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元スレ淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」

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スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★★×5
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351 :

キングの京淡は常に二歩三歩先に行く!

352 :

なぜ京太郎ss界隈にはこんなにもデュエリストが多いのか

353 :

ああ!

354 :

……
…………
………………

重苦しい、沈黙。緊張感の張り詰める控室。

「ゆーき……」

緊張した面持ちで和が見つめる画面には、対面で宮永照と対峙する優希の姿があった。

東4局、親番は照。

一言で言うと最悪である。宮永照との対局においてラス親を取られるのはほぼ負けを意味している。
もはや暗黙の認識と化している宮永照の能力、打点上昇ツモと《照魔鏡》。相手が起親で親番を潰すのが最高である。、その真逆はやはり最低である。

しかし優希は引き下がらない。点数98300点。まだまだ負けていない。
だが、長い南場が待っている。

「……お姉ちゃん」

咲が、ぼそりと呟く。
まさしくここで決勝戦は最大の山場を迎えている。
優希は、勝てるのか。

「……ん?」

不意に京太郎のポケットが震える。マナーモードにしてあるスマートフォンが震動したのだ。

355 = 70 :

画面を開くと、LIMEのようだ。差出人は、大星淡。

『やっほー。今控室だよねー?ねぇ、先鋒戦がどんな風に終わるか予想しあおうよー><
私はねー、白糸台以外マイナス!どうー?(#′∀')』

「……」

京太郎は、黙って返信文を書いた。

『余裕だなおい。そうだな、俺の予想は……白糸台が一位で、清澄はプラス収支だ』

送信……
すぐに返信が来た。

『えー?そこは清澄が一位っていうところでしょー?(・3・)』

すぐに、返信

『まぁそれが理想だけどさ……あの清澄のタコスは昨日俺のアイスを奪いやがったからな。それに……』

文を書き終えて、京太郎は再び送信を押す

『点数負けてても、あんまり関係ないんだ』

……変身は、来ない
お人好しが過ぎると、京太郎は皮肉に笑う。

画面の向こうでは、優希が宮永照に直撃をかましていた。

356 :

大天使あわあわ

357 = 70 :

(っ……食いついてくる)

宮永照は、清澄と阿知賀のタッグに苦戦していた。
実に理にかなったコンビ打ちを展開されて、上がる前に潰されている。

松実玄の力で、ドラは誰の手にも行き渡らない。
優希はその類稀なる集中力と運で、宮永照に食らいつくもあと一歩、いや、二歩。であれば、二人でやることは簡単だ。

優希は、ドラとは無関係の場所で手を作り上げる。
玄は手の内にドラを溜め込み、優希の欲しがる牌を切り鳴かせる。
単純だが強力だ、玄の一押しが優希を宮永照に喰らいつかせている。

(気があう人でたすかったじぇ……さて)

阿知賀の方にウインクをしてから、優希は宮永照へと向き直る。ここまでやってまだ五分だ。いや、少し不利かもしれない。
しかしこれなら十分勝てる。優希は深く深呼吸をし、改めて卓上を見渡した。

(負けるわけにはいかないじぇ!この優希様が点を稼いで、みんなを有利になるにスタートさせなきゃならないんだからな!)タンッ

「ロン!」

「あ」

臨海に直撃させられた

358 = 70 :

混沌とした、先鋒戦、終了
白糸台は一位通過で、122500点
清澄は100200点。
今までの試合と比べると白糸台のリードが明らかに少ない。
会場内は騒然とした。

「うぬぬぬ……ただいまー」

「ゆーき!」

「おわーっ!?」

部屋に入ってくるなり感極まった和に優希は抱きつかれた。顔が胸に埋もれている。

「すごい!すごいですゆーき!あんなすごい麻雀!」

「むぐぐぐ……ぷはっ。うー、でもかなり離されちゃったじぇ……」

「何言ってんの、上々よ」

「うん……お姉ちゃん、すごく悔しそうだったし。すごいよ優希ちゃん!」

「そ、そう?へへ……まぁ、この私なら当然!」

えっへんと胸を張る優希は、そのまま京太郎に向き直った。

「京太郎!お前のタコスの力もかなりあった!たすかったじぇ!」

「へへ、早起きした甲斐があったってもんだ」

あの宮永照相手にプラス収支で二位通過、湧き上がる面々をよそに、のっそりと染め屋まこが立ち上がった。

「おう、ようやったの、優希……ほんじゃ、わしはこの荒れた場をフラットにしてこようかの」

「まこの胸みたいに?」

「張り倒すぞおどれ」

359 :

乙…でいいのか?

