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元スレ春香「いつからだろう」
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小鳥「考え事?」
春香「え、いや…」
小鳥「…次のライブ、春香ちゃんセンターだよね」
春香「……はい」
小鳥「…いろいろ不安もあるかもしれないけど、春香ちゃんなら大丈夫よ!」
春香「……」
私に元気が無いのを見て気づかってくれているのかな…
でも今は前向きになれる気がしなかった。
プロデューサーさんが帰ってきてから皆いつの間にか私の知ってるみんなじゃなくなった。
この小鳥さんも私が知ってる小鳥さんだろうか。
…どうすれば
小鳥「…春香ちゃん?」
もう考えるのが嫌になった
春香「小鳥さんは」
小鳥「え?」
春香「……小鳥さんは、私の知ってる小鳥さんですよね?」
春香「え、いや…」
小鳥「…次のライブ、春香ちゃんセンターだよね」
春香「……はい」
小鳥「…いろいろ不安もあるかもしれないけど、春香ちゃんなら大丈夫よ!」
春香「……」
私に元気が無いのを見て気づかってくれているのかな…
でも今は前向きになれる気がしなかった。
プロデューサーさんが帰ってきてから皆いつの間にか私の知ってるみんなじゃなくなった。
この小鳥さんも私が知ってる小鳥さんだろうか。
…どうすれば
小鳥「…春香ちゃん?」
もう考えるのが嫌になった
春香「小鳥さんは」
小鳥「え?」
春香「……小鳥さんは、私の知ってる小鳥さんですよね?」
小鳥「…春香ちゃん?」
春香「ちょっと妄想癖が強いけどいつも温かくて優しく皆を迎えてくれる小鳥さんですよね!」
小鳥「は、春香ちゃんどうしたの!?」
そんな顔しないでください!
春香「何でもいいから妄想してください!」
何を言ってるのか自分でも分からない…
小鳥さんに失礼なのは分かっている。
ただ私の知ってる小鳥さんでいることを確かめたかった。
春香「小鳥さんは変わってませんよね?」
ただ一言、変わってないと言って欲しかった………けど
小鳥「妄想はしなくなったわ」
返ってきた言葉は重かった。
春香「ちょっと妄想癖が強いけどいつも温かくて優しく皆を迎えてくれる小鳥さんですよね!」
小鳥「は、春香ちゃんどうしたの!?」
そんな顔しないでください!
春香「何でもいいから妄想してください!」
何を言ってるのか自分でも分からない…
小鳥さんに失礼なのは分かっている。
ただ私の知ってる小鳥さんでいることを確かめたかった。
春香「小鳥さんは変わってませんよね?」
ただ一言、変わってないと言って欲しかった………けど
小鳥「妄想はしなくなったわ」
返ってきた言葉は重かった。
春香「なんで…」
もうここに私の知ってる人はいない。
春香「一体何があったんですか?」
春香「いつから皆変わってしまったんですか?」
春香「何で私の知ってる皆はいないの?」
春香「あの頃の皆はどこへ行ったの?」
春香「何で私だけがこんな思いを…」
春香「私を置いていかないで!」
春香「…こんなの、もう嫌だ」
わけが分からない…
もうダメだ
小鳥「…春香ちゃん」
春香「………」
もうダメだと思った
小鳥「……」
ダメだと思った………けど
小鳥「…よかった」ニコッ
春香「え?」
小鳥「春香ちゃんは気づいてくれたのね」
意外な返事が返ってきた。
もうここに私の知ってる人はいない。
春香「一体何があったんですか?」
春香「いつから皆変わってしまったんですか?」
春香「何で私の知ってる皆はいないの?」
春香「あの頃の皆はどこへ行ったの?」
春香「何で私だけがこんな思いを…」
春香「私を置いていかないで!」
春香「…こんなの、もう嫌だ」
わけが分からない…
もうダメだ
小鳥「…春香ちゃん」
春香「………」
もうダメだと思った
小鳥「……」
ダメだと思った………けど
小鳥「…よかった」ニコッ
春香「え?」
小鳥「春香ちゃんは気づいてくれたのね」
意外な返事が返ってきた。
千早「わっほいはわっほいよ!春香。今日はもう寝るお。読んでくれてありがとう!」
小鳥「春香ちゃんは気づいてくれたのね」
小鳥「実はここは私の妄想が具現化した世界なのよ」
とかだったら笑う
小鳥「実はここは私の妄想が具現化した世界なのよ」
とかだったら笑う
春香「千早ちゃんそれ気に入ってるの?今日も少しずつ投下します。」
春香「え…今なんて?」
小鳥「春香ちゃん、私は妄想はしなくなったわ」
小鳥「確かに私は変わったけど、春香ちゃんにとっての皆が変わったのとはちょっと違うわ」
春香「…どういう意味ですか?」
小鳥「そうねー…」
しばらく考えていた小鳥さんはやがて口を開いた。
小鳥「まず、変わったのは春香ちゃんの周りの人だけじゃないわ」
小鳥「春香ちゃん自身も変わったの」
春香「……え?」
私自身も変わった?
