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元スレ春香「いつからだろう」
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小鳥「今の状況が…」
小鳥「良いとは言えないわ」
春香「え?」
小鳥「でも、いい方向に向かっていると思うの」
小鳥「あのね春香ちゃん」
小鳥「ずっと…皆を見てきたからこそ、そう思うの」
小鳥「少しお話してもいい?」
優しく私に問う小鳥さんに
私は小さく頷いた
小鳥「良いとは言えないわ」
春香「え?」
小鳥「でも、いい方向に向かっていると思うの」
小鳥「あのね春香ちゃん」
小鳥「ずっと…皆を見てきたからこそ、そう思うの」
小鳥「少しお話してもいい?」
優しく私に問う小鳥さんに
私は小さく頷いた
小鳥「プロデューサーさんが帰ってきてから、皆変わったと言ったわよね」
春香「はい」
小鳥「その頃の皆はとてもじゃないけど…」
小鳥「見ていられる状態じゃなかったわ」
小鳥「社長も1度は活動を休止しようとしたんだけど」
春香「そんなに…酷かったんですか」
小鳥「………」
小鳥「でも、プロデューサーさんが帰ってきて間もない頃でね」
小鳥「下手に手を加えるわけにはいかなかったの」
小鳥「暫く様子を見るってことで話は決まったわ」
春香「………」
小鳥「それから社長はプロデューサーさんの付き添いに努めたんだけど」
そこから話は繋がる
その後暫くして、私の前で小鳥さんは倒れ入院した
社長は見舞いに来る度に活動休止を試みたそうだが
私が変わり始めたことで、何か良い影響が出るかもしれない…と
小鳥さんが止めたらしい
春香「はい」
小鳥「その頃の皆はとてもじゃないけど…」
小鳥「見ていられる状態じゃなかったわ」
小鳥「社長も1度は活動を休止しようとしたんだけど」
春香「そんなに…酷かったんですか」
小鳥「………」
小鳥「でも、プロデューサーさんが帰ってきて間もない頃でね」
小鳥「下手に手を加えるわけにはいかなかったの」
小鳥「暫く様子を見るってことで話は決まったわ」
春香「………」
小鳥「それから社長はプロデューサーさんの付き添いに努めたんだけど」
そこから話は繋がる
その後暫くして、私の前で小鳥さんは倒れ入院した
社長は見舞いに来る度に活動休止を試みたそうだが
私が変わり始めたことで、何か良い影響が出るかもしれない…と
小鳥さんが止めたらしい
小鳥「あんなに暗い顔をしていた皆が、自分の意志を持ってライブに出たいと言ってるの」
小鳥「その気持ちを、私は押してあげたいと思ってるわ」
小鳥「あの子達自身のためにも」
春香「でも…」
分かっている
どうしようもない状況から生まれた微かな希望
今の皆を繋ぎとめている…ライブ
それを無くしてしまえば、完全に765プロが崩れてしまうかもしれないことを
小鳥「その気持ちを、私は押してあげたいと思ってるわ」
小鳥「あの子達自身のためにも」
春香「でも…」
分かっている
どうしようもない状況から生まれた微かな希望
今の皆を繋ぎとめている…ライブ
それを無くしてしまえば、完全に765プロが崩れてしまうかもしれないことを
それだけじゃない
皆の心も折れてしまうかもしれない
だけど…
(どうしても辛くなったら、私のところに来るといい)
春香「………」
春香「社長は居ますか?」
小鳥「………」
小鳥「居るわ」
私は小鳥さんに挨拶すると
社長室のドアをノックした
皆の心も折れてしまうかもしれない
だけど…
(どうしても辛くなったら、私のところに来るといい)
春香「………」
春香「社長は居ますか?」
小鳥「………」
小鳥「居るわ」
私は小鳥さんに挨拶すると
社長室のドアをノックした
春香「失礼します」
社長「天海君…」
社長は私を見て大体の状況を理解したようだった
社長「話は音無君から聞いている」
社長「我那覇君の事も聞いているよ」
春香「え?」
社長「ああ、聞いている」
社長「今更隠すことでもない」
社長「だから、天海君」
社長「今の気持ちを聞かせてくれないか?」
