元スレ淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
551 :
やったー!
552 :
説教臭いなあ
553 :
ひゃっほう!!
554 :
あわあわでオーバーレイネットワークを構築しなきゃ(使命感)
555 :
647 : ◆I0QEgHZMnU [saga]:2015/07/09(木) 02:19:51.62 ID:Rie/7WoP0これにて完結! 最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました!
文章やシナリオで仕事をする憧れがあって、でももういつまでも憧れじゃいかんよなあと悟って実際に動くことに決めました。
でも何の実績もない自分に仕事を頼む奴はいないよな、じゃあどうしたらいいんだろう? と思ってたどり着いた答えがこれでした。
下手くそがなに生意気言ってんだという感想も甘んじて受けとめます! 逃げも隠れもしません! これが今の自分の全力です。
文章量は804kb、構想・プロットに一週、執筆に三ヶ月と三週、加筆修正に三日くらいでした。書くのは初めてです。
これが誰かの目に留まって、琴線に触れるものがあれば、ぜひなにか連絡くれたらなーと思います。
連絡用にtwitterを作っておいときました。よろしければぜひ~。 @Ring8_428
ひとつしか原作を知らない人にとっても、全部知ってる人にとっても、開拓したり読み返したりするキッカケになればこれ以上の幸せはありません。読んでくれたみなさまが幸せになりますよーに!
それでは、ありがとうございました(´▽`)ノ さよなら~
556 = 545 :
あわあわに京太郎をチューニング、アクセルシンクロオオオオオオオオ!!!
557 :
来るぞ遊馬!
558 :
来たか
559 :
あわあわと京太郎を融合したらなにが生まれるんやろか?
560 :
子供かな?
561 = 547 :
読み返したらコメディやりながら今回のドラマの伏線張ってあってびっくりした。
563 :
おせーよホセ
564 :
ホセならおいてきた。
ここから先、読者の要望にあいつはついてこれない
566 :
朝礼中だけど見てるぞ
567 = 70 :
対面に座った淡を見て、咲は思わず眼を見張る。
(……さっきまでと全然違う)
一回目の半荘が終わる頃には淡はすっかり憔悴しきっていた。
それもそのはず、自分ら3人に徹底的にマークされていたのだ。
(それでも、削りきれなかった)
咲からすれば、完全に想定外であった。それほどまでに大星淡の防御力は圧倒的だった。
京太郎のいう『急所』を見つけてなお、咲は淡を抜き去ることができなかった。
(ここからは他の二人も、敵になる)
残りの半荘、点数を稼ぐため、協力していた二人も問答無用で咲から点を奪いに来るだろう、厳しい戦いになる。
(それに、なにより……)
淡の、眼が違う。覚悟を決めた、強く輝く、星のような瞳。油断も慢心も一切ない、全身全霊でもって、『護り』にきている。
(それでも……負けたく、ない)
起親穏乃が牌をきった。続けて咲もツモり、切り出す。
(私は……勝つ。皆と一緒に!)
568 :
どういう展開になるかたのしみだ
569 = 70 :
大星淡は考える、どうすれば勝てるか。
無論、相手より点数が高くなくてはならない、それは大前提。
そして淡は7000点のリード……これは、あまり大きくない。
3900の直撃、場合によっては5200のツモで捲られるだろう。
しかし淡はこの7000点が、とてつもなく頼もしい防壁に思える。チームが稼いでくれた、私に繋いだバトンだ。
手を眺める。少しだけ考えて、淡は牌を切った。リーチはしない
(リーチしてこない……)
先ほどまでも見受けられた傾向だ。手を組み替えて、高い手を作るのだろうか。磐石ではない点差を穴埋めするためか。
(でも、そこが弱点!)
そここそが、淡に食らいつくための急所だ。遅れたスタートダッシュ『六向聴』を補うため加速せんと、咲が喰らい付く。
「ポン!」
穏乃の切った牌に鳴く。鳴いて、少しでも早く。
咲は素早く不要な牌を切り出した。
「ロン」
背筋が、凍りつく。
「30符一飜だけ、だけどね。1000点」
黙聴だ。理解して、咲は思わず冷や汗をかいた。
これは、強敵だ。
570 = 70 :
京太郎は滝のような冷や汗をかいている。
別に、先ほどの淡との会話が誰かにばれたとかではない。知ってるのはおそらく宮永照だけだ。
では、なぜかというと画面内の淡の恐ろしさに、である。
大星淡はテンパイを維持したまま、リーチをかけず黙聴という手を取り、放銃率の低い咲から直撃を奪った。
点数こそ低いが、驚異的なのは速度とその隠密性だ。
(手が遅くなるハンデを背負って、あんなのと打ち合わなきゃいけねーのかよ)
今更ながら京太郎は恐怖した。淡を焚きつけるべきではなかった。まさかこれほどまでの魔物だとは夢にも思わなかった。
(これ咲が負けたら完璧俺のせいじゃねーーーか!!)
