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元スレ咲「お姉ちゃんとケンカしてなかったら」

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151 = 1 :

「クーラーないの?」

「あるにはあるけど…学校から極力使わないように言われてるの。電気代削減だって」

「でも扇風機が部屋ごとに支給されてる」

「もしかして羽のないやつ?」ワクワク

「ううん、普通に羽のあるやつ。それに羽のないやつは扇風機とは呼ばない」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー…ができない」

「お姉ちゃんそれ好きだよね」

「うん、楽しい」

「昔、コークスクリューでそれやろうとして口の中カッピカピになってたよね」

「あ、あれは若気の至り…二度とあんな馬鹿な真似はしない」

「そんなことよりお姉ちゃん早く服着なよ、風邪ひくよ」

「おっと、そうだった」

152 = 1 :

本日はここまでです。大変申し訳ないのですが、明日は用事があるので続きを投下できないと思います。
次回の投稿は早ければ土曜日、遅ければ月曜日になると思われます。
少々時間が空いてしまいますが、気長に待っていただけると嬉しいです。
では、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。

153 :

コークスクリュー便利すぎワロタ

154 :

ステルス照の独壇場ッスよー…(((( ;゚Д゚)))gkbr

156 = 140 :

おつー
∠は凶器だね

>>153
むしろ迷惑ばっか引き起こしてるような

157 :


ほのぼのしてて面白い

158 :

枕に穴が開くって生活に支障が出るレベルじゃないですか

159 :

服着れないな

160 :

続き投下します


照の部屋

「咲、今日は疲れたでしょ?もう寝ようか」

「11時か…うん、ちょっと早い気もするけど明日は弘世さんに勉強見てもらうし、早く寝るよ」

「よし、じゃあ寝よう。こっちおいで」ポンポン

「え、私の布団ないの?」

「………」ポンポン

「一緒に寝ようってこと?」

「………」コクコク

「も、もう…しょうがないなぁ…///」ゴソゴソ

「………」ギュゥゥゥ

「お、お姉ちゃん…ちょっと暑いよ」テレ

「咲と一緒に寝るのは久しぶり…」ギュゥゥゥ

「もー、お姉ちゃんてば寂しんぼなんだから…」キュッ

「じゃあ電気消すけど…咲、真っ暗でも寝れる?」

「い、いつの話してるの!ももももう真っ暗なの怖くないもん!」ガバッ

161 = 1 :

「…わかった、じゃあ消すよ?」

「ご、ご自由に!」

パチッ

「ひゃわっ!?」ギュムッ

「ぐぇ」

「~~~~~~~!」ギュゥゥゥ

「さ、咲…ちょっと痛い…」

「うぅ~……」ギュゥゥゥ

「………咲、やっぱり怖いんでしょ…」ナデナデ

「そそ、そんなこと……」ムギュゥゥゥ

「別に強がることないのに…電気点けようか?」

「……ううん、お姉ちゃんがここにいてくれれば……平気」ギュッ

「!!」

(……かわいい、かわいすぎる)

(菫にはよくシスコン呼ばわりされてその度に否定してきたけど、もうシスコンでもなんでもいい。咲かわいい)

「……どうしたのお姉ちゃん」キュッ

「……なんでもないよ」ナデナデナデナデ

(私……姉に生まれて良かった)

162 = 1 :

「ん……じゃあおやすみ、お姉ちゃん」

「はい、おやすみ」ナデナデ

(…そういえば明日って起床時間何時だったっけ……)ナデナデ

「」スピー

(…まあいっか、どうせ菫が起こしに来てくれる)ナデナデ

「」クカー

(…明日の……朝ごはん……なに…かな……)ナデ…

「」スピー

照咲「」クカー

163 = 1 :

翌日・朝7時

ドンドンドン!

オイテルオキロ!モウスグアサゴハンダゾ!

「んう~……」クカー

「んむ~……」クカー

ドンドンドン!

