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    元スレ八幡「相模南は本当にどうしようもないマゾである」

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    151 = 1 :

    八幡「俺もかよ」


    コンコン


    結衣「あ、噂をすれば影山とならだ!」

    八幡「噂をすれば影とやらならな。影山君と噂になったら腐女子に刺されるぞ」

    雪乃「どうぞ」

    平塚「失礼する」

    相模「平塚先生、どうしたんですか? うち、今日は比企谷の所有物舐めてませんよ?」

    平塚「実は頼みたいことがあるんだが……」

    八幡(え? 今日はってなに? 毎日何かしら俺の所有物舐められてるの?)

    雪乃「なんでしょうか?」

    153 :

    平塚先生はノックしない

    154 = 1 :

    平塚「……入ってきていいぞ」

    めぐり「失礼しまーす」

    いろは「……」

    結衣「あ、いろはちゃん」

    いろは「結衣先輩、こんにちは~」

    結衣「やっはろー」

    八幡(確かサッカー部のマネージャーの……)

    相模「……比企谷」

    八幡「ん?」

    相模「うち、気付いたんだけど……」

    155 = 1 :

    八幡「どうした?」

    相模「城廻先輩ってまさにマゾって顔してるよね!」

    めぐり「ふぇっ!?」

    相模「もう私を苛めて下さいってオーラがプンプンする! 絶対好きな体位はバックだね!」

    八幡「……知らんがな」

    めぐり「苛めて下さい……。好きな体位って……///」

    雪乃「由比ヶ浜さん」

    結衣「オッケー、ゆきのん!」スッ

    平塚(ガムテープ?)

    結衣「さがみん、お口チャックしようねー」

    相模「んんー!!」

    いろは「な、なんなんですか……」

    156 = 1 :

    - 5分後 -


    雪乃「―――――――なるほど。そういうことね」

    八幡「いじめられてんのか?」

    いろは「そういうのじゃなくて、悪ノリって感じですかね~」

    八幡(悪ノリね。まあ、こいつ女子に嫌われそうではあるな)

    結衣「それって無効に出来ないんですか?」

    いろは「それがー、担任もやる気になっちゃってて。やめるって言ったら逆に励まされちゃって……。うちの担任鈍感なんですよ」

    平塚「私も一色の担任と話をしたんだが、人の話を聞かないタイプでね」

    八幡「ああ、なるほど」

    平塚「どうも自分の中で感動の物語が出来ているようでね。恐らく金八先生かGTOの見過ぎだろう」

    雪乃「それで生徒会長である城廻先輩に相談したと?」

    いろは「はい」

    めぐり「わたしもどうすればいいかわからなくて平塚先生に相談したんだ」

    157 = 1 :

    八幡「それでここにたどり着いたということですか」

    平塚「そのとおりだ」

    八幡「担任がその様子だと立候補の取り下げは難しそうっすね」

    めぐり「うん。それにどう取り下げたらいいのかなって……」

    八幡「はぁ」

    雪乃「立候補の取り下げについて選挙規約に記載されていないからでしょうか」

    めぐり「うん、そうなんだ」

    八幡「やりたくないなら選挙に落ちるしかない」

    めぐり「うーん、でも立候補が一色さんだけだから……」

    雪乃「となると、信任投票ですか」

    めぐり「そう、だからほぼ決定的……」

    雪乃「……城廻先輩、また改めてでもよろしいですか?」

    めぐり「うん、それはもちろん」

    平塚「ではまた後日にしよう。城廻、一色行こうか」

    158 = 1 :

    - 17時 校門前 -


    八幡(やれやれ。また面倒事が……)

    八幡(人付き合いのせいで本が全然読めてないのに、ますます読めなくなっちまうじゃねぇか)

    いろは「あの~」

    八幡「ん?」

    いろは「お任せしちゃって大丈夫なんですかね……」

    八幡「まあ、善処は尽くすが……。ていうか葉山には相談したのか?」

    いろは「葉山先輩ですか?」

    八幡「ああ。同じサッカー部だろ」

    いろは「いえ、あの人はもういいんです」

    八幡(あの人?)

