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元スレ春香「いつからだろう」
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やよい「あの…」
律子「あなた達には私から話すわ」
律子さんは私達に顔を向けると
真面目な表情になる
律子「寧ろ…今呼び出したのは、あなた達2人なのよ」
律子「さっきの練習の時、とにかく合ってなかったわ」
春香「…はい」
律子「他にもミスしたり遅れたりした子もいたけど」
律子「春香とやよいが特に目立ってたわね」
春香「……」
自覚はある
実際最初にミスをしたのは私
それ以降も私はミスが多かった
いくら2日も間を空けたとはいっても
見逃していいことではない
律子「あなた達には私から話すわ」
律子さんは私達に顔を向けると
真面目な表情になる
律子「寧ろ…今呼び出したのは、あなた達2人なのよ」
律子「さっきの練習の時、とにかく合ってなかったわ」
春香「…はい」
律子「他にもミスしたり遅れたりした子もいたけど」
律子「春香とやよいが特に目立ってたわね」
春香「……」
自覚はある
実際最初にミスをしたのは私
それ以降も私はミスが多かった
いくら2日も間を空けたとはいっても
見逃していいことではない
今日までにダンスを完璧に踊れるようにならないと
皆に迷惑がかかるし
それに、もうダンスを合わせられるかどうかを
争っている場合じゃない
時間がない
午後の練習だけで間に合うだろうか
皆に迷惑がかかるし
それに、もうダンスを合わせられるかどうかを
争っている場合じゃない
時間がない
午後の練習だけで間に合うだろうか
律子「でも、春香の動きは良くなってきているわ」
律子「このままやれば問題ないと思うのよ」
春香「はい」
律子さんは私にそう言ってくれる
私自身そう思っていたことだし
少しだけ、自信がついた
春香「がんばります」
元気出たかな
でも
私の不安が和らいだところで
また、別の不安が押し寄せてくる
律子「このままやれば問題ないと思うのよ」
春香「はい」
律子さんは私にそう言ってくれる
私自身そう思っていたことだし
少しだけ、自信がついた
春香「がんばります」
元気出たかな
でも
私の不安が和らいだところで
また、別の不安が押し寄せてくる
さっきから気になっていたこと
それは
律子「問題は、やよいね」
やよいのことだった
律子「もう今日中に踊れるようにならないと、本気でまずいのよ」
やよい「……」
律子「逆に言えば、今日踊れるようになったら」
律子「後2日はもう、練習を重ねるだけなの」
律子「ライブを締めくくる最後のステージがどうなるかは」
律子「やよいにかかってるのよ」
やよい「うぅ」
プレッシャーからか、やよいは心細そうな顔をする
それは
律子「問題は、やよいね」
やよいのことだった
律子「もう今日中に踊れるようにならないと、本気でまずいのよ」
やよい「……」
律子「逆に言えば、今日踊れるようになったら」
律子「後2日はもう、練習を重ねるだけなの」
律子「ライブを締めくくる最後のステージがどうなるかは」
律子「やよいにかかってるのよ」
やよい「うぅ」
プレッシャーからか、やよいは心細そうな顔をする
そう、
ライブへの意気込みは十分
でも技術はまた別問題だ
私と違ってやよいは何倍もの練習を積んできた
……貴音さんを探す時も
私が1人街を彷徨っていた時も
やよいは、プロデューサーさんと2人で
いつもダンスの練習をしていた
昨日の夜だって、練習したよね
ライブへの意気込みは十分
でも技術はまた別問題だ
私と違ってやよいは何倍もの練習を積んできた
……貴音さんを探す時も
私が1人街を彷徨っていた時も
やよいは、プロデューサーさんと2人で
いつもダンスの練習をしていた
昨日の夜だって、練習したよね
ただの練習ならまだしも
プロデューサーさんとマンツーマンでの指導
1度私も指導を受けたことはある
だから、どんなに辛いか私にはよく分かる
…だからこそ
ブランクを埋めるだけの私と違って
ずっと練習しても踊れるようにならないやよいの方が
踊れるようになることが何倍も難しい
プロデューサーさんとマンツーマンでの指導
1度私も指導を受けたことはある
だから、どんなに辛いか私にはよく分かる
…だからこそ
ブランクを埋めるだけの私と違って
ずっと練習しても踊れるようにならないやよいの方が
踊れるようになることが何倍も難しい