春香「私も変わったんですか?」
小鳥「皆と同じようにね…」
小鳥「でも今は元の春香ちゃんに戻ってるのかな?」
春香「………」
まだよく分からない
春香「あの、よく分からないです」
小鳥「春香ちゃん」
小鳥「…今から言うことは少し信じがたいことかもしれないけど落ち着いて聞いてね?」
そのあと、ここ最近のことについて小鳥さんは語った。
小鳥「春香ちゃん、私は妄想はしなくなったわ」
小鳥「確かに私は変わったけど、春香ちゃんにとっての皆が変わったのとはちょっと違うわ」
春香「…どういう意味ですか?」
小鳥「そうねー…」
しばらく考えていた小鳥さんはやがて口を開いた。
小鳥「まず、変わったのは春香ちゃんの周りの人だけじゃないわ」
小鳥「春香ちゃん自身も変わったの」
春香「……え?」
私自身も変わった?
春香「私も変わったんですか?」
小鳥「皆と同じようにね…」
小鳥「でも今は元の春香ちゃんに戻ってるのかな?」
春香「………」
まだよく分からない
春香「あの、よく分からないです」
小鳥「春香ちゃん」
小鳥「…今から言うことは少し信じがたいことかもしれないけど落ち着いて聞いてね?」
そのあと、ここ最近のことについて小鳥さんは語った。
皆が変わり出した時と同じ頃に私も変わったこと。
私が変わってから、私は転ばなくなり無口になったこと。
皆が変わってから社長があまり事務所に顔を出さなくなったこと。
仕事はしているらしい。
そうやって小鳥さん以外は皆変わったこと。
それからその状況が2週間くらい続いたこと。
そして最近私だけがまた変わり始めたこと。
偶にだけどまた転ぶようになったこと。
口数は少ないけどまた喋り始めたこと。
そして今に至る。
春香「…そんなことが」
小鳥「覚えてる?」
記憶に無い
春香「覚えてないです」
小鳥「そう…よっぽど辛かったのね」
小鳥「皆プロデューサーさんが変わったことがショックだったんだわ」
春香「…………………」
「お前ら何やってたんだ?」
「そこは最初は右足から移動だって言ってるだろ!」
「失望したよ」
「うんざりだ」
なんとなく覚えている
私が変わってから、私は転ばなくなり無口になったこと。
皆が変わってから社長があまり事務所に顔を出さなくなったこと。
仕事はしているらしい。
そうやって小鳥さん以外は皆変わったこと。
それからその状況が2週間くらい続いたこと。
そして最近私だけがまた変わり始めたこと。
偶にだけどまた転ぶようになったこと。
口数は少ないけどまた喋り始めたこと。
そして今に至る。
春香「…そんなことが」
小鳥「覚えてる?」
記憶に無い
春香「覚えてないです」
小鳥「そう…よっぽど辛かったのね」
小鳥「皆プロデューサーさんが変わったことがショックだったんだわ」
春香「…………………」
「お前ら何やってたんだ?」
「そこは最初は右足から移動だって言ってるだろ!」
