のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,528,621人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

元スレナルト「ヒナタと恋人になったってばよ」

SS+覧 / PC版 /
スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 :
タグ : - NARUTO + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

101 = 1 :



ヒナタ「あれ? お部屋綺麗だね」

ナルト「さすがにしょっちゅう汚しちゃいないって」

ヒナタ「そ、そうだよね」

ヒナタ(その方が良かった……なんて思ったら失礼だよね)

ヒナタ「そ、それじゃ台所借りるね」

ナルト「好きに使ってっくれていーってば」

ヒナタ「ありがとう」

ヒナタ「よいしょ、と」トン

ヒナタ「ん」シュルシュル

ナルト(ヒナタの料理姿……いい)

102 = 1 :



ヒナタ(まずは玉ねぎをみじん切りにして……)ザクッザクッ

ヒナタ(人参も洗ってみじん切り)ザクッザクッ

ヒナタ(この二つを油で炒めて)ジュ~

ヒナタ(よし、玉ねぎも透明になったし、一度このボウルへ入れて)

ヒナタ(今のうちに挽肉を出して……)

ヒナタ(塩コショウを)パッパッ

ヒナタ(たまごたまご……)コンコン パッ

ヒナタ(そろそろ玉ねぎと人参冷めたかな、ん、よし、混ぜよう)

ヒナタ(よいしょ、よいしょ)コネコネ

ヒナタ(……ふふ、形はこうして、えい)

ヒナタ(~♪)

103 = 1 :


ヒナタ(フライパン温めなきゃ)

ヒナタ(煙も出てきたしそろそろかな、火を止めて油をひいて)

ヒナタ(少しだけ油を拭いてから、もう一度……)ジュ~

ヒナタ(よし、焼こう)

ヒナタ(最初はちょっと強めに両面を)ジュ~

ヒナタ(ん、あとは蒸すようにして弱火で……)

ヒナタ(いまのうちソースを……)パタパタ

ナルト(……ヒナタが慌ただしく動いてる……手伝った方が、いや、でも)

ヒナタ(~♪)

ナルト(ヒナタが料理してる姿、ずっと見ていたいってばよ……)

104 = 1 :

ヒナタ「ナルトくん、お待ちどうさま、今日はハンバーグだよ」

ナルト「おお……! 美味そうだってばよ!」

ヒナタ「今日はコーンスープにしてみたの」

ナルト「コーンスープ?」

ヒナタ「あれ? 飲んだことない?  お口に合えばいいんだけど……」

ナルト「大丈夫! ヒナタの料理ならなんでも美味しいってばよ!」

ヒナタ「そ、そんなこと……」

ナルト「さ、食べようぜヒナタ!」

ヒナタ「う、うん……頂きます」

ナルト「頂きます! あむあむ……もぐもぐもぐもぐ!」

ヒナタ「そんなに慌てて食べなくても」クスクス

ナルト「美味いってばよヒナタ!」

ヒナタ「ありがとう」ニコ

105 = 1 :

ナルト(……そういえば)

ナルト(むかし、知らない人の家の中を窓から見ていて)

ナルト(お母さんがこうやって子供に料理を作って)

ナルト(笑いながら一緒に食べてるのを見た事がある……)

ナルト(あの時、俺は……)

ナルト「……」ツゥ

ヒナタ「!? ナルトくん!? どうしたの、何かハンバーグおかしかった!?」

ナルト「え?」

ヒナタ「だってナルトくん、泣いて……」

ナルト「あ……」ゴシゴシ

ナルト「なんでもないってばよ!」モグモグモグ

ナルト(あったかい……)

ナルト(誰かにこうやって作ってもらって、一緒に食べるのってこんなにいいものなんだな……)

106 = 1 :

ナルト「ごちそうさま、ヒナタ、すっごく美味しかったってばよ。なんでかハンバーグがトゲトゲの形してたけど」

ヒナタ「おそまつさま。良かった、ナルトくんの口にあって」

ナルト「片づけは俺がやるってば」

ヒナタ「え? いいよそんなの」

ナルト「いいからヒナタは座っててくれ」ニコ

ヒナタ「っ! う、うん」

ヒナタ(ナルトくんの笑顔……)