    いろは「そういえば先輩って葉山先輩と仲が良いですよね?」

    159 = 1 :

    八幡「いや、普通じゃない」

    八幡(仲が良いとかよくわからないもの)

    いろは「実はこの前、葉山先輩と一緒に帰ったんですけど……」

    八幡(何いきたり語りだしてるのこいつ? 早く帰りたいんだけど……)

    いろは「最近、セグウェイからチャリ通になったじゃないですか~」

    八幡「お前も知ってたのか……」

    いろは「はい。それで後ろに乗せてもらおうと思ったんですけど……」


    葉山『いろは、鞄貸してくれ』

    いろは『あ、すみません。ありがとうございます』

    いろは(これは葉山先輩と更にお近づきになれるチャンス♪)

    葉山『それじゃしっかり着いてきてくれ』

    160 = 1 :

    いろは『……………………へ?』

    葉山『』カシャ

    いろは『葉山先輩?』

    葉山『いくぞ、いろは!』ギー

    いろは『え? まだわたし、乗ってませんよ~!?』

    葉山『』ギコギコ

    いろは『ま、待って下さ~い!!』タタタッ


    - 3分後 -


    いろは『ぜぇぜぇ……』

    葉山『大丈夫かいろは?』

    いろは『大丈夫じゃないですよ……。なんで乗せてくれないんですか……』

    葉山『何を言ってるんだ。自転車のニケツは交通違反だろ』

    いろは『』

    葉山『どうしても乗りたいなら明日二人乗りの用の自転車で来るから乗せてもいいけど……』

    いろは『』

    161 = 1 :

    いろは「酷くないですかー!?」

    八幡「お、おう……」

    いろは「前から少しずれている人かと思ってたんですけど」

    八幡(気付いていたのか)

    いろは「でもなんかいいなぁって思ったのでとりあえず手を出し……お近づきになりたいなぁと思ってたんですけど……」

    八幡(今、手を出すって言いかけたよね。このふわぽわビッチめ)

    いろは「この前の件でなんか冷めちゃいました」

    八幡「はぁ」

    いろは「なので葉山先輩には頼りません。なので先輩よろしくお願いしますね」

    八幡(葉山、勝手に後輩に失望されて切り捨てられたぞ。お前にとっては好都合だと思うけど)

    八幡「善処はする。それより確認しておきたいことがあるんだが」

    いろは「なんですか~?」

    八幡「お前、生徒会長をやる気はないんだよな?」

    162 :

    七咲しか乗せない、かと思ったらまさかの野崎君だった

    163 = 1 :

    いろは「……そうですね。やるとしてもこんな形で就任するのは嫌です。だってカッコ悪いじゃないですか」

    八幡「わかった」

    八幡(こんな形で就任するのは、か)

    いろは「あ、それより先輩に聞きたいことがあったんですけど」

    八幡「なに?」

    いろは「三股してるって本当ですか~?」

    八幡「」

    いろは「由比ヶ浜先輩と相模先輩と他校の女子に手を出してるって噂を耳にしたんですけど」

    八幡(そんな噂流れてるの? だから最近知らない男子どもに舌打ちされるのか。謎は全て解けた。犯人は噂だ!!)

    八幡「……していない」

    いろは「本当ですか?」

    八幡「本当だ。そもそも彼女がいたことがない」

    いろは「そうなんですか?」

    八幡「ああ。もういいか?」

    いろは「あ、はい。引き止めてすいませんでした」

    八幡「それじゃ、またな」

    いろは「はい、お疲れ様でした~」

    164 :

    千代ちゃん「最低!最低だよこの男!」

    165 = 1 :

    - 翌日 教室 -


    葉山「やあ」

    八幡「おう」

    葉山「俺の後輩がお世話になってるようだね」

    八幡「本人から聞いたのか?」

    葉山「いや、平塚先生から」

    八幡「そうか。あいつ、お前のこと愚痴ってたぞ。ニケツしてくれなかったって」

    葉山「ああ、そのことか。仕方ないだろう」

    八幡「いや、まあいいんだけどね」

    葉山「交通違反もあるけど、俺のデュラハン号の後ろは七咲って決まっているからね」キリッ

    八幡「……」

    葉山「それでいい策は思いついたのか?」

    166 = 1 :