なんとも情けない話だが京太郎は自分の保身を考えていた。ばれたらやべーなとか、土下座の美しいフォームとか、ハラキリセプクの作法を学ぼうとかだ。
しかし、画面に映る、淡の顔を見て、その煩悩も露と消えた。
(いい顔しやがって)
そこには、覚悟を決めて、しかしあの独特の愛嬌も失わない美貌が映っている。とても、いい顔だ。
(頑張れよ……二人とも)
咲に心の中で謝る。この戦いはどちらかの応援ではなく、一人の麻雀うちとして見学させてほしい。
この試合は、きっと素晴らしい試合になるだろうから。
571 = 563 :
乙
ドヤ顔でゴミ手をあがるあわあわを想像してあわあわした
572 :
乙!
高校100年生はどんなゴミ手でも『輝ける』んだよ!
573 :
>>571
すまんのぅ、>>1の中で最強の戦法がとにかく誰よりも早くアガることという持論がにじみ出ているのぅ
ついでにドヤ顔してないよ、この上なく真剣な顔してるよ。エクレアを食べてるテルーくらいの顔だよ。
それにしてもなんでモモのAAあんなにたくさんあるん?
ーーー
ーー
ー
(あぁ……気が遠くなってきた……)
頭をフル回転させすぎて淡は顔がぼんやりと赤くなってきた。知恵熱を初めて実感している。
とにかく、とにかく早上がりを目指し続けた。他家は五向聴以下自分は聴牌というハンデを最大限活かして、とにかく早く流した。
全て安手であったが、相手のアガるチャンスを潰し続けた。
そして、ついに、オーラス。
(……ちくしょー)
手元を見る。配牌は確かに、聴牌、しかし役がない。
(黙聴は無理かー、でもなー、咲だっけ?相手に手を組み直してる余裕あるかなー)
対面をちらりと見る。咲の方も相当余裕がなさそうな顔をしている。じかし向こうはささっと鳴いて、ついでにリンシャン牌を掴んで五向聴を早ければ3巡で聴牌まで持ち込んでくる。なんの冗談かと思うが、自分は人のことを言えないか、と苦笑する。
(リーチ棒出したくないなー)
二位清澄との点差は、わずか2300まで迫っている。1000点の直撃ならまだギリギリで勝てるが、リー棒を出してたらもうアウトだ。
(怖いなー)
頭がボンヤリする。勝負を仕掛けるのが怖い。やはり手を組み替えるべきではないか。しかし、しかし、だがしかし……
(いや、迷うな、逃げちゃダメだ)
さすがに今ここで逃げられない、どっちみち黙聴はバレているのだから、先にアガったほうが勝ちというシンプルなルールで行こう、そうしよう。
淡、一世一代の大勝負、点箱から千点棒を取り出し、宣言。
「リーチ!」
574 = 70 :
場が張り詰める。他二校も、点差は1万程度まで迫っている。誰にでも勝機がある。
(この渾身のダブリー、振り込んでよね)
あぁ、手を伏せた後にドッと淡の背中から冷や汗が吹き出てきた。
怖い、ちょー怖い。こんなに緊張した麻雀はいつ以来だろうか。テルーに初めて順位で勝つかどうかの卓でも、これほどの緊張はなかったと思う。
(……この一勝負で考えれば私は20000以上く削られてるよね、ダメだなー、私)
しかし、しかし今自分は勝っているのだ、仲間の稼いだ点のおかげで
(よし、きめた、とりあえず控え室戻ったらみんなに謝ろう。とくに菫に……いや、菫部長って言ったほうが今はいいよね?多分)
牌が切られてゆく
(とにかく早くみんなにあって、謝ろう、そうしよう)
牌をひく、あたり牌ではない。
(で、そんでもって、うちが勝ったら、その後すぐに清澄の控え室行こう。そんでもって、きょーたろーが出てくるの待って、どうだーかったぞーって自慢してやろう、そしてすぐにアイスクリーム食べに行こう)
ツモ番が、咲へ回る
(……負けたら、そうだな、その時は)
「……カン!」
(あーーーーー)
大星淡は負けを悟った。
576 :
乙あわ
577 :
乙
あわあわ無念
579 :
ここの京太郎は預言者の末裔かな?