思いは強くても、技術が足らなかったら
全て台無し
やよいは皆のライブに対する思いを背負っている
プレッシャーは凄いものだと思う
それに…
このまま練習して踊れるようになる保証はない
なら、どうするか
………………………
決まってるよ
春香「がんばろうね、やよい!」
全て台無し
やよいは皆のライブに対する思いを背負っている
プレッシャーは凄いものだと思う
それに…
このまま練習して踊れるようになる保証はない
なら、どうするか
………………………
決まってるよ
春香「がんばろうね、やよい!」
やよい「え?」
春香「やよいなら大丈夫だよ」
春香「ずっと…練習してきたんだよ」
春香「だからきっと…ね、やよい」
春香「踊れるようになるよ」
律子「そうよやよい、暗い顔する必要はないわ」
律子「ミスなんか恐れずに思いっきりやりなさい」
やよい「……」
やよい「はい」
私もがんばるから
やよいも、がんばろうよ
春香「やよいなら大丈夫だよ」
春香「ずっと…練習してきたんだよ」
春香「だからきっと…ね、やよい」
春香「踊れるようになるよ」
律子「そうよやよい、暗い顔する必要はないわ」
律子「ミスなんか恐れずに思いっきりやりなさい」
やよい「……」
やよい「はい」
私もがんばるから
やよいも、がんばろうよ
律子「さ、午後に向けて準備をしなさい」
律子さんは私達2人の背中を押す
律子「身体はちゃんと休めておくのよ?」
春香「……」
春香「はい」
背中を押されるがままに私は歩いた
午後に向けて、準備をしよう
私も気を引き締めないと
ダンスが完成するか
私とやよいにかかっている
律子さんは私達2人の背中を押す
律子「身体はちゃんと休めておくのよ?」
春香「……」
春香「はい」
背中を押されるがままに私は歩いた
午後に向けて、準備をしよう
私も気を引き締めないと
ダンスが完成するか
私とやよいにかかっている
ここまで来て、絶対無駄になんかしない
春香「よし」
私、やるよ
ライブを待っているファンの人達のためにも
これからの私達のためにも
……………………
次の練習でものにしてみせる
律子「そろそろ時間よ、集まりなさい」
私は皆が集まる元へ歩く
いろいろなものを背負った
ライブの練習が始まった
春香「よし」
私、やるよ
ライブを待っているファンの人達のためにも
これからの私達のためにも
……………………
次の練習でものにしてみせる
律子「そろそろ時間よ、集まりなさい」
私は皆が集まる元へ歩く
いろいろなものを背負った
ライブの練習が始まった
>>716
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律子「よし、じゃあ最初は全部通してみるわ」
律子「最後まで通すから、本番のつもりでやりなさい」
春香「はい」
よし、やるよ
前にはペンライトを振るファンの人達がいると思って
……………………
いざ、本番だと思うと緊張するね
私は深呼吸して、そろそろ始まる曲に耳をすませた
律子「最後まで通すから、本番のつもりでやりなさい」
春香「はい」
よし、やるよ
前にはペンライトを振るファンの人達がいると思って
……………………
いざ、本番だと思うと緊張するね
私は深呼吸して、そろそろ始まる曲に耳をすませた
♪~~~~~~~~
やがて、静かな曲が流れ始めた
静かでゆっくりした動きだからこそ、小さなミスが目立つ
ゆっくりだからこそ、完璧に踊るのが難しい
春香「…うわっ」
イントロの部分だけでも、リズムがずれるそうになる
でも大丈夫…体は慣れてきた、リズムはちゃんと取れている
歌い出しはすんなり入れた
やがて、静かな曲が流れ始めた
静かでゆっくりした動きだからこそ、小さなミスが目立つ
ゆっくりだからこそ、完璧に踊るのが難しい
春香「…うわっ」
イントロの部分だけでも、リズムがずれるそうになる
でも大丈夫…体は慣れてきた、リズムはちゃんと取れている
歌い出しはすんなり入れた
人差し指を前に出し、目の前に広げる
……………………
このままいけばいいな
これからまた難しくなるんだけど
両手を胸にあてる
その手を広げて一回転…
春香「よし」
ずれることなくできた
……………………
このままいけばいいな
これからまた難しくなるんだけど
両手を胸にあてる
その手を広げて一回転…
春香「よし」
ずれることなくできた
次はサビに入るところ
曲が一番盛り上がる部分、その入り出しは重要だね
春香「……」
そろそろだね、両手を前に出して
ここで…!
