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元スレ京太郎「牌のおねえさんフォーエバー」

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みんなの評価 : ★★★
タグ : - 京太郎 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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951 = 1 :


――結論から言えば、試合は、照さんが制した。

最初は圧倒されていた照さんだが、徐々に点数を伸ばし、終盤にトップに役満を直撃させて、見事に逆転劇を決めた。



「……この場をお借りして、言いたいことがあります」


そして、試合後の会見。

いつものような営業スマイルではなく、素の雰囲気のまま、マイクを握って。


「須賀プロ……いえ、京ちゃん」


息を呑む音が、聞こえた。

952 = 1 :


迷いのない、真っ直ぐな瞳で、


「……私に」


「私のために、一生お菓子を作ってください」


そう、告白を、した。

953 :

告白キター

954 :

照ルート7話、終わりです
はやりんルートでは京太郎への感情がわからないままに終わった照でしたが、こっちでは頑張りました


あと>>748のはやりんVS照の京太郎争奪麻雀、の筈が淡が完全に食っちゃいました。申し訳ない
というか、下手すると淡がヒロイン乗っ取ろうとするから困る
京淡単独スレでも立てるべきなのかしら


今回はここで中断します
照ルートも次回で完結予定です

それでは、ありがとうございました

955 :

エンダアアアアアアアアアアアアアアアアアア

956 :

乙です
細かいことですけど、>>915は好意でなく厚意の方が京太郎がナルシストに見えなくて無難かと思います

957 = 953 :


エンダアアアアアア

958 :


味噌汁じゃないとこがイイね!

959 :

>>956
あ、そこは誤字です。おっしゃる通り厚意のつもりだったんですが間違えました
ご指摘ありがとうございます

960 :

単独スレ路線いいゾ~これ

961 :


でもロンで8000オールって……

962 :

乙でした。

あわあわ、ロンで8000オールだと...

963 = 1 :

ああああああ……すいません、ロンとツモ書き間違えました


>>946

「ツモ! 8000オール!!」

に修正お願いします……


あと、>>749でリク貰っているんですけれど、このスレで消化できるか微妙なので
このスレが終わったら
京太郎「マイ・フェア・アラウンドフォーティ」ってスレタイの小ネタスレみたいなの立てる予定なので、そっちの方で消化しようかと思います

それでは、こんどこそ今夜はここで中断します

967 :

乙乙
単独いい
実にいい

968 :

これは刺されるな

969 :

宮永ホーンに?

970 = 1 :


【手を繋いで、歩いていこう】



京太郎「……すいません。ちょっと、通してください」


報道スタッフや警備の人たちを掻き分けて、照さんの前へと向かう。

カメラのフラッシュやら空気を読まない質問やらが少し鬱陶しいが、どうでもいい。

今、何よりも大事なのは――


京太郎「……照さん」

「……」


ほのかに赤く染まった照さんの頬。

それが意味するところは、風邪などではないのだろう。


京太郎「……聞いてください、俺の話を」



コクリと、照さんが頷く。


伝えよう。俺の、思っていることを。

971 = 1 :


京太郎「……正直、言うと。俺、照さんのことがよくわからなかったんです」

「……」


お姉さんぶる先輩で、お菓子が好きな天然さん。

お酒に弱くて、変なところで頑固になるところがある人。

色々と面倒を見てくれた人だけど、逆にこっちが照さんの世話をすることも何度かあった。

咲という幼馴染の姉。


俺にとって宮永照という人は、その程度の認識だった。

一緒に旅行に行って、同棲するようになるまでは。


京太郎「……照さんって。本当に、美味しそうに俺の作ったお菓子とか、食べてくれるんですよね」

「……うん」


照さんが何を考えているのかわからなかった。

けれどそれは、照さん自身が、俺のことをどう思っているかを、分かっていなかったんだと思う。

972 = 1 :