360 :

あわわわわ
まこwwwwww

364 = 352 :

むむむ乙

366 :


フラットというなら宮永姉妹のほうが適切だろうに

367 :

おつー

>>366
そっちの方に花の竜巻が向かってんぞ

368 :


あわあわのおもちのように盛り上がった舞台にしましょう

369 :

あわあわしてきた

370 :

あわ.....あわ........

371 :

あわわわわあわわわわわわわわ?

372 :

あわあわわ・・・

373 :

あわ?
あわわわあわわ...

374 :

あわあわはよ

375 :

あわわ・・・

376 :

あわわわ

377 :

あわあわしたいです……

378 :

諦めたらそこであわあわですよ

379 :

あーわー……

380 :

あきらめるには まだ はやい!

いや全然諦めてませんけどね。
明日なら書ける?多分。もうほんと切羽詰まってるけど私は元気です。うそです。
とにかく明日書きます、多分恐らくきっと

381 :

あわあわしてきた!

382 :

アワイカワイイヤッター

384 :

やったぜ

385 :

我々は愛すべき京淡真実が明かされる日をいつまでも備え続けている。

フィーヒヒヒ京淡!!あわあわが?キョウタロウ=サンと?フィーヒアワーッ!?

386 :

待ってたぜ

387 :

お前を信じてたぞ

389 :

あわいい

390 :

空き巣はともかく車が粉砕だと……?

391 = 70 :

「っ……」

「何を落ち込んでるんだお前は、ダントツ一位だろう。その顔見せたらさっきの先鋒のメンバーにすごい嫌なもの見る目で見られるぞ」

「いや……落ち込んではいない。ただ疲れた」

「ほう」

「あそこまで、喰らいつかれたのは久しぶり……まぁ、楽しかった」

「……うん、そうか。さて、私の番か……苦汁を舐めさせられたからな、準決勝で。名誉挽回と行こう。照のリードをより磐石にしなければならないな」

「スミレ~がんばってね~」

「菫せ、ん、ぱ、い。淡、阿知賀と清澄の対象の牌譜見ておけよ」

「は~い」

(読まないなあいつ……)

392 = 70 :

「……お」

またも、淡からのLIMEが届いた。

『う~、京太郎やるじゃん!』

『どうだ、俺の戦況千里眼は!』

『千里眼ってなに?千里山の親戚?』

頭を抱えた。

『千里眼ってのは千里先まで見渡せるほどの視力って意味だ』

『せん……なに(:・・)?』

『せ、ん、り!』

『距離じゃん、未来じゃないじゃん(′・3・)』

『戦術ってつけたろーが!』

素直に戦術眼と書けばよかったと後悔。予想以上に手間取らせる。

『それより次峰戦の予想!私はねー、白糸台が一位でドベは阿知賀!』

『おうそうかいそうかい』

チラリと画面を見て、返答

『阿知賀は二位かな、俺的には』

393 = 70 :

(あー、なんじゃろーなこれ)

まこは頭を抱えたくなるような無茶苦茶な卓上を見た。
そして、対局相手たちを見る。

松実宥、そんな格好をして頭が茹らないのか、問い詰めたい。
弘世菫、お前こっち見ろ、うちは二位だぞ。阿知賀ばっかみんな。あ、みた。
郝慧宇、お前は……まぁよく知ってる。一回やったし。

(なんじゃこれ)

頭を抱えたくなる。なんと混沌とした場か、面子も卓上も。
自分が地味に見えてくるから困る。緑髪だぞ緑髪。

(しかし、ま)

眼鏡を外し、卓を見つめる。

(やることは変わらん)

牌をきる。

(だいぶ、なんというか、見たこともない表情しとるけどな?ご機嫌とりは、いつもの通りやればええ)

395 = 70 :

(逃がさんぞ松実宥)

弘世菫は若干頭に血が上っていた。対面に位置する松実宥にただならぬ熱い視線を送っている。無論、あれじゃない意味で。

(無論これはチームの勝利を目指している。そのためなら感情を殺すべきだ、しかし……)

感情論を切り捨てては麻雀は勝てない、一度ならず二度までも躱してのけた松実宥に直撃をとらなくては、この劣等感が対局中ずっと足かせになる。

(必ず射抜 抜いて見せる、必ず)

神経を集中させる。名門校のプレッシャー、三連覇のプレッシャー。勿論、ある。
しかしそれすら一瞬忘れた。稼いでくれた友のため、後に続く後輩のため、この戦いは負けられない。

(清澄のはまだ手ができてはいない雰囲気だ、臨海もあと少しといったところが、なら、狙い撃つ!)

