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    元スレ淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 京太郎 + - + - 大星淡 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    452 :

    姫始めしましょ?(難聴)

    453 = 70 :

    >>452
    まだ一年は折り返し地点ですぜ
    ……もう、折り返したんですぜ……





    原村和にとって、対戦相手というとは実のところ、さほど重要ではない。

    和にとっての麻雀とは、全員が同じ条件のもとで、運に左右されながらも、知略の限りを尽くし、できる限りの最良の道を選び続けるゲームだ。
    無論、対戦相手の癖とか、そういうのはかなり重要な情報ではあるのだが、和はそれよりも、とことんデジタルに、とことん合理的に、低い確率よりも高い確率を、低い効率よりも高い効率を。

    (配牌で暗刻がふたつ……両方筒子ですか)

    それ以外もそれなりにまとまっている。向聴数こそ並の三向聴だが、高めを狙えそうだ。

    一瞬で計算を済まし、最も不要な牌を切り出す。

    そして、対局相手を見る。

    臨海のメガン・ダヴァン
    白糸台の亦野誠子
    そして……阿知賀の、鷺森灼

    部長曰く、全員が不可解奇妙な「パワー」を持っているらしい。

    (そんなオカルトありえません……が)

    普段なら、バカバカしいと一蹴するが、和は、考えを切り替える。
    オカルトは信じないが、打ち回しに独特の癖があるというのは事実だろう。
    だったら、それを見咎めない手はない。

    和は、ただ淡々と、手を作り上げる。


    恐ろしい速度で

    「ツモ」

    7巡目、裏目もなく、最高の牌効率で打ち回した良配牌は、素晴らしいスタートを切らせてくれた

    「2000.4000です」

    454 = 70 :

    (……強いなー)

    亦野誠子は、ため息をつきたくなった。もちろん対戦相手に失礼なので実際にはしない。

    (……綺麗な手を作るな、無駄も一切なし、最短距離を突っ走る)

    門前で上がったことがない自分からすれば羨ましい限りである、その運を、少しよこせ、あと胸も

    (いや、運の問題じゃあない)

    自分の手に、向き直る

    (役割を果たせ)

    現在白糸台は135000、他は全員マイナスで、4万近く突き放している。
    ダントツで有利だ。このまま淡にバトンをつなげば、その圧倒的防御力とスピードと火力、つまるところパーペキな淡ならばきっと勝ってくれる。

    (つまり、私のこの対局結構重要じゃん)

    「ポン」

    化け物どもを相手に、立ち向かう

    (このままじゃ終われない)

    (汚名返上の最後のチャンス、ふいにしてたまるか)

    「チー!」

    二副露、あと一つ

    (綺麗にまっすぐ上がりを目指してくれて助かる、切る牌を結構絞れるからな)

    「ポン!」

    三副露

    「ツモ!1000.2000!」

    455 = 70 :

    「……ふぅ、ただいま戻りました」

    「和ちゃん!」

    和がかなり疲れた様子で控え室に戻ってきた。頭を回転させすぎたのか、顔は赤く、足取りはフラフラだ。

    「ほら和、買っといたぜ、水」

    「ありがとうございます……んぐっ」

    珍しくラッパ飲み、若干汗ばんだ喉をこくりこくりと上下させる姿は妙に煽情的だ。

    「ふぅ……すいません咲さん、それほど差を縮められませんでした」

    「全然大丈夫だよ!」

    対局結果、白糸台、142400点、対して清澄、ツモ重視のデジタル麻雀で114600点まで回復する。
    その差、役28000。
    厳しい、しかし、不可能ではない。

    「うーん、やっぱ白糸台強いわ」

    久が呻く。望みはきれちゃいないが、ぶっちゃけ胃が痛くなる点差である。
    初出場にして初優勝の悲願は潰えてしまうのか?

    「いや、大丈夫ですよ」

    京太郎がそう言うと全員が顔を向けた。

    「だって、我らが大将、天江衣をぶっ飛ばした、妥当宮永照のスーパー雀士、宮永咲が大将ですよ?負けるはずないでしょう!」

    「え、えっと、京ちゃん?」

    「おう!咲ちゃんが恐ろしいほど強いのはみんな知ってるじぇ!ファイト~!」

    「ゆ、優希ちゃんも……」

    「……咲さん、お願いします」

    「和ちゃん……」

    「……咲、すまんが不甲斐なかったわしの分も頼むわ」

    「染谷先輩……は、白糸台イジメに集中しなきゃ多分収支+でしたよね……」

    「だってそうじゃなきゃ今頃白糸台もっとやばかったかもしれんぞ、なははは」

    「……咲、よろしく頼んだわよ!」

    「……部長」



    「はいっ!行ってきます!」

    『いってらっしゃい!』

    456 = 70 :