    八幡「いいや。現状だと他に立候補する奴を見つけるしかないだろ。それもお前クラスのな」

    葉山「俺クラスか。しかしS級妖怪でもピンからキリまでいるぞ」

    八幡「お前妖怪だったの?」

    葉山「ちなみに俺の初恋の相手は躯の小さい頃の姿だ」

    八幡「いらない情報をどうもありがとう」


    相模「比企谷、葉山君、おはよう!」


    葉山「おはよう、相模さん」

    八幡「うす」

    葉山「今日も変態臭がプンプンしてるね」

    相模「ありがとう。昨日は四回もオナってきたからね」

    八幡「……」

    葉山「流石、性人だね」

    167 = 1 :

    相模「なんだか照れちゃう///」

    八幡「……」

    相模「そうだ、比企谷」

    八幡「んだよ」

    相模「昨日の件でうち考えてきたんだけど……」

    八幡(お、相模も真面目に考えてきてくれたのか。感心感心)

    相模「城廻先輩ってボールギャグとか似合いそうじゃない?」

    八幡「」

    相模「それで吊るして鞭攻めとかグッドだと思うんだよね」

    八幡「暫く話しかけないでくれない」

    相模「拒絶プレイっ///」

    八幡「もうやだこの子……」

    葉山「おっと、そろそろチャイムが鳴るな」

    相模「今日もアナルを締めて頑張ろうね!」

    八幡(いっそこいつを生徒会長にして……。駄目だ、俺に津田並の突っ込みは無理だ……)

    168 = 1 :

    - 放課後 奉仕部 -


    雪乃「やはり他に立候補する人を探してその人に当選してもらうしかなさそうね」

    八幡「だな。本人が信任投票で"落選"を拒否している以上はな」

    結衣「でも誰かしてくれる人いるのかなー?」

    八幡「そこが問題だな。なあ、由比ヶ浜」

    結衣「なに?」

    八幡「一色って人気あるのか?」

    結衣「あるんじゃないかな。特に男子には」

    八幡「そうか。そうなると対抗馬には一色以上の人気ある奴じゃないと駄目だな」

    雪乃「そうね」

    相模「そんなの限られちゃうんじゃない?」

    八幡「そうだな。対抗馬として有力なのが葉山、三浦、俺の戸塚、雪ノ下、由比ヶ浜位か。他に思い当たる奴いるか?」

    結衣「今おかしいの混じってなかった?」

    169 = 1 :

    八幡「気のせいだろ」

    相模「後は戸部と海老名さんとか?」

    結衣「確かに戸部っちは友達多いし、後輩にも慕われてるみたいだね。てかなんであたしまで入ってるの?」

    八幡「いや、お前って結構人気あるんだろ。ソースは葉山」

    結衣「そ、そんなことないし! あたしなんて……」

    八幡「確かに由比ヶ浜はお馬鹿さんだが」

    結衣「むっ」

    八幡「コミュ力は高いし、容姿に優れている。一色の対抗馬には申し分ないだろ」

    結衣「そ、そうかな? そんな褒められると照れちゃうな///」

    相模「比企谷、うちは?」

    八幡「文化祭を破綻させかけた人が何を言ってるのかしら? 相模さん、寝言は寝てから言いなさい」

    相模「ぐはっ!」グサッ

    結衣「ヒッキー、うまっ!?」

    雪乃「比企谷君、それは誰の真似かしら?」イラッ

    170 = 1 :

    - 翌日17時半 パルコ -


    八幡「悪いな、パルコまで来て本屋で時間潰してしまって」

    仲町「ううん、私こそ買い物に付き合ってもらってごめんね」

    八幡「いや」

    仲町「かおりったらまたドタキャンするんだもん」

    八幡「……ドタキャンはよくないな」

    仲町「だよね。それより貸してもらった本面白かったよ」

    八幡「それはよかった」

    仲町「最近の小説ってキャラクター紹介で絵も描いてくれてるんだね」

    八幡「全部じゃないけどな。角川系は多いかもしれない。角川系以外も表紙でキャラ絵書いてあるの多いし」

    仲町「そうなんだ。シリーズ物だとより読みやすいかも」

    171 = 1 :

    八幡「そうだな。俺も―――――」


    戸部「あんれぇ? 比企谷君じゃね?」


    八幡「……戸部」

    仲町「」ビクッ

    戸部「奇遇じゃね? もしかしてデート中だったり!?」

    八幡(相変わらずテンション高い奴だ。仲町さんが怖がってるじゃねぇか。やめてよね)

