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    元スレナルト「ヒナタと恋人になったってばよ」

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    101 = 1 :



    ヒナタ「あれ? お部屋綺麗だね」

    ナルト「さすがにしょっちゅう汚しちゃいないって」

    ヒナタ「そ、そうだよね」

    ヒナタ(その方が良かった……なんて思ったら失礼だよね)

    ヒナタ「そ、それじゃ台所借りるね」

    ナルト「好きに使ってっくれていーってば」

    ヒナタ「ありがとう」

    ヒナタ「よいしょ、と」トン

    ヒナタ「ん」シュルシュル

    ナルト(ヒナタの料理姿……いい)

    102 = 1 :



    ヒナタ(まずは玉ねぎをみじん切りにして……)ザクッザクッ

    ヒナタ(人参も洗ってみじん切り)ザクッザクッ

    ヒナタ(この二つを油で炒めて)ジュ~

    ヒナタ(よし、玉ねぎも透明になったし、一度このボウルへ入れて)

    ヒナタ(今のうちに挽肉を出して……)

    ヒナタ(塩コショウを)パッパッ

    ヒナタ(たまごたまご……)コンコン パッ

    ヒナタ(そろそろ玉ねぎと人参冷めたかな、ん、よし、混ぜよう)

    ヒナタ(よいしょ、よいしょ)コネコネ

    ヒナタ(……ふふ、形はこうして、えい)

    ヒナタ(~♪)

    103 = 1 :


    ヒナタ(フライパン温めなきゃ)

    ヒナタ(煙も出てきたしそろそろかな、火を止めて油をひいて)

    ヒナタ(少しだけ油を拭いてから、もう一度……)ジュ~

    ヒナタ(よし、焼こう)

    ヒナタ(最初はちょっと強めに両面を)ジュ~

    ヒナタ(ん、あとは蒸すようにして弱火で……)

    ヒナタ(いまのうちソースを……)パタパタ

    ナルト(……ヒナタが慌ただしく動いてる……手伝った方が、いや、でも)

    ヒナタ(~♪)

    ナルト(ヒナタが料理してる姿、ずっと見ていたいってばよ……)

    104 = 1 :

    ヒナタ「ナルトくん、お待ちどうさま、今日はハンバーグだよ」

    ナルト「おお……! 美味そうだってばよ!」

    ヒナタ「今日はコーンスープにしてみたの」

    ナルト「コーンスープ?」

    ヒナタ「あれ? 飲んだことない?  お口に合えばいいんだけど……」

    ナルト「大丈夫! ヒナタの料理ならなんでも美味しいってばよ!」

    ヒナタ「そ、そんなこと……」

    ナルト「さ、食べようぜヒナタ!」

    ヒナタ「う、うん……頂きます」

    ナルト「頂きます! あむあむ……もぐもぐもぐもぐ!」

    ヒナタ「そんなに慌てて食べなくても」クスクス

    ナルト「美味いってばよヒナタ!」

    ヒナタ「ありがとう」ニコ

    105 = 1 :

    ナルト(……そういえば)

    ナルト(むかし、知らない人の家の中を窓から見ていて)

    ナルト(お母さんがこうやって子供に料理を作って)

    ナルト(笑いながら一緒に食べてるのを見た事がある……)

    ナルト(あの時、俺は……)

    ナルト「……」ツゥ

    ヒナタ「!? ナルトくん!? どうしたの、何かハンバーグおかしかった!?」

    ナルト「え?」

    ヒナタ「だってナルトくん、泣いて……」

    ナルト「あ……」ゴシゴシ

    ナルト「なんでもないってばよ!」モグモグモグ

    ナルト(あったかい……)

    ナルト(誰かにこうやって作ってもらって、一緒に食べるのってこんなにいいものなんだな……)

    106 = 1 :

    ナルト「ごちそうさま、ヒナタ、すっごく美味しかったってばよ。なんでかハンバーグがトゲトゲの形してたけど」

    ヒナタ「おそまつさま。良かった、ナルトくんの口にあって」

    ナルト「片づけは俺がやるってば」

    ヒナタ「え? いいよそんなの」

    ナルト「いいからヒナタは座っててくれ」ニコ

    ヒナタ「っ! う、うん」

    ヒナタ(ナルトくんの笑顔……)

