元スレ八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「その3だよ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
801 :
完結するのに2年くらいかかりそう(小並感)
802 :
乙乙
今までこのssで何回も思ったけど今回が一番続きが気になる
803 = 750 :
深夜に俺ガイルと書き込んだ俺氏惨状・・・じゃない、参上!「さんじょう」って書いて真っ先にでた候補が「惨状」ってなんなんだよ・・・。
アイマスのことは全然知らないけど、なんか楽しい。
804 :
>>800
レゲー好きなんじゃね? もしくは>>1が世代なんじゃん?
805 = 752 :
スーファミは父親がゲーム好きなら案外持ってる
806 :
スーファミでレゲー呼ばわりされるのか…
807 :
ちょっと765プロの方々に今朝作った苺おにぎりを差し入れしてきます
808 :
>>803
予測変換とかアイマス知らないとかわざわざ言わなくていいし上で一度言われてんのにageんなks
809 :
臭いものにわざわざ触れるのはやめましょう
810 :
うん、凛の憧れてるアイドルはなんとなく想像ついてた
八幡がやよいに握手してもらってサインもらって号泣
↓
凛嫉妬とかないだろうか
811 :
俺だけかもしれないが貴音、やよい、千早の面子に違和感
いや、物語的にはラーメン屋のアレで貴音、ヒッキーの好きなやよい、凛の憧れとして妥当な千早なんだろうけど
なんか、はるちはやよのイメージが強いんだよなぁ
あと、全然関係ないんだけどこの世界ってDS勢とか961プロとかどうなってんだろ?
あとは東豪寺プロとか西園寺プロとか新幹少女とか、グリマス勢とか
812 :
木星は753・・・じゃない315プロがこのSSの世界にも最近出来て
もう移っているとか?
813 :
>>811
ラジオの影響…?
乙でした
814 = 811 :
>>813
それだ!中の人の影響だわ
ミンゴス→ニゴちゃんの構図に嫉妬する先生、でもなんだかんだ言ってえりんごすの構図になるが好きなのを思い出した
815 :
きてたか
乙
816 :
貴音で三人組と聞くとフェアリーしか思い浮かばないからこの三人組はすげぇ違和感ある
まぁ物語上仕方ないんだろうけども
817 :
お前らの好きなカプなんて聞いてねーんだよ
818 :
自分の好みでユニット組めるのがアイマスの良い所だと思う。
820 :
千早Pの俺としては千早が出てくれただけでも満足
821 :
貴音と初めて会ったラーメンの回のときに楓さんがフラグ(?)立ててたけど、楓さんの臨時プロデュースもやるのかな?
822 :
>>811
ニュージェネ出演なら島村さんとの対比で春香来てただろうね
>>797
千早の胸が?
823 :
>>806
発売が1990年だしレゲーっちゃレゲーになるんじゃね
ネオジオと同時期って言うとレゲー感がすごくなる
824 :
>>822
千早の胸が盛り上がる?
72バカなこと言ってんだ
そんかことあるわけないだろ
825 :
更新するぞー!! 日付が変わったら!
に、二時が目標かな……?
826 :
いつまでも待ってます
828 :
楽しみにしときます
829 :
寝れなくなったじゃねーか!!!
超嬉しいけどね!!!!