    仲町「で、デート///」

    八幡「いや、デートというか買い物だな」

    仲町「あぅ……」シュン

    戸部「それってデートって言うんじゃね? てかプリクラに写ってた女の子だべ?」

    仲町「比企谷君、お友達?」

    172 = 1 :

    八幡「クラスメイトだ。それじゃ戸部、またな」

    戸部「いやいや、そこは紹介してよー、比企谷くーん!」


    いろは「あれー? 先輩じゃないですかー」


    八幡「……一色もいたのか」

    いろは「はい。あ、もしかして遊んでるんですかー?」ニコッ

    八幡「いや、まあ……」

    八幡(妙に迫力あるな。別に依頼のこと忘れたわけじゃないですよ? 俺なりに考えていてですね)

    いろは「もしかして先輩の彼女さんですかー?」

    仲町「か、彼女っ///」

    八幡「だから俺に彼女はいないっていっただろ」

    いろは「あ、そうでしたね」

    173 = 1 :

    八幡「それよりお前らこそデートか?」

    いろは「は? 何言ってるんですかすみません冗談はアホ毛だけにして下さい」

    戸部「いろはすー……」

    八幡(哀れ戸部。てか俺のチャームポイントって冗談だったの?)

    八幡「それじゃ何しにパルコまで来てるんだよ」

    戸部「あー、部活に必要なもんの買出しっつーかー」

    八幡「なるほど。一色は戸部の買出しに付き合ってあげてるわけだ」

    いろは「違います。わたしが付き合ってもらってるんです」

    八幡「……あ、そう」

    八幡(それよりこいつ……)

    いろは「先輩、紹介してくださいよー」

    八幡「いや、この後アレだから……」

    174 = 1 :

    仲町「私も紹介して欲しいな」

    仲町(比企谷君の交友関係知れるチャンスだし)

    八幡(なんで今日は積極的なのこの子!)

    八幡(ていうか他人を紹介するとか無理ゲーなんですけど)

    戸部「俺、比企谷君のクラスメイトの戸部翔っていいまーす!」

    いろは「わたしは後輩の一色いろはです。今、ある件で先輩にお世話になってるんですよー」

    仲町「わ、わたしは仲町千佳です。海浜総合二年です」

    八幡(あ、勝手にやってくれてるのね。なら俺に紹介お願いする必要なくない?)

    いろは「海浜総合なんですかー? あそこ凄い大きいですよねー」

    仲町「うん。大きさだけが取り得の学校なんだけど」

    いろは「そんなことないですよー。実はわたし、総武にするか海浜総合にするか迷ってて……」

    八幡(いや、待てよ。これは使えるんじゃ……)

    175 = 1 :

    - 5分後 -


    戸部「んじゃ、また学校でー!」

    いろは「お邪魔しました」

    仲町「あ、うん」

    八幡「おう」

    仲町「……」

    八幡「悪かったな。ああいうの苦手だったろ」

    仲町「あ、いや」

    八幡「俺も苦手だ」

    仲町「そうなんだ」クスッ

    八幡「それじゃ帰るか」

    176 = 1 :

    仲町「うん。あ、比企谷君」

    八幡「ん?」

    仲町「その、一色さんが比企谷君にお世話になってるって……その……」モジモジ

    八幡「あー、実は奉仕部に依頼があって。それを今解決しようとしてるところで」

    仲町「あ、そうなんだ。私はてっきり……」

    八幡「てっきり?」

    仲町「あ、なんでもない。なんでもないからっ///」アセアセ

    八幡「……?」

    仲町「それで解決出来そうなの?」

    八幡「……そうだな。なんとかなりそうではあるな」


    - 翌日昼休み 屋上 -


    戸部「比企谷君が俺に話って珍しくね? なになに?」

    八幡「……ああ、実はお前に頼みたいことがあってな」

    177 = 1 :

    - 放課後 奉仕部 -


    いろは「え? 立候補してくれる人見つかったんですかー?」

    八幡「ああ」

    結衣「よく見つけたねー」

    雪乃「比企谷君、妖は生徒ではないから立候補は出来ないのだけれど」

    八幡「いや、俺は雪ノ下と違ってそういう力ないから……」

    相模「もしかして戸塚君?」

    八幡「違う」

    相模「それじゃ葉山君?」

    いろは「」ピクッ

    八幡「違う。葉山は依頼が来る前から立候補しないことはわかっていた」

    結衣「それじゃ誰なの? ヒッキーのお願い引き受けてくれる人なんて他にいないよね」

    178 = 1 :