春香「あっ」
サビに入るタイミングが取り辛い場面で、私は思いっきりタイミングがずれた
曲が一番盛り上がる部分、その入り出しは重要だね
春香「……」
そろそろだね、両手を前に出して
ここで…!
春香「あっ」
サビに入るタイミングが取り辛い場面で、私は思いっきりタイミングがずれた
律子さんの表情が少し険しくなる
その顔で、一瞬私をにらんだ
春香「……」
もう少しだった
体が慣れてきて、いけると思った
動きも決して悪くない、寧ろ順調だったはず…
何で
私は悔しさと疑問を抱えながらダンスを踊り続け、その後曲は最後まで続いた
その顔で、一瞬私をにらんだ
春香「……」
もう少しだった
体が慣れてきて、いけると思った
動きも決して悪くない、寧ろ順調だったはず…
何で
私は悔しさと疑問を抱えながらダンスを踊り続け、その後曲は最後まで続いた
春香「ふぅ」
踊り終わって一息ついた私は、近くにいた真美に話しかけた
春香「やっぱり難しいね」
真美「そうですね…」
2人して軽く笑う
でも、すぐに表情は曇る
笑ってる場合じゃない
正直ミスだらけで、私は上手く踊れなかった
…大丈夫かな
静まった練習場の中で、律子さんは黙って皆を見ていた
下を向いて考え込む
険しい顔をしたり、たまにニヤッとしたり
手を組んで黙り込むその表情からは、決していいものを感じない
やがて、律子さんは口を開いた
律子「そうね……正直酷いわ」
予想通りの感想だった
下を向いて考え込む
険しい顔をしたり、たまにニヤッとしたり
手を組んで黙り込むその表情からは、決していいものを感じない
やがて、律子さんは口を開いた
律子「そうね……正直酷いわ」
予想通りの感想だった
律子「とてもライブで見せられるようなものじゃないわね」
律子「特に…1番盛り上がらないといけない所での、あの動きは何かしら?」
律子「盛り上がるところで全部ダメにしてるわね、春香」
春香「……」
律子さんは私の目を確実に捉える
さっきまでの律子さんと違うとても厳しい表情に、私は少し狼狽えた
律子「あなたはずれ過ぎなのよ!」
春香「…はい」
律子「特に…1番盛り上がらないといけない所での、あの動きは何かしら?」
律子「盛り上がるところで全部ダメにしてるわね、春香」
春香「……」
律子さんは私の目を確実に捉える
さっきまでの律子さんと違うとても厳しい表情に、私は少し狼狽えた
律子「あなたはずれ過ぎなのよ!」
春香「…はい」
最初に崩したのは、明らかに私だ
その後やよいが終始ずれっぱなしで、皆にも私のミスが影響した
私が1番踊れなかったかもしれない
春香「うぅ…」
やるって決めたのに、できなかった
さっきまで優しかった律子さんも、今は私に苛立っているように見える
ちょっと悲しいかな……
律子「それと…」
私は顔を上げる
律子さんはまだ、私を見ていた
話は終わっていない
その後やよいが終始ずれっぱなしで、皆にも私のミスが影響した
私が1番踊れなかったかもしれない
春香「うぅ…」
やるって決めたのに、できなかった
さっきまで優しかった律子さんも、今は私に苛立っているように見える
ちょっと悲しいかな……
律子「それと…」
私は顔を上げる
律子さんはまだ、私を見ていた
話は終わっていない
何を言うんだろう
私は率直な疑問を浮かべる
他にもミスはあったし、その事について怒られるのだろうか
さっきはやるよ、なんて思ってたけど
正直、最後までミスなく踊り切ることは無理だと、私は思っていた
律子さんは口を開く
