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    元スレ淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 京太郎 + - + - 大星淡 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 :

    あわむぎあわごめあわたまご

    102 :

    あわわわわわわわあわあわあわわわわ

    103 :

    あわあわ(あれ?AブロックとBブロックって違う日に試合してなかったっけ?)
    あわあわ(いやよそう、俺の勝手な想像で皆を混乱させたくない)

    104 :

    そういう世界線

    105 :

    臭いノリやめろ

    106 :


    某国で作られた糊が臭い?

    107 :

    まじかよ中村紀洋(無職)最低だな

    108 :

    続きはよ
    淡と京太郎の絡みが見たいんじゃ

    109 :

    あわあわ分が足りない……

    110 :

    「はぁ……」

    「エライ目にあったわね……」

    控え室への道をたどりながら、がっくりと肩を落とす。まさか唐突なタックルを受け、さらに人混みの視線を浴びることになるとは思わなかった。

    「しかし……須賀くん?さっきのは、大星淡……さん?」

    「そうですね、本人も言ってましたし」

    「……知り合いなの?」

    小首を傾げて久が問うてくる。疑問に思うのも当然だろう、なぜ縁もゆかりもない同士であろう二人が知り合いなのか。

    「実は双子ちゃんで両親の離婚に巻き込まれたとか?」

    「ないです」

    「親戚とか?」

    「ないです」

    「まさか遠距離恋愛?!」

    「ない」

    「……須賀くんまさか弱みを」

    「ねーーですよ!!」

    久の知的好奇心溢れる質問責めに簡潔な答えを返す。ここで言い淀んだらそこにつけこまれてからかわれることこの上なしだ。

    「まぁジョークはともかく……一体何があったの?この数日でしょ?知り合うとしたら」

    「まぁ、そうですけど……」

    111 = 70 :

    京太郎は昨日起きた淡との出会いを話す。コンビニで出会ったこと、金を貸したこと、電話連絡しあったこと……

    「お人好しねぇ須賀くん」

    そして、第一声がこれである、しかしぐうの音も出ない

    「相手がバカ素直でよかったわよ本当に、フツー連絡なんてしてこないで借りパクされるわよそんなの」

    「仰る通りです……」

    「どーせ相手が可愛いからカッコつけたかったんでしょう」

    「いえ、一目見たときは濡れ女子かと思いました」

    「……なんで貸したの?」

    「気まぐれでしょうか」

    「……」

    呆れはてた目で見られた。善行を行ったはずなのになぜ……京太郎は唸る

    「で……須賀くん。そんな知り合いの大星淡の偵察、できる?」

    途端に鋭い目つきで久は問うてきた。不安要素を少しでも削りたい故か

    「ええ、できます」

    しかし、京太郎はきっぱりと返した。

    「出会って1日2日のあいつよりみんなを優先するのは当然だし、それに……」



    「さっき自販機に頭ぶつけられた恨みがありますからね」

    「あなた器が大きいのか小さいのかよくわからないわ」

    112 = 70 :

    ……

    …………

    ………………

    「……そろそろ、か」

    スマートフォンをチラリと見た京太郎は立ち上がる。Aブロックの準決勝はBブロックより少し早く始まった。そのためBブロックよりも大将戦が始まるのも早い。

    「じゃあ、行ってきます」

    「おお京太郎、頼むぞ」

    まこに一言告げて画面を食い入るように見つめる一年娘三人に気づかれぬようコソコソと控え室を後にする。
    鞄から取り出したるはノートとシャーペン

    「こいつにザーッと記録してくりゃいいんだよな」

    牌譜の記録は散々やった、問題はない。
    少し離れた大型モニターの前、すでに多くの人が集まっているが幸い一つだけ席が空いている。

    「隣失礼します」

    「んー……」

    ぐったりとした白髪の女生徒の隣……少しスペースを空けた に腰掛け、画面を見つめる。

    ちょうどタイミングよく大将戦のサイコロが振られた頃で、席に着く四人の中に、見知った顔の大星淡もいた。

    (さて……高校100年生の麻雀、見せてもらうぜ淡)

    8割型麻雀への熱意、1割ほど恨みを込めて、一つは一つの挙動すら見逃すまいと、京太郎は記録を開始した。

    114 :

    家庭を吹き飛ばすなんて失望しましたあわあわのファンになります

    乙乙~

    115 = 109 :

    おつーあわあわ

    116 :

    おつ

    過程どころか家庭を吹き飛ばしたw

    117 :

    おつあわいい
    ちゃっかり宮守のダルがりやさんがいますね…

    118 :

    おつですよー

    家庭が吹っ飛んだ...

    119 :

    宮永家を崩壊させたのはあわあわだったかー

    120 :

    京太郎、淡、シロ...
    うっ、あたまが....