「失望したよ」
「うんざりだ」
なんとなく覚えている
小鳥「特に春香ちゃんの場合はプロデューサーさんに言われたことがとても辛かったんだと思うわ」
春香「言われたこと?」
小鳥「お前はリーダー失格だ」
春香「………」
確かに辛い
小鳥「私の目の前での出来事だったわ」
小鳥「その時からかしら、春香ちゃんが変わったのは」
春香「……」
小鳥さんの情報を元に状況を把握する。
プロデューサーさんが変わってしまったことにショックを受けた。指導も変わり、少しずつ不安やストレスが溜まっていき、言われたことはリーダー失格…
あまりにも変わった日常が辛くて私自身無意識に記憶を消していたのかもしれない。
…そんなことがあるのだろうか
春香「言われたこと?」
小鳥「お前はリーダー失格だ」
春香「………」
確かに辛い
小鳥「私の目の前での出来事だったわ」
小鳥「その時からかしら、春香ちゃんが変わったのは」
春香「……」
小鳥さんの情報を元に状況を把握する。
プロデューサーさんが変わってしまったことにショックを受けた。指導も変わり、少しずつ不安やストレスが溜まっていき、言われたことはリーダー失格…
あまりにも変わった日常が辛くて私自身無意識に記憶を消していたのかもしれない。
…そんなことがあるのだろうか
小鳥「辛い現実に耐えるために無意識に自分が変わってしまった…」
小鳥「皆そのことに気がついていないんだと思うわ」
春香「…じゃあどうして私だけまた変われたんですか?」
いつから皆が変わったのかが分からないのは、自分も変わってしまい周りを見る余裕がなかったから。しかも私はその間の記憶がない。
それが本当だとしても私だけが周りの異変に気付いたことに疑問ができる。
小鳥「それは…」
小鳥「きっと、春香ちゃんだからよ!」
春香「え?」
小鳥「どんな時でも自分の事より他人のことを気づかう…」
小鳥「そんな春香ちゃんだからこそまた変われたんだと思うわ」
…私だからこそ?
小鳥「でもよかったわ」
春香「え」
小鳥「皆レッスンから帰ってくるごとに変わっていくんだもの」
小鳥「怖くて何もできなかった」
小鳥「…そんななか春香ちゃんがまた元に戻ってくれた」
小鳥「わたし何もできなくて…」
春香「小鳥さん…」
私と同じように小鳥さんも不安でいっぱいだった
小鳥「皆そのことに気がついていないんだと思うわ」
春香「…じゃあどうして私だけまた変われたんですか?」
いつから皆が変わったのかが分からないのは、自分も変わってしまい周りを見る余裕がなかったから。しかも私はその間の記憶がない。
それが本当だとしても私だけが周りの異変に気付いたことに疑問ができる。
小鳥「それは…」
小鳥「きっと、春香ちゃんだからよ!」
春香「え?」
小鳥「どんな時でも自分の事より他人のことを気づかう…」
小鳥「そんな春香ちゃんだからこそまた変われたんだと思うわ」
…私だからこそ?