830 :
まってるよ
831 :
楽しみです~~
832 :
これは起きざるをえない
833 :
待ってます。
834 :
よっしゃーそろそろ投下するよ~
836 = 1 :
*
「まだ私が中学生の頃ね。テレビで千早さんをたまたま見かけたの」
そう言う彼女の声は、どこか無邪気さを感じさせた。
「すっごく奇麗で、でもどこか力強さを感じて、それで……思わず聴き入るくらい、歌が上手だった」
少しばかり頬を紅潮させ、照れたようなその表情。
「ほとんど歳も変わらないのに、画面の向こうで歌う千早さんが、凄く輝いて見えたんだ」
時折想いを馳せるように虚空を見つめ、行き場の無い思いをたぐり寄せるように、胸の前で手と手を組む。
「思えばそれがきっかけで、私はアイドルを目指したんだよね。まさか、ダメ元で応募した書類が通るとは思わなかったよ」
837 = 1 :
まるで当時を思い出すように苦笑し、そして、再びこちらに向き直る。
「元々歌うのは好きだったんだけど、その時テレビで千早さんの歌を聴いて、もっと上手くなりたいって思ったんだ」
真剣に言葉を紡ぐ彼女には、誤摩化しだとか、偽りの気持ちは少しも感じられない。
「あの時は、本当に感動したなぁ。……でも、その時こうも思ったんだ」
憧れを語るその瞳は、まるで夢を語る幼き少女のようでーー
838 = 1 :
「『あぁ、きっとこの人には、敵わない』……って」
それでいて、どこか遠くを見つめるようだった。
839 = 1 :
*
あの後、挨拶も程々にスタジオを後にした俺たち。
まさか、あんなサプライズゲストがいるとはな。
今世紀最大のイベントと言っても過言ではない。過言か。
だがしかし、それだけ衝撃的だったのも事実。
……正直、怖いくらいに。
八幡「765プロ、か……」
定時を過ぎ、人気の無くなった事務所で一人語ちる。
ぼんやりと天井を見上げていると、体重を預けた椅子の背もたれが、キイキイと音を上げているのが聞こえた。
戻ってきて以来、かれこれ1時間近くこうしてるな、俺。
先程買ったMAXコーヒーも、いつの間にか温くなっていた。
840 = 1 :
八幡「……大丈夫なんかね、アイツ」
あの衝撃的な出会い(四条に言わせれば再会だが)の後、結局765プロの彼女たちとはほとんど何も話さなかった。
というよりは、俺と凛が碌に話せる状態では無かったと言うべきか。
したのは精々挨拶程度。テンパってあまりよく覚えていないというのが本音だ。
あの時、美嘉がああ言ってくれなかったら、ずっと動けなかっただろうな。
ちひろ「あれ。比企谷くんまだいたんですか?」
と、そこでどこからともなく現れたちひろさんの声で我に帰る。
見れば、処分用なのか書類の沢山入った段ボールを抱えていた。
まだ帰っていないとは思ったが、その姿を見るにまだ残業していくようだ。
……ほんと、ご苦労なことである。
八幡「手伝いますよ」
俺はゆっくり椅子から立ち上がり、ちひろさんの持った書類をいくらか抱え込む。
なんだ、昔の書類とか請求書の控えばっかだな。恐らくはシュレッドしようとしていたのだろう。
俺がシュレッダーの方へと向かおうとすると、ふと違和感を覚える。
やけにちひろさんが静かだ。
841 = 1 :
見てみれば、ちひろさんは目を丸くしてコチラを見ている。
八幡「どうかしたんすか」
ちひろ「驚きました。まさか、比企谷くんが自主的に仕事を手伝うなんて」
おい。今この人結構失礼な事言ったよ?
まるで俺が働きたくないから専業主夫を目指すダメ人間みたいではないか。その通りだった。
八幡「別に、ただの気まぐれですよ」
シュレッダーのスイッチを入れ、何枚かずつに分けて落としていく。ガガガと紙を削っていく音が室内に響いていった。良い音だ。小説を読みたくなってくる。
……ま、正直に言えば、何かをして貴を紛らわせたかったんだけどな。
こうでもしてないと、さっきの事ばかり考えていそうだだったから。
ちひろ「……やっぱり、いきなり大先輩との共演は堪えるものがありますか?」
ふとその言葉を聞いて、手を止めてしまう。
振り返ってみれば、ちひろさんが微笑みながら見ていた。
けれどその笑顔はどこか、心配しているような表情にも見えた。
842 = 1 :
八幡「……ちひろさん」
そうだな……ちひろさんになら、言ってもいいかもな。
俺の、素直な気持ちを。
ちひろ「……なんですか?」
八幡「……俺」
ちひろ「……」
八幡「……やよいちゃんのサイン……貰えなかった……っ!」
ちひろ「そっちィッ!!?」
シュレッダーの音よりも大きく、ちひろさんのツッコミが室内へ鳴り響いたのだった。
843 = 1 :
ちひろ「いやいやいや。何か真剣に悩んでる風だと思ったら、そんな事だったんですか!?」
と言いつつもコーヒーを入れてくれるちひろさん。
ただもうちょっとゆっくり置いてほしい。跳ねたコーヒーが手に飛んで熱っつぅい!?
