元スレ淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
152 :
乙です
シロも中々…
153 :
乙
あなたの文好きよ
154 :
おつー
あわあわを早く見たい
155 :
ヒッサとまこ先輩もかわいいので何もかもすべて問題ございません
157 :
あぁ^~ぽこぽこエイスリンかわいいんじゃ^~
158 :
あぁ~まだ一週間も経たないってのに禁断症状でとるんじゃ~
つうわけで>>1はできるだけ早く続編をプリーズ
159 :
書き込む板間違ってるから
ちゃんと巣に帰ってね
161 :
あわあわ!あわあわ!
163 :
やったー!
164 :
まっ照
165 :
あわわ...
167 :
テクニカルスーパーノヴァ期待
168 :
まっ照
169 :
楽しみにしテルー
170 :
とんでもねぇ、待ってたんだ
171 :
あわわ雀士
172 :
応援し照から頑張ってください!
174 :
イッチガキタデー
175 :
マッテイタワヨーン
176 = 70 :
「で、その落し物の持ち主を探して、結構遅れた、と」
「そうです」
「お人よしねぇ……」
「流石にどうかと思うのぉ」
「早く帰って来れば咲さんの大将戦見れたのに」
「ひどいよ京ちゃん」
「バーカバーカ!」
「皆さんすいませんでした。優希除く」
控え室に戻ってきたらこの有様であった。試合が終わっても待っていてくれたらしい、ありがたい話だ。
「見つかったから良かったものの……普通に大会運営の係りの人に持ってけばよかったのに」
「返す言葉もありません」
ウカツ!な行動であったことは京太郎も自覚がある、素直に頭を下げて謝った。
「まぁこの辺にしとこうかの、久。決勝進出決まったことだしな!」
「そうでしたね!みんな、本当におめでとう!」
心の底からの、祝福だ。
中堅戦までを見ていた京太郎は相手が強いことはよくわかっていた。しかし、優勝候補の一角臨海を抑え、トップで決勝進出が決まったことは正真正銘快挙である。
177 = 70 :
「で、須賀くんの方は首尾はどうだった?フラグ立てるのに夢中で忘れてたなんてなしよ~?」
「ふらぐ……?」
首をかしげた京太郎であったが、とにかく偵察結果のノートを差し出した。
「ありがとう。どれどれ……おお、よく表情とかも見て観察してるわね!」
驚いた、という風に久は言うと食い入るようにノートを見つめた。他の四人もどれどれとより集まる。
「……須賀くん、他家が全員五シャンテン以降から始まったというのは」
「マジだ。二半チャン全部、そうだった」
「……信じられない」
オカルトを一切合切認めない和も思わず顔をしかめる。データに現れている以上、そこには確率を超えた何かがあることを理性でなく本能で感じたのかもしれない。
「噂で聞いたのマジだったんじゃな……」
「なんなんだじぇこいつ、ダブルリーチをほぼ毎回してるし!」
「うー、思ってたよりやばげね……」
かきつくように覗き込む優希を制しながら久は頭を抱えた。想定の数倍恐ろしい魔物であることは明確だ。ノートのデータからは表情に出やすいこと以外何も弱点がない。
「わ、私勝てるかなぁ……」
思わず、咲が弱音を吐く、それに反射的に京太郎は言葉を返した。
「絶対勝てる」
178 = 70 :
五人が、目を丸くして京太郎を見つめた。
「試合を見てきた俺が保証する。ぜーったいに勝てる」
「……身内贔屓?」
「客観的な判断でも同じですね。間違いなく勝てます。咲が負ける要素がありません。それよりも阿知賀の大将の方がまずいかも、そっちを注視したほうがいいです」
阿知賀の大将と聞いて和が少し反応したがスルー、京太郎は確信を持ってそう告げた。
「……そこまで信頼してくれるなら裏切れないわね。根拠は、何?」
「友情パワー?」
「……胡散臭くなったわ」
「……そりゃないよ京ちゃん」