オイテル!マダネテルノカ!?オキロ!

「んん……ぅるさい…」ムクッ…ヨロヨロ

「うるさい……誰?宇宙人?」ポケー

ネボケテルナコノアホ!モウシチジスギダゾ!

「ん……あれ?…お姉ちゃん?」ムクッ

イイカゲンチャントオキロ!カオデモアラッテコイ!

「…弘世さんの声……?あれ、今何時…?」

164 = 1 :

「咲…大変だ…宇宙人が攻めてきた……」ポケー

「お姉ちゃん何言ってるの…?早く起きてよ…」

「咲、何してるの…早く迎撃準備を…」ポケー

「……まあいいや、しばらく放っておこう…」

「それより外で弘世さん待たせてるみたいだし…」トテトテ

ドアガチャ

「おはようございます、弘世さん」ペッコリン

「ああ、咲ちゃん。おはよう」

「すみません弘世さん。もしかしてお姉ちゃん、毎朝こんな感じですか?」

「いや、まあ…な」

「本当にごめんなさい、ご迷惑おかけして…」

「咲ちゃんが謝ることじゃないさ。それになんだかんだで私も照には世話になってるからな、お互い様だ」

「そう言ってもらえると助かります…」

165 = 1 :

「あ!宇宙人が咲をキャトルミューティレーションしようとしてる…!」ポケー

「よし、じゃああのバカをさっさと起こすか。すまんが、少し下がっててくれ…」

「え、何するんですか…?」

「いやなに、少し…」スッ

「ロン!(物理)」ドシュッ

「ふぎゃ!」グサッ

「シャープシュートするだけだ」キリッ

「お、お姉ちゃん!!ちょ…ひ、弘世さん!何してるんですか!」オロオロ

「安心しろ、今のは目覚ましタイプだ。命に別状はない」

(目覚ましタイプってなに!?)

「………うぅ」ムクッ

「あ!お姉ちゃん大丈夫!?」

「…菫、いつもありがとう」

「」

「礼はいい。もう日課になってるからな」

「うん…これからもお願い」

(…お姉ちゃんが壊れた……)

166 = 1 :

短いですが、眠すぎるので今回はここまでとさせていただきます。
明日もできれば投下したいと思っておりますが、できない場合もありますのでご了承ください。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
次回もお付き合いいただけると嬉しいです。

169 :

おつおつ
なんというか微笑ましい

170 = 1 :

続き投下します


「よし、照も起きたし食堂に行くか」

「うん、お腹すいた」グゥー

「菫、朝ごはんなに?」

「確か今日はパンだったはずだが」

「パンかー。イチゴジャムあるかな…」

「私はブルーベリージャムのほうがいいな」

「え、咲いつの間にブルーベリー派に…」

「いや、どっちも好きだよ」

「昔はイチゴ一択だったはず…」

「それはうちにイチゴジャムしかなかったからでしょ」

「…そうだっけ?」

「お姉ちゃんがイチゴ以外のジャムが冷蔵庫にあるとものすごい憤慨してたから、お母さんが他の買ってこなくなったんだよ」

「記憶にない」

171 = 1 :

「今の照もよくわからんが、昔の照もよくわからんな」

「うーん、ほんとに覚えてない」

「まあ覚えてなくても問題ないことだし」

「確かに照には他にもっと覚えるべきことがあるな」

「…なにそれ、どういうこと?」

「英単語とか」

「うっ……」

「お前、この間の単語テスト何点って言ってたっけ?」

「………………………5点」ボソッ

「…それ、何点満点のテストだったの?」

「………………………20点」ボソッ

「うわぁ…」

「なに、その反応…これでも一応4分の1は点数取れてる」

「さすがに一桁はひどいだろ」

「英語なんて知らない」

172 = 1 :