    相模「うん」

    雪乃「そうね。もしかしてエア友達かしら?」

    八幡「エア友達は小学生で卒業したっつーの」

    結衣「小学生の時はいたんだ……」


    コンコン


    八幡「来たな。入っていいぞ」

    戸部「失礼しまーっす!」

    「」

    八幡「悪いな。部活前に」

    戸部「全然いいっていいって。隼人くんからも許可もらってから」

    八幡「そうか」

    結衣「え? 戸部っち?」

    いろは「と、戸部先輩ですか……」

    八幡「ああ。生徒会長選挙に戸部が立候補してくれることになった」

    戸部「マジがんばっから!」

    八幡「時間はあまりないが戸部が当選出来る様に奉仕部で全面バックアップをして……」

    179 = 1 :

    - 10分後 -


    雪乃「とりあえず推薦人を三十人集めなければいけないわね」

    結衣「戸部っちなら余裕でしょ」

    戸部「だべ! サッカー部だけでも三十人いるから余裕っしょ!」

    いろは「……」

    八幡「よかった、一色」

    いろは「……あ、はい」

    八幡「これでお前が戸部に選挙で負ければ依頼は完了だ」

    いろは「そ、そうですね……」

    八幡「まあ、知らない奴に負けるよりマシだろ」

    いろは「……でも戸部先輩で大丈夫なんですかね。公約とかスピーチとか……」

    八幡「問題ない。雪ノ下が考えてくれるだろ」

    180 = 1 :

    いろは「……」


    雪乃「戸部君」

    戸部「うす!」

    雪乃「まずは髪を黒染めしましょう」

    戸部「え」

    雪乃「そんな不潔な髪で生徒会長になれると思ってるのかしら?」

    戸部「ふ、不潔……」

    相模(もしかしてうちも文化祭の時、化粧が濃いとか思われてたのかな)


    八幡「ほらな。これなら圧勝出来るかもしれん」

    いろは「……ぶ、部活はどうするんですか……?」

    八幡「ああ、当選した場合は辞めるそうだ」

    181 = 1 :

    いろは「え?」

    八幡「そりゃそうだろ。流石に生徒会と運動部の両立は難しい。受験勉強もあるしな」

    いろは「……」

    八幡「まあ、一年のお前なら頑張れば両立は出来そうだけどな」

    いろは「」ピクッ

    八幡「でもお前は無理矢理推薦させられたわけだからな。戸部が助けてくれて本当によかったよ」

    いろは「……」


    雪乃「それと明日から毎日奉仕部まで来てもらいます」

    戸部「え?」

    雪乃「選挙まで時間がないので選挙活動などの――――」


    いろは「待って下さい!」


    雪乃「……どうしたの?」

    182 = 1 :

    いろは「……」

    結衣「いろはちゃん?」

    戸部「いろはす、どしたん?」

    いろは「……わ、わたし……その……」

    相模「発情でもしちゃった?」

    いろは「してません!!」

    八幡「……」

    いろは「えっと、その……」

    雪乃「言いたいことがあるならはっきり言いなさい」

    いろは「……わたし、やっぱり生徒会長になります。選挙で戸部先輩に勝ちます……」

    「」

    八幡「」ニヤッ

    結衣「え? でも生徒会長になりたくないんじゃ……」

    いろは「確かにそうだったんですけど……、選挙で戸部先輩に負けるのも嫌なんです!」

    183 = 1 :

    雪乃「つまり依頼は取り消しということでいいのかしら?」

    いろは「いいえ、取り消しではなく変更させて下さい」

    雪乃「つまり一色さんを生徒会長選挙に当選するようにサポートをして欲しい、ということでいいのね?」

    いろは「はい」

    雪乃「……わかりました。改めて依頼受けさせていただきます」

    戸部「え? え? え?」

    結衣「えっと……」

    相模「どういう……」

    戸部「ちょっ、意味がわから……」

    八幡「……安心しろ、戸部」

    戸部「比企谷君……」

    八幡「雪ノ下、俺は戸部のサポートをさせてもらう。いいよな?」

    雪乃「ええ。流石に戸部君が可哀相だもの」

    八幡「戸部、詳しいことは明日だ。とりあえず部活に行っていいぞ」

    戸部「あ、ああ、うん……」

    184 = 152 :