    ヒナタ(なんだか、今までで一番優しい……暖かい感じがした気がする)

    ヒナタ(ん? これは)ジャララ

    ナルト「あ、それは置いといてくれ。この後忍具の手入れをしようと思ってたんだってばよ」


    107 = 1 :

    ヒナタ「……手伝おうか?」

    ナルト「いーっていーって。一流の忍になるにはそういうことも自分で出来ないとだってばよ」

    ヒナタ(ナルトくん、昔からこうやって忍具の手入れはかかさないんだね……ナルトくんもやっぱり努力の人なんだ)

    ナルト「うし、手入れ……っと、先にヒナタ送っていくか」

    ヒナタ「え?」

    ナルト「これから忍具の手入れするし、見ていてもつまらないってばよ?」

    ナルト「だから今日は早めに……」

    ヒナタ「み、見てちゃだめかな」

    ナルト「? 構わないけど面白いものじゃないってば。見ててもヒナタは退屈しちゃうってばよ?」

    ヒナタ「いいの」

    ナルト「なら構わねーけど」

    108 = 1 :


    ナルト(クナイをこの布で磨いて……)キュッキュッ

    ナルト(む、未使用だけどこのクナイは先っぽが欠けているってば)

    ナルト(これは交換だな)

    ナルト(えーと数は……)

    ヒナタ(ナルトくんが真剣に手入れしてる……)

    ヒナタ(ナルトくんの真面目な顔、恰好いいなあ)

    ナルト「手裏剣はちょっと数が少ないってばよ、今度買い足さないと」

    ヒナタ「あ、それなら、一緒にいかない? 私も丁度買い足したくて」

    ナルト「そうなのか? じゃあ行くってばよ」

    ヒナタ「うん」

    ヒナタ(あ、あれ? これってもしかしてデートの約束しちゃった、のかな)

    ヒナタ(はわわわわ///)

    109 = 1 :


    ナルト「……」キュッキュッ

    ヒナタ(それにしても)

    ヒナタ「すっごく丁寧に磨くんだね」

    ナルト「俺ってば落ちこぼれだったからさ、忍具とか、そういうのはきちんとしてたってばよ」

    ナルト「アカデミーにいたころイルカ先生が言ってたんだ。一流の忍は忍具からだって」

    ナルト「それからずっと日課みたいなもんだってばよ」

    ヒナタ「へえ」

    ナルト「うし」

    ヒナタ(ナルトくん……恰好いい)

    ナルト「ごめんなヒナタ、つまらなかっただろ」

    ヒナタ「ううん、ナルトくんが手入れしている姿、とても恰好よかったよ」

    ナルト「ええ? そうか?」

    110 = 1 :



    ナルト「自分で言うのもなんだけど、こういうのは地味な姿だってばよ」

    ヒナタ「そんなことない」

    ヒナタ「いつものナルトくんの動きや、子供の頃から夢を口にし続けてきた姿勢は、きっとこういうところからも来てるんだって思えたから」

    ナルト「そ、それは考えすぎだってばよ。俺ってば、子供の頃はただ見返したかっただけで」

    ヒナタ「そのための努力する姿は、とても恰好いいよナルトくん」

    ナルト「……今日のヒナタは随分ストレートだってばよ」

    ヒナタ「へ?  あ、わ、わたし……!」

    ヒナタ「///」

    ナルト(無自覚だったのか……余計にこっちも恥ずかしい///)

    111 = 1 :




    ナルト「さ、今度こそ今日も送っていくってばよ」

    ヒナタ「う、うん」

    ナルト(あ、そういえば)

    『ナルト、女の子なんて大切にされることが本当に嬉しいものなんだから』

    『あんたに乙女心を完全に理解しろなんて無茶言わないけど、せめて手を繋いだり頻繁にハグしたりはしなさいな』

    『アンタが相手なら喜ぶわよ、多分ね』

    ナルト「……」

    ヒナタ「?」

    112 = 1 :

    ナルト「……」テクテク

    ヒナタ「……」チラ

    ナルト(……今日まで気付かなかったけど、ヒナタって俺の手をチラチラ見てる……)

    ナルト(そう言えばこの前帰る時手がどうのって……)

    ナルト(……)

    ナルト「ヒナタ」

    ヒナタ「な、なに?」

    ナルト「い、嫌だったら言ってくれってばよ」

    ヒナタ「?」

    ナルト「……」ギュ

    ヒナタ「」

    113 = 1 :




    ヒナタ(ナ、ナルトくんが手を繋いでくれた……!)

