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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」憧「気が付いたら、目が合って」

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みんなの評価 : ★★★×5
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501 = 1 :

焼け付くような痛みは意識を奪う。

愛しい人の名前を呼ぼうとしても、声は形にならない。

何も出来ないまま、彼は――。

502 = 1 :

「……ッ」


唐突に、目が覚めた。

心臓が破裂しそうなくらいに暴れている。

寝汗も酷く、喉が酷く乾いていた。


「……はぁ……」


散らばる麻雀牌、皺だらけになったワイシャツ。

智葉の指導の直後、自分が意識を失う前と同じ室内。

503 = 1 :

「起きたか」


背後で襖が開く音と、聴き馴染んだ智葉の声。

その一言で漸く京太郎は我に返り、右掌で額の汗を拭いながら振り向き――言葉を、失った。


「え……?」

「ん? どうした?」

「いや、どうした……って」


背中にかかるほど長かった彼女の黒髪。

それが今は、襟首にかかる程度の短さになっていた。

504 :

さらによく見ると、毛先が少し雑になっている。

恐らくは智葉が自分で切ったのだろう。

だが、何故そんなことを――?


「ああ、コレか?」

「……」

「……まぁ、イメチェンみたいなもんだよ」


勿論、そんな答えで納得いくわけがない。

しかし、智葉はこれ以上の追求は許さないと言わんばかりに京太郎に背を向けて。


「……送っていこう。もう、大分遅いからな」

505 :

むしろ遅いなら先輩とはいえ女の子に送らせちゃいけないような

506 :

釈然としない気持ちを抱えたまま、京太郎は夜道を歩く。

黒服の男性の運転する車で家の近くまで送ってもらったため、自宅までの距離は五分もないが――


「……あ」


道の先の街頭に照らされた、小さな影。

そのシルエットの正体は、考えるまでもなくわかる。

自然と早足になる歩調と、緩む頬。



「……!」


足音で、彼女も京太郎の存在に気が付いたのだろう。

振り向いた横顔は、彼の姿を見るなり満面の笑みを浮かべた。


507 :

まってます

509 :

揺杏はなしか…

511 :

17回目の誕生日。

もしかすれば、その日は揺杏にとって人生で一番楽しみにしていた日だったのかもしれない。

大好きな人――愛しの彼氏と、二人っきりで過ごす特別な日。

あんな事やこんな事、色んな事をやってみたい。

想いを巡らせるだけで、揺杏の頬は緩んでしまう。

爽には「気味悪い」と引かれ、誓子には「らしくない」と言われたが、そんなの彼女は気にしない。

恋する揺杏のメンタルは、絶対無敵であり――



京太郎「37.4……うん、もうちょい寝てないと駄目だな」

揺杏「うげぇ……」



――その勢いは、熱を出して寝込む程であった。

512 :

ベッドに寝込む揺杏と、その傍でリンゴの皮を剥く京太郎。

側から見れば病人と看護人。

揺杏の期待していた空気は全くない。


揺杏「ちっくしょー……」

京太郎「おいおい」


力なく手足をバタつかせる揺杏に、京太郎は呆れた視線を向ける。

そんな事をしても熱は上がるばかりだろうに。

京太郎は一つ溜息を吐くと、一口サイズにカットしたリンゴを指で摘んで揺杏の口に押し込んだ。


揺杏「むぐっ……」

京太郎「さっさと食ってさっさと寝とけって」

揺杏「むぐぐ……」


しゃりしゃり、ごくん。

リンゴ一切れを咀嚼しきると、揺杏は大人しくなった。


揺杏「ん」

京太郎「はいよ」


何も言わず口を開ける彼女に、京太郎は再びリンゴ一切れを摘む。

一つ摘んでは口の中へ、咀嚼して飲み込んだらまた次の一切れを。


「……♪」


側から見れば餌付けのような光景であるが、揺杏はそれなりに満足しているようであった。


513 = 1 :

リンゴを完食しきると、揺杏は大分大人しくなった。

瞼も半分降りかけて、今にも眠りにつきそうである――が。


揺杏「……なぁ、京太郎ー」

京太郎「んー?」

揺杏「抱いてー」

京太郎「んー」ぎゅっ


揺杏「いや違くて。コレも違わないけど」

京太郎「ん……?」

揺杏「ほら、アレ。えっちいことしよーぜ」

京太郎「んー……」


京太郎「風邪、治ったらな」

揺杏「あー……」



514 = 1 :