ヒナタ(なんだか、今までで一番優しい……暖かい感じがした気がする)

ヒナタ(ん? これは)ジャララ

ナルト「あ、それは置いといてくれ。この後忍具の手入れをしようと思ってたんだってばよ」


107 = 1 :

ヒナタ「……手伝おうか?」

ナルト「いーっていーって。一流の忍になるにはそういうことも自分で出来ないとだってばよ」

ヒナタ(ナルトくん、昔からこうやって忍具の手入れはかかさないんだね……ナルトくんもやっぱり努力の人なんだ)

ナルト「うし、手入れ……っと、先にヒナタ送っていくか」

ヒナタ「え?」

ナルト「これから忍具の手入れするし、見ていてもつまらないってばよ?」

ナルト「だから今日は早めに……」

ヒナタ「み、見てちゃだめかな」

ナルト「? 構わないけど面白いものじゃないってば。見ててもヒナタは退屈しちゃうってばよ?」

ヒナタ「いいの」

ナルト「なら構わねーけど」

108 = 1 :


ナルト(クナイをこの布で磨いて……)キュッキュッ

ナルト(む、未使用だけどこのクナイは先っぽが欠けているってば)

ナルト(これは交換だな)

ナルト(えーと数は……)

ヒナタ(ナルトくんが真剣に手入れしてる……)

ヒナタ(ナルトくんの真面目な顔、恰好いいなあ)

ナルト「手裏剣はちょっと数が少ないってばよ、今度買い足さないと」

ヒナタ「あ、それなら、一緒にいかない? 私も丁度買い足したくて」

ナルト「そうなのか? じゃあ行くってばよ」

ヒナタ「うん」

ヒナタ(あ、あれ? これってもしかしてデートの約束しちゃった、のかな)

ヒナタ(はわわわわ///)

109 = 1 :


ナルト「……」キュッキュッ

ヒナタ(それにしても)

ヒナタ「すっごく丁寧に磨くんだね」

ナルト「俺ってば落ちこぼれだったからさ、忍具とか、そういうのはきちんとしてたってばよ」

ナルト「アカデミーにいたころイルカ先生が言ってたんだ。一流の忍は忍具からだって」

ナルト「それからずっと日課みたいなもんだってばよ」

ヒナタ「へえ」

ナルト「うし」

ヒナタ(ナルトくん……恰好いい)

ナルト「ごめんなヒナタ、つまらなかっただろ」

ヒナタ「ううん、ナルトくんが手入れしている姿、とても恰好よかったよ」

ナルト「ええ? そうか?」

110 = 1 :



ナルト「自分で言うのもなんだけど、こういうのは地味な姿だってばよ」

ヒナタ「そんなことない」

ヒナタ「いつものナルトくんの動きや、子供の頃から夢を口にし続けてきた姿勢は、きっとこういうところからも来てるんだって思えたから」

ナルト「そ、それは考えすぎだってばよ。俺ってば、子供の頃はただ見返したかっただけで」

ヒナタ「そのための努力する姿は、とても恰好いいよナルトくん」

ナルト「……今日のヒナタは随分ストレートだってばよ」

ヒナタ「へ?  あ、わ、わたし……!」

ヒナタ「///」

ナルト(無自覚だったのか……余計にこっちも恥ずかしい///)

111 = 1 :




ナルト「さ、今度こそ今日も送っていくってばよ」

ヒナタ「う、うん」

ナルト(あ、そういえば)

『ナルト、女の子なんて大切にされることが本当に嬉しいものなんだから』

『あんたに乙女心を完全に理解しろなんて無茶言わないけど、せめて手を繋いだり頻繁にハグしたりはしなさいな』

『アンタが相手なら喜ぶわよ、多分ね』

ナルト「……」

ヒナタ「?」

112 = 1 :

ナルト「……」テクテク

ヒナタ「……」チラ

ナルト(……今日まで気付かなかったけど、ヒナタって俺の手をチラチラ見てる……)

ナルト(そう言えばこの前帰る時手がどうのって……)

ナルト(……)

ナルト「ヒナタ」

ヒナタ「な、なに?」

ナルト「い、嫌だったら言ってくれってばよ」

ヒナタ「?」

ナルト「……」ギュ

ヒナタ「」

113 = 1 :




ヒナタ(ナ、ナルトくんが手を繋いでくれた……!)