    「亦野、よくやった」

    「あはは……汚名返上には少し、地味すぎ、ましたかね……?」

    「お疲れ様、誠子ちゃん……はい、お茶」

    「ありがと……」

    「……さすが、白糸台の副将」

    「よしてください、先輩……あれ?淡のやつは?」

    「ここだよーん!」

    「うわ!おま、どこから!」

    「ロッカー!!」

    「狭いところが落ち着くのって、なんだろうね、あれ」

    「やめろ照。……ていうか淡お前なぁ……いや、なんかもういい」

    「へへーん、見てたよー!すごいじゃん!でもこれじゃあ余裕すぎて私の見せ場ないかなー?」

    「……準決勝で苦労させたからさ、少しでも楽になってくれれば気が楽になる……準決勝でも言ったけどさ、頼んだよ淡」

    「まっかせときなさーい!高校100年生のこの大星淡様が!」

    「……清澄に、ひいてはその中の一人金髪のデクのボーに思い知らせてやる……!!ケケケケケケ!!!」ユラユラユラァァァ



    「……金髪のデクのボー?」

    「誰のことかな?」

    「……さぁ?」

    (もしかして自販機に頭ぶつけてたあの男子か?ていうかあいつすでに髪がユラユラしてるぞ、地味にこのssで初の「」の後の擬音じゃないか?)

    457 = 70 :

    「……」

    京太郎は画面を見つめる。

    すでに、大将の四人がそろい踏みだ

    起親、高鴨穏乃から順に、咲、ネリー、そして大星淡である。
    全員がスタートを待ち、卓上に視線をおろしている。咲はああ入ったもののこの大舞台で死ぬほど緊張しているだろう。

    ……と、思ったら淡がちらりとカメラ目線になり、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべた。なんとなくこちらを見たような気がして少し後ずさる。

    (はは、おっかねーおっかねー)

    実は淡が入場する直前、京太郎のLIMEに淡からトークが届いていた
    内容は『この私のアイス好きをなめるなよ、破産させるまで食ってやる!(#`д′)』

    なんとも、腹に据えかねているようだ。それはもう、ものすごく。

    京太郎は、今更それに返信をした。今は試合中、淡もマナーモードにしているはずだ。

    文を書き終え、送信。

    『テレレレテレレレーン』

    『あ、マナーモードにしてないや、ごめんごめーん!』

    「……」

    絶句

    (俺悪くねーよな?)

    少し冷や汗をかいたが、気を取り直す。
    ポケットにスマホをしまい、再び京太郎は画面に集中した

    458 = 70 :

    終わりである。白エイください。ないなら自分で書きます。嘘です。

    次回!麻雀武闘伝G咲!
    「謎の新ヒロイン現る!」に、レディーーーゴーーー!!!!(大嘘

    460 :

    白エイとかい言うからアルビノのイトマキエイが頭ン中泳ぎ回ってんだがどうすりゃいい?

    あ、おつでー

    461 = 452 :

    白いエイスリンかと思った

    462 :

    鴨川シーワールドに行けば見れるよ!

    463 :

    >>461
    トラウマやめて!

    464 :

    有ったなぁ…白いエイちゃんとシロが争ってた安価スレ…

    465 :

    >>だって、我らが大将、天江衣をぶっ飛ばした
    京ちゃんは門渕在学だった…?

    466 :

    つまり新ヒロインは透華だった…

    467 :


    金髪キャラ同士のヒロイン争いとな

    468 :

    敢えて白いエイちゃんって言うと元が黒いみたいじゃないか

    469 :

    >>465
    我らが大将である。”天江衣をぶっ飛ばした、妥当宮永照のスーパー雀士、宮永咲”が大将
    てことじゃない?

    470 :

    白いエイちゃんって言うから腹黒なのか?

    エイの臓物って何色なんだ?

    アカエイって危険な食材なんだ。←今ここ

    うん、徹夜明けの思考の迷路なんだ。これ以上変な知識得ても仕方ないんでねるわ。

    あと話題になってるシロエイのスレがなんでトラウマなのか聞きたいね。

    471 :

    エイって食べられたのか・・・玄米に合いそう(ボソッ

    472 :

    エイちゃんとクロチャーのカプだって?(難聴)

    473 :

    エイはサメと同じで[ピーーー]とすぐ身が臭くなるはず
    というネタ殺し

    474 :

    アンモニアくせえんだよな
    あとエイを発酵させたやつなかったか

    475 :

    >>472
    玄米に救いの手?(すっとぼけ)

    477 :

    京淡は至高

    479 :

    あわあわ

    480 :

    あわあわしてきたな....アワワワワワワワワ

    482 :

    ルールを守って楽しくあわあわ!

    483 :

    今日が月曜日だったか

    484 :

    毎日が月曜日だ!

    485 :

    >>484
    そんな絶望に満ちた世界はいらん!