揺杏「……京太郎」

京太郎「うん?」

揺杏「あいらぶゆー」

京太郎「みーとぅー」


揺杏「……」

京太郎「……」


揺杏「……ねみぃ」

京太郎「寝とけって」

揺杏「んー……うん」


京太郎「揺杏」

揺杏「んー?」


京太郎「誕生日、おめでとう」

揺杏「おー……」


揺杏「いえーい」

京太郎「いえい」

515 = 1 :

遅れまくったけどゆあたんいぇい

臨海更新は出来れば今日に
出来なければ未定

516 :


完治後のえっちいことはよ

518 :


いえーい

519 :


えっちいことをする前に京太郎も風邪を引くに1票

520 :

待ってた甲斐があった

521 :


いえーい

522 :

風邪ひいてても無理やりヤられそう

523 :

ちょっとだけ臨海よ

524 :

人生で最も幸せな時期があるとするならば、それは間違いなく今だと断言できる。



「ん……」


昼の12時。

日曜日とはいえ、高校生の起床時刻としては大分遅い時間帯にネリーは目を覚ました。

肌に感じる温もりは布団とシーツのそれではなく、愛しい人の両腕。


「キョータロ」

「……zzz」


真正面にある寝顔は、ちょっと指で突っついたくらいじゃ起きる様子を見せない。

ネリーとしてはこのまま二度寝をするのも悪くはない、が。


「……お腹、すいた」


くぅくぅと鳴る腹の虫は、愛しさだけでは誤魔化せなかった。

525 = 1 :

「おきてってば」

「んー……」


ユサユサと彼の体を揺さぶってみる。

瞼がピクピクと動くが、起きる気配はなし。

何度か試してみても結果は同じで、余計にお腹が減るだけ。

ならば別の手段を――と、ネリーは眠る彼の鼻を摘んだ。


「えい」


呼吸を無理矢理に止められた彼は、たまらずに口を開ける。

鼻呼吸から息苦しそうな口呼吸へと変わるが、それでも未だに起きない。

さて、ならば次はと思考を巡らせ――


『ピンポーン』

526 :

ひうっ

527 :

次の刺客は誰だ

528 = 1 :

唐突なチャイムの音で思考を中断。

二人の時間に割って入る無粋な来客。

折角の時間に水を差されたネリーの眉間にシワが寄る。


『ピンポーン』


再び鳴るチャイム。

家主である京太郎の両親は外出中。

その息子は目の前で熟睡中。


『ピンポーン』


『ピンポーン』


『ピンポーン』


「……うるっさいなぁ」


居留守を決め込もうとしたものの、チャイムの音は鳴り止まない。

しつこく粘る来客に、彼女の苛立ちが少しずつ大きくなる。


「むぅ」


一定の間隔で鳴り続けるチャイムの音を背景に、ネリーは京太郎

529 = 1 :

一定の間隔で鳴り続けるチャイムの音を背景に、ネリーは京太郎の両腕からするりと抜けて起き上がった。

そのままベッドの横に脱ぎ捨てていた彼のワイシャツを肌の上に羽織り、インターホンへと向かう。

来客を迎える気は全くないが、 ここまでしつこいとなると、逆にどんなヤツか顔を見たくなるのだ。

530 = 1 :

インターホンのカメラを通して覗き見た先。

そこには、よく見知った顔。


「……へぇ?」


恋敵の一人だった――雀明華が、柔らかな微笑を浮かべて立っていた。

531 = 1 :

ネリー可愛い今夜はここまでネリー可愛い


臨海の他にも大学生編とか義姉キャップとか別√有珠山とか色々書きたいけど時間と気力が無いので誰かおなしゃす

532 :


ネリーかわいい

533 :

ネリー可愛い乙

次の刺客は明華かネリー可愛い

535 :

ネリーかわいい

536 :

ちくわ大明神

537 :

>>536
黙れ
でないと海苔で巻いて熱した油の海に放り込むぞコラ

538 :

>>537
おいしそう…(ジュルリ

539 :

臨海やります

541 :

舞ってた

542 :

臨界の時間だ

543 :

ネリー可愛い

544 :

まってた

545 :

ネリーかわいいの時間だー

546 = 1 :

――さて、どうするべきなのか。

ネリーは考える。

このまま居留守を貫き通すか、それとも京太郎を起こすか。


『ピンポーン』


何度も何度もチャイムが鳴ってるにも関わらず、京太郎は一向に起きる様子を見せない。

明華の用件は不明だが、どうせロクなことじゃない。


「……」


鳴り続けるチャイムの音は耳触りだが、わざわざ出てやるのも癪だ。



ネリーは――
下3
1 居留守
2 迎撃
3 その他 自由安価

550 :

3 着替えて京太郎と一緒に裏口から脱出


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