    戸部のいいやつオーラが3割増

    185 = 1 :

    - 20分後 -


    結衣「一体どういうことなの? なんでいろはちゃん、急に考えが変わったの?」

    雪乃「そうね。それは比企谷君が答えてくれるわ」

    相模「比企谷、何か仕込んだの?」

    八幡「別に仕込んではいない。一色の感情を利用させてもらっただけだ」

    結衣「感情?」

    八幡「一色は生徒会長にどうしてもなりたくなかったわけじゃない」

    相模「え? でも……」

    八幡「クラスメイトに勝手に推薦され、信任投票で信任も不信任もなりたくなかっただけだ」

    結衣「そうなの?」

    八幡「ああ。正直、対抗馬を探してそいつを当選させるのは不可能だった。確実に勝てるとすれば雪ノ下か葉山位だからな」

    相模「それで戸部を当て馬に?」

    186 = 1 :

    八幡「そうだ。一色は戸部のことを自覚していないだろうが下に見ている部分がある。見下してるわけじゃないだろうけどな」

    雪乃「それで戸部君を利用して、一色さんの考えを改めさせたというわけね」

    八幡「ご名答。少し賭けだったが。どうやら一色は戸部に負けるのが相当嫌だったようだな」

    結衣「でも戸部っちをどうやって説得したの? 生徒会長とか絶対やらなさそうなのに」

    八幡「それは簡単だ」


    - 昼休み -


    戸部『俺が生徒会長!?』

    八幡『ああ、どうだ』

    戸部『いやいや、無理に決まってんべ! 俺が生徒会長とかありえねっつーか!』

    八幡『……そうか。それは残念だ。絢辻さん好きの戸部なら生徒会長に興味あると思ったんだが……』

    戸部『え』

    八幡『だって絢辻さんは生徒会長だろ?』

    戸部『だしょ』

    187 = 1 :

    八幡『なら自分も彼女と同じ生徒会長になって肩を並べる存在になりたいと思うのもありかな、と思ったんだが……』

    戸部『』

    八幡『悪いな。俺の独りよがりな考え方だった。この話は忘れて―――』

    戸部『なるほど、そういうことかっ!』

    八幡『』ニヤッ

    戸部『確かに絢辻さんと比べてなんか足りねー、と思ってたんだわ。そうか、そういうことか!』

    八幡『立候補してくれるのか?』

    戸部『もちろん! やっべー、なんかやる気出てきたっしょ!』

    八幡(単純で助かった)

    188 :

    あっさりと面倒ごとを解決したな

    189 = 1 :

    - 現在 -


    結衣「戸部っち……」

    雪乃「あなたのクラスって残念な人が多いわね」

    相模「本当だよね」

    雪乃「相模さん、あなたがその筆頭なのだけれど」

    相模「」ガーン!!

    八幡「まあ、絢辻さんマジ有能」

    結衣「それじゃ戸部っちのサポートは適当にするの?」

    八幡「いや、真剣にやるつもりだ」

    相模「え? どうせ負けるんじゃ……」

    八幡「戸部を立候補させたのは俺だからな。戸部がやる気になってる以上、俺も真剣にサポートするつもりだ」

    雪乃「つまり一色さんとわたしに勝つつもりということかしら」

    八幡「そこまで言わねぇよ。善処を尽くすだけだ」

    190 = 164 :

    素晴らしい説得だ

    191 :

    雪乃「そう」クスッ

    相模「ならうちも手伝うよ。比企谷一人だけじゃ大変だろうし」

    八幡「遠慮しておきます」

    相模「遠慮しなくていいって」

    結衣「えっと、あたしは……」

    雪乃「由比ヶ浜さんも彼のサポートをしてあげたら?」

    結衣「……ううん、あたしもゆきのんと一緒にいろはちゃんを応援するよ」

    雪乃「そう」

    結衣「うん。これで2対2になったし。ヒッキー、さがみん、負けないからね!」

    八幡「あ、そう」

    結衣「ヒッキー、ノリ悪いし!」

    八幡「俺にノリを求められて困る」

    相模「それじゃ皆、明日からアナル締めて頑張ろう!」

    雪乃「由比ヶ浜さん」

    結衣「うん!」ガシッ

    相模「ふごふご!」

    192 :