八幡「そりゃ、もちろんショックなのはそれだけとは言いませんよ」
手をふーふーしながら抗議の目線を送る。
全く。この人は俺を何だと思っているのか。
ちひろ「……握手もして貰えなかったとか?」
八幡「え? ちひろさんエスパーだったんですか?」
ちひろ「比企谷くぅん? そろそろ本当に怒りますよぉ……?」
ひぇぇ……ちひろさんの目がどこぞのレイプ目アイドルみたいになってるよぉ……
八幡「……まぁ、冗談は置いておいて」
半分くらいは本気だったけどな。とは言わないでおく。
あまりふざけていると、どっかの独身教師みたくその内鉄拳制裁しそうだからな。
844 = 1 :
俺は一つ咳払いをして、ちひろさんに向き直る。
八幡「ちひろさん。俺からいくつか言いたい事があるんですが、いいですか?」
ちひろ「それはもちろん構いませんが……」
八幡「それじゃあ遠慮なく。……正直、今回の765プロ共演は嫌がらせとしか思えないんですが」
俺がハッキリそう言ってやると、ちひろさんは「うっ…」と顔を歪める。
まるで痛い所を突かれたと言わんばかりであった。
八幡「今回のテレビ出演は、言ってしまえばCD販促の為のものですよね?」
もちろん、テレビに出る事によって知名度を上げようという目論みもあるだろう。
しかし今回の番組はCD発売に合わせて放送されるもの。CD売上を出来るだけ伸ばしたいという目的が一番大きいと思われる。
しかし、そんな中に765プロの電撃参戦である。
八幡「こっちはぺーぺーの新人で、あっちはファンも多いベテランです。同じアイドルとして、どう考えたって食われますよ?」
ジャンルが別のアーティストならともかく、どちらも同じアイドル。そんな組み合わせで歌番組なんかしたら、有名な方が目立つに決まってる。
ちひろ「……確かにその通りです。でも、これはテレビ出演の条件でもあるんですよ」
八幡「条件?」
845 = 1 :
ちひろ「ええ。番組側としても、若手だけ出演させるのはやはりリスクが大きいようでして、他にゲスト枠を設けるのが出演条件だったんです」
まぁ、確かにリスクは大きいのは頷ける。
二手に分かれたとは言え、多い方は三組。これだけ新人に尺を割けば、視聴率が心配になるのも仕方のない事だ。
それで大成功すれば問題は無いが、そうとも限らないのが現実だ。
むしろ、そうならない可能性の方が大きいのだろう。
ちひろ「ゲストのオファーは完全にあちらの手筈だったので、私たちも直前まで知らなかったんですよね。それで、蓋を開けてみれば…」
八幡「相手は大先輩の765プロ……って事ですか」
これはまた、難儀な話である。
大人の事情が絡んでいるだけにやり辛い。
ちひろ「社長も最初は難色を示してたんですよね。最悪、出演する彼女たちが傷つく結果になるかもしれませんし」
八幡「……」
ちひろ「でも、企画書を見て決心したらしいですよ?」
八幡「は?」
企画書? って言うと、さっきディレクターの人に渡された番組の構成とかが載ってるやつだよな。
ちひろ「『765と共演する回は、彼の担当アイドルたちか。……なら、問題は無さそうだ』ですって♪」
846 = 1 :
……そりゃまた、えらく買い被られたもんで。
俺のどこにそんな期待してんのかね。あの社長は。
いや、期待してんのは凛たちにか。
ちひろ「……頑張ってくださいね」
突然穏やかな口調になるちひろさん。
見ると、俺の目を見つめ、その顔は微笑みを浮かべている。
八幡「……出るのはアイツらですよ。その言葉はアイツらに言ってやってください」
特に凛とかな。俺から見ても、アイツ大分参ってるように見えたし。
ちひろ「それはそうですけど、でも、比企谷くんも結構参ってるんじゃないですか?」
八幡「そんなこと…」
ちひろ「いつもの余裕、無いですよ?」
俺の鼻へと人差し指を当て、ニッコリと微笑むちひろさん。
思わず押し黙ってしまう。っていうか近いよ。そんなに顔を寄せないで!