弘世菫は、狙いを定めた松実宥の捨て牌をみて、最高の待ちで満貫の聴牌を作り牌を切り出した

「ポン」

「!」

上家の清澄が鳴く。

(くっ、しかし、白糸台までツモが回れば!)

「ほれ」

「あ!」

「ロン、5200」

阿知賀が上がった。清澄の捨て牌で。
ほいほいとまるで気落ちせず清澄は松実宥に点を支払う。

(……なるほど、強敵じゃないか、清澄の……染谷まこ!)

弘世菫の、視線を感じ、染谷まこは少し笑った。

396 = 70 :

書き込み押してから気がついたぞ……

×(くっ、しかし、白糸台までツモが回れば!)

(くっ、しかし、阿知賀までツモが回れば!)

397 :

来てたのか嬉しい

398 = 70 :

白糸台、123800で次峰戦を終える。
対して阿知賀、点数を10万点代まで回復させる。
清澄と臨海はもつれ合う形でわずかに臨海が上。

「帰ったぞー、いやーすまんの優希、お前さんの点棒まいてきちゃった」

「先輩……すごく意地が悪い麻雀だったじぇ……」

「まーこー……あなた白糸台への嫌がらせに集中しすぎじゃないのー?」

「しゃーないじゃろ怖いし、調子づかれて突き放されるよりなるったけフラットにフラットに。だいたいこのくらいの点差なら……お前さんら勝てるじゃろ」

まこは、三人に目を向ける。
竹井久、原村和、宮永咲、この三人ならきっと追い抜ける。

「わしの役目は、射程圏内で耐えることと、相手をぐしゃぐしゃにかきみだすこと……あとは任せたぞ、久」

「……まっかせときなさい」



「やられた!!まんまとやられた!!!!」

「お、落ち着いてください部長」

「落ち着けるか!染谷まこめ……私が狙い撃つ相手全員に自分で振り込むし!いざ染谷を狙ってみよにも上がりを目指さない上がり方のせいで手が読めない!」

「……おそらく白糸台を独走させないために、あえて自分の点を吐いて菫のペースを乱してた。自分が上がる気がないんだから、当然相手はいろんな牌を持てるしひらひら逃げられる」

「ウグググ、悔しぃ……!!」

「部長キャラ崩壊してます……」

「あっはっはっは!スミレおもしろーい!」

「うがあああ!!」

「ギャー!?暴力はいけません~!!スミレのアホー!」

399 = 70 :

中堅戦
清澄の部長竹井久、ついに憧れの舞台に立つ。

(やば……すごい緊張する)

なんせ悲願の優勝がかかった試合だ、今までよりはるかに大きい重圧がかかる。

(でもまぁ……後輩にかっこいい先輩の姿を見せつけるラストチャンス!怯えず行くわ!)

しかし久は引かない。強い気持ちで手を作っていく。
新子憧、渋谷尭深は、確かに強敵ではあるが、他と比べれば火力はマシだ。
問題は、雀明華。自風を使って速攻で上がられると、瞬く間にオーラスに突入してしまう、そしてそのオーラスは渋谷尭深の本領。
それまでに、何としても点を稼ぎたい。

(どう戦おうかしらー……)

んーと、少し考える。
そして、控え室のメンバーのことを思い出して、少し笑う。

(……かっこよく戦いたい。自分の好きなように、自分が楽しめるように、誇れる麻雀を)

きっと前を向く。かわいいかわいい後輩連中の目にやきつけよう、この戦いを。

「……ツモ!」

我らが大将咲、頼れる副将和、信頼するまこ、かわいい優希、面倒かけてしまった京太郎。

全員を思い、久はいつも通りに派手なツモ上がり(モーション的な意味で)を決めた

400 = 70 :



一方京太郎は控え室から抜け出てトイレへ向かっていた


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