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    元スレ淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」

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    みんなの評価 : ★★★×5
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    401 = 70 :

    「あーちくしょう!緊張して飲み物飲みすぎた!」

    自分が戦っているわけでもないのに京太郎はいつの間にか2リッターのミネラルウォーターを飲み干していた。
    それに気づいた瞬間尿意をもよおす、しかも強烈。
    そのせいで京太郎は久の想いが詰まったツモを見逃した。運のない男である。

    「くっそー……どうしてこう締まらないかねー」

    小便器に用を足し、急いで手を洗う。
    男子力高めな京太郎はしっかり隙間まで、液体石鹸を使って洗い流した。

    「さてと!すぐさま観戦に!」

    トイレを飛び出し、いざ走り出す!目的地は清澄控え室!目標は試合観せ……

    「うはぅ!?」

    「ぐおっ!?」

    腹に、何か突き刺さった。
    おそらく金色のものと視認したそれは走り出さんと身を乗り出した京太郎の硬い腹筋にドスリとめり込む。
    カウンターの要領で名状しがたい金色に頭突きをもらった京太郎は二、三歩後ずさり、青い顔をして腹を抑えた。

    「うっううぅ……ご、ごめん、前、見てなかった……」

    「いや、俺も走ってたから……」

    お互いくぐもった声で謝罪をし、お互いを見やる。

    「……ん?京太郎じゃん」

    「……淡?」

    402 = 70 :

    「ここでいいか」

    「うん、オッケーオッケー」

    そのあと、控え室に戻ろうとした京太郎に淡は、一緒に試合を観戦しようと持ちかけた。よって今二人は、大型モニターの備え付けられたスペースにいる。椅子は埋まっているため、壁に寄りかかる形だ。

    「いやー、スミレを怒らせちゃってさー。大将戦までなるべく外にいようと思って」

    「呑気すぎるだろ」

    画面の向こう側では、控え室で後輩達が勇姿を見ているだろうと信じて戦う久が映っている。
    その内の一人京太郎はその久の対戦相手の高校の大将とだべりながら見ているが。

    「てゆーかー、京太郎勘鋭すぎー。この淡ちゃんより予想を当てるなんて、生意気だぞー!」

    「理不尽な……」

    プンスカ怒る淡を横目で見て、京太郎は苦笑いした。

    「別に、勘が鋭いわけじゃねー。それなら麻雀弱いわけないしな」

    「あーそっか」

    「納得すんのな……俺は、ただ単に清澄に都合がいい展開を予想っぽく言ってただけだ」

    「都合がいい?四位なのに」

    「チーム戦だからな」

    久が白糸台から直撃をとった。点数はそれなり、一気に差を詰める。

    「わお。たかみーから直撃って、やるー。てかなにあの待ち」

    「そういう人なんだよ。守り硬い相手の方がやりやすいんだ」

    403 = 70 :

    適当にだべりながら、試合を観戦する。画面の向こうで1回目の半荘が終了。風神こと明華が白糸台の大物手を阻止する。

    「あーたかみー!」

    「相性悪いな、ありゃ」

    「うわー、点数が10万点だいに……でもいーもん!私が取り返すもんね!」

    ふふーんと淡が胸を張る。

    「そこ、ふつーは大丈夫かなーとか不安に思うとこじゃねーの?」

    「高校100年生に負けはない!」

    ふんすと語る淡の目に揺らぎはない、本当に、自分自身の実力を信じているのだろう

    「チーム戦だぜ?これ」

    「? 負けてても、私が取り返せばいーじゃん。大将の役目でしょ?」

    「勝ってたら?」

    「勝ってたら、ぶっ飛ばすまであがる!」

    「なにもかわらねーじゃねーか戦法!」

    404 = 70 :

    「なにさー!よーはアガらせずにアガればいいんでしょ!私にはそれができる!」

    再びふんすーと鼻を鳴らす。
    京太郎は苦虫を噛み潰したような表情をした。

    「……淡、俺の予想を教えてやろうか」

    「予想?」

    「多分な、白糸台は結構リードして、副将戦を終える。二位は清澄だ」

    「ほほー」

    一息、ついて

    「……で、お前は、咲に負ける」

    告げた。

    「……ほっほーん」

    結構カチンときたようだ。淡がメラメラと瞳の炎を燃やして見上げてくる。

    「えーつまり、この淡ちゃんが、そのサキに、大きな点差ごと捲られて、逆転サヨナラ負けを喫すると」

    「そうだ」

    「……んにゃわけあるかー!」

    淡は吠えてシュバッと京太郎の背後に周りベチベチと背中を叩いてくる。

    「いててて、やめろ!」

    「生意気だぞー京太郎のくせにー!てか、バカにしすぎー!」

    フンッと今度は不機嫌に鼻を鳴らし、淡はきっと睨んできた。

    「そんなに言うなら見てるがいい!この淡ちゃんがアッショーしてきてやるから!そしたら京太郎サーティーワンおごってよね、3段で」

    405 = 70 :

    何度目か、淡は鼻をふんすとならしてずかずかと歩き去って行った。

    「……」

    京太郎は、その背中を、少しばかり、心配そうに見つめた。

    406 = 70 :

    ここまでである。続きはまた明……淡!?何故淡がここに!サボったのか?仮病で部活を!?
    淡ィィィィィィィィィィィ!!!