    ヒナタ(ナルトくんの手……あたたかい)

    ナルト(い、嫌がってはいない……?)

    ヒナタ「い、嫌じゃないよ」ギュ

    ナルト「! そ、そっか」

    ヒナタ(……夢が一つ、叶っちゃった……)

    ヒナタ(ナルトくんとこうして、手を繋いで歩く)

    ヒナタ(とても小さいことかもしれないけど、私はそれが夢の一つだった)

    ヒナタ(ありがとう、ナルトくん)ギュ

    114 = 1 :


    ──日向家──


    ナルト「そ、それじゃまた」

    ヒナタ「う、うん……」

    ナルト「……」

    ヒナタ「……」

    ナルト「あの」

    ヒナタ「え」

    ナルト「手を離さないと帰れないってばよ」

    ヒナタ「あ、ご、ごごごめんなさい!」パッ

    壁┃コソッ

    ハナビ(なんだ、そういうことか)

    115 = 1 :


                          /|
                   ト 、  |\/   !ノ!
                   |  `        '──--,
                ヽ ̄             /
             /              く
             \               \
                  〉             ヽ⌒    まっすぐヒナタへの想いは曲げねえ
              厶イ  /__        __、 i}    それが俺の忍道だってばよ
                   从リ/ニニ〔三〕二ニ彡ヽノ
                ゝ、!    {::ハ:}    /
                  /イ   l::Y/    /
                       }八  〉〈   ,ヘ从       おやすみ
                  {ニニV:::::ハノニニ}
                   ∠ニニ/:::/:::|ニニ二\
              -=ニニ二/::::/:::/ニニニニニ=-
           -=ニニニニニ/:::;/:::/ニニニニニニニ=-
          ∧ニニニ二二/::; イ:::/ニニニニニニニニニ=-
           /ニ!ニニニニ/::/=!::/ニニニニニニニlニニニニ‘,
    .      ∧ニlニニ二二/::/=/:/二二二ニニニニlニニニニl
          ハ }ニ!ニニニ/::/=/:/ ___ `ヽ二二ニニ|二ニ/ニニ|
         ,'ノノ二=!ニニ/::/=/::// ___ Y  マ二ニニiニ/ニニニ|    ナルト上手く再現できなくてごめん
         iノニニヽニ/:://∠!  ( ` ノ   lニ二二|/ニニニニ!
         !ニニ二二У::/::/  ゝ、 `¨´   ノ   `Yニニニニ二|
    .     i!ニニニィ/:://     `¨¨¨¨´     |ニニニニニ!
        iニニ/::/::/                     |ニニニニニ|
    .   l二/ ::::/::/!                 |ニニニニニ〈
       iニ/:::/:∠=〉                    iニニニニニニ〉
        !/:/:∠二/                   |ニニニ二二{
       /:∠ニニ/                   マニニニニニヽ
    . /:/ニニニ/        \           マニニニニ二i
    ´:/::/ニニニ〈        \              マニニニニニ|
    ´/:::/ニニニニヽ            > ──        マニニニニニi
    /:::∧ニニニニ二>──--、 ´            >ニニ二二i
    :::/  ` ̄ ̄ /  o    /ハ ________∠二マニニ二二〉
    /       ∧____〃  }ニニニニニニニニノ   マニニニ/
           /  ` ̄ ̄ ̄ ´   } ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     ||二/
    .     {            }              ||/

    117 :

    こんな時間にブラックコーヒー飲んだら眠れなくなるじゃないか!ガブガブ

    118 :


    普段飲まないストレートでコーヒーが進む

    119 :

    忍具なんて風チャクラ纏わせとけば良いってばよ
    影分身の手裏剣使えばなくならないってばよ

    120 :

    最高だ…
    さらなるイチャイチャ展開を期待

    121 :

    >>1ェ!お前は新たな乙だぁ!!