「なんでだ!?」
会場を後にしたメンバーは旅館へ徒歩を進めていた。明日の中日を挟んでいよいよ大会も決勝戦だ。
対策会議はどんなにしてもしたりない……が、ともかく今日はもう休みたかった。すでに日が暮れかけている。
「いやー、疲れたわね、激戦だったもの……」
「肩凝ってかなわんわ」
ずいぶん軽くなった荷物を抱えて京太郎は後ろをついて行く。ふいに、進行方向の地平から上がりかけた月を見て奇妙な思考が頭をかすめた
(あいつ……淡は今どうしてるかな……)
179 = 70 :
ーーーーー
例によって大量のホテル飯を胃に詰め込んだ京太郎は、いざ部屋に戻りベッドに横になると教本を広げた。
明日、自分にできることはない、そして今日1日ずっと牌に触っていないせいでもはや我慢の限界だ。
明日は早くから、開店時間から雀荘に駆け込んで麻雀に明け暮れるとしようと思う。
しかしそれとは別の考えが、須賀京太郎の脳内に麻雀教本の知識を刻むことを阻害していた。
大星淡のことである。
確か明日が金を返すと約束した日であったか。しかしそっちはもはやどうでもよく、京太郎は今、淡が何を考えているのかがこの上なく気になっていた。
(あそこまで強いと、いったい普段何を考えているんだろう、戦う相手が何に見えてるんだろう……大将戦で、ある意味負けてしまってどんな気分なのだろう)
色めいた考えなど微塵もない、麻雀が強い人への疑問であった。
内にくすぶる麻雀への熱意があらぬ方向へと向かおうとしている。
無論そんなことを本人を前にして言う気はさらさらないが、なんとなく、スマートフォンを手に取り、真っ黒な画面をじっと見つめた。映るのは漆黒の中にきらめく自慢の地下の金髪である。
180 = 70 :
と、突然スマホが手の中で震えだした。
「お?」
番号を見てみると、登録されていない番号である、一体誰なのか……変な電話だとやだなぁと思いつつ京太郎は通話をタッチした。
『もしもーーしきょーたろーー?』
なんとも間の抜けた声が響いてきた。今朝自販機に頭突きをかます羽目になった原因、大星淡の声である。
「あん?淡か?」
『そうそう!出てくれてよかったー。昨日の電話ってホテルの公衆電話からしたからさー。今日急いで新しい携帯を買いに行ったんだ!前のやつ古かったし丁度いいかも!』
I's phone6.7の音質を聞いておどろけーと宣ってくるが、音質はこちらのスマートフォンの依存なので向こうの携帯の性能の一端も知ることができないようだ。
「そらまたご苦労さんだな」
『でしょー?親にも携帯壊して怒られてさー……あぁ、そうそう、今朝はごめんねー、あの時お金返そうと思ったんだけどさー、スミレに捕まっちゃってさー』
「スミレ……白糸台の次鋒か」
『そーそー!もー、自分は甘いもの我慢しないくせに他には厳しいんだから~!そんなんだから体重計恐怖症になるんだよね!』
散々な言い草だと京太郎は思う。普通部下が誰かの頭を自販機にぶつけさせてる現場を見たら怒るのが当たり前だとは思うが。
「まぁそれはともかく、なんの用事だ?」
あぁそうそう、と淡は思い出したかのように、世間話を打ち切り要件を告げた。
『明日さ、どうせなら一緒に遊ばない?』
181 = 174 :
あわあわしてきた
183 :
あわあわかわいすぎるんじゃ^~
184 :
あわわわわわ
185 = 70 :
「明日ぁ?お前、決勝は?」
『ミーティングは今日の夜と明日の夜、それ以外はフリーなんだよねー』
なんとも余裕溢れるスケジュールである。部長が聞いたら闘志に火がつきそうだ。対抗してこちらもオールフリーにするとか言い出しかね……かねる、か。
『でさー、京太郎も麻雀やるんでしょ?私がみっちりと指導してあげてもいーんだよ?それ以外にもー!ゲーセンとかー、マンガとかー!』
「優雅なこった……てか、金は?」
『乾かした!』
「……」
Q.金は?