    でも僕は明華ちゃん派です

    407 :


    彼女は淡ではない…(無言の腹パン)

    408 :

    淡以外のキャラも魅力的
    かっこいいまこさんとか久々に見た

    409 :


    あ~あわあわが可愛いんじゃ~

    410 :

    麻雀で... 笑顔を...

    411 :

    乙です
    あわあわあわいいよ
    続きはまた明華

    413 :

    乙!
    おやす宮永~

    414 :

    まこの試合が少しあって、部長がまさのクリムゾンか

    415 :

    みんな、>>1を押さえつけろ
    順番に腹パンだ(乙です)

    416 :

    どこぞやのミキミキやしいたけおばさんと一緒に別次元に淡が連れ去られる可能性

    417 :

    おつ

    418 :

    おつー
    あわわわ~

    419 :

    おつ
    あわあわあわあわいいあわ

    420 :

    明日っていつさ!

    422 :

    きたあああ

    423 :

    ほほぅ
    あわあわしながら待ってる

    424 :

    略してSSSか……

    425 :

    馬鹿な⋯いつもより速いぞ!?

    426 :

    シューティングスター vs. シャープシューター

    427 :

    あわかわー

    428 :

    最大の誤算はデビルメイクライが発売されたことだね。我悪くない



    「で、須賀君は私の勇姿を見てなかったのね~……」

    「いや、見てましたって!」

    「よそのモニターで、いざこれから戦う高校の大将と駄弁りながら?」

    「」

    ものすごい勢いでいじける久に京太郎は徹頭徹尾謝罪する。
    あのあと、対局を終えた久に優希が何やらチクったのだ。
    どうやら飲み物を買いに出たら淡と喋って観戦していたのを見ていたらしく、それを聞いた部長は至極不機嫌である。



    対局の結果は、白糸台が137000
    、その他の高校は全員10万を下回るが似たり寄ったり。
    三校で渋谷尭深を徹底的に狙い撃ち、一時白糸台は4万点近くまで点数を落としたが、ラス親の尭深はわずか三巡で四暗刻字一色を完成させる離れ業を披露、全校から大量の点棒を抉り取り、結局はプラス収支で終えてしまった。

    「くっそー、泣きそうな表情になるもんだから油断したらこれよ、これも全部須賀君の仕業よ」

    「なんだって!?絶対に許さないじぇ京太郎!!」

    「それ俺かんけーねーし!!」

    いじいじし続ける久と弄られる京太郎を他所に、原村和は準備を始めていた。

    「……負けられませんね、せめてトップとの点差を10000まで縮めます」

    「うん、頑張ってね!」

    「もちろん、負けるわけにはいきませんから」

    落ち着いた表情で、和はほかのメンバーを見渡した。

    「みなさんから受け継いだバトンを最高の形で咲さんにつないで見せますよ」

    429 = 70 :

    「ふぅ……なんとかなった……怖かった……お茶……」

    「さすがだね尭深、いや、相手の顔!いい気味だったね!」

    「2人のために、しっかりと点を取れてよかった」

    「相手にとっては、たぶんトラウマになる。だって、三巡で32000点オール、もはや神業」

    「ど、どうもです」

    「淡はまだ帰ってこないのか!」

    「ダイジョーブですよ部長、なんやかんや割と余裕を持って帰ってきますって。さて、行きますか……準決勝の汚名を返上しなくちゃ」

    「……あんまり気負わないで」

    「ん、ありがと」



    「……」

    ちらりと、スマホを見る。LIMEはこない。淡はヘソを曲げに曲げたらしい。
    おそらくあの調子で、決勝に望むことだろう。

    京太郎は心配である。
    別に心配することではないはずなのだが、とにかく心配なのだ。
    恐らく淡はひどい目にあう。この、大舞台の、締めくくりとなる対局で。

    しかし今はそれよりも和のことだ。
    画面の向こうですでに対局は始まっている。いつも通り、静かに正確に手を進めていく和。

    430 :

    わかってるとは思うが咲のルールではW役満はないぞ?

    431 :

    南三局で四暗刻、オーラスで字一色だったんだよ(適当)

    432 = 431 :

    寝落ち知ってた

    433 :

    バージル使えるから仕方ないね

    434 :

    親だったっぽいし、役満連荘したんやろ(適当

    435 :

    どっちにしても親の役満は48000だから

    436 :

    あわあわ心配する京ちゃんいいね

    439 :

    アワイメイクライ

    440 :

    あわあわわ...

    442 :

    お前…消えるのか…?

    443 :

    このプレッシャー、おわあわ!?

    444 :

    人魚姫のように泡になって消えるのかあわあわ

    445 :

    マーメイドあわあわ

    446 :

    泡姫かな?(錯乱)

    448 :

    ほぅ
    淡が何でもしてくれるのか
    では、京太郎とあわあわ(意味深)してもらおうか

    449 :

    あわあわして待ってる

    450 :

    来たかっ・・・・(ガタッ


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