律子「確実に良くなってるわ、その調子で頑張りなさい」
春香「よく…なってる」
律子「ほら、どんどんいくわよ」
律子「次からは細かくいくから、皆自分の踊りに集中しなさい」
私は率直な疑問を浮かべる
他にもミスはあったし、その事について怒られるのだろうか
さっきはやるよ、なんて思ってたけど
正直、最後までミスなく踊り切ることは無理だと、私は思っていた
律子さんは口を開く
律子「確実に良くなってるわ、その調子で頑張りなさい」
春香「よく…なってる」
律子「ほら、どんどんいくわよ」
律子「次からは細かくいくから、皆自分の踊りに集中しなさい」
皆、何事もなかったかのように準備を始める
私のミスなんか気にもしない様子で
真美も、私に両手でガッツポーズを見せてくれた
真美「春香さん、がんばりましょう」
春香「……」
そうだ、よくなっている
ミスなんか恐れるなって、さっき律子さんが言ったばかりだよ
またこれから頑張ればいいよ
春香「うん」
私は深く息を吸って吐き出す
勿論、気を入れ直すために
私はその後も練習に励んだ
私のミスなんか気にもしない様子で
真美も、私に両手でガッツポーズを見せてくれた
真美「春香さん、がんばりましょう」
春香「……」
そうだ、よくなっている
ミスなんか恐れるなって、さっき律子さんが言ったばかりだよ
またこれから頑張ればいいよ
春香「うん」
私は深く息を吸って吐き出す
勿論、気を入れ直すために
私はその後も練習に励んだ
律子さんの指導に、プロデューサーさんも偶に加わる
とても指導は厳しい
でもそれは八つ当たりでも、私に対する苛立ちでもない
春香「あっ」
ミスする度に指導を受けては、リズムがずれて曲が止まる
手拍子での指導も入った
でも、私はやめない
とても指導は厳しい
でもそれは八つ当たりでも、私に対する苛立ちでもない
春香「あっ」
ミスする度に指導を受けては、リズムがずれて曲が止まる
手拍子での指導も入った
でも、私はやめない
私は少しずつ、動きが良くなっていく
リズムもずれなくなっていく
律子「もうちょっと!」
練習は続き、皆がダンスを踊るなか
律子さんは私に鼓舞を入れる
律子「タイミングが重要なのよ?」
律子「分かってるわね!」
律子さんの声に応えるように、私は気力を振り絞る
律子「そこ!」
そして…
リズムもずれなくなっていく
律子「もうちょっと!」
練習は続き、皆がダンスを踊るなか
律子さんは私に鼓舞を入れる
律子「タイミングが重要なのよ?」
律子「分かってるわね!」
律子さんの声に応えるように、私は気力を振り絞る
律子「そこ!」
そして…
春香「…できた」
私は終始、ミスすることなく
リズムもずれることもなく、完璧に踊りきった
春香「あっはは」
あまりの嬉しさに、私は声を漏らした
一緒に踊っていた皆も私に微笑む
いいね…この一体感
とても久しぶりな気がする
騒動が起きて練習が中断したころに比べたら
今はとてもまとまってるよ
私は終始、ミスすることなく
リズムもずれることもなく、完璧に踊りきった
春香「あっはは」
あまりの嬉しさに、私は声を漏らした
一緒に踊っていた皆も私に微笑む
いいね…この一体感
とても久しぶりな気がする
騒動が起きて練習が中断したころに比べたら
今はとてもまとまってるよ
律子「できたじゃない」
春香「はい!」
よし、これでライブを迎えられる
やったよやよい!
……………………
春香「やよい?」
何かを忘れていた気がする
春香「はい!」
よし、これでライブを迎えられる
やったよやよい!