A.乾かした!
歴史に残る珍解答であることは間違いないであろう。
事情を知ってる京太郎以外ではお前は何を言っているんだとなること請け合いである。
『ねーいーでしょー?せっかくの機会だから他の学校の、それも他県の人!遊べるなら遊びたーい!』
「……本当に珍しいやつだなお前」
『ほえ?』
「なんでもねーよ」
ここまで人見知りしない性格なのは珍しい、東京の人は全員他人に無関心で交通事故の現場を写メる奴ばかりだと思っていた京太郎は本当に淡が東京生まれの東京育ちか疑問になってきた。
186 = 174 :
大天使アワエル
187 = 70 :
「わかった、付き合うよ。俺も明日は雀荘に入り浸ろうと思ってた。強い奴と戦えるならこっちからお願いしたいくらいだ」
『お、いうね!もしかして強い?』
「すごくよわい」
『えー、なにそれ口先だけ~?口先マーン』
「やかましい。で、俺は10時頃には雀荘行きたいんだが」
『じゃあ10時頃にあのコンビニで待ち合わせしよーよ!』
「おうわかった。後でこの番号でLIMEの申請送っておくからさ、登録しといてくれ」
『はいよー!じゃあ明日ねー!』
通話が終わった。騒がしい声が途切れ、部屋の中に空虚なエアコンの音がかすかに響く。
「本当になんつーか、面白い奴だな」
一人呟く。しばらく黒くなったスマホの画面を眺めた後、それを充電器につないでまくらの傍に起き、京太郎は再び教本を読む。
先ほどまで頭の中を埋めていた余計な思考は、既に消え去っていた。
188 = 70 :
翌日、京太郎は六時には起きて朝風呂を堪能し、ストレッチののちに朝食をしっかりと食べた。ここで7時半。
そこから部屋で持ってきた荷物の整理及び纏めた牌譜をファイルに整理、そして近くのスーパーでメンバーはの差し入れを購入、この時点で9時、そして待ち合わせのコンビニに九時半にはついた。
この行動は別に京太郎に気合が入っていたわけではなく、差し入れの購入以外は基本的な行動であった。
そして集合時間よりも早く集まるのもハンドボール部時代の癖だ。
「少し早く来すぎたか」
私服の京太郎はクーラーの効いたコンビニ内で適当な漫画雑誌を手に取った。暇つぶしにはちょうどいい。
コンビニの外には様々な人が歩いて行く。スーツを着た如何にもなサラリーマン、無駄に化粧を重ねたおばさん、赤いジャケットにもみあげのすごい人もいれば、和服を着たちびっこも通る。
視界の端でそれを捉えながらもほとんど意識せずに漫画を読む。大して面白くもないそれでも暇はつぶせる程度には役に立つ。
しかし、視界の端にキラリと何かが光り反射的に京太郎は顔を上げた。
窓の外、以前会った時とは違う、柔らかく艶やかな金髪をたなびかせた、大星淡が窓の外からこちらを見つめていた、満面スマイルのおまけ付きだ。
すこしだけドキリとしたことを頭の奥底にしまいこみ、京太郎は漫画をしまうとてきとうなガムをひとつ買い、コンビニの外へ出た。
「おはよう京太郎!」
「おお、おはよう淡」
190 :
乙あわ
191 :
乙
あわあわあわわ
192 :
素直なあわあわくっそ可愛い
194 :
乙乙
猛烈に楽しみ
195 = 184 :
乙
あわあわあわいい
196 :
乙
あわあわ~
198 = 167 :
おつあわあわあわいい
199 :
乙です
素直で人懐っこいあわあわ可愛い
ツンデレとかオワコンだな
200 :
乙 楽しみにしてる
みんなの評価 : ★★★×5
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