「お前には麻雀があるとはいえ、多少の学力は必須だと思うが」

「菫うるさい。そんなんだから白糸台の母とか言われる」

「……宿題手伝うのやめてもいいんだぞ」イラッ

「っ!?そそそ、それだけは勘弁!」

「……まあ冗談だが」

(嘘だ…今の絶対本気だった……)

「そういえば、弘世さんは宿題終わってるんですか?」

「ああ、全国大会が始まる前に終わらせたよ」

「爪の垢を煎じてお姉ちゃんに飲ませてあげたいですね」

「私だってやろうと思えばできる。ただやろうと思えないだけ」

「ダメじゃん」

「ダメだな」

「……むぅ」シュン

173 = 1 :

「でもお姉ちゃん、小学校の頃は成績良かったんだし、本気になればいい成績取れそう」

「え、そうなのか?」

「はい、お姉ちゃんこれでも小学生の頃は学年でも1、2を争うくらい成績良かったんですよ」

(想像できん……どうして今こうなった……)

「特に国語はいつも5で…」

「国語は今でも5」

「え、そうだったの?」

「ああ、照の貴重な得点元だな」

「さすが文学少女だねお姉ちゃん!」

「えへ、えへへ」テレテレ

「そういう咲ちゃんの成績はどうなんだ?推薦とか狙ってるのか?」

「あ、いえ、一般でいこうと思ってます。今の内申だと推薦はちょっと厳しいので…」

「そうなのか?」

「はい。それに清澄って倍率高くって…」

「公立の割に敷地も広いし施設もいいからね」

「うん」

174 = 1 :

「なるほどな……お、今日はそんなに食堂混んでないぞ」

「――!イチゴジャム発見!」ビビッ

「確保してくる!」ドピューン

「あ!ブルーベリーもよろしくね」

「任せて!」ダダダッ

「ふむ、じゃあ私たちは並んでおくか」

「はい」

「…それにしても、咲ちゃんはしっかりしてるな。二つも年下とは思えないよ」

「そ、そんなことないですよ」アセアセ

「謙遜する必要はないぞ、私は本当のことしか言ってない」

「え、ええとその…ありがとうございます」ペッコリン

「照も少し咲ちゃんを見習うべきだな……」

「いえ、そんなことないです…それに私、これでもお姉ちゃんのことすごく尊敬してるんです」

「…?」

175 = 1 :

「確かにお姉ちゃん、少し抜けてるところがありますけど…」

(それは姉妹共通だ…)

「でも、いざというときは本当に頼りになるんです」

「いざというとき?」

「はい、昔二人で迷子になったときも…」

(…昔から迷子になってたのか……)

「お姉ちゃんがいろんな人に道を聞いて、私の手を引いて家まで連れて帰ってくれたんです」

「へぇ…少し意外だな」

「なになに?何の話?」ヒョコッ

「おわっ、照お前いつの間に…」

「見て見て!イチゴジャムいっぱい持ってきた!」ドンッ

「バカ、そんなに食べられるわけないだろ。戻してこい」

「むー」

「お姉ちゃん、ブルーベリージャムは?」

「抜かりない。しっかり確保してある」フンス

176 = 1 :

「…で、二人は何の話してたの?」

「ああ、少し二人の昔話を聞いていたところだ」

「昔話?」

「ほら、二人で迷子になっちゃったときの話」

「ああ、おまわりさんに家まで送ってもらったときの…」

「え?」

「え?」

「…………………えっ?」

「咲ちゃんはお前がいろんな人に道を聞いて連れて帰ってくれたと言っていたが…」

「…ああ、確かに人に道は聞いたけど、結局家にはたどり着けなくて…」

「二人で泣いてるところにおまわりさんが来てくれたんだよ」

「…………………あれ?」

(……だいぶ記憶が美化されているな…)

177 = 1 :