ヒナタ(ナルトくんの手……あたたかい)

ナルト(い、嫌がってはいない……?)

ヒナタ「い、嫌じゃないよ」ギュ

ナルト「! そ、そっか」

ヒナタ(……夢が一つ、叶っちゃった……)

ヒナタ(ナルトくんとこうして、手を繋いで歩く)

ヒナタ(とても小さいことかもしれないけど、私はそれが夢の一つだった)

ヒナタ(ありがとう、ナルトくん)ギュ

114 = 1 :


──日向家──


ナルト「そ、それじゃまた」

ヒナタ「う、うん……」

ナルト「……」

ヒナタ「……」

ナルト「あの」

ヒナタ「え」

ナルト「手を離さないと帰れないってばよ」

ヒナタ「あ、ご、ごごごめんなさい!」パッ

壁┃コソッ

ハナビ(なんだ、そういうことか)

115 = 1 :


                      /|
               ト 、  |\/   !ノ!
               |  `        '──--,
            ヽ ̄             /
         /              く
         \               \
              〉             ヽ⌒    まっすぐヒナタへの想いは曲げねえ
          厶イ  /__        __、 i}    それが俺の忍道だってばよ
               从リ/ニニ〔三〕二ニ彡ヽノ
            ゝ、!    {::ハ:}    /
              /イ   l::Y/    /
                   }八  〉〈   ,ヘ从       おやすみ
              {ニニV:::::ハノニニ}
               ∠ニニ/:::/:::|ニニ二\
          -=ニニ二/::::/:::/ニニニニニ=-
       -=ニニニニニ/:::;/:::/ニニニニニニニ=-
      ∧ニニニ二二/::; イ:::/ニニニニニニニニニ=-
       /ニ!ニニニニ/::/=!::/ニニニニニニニlニニニニ‘,
.      ∧ニlニニ二二/::/=/:/二二二ニニニニlニニニニl
      ハ }ニ!ニニニ/::/=/:/ ___ `ヽ二二ニニ|二ニ/ニニ|
     ,'ノノ二=!ニニ/::/=/::// ___ Y  マ二ニニiニ/ニニニ|    ナルト上手く再現できなくてごめん
     iノニニヽニ/:://∠!  ( ` ノ   lニ二二|/ニニニニ!
     !ニニ二二У::/::/  ゝ、 `¨´   ノ   `Yニニニニ二|
.     i!ニニニィ/:://     `¨¨¨¨´     |ニニニニニ!
    iニニ/::/::/                     |ニニニニニ|
.   l二/ ::::/::/!                 |ニニニニニ〈
   iニ/:::/:∠=〉                    iニニニニニニ〉
    !/:/:∠二/                   |ニニニ二二{
   /:∠ニニ/                   マニニニニニヽ
. /:/ニニニ/        \           マニニニニ二i
´:/::/ニニニ〈        \              マニニニニニ|
´/:::/ニニニニヽ            > ──        マニニニニニi
/:::∧ニニニニ二>──--、 ´            >ニニ二二i
:::/  ` ̄ ̄ /  o    /ハ ________∠二マニニ二二〉
/       ∧____〃  }ニニニニニニニニノ   マニニニ/
       /  ` ̄ ̄ ̄ ´   } ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     ||二/
.     {            }              ||/

117 :

こんな時間にブラックコーヒー飲んだら眠れなくなるじゃないか!ガブガブ

118 :


普段飲まないストレートでコーヒーが進む

119 :

忍具なんて風チャクラ纏わせとけば良いってばよ
影分身の手裏剣使えばなくならないってばよ

120 :

最高だ…
さらなるイチャイチャ展開を期待

121 :

>>1ェ!お前は新たな乙だぁ!!