小鳥「でもよかったわ」
春香「え」
小鳥「皆レッスンから帰ってくるごとに変わっていくんだもの」
小鳥「怖くて何もできなかった」
小鳥「…そんななか春香ちゃんがまた元に戻ってくれた」
小鳥「わたし何もできなくて…」
春香「小鳥さん…」
私と同じように小鳥さんも不安でいっぱいだった
皆が変わって自分だけが取り残された孤独の中で、自分の知ってる人がいる。
それだけで安心した。
春香「私だけじゃなかったんだ…」
それだけで救われたような気がした。
心に少し余裕ができる。
春香「あれ?」
思考が少し回ったところでまた疑問ができる。
春香「どうして小鳥さんはずっと周りが見えていたんですか?」
小鳥「え?」
小鳥さんも辛かったはず
小鳥「そうねー…」
少し考える仕草を見せ、話出した
小鳥「私はいつも事務所にいるからレッスン現場にはいなかったし、プロデューサーさんとはあまり話さなかったし…」
小鳥「その分被害がすくなかったから…かしら」
小鳥「最初は皆変わってしまって辛かったわ」
小鳥「たしかに事務所の空気は重くて辛かったけど…」
小鳥「皆の辛さに比べたらたいしたことじゃないって思ったの」
小鳥「実際に春香ちゃんはこうやって元に戻ったし、きっと皆も元に戻ってくれる」
春香「………小鳥さん」
それだけで安心した。
春香「私だけじゃなかったんだ…」
それだけで救われたような気がした。
心に少し余裕ができる。
春香「あれ?」
思考が少し回ったところでまた疑問ができる。
春香「どうして小鳥さんはずっと周りが見えていたんですか?」
小鳥「え?」
小鳥さんも辛かったはず
小鳥「そうねー…」
少し考える仕草を見せ、話出した
小鳥「私はいつも事務所にいるからレッスン現場にはいなかったし、プロデューサーさんとはあまり話さなかったし…」
小鳥「その分被害がすくなかったから…かしら」
小鳥「最初は皆変わってしまって辛かったわ」
小鳥「たしかに事務所の空気は重くて辛かったけど…」
小鳥「皆の辛さに比べたらたいしたことじゃないって思ったの」
小鳥「実際に春香ちゃんはこうやって元に戻ったし、きっと皆も元に戻ってくれる」
春香「………小鳥さん」
春香「皆元に戻れますよね?」
小鳥「ええ」
春香「プロデューサーさんも元に戻れますよね?」
小鳥「ええ」
春香「私たちのこと嫌いになんかなってませんよね?」
小鳥「春香ちゃん」
小鳥「私はみんなのことを信じてるわ」
そう言って小鳥さんは
バタンッ…
その場に倒れた
小鳥「ええ」
春香「プロデューサーさんも元に戻れますよね?」
小鳥「ええ」
春香「私たちのこと嫌いになんかなってませんよね?」
小鳥「春香ちゃん」
小鳥「私はみんなのことを信じてるわ」
そう言って小鳥さんは
バタンッ…
その場に倒れた
千早「わっほいもちろんよ!今日はもう寝るお、読んでくれて感謝わっほい!」
……………………………
……………………………
……………………………
ストレスによる疲れが原因だったらしい。
病院の待合室で社長にそう告げられた。
小鳥さんが倒れた後偶然事務所に訪れた社長の的確な対応のおかげで、事は大きくならずに済んだ。
社長「命に問題はない、休めば回復するそうだが、まだ動くのはいけないらしい」
社長「しばらくは病院で安静にしていた方がいいと報告があったよ」
春香「そうですか……」
考えてみれば分かることだった。
プロデューサーさんの影響で皆が変わりだした頃からずっと1人で今の状況に耐えてきた。
まるで顔だけ似た別人の集団の中で1人黙々と仕事をして耐えてきた。
いつまで続くかも分からない状況に耐えてきた。
そんななか1人が元の状態に戻りだした。
久しぶりの親近感に心が落ち着き、同時に溜まっていた疲れが一気に溢れかえったんだろう。
夕方になっても小鳥さんは目を覚まさなかった。
小鳥さん…
大したことないなんて勘違いもいいところです
……………………………
……………………………
ストレスによる疲れが原因だったらしい。
病院の待合室で社長にそう告げられた。
小鳥さんが倒れた後偶然事務所に訪れた社長の的確な対応のおかげで、事は大きくならずに済んだ。
社長「命に問題はない、休めば回復するそうだが、まだ動くのはいけないらしい」
社長「しばらくは病院で安静にしていた方がいいと報告があったよ」
春香「そうですか……」
考えてみれば分かることだった。
プロデューサーさんの影響で皆が変わりだした頃からずっと1人で今の状況に耐えてきた。