「あ、そろそろ私たちの番」

「おっと」

「おかずは…ベーコンエッグ!やった!」

「おお、おいしそう」

「ふむ、定番だな」

「あ、そういえば席取るの忘れてましたね」

「あ」

「……ふふふ、こんなこともあろうかとイチゴジャムで席を確保しておいた!」ドヤァ

「おお、でかしたぞ照!」

「さすがだよお姉ちゃん!」

「ふふん!」フンス

「じゃあさっそく席に行こうか」

「はい」

(…あれ、もっと褒めてくれると思ったのに……)シュン

178 = 1 :

「よし、食べるか」

照咲菫「いただいきます」パチッ

照咲菫「………」モグモグモグモグ

照咲菫「ごちそうさまでした」パチッ


照の部屋

「お腹いっぱい……」

「朝から食べ過ぎなんだよお前は」

「だってイチゴジャムおいしかったから……」

「限度があるだろ限度が」

「うー…」

「お姉ちゃんってたくさん食べるのに太らないよね。うらやましいよ」

「ああ、それは私も不思議に思ってたんだ。お前なんで太らないんだ?」

「体質…としか言いようがない」

179 = 1 :

「それに咲だって食べても太らないほうでしょ」

「私はお姉ちゃんほどお菓子を摂取してないもん」

「まったくもってうらやましいな、その体質は」

「私はむしろ少しくらい脂肪になってくれてもいいと思ってる…」ツルペター

「………」ツルペター

照咲「………」グスッ

「ななななんだどうした!?」

「菫はいいよね、つくべきところに脂肪がついて」

「…なんだ、そのことか」

「なんだとはなんだ!このおもちシューターめ!」

「なんだよおもちシューターって…」

「だいたいな、あったらあったで面倒なんだぞ」

「お金にしろ何にしろ…持ってる人のほうがその重要さに気付いてないって、よく言いますよね………」ボソッ

「さ、咲ちゃん!?」

「咲!良いこと言った!」グッ

180 :

今日はここまでです。続きは明日投下する予定ですので、そのときはお付き合いいただけると嬉しいです。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。

181 :

乙乙

183 :

おつおつ
毎度同じような感想だけど仲良いっていいなあ

184 :


もう咲も白糸台に進学すれば良いのにと思ってしまう

185 = 1 :

続き投下します


照咲「………」ジーッ

「な、なんだよその目は…」

「全力で謝罪して」ゴッ

「うっ……くそ…私は何も間違ったことは言ってないぞ……」

「私たちはひどく傷ついた」ゴゴゴ

照咲「………」ゴゴゴゴゴ

「……………すまん。いや、すみませんでした」

「いいだろう」

「何様なんだお前は」ゴスッ

「いたっ!?」

「ところでだな、勉強はいつから始める?」

「そ、そうだった…すっかり忘れてた…」サスサス

「今ちょうど9時半になるところだが…どうする?10時からにするか?」

「そうですね」

「うん、それでいい」

186 = 1 :

「よし、なら私は誠子と尭深に伝えてくる」

「じゃあ私は淡に連絡しておく」

「ああ、よろしく頼む。じゃあまたあとでな」

「うん、あとでね」フリフリ

ドアバタン

「よし、淡に電話しよう」

プルルルルル…ピッ

「ふぁい……もしもし……」

「淡……もしかして寝てた?」

「…ん、別に寝てましぇ~ん…」

「確実に寝てたよね」

「それはそうと淡、今日の勉強会は10時からになったから」

「………」クカー

「……………」

「……………淡、起きて」

「………」スピー

「……………」

「お姉ちゃん、もしかして淡ちゃん寝てるの?」

「うん、爆睡」

「ありゃりゃ」

187 = 1 :

「………」クークー

「……………」

「どうするの?」

「うーん……淡の家、ここからそんなに遠くないし…行ってみる?」

「勝手に行って大丈夫かな」

「淡のご両親はもう仕事に行ってるだろうし、電話じゃ起きないだろうから行くしかない」

「…そうだね、私も淡ちゃんに会いたいし…行こう、お姉ちゃん」

「よしきた!…菫に心配かけるといけないから、書置きしておこう」カキカキ

「咲と一緒に淡を家まで…迎えに……行ってきます……っと。よし、完璧」カキカキ

「行こうか、咲」

「うん!」


数分後

「照、入るぞ……ん?いないのか?」

「まったく…もうすぐ10時だというのに……ん?書置きか?」


 『咲と一緒に淡を家まで迎えに行ってきます  照』


「!!」

188 = 1 :