>>119
心構え的な意味合いもあるのだろ
穢土転生時に武具やら口寄せしたりするが
武具はどこから調達したり、契約は生きてるのだろうか

契約相手が生きてなかったらどうなるんだ

122 :


──翌日──

ヒナタ(昨日は嬉しかったな)

ヒナタ(ナルトくん、また、手を繋いでくれないかな)

ヒナタ(あ)

服屋店員「さあいらっしゃい! 新作出てるよー!」

ヒナタ(服、か……私服可愛いの増やしてみようかな)

服屋店員「御嬢さんどうだい? 新しい水着も入ってるよー!」

ヒナタ「水着……」

ヒナタ(ナルトくんと泳ぎにとか……いいかも)

ヒナタ(あ、でもだめだ。せめてあと2キロ、ううん3キロ痩せてからにしよう)

ヒナタ「ごめんなさい、また来ます」

服屋店員「よろしくー!」

123 = 1 :


ヒナタ(あんまり毎日お邪魔したら迷惑かな)

ヒナタ(どうしよう)

ナルト「……」フラフラ

ヒナタ「あれ? ナルトくん」

ナルト「あ、ヒナタ、良かった、会えたってばよ」

ヒナタ「ど、どうしたの!? 顔色悪いよ!?」

ナルト「俺ってば影分身だから大丈夫。実は俺風邪引いちゃったみたいだからさ、しばらくウチには来ない方がいいって伝えたくて。うつると悪いし。ゲホッゴホッ」

ナルト「ヒナタのことだから今日も来てくれるだろうと思って、食品街探してみて良かったってばよ」

ヒナタ「! た、大変!」

ナルト「だからいいって。俺ってば、こういう時一人でいるのもう慣れっこだってばよ、げほっごほっ」

ナルト「それじゃ……」ボンッ

ヒナタ「……ナルトくん!」ダッ

124 = 1 :




ヒナタ(ナルトくんすっごく辛そうだった)

ヒナタ(それに……)

『だからいいって。俺ってば、こういう時一人でいるのもう慣れっこだってばよ、げほっごほっ』

ヒナタ(一人でいるのが慣れっこなんて……!)ギュ

ヒナタ(そんなの)ダッ

ヒナタ(悲し過ぎるよ!)

ヒナタ(嫌がられても、怒られてもいい)

ヒナタ(私は、ナルトくんの孤独を癒したい)

ヒナタ(私を、そこから救ってくれたように……)

ヒナタ(待ってて、ナルトくん!)

125 = 1 :



ヒナタ「はぁ、はぁ……」

ヒナタ「ナルトくん! ナルトくん!」ドンドン

シーン

ヒナタ(眠ってるの?)

「……ぅぅ」

ヒナタ(うめき声!?)

ヒナタ(ごめんナルトくん!)

ヒナタ「はぁぁぁあ! 八卦空掌!」ドゴォ! →ドア

ヒナタ「ナルトくん!」

ナルト「……うぅ」

ヒナタ「! 酷い汗、それに呼吸も荒い……!」


126 = 1 :



ナルト(苦しい……)

ナルト(痛い……)

ナルト(辛い……)

ナルト(……)

──痛いか?

ナルト(なんだってばよ?)

──お前も、痛みを知れ

ナルト(なんだって……?)

──お前も、痛みを

ナルト(あ、れ……これ)

ペイン『痛みを知れ』

ナルト「ペイン? 長門……?」

127 = 1 :



ヒナタ『私は、ナルトくんが大好きだから』

ナルト「え……」

ナルト(俺が、掴まってる? く、両手が、地面に縫い付けられて……!)

ナルト(なんだってばよこれ!?)

ナルト「っ」

ナルト(体中に芯が刺さって、動けねえ……!)