春香「…はい」
社長「天海君…」
社長は私を見て大体の状況を理解したようだった
社長「話は音無君から聞いている」
社長「我那覇君の事も聞いているよ」
春香「え?」
社長「ああ、聞いている」
社長「今更隠すことでもない」
社長「だから、天海君」
社長「今の気持ちを聞かせてくれないか?」
春香「…はい」
私はライブに出たくない
例え中止にしてでも…
皆の無事を優先したい
もし足を壊したら、響ちゃんを含め皆…
ライブを終えた後、無理をしたことを後悔する
そうなるくらいなら焦らず一からやり直した方が、
もしかしたら上手くいくかもしれなし
悔やんで悲しんでる皆を見たくない
こんな不安な状態でライブをやっても
いい結果に結びつくとは思えない
自分の気持ちを吐くように伝える
社長「そうか…」
例え中止にしてでも…
皆の無事を優先したい
もし足を壊したら、響ちゃんを含め皆…
ライブを終えた後、無理をしたことを後悔する
そうなるくらいなら焦らず一からやり直した方が、
もしかしたら上手くいくかもしれなし
悔やんで悲しんでる皆を見たくない
こんな不安な状態でライブをやっても
いい結果に結びつくとは思えない
自分の気持ちを吐くように伝える
社長「そうか…」
社長「天海君」
春香「はい」
社長「天海君には、彼のハリウッドでの出来事を」
社長「もう少し詳しく話すことにしよう」
春香「え…?」
社長「ハリウッド生活を半分終え、私が彼に連絡を入れた後の話を」
春香「………」
社長「簡単に、いいかね?」
春香「…はい」
社長はゆっくりと話し始める
春香「はい」
社長「天海君には、彼のハリウッドでの出来事を」
社長「もう少し詳しく話すことにしよう」
春香「え…?」
社長「ハリウッド生活を半分終え、私が彼に連絡を入れた後の話を」
春香「………」
社長「簡単に、いいかね?」
春香「…はい」
社長はゆっくりと話し始める
社長「今回の研修で思う存分学んでくれたまえ」
社長「あの時私はそう言った」
社長「彼もそれに応えて頑張っていたよ」
社長「しかし…」
社長「たまたま彼に合わなかったのか」
社長「………」
社長「ハリウッドの残り3ヶ月間は、グループを分けて研修をする仕組みになっていてね」
社長「彼はグループに馴染むことができなかったんだ」
春香「………」
社長「あの時私はそう言った」
社長「彼もそれに応えて頑張っていたよ」
社長「しかし…」
社長「たまたま彼に合わなかったのか」
社長「………」
社長「ハリウッドの残り3ヶ月間は、グループを分けて研修をする仕組みになっていてね」
社長「彼はグループに馴染むことができなかったんだ」
春香「………」
社長「考え方が合わなかったのか…」
社長「彼は集団から離れて、いつも1人で研修を受けていたそうだ」
社長「私が連絡をする度に、彼はこう言った」
社長「たった数十人から嫌われたくらい何ともないと」
春香「………」
社長「しかし…」
社長「1人黙々と頑張る姿に嫌気が差したのか」
社長「グループにいた数人が彼に暴力を振るった」
社長「誰も見てない時に、いろいろな嫌がらせを受けたらしい」
社長「彼は集団から離れて、いつも1人で研修を受けていたそうだ」
社長「私が連絡をする度に、彼はこう言った」
社長「たった数十人から嫌われたくらい何ともないと」
春香「………」
社長「しかし…」
社長「1人黙々と頑張る姿に嫌気が差したのか」
社長「グループにいた数人が彼に暴力を振るった」
社長「誰も見てない時に、いろいろな嫌がらせを受けたらしい」
社長「それでも彼はこう言った」
社長「アイドル達のプロデューサーとして俺は負けない」
社長「皆をトップアイドルにするために、この研修を大事にしたい…と」
社長「彼はそう言って頑張っていた」
社長「頑張っていたんだがね…」
社長「研修も残り1ヶ月になったところで、彼から電話があったんだ」
社長「泣きながらこう言ったよ」
社長「帰りたい」
春香「………」
社長「アイドル達のプロデューサーとして俺は負けない」
社長「皆をトップアイドルにするために、この研修を大事にしたい…と」