まるで顔だけ似た別人の集団の中で1人黙々と仕事をして耐えてきた。
いつまで続くかも分からない状況に耐えてきた。
そんななか1人が元の状態に戻りだした。
久しぶりの親近感に心が落ち着き、同時に溜まっていた疲れが一気に溢れかえったんだろう。
夕方になっても小鳥さんは目を覚まさなかった。
小鳥さん…
大したことないなんて勘違いもいいところです
社長「音無君がこんなことになっていたとはねぇ」
社長「…彼の付き添いがあるからとはいえ、事務所にもっと顔を出して状態を確認するべきだった」
春香「…プロデューサーさんの付き添い?」
社長「彼の状態もある」
社長「前ほど酷くなくなったとは思うが…」
社長「できるだけ仕事現場には私も同席するようにしていてねぇ」
春香「………」
社長「…彼の付き添いがあるからとはいえ、事務所にもっと顔を出して状態を確認するべきだった」
春香「…プロデューサーさんの付き添い?」
社長「彼の状態もある」
社長「前ほど酷くなくなったとは思うが…」
社長「できるだけ仕事現場には私も同席するようにしていてねぇ」
春香「………」
社長「………」
社長「今回の事にはとても責任を感じている」
春香「え?」
社長「彼をハリウッドに行かせたのは私だ」
社長「彼の判断に任せたが、止めようと思えば止めることができた」
社長「今でも私が彼についていながら不甲斐ない…」
社長「物事に関して1番責任があるのはトップの人間だ」
社長「私がもっとしっかりしていればこんなことには…」
春香「………」
そんなことないです
誰が悪いなんてことはない…
社長「音無君のこともある、これからはできるだけ春香君達のところにも顔を出そうと思うよ」
社長「音無君のことは私が引き受けるから大丈夫だ」
春香「社長…」
皆も無理をしているはず…
プロデューサーさんも…
これ以上皆を小鳥さんと同じ目に合わせたくない。
小鳥さんのがんばりも無駄にしたくない
また皆でライブを成功させたい…
私はひとこと、決意した
春香「私、がんばります!」
社長「今回の事にはとても責任を感じている」
春香「え?」
社長「彼をハリウッドに行かせたのは私だ」
社長「彼の判断に任せたが、止めようと思えば止めることができた」
社長「今でも私が彼についていながら不甲斐ない…」
社長「物事に関して1番責任があるのはトップの人間だ」
社長「私がもっとしっかりしていればこんなことには…」
春香「………」
そんなことないです
誰が悪いなんてことはない…
社長「音無君のこともある、これからはできるだけ春香君達のところにも顔を出そうと思うよ」
社長「音無君のことは私が引き受けるから大丈夫だ」
春香「社長…」
皆も無理をしているはず…
プロデューサーさんも…
これ以上皆を小鳥さんと同じ目に合わせたくない。
小鳥さんのがんばりも無駄にしたくない
また皆でライブを成功させたい…
私はひとこと、決意した
春香「私、がんばります!」
……………………………
……………………………
……………………………
春香「もう夜になってたんだ」
今日はもう帰宅したらどうかね?という社長の言葉に甘えて私は病院を後にした。
家に帰ろうと歩いていると体が軽いことに気づく
春香「あ、そいや事務所にバッグ置きっぱなしにしてたっけ」
取りにいかないと…
春香「こっから事務所近かったよね」
バッグを取りに行くために私は事務所に向かった。
……………………………
……………………………
春香「もう夜になってたんだ」
今日はもう帰宅したらどうかね?という社長の言葉に甘えて私は病院を後にした。
家に帰ろうと歩いていると体が軽いことに気づく
春香「あ、そいや事務所にバッグ置きっぱなしにしてたっけ」
取りにいかないと…
春香「こっから事務所近かったよね」
バッグを取りに行くために私は事務所に向かった。
…………………………
春香「ふぅ…ついたついた」
幸い近かったこともあり、あまり時間がかからずに事務所に着いた。
春香「誰か…いるのかな?」
階段を上がった私はまだ中が明るいのを確認する。
誰か仕事から帰ってきた?
今日夜遅くまで仕事ある人居たっけ?
いろんな疑問を抱えながら中に入る。
春香「こんばんわ…」ガチャ
そこにいたのは
「…春香か」
プロデューサーさんだった
春香「ふぅ…ついたついた」
幸い近かったこともあり、あまり時間がかからずに事務所に着いた。
春香「誰か…いるのかな?」
階段を上がった私はまだ中が明るいのを確認する。
誰か仕事から帰ってきた?