「あのバカ!!自分の迷子スキルを知ってるくせに!!」

「くそっ、どこ行ったんだあいつ!早く見つけないと北海道まで行ってしまう!!」ダダダッ


照咲「ここどこ?」フルフル

「お姉ちゃん…淡ちゃんの家知ってるんじゃなかったの?」

「うう…前に行ったときは菫と行ったってすっかり忘れてた…」

「どうしようお姉ちゃん…完全に迷子だよぉ」フルフル

「お、落ち着いて咲……」オロオロ

(どどどどうしよう助けて菫)アワワワ

「――!そうだ!私は携帯電話を持ってる!菫に電話すればいいんだ!」

「さ、さすがだよお姉ちゃん!」パァァァ

189 = 1 :

「さっそく菫に電話!」

プルルルルル…ピッ

「あ、すみr 菫「このバカ!今どこにいる!」

「ひっ!…わ、わかんない…」ビクッ

「ええい、周りには何が見える!」イライラ

「……木」

「もっとヒントになるものを言え!」

「うーん…あ、コンビニ発見!」

「なんていうコンビニだ!?」

「ローピン」

「…把握した。今から行くから絶対に動くなよ!?いいか、絶対だぞ!?」

「うん!ありがとうすみれぇ!」ウルウル

ピッ

「よかった…菫がこれから迎えに来てくれるって」

「ほ、ほんと?」ホッ

「うん、ここで待ってれば大丈夫」

190 = 1 :


ドドドドドドド

「照っ!」

「あ!菫!」パァァァ

「ロン!(物理)」ドシュッ

「ぎゃふっ!」グサッ

「大丈夫だったか咲ちゃん…怖かっただろ」ナデナデ

「うぅ…弘世さん…」ダキッ

「ちょっと待って扱いが違いすぎる」

「黙れ照、元凶はお前だろうが」

「そ、それはそうだけど…それにしたって今のはあんまり」

「私はお前が心配だったから怒ってるんだ。それくらい分かれバカ」

「す、すみれ…!」

(……おお!なんかいい雰囲気だよ…!)キラキラ

「おい何してるんだ、淡の家に行くんだろ。早く行くぞ」

「えっ、ああ…うん」

(ありゃ…弘世さん無自覚だったのか…)

191 = 1 :

数分後・淡の家

ピンポーン

「………」クカー

ピンポーンピンポーン

「んん……」ムニャ

ピンポーンピンポーンピンポーン

「んん~……」ゴロッ

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

「うがぁぁぁぁあ!うるさいなーもー!」ガバッ

ドアガチャッ

「だれ!人の安眠を妨害するのは!」

「淡、おはよう」

「おはよう淡ちゃん」

「あれ、テル…サキ…それに菫先輩も…どうしたの?」

「どうしたもこうしたも…今日は勉強会するんだろ?」

「そ、そうだった!」

192 = 1 :

「お前、夏休みだからって堕落した生活送りすぎだ」

「うー……と、とりあえずすぐ準備してくるからちょっと待ってて!」ダッ

ドアバタン

「おっまたせ~」

「はやっ」

「さっ、行こう行こう!」

「…お前、なんか荷物少なくないか?」

「え?いやだって私は勉強しませんし…」

「そうなの?」

「うん!だって私は麻雀推薦確実だからね!」

「淡…そういうのは良くない。万が一の時のために少しくらい勉強しておいたほうがいい」

「ええ~、大丈夫だよ。心配性だなーテルは」

「……………」ジーッ

「うつ……わ、わかったよテル…」

「うん、それでいい」ナデナデ


その頃・照の部屋の前

誠子「先輩たち…どこ行ったんだろうね…」

尭深「………うん」

誠子尭深「………はぁ」

193 = 1 :