京太郎「照さん」

「……うん」


照さんの手をとって、ぎゅっと握る。



京太郎「……一緒に暮らして、ご飯を食べたり、買い物に行ったりして、思ったんです」

「……うん」




京太郎「照さんが、俺の中で――本当に一番、幸せにしたい女性なんだって」


「!」



彼女の体が、小さく震えた。



京太郎「だから、照さん」


京太郎「俺に毎日、あなたのために、お菓子を作らせてください!」




「……はい!」

973 = 1 :


手を取り合って、抱き合って、キスをして。

空気を読めない報道スタッフたちにパシャパシャと写真を撮られるが、気にしない。


京太郎「大好きです、照さん」

「私も……大好き。京ちゃんのこと、愛してる」


とても大人の恋愛とは言いがたい、子どもみたいなやり取りだけど、それでいいんだと思う。

俺がいて、照さんがいて――それで、幸せなんだから。

974 = 1 :


――そして。


「……京ちゃん、お姉ちゃん……」

はやり「おめでとう……だね」

「あーあー……負けちゃった、か」


正々堂々と戦って、負けた。

もし、たった一つ何かが変わっていれば、結果は変わったかもしれないけれど。


「ふー……今日はヤケ酒だー!!!」

はやり「……そうだね。はやりも付き合うよ☆」

「お姉ちゃん……京ちゃん……幸せに、ね……」





「お酒飲んで、忘れて! きょーたろがフったこと後悔するくらい、イイオンナになってやるんだからー!!!!」

975 = 1 :


――だなんて、いっても。


「……ううう……きょーたろぉ……」

「やっぱり、忘れるなんて無理だよぉ……」


お酒を飲めば飲むほど、忘れようとすればするほど、彼への想いは強くなる。

結婚まで考えた相手をすぐに忘れるというのが、無理な話なのである。


はやり「……じゃあさ、こういうのは、どうかな」

「う?」

はやりが、アルコールで火照った頬をパタパタと仰ぎながら、指を立てる。


はやり「いっそのこと、ホントに京くんをこっちに乗り換えさせちゃうとか☆」


「……え!? ええっ!?」


爆弾発言。
所謂寝取りというもので、牌のおねえさんの口から出る言葉とはとても思えなかった。


「……それ! いいかも!!」

「えぇっ!!? ちょっと、二人とも!?」


そして、それに乗っかる賛同者が一人。

最初は、咲がストッパーのような役目となっていたが、次第に熱狂していく二人に乗せられていき――



「それじゃあ!」

「きょーたろー寝取り同盟!!」

はやり「ここに成立、だね!」



――ここに、不穏な響きを持つ同盟が成立した。


……彼女たちが前を向いて歩いていけるのなら、それもまた、いいのかもしれない。

少なくとも、京太郎と照の幸せな新婚生活までには、まだまだ困難が待ち構えているようだった。

976 = 1 :


――後日。

あの日の告白は、非常に大きく報道された。


逆転を決めた照さんの試合の内容はそっちのけで、こっちの方をメインに取り上げられることばかりである。


……いや、あの試合の後に、あの告白だったからこそメディアもここまで食い付くのかもしれないが。






「京ちゃん、何か考え事?」

京太郎「あ、いえ。何でもないです」


そう答えると、照さんが少し不満そうな表情を浮かべた。

977 = 1 :


「……むぅ」

京太郎「照さん?」

「他人行儀だなって」


照さんが、人差し指を俺の唇へ。


「結婚するのに。これだと、今までと変わらない」


……確かに、そうだけど。

しかし、そうは言っても、中々難しいもので。


京太郎「そ、それじゃあ……」

「……」


ゴクリ、と喉を鳴らす。

何だか変に緊張する。


京太郎「――照、これからも、よろしくな!」

「……うん、よくできました」


不機嫌そうな顔から一点して、笑顔でお姉さんぶる照さん。

相変わらず、現金なところがある人だ。

978 = 1 :


本当に、まるで子どものようなやり取り。

いい年した大人のする恋愛ではない。

初々しいを通り越して、痛々しいと思われるかもしれない。


でも。



「これからも、ずっと――大好きだよ、京ちゃん」



それで、いいんだと思う。

これからずっと、照さんと歩んでいければ。

一緒に、大人になっていけば。


それでいいんだって思える俺も――結構、現金なんだろうなぁと、今更ながらに思った。

979 = 1 :








「カン」





982 :

乙! てるかわ!