    >>119
    心構え的な意味合いもあるのだろ
    穢土転生時に武具やら口寄せしたりするが
    武具はどこから調達したり、契約は生きてるのだろうか

    契約相手が生きてなかったらどうなるんだ

    122 :


    ──翌日──

    ヒナタ(昨日は嬉しかったな)

    ヒナタ(ナルトくん、また、手を繋いでくれないかな)

    ヒナタ(あ)

    服屋店員「さあいらっしゃい! 新作出てるよー!」

    ヒナタ(服、か……私服可愛いの増やしてみようかな)

    服屋店員「御嬢さんどうだい? 新しい水着も入ってるよー!」

    ヒナタ「水着……」

    ヒナタ(ナルトくんと泳ぎにとか……いいかも)

    ヒナタ(あ、でもだめだ。せめてあと2キロ、ううん3キロ痩せてからにしよう)

    ヒナタ「ごめんなさい、また来ます」

    服屋店員「よろしくー!」

    123 = 1 :


    ヒナタ(あんまり毎日お邪魔したら迷惑かな)

    ヒナタ(どうしよう)

    ナルト「……」フラフラ

    ヒナタ「あれ? ナルトくん」

    ナルト「あ、ヒナタ、良かった、会えたってばよ」

    ヒナタ「ど、どうしたの!? 顔色悪いよ!?」

    ナルト「俺ってば影分身だから大丈夫。実は俺風邪引いちゃったみたいだからさ、しばらくウチには来ない方がいいって伝えたくて。うつると悪いし。ゲホッゴホッ」

    ナルト「ヒナタのことだから今日も来てくれるだろうと思って、食品街探してみて良かったってばよ」

    ヒナタ「! た、大変!」

    ナルト「だからいいって。俺ってば、こういう時一人でいるのもう慣れっこだってばよ、げほっごほっ」

    ナルト「それじゃ……」ボンッ

    ヒナタ「……ナルトくん!」ダッ

    124 = 1 :




    ヒナタ(ナルトくんすっごく辛そうだった)

    ヒナタ(それに……)

    『だからいいって。俺ってば、こういう時一人でいるのもう慣れっこだってばよ、げほっごほっ』

    ヒナタ(一人でいるのが慣れっこなんて……!)ギュ

    ヒナタ(そんなの)ダッ

    ヒナタ(悲し過ぎるよ!)

    ヒナタ(嫌がられても、怒られてもいい)

    ヒナタ(私は、ナルトくんの孤独を癒したい)

    ヒナタ(私を、そこから救ってくれたように……)

    ヒナタ(待ってて、ナルトくん!)

    125 = 1 :



    ヒナタ「はぁ、はぁ……」

    ヒナタ「ナルトくん! ナルトくん!」ドンドン

    シーン

    ヒナタ(眠ってるの?)

    「……ぅぅ」

    ヒナタ(うめき声!?)

    ヒナタ(ごめんナルトくん!)

    ヒナタ「はぁぁぁあ! 八卦空掌!」ドゴォ! →ドア

    ヒナタ「ナルトくん!」

    ナルト「……うぅ」

    ヒナタ「! 酷い汗、それに呼吸も荒い……!」


    126 = 1 :



    ナルト(苦しい……)

    ナルト(痛い……)

    ナルト(辛い……)

    ナルト(……)

    ──痛いか?

    ナルト(なんだってばよ?)

    ──お前も、痛みを知れ

    ナルト(なんだって……?)

    ──お前も、痛みを

    ナルト(あ、れ……これ)

    ペイン『痛みを知れ』

    ナルト「ペイン? 長門……?」

    127 = 1 :



    ヒナタ『私は、ナルトくんが大好きだから』

    ナルト「え……」

    ナルト(俺が、掴まってる? く、両手が、地面に縫い付けられて……!)

    ナルト(なんだってばよこれ!?)

    ナルト「っ」

    ナルト(体中に芯が刺さって、動けねえ……!)