    葉山の洗脳がここでも活きるか

    193 = 1 :

    - 12月上旬 -


    八幡「」スタスタ

    いろは「せんぱーい!」

    八幡「何か用か?」

    いろは「今ちょうど生徒会室の模様替え中なんです。見ていきませんかー?」

    八幡「……そうだな」

    八幡(特に用事もないし、手伝い位はしてやるか)

    いろは「結局、選挙はわたしの圧勝でしたねー」

    八幡「ああ、ていうか今更なんだよ」

    いろは「いえいえ。ただ……」

    八幡「ただ?」

    いろは「わたしってもしかして先輩にいいように操られちゃいました?」

    八幡「……さぁな。てか俺にそんな能力はねぇよ」

    いろは「そうですかねー?」

    八幡「それに最終的に生徒会長になったのはお前の意思だろ。それいいじゃねぇか」

    いろは「まあ、そうなんですけど」

    194 = 1 :

    - 生徒会室 -


    戸部「いろはすー、これどうするー? ……いろはすー?」


    八幡(戸部、選挙に負けた挙句、いいように使われているのか。哀れすぎるぞ……)

    いろは「どうですかー?」

    八幡「いいのかあれ?」

    いろは「はい、わたしの部屋になるわけですし」

    八幡(いや、模様替えのことじゃなくて戸部のことをね。少しは気遣ってあげてよ彼のHPはゼロになっちゃうわ!)

    戸部「いろはすー? って比企谷君じゃん」

    八幡「おう」

    戸部「比企谷君も手伝ってくれるん?」

    八幡「まあ、少しだけな」

    戸部「助かるわー」

    195 = 1 :

    いろは「ありがとうございます♪」


    めぐり「んしょんしょ」フラフラ


    八幡(城廻先輩も手伝っているのか。いや、私物の片づけか)

    めぐり「おもーい……」

    八幡(それより苦しそうな顔してるな。なんだか興奮……げふんげふん!)

    八幡「これ、持ちますよ」

    めぐり「え? あ、ありがとう」

    八幡「何処に置けばいいすか?」

    めぐり「えっと、あそこに」

    八幡「うす」

    めぐり「あはは、ごめんね。比企谷君」

    八幡「手伝いですから」

    196 = 1 :

    - 10分後 -


    八幡「それじゃ俺はこれで」

    めぐり「ありがとう」

    いろは「ありがとうございましたー」

    めぐり「これから部活?」

    八幡「はい」

    めぐり「そっか。また何か困ったことがあったら頼ってもいいかな?」

    八幡「そういう部活なんで」

    いろは「それじゃどんどん利用させて―――頼りにさせてもらいますね」

    八幡(今、利用するって言いかけたよね?)

    めぐり「一色さん、生徒会長なんだから比企谷君達に頼ってばかりじゃ駄目だよー?」

    いろは「あ、はい。すみません……」

    めぐり「わたしがバリバリ教育するからねー!」

    いろは「うっ……。それじゃわたしはまだ後片付けが残ってるので……」

    八幡(城廻先輩が苦手なのか? 人工系は天然系に弱いということか)

    八幡「城廻先輩」

    めぐり「ん?」

    八幡「お疲れ様でした」ペコリ

    めぐり「うん、比企谷君もお疲れ様でした!」

    197 = 1 :

    - 5分後 校舎 -


    八幡(さて、部室に行くとするか)

    葉山「比企谷」

    八幡「おう」

    葉山「戸部を見なかったか?」

    八幡「生徒会室の模様替えを手伝ってたぞ」

    葉山「そうか。すまない」

    八幡「ああ」

    葉山「……そうだ!」

    八幡「どうした?」

    葉山「今度の土曜、部活が休みなんだ」

    八幡「はぁ」

    葉山「俺の家に遊びに来ないか?」

    八幡「……戸塚は?」

    葉山「俺が比企谷を誘う前に誘ってないと思うかい、と僕はキメ顔でそう言った」

    八幡「なら行かせてもらう」

    葉山「よし。それじゃまた明日」

    八幡「ああ。またな」

    198 = 1 :

    今回はここまで
    また今度

    8巻久しぶりに読み返したら仲町さんの挿絵もあった
    のっぺらぼうだったけど髪型は海老名さんと同じだったな

    200 :

    葉山がちょいちょい挟んでくる小ネタ好きだw


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