ヒナタ『はぁぁぁっ!』

ヒナタ『うあっ!』

ナルト「!」

ナルト「よせ、ヒナタ! 戦う必要なんかねーんだってば!」

ナルト「お前も! どういうつもりだってばよ!」

128 = 1 :

ヒナタ『ナルトくんは、わたしが助ける』

ナルト「いいから! 戦わなくてもいいだってば!」

ナルト「お前も! もうこんなことする必要はないはずだろ!」

ペイン『……』スッ つ棒

ナルト「おい、なんでそんなモノ取り出してんだってばよ……おい!」

ペイン『神羅天征』

ペイン『万象天引』

ヒナタ『あうっ』ドガァ

ヒナタ『くぅぅああああああっ!』グググッ

ペイン『……』スッ

ヒナタ『真っ直ぐ、自分の言葉は曲げない、それが私の──』

ナルト「止めろォ!」

ペイン「……」













────グサッ

129 = 1 :


────────────────────────────────────








ナルト「ヒナタァァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」








────────────────────────────────────


130 = 1 :



ナルト「ハッ!?」

ナルト「ハァ、ハァ……今の、は」

ヒナタ「あ、ナルトくん目が覚めた?」

ナルト「!」

ナルト「ヒナタ!」ギュッ

ヒナタ「え? え?」

ナルト「死ぬなヒナタ!」

ヒナタ「ふぇ?」

ナルト「ぅぅぅぅぅうう!」ギュウ

ヒナタ「ちょ、な、な、ナルトくぅん……///」

131 = 1 :



───────────

───────

───

ナルト「わりぃ、ヒナタ……」

ヒナタ「う、ううん気にしてないから。私の方こそ、ごめんなさい」

ナルト「あ、ああ」チラ

→ドアだったもの

ナルト「ま、まあいいってばよ」

ナルト「げほっ、ごほっ!」

ヒナタ「! 無理しないで横になってて」

ヒナタ「今冷やしたタオルを」

ナルト「あ……」

ナルト(冷たくて、気持ちいい……)

132 = 1 :


ナルト「来るなって言ったのに……うつってもしらねーぞ」

ヒナタ「いいよ。ナルトくんの風邪なら」

ナルト「……」

ヒナタ「それに、一人でいるのが慣れっこなんて、ナルトくんにはもう言わせたくないから」

ナルト「!」

ヒナタ「ご飯は食べた?」

ナルト「え? カップラーメンなら……」

ヒナタ「だ、だめだよ! そんな体調悪い時に消化の悪いもの! 今おかゆ作るから待ってて!」パタパタ

ナルト「……」

ナルト(なんだろう……胸のあたりが、熱い)

ナルト(頭がボーッとして、喉が痛くて、怠いのに……胸のあたりがジワッと暖かい……)

ナルト(ヒナタ……)


133 = 1 :



ヒナタ「はい、ナルトくん出来たよ。起き上がれる?」

ナルト「あ、ああ」プルプル

ヒナタ「相当辛そうだね、食べられる?」

ナルト「だ、大丈夫……あ」ポトッ

ナルト「わ、わるい……」

ヒナタ「ううん、しょうがないよ。私が食べさせてあげる」

ナルト「え、いやそれは」

ヒナタ「だめ、ナルトくんはすぐ無茶するんだから」

ヒナタ「ふぅーっ、ふぅーっ、はい、口開けて」

ナルト(うぁ///)

ナルト「あ、あむ」ハムハム

ナルト「……うまい」

134 = 1 :


ヒナタ「食べられる分だけでも食べてからゆっくり眠って、ね?」

ナルト「ああ、サンキュ」

ヒナタ「それじゃはい、つぎ」

ナルト「や、やっぱ自分で食べる……」

ヒナタ「さっきから頭がフラフラしてるよナルトくん、無理しないで」

ヒナタ「ふぅーっ、ふぅーっ。はい、あーん」

ナルト(やばい、熱できっと俺おかしkなってるんだ……)

ナルト(じゃあこれも夢? 夢ならいいか……?)