    ヒナタ『はぁぁぁっ!』

    ヒナタ『うあっ!』

    ナルト「!」

    ナルト「よせ、ヒナタ! 戦う必要なんかねーんだってば!」

    ナルト「お前も! どういうつもりだってばよ!」

    128 = 1 :

    ヒナタ『ナルトくんは、わたしが助ける』

    ナルト「いいから! 戦わなくてもいいだってば!」

    ナルト「お前も! もうこんなことする必要はないはずだろ!」

    ペイン『……』スッ つ棒

    ナルト「おい、なんでそんなモノ取り出してんだってばよ……おい!」

    ペイン『神羅天征』

    ペイン『万象天引』

    ヒナタ『あうっ』ドガァ

    ヒナタ『くぅぅああああああっ!』グググッ

    ペイン『……』スッ

    ヒナタ『真っ直ぐ、自分の言葉は曲げない、それが私の──』

    ナルト「止めろォ!」

    ペイン「……」













    ────グサッ

    129 = 1 :


    ────────────────────────────────────








    ナルト「ヒナタァァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」








    ────────────────────────────────────


    130 = 1 :



    ナルト「ハッ!?」

    ナルト「ハァ、ハァ……今の、は」

    ヒナタ「あ、ナルトくん目が覚めた?」

    ナルト「!」

    ナルト「ヒナタ!」ギュッ

    ヒナタ「え? え?」

    ナルト「死ぬなヒナタ!」

    ヒナタ「ふぇ?」

    ナルト「ぅぅぅぅぅうう!」ギュウ

    ヒナタ「ちょ、な、な、ナルトくぅん……///」

    131 = 1 :



    ───────────

    ───────

    ───

    ナルト「わりぃ、ヒナタ……」

    ヒナタ「う、ううん気にしてないから。私の方こそ、ごめんなさい」

    ナルト「あ、ああ」チラ

    →ドアだったもの

    ナルト「ま、まあいいってばよ」

    ナルト「げほっ、ごほっ!」

    ヒナタ「! 無理しないで横になってて」

    ヒナタ「今冷やしたタオルを」

    ナルト「あ……」

    ナルト(冷たくて、気持ちいい……)

    132 = 1 :


    ナルト「来るなって言ったのに……うつってもしらねーぞ」

    ヒナタ「いいよ。ナルトくんの風邪なら」

    ナルト「……」

    ヒナタ「それに、一人でいるのが慣れっこなんて、ナルトくんにはもう言わせたくないから」

    ナルト「!」

    ヒナタ「ご飯は食べた?」

    ナルト「え? カップラーメンなら……」

    ヒナタ「だ、だめだよ! そんな体調悪い時に消化の悪いもの! 今おかゆ作るから待ってて!」パタパタ

    ナルト「……」

    ナルト(なんだろう……胸のあたりが、熱い)

    ナルト(頭がボーッとして、喉が痛くて、怠いのに……胸のあたりがジワッと暖かい……)

    ナルト(ヒナタ……)


    133 = 1 :



    ヒナタ「はい、ナルトくん出来たよ。起き上がれる?」

    ナルト「あ、ああ」プルプル

    ヒナタ「相当辛そうだね、食べられる?」

    ナルト「だ、大丈夫……あ」ポトッ

    ナルト「わ、わるい……」

    ヒナタ「ううん、しょうがないよ。私が食べさせてあげる」

    ナルト「え、いやそれは」

    ヒナタ「だめ、ナルトくんはすぐ無茶するんだから」

    ヒナタ「ふぅーっ、ふぅーっ、はい、口開けて」

    ナルト(うぁ///)

    ナルト「あ、あむ」ハムハム

    ナルト「……うまい」

    134 = 1 :


    ヒナタ「食べられる分だけでも食べてからゆっくり眠って、ね?」

    ナルト「ああ、サンキュ」

    ヒナタ「それじゃはい、つぎ」

    ナルト「や、やっぱ自分で食べる……」

    ヒナタ「さっきから頭がフラフラしてるよナルトくん、無理しないで」

    ヒナタ「ふぅーっ、ふぅーっ。はい、あーん」

    ナルト(やばい、熱できっと俺おかしkなってるんだ……)

    ナルト(じゃあこれも夢? 夢ならいいか……?)