社長「彼はそう言って頑張っていた」
社長「頑張っていたんだがね…」
社長「研修も残り1ヶ月になったところで、彼から電話があったんだ」
社長「泣きながらこう言ったよ」
社長「帰りたい」
春香「………」
社長「私に帰国の許可を貰おうとしたんだ」
社長「だが…」
社長「私はそれを断ってしまった」
社長「キミのためにも、アイドルの諸君のためにも」
社長「ここでやめてどうするんだと」
社長「私は怒鳴ってしまった」
春香「………」
社長「営業目的じゃない、私はただ…」
社長「彼に人として成長して欲しかった」
社長「彼が頑張った5ヶ月間を、無駄にしたくなかったんだ」
社長「だが…」
社長「私はそれを断ってしまった」
社長「キミのためにも、アイドルの諸君のためにも」
社長「ここでやめてどうするんだと」
社長「私は怒鳴ってしまった」
春香「………」
社長「営業目的じゃない、私はただ…」
社長「彼に人として成長して欲しかった」
社長「彼が頑張った5ヶ月間を、無駄にしたくなかったんだ」
社長「…これが、私の知る彼のハリウッドでの出来事だ」
春香「………」
春香「知ってたんですね…」
春香「プロデューサーさんに何があったのか」
社長「ああ、知っていた」
社長「私が日記を少ししか見せなかったのも」
社長「知らない振りをしていたのも」
社長「天海君達に余計な感情を入れないようにするためだ」
社長「純粋にがんばろうとしていたアイドルの諸君には」
社長「とても重い出来事だと思った」
社長「済まない、私の責任だ…」
社長「私を恨むかい?」
春香「………」
春香「知ってたんですね…」
春香「プロデューサーさんに何があったのか」
社長「ああ、知っていた」
社長「私が日記を少ししか見せなかったのも」
社長「知らない振りをしていたのも」
社長「天海君達に余計な感情を入れないようにするためだ」
社長「純粋にがんばろうとしていたアイドルの諸君には」
社長「とても重い出来事だと思った」
社長「済まない、私の責任だ…」
社長「私を恨むかい?」
春香「………」
春香「…いえ」
恨んだりなんかしない
社長を責めたりもしない
誰が悪いなんてこともない
社長「…ライブを」
社長「中止にすることだってできる」
春香「え?」
社長「だが、どうするかはもう…」
社長「私が決めていいことでは無いのかもしれない」
社長「天海君…キミが決めてもいい」
春香「……」
社長「もうそろそろ着く頃だ」
社長「天海君の考えを、彼や律子君達に伝えくるといい」
春香「社長…」
春香「…いえ」
恨んだりなんかしない
社長を責めたりもしない
誰が悪いなんてこともない
社長「…ライブを」
社長「中止にすることだってできる」
春香「え?」
社長「だが、どうするかはもう…」
社長「私が決めていいことでは無いのかもしれない」
社長「天海君…キミが決めてもいい」
春香「……」
社長「もうそろそろ着く頃だ」
社長「天海君の考えを、彼や律子君達に伝えくるといい」
春香「社長…」
「お疲れ様です、小鳥さん」
「お疲れ様ですー」
「お……さま…です」
プロデューサーさん達が事務所に戻ってくる
社長「さぁ…行きなさい」
私は社長室を出る
プロデューサーさんの過去…
いろいろ知った上での決断
ライブをどうするか、
選択権は私に与えられた
「お疲れ様ですー」
「お……さま…です」
プロデューサーさん達が事務所に戻ってくる
社長「さぁ…行きなさい」
私は社長室を出る
プロデューサーさんの過去…
いろいろ知った上での決断
ライブをどうするか、
選択権は私に与えられた
社長の気持ちもわかるが怒鳴ったのは激励のつもりだったんだろうがそれが失敗だったんじゃないかな
プロデューサーはそれにより自分は社長に見捨てられたみたいに感じて心が壊れたんじゃ…
最後の心の拠り所が社長で社長なら自分の気持ちをわかってくれる、だから帰国を許してくれるはずだと思ったのかな
うーむ…こういうのはどうするのが正解ってないと思うからわからない
プロデューサーはそれにより自分は社長に見捨てられたみたいに感じて心が壊れたんじゃ…