今日夜遅くまで仕事ある人居たっけ?
いろんな疑問を抱えながら中に入る。
春香「こんばんわ…」ガチャ
そこにいたのは
「…春香か」
プロデューサーさんだった
P「………」
春香「………」
P「………」
春香「………」
…長い沈黙。
お互い目を逸らさないまま、このまま時間がずっと続くような気さえもした。
が、やがてプロデューサーさんは口を開いた。
P「明日の仕事の最後の付き添いは春香だったな」
春香「え?」
P「仕事が終わった後居残り練習だ」
P「」
春香「………」
P「………」
春香「………」
…長い沈黙。
お互い目を逸らさないまま、このまま時間がずっと続くような気さえもした。
が、やがてプロデューサーさんは口を開いた。
P「明日の仕事の最後の付き添いは春香だったな」
春香「え?」
P「仕事が終わった後居残り練習だ」
P「」
>>86
とりあえず見なかったことにお願いしますm(_ _)m
とりあえず見なかったことにお願いしますm(_ _)m
春香「プ、プロデューサーさん」
パソコンを眺めていたプロデューサーさんはふと顔を上げて私に目を向ける。
P「こんな時間にどうしたんだ?」
春香「ちょっと忘れ物を…」
P「なるほどな…」
P「音無さんの件は聞いている、春香にも迷惑をかけてしまったな」
春香「いえ、そんなことは」
久しぶりに会ったのもあり、社長の言う通りプロデューサーさんの状態が以前に比べて少し良くなっているのが見てわかった。
社長、感謝します。
ハリウッドに行く前の、あの頃のプロデューサーさんを見たような気がして私は少し嬉しくなった。
パソコンを眺めていたプロデューサーさんはふと顔を上げて私に目を向ける。
P「こんな時間にどうしたんだ?」
春香「ちょっと忘れ物を…」
P「なるほどな…」
P「音無さんの件は聞いている、春香にも迷惑をかけてしまったな」
春香「いえ、そんなことは」
久しぶりに会ったのもあり、社長の言う通りプロデューサーさんの状態が以前に比べて少し良くなっているのが見てわかった。
社長、感謝します。
ハリウッドに行く前の、あの頃のプロデューサーさんを見たような気がして私は少し嬉しくなった。
P「ただ…」
P「何で事務所に居たんだ?」
P「今日は春香はオフじゃなかったのか?」
春香「そうでしたけど…なんとなくきちゃいました」
P「なんとなく?」
P「何をやってるんだ」
春香「え?」
P「お前にそんな余裕は無い、分かってるのか?」
P「そんな暇があるなら基礎トレーニングでもやるんだ」
春香「………」
何がプロデューサーさんをそうさせるんですか?
P「いいか、俺が今求めているのは練習量だ」
P「特に春香はリーダーで次のライブのセンターなんだ」
P「お前がそんなんでどうする」
春香「………」
プロデューサーさんに何があったのか分からないけど、本当はプロデューサーさんも辛いんですよね?
私、がんばります
プロデューサーさんの事も私信じてます
P「やっぱりお前にリーダーは無理だ」
春香「…!」
うっ…以前似たようなことを言われた気がする
いつかの出来事に頭が締め付けられる
P「何で事務所に居たんだ?」
P「今日は春香はオフじゃなかったのか?」
春香「そうでしたけど…なんとなくきちゃいました」
P「なんとなく?」
P「何をやってるんだ」
春香「え?」
P「お前にそんな余裕は無い、分かってるのか?」
P「そんな暇があるなら基礎トレーニングでもやるんだ」
春香「………」
何がプロデューサーさんをそうさせるんですか?
P「いいか、俺が今求めているのは練習量だ」
P「特に春香はリーダーで次のライブのセンターなんだ」
P「お前がそんなんでどうする」
春香「………」
プロデューサーさんに何があったのか分からないけど、本当はプロデューサーさんも辛いんですよね?
私、がんばります
プロデューサーさんの事も私信じてます
P「やっぱりお前にリーダーは無理だ」
春香「…!」
うっ…以前似たようなことを言われた気がする
いつかの出来事に頭が締め付けられる
春香「……」
P「もうライブまで2週間きっている…くそっ」
やっぱり私には無理なのかな?
