあこがれちゃうなー

    734 :

    知識豊富で部屋に押し掛ける位に気にかけてくれる女性に好かれて
    京ちゃんは幸福者ですね

    735 :

    (修羅場)生活のための知恵

    736 :

    どうやってロックを解除したんだよwww
    サムターン回しって言葉は聞いたことあるけどさ。

    738 :

    >>736
    youtubeにゴムでチェーン外す動画あるべ

    739 :

    運命の出会いが、お互いにとって幸せなものだとは限らない。

    「彼」のことを一生を添い遂げる相手として見ている。

    では、「彼」にとっての「彼女たち」は――。

    740 :

    こーわーいー

    741 = 1 :

    「――」


    女たちが部屋の中を荒らし回っている間。

    「彼」こと須賀京太郎は、全力でアパートから遠ざかっていた。

    寝巻きの上にジャンパーを羽織り、ベランダ用サンダルを履いただけの格好。


    「――」


    金髪の女の言葉通り、風邪をひいているため体調は最悪。

    頭は締め付けられるように痛み、喉の奥からは吐気が込み上げてくる。

    それでも、京太郎は止まらない。

    止まるわけにはいかない。


    「……く、そ」


    今の自分が女たちに見つかれば、何をされるのか。

    想像もつかないし、出来ればしたくないが。

    人としての尊厳が犯されることは、間違いなかった。

    742 :

    もっと早く疾走れー!

    743 = 1 :

    金髪の女――福路美穂子とは、高校からの付き合いだ。

    高校の時は一言か二言か話した程度の関係だった。


    ――まぁ。やっぱり、そうなのね♪


    彼女がおかしくなったのは、大学の麻雀サークルで知り合ってから。

    元より世話焼きな美穂子だが、彼女の京太郎に対する振る舞いは一線を超えていた。

    講義やゼミの時以外は常に三歩後ろを歩くような。

    明らかに後輩への態度ではなく、困惑した京太郎が訪ねてみたところ――


    「ごめんなさいね」


    「あなたの妻として、出来る限りは尽くしてあげたいのだけれど――」


    「こんなんじゃ、まだまだね……」


    ――まるで、話が通じなかった。

    744 :

    一メートルでも、一センチでも遠くへ・・・

    745 :

    黒髪の女――清水谷竜華は、最初からおかしかった。


    ――なんや、こんなとこにいたんかぁ。


    初対面の、第一声がコレである。

    『トキが家で待ってる』だとか、『あの子がお腹空かせとるんよ?』だとか。

    気味が悪く、距離を置いていたらいつの間に電話帳に竜華の名前が登録されていた。

    挙げ句の果てには、どうやって作ったのか不明な合鍵。


    最早、自宅ですら独りの場所ではなくなった。

    746 :

    なにそれ怖い

    747 = 742 :

    何が始まるんです?

    748 :

    正妻戦争かな

    749 :

    単なる惨事だろう

    750 :

    どこかのスレの因果かな?(震え声


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