    121 :

    >>120
    別に頭が痛くならなくてもwwww

    おつ
    あわあわあわいい

    122 :

    残りの一割は愛情ですね分かります

    123 :

    宮永家は犠牲になったのだ……

    125 :

    大須川家の家庭が崩壊?

    でヨスガる

    127 :

    ヨ須賀ノソラ

    128 :

    家庭が吹き飛んだ!!



    ……

    終わった。
    長い対局だった、京太郎は背もたれにもたれかかりぐっと背伸びをする。

    結論から言うとわけがわからなかった。
    大星淡の麻雀には、訳のわからない何かがあった。
    およそ常人には理解できないものだ、と

    手元の記録を見てみる。牌の切り出しだけを見ればまるで初心者だが、ほぼ全ての局で結果がついてきている。
    他家が必ず5向聴以降から始まるだの、ダブリー連発だの、カンドラ丸乗りだの、まるでイカサマか超能力者だ。

    パタリとノートを閉じ、溜息を吐く。

    「こりゃ負けねーや」

    確信を持って呟いた。



    (さて、帰るとするか)

    清澄の方はどうなったろうか、まだ試合が終わっていなければいいが……
    京太郎はスッと立ち上がる。座りっぱなしだったせいで筋が伸びきっている。グッと背伸びをし……

    「ん?」

    足元に、何かが落ちていることに気がついた。白くてふわふわとした何か……

    129 = 70 :

    「……?」

    拾い上げてみるとチャリンと金属音がなる。よく見てみると鍵が付いていた。
    このフワフワはキーホルダーか何かだろう。

    「落し物か」

    落ちていた場所的に隣の席に座った誰かのものだろう。ふと、席に着くとき隣にいた白くてフワフワの、ちょうどこのキーホルダーのような髪型の女生徒が思い浮かぶ。

    「……みつけちゃったらしょーがねーな」

    部長の言う通り相当にお人好しの甘ちゃんのようだ、と自虐をし、京太郎は人が流れて行く方とは逆向きに歩き出した。





    歩く途中にふと思い出す。
    あの女生徒、どこかで見たことがあると。

    「……たしか、二回戦の先鋒の」

    小瀬川白望、だっただろうか。先鋒戦を一位通過したことと、基本道理ながら、たまにしっちゃかめっちゃかな手の入れ替えをしていたはずだ。あまり意識していなかったから気が付かなかったようだ。

    「……でも、だからって」

    冷静に考えればこの広い会場の何処にいるかもわからない彼女にキーホルダーをどう届けに行けばいいのだろう。
    んー、と唸り、考える。

    「落し物センターにでも行くか、はたまた……ぁ」

    と、考えているうちに『目印』を見つけた京太郎は、我ながら運がいいとそこへ走り出した。

    130 = 70 :

    「すいません」

    高い高いそれに声をかけるとびくりと震えたソレはくるりと振り向いた。見下ろされるなどいつぶりのことだろうか。赤い瞳に見据えられる。

    「え、えー、と、私、かなー?」

    威圧感のある風貌とは裏腹にオドオドと可愛らしい声で応答する彼女。大将戦である意味一番目立っていた人物はさすがに忘れなかった。

    「はい、宮守の姉帯豊音さんですか?」

    「そ、そうどけどー……」

    なにやら怯えられているが、それは置いておく。
    確認が取れたところで京太郎は懐から先ほどのキーホルダーを取り出した。

    「これに見覚えありませんか?」

    「あー!」

    それを見た途端、長い腕を伸ばし豊音が手を……正確にはそのキーホルダーをつかんできた。流石に京太郎も怯む。

    「これ……ど、どうしたの?」

    「先ほど拾いました。まぁ色々と心当たりがあって、もしかしたら……と声をかけてみたんです」

    「ほ、本当?ありがとー!」

    「うおお!?」

    両手を握られブンブンと振り回される。おそらく握手だがその威力からプロレス技に分類してもいいかも、と京太郎は思う。

    131 :

    ちょーかわいいよー

    132 :

    ちょーかわいいよー

    133 :

    トヨネカワイイ!

    134 :

    ちょーかわいいよー

    135 :

    京ちゃんが振り回されるって相当だぞw

    136 :

    182センチの男の平均体重ってたしか70キロくらいあるのに振り回すとか普通にヤバイ
    プロレス技に分類してもいいかもじゃなくて普通にプロレス技ですわ

    137 :

    いや手をってことでしょ

    140 :

    >>138
    これ!文章おぞくてすまぬ……



    「って!こーしちゃいられないってー!」

    「うぉあ!?」

    そして腕を掴まれたまま急に豊音は走り出した。

    (はっや!?)

