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    元スレ八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「その3だよ」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - モバマス ×2+ - キモガイル + - 俺ガイル + - 八幡=書き手妄想 + - 妄想そのまま + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :


    複数のアイドルをユニットとしてプロデュースする一般P。

    プロデューサー無しで一人で活動しているアイドル。


    そうやってどうにかやっているらしい。

    まぁそんな中で、担当アイドルがいるのに他のアイドルを臨時的にプロデュースしているのは、俺だけなそうだが。



    「何言っちゃってんのー。杏だよ?」

    八幡「さいですか……」



    ものっすごいドヤ顔で言われてもな。苛立ちしか湧いてこない。



    八幡「けどちひろさんから聞いたけど、何もしてないわけじゃないんだろ?」



    俺がそう言うと、杏はさっきよりも忌々しげな顔になる。というよりは、複雑そうな顔、と言った方が正しいか。



    「私だって働きたくないよ……でも、き、きらりが……」

    八幡「……その“きらり”って奴の名前をたまに聞くが、そんな凄い奴なのか」



    諸星きらり。

    なんでも、はぴはぴ語なるものを使うとか、常に星を纏わせているとか、実は女型巨人なんだとか。
    聞いているだけならとんでもなくクレイジーなアイドルを思わせる。一周回って普通に会いたくねぇ……

    52 = 1 :



    「きらりがいなかったら、私アイドルやってないと思う。あ、別にコレ良い意味じゃなくね?」

    八幡「言われなくても分かる」



    けど口では嫌々言いながらも、なんだかんだレッスンやら小さな仕事はやっているそうだ。アイドルという仕事に、杏も少なからず誇りを持っているのだろう。



    「あーあー、いつになったら印税生活出来るんだろう」グデー



    ……持っていると信じたい。



    そんな感じでダベりながらもコタツで報告書を作成していると、見慣れない人物が横を通った。



    「おや、キミは……」

    八幡「はい?」



    その人物は40代くらいの男性で、パッと見はどこにでもいるようなおじさんといった印象。
    最初は一般Pの一人かとも思ったが、どうやらそうではないらしい。

    53 = 1 :



    「いやぁ、この間のライブは良かったよ。キミのスピーチも含めてね」

    八幡「は、はぁ」



    ライブでの出来事を知っているということは、観客か、総武高校関係者か? いや、もしくは……



    「あ、失礼。私はこういう者でね」



    懐からケースを取り出し、名刺を渡してくる男性。
    やべ、俺今名刺持ってねぇぞ。

    しかし俺が慌てていると、男性は笑いながら言う。



    「大丈夫、キミの事は知っているよ。私は記者をやっている善澤。どうぞよろしく」



    言って握手を求めてくる。
    俺はコタツから立ち上がり、会釈しつつ応じる。

    なるほど、記者ね。だからライブを知っていたわけだ。


    この間の総武高校でのライブには、少ないが数人の記者がやって来ていた。
    無名とは言え、最近話題のシンデレラプロダクションのライブだ。取材には持ってこいだったのだろう。

    宣伝を頑張ったかいがあったなぁ……

    54 = 1 :



    善澤「しかし丁度良かった。実は今回のライブを記事にするよう社長に頼まれていてね。今日はそれが出来たからサンプルを持ってきていたんだよ」

    八幡「記事、ですか?」



    マジか。社長も粋な事をしてくれる。
    しかし何故俺がそれを知らなかったのか。いや、別にいいんだけどね?


    とりあえずコタツに座り直し(善澤さんも)、そのサンプルとやらを見せて貰うことにした。

    見せて貰ったのは、2ページ程の特集記事。
    今話題のシンデレラプロダクションの紹介に、プロデュース大作戦の概要、凛たちの紹介など。

    非常に分かりやすく、丁寧な記事だった。



    ……俺のスピーチの解説を除いては。



    八幡「いや、なんで俺の挨拶まで記事にしてんすか?」

    善澤「おや、ダメだったかい?」



    何の気無しに言う善澤さん。
    そりゃあーた、ダメとは言わないけど……いややっぱダメだろ。

    55 = 1 :



    善澤「あの時、アイドルを熱弁するキミの言葉。あれに心打たれてねぇ。これは記事にしないとって思ったよ」



    凄く良い笑顔でそう言う善澤さん。
    そんな事言われたら何も言い返せない……

    横を見れば、杏が記事を読みながら「ヒュー、言うねぇ八幡」などと漏らしている。うるさいぞニートコブラ。



    善澤「あれ、千川さんから何も言われてなかったかい? 一応彼女に確認したら、快くOKしてくれたんだがね」



    や っ ぱ あ の 人 か 。



    いや予想はしてましたよ。ええ。
    あの腐れ事務員!!