ナルト「……あむ」モムモム

ヒナタ「ふふ」ニコ

ナルト(夢サイコーだってばよ……)

135 = 1 :



ヒナタ「はい、よく出来ました」

ナルト「……げほっごほっ」

ナルト(やっぱ夢じゃない……)

ヒナタ「それじゃナルトくんはお薬飲んで横になって」

ナルト「ヒナタ」

ヒナタ「?」

ナルト「ありがとう」

ヒナタ「え? そんな」

ナルト「でも」

ナルト「速く帰るってばよ」

ヒナタ「!」

136 = 1 :



ヒナタ「どうしてそんなこと……」

ナルト「俺ってばこんなに酷い風邪をひいたのなんて初めてだってば」

ナルト「こんな風邪を、ヒナタにうつしたくない」

ヒナタ「……」

ナルト「今日のことはありがたかったけど、ヒナタは今ここにいるべきじゃないってばよ」

ナルト「俺なら一人でも大丈夫だから」

ヒナタ「…………嫌」

ナルト「今日は帰って……え?」

ヒナタ「今日は私、帰らない」

ナルト「!? ヒ、ヒナタ?」

ヒナタ「ナルトくんが治るまで、私は帰らない」

ナルト「な、何言ってんだってばよヒナタ! げほっごほっ!」

137 = 1 :


ヒナタ「はい、ナルトくんは寝ていて! 病人なんだから!」

ナルト「そ、その前にヒナタ! お前……」

ヒナタ「真っ直ぐ、自分の言葉は曲げない……」

ナルト「!」

ヒナタ「私は、ナルトくんを独りになんかできない」

ヒナタ「ナルトくんが辛いなら、一緒にいたい」

ナルト「それとこれとは……げほっごほっ!」

ヒナタ「とにかく! 私はナルトくんが治るまで帰らないから!」

ヒナタ「どうしても私に帰って欲しいなら、速く治すことを優先して」

ナルト「あ~もう! どうなってもしらないってばよ!」

ヒナタ「うん」

ヒナタ(ナルトくんの風邪ならうつってもいいもの)



138 = 1 :


───────────

───────

───

ナルト「うぅ」

ヒナタ「……」チャプ

ヒナタ(タオルを何度も変えてるけど、熱が下がらない……)

ヒナタ(お薬がまだ効いてないのかな)

ナルト「げほっ、ごほっ!」

ナルト「ぅあ~~」

ヒナタ(とても辛そう……代われるものなら代わってあげたい)

ナルト「うぅ、汗で気持ちわりーってば」

ナルト「風呂入りてえ……」

ヒナタ「あ、体拭こうか?」

139 = 1 :




ナルト「……頼んでもいいか」

ヒナタ「任せて」

ヒナタ「よいしょ、と」

ナルト「悪い」ググッ

ヒナタ「ううん、気にしないで」

ヒナタ「じゃあ上着脱がすね」

ナルト「ああ……」サッサッ

ヒナタ「よいしょ、次は手を上に」

ナルト「こう、か」

ヒナタ「うん」

ヒナタ「それじゃ拭くね」

140 = 1 :



ヒナタ(ナルトくんの身体……酷い汗)

ヒナタ(それに、大きい……男の人の背中ってなんかドキドキする)

ヒナタ(いけない、速く拭かないと)

ナルト「ヒナタ」

ヒナタ「なに?」

ナルト「さっきはすまねえ」

ヒナタ「?」

ナルト「帰れって言ったこと」

ヒナタ「ああ……」

ナルト「でも本当に」

ヒナタ「分かってるから、何も言わないでナルトくん」

ナルト「……」

141 = 1 :


ヒナタ(背中の次は腕)フキフキ

ナルト「……」

ヒナタ(次は反対)フキフキ

ナルト「……」

ヒナタ(しょ、正面……///)フキフキ

ナルト「……サンキュ、ヒナタ」

ヒナタ「う、うん……」

ナルト「少し、楽になったってばよ」

ヒナタ「あ、それじゃ……」チラ

ナルト「???」

ヒナタ「し、下は?」

ナルト「!? し、下はいーってばよ!」

ヒナタ「そ、そっか」

142 = 1 :



ナルト「それじゃ俺ってば眠るから、ヒナタは気にせず帰ってもいーかんな」

ヒナタ「言ったでしょ、治るまで帰らないから」

ナルト「……ウチのものは好きに使っていーってばよ」

ヒナタ「うん、ありがとう」

ナルト(……それはこっちの台詞だってば)