……………………
春香「やよい?」
何かを忘れていた気がする
……………………
自分のダンスに集中していて
周りなんか見ていなかった
やよいはどこ?
私を見ている皆を見回すが、やよいは見つからない
何処にいるの?
必死に辺りを見回す
その時、そっぽを向いてる伊織が目に映った
伊織は私を見ているんじゃない、やよいを見てるんだよね
伊織が見ている先にやよいは居た
自分のダンスに集中していて
周りなんか見ていなかった
やよいはどこ?
私を見ている皆を見回すが、やよいは見つからない
何処にいるの?
必死に辺りを見回す
その時、そっぽを向いてる伊織が目に映った
伊織は私を見ているんじゃない、やよいを見てるんだよね
伊織が見ている先にやよいは居た
春香「やよい」
足が勝手に動いて、やよいの元へ向かう
やよい「う……うぅ」
やよいの顔は暗い
春香「やよい…」
名前を呼ぶ以外に、言葉が出てこない
こういう時って何言えばいいんだろう
まさか、いやその通り
やよいは全く踊れるようになっていなかった
足が勝手に動いて、やよいの元へ向かう
やよい「う……うぅ」
やよいの顔は暗い
春香「やよい…」
名前を呼ぶ以外に、言葉が出てこない
こういう時って何言えばいいんだろう
まさか、いやその通り
やよいは全く踊れるようになっていなかった
私だけ踊れるようになって、私だけ喜んで
私よりも練習してきたやよいは踊れなくて
やよいは自分より遥かに練習をしていない人に、先を越された
P「皆後ろに下がるんだ、やよい1人で練習をする」
春香「待ってください」
春香「私も一緒に」
律子「何言ってるの、春香は休みなさい」
やよい「春香さん」
やよいは黙って私を見る
心配しないでください
そう言ってるように見えた
私は自分1人、浮かれていた私を少し嫌いに思った
私よりも練習してきたやよいは踊れなくて
やよいは自分より遥かに練習をしていない人に、先を越された
P「皆後ろに下がるんだ、やよい1人で練習をする」
春香「待ってください」
春香「私も一緒に」
律子「何言ってるの、春香は休みなさい」
やよい「春香さん」
やよいは黙って私を見る
心配しないでください
そう言ってるように見えた
私は自分1人、浮かれていた私を少し嫌いに思った
文体が最初の頃と変わっていたことに気づきました
実際どれが見やすいのでしょうか?
実際どれが見やすいのでしょうか?
私は皆がいる所へ歩いていく
春「……」
やよい、ごめん
それとがんばって
私にできることは祈ることくらい
大丈夫、やよいなら踊れるようになるよ
いや、ならないとダメだよ
一番がんばってきたんだから
「やよい!」
誰かがやよいを呼んだ
春「……」
やよい、ごめん
それとがんばって
私にできることは祈ることくらい
大丈夫、やよいなら踊れるようになるよ
いや、ならないとダメだよ
一番がんばってきたんだから
「やよい!」
誰かがやよいを呼んだ
やよい「伊織さん?」
伊織「がんばりなさい」
私の横で1人立ち、腕を組んでやよいを見据えている
やよい「はい」
少し、やよいは元気が出たようだった
P「始めるぞ」
プロデューサーさんは合図をかけ、曲がなりだす
……………………
私がどんどん踊れるようになって
あと少し、あと少しって
自分に言い聞かせてた時も
やよいは1人俯いていたのかな
すぐにストップがかかる
伊織「がんばりなさい」
私の横で1人立ち、腕を組んでやよいを見据えている
やよい「はい」
少し、やよいは元気が出たようだった
P「始めるぞ」
プロデューサーさんは合図をかけ、曲がなりだす
……………………
私がどんどん踊れるようになって
あと少し、あと少しって
自分に言い聞かせてた時も
やよいは1人俯いていたのかな
すぐにストップがかかる
P「もうちょっと早く動き出すんだ」
やよい「はい」
もう一度曲が流れ、
やよいは音楽に耳を澄ませる
そして、やよいは動き出す
P「ストップ」
P「…もう少し、早くていい」
やよい「はい」
もう一度、最初から
やよい「はい」
もう一度曲が流れ、
やよいは音楽に耳を澄ませる