数分後・照の部屋

「誠子、尭深、ごめんね」シュン

「私もすまなかった。一言言ってから行くべきだったな。本当にすまん」

誠子「いえ、気にしないでください。言うほど待ってませんから」

尭深「……」コクコク

「そう言ってもらえると助かる…ありがとう」

誠子「お礼なんてとんでもないですよ!」アセアセ

尭深「私たちが先輩に勉強を教えていただくんですから、先輩に合わせるのは当然です」

「よくできた後輩を持って私は幸せ…」

「…誠子も尭深も、照みたいになるんじゃないぞ」

「菫、それどういう意味?」

「そのままの意味だが」

「むー…」

194 = 1 :

「まあおしゃべりもこのくらいにして、勉強始めるか」ヨイセ

「はい、よろしくお願いします」

「それで咲ちゃん…何がわからないんだ?私に教えられることならいいんだが…」

「あ、はい。まずは数学なんですけど…」

「ふむふむ、ここはだな………」

「おお、なるほど…」

誠子「すみません弘世先輩…古典の……」

「ああ、これは………」

尭深「あの、世界史のこれが……」

「はいはい、これはだなー………」

「すみれぇ、英語わかんない…」

「おいおい、これ1年生の範囲だぞ……」

「……………ひま」グテー

195 = 1 :

「すみません弘世さん…生物も聞いていいですか?」

「まあ、ある程度ならな…どの範囲だ?」

「はい、この範囲なんですけど…」ペラッ

「うっ!」

(せ、生殖と発生……教えづらいところを……!)カオマッカ

「そ、その範囲のどこがわからないんだ?」

「あ、はい。減数分裂のところとか…」

「お、なーにサキ!生物?」

「うん」

「私、生物なら結構得意だよ!どれどれー?」

「どう?淡ちゃん、わかる?」

「ふんふむ。これはあれだ、サキ!」ズイッ

「な、なに?」

「実際にヤってみたほうが早い!」ガバチョッ

「え?…うわっ!」ドサッ

「……!!」アワワワ

196 = 1 :

「あ、淡ちゃん…どうして私に馬乗りになるの…?」

「ふふーん、どうしてだろーね」ニヤニヤ

(この反応…サキってばまだ知らないんだね…かわいいなぁ)

「じゃーサキの初めては私がいただきまーs 照「あ わ い」ゴッ

「ひっ!」ビクッ

「せっかくこの年までピュアに育ってきた私の妹を汚さないで…」ゴゴゴ

「ごごごゴメンナサイデシタ!」アワアワ

「…二人ともなんの話してるの…?」

「なんでもないよ、咲はまだ当分知らなくていいことだから」ナデナデ

「……?ふーん…」

「じゃあ菫、改めて咲に勉強を教えてあげてほしい」

「あ、ああ」

「くれぐれも、咲に変な知識を植え付けないように」ボソボソ

「…だったらお前が自分で教えてやればいいだろ」ボソボソ

「むむむむむむむむむ無理!無理無理!絶対に無理!」アワワワ

「なぜ」

「だだだって…咲に向かって有性生殖とか言えないよぉ」オロオロ

「そんなの私だって同じことだ!人の妹に向かってそんな単語言えるわけないだろ!」

「うぅ~…」ナミダメ

197 = 1 :

今日はここまでです。
無警告で少し下ネタ使ってしまいましたが…大丈夫だったでしょうか。
下ネタはこのあともう少しひっぱる予定ですので、ご了承ください。
それから、今週は予定が不安定なので、何曜日に続きを投下できるかわかりません。時間ができたときに投下したいと思います。
では、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
次回もお付き合いいただけると幸いです。

198 :

乙 咲さんピュアかわいい


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