最後の心の拠り所が社長で社長なら自分の気持ちをわかってくれる、だから帰国を許してくれるはずだと思ったのかな
うーむ…こういうのはどうするのが正解ってないと思うからわからない
色々レスしたい気持ちも分かるけどちょいと無粋じゃないかね
ともかく乙
ともかく乙
春香「………」
小鳥さんはお茶の用意をして
律子さんはソファーに座っていて
プロデューサーさんとやよいはその近くに立っている
やよいは、見るだけで疲れているのが良く分かる
かなり疲労が溜まっているのだろう
春香「お疲れ様です」
P「………」
やよい「おつか…さ…です…リーダ」
春香「………」グッ
P「体は大丈夫なのか?」
春香「はい」
小鳥さんはお茶の用意をして
律子さんはソファーに座っていて
プロデューサーさんとやよいはその近くに立っている
やよいは、見るだけで疲れているのが良く分かる
かなり疲労が溜まっているのだろう
春香「お疲れ様です」
P「………」
やよい「おつか…さ…です…リーダ」
春香「………」グッ
P「体は大丈夫なのか?」
春香「はい」
律子「話は社長から聞いているわ」
春香「社長から?」
律子「ええ」
律子「それで練習を切り上げてきたの」
私が事務所に来た時には既に連絡を入れていたようだ
プロデューサーさんは律子さんに何かを告げると
やよいを連れて事務所を出て行った
春香「社長から?」
律子「ええ」
律子「それで練習を切り上げてきたの」
私が事務所に来た時には既に連絡を入れていたようだ
プロデューサーさんは律子さんに何かを告げると
やよいを連れて事務所を出て行った
律子「プロデューサー殿とやよいは社用車に戻ったわ」
律子「事務所から少し離れたところに停めてあるの」
春香「………」
ライブをどうするか
やよいは私から直接聞くのが怖いらしく
律子さんの伝言という形をとったらしい
それも、事務所から離れたところでの待機
律子「やよいは、どうしても踊れるようにならないの」
律子「その時は踊れても、すぐに踊れなくなるのよ」
春香「………」
律子「春香も分かってると思うけど、ライブまで後3日」
律子「ライブをやるなら、もう半端なことはできないわ」
律子「やよいも頑張りたいとは言ってるんだけど」
春香「そうですか」
律子「事務所から少し離れたところに停めてあるの」
春香「………」
ライブをどうするか
やよいは私から直接聞くのが怖いらしく
律子さんの伝言という形をとったらしい
それも、事務所から離れたところでの待機
律子「やよいは、どうしても踊れるようにならないの」
律子「その時は踊れても、すぐに踊れなくなるのよ」
春香「………」
律子「春香も分かってると思うけど、ライブまで後3日」
律子「ライブをやるなら、もう半端なことはできないわ」
律子「やよいも頑張りたいとは言ってるんだけど」
春香「そうですか」
今日が終わればライブまで後3日
危機感はあるつもりだ
律子「ダンスを簡単にする方法も考えたけど、それはやよいが嫌がるし」
律子「やるならやる、やらないならやらないで」
律子「ここではっきりさせて置かないと、精神的にも悪いから」
律子「ちょうどいい機会だと思うわ」
律子「春香の気持ちを聞かせてくれないかしら」
春香「はい」
危機感はあるつもりだ
律子「ダンスを簡単にする方法も考えたけど、それはやよいが嫌がるし」
律子「やるならやる、やらないならやらないで」
律子「ここではっきりさせて置かないと、精神的にも悪いから」
律子「ちょうどいい機会だと思うわ」
律子「春香の気持ちを聞かせてくれないかしら」
春香「はい」
そうですね
皆前を向いてるなら大丈夫ですよ
たとえライブを中止にしても
皆なら大丈夫
今は体の無事を優先すべきです
春香「ライブは…中止でお願いします」
律子「わかっ……」
律子「え?」
律子「中止?」
春香「はい」
皆前を向いてるなら大丈夫ですよ
たとえライブを中止にしても
皆なら大丈夫
今は体の無事を優先すべきです
春香「ライブは…中止でお願いします」
律子「わかっ……」
律子「え?」
律子「中止?」
春香「はい」
律子「どうしてなの…春香」
律子「あんなに頑張ってたじゃない」