    善澤「渋谷くんにも期待しているが、比企谷くん、私はキミにも期待しているよ」

    八幡「あ、ありがとうございます……?」



    何故だかあまり褒められた気はしないが、それでもこの善澤さんという記者が俺を評価してくれているなら、それはプロデューサーとして光栄な事なのだろう。

    56 = 1 :


    善澤さんはサンプルをくれると、社長に会うためこの場を後にした。
    一応凛たちにもあげられるようにと5部程もらったが、どうしよう。渡したくない。

    まぁ、そん時になったら考えよう。とりあえず鞄に押し込んどくことにした。



    八幡「しかし記事にしてもらえるとはな。見てる人は見てるもんだ」



    俺が思わず感心したようにそう呟くと、しかし逆に杏は冷めたような表情で言った。



    「そう?私はそうは思わないな」



    まさかそこで否定してくるとは思わなかったので、少しばかり驚いてしまう。



    八幡「どうしたいきなり」

    「だって、それなら杏はどうなるのさ」

    八幡「……と言うと?」

    「だから、杏だってこんなに頑張ってんだから、もっと見返りがあっても良いと思うんだ!」

    八幡「スマン、もしかしたら鼓膜が破れているかもしれない。何を言ったか聞き取れなかった」

    57 = 1 :



    お前、今の自分の姿を鏡で見てみろ? ニートがコタツでみかん食ってるぞ?



    「結局、人知れず努力してる人がいても、誰も気付かないじゃん? だって人知れてないし」

    八幡「……まぁお前がそうかは置いておいて、それについては概ね同意だな」



    例え努力しても、結果を出せなければ意味がない。
    努力した事自体が大事とは言うが、それも自分の中でだけだ。誰も知らなければ、誰にも評価はされない。

    だから、結果を出すしかない。



    「そりゃ『私、頑張ってます!』なんて言うつもりはないけどさー」

    八幡「さっき言ってたじゃねぇか」

    「あ、バレた? 鼓膜破れてると思ったんだけどな」



    そう言って笑う杏。
    口では軽口を叩いているが、表情はどこか寂しそうだ。

    58 = 1 :



    「やっぱ、見てる人なんていないよ」

    八幡「……まぁな。俺もそう思ってた」

    「“た”……? 過去形ってことは何、心境の変化でもあったの?」



    俺の発言に、怪訝な表情で聞いてくる杏。



    八幡「そんな大袈裟なもんでもないけどな……この間言われたんだよ。『そうやって自分を低く見るけど、そう思わない人だっている』ってな」



    思い出すのは、クラスメイトの少女。

    周りの空気を読み、気遣い、優し過ぎる少女。
    ……まぁ、多少オツムが弱いがな。



    八幡「だから頑張ってるかどうかは抜きにしても、見てくれてる奴はいんじゃねーの? 俺にも、お前にも」

    「……そんな人、いn」



    「にょわーっ! 杏ちゃんだにぃーーーっ☆」



    「かふっ…!」


    59 = 1 :



    突如、杏の身体が轢かれる。

    いや違う。正確には突然現れた人物に抱きしめられただけだ。
    ただあまりに突然なその出来事は、奇襲と言っても過言ではない。


    いきなり現れたその人物。あれだ。凄く、大きいです……あぁいや、身長の話だよ?
    そして見た瞬間に分かった。


    こいつが、諸星きらりか。


    180近くはあるであろう長身。ウェーブのかかった茶色い長髪。
    服装は子供っぽいが、抜群なスタイルなせいで何とも言えぬ魅力を出している。

    しかし、想像以上にインパクトのある奴だな……
    これは杏にも言える事だが、ホントに俺と同い年?