すべての勘が的中しとる
580 :
乙です
この敗けで成長したあわあわは、原村部長スレのあわあわみたいなしっかり者になるんやろうか
581 :
乙です
あわーん!
582 = 70 :
>>578
だめじゃないか! 糞スレがダラダラつづいちゃ!
終わらなきゃああああ!!
まぁ4ヶ月近くかけて書いてて何を今更ですも
万が一終わった後に気が向いたらおまけを安価で書くかも
583 :
京淡主義の楽園を!
585 :
何故か誰も突っ込んでないけど勝敗に関わらず京太郎が清澄を裏切った事には変わりないような。
やはり清澄は京太郎にぐう畜の所業を行っていた……?
586 :
>>585
ウザい
588 :
労働基準法は破られるために存在する。そんな風潮はファックだね
589 :
いや実際盛大に裏切ってるだろ
こんなのわかったら勝敗にかかわらず縁切るわ
590 :
スパイ兼逆スパイだから多少はね
591 = 563 :
もうちょっとだけ働けるんじゃ(白目)
592 = 578 :
働いても、働いても、働いても!
俺の給料は上がらない
593 :
覇王淡
594 :
>>593
上げんな
595 :
>>589
ID変えてもくさいんだよ
596 :
………
……
…
あぁ 脚が重い
己の脚はこんなに重かっただろうか
まるで、足首に10キロのバーベルをくくりつけているようだ
あぁ でも
戻らなくては
控え室に
ドアノブに手をかける。
……決心がつかない。
みんなに、どんな顔をして会えばいいんだろうか
全てを、台無しにして、私はどんな顔をすれば、いいんだろう。
手が動かない、ドアノブを回せない、まるで杭が打ち込まれなように手首が動かない。
だめだ、ダメダメ、だめなんだ、謝らないと
不意にドアが開かれた。
「あっ……」
「……ん?」
その先には、テルーがいた。
あれ?戻ってきてたんだ、と言いたげな顔だ。
あぁ……心臓が潰れてしまいそうだ。
597 = 70 :
「……ほら、こっち」
「あう……」
手を握られて、引かれるがまま、控え室の真ん中に連れてこられた。
みんなが、私を見ている。
「……ぁ……そ、の……」
謝ろう、そう決めたはずだ。
負けたら謝ろう。精一杯謝ろう。土下座してでも、謝ろう。
そう、決めたんだ、最初の一言は、言い出しにくいけれど。
みんな、私を見ている、と、思う。
私が顔を伏せてるから、表情は、わからない。
怒ってるのか、悲しんでるのか
「……ご……ごめん……」
精一杯口にした
それで限界だった。
すいませんでした、とか、申し訳ありませんでした、とか、丁寧な口調を意識したけど、結局出てきたのはこの三文字だけ
あぁ、菫部長に怒られるなーって、おもった。
とたんに、何か温かいのに包まれた
598 = 70 :
「ぇ……テルー?」
「……」
テルーが、私を抱きしめてた。あったかくて、やわらかくて、お菓子の優しい香りがする。
「……いい麻雀だった、淡。私の、自慢の後輩」
「っ」
ずるい
そんなこと、いわれたら
がまんできるわけないじゃないか
「うっ……ふぇ……うえぇぇぇぇぇん……ごめんなさい……ごべんなざぃ……ごべんなざぃぃぃぃ……みんなの、みんなが、取ってくれた点数……全部、私が、私が……」
強くテルーの体を抱きしめると、強く、抱き返してくれた。
また、後ろから何かが覆いかぶさってくる。
「馬鹿……あんないい麻雀見せられて怒れるものか。チームのために、己を捨てて……頑張ったな、淡」
右から
「淡ちゃんは頑張ったよ……みんな知ってる」
左から
「私の尻拭いで大変だったろう? ……もっと、お前に楽させてやれなくて、ごめんな」
あぁ、やさしくしないで
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!!」
泣き止みどきが、わからなくなっちゃうじゃないか
そのまま、みんな、私が泣き止むまで、ずっと抱きしめててくれた。あぁ、一生分の借りを作っちゃったかもしれない。
600 :
ハギヨシさんは19歳やから飲めないぞ!
みんなの評価 : ★★★×5
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