春香「……」
律子「私最近言いなりになってた気がするの」
春香「え?」
律子「プロデューサー殿の言うことを聞いてるうちに、私自身の考え方を失くしてた」
律子「何となく心に穴が空いてた気がしてたわ」
律子「プロデューサー殿にはたかれても目を逸らさなかった春香を見て気づいたの」
律子「春香には感謝してるわ」
律子「だから、また春香にひとこと言って欲しいの」
律子「やよいも必ず踊れるようになるわ」
律子「皆のために必死に頑張ってたじゃない…春香!」
春香「中止でお願いします」
皆のためを思ってこそ
中止にするんです
律子「あんなに頑張ってたじゃない」
春香「……」
律子「私最近言いなりになってた気がするの」
春香「え?」
律子「プロデューサー殿の言うことを聞いてるうちに、私自身の考え方を失くしてた」
律子「何となく心に穴が空いてた気がしてたわ」
律子「プロデューサー殿にはたかれても目を逸らさなかった春香を見て気づいたの」
律子「春香には感謝してるわ」
律子「だから、また春香にひとこと言って欲しいの」
律子「やよいも必ず踊れるようになるわ」
律子「皆のために必死に頑張ってたじゃない…春香!」
春香「中止でお願いします」
皆のためを思ってこそ
中止にするんです
律子「……そう」
律子「伝えてくるわね」
律子さんはドアに向かって歩いて行く
ちょっと怒ってたかな
でも、もう出て行ったし
こうするべきなんだと思う
プロデューサーさんも中止にしたいって言ってたし
これで…いいんだよね
律子「伝えてくるわね」
律子さんはドアに向かって歩いて行く
ちょっと怒ってたかな
でも、もう出て行ったし
こうするべきなんだと思う
プロデューサーさんも中止にしたいって言ってたし
これで…いいんだよね
皆私を責めたりするのだろうか
でも
………………え
春香「何で…」
春香「何でここにいるの?」
伊織「………」
何が起こってるの
何で伊織がここにいるのかな
さっきそこのドア、律子さんが通ったよね
でも
………………え
春香「何で…」
春香「何でここにいるの?」
伊織「………」
何が起こってるの
何で伊織がここにいるのかな
さっきそこのドア、律子さんが通ったよね
伊織「あんたを見かけたから着いて来ただけよ」
私を外で見かけた
よく分からない
今まで部屋の外で隠れてたっていうの
春香「はは、趣味悪いね伊織」
伊織「何て言ったの?」
私の軽い皮肉を意ともせず、伊織は聞いてくる
何て言った
どういう意味
いや、もう分かっている
ここで聞くことといったら
ひとつしかない
私を外で見かけた
よく分からない
今まで部屋の外で隠れてたっていうの
春香「はは、趣味悪いね伊織」
伊織「何て言ったの?」
私の軽い皮肉を意ともせず、伊織は聞いてくる
何て言った
どういう意味
いや、もう分かっている
ここで聞くことといったら
ひとつしかない
春香「中止にする」
伊織「……」
伊織「理由を言いなさい」
春香「皆を思ってのことだよ」
その言葉が伊織は気に入らなかったようだ
近くの壁を叩いて、私に怒鳴りかけてくる
伊織「ふざけんじゃないわよ!」
何で
ライブを中止にしたことが気に入らなかったのか
私が中止にしたことが嫌だったのか
伊織はいつも私に怪訝な顔をする
伊織は皆のことを心配に思ってないのだろうか
伊織「……」
伊織「理由を言いなさい」
春香「皆を思ってのことだよ」
その言葉が伊織は気に入らなかったようだ
近くの壁を叩いて、私に怒鳴りかけてくる
伊織「ふざけんじゃないわよ!」
何で
ライブを中止にしたことが気に入らなかったのか
私が中止にしたことが嫌だったのか
伊織はいつも私に怪訝な顔をする
伊織は皆のことを心配に思ってないのだろうか
春香「もし足壊したら、響ちゃん後悔するよ?」
伊織「響は後悔しないわ」
私の問いに伊織は自信を持って即答した
それだよ
私を悩ませるその自信は
何処からやってくるの
春香「やよいも倒れるかもしれないよ」
伊織「それでもやよいは立ち続けるわ」
何で…
何でそんなに、前を向けるの
伊織「響は後悔しないわ」
私の問いに伊織は自信を持って即答した