でも諦めたくない。
さっき決意したばかりじゃん!
(春香ちゃんなら大丈夫よ!)
(私は皆を信じてるわ)
春香「私、がんばります」
プロデューサーさんにひとことそう言った。
P「いや、そうはいかない」
P「もう時間がない、リーダーを交代する」
春香「そ、そんな」
P「今からならまだ間に合うからな」
春香「何でですか!」
ここで私がリーダーを降りてしまったらダメな気がする。
何もかも終わってしまう気がする。
…そんなの嫌だ
またあの頃のように皆でライブを成功させる
今度は私が皆を…
P「お前にはもう任せられない」
春香「…嫌です」
P「!」
私はプロデューサーさんを真っ直ぐ見て言った。
春香「私はリーダーです」
P「もうライブまで2週間きっている…くそっ」
やっぱり私には無理なのかな?
でも諦めたくない。
さっき決意したばかりじゃん!
(春香ちゃんなら大丈夫よ!)
(私は皆を信じてるわ)
春香「私、がんばります」
プロデューサーさんにひとことそう言った。
P「いや、そうはいかない」
P「もう時間がない、リーダーを交代する」
春香「そ、そんな」
P「今からならまだ間に合うからな」
春香「何でですか!」
ここで私がリーダーを降りてしまったらダメな気がする。
何もかも終わってしまう気がする。
…そんなの嫌だ
またあの頃のように皆でライブを成功させる
今度は私が皆を…
P「お前にはもう任せられない」
春香「…嫌です」
P「!」
私はプロデューサーさんを真っ直ぐ見て言った。
春香「私はリーダーです」
P「………」
春香「………」
P「………」
春香「………」
…長い沈黙。
お互い目を逸らさないまま、このまま時間がずっと続くような気さえもした。
が、やがてプロデューサーさんは口を開いた。
P「明日の仕事の最後の付き添いは春香だったな」
春香「え?」
P「仕事が終わった後居残り練習だ」
P「いいな?」
春香「………はい」
私は小さく、でもはっきりと返事した。
春香「………」
P「………」
春香「………」
…長い沈黙。
お互い目を逸らさないまま、このまま時間がずっと続くような気さえもした。
が、やがてプロデューサーさんは口を開いた。
P「明日の仕事の最後の付き添いは春香だったな」
春香「え?」
P「仕事が終わった後居残り練習だ」
P「いいな?」
春香「………はい」
私は小さく、でもはっきりと返事した。
……………………
……………………
……………………
春香「ふぅ…」
家に帰り、食事、入浴、一通り終わらせた私は寝る前に明日のスケジュールの確認をしていた。
明日は午後から仕事だ。
春香「仕事あるし、明日は朝から事務所に行ってもいいよね」
勘違いで事務所に行くなんて、自分でも恥ずかしい
(仕事が終わった後居残り練習だ)
春香「…………」
春香「リーダーとして認めてくれたのかな?」
ふと、飾ってある写真に目が止まった。
アリーナライブのときの写真だ。
春香「………」
…ポンッ
私は軽く頭を叩いた。
春香「居残り練習だってなんだってやっちゃいますから」
よしっと気合いを入れた私は、そのまま眠りについた。
……………………
……………………
春香「ふぅ…」
家に帰り、食事、入浴、一通り終わらせた私は寝る前に明日のスケジュールの確認をしていた。
明日は午後から仕事だ。
春香「仕事あるし、明日は朝から事務所に行ってもいいよね」
勘違いで事務所に行くなんて、自分でも恥ずかしい
(仕事が終わった後居残り練習だ)
春香「…………」
春香「リーダーとして認めてくれたのかな?」
ふと、飾ってある写真に目が止まった。
アリーナライブのときの写真だ。
春香「………」
…ポンッ
私は軽く頭を叩いた。
春香「居残り練習だってなんだってやっちゃいますから」
よしっと気合いを入れた私は、そのまま眠りについた。
……………………
春香「…ん」
春香「今日は晴れてるね」
目が覚めた私はカーテンを開け、外の様子を確認する。
今日は日差しがさしていて気分がいい。
春香「よぉーし、がんばるぞ」
支度を済ませた私は、事務所に向かった。
春香「…ん」
春香「今日は晴れてるね」
目が覚めた私はカーテンを開け、外の様子を確認する。
今日は日差しがさしていて気分がいい。
春香「よぉーし、がんばるぞ」
支度を済ませた私は、事務所に向かった。
春香「おはようございます!」
事務所には誰もいなかった。
仕事…にしては早いような、私が早く来すぎたのかな?