ちひろ「あまり無理はしないでくださいね。私たちは、いつだって比企谷くんたちの味方ですから」
八幡「……」
847 = 1 :
味方、か。
いつだって最強の味方だった彼女は、今は最強の敵として立ち塞がった。
それは彼女だけでなく、凛の憧れの存在も。
そして、それを打ち破らなければ、先は無い。
ここが、凛たちの岐路になるのだろう。
だが、俺はどうしたらいい?
今回歌うのは彼女たち。俺じゃない。
俺は一緒に出演するわけでもなければ、指導するような立場でもない。
一体、どうすればいい。
どうすれば、彼女たちの力になれる?
俺に……
出来る事が、あるのだろうか。
848 = 1 :
*
あれから一週間。
今日は楓さんを始めとするCDデビュー組三人の放送日である。
当初は一緒に事務所で見ようという予定だったのだが、凛と美嘉の要望でそれは無しになった。
美嘉は単に妹と一緒に家で見る約束をしていたそうだが、凛からは特に何も聞かなかった。
なんでも、一人で少し考えたいとか。
家でちゃんと見るからとは言っていたが、少しばかり心配である。
番組をちゃんと見るかどうかではなく、その思い詰めぶりが、な。
あれからレッスンや打ち合わせで合う事は度々あったが、そのどの日も元気が無かったように見えた。
憧れの人と一緒の舞台に立てるんだ。
その緊張のせいだろうと、最初は思っていたんだが……
849 = 1 :
八幡「……それだけじゃないんかねぇ」
夕暮れの道。
ぶつぶつと自分でも分かる独り言を言いながら、俺はある場所へと足を運んでいた。
そう。何を隠そう、我が母校総武高校である。いや別に隠してないけど。
別にこれといった用事は無いが、少しばかり仕事が早く終わったからな。
気晴らしがてら、奉仕部にでも顔を出そうと思ったのである。
……アイツらに、凛のことを少し相談したいしな。
自転車置き場を横切り、昇降口へと向かって歩いていく。
途中何人かの帰宅途中の生徒から視線を感じたが、そこはそこ。見事なガン無視でスルーした。いやほら、俺こういうの慣れてるし。ちなみに誰からも見られない事にも慣れている。慣れって怖いね。
しかし、そろそろ部活中の奴らが帰ってってんな。
もしかしたらアイツらももう帰り支度をしてるやもしれん。
ちょっとだけ急ぎ足で向かおうと歩き出す俺。
と、そこで気付く。
遠くから、どこか聞き慣れた音が聞こえる。
これは……
850 = 1 :
一瞬迷ったが、やっぱコッチだよなと思い直して俺はまた歩き出す。
向かった先は、テニスコート。
八幡「……やっぱりな」
誰もいないテニスコート……否、一人だけいた。
小柄なその女の子のような体型と、さらさらとした白い髪。
間違いなかった。
「……? あっ」
そいつは俺に気付くと、壁打ちをやめてこっちへとトコトコと駆け寄ってくる。
ああ、その姿も可愛いな……っと、いかんいかん。
八幡「……久しぶりだな。戸塚」
戸塚「うんっ。久しぶりだね。八幡」
俺の前まで歩いてきた彼女は……じゃなかった。彼は、戸塚彩加は本当に嬉しそうに笑った。
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