それだよ
私を悩ませるその自信は
何処からやってくるの
春香「やよいも倒れるかもしれないよ」
伊織「それでもやよいは立ち続けるわ」
何で…
何でそんなに、前を向けるの
伊織「自分の意志を持ってるのよ」
伊織「あんたはどう?」
伊織「人の事ばかり気遣って」
伊織「他人にいつも振り回されて」
春香「仕方ないよ!」
皆の事を気にせずにはいられない
小鳥さんだってこう言った
どんな時でも、自分の事より他人の事を気づかう私だからこそ
私はそういう性格
実際そのおかげで皆はまた変われた
そうでしょ
伊織「あんたはどう?」
伊織「人の事ばかり気遣って」
伊織「他人にいつも振り回されて」
春香「仕方ないよ!」
皆の事を気にせずにはいられない
小鳥さんだってこう言った
どんな時でも、自分の事より他人の事を気づかう私だからこそ
私はそういう性格
実際そのおかげで皆はまた変われた
そうでしょ
伊織「やよいは辞めたいと言ったの?」
伊織「あんたは気遣ってるつもりでも」
伊織「中止にしたらやよいは自分のせいだって思うじゃない」
伊織「頑張ってる皆が1番可哀想じゃない」
伊織は私を睨む
これ以上に無いくらい
伊織「今度こそ、やよいの心が折れてしまうじゃない!」
伊織「あんたは気遣ってるつもりでも」
伊織「中止にしたらやよいは自分のせいだって思うじゃない」
伊織「頑張ってる皆が1番可哀想じゃない」
伊織は私を睨む
これ以上に無いくらい
伊織「今度こそ、やよいの心が折れてしまうじゃない!」
春香「私が…」
私の気遣いが皆を悲しませる
私の気遣いが…邪魔?
分からないよ
心配になるのは仕方の無いこと
するなって方が無理
私の気遣いが皆を悲しませる
私の気遣いが…邪魔?
分からないよ
心配になるのは仕方の無いこと
するなって方が無理
伊織は、私のそういう気遣いが嫌いなの
だから私の言う団結を否定して
伊織は私のことが
でも、不思議と伊織から敵意は感じなかった
伊織「いい加減にしなさいよ…」
伊織「協力なんかできるはずないじゃない」
伊織「あんた自身はどうしたいのか、それを先に言いなさいよ!」
春香「私は…私は!」
私はライブをやりたくない
そう思ってるよ!
なのに…
何で私は走ってるのだろう
だから私の言う団結を否定して
伊織は私のことが
でも、不思議と伊織から敵意は感じなかった
伊織「いい加減にしなさいよ…」
伊織「協力なんかできるはずないじゃない」
伊織「あんた自身はどうしたいのか、それを先に言いなさいよ!」
春香「私は…私は!」
私はライブをやりたくない
そう思ってるよ!
なのに…
何で私は走ってるのだろう
私が走ってるのはやよいのもと
それってつまり…
皆の事を考えないようにするとしても
私にはライブに出る理由が無いはず
なのに
何で私は走ってるの
「そう、何で走ってるの?」
私はビルの玄関で立ち止まる
私を止めた声の主は他でもない
私だった
それってつまり…
皆の事を考えないようにするとしても
私にはライブに出る理由が無いはず
なのに
何で私は走ってるの
「そう、何で走ってるの?」
私はビルの玄関で立ち止まる
私を止めた声の主は他でもない
私だった
「ここから先はもう戻れないよ」
「私自身がライブをやる理由」
「はっきりしないなら、ここを通らない方がいいと思うな」
私がライブをやる理由
春香「私は」
ライブを成功させ、プロデューサーさんを助ける
今を乗り越えて、皆とまた笑いたい
そのためにライブの練習をすることを、私は疑問に思った
「私自身がライブをやる理由」
「はっきりしないなら、ここを通らない方がいいと思うな」
私がライブをやる理由
春香「私は」
ライブを成功させ、プロデューサーさんを助ける
今を乗り越えて、皆とまた笑いたい
そのためにライブの練習をすることを、私は疑問に思った
響ちゃんの足の状態
貴音さんは気を失い
あずささんも、やよいも、他の皆も
そんな深刻な状況に、私の気持ちは砕かれた
元々私が持っていたライブをやる理由
その気持ちは今も持っている
でも
それ以外に今の私を押す気持ち
貴音さんは気を失い