そんなことを考えているとき、私を呼ぶ声がした。
「天海君」
社長だった。
事務所には誰もいなかった。
仕事…にしては早いような、私が早く来すぎたのかな?
そんなことを考えているとき、私を呼ぶ声がした。
「天海君」
社長だった。
春香「社長!」
社長「はは、昨日の今日だねぇ、元気そうで何よりだ」
春香「あの、小鳥さんは?」
社長「ああ心配ない」
社長「昨日あの後目を覚ましてねぇ」
社長「本人は大丈夫だそうだが、医師によるとまだ何日か休んだ方が良いということらしい」
社長「一通り皆の顔を見たら、また音無君のところに行くつもりだよ」
春香「そうですか…」
小鳥さんが目を覚ましたことを知って、私は安心した。
春香「昨日はありがとうございました」
社長「はっは、天海君も次のライブに向けて頑張ってくれたまえ」
私は荷物を置くと外へと向かう
社長「どこか行くのかい?」
春香「ランニングですよ、ランニング!」
外へ出た私は軽く準備運動をしてランニングを始めた。
社長「はは、昨日の今日だねぇ、元気そうで何よりだ」
春香「あの、小鳥さんは?」
社長「ああ心配ない」
社長「昨日あの後目を覚ましてねぇ」
社長「本人は大丈夫だそうだが、医師によるとまだ何日か休んだ方が良いということらしい」
社長「一通り皆の顔を見たら、また音無君のところに行くつもりだよ」
春香「そうですか…」
小鳥さんが目を覚ましたことを知って、私は安心した。
春香「昨日はありがとうございました」
社長「はっは、天海君も次のライブに向けて頑張ってくれたまえ」
私は荷物を置くと外へと向かう
社長「どこか行くのかい?」
春香「ランニングですよ、ランニング!」
外へ出た私は軽く準備運動をしてランニングを始めた。
タッタッタッタ………
風が気持ちいい
自分でもびっくりするくらい気分がいい。
このままライブも成功するんじゃないか
そんな気さえするほど気分がよかった
「あ、春香さん」
走っていると声がかかった。
春香「亜美、真美…」
亜美と真美だった。
亜美「ランニング中ですか?」
真美「ファイトです!春香さん」
………………………
このまま上手くいくわけないよね
やっぱり2人の敬語には慣れない。
風が気持ちいい
自分でもびっくりするくらい気分がいい。
このままライブも成功するんじゃないか
そんな気さえするほど気分がよかった
「あ、春香さん」
走っていると声がかかった。
春香「亜美、真美…」
亜美と真美だった。
亜美「ランニング中ですか?」
真美「ファイトです!春香さん」
………………………
このまま上手くいくわけないよね
やっぱり2人の敬語には慣れない。
春香「う、うん…2人とも仕事頑張ってね」
亜美真美「はい!」
それでは失礼します、という2人を見送り私1人そこに残った。
……………………
春香「はぁ…」
何ともいえない気持ちでランニングを再開した私は、一通り周って事務所に戻った。
そのまま事務所に入ろうとした私にまた声がかかる。
「お…春香か?」
春香「響ちゃん…」
響ちゃんだった。
亜美真美「はい!」
それでは失礼します、という2人を見送り私1人そこに残った。
……………………
春香「はぁ…」
何ともいえない気持ちでランニングを再開した私は、一通り周って事務所に戻った。
そのまま事務所に入ろうとした私にまた声がかかる。
「お…春香か?」
春香「響ちゃん…」
響ちゃんだった。
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