    ナルト「……あむ」モムモム

    ヒナタ「ふふ」ニコ

    ナルト(夢サイコーだってばよ……)

    135 = 1 :



    ヒナタ「はい、よく出来ました」

    ナルト「……げほっごほっ」

    ナルト(やっぱ夢じゃない……)

    ヒナタ「それじゃナルトくんはお薬飲んで横になって」

    ナルト「ヒナタ」

    ヒナタ「?」

    ナルト「ありがとう」

    ヒナタ「え? そんな」

    ナルト「でも」

    ナルト「速く帰るってばよ」

    ヒナタ「!」

    136 = 1 :



    ヒナタ「どうしてそんなこと……」

    ナルト「俺ってばこんなに酷い風邪をひいたのなんて初めてだってば」

    ナルト「こんな風邪を、ヒナタにうつしたくない」

    ヒナタ「……」

    ナルト「今日のことはありがたかったけど、ヒナタは今ここにいるべきじゃないってばよ」

    ナルト「俺なら一人でも大丈夫だから」

    ヒナタ「…………嫌」

    ナルト「今日は帰って……え?」

    ヒナタ「今日は私、帰らない」

    ナルト「!? ヒ、ヒナタ?」

    ヒナタ「ナルトくんが治るまで、私は帰らない」

    ナルト「な、何言ってんだってばよヒナタ! げほっごほっ!」

    137 = 1 :


    ヒナタ「はい、ナルトくんは寝ていて! 病人なんだから!」

    ナルト「そ、その前にヒナタ! お前……」

    ヒナタ「真っ直ぐ、自分の言葉は曲げない……」

    ナルト「!」

    ヒナタ「私は、ナルトくんを独りになんかできない」

    ヒナタ「ナルトくんが辛いなら、一緒にいたい」

    ナルト「それとこれとは……げほっごほっ!」

    ヒナタ「とにかく! 私はナルトくんが治るまで帰らないから!」

    ヒナタ「どうしても私に帰って欲しいなら、速く治すことを優先して」

    ナルト「あ~もう! どうなってもしらないってばよ!」

    ヒナタ「うん」

    ヒナタ(ナルトくんの風邪ならうつってもいいもの)



    138 = 1 :


    ───────────

    ───────

    ───

    ナルト「うぅ」

    ヒナタ「……」チャプ

    ヒナタ(タオルを何度も変えてるけど、熱が下がらない……)

    ヒナタ(お薬がまだ効いてないのかな)

    ナルト「げほっ、ごほっ!」

    ナルト「ぅあ~~」

    ヒナタ(とても辛そう……代われるものなら代わってあげたい)

    ナルト「うぅ、汗で気持ちわりーってば」

    ナルト「風呂入りてえ……」

    ヒナタ「あ、体拭こうか?」

    139 = 1 :




    ナルト「……頼んでもいいか」

    ヒナタ「任せて」

    ヒナタ「よいしょ、と」

    ナルト「悪い」ググッ

    ヒナタ「ううん、気にしないで」

    ヒナタ「じゃあ上着脱がすね」

    ナルト「ああ……」サッサッ

    ヒナタ「よいしょ、次は手を上に」

    ナルト「こう、か」

    ヒナタ「うん」

    ヒナタ「それじゃ拭くね」

    140 = 1 :



    ヒナタ(ナルトくんの身体……酷い汗)

    ヒナタ(それに、大きい……男の人の背中ってなんかドキドキする)

    ヒナタ(いけない、速く拭かないと)

    ナルト「ヒナタ」

    ヒナタ「なに?」

    ナルト「さっきはすまねえ」

    ヒナタ「?」

    ナルト「帰れって言ったこと」

    ヒナタ「ああ……」

    ナルト「でも本当に」

    ヒナタ「分かってるから、何も言わないでナルトくん」

    ナルト「……」

    141 = 1 :


    ヒナタ(背中の次は腕)フキフキ

    ナルト「……」

    ヒナタ(次は反対)フキフキ

    ナルト「……」

    ヒナタ(しょ、正面……///)フキフキ

    ナルト「……サンキュ、ヒナタ」

    ヒナタ「う、うん……」

    ナルト「少し、楽になったってばよ」

    ヒナタ「あ、それじゃ……」チラ

    ナルト「???」

    ヒナタ「し、下は?」

    ナルト「!? し、下はいーってばよ!」

    ヒナタ「そ、そっか」

    142 = 1 :