あずささんも、やよいも、他の皆も
そんな深刻な状況に、私の気持ちは砕かれた
元々私が持っていたライブをやる理由
その気持ちは今も持っている
でも
それ以外に今の私を押す気持ち
足引っ張りたくありません
恩返しがしたいんだ
認めてもらうの
歌いたいと思ってる
……………………。
わたくしの好きで食しているもの…それで良いのです
春香「………」
わたくしの好きで食しているもの…それで良いのです
春香「ふふ」
やっと分かった、私の気持ち
数日間迷い続けていた私に
今ならはっきりと言える
私はライブに出たい
簡単なことだ
恩返しがしたいんだ
認めてもらうの
歌いたいと思ってる
……………………。
わたくしの好きで食しているもの…それで良いのです
春香「………」
わたくしの好きで食しているもの…それで良いのです
春香「ふふ」
やっと分かった、私の気持ち
数日間迷い続けていた私に
今ならはっきりと言える
私はライブに出たい
簡単なことだ
私は玄関から外へ駆け抜ける
「いいの?」
春香「うん、いいよ」
春香「私は、アイドルが好きだから」
ステージで歌うのが好き
私を待ってくれているファンの皆が好き
皆のために歌うのが好き
だからライブをやりたい
皆のために、私はアイドルでいたい
この気持ちを忘れたくない
「いいの?」
春香「うん、いいよ」
春香「私は、アイドルが好きだから」
ステージで歌うのが好き
私を待ってくれているファンの皆が好き
皆のために歌うのが好き
だからライブをやりたい
皆のために、私はアイドルでいたい
この気持ちを忘れたくない
春香「やよい!」
律子「春香…まだやよいには」
春香「絶対ライブ中止にしないから!」
春香「今踊れなくたっていいよ」
春香「やよいが思うままに練習しなよ!」
春香「絶対ライブやろうね!」
やよい「リー…春香…さん」
後がどうなるかなんて分からない
でも、今はライブをやりたい
それに集中したい
私はライブをやる道を選んだ
律子「春香…まだやよいには」
春香「絶対ライブ中止にしないから!」
春香「今踊れなくたっていいよ」
春香「やよいが思うままに練習しなよ!」
春香「絶対ライブやろうね!」
やよい「リー…春香…さん」
後がどうなるかなんて分からない
でも、今はライブをやりたい
それに集中したい
私はライブをやる道を選んだ
やよい「今から…練習したい…です」
律子「今から?」
春香「近くに公園があります」
その後やよいは練習を重ねた
やよいはとても楽しそうだった
夜遅くまで練習は続いた
夜の街が私達を見守っているような
そんな気がした
律子「今から?」
春香「近くに公園があります」
その後やよいは練習を重ねた
やよいはとても楽しそうだった
夜遅くまで練習は続いた
夜の街が私達を見守っているような
そんな気がした
今日はもう終わりです
絵はまた描きたくなったので描きました!
読んでくれてありがとうございます
絵はまた描きたくなったので描きました!
読んでくれてありがとうございます
うまいが伊織の顔が漢らしいな
俺的にはアンタはどう?のシーンは伊織が睨み付けるように見てる感じだった
響の足は常に冷やしてやれば少しはマシになって踊れるくらいには回復しないかな?
俺的にはアンタはどう?のシーンは伊織が睨み付けるように見てる感じだった
響の足は常に冷やしてやれば少しはマシになって踊れるくらいには回復しないかな?
なんというか振り回されてるな、色々なものに
足は冷やせばいいってもんじゃない、その場しのぎも1曲フルで踊りきれるとは思えない
人数減らすとか、内容や構成を変更するとかありそうなのに
元々の形でやるか、やめるかしかの選択肢しか結局選べないのが問題っぽくないかい?
足は冷やせばいいってもんじゃない、その場しのぎも1曲フルで踊りきれるとは思えない
人数減らすとか、内容や構成を変更するとかありそうなのに
元々の形でやるか、やめるかしかの選択肢しか結局選べないのが問題っぽくないかい?
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