そして、やよいは動き出す
P「ストップ」
P「…もう少し、早くていい」
やよい「はい」
もう一度、最初から
P「焦らなくていい」
プロデューサーさんに頷いて、やよいはダンスに集中する
曲が流れ、それに合わせてやよいは動き出す
が、曲はすぐに止まった
P「おい、動き出すタイミングが分からないのか?」
やよい「……」
やよい「分からないです」
P「なに?」
プロデューサーさんに頷いて、やよいはダンスに集中する
曲が流れ、それに合わせてやよいは動き出す
が、曲はすぐに止まった
P「おい、動き出すタイミングが分からないのか?」
やよい「……」
やよい「分からないです」
P「なに?」
分からないというやよいに
そう言うやよいに、プロデューサーさんだけでなく私達も驚いた
P「今までそんな状態でやってたのか?」
やよい「……」
P「何度も教えただろ……ったく」
少し苛立ちを見せるプロデューサーさん
でも、怒鳴ることはなく
1から丁寧にやよいに指導をし始める
そう言うやよいに、プロデューサーさんだけでなく私達も驚いた
P「今までそんな状態でやってたのか?」
やよい「……」
P「何度も教えただろ……ったく」
少し苛立ちを見せるプロデューサーさん
でも、怒鳴ることはなく
1から丁寧にやよいに指導をし始める
P「ここまでは分かったか?」
やよい「はい」
P「よし、やってみろ」
すごいと思う
私は踊れるようになっているという自覚があったから、何度だめでも踊り続けることができた
やよいは…
何度やっても上手く踊れるようにならないのに、全然上達しないのに
がんばり続けられるのは、すごいね
P「今のは良かったぞ」
やよい「はい」
やよい「はい」
P「よし、やってみろ」
すごいと思う
私は踊れるようになっているという自覚があったから、何度だめでも踊り続けることができた
やよいは…
何度やっても上手く踊れるようにならないのに、全然上達しないのに
がんばり続けられるのは、すごいね
P「今のは良かったぞ」
やよい「はい」
P「もう1回やってみろ」
プロデューサーさんは付きっきりでやよいに指導する
やよいもそれに応えるように、ダンスに集中して踊って見せる
でも、なかなか上手くいかない
P「また、ずれたな」
やよい「……」
1回できては、できなくなり
また踊れるようになったかと思えば
…また踊れなくなる
……………………
そんな気が遠くなるような練習が続く
何度も何度もやり直して、
何とかイントロの部分の動きができるようになったものの
…それだけでも、1時間かかった
プロデューサーさんは付きっきりでやよいに指導する
やよいもそれに応えるように、ダンスに集中して踊って見せる
でも、なかなか上手くいかない
P「また、ずれたな」
やよい「……」
1回できては、できなくなり
また踊れるようになったかと思えば
…また踊れなくなる
……………………
そんな気が遠くなるような練習が続く
何度も何度もやり直して、
何とかイントロの部分の動きができるようになったものの
…それだけでも、1時間かかった
P「ちょっと、休憩するか?」
やよい「いいです」
P「そうか…じゃあ、次にいくぞ?」
やよい「はい」
休むことなく、練習は続く
少しくらい休んでもいいのに
…私はそう心の中でつぶやいた
P「そうだな…最初の動きを簡単に言ってみろ」
やよい「8カウント立ち止まったままで」
P「……」
やよい「9カウント目に動き出して、8カウントかけて前へ出ます」
P「まぁ、そんなところだ」
やよい「いいです」
P「そうか…じゃあ、次にいくぞ?」
やよい「はい」
休むことなく、練習は続く
少しくらい休んでもいいのに
…私はそう心の中でつぶやいた
P「そうだな…最初の動きを簡単に言ってみろ」
やよい「8カウント立ち止まったままで」
P「……」
やよい「9カウント目に動き出して、8カウントかけて前へ出ます」
P「まぁ、そんなところだ」
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