    486 :

    学校の中は遊園地で宿題はゴミ箱にすてれないとな

    487 :

    もしかして本当に出来ちゃうかもしれないよ(征竜無制限)

    488 :

    あわあわしてきた

    489 :

    さぁ、あわあわしてまいりました

    490 = 70 :

    白玄はっきりつけるみたいなssは考えたことがあるね






    さて、と

    淡は卓上を見下ろした。
    淡はラス親であり、起親の高鴨穏乃が元気よく牌を切り出したところだ。
    準決勝では苦渋を舐めさせられたが今度はそうはいかない。
    メラメラと燃え上がるリベンジ根性を抑え込み、続けて対面。

    宮永咲

    静かに、素早く牌を切った。手慣れた手つきだ……当然か。

    宮永咲、最近知り合って、結構気があう京太郎が言っていたが、私はこいつに、捲られて負けるらしい。

    やってみろと、やれるもんならやってみろと、高らかに叫びたい。

    点数はおよそ28.000点。そして、相手は必ず五向聴。こっちはダブリー『かけてもいい』

    負けるものか、うち負けるものか。

    髪がざわつく。意識を集中する。上家のネリーが切り出した。

    淡、それを受けて改めて自分の手配を眺める。

    ニヤリと少し笑い、牌を切り出した。

    リーチは、しない。

    491 = 70 :

    「なんと……」

    久は唸った。大星淡がダブリーをかけなかったことに疑問を覚えたのだ。

    「戦略を変えてきたかの」

    まこの指摘の通りだろう。淡は聴牌を崩しー向聴に戻す。しかし、役を絡めやすい組み合わせに近づけたようだ。

    「驚くことじゃありません。あの手なら確かにダブルリーチをかけずに粘ったほうがいいですね」

    和は苦々しい表情で言う。相手の出だしがすこぶる好調なのに対し、咲の手牌がバラバラなのが気になるのだろう。

    「ダブリーは制約じゃないのか……」

    優希が呟いた。あの能力はドラゴンロードのような『制約』がないようだ。すなわち、遅い相手を眺めながら手を組み替える余裕があるのだ。

    「……」

    京太郎、黙って画面を見つめる。焦りは、ない。

    492 :

    白玄……お米かな?

    493 :

    白米VS玄米とな?

    495 :

    >(え、な、なになに!?ちょーこわい!?)

    あわいい

    496 = 481 :

    ヘタにさきさんの領域に手を出すから...

    497 = 70 :

    (あ、淡ちゃんは怯まないもんね!テルーの妹だとかなんとかだけど、そんなのカンケーないし!)

    その照が控え室で咲にたいそう怯えていることなどつゆ知らず東二局。
    相変わらず淡は好調であり他家のスタートはやはり遅そうだ。

    (ふーんだ、このまま突っ切って……)

    「カン」

    「っ」

    対面、宮永咲のカン。
    おそらく有効牌を引き入れられたと、直感が告げる。

    (少し余裕なくなったけど、でもまあ有利なのは……)



    「カン」

    「ぅ」

    三巡目、再び咲のカン。

    「カン」

    五巡目。またもカン、しかも全て暗カン。

    おまけに、その五巡目のリンシャン牌。

    「ツモ」

    淡にとって完全に想定外、五巡目のツモあがり。

    「三暗刻三槓子、リンシャンカイホー、満貫」

    早い、強い。ドラが載ってないことが救いだ。

    清澄との点差、咲の親満で縮まる。

    498 :

    リンシャン使いにリンシャンは逆鱗

    499 :

    ふむ

    500 = 70 :

    あ、ごめんなさい、淡はリンシャンでは上がってないです。見返してみたらこりゃ勘違いしそうに書いてあるわ……



    咲は、すでに淡の急所を見抜いている……京太郎は悟った。
    実は対局前に、淡攻略には簡単な抜け道があると言っておいた。どうやら見つけたらしい。

    おそらく、ここから淡は相当苦い思いをすることになる。自分は聴牌スタート、相手は五向聴スタートで、自分の『遅さ』に苦しむ羽目になるのだから。

    画面の中で、咲が左右の二人に目を運ぶ。その二人も各々を見合い、そして再び卓上を眺める。

    スマとを開く。淡とのLIMEに当然、既読は付いていない。試合中だし。




    「ポン!」

    ネリーの牌に咲が無く。カンが積み重なり、淡の優位性が薄まる。

    (カンでツモ増やして向聴数荒稼ぎとか、対抗できるかっつーのー!!もー!!)

    淡はイライラしながら自分の親番の東4局を進める。手牌は相変わらず好調。ー向聴を維持しながら高めに作り変える。4巡目にして超良系の手が出来かけている。しかし

    「カン!」

    咲が、早い。恐ろしいほどの速度で手を作る。
    理由は簡単だ。二人が、咲の鳴き頃の牌を切っている。

    (私の点数を削りにきた……!!)

    穏乃、ネリーの考えは読めた。防御力の異常に高い淡に手が届く咲に点数を稼がせ、その後に咲を削ろうという魂胆だ。そのために今は咲に協力しているのだ、『その方が手っ取り早いから』

    (そんなのくやしーじゃん……!!)

    強いから、警戒されているからこその作戦にしかし、まるで前座のように扱われてると感じ、淡はイラついた。そして、満貫確定の聴牌へと、牌を切り出す。

    「カン」

    (あっ)


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