983 = 1 :


【フォーエバー】



はやり「最近ね、思うんだ」

京太郎「んー?」


小鍛治プロ、三尋木プロ、野依プロとの対局を終えた次の日。

はやりと二人でのんびりと居間でテレビを見ていると、はやりが唐突に。



はやり「みーんな牌のおねえさんで、牌のおにいさんなんじゃないかって」

京太郎「はは、なんだそれ」


テレビには、新しい牌のおねえさんが映っている。

子どもたちの笑顔に囲まれて、本当に楽しそうに仕事をしていた。



はやり「ホラ、はやりはもう、番組自体は降板しちゃったけど――それでもまだ、『牌のおねえさん』って呼んでくれる人がいるでしょ?」

京太郎「ああ……」



番組の役割で言えば、牌のおねえさんはもう引退しているが。

それでもまだ、『牌のおねえさんと言えば瑞原はやり』と言われることも多い。

984 = 1 :


はやり「おばあちゃんになっても、応援してくれてる人たちがいて」


はやり「はやりに憧れて、プロを目指すって子たちもいる」


はやり「そんなはやりを――みんな、牌のおねえさんって、呼んでくれてる」



はやり「だから、牌のおねえさんってさ」


はやり「番組内での役目とかじゃなくって」


はやり「みんなに夢とか、憧れとか、そういうのを分けてあげるお仕事なんじゃないかって」



はやり「そしたら、はやりたちはみんな、そういうお仕事をしてるんじゃないかって」




はやり「改めて――そんな風に、思ったんだ」

985 = 1 :


京太郎「そっか……確かに、そうかもしれないな」

はやり「でしょー?」


はやり「だから、京くんも!」

はやり「まだまだ若い子たちには、負けてられないね☆」


京太郎「……そうだな!」

986 = 1 :


テレビで活躍をしている雀士たちを見て、憧れる人たちがいる。

俺がプロになってもう何十年も経ち、未だに例のジンクスは強く根付いているが――それでも、プロ雀士を目指す女子たちは多い。


そうしてプロになり、今度は夢を与える側になって。

また、その活躍を見た子どもが、プロ雀士を目指し――という風に。



京太郎「きっと、ずっと続いていくんだろうなぁ」

はやり「うん!」



だから、牌のおねえさんは、きっといつまでも。

みんなの前で活躍し続けている。


きっと、それこそ――永遠に。



京太郎「……よし! まだまだ、頑張るぞ!」

はやり「一緒に、ね☆」



これからも。

しわしわになって、足腰が立たなくなっても、最愛の人と一緒に。

手を取り合って頑張っていきたいと、そう思った。

987 = 1 :








「カンッ」






988 = 955 :


京淡単独スレ期待して待っ照

989 = 1 :

というわけで、牌のおねえさんフォーエバーはこれで完結です
ほぼ出オチのようなスレでしたが、おかげさまで完結までもっていくことができました

他のプロ勢やアナウンサー勢もまだいくらか話を書いていきたいと思っているので、また別スレを立てようかと思います
いただいたリクもまだ残っていますし


それでは、このスレはここで終わります

今まで、ありがとうざいました!!

990 :

グランドフィナーレ乙
次回作も楽しみにしてます

991 :

乙乙
楽しませてもらったよー

992 :

乙、いいスレだったありがとう
戒能さんの√解禁されることを願っている

993 :

乙乙ー
楽しませてもらいました
次スレも期待してます

994 :

この半年間楽しかった。ありがとうありがとう

995 :

最後の最後に大量投下乙

次は残念美人菫さんルートを期待してます

998 :

乙乙

999 :

お疲れ様でした
はやりん可愛い

1000 = 982 :

1000なら京咲の話が見れる


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