    ナルト「それじゃ俺ってば眠るから、ヒナタは気にせず帰ってもいーかんな」

    ヒナタ「言ったでしょ、治るまで帰らないから」

    ナルト「……ウチのものは好きに使っていーってばよ」

    ヒナタ「うん、ありがとう」

    ナルト(……それはこっちの台詞だってば)

    ナルト「……」

    ナルト「……すぅ」

    ヒナタ(少しだけ安定してきたかな)

    ナルト「っ、うぅ……!」

    ヒナタ(だめだ、熱はあまり下がっていないし、ナルトくんが眠るとどうも悪い夢を見ちゃうみたい)

    ヒナタ(ナルトくん……!)ギュ

    143 = 1 :


    ヒナタ(私はこんなことしかできないけど)

    ヒナタ(ここで手を握ることしかできないけど)

    ヒナタ(あなたはもう一人じゃないから)

    ヒナタ(だから)ギュ

    ナルト「うぅ……う」

    ナルト「……すぅ」

    ナルト「……くっ、うあああああっ!」

    ヒナタ「ナルトくん!?」

    ナルト「うああああああっ!」

    ヒナタ(嫌な夢でも見ているの?)

    ヒナタ「ナルトくん、ナルトくん!」

    144 = 1 :



    ネジ『お前の命は一つじゃない』

    ネジ『ヒナタ様はお前のためなら死ぬ』

    ネジ『俺もその一つに入っていたようだ』

    ナルト「ネジ! なんでお前……!」

    ──────

    ナルト「我愛羅が、死んだ?」

    ナルト「三代目のじっちゃんが、死んだ?」

    ナルト「エロ仙人が、死んだ?」

    ナルト「みんな、死んでいく……!」

    ナルト「うわあああああああああ!!!!!!」



    145 = 1 :


    ────────────────────────────────────








    ヒナタ「ナルトくん!」








    ────────────────────────────────────


    146 = 1 :


                          ,,.     _,,,;;ァ
                      ,__,-;;;! __,-';;;;;;/
              ___、,--';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
            _,-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;′  __,
          _, ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ソ ._ -,;,;′
       _,,-′;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/′
      _/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,.     
    |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,___   そろそろ俺のDEBANもあるらしい。
    |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノ′  ナルトには幸せになって欲しいが、フン。
    |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ソ     腑抜けやがってあのウスラトンカチ。
    |;;;;;;;;;;;;;|' "-'''"|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    
    |;;;;;;;;;;;;|     |;;;;;;;;;;;;;|..|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ア   
    |;;;;;;;;;;;|      .|;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!'´
    |;;;;;;;;;;;|,      |;;;;;;;;;| .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/     おやすみ
    .|;;;;;;;;;;;;;|;..,j   ,_|;;;;;;;|__ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|.|;;;;;;;;;;;;;;/;;...
    . |;;;;;;;;;;;;;;;|  ` " .|;;;;;|"rd|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .|;;;;;;;;;;ノ´   `'-、
     |;;;|;;;;;;;;;| l    |;;|´゙''゙ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ,|;;;;;;;;|     _-;;|
      |l |;;;;;;;;|./    |,!   |;;;;;;||;;;;;;;;;;;|/  |;;;;/.-、_  ,-':;;;;;|
      '! |;;;;;;; 、    !     |;;;|.|;;;;;;;;;;;|   |;;|  ヘ,-';;;;;;;;;;;|
        |;;;;;;;;ヽ          .|;;;||;;;;;;;;;;|    '、;、-',;;;;;;;;;;;;;;;;;|
        |;;;;;|゙;;;ヽ'=ー..    .|::|.|;;;;;;;;|   ,、-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
         |;;;| |;;;;;,、   _, -' |;;|.|;;;;;;|  、-,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
         |;|.:' |;;;| ` ̄`ヽ  |;| |;;;;|_,-',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
         ' ,:'′.|;;|    ソ'  |;|_| !-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
         /   :!      _-';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
         \______,、-';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
          ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
           ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|

    ※今回の話でおかしな点があります、それが今後の話に繋がってきます。
    わかるかな?

    148 = 120 :

    乙!
    続きはよ

    149 :


    ドアは犠牲になったのだ…

    150 :


    ヒアシ様の八卦空掌でなくて助かったな、ナルト
    ヒアシ様なら今頃ナルト家から半径数kmは消し飛んでる


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