    ハンドボール時代散々全速力で走り回った京太郎すら引きずられないのがやっとの速度、やはり体格の差なのか。

    「えーとえーと……ここかなー!」

    「うぉう!?」

    そして突如立ち止まられ、ブレーキも間に合わず転ぶ羽目になった。豊音を巻き込まないので精一杯だ。

    「ってて……」

    「え?        あっ!?ご、ごめんねー、怪我は、ない?」

    「は、はい、まぁ」

    慌てて身体中をペタペタと触って怪我の有無を確認してくる豊音。コミュ力不足ではなく特殊なコミュ力をもっているのだなーと悟る

    「ここは……え、さっきと真逆の位置に」

    地図を確認すると先ほどいた会場東部分のちょうど反対にいる。結構の距離があるのだがそれだけ早かったということだろう。

    「……なにしてんの?」

    「うおっ」

    突如背後から声がする。慌てて振り向くと、二回戦で見覚えのある連中が勢ぞろいしていた。

    144 :

    4レスちゃうんか
    とりあえず乙、次も楽しみにしとる

    145 :

    久々に正統派な京淡なのかな。それとも複数のエンドありなのかな。

    とにかく期待

    146 :

    乙乙

    147 :

    京淡スレ(宮守編)の予感

    148 :

    「あー……こんにちは」

    「え……あ、こんにちは」

    何とも微妙なふいんき(なぜか変換できる)のなか、正面にいたやたらと背の低い子に挨拶をする。
    向こうも状況を把握できないまま挨拶を返した。

    「あ、みんなー、えっとねー、この人がシロの落し物を見つけてくれたんだよー!」

    「……落し物?」

    満面の笑みで告げる豊音に当人のシロはうねうねとした眉をひそめた。

    「シロ!ワキガアマイ!」

    「エイちゃんそれ違う。シロ、何落としたの?」

    「わかんない……」

    お団子の人、たしか……塞、だっただろうか。
    モノクルが印象的な副将だったはず。

    「えーと、これなんすけど」

    パッパッとズボンの埃を払った京太郎は手に握ったキーホルダーを差し出す。

    「アー!?」

    それを見て大声をあげたのが金髪の……エイスリン、次鋒だったか。

    「シロ!ヒドイ!」

    「……あー」



    「あぁ、君隣に座った」

    「え、今そこっすか?」

    149 = 70 :

    シロ……白望、だったかは、ひどい猫背のまま京太郎にゆったりと歩み寄りそのキーホルダーをつまみ上げる。

    「……私のだってよくわかったね」

    「なんか似てたので」

    「え、毛玉に似てるってなに……まぁとにかくありがと」

    なんとも微妙な表情のまま白望に軽く頭を下げられる。これで解決、と京太郎は五人の方を向く。

    「それじゃあ、俺はこれで……」

    「シロ!オロカモノ!グショー!ナマケモノ!」

    ポコポコと効果音がつきそうな殴打を連発するエイスリン、それを背中で受ける白望。なんとも微笑ましい光景である。それをポカンと見つめていたら引き際を見失った。

    「こら二人とも!煩い!ちゃんとお礼言って!ほら!」

    「あーもう……いやなんかありがとね。あれあの子が白望にプレゼントしたものだからさ。君が見つけてくれてよかったよ」

    「いやそんな」

    塞にぺこりと頭を下げられた。京太郎は年上に頭を下げられたことに思わずひるむ。控え室になるべく早く戻りたいこともあり、少しばかり焦りがでた。

    「ちょーお礼とかしたいんだけどー。名前とか連絡先とか教えてよー」

    美人のお姉さん型に連絡先を聞かれるなど普段はあり得ないことではあるが、早く清澄の元に戻りたい。やんわりと断るタイミングを京太郎は……

    「……」

    「……え、なんすか?」

    気がつくと白望はじーっと京太郎を、見つめていた。
    その頭の中を覗き込むように、瞳を、じーっと

    150 = 70 :

    「……お礼に、アドバイス」

    「へ?」

    「何かに迷ったときは、身近な大人を頼ること。それとこれ」

    意味深なことを告げたのちに白望はどこからか一つ、ペロペロキャンディを取り出した。

    「こいつをあげよう」

    「は、はぁ……」

    なにやら他の四人が顎が外れそうなほどに大口を開けてみているが、これはチャンスか。すかさず京太郎は身を翻した。

    「じゃ、じゃあ俺はこれで!それでは!」

    あのまま時間を浪費したら何を言われるかわかったものじゃない。注意されない程度の小走りで京太郎は駆け出した。



    「……シロが、見知らぬ男にあんな風に話すなんて」

    「あまつさえ、ダルがらずにアドバイスやお礼の品を送るなんて」

    「ちょーちょーびっくりだよー……」

    「Apocalypse……」

    「ひどい言い草だ……」

    白望は相変わらずだるそうに、しかしその届けられたキーホルダを大切そうにポケットにしまった。

    「大切なものを届けてもらったし……ちょうど私が適任だったし」

    「適任?」

    「……迷い子のお世話」


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