ナルト「……」

ナルト「……すぅ」

ヒナタ(少しだけ安定してきたかな)

ナルト「っ、うぅ……!」

ヒナタ(だめだ、熱はあまり下がっていないし、ナルトくんが眠るとどうも悪い夢を見ちゃうみたい)

ヒナタ(ナルトくん……!)ギュ

143 = 1 :


ヒナタ(私はこんなことしかできないけど)

ヒナタ(ここで手を握ることしかできないけど)

ヒナタ(あなたはもう一人じゃないから)

ヒナタ(だから)ギュ

ナルト「うぅ……う」

ナルト「……すぅ」

ナルト「……くっ、うあああああっ!」

ヒナタ「ナルトくん!?」

ナルト「うああああああっ!」

ヒナタ(嫌な夢でも見ているの?)

ヒナタ「ナルトくん、ナルトくん!」

144 = 1 :



ネジ『お前の命は一つじゃない』

ネジ『ヒナタ様はお前のためなら死ぬ』

ネジ『俺もその一つに入っていたようだ』

ナルト「ネジ! なんでお前……!」

──────

ナルト「我愛羅が、死んだ?」

ナルト「三代目のじっちゃんが、死んだ?」

ナルト「エロ仙人が、死んだ?」

ナルト「みんな、死んでいく……!」

ナルト「うわあああああああああ!!!!!!」



145 = 1 :


────────────────────────────────────








ヒナタ「ナルトくん!」








────────────────────────────────────


146 = 1 :


                      ,,.     _,,,;;ァ
                  ,__,-;;;! __,-';;;;;;/
          ___、,--';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
        _,-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;′  __,
      _, ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ソ ._ -,;,;′
   _,,-′;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/′
  _/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,.     
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,___   そろそろ俺のDEBANもあるらしい。
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノ′  ナルトには幸せになって欲しいが、フン。
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ソ     腑抜けやがってあのウスラトンカチ。
|;;;;;;;;;;;;;|' "-'''"|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    
|;;;;;;;;;;;;|     |;;;;;;;;;;;;;|..|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ア   
|;;;;;;;;;;;|      .|;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!'´
|;;;;;;;;;;;|,      |;;;;;;;;;| .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/     おやすみ
.|;;;;;;;;;;;;;|;..,j   ,_|;;;;;;;|__ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|.|;;;;;;;;;;;;;;/;;...
. |;;;;;;;;;;;;;;;|  ` " .|;;;;;|"rd|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .|;;;;;;;;;;ノ´   `'-、
 |;;;|;;;;;;;;;| l    |;;|´゙''゙ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ,|;;;;;;;;|     _-;;|
  |l |;;;;;;;;|./    |,!   |;;;;;;||;;;;;;;;;;;|/  |;;;;/.-、_  ,-':;;;;;|
  '! |;;;;;;; 、    !     |;;;|.|;;;;;;;;;;;|   |;;|  ヘ,-';;;;;;;;;;;|
    |;;;;;;;;ヽ          .|;;;||;;;;;;;;;;|    '、;、-',;;;;;;;;;;;;;;;;;|
    |;;;;;|゙;;;ヽ'=ー..    .|::|.|;;;;;;;;|   ,、-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
     |;;;| |;;;;;,、   _, -' |;;|.|;;;;;;|  、-,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
     |;|.:' |;;;| ` ̄`ヽ  |;| |;;;;|_,-',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
     ' ,:'′.|;;|    ソ'  |;|_| !-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
     /   :!      _-';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
     \______,、-';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
      ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
       ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|

※今回の話でおかしな点があります、それが今後の話に繋がってきます。
わかるかな?

148 = 120 :

乙!
続きはよ

149 :


ドアは犠牲になったのだ…

150 :


ヒアシ様の八卦空掌でなくて助かったな、ナルト
ヒアシ様なら今頃ナルト家から半径数kmは消し飛んでる


←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 :
タグ : - NARUTO + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

類似してるかもしれないスレッド


トップメニューへ / →のくす牧場書庫について