    「き、きらり、苦しい、絞まってる……!」

    きらり「わわっ、ごめんねーっ!」



    言って、ようやく杏を解放するきらり。
    すると今度は俺に気付いたのか、矛先を向けてくる(この表現はあながち間違いでもない気がする)。

    60 = 1 :



    きらり「あっ! もしかしてキミが八幡ちゃん? 杏ちゃんから聞いてるよ! きらりんでーすっ! よろしくにぃー☆」

    八幡「え、ええ、はい。比企谷八幡です。よ、よろしく」

    きらり「おっすおっすばっちし!」



    何がばっちしなんだ。
    もう流されまくりでどうしていいか分からん。

    しかしキャラ強過ぎだろ。し、島村さんの個性が霞む……!



    きらり「それでそれで、杏ちゃんと八幡ちゃんは何してるの?」



    杏を抱え、コタツの向かいに座るきらり。その絵面は姉と妹というよりは、まるで母と娘のようだ。



    「別にー。杏は頑張ってるなーって話してたところだよ」



    特に意識するわけでもなく、杏は何の気無しに冗談っぽく言う。
    杏としても、本気で言ったわけではないのだろう。

    しかしそれを聞いたきらりは、純粋無垢な笑顔でこう言った。


    61 = 1 :










    きらり「そうだねーっ! 杏ちゃんはすっごく頑張ってるよねー☆」



    「え……」



    予想だにしなかったのか、素っ頓狂な声を出す杏。



    「いや、きらり? 私は……」

    きらり「杏ちゃんはイヤイヤ言っても、ちゃーんと最後まで頑張るもんね!」

    「あ……」



    杏の身体に腕を回し、抱きしめるように言うきらり。

    杏は振り返ろうとしたが、きらりの言葉を聞き、やめてしまう。


    62 = 1 :




    きらり「レッスンだって、休まずちゃんと来てるし!」


    「……うん」


    きらり「小さなイベントでも、やらせてもらえるお仕事は何でもやってるよねっ!」


    「…………うん」


    きらり「あっ、この間の路上ライブ! 少しだけどファンが出来て喜んでだねー☆ 私も一緒に歌えて楽しかったよー!」


    「………………うん」






    きらり「杏ちゃんはいつだって本気でアイドル頑張ってるって、きらりん知ってるよ?」



    「……………………う…ん……!」



    63 = 1 :


    俯いたまま杏は、抱きしめているきらりの腕を掴む。
    表情は見えない。けれど、見えなくても分かる。



    きらり「あれあれ? 杏ちゃん泣いてる!? え、どうしよっ! ほら、なでなでー☆」

    「……ちょ、きらり、いいから! 子供じゃないんだから! ってか、泣いてなんかないし……!」



    きらりが頭を撫でると、反抗はするものの満更でもなさそうな杏。
    その目尻はうっすらと濡れいるように見えたが、それでも、杏は笑顔だった。



    きらり「そうだっ! 今日は一緒にお歌のレッスン行こ☆ また一緒に歌おうよ!」

    「えー……もう今日はコタツもあるしゆっくりしていこうよ」

    きらり「そんな事言わないで! ほらほら、飴あげるから☆」

    「なん…だと……? は、話を聞こうか」

    きらり「うきゃー☆ さっすが杏ちゃーん!」



    やれやれ……

    飴玉で懐柔とか、これが最近流行りのチョロインですか?
    まぁ、微笑ましいっちゃ微笑ましいがな。仲が宜しいこって。

    その二人の様子を見ていると、自然と笑みが零れていた。

    64 = 1 :




    お天道様は見ている。


    それが本当かどうかは、やはり俺には分からない。
    どちらにしろ、俺には関係がないのだから。


    けど、神様じゃなくっても、見てくれている人はいるのだろう。



    女の子にフラれても、家族が家で出迎えてくれる。

    友達がいなくても、関係を言葉じゃ言い表せないような繋がりはある。

    ……隣に立って、俺が見ていてやりたい奴もいる。



    だからきっと、誰にでもいるのだろう。自分を見てくれている人は。

    もしかしたら“お天道様は見ている”とは、そういう意味なのかもな。



    目の前で笑う二人を見て、何となくそう思った。





    65 = 1 :







    × × ×






    とある会議室。

    数人の人物が、デスクを囲んで話し合っている。



    「最初の選抜はこんなものですかな……」

    「しかし5人とは、些か少な過ぎませんか?」

    「なに、この後もチャンスはあります。それが意識の向上にも繋がるというものです」



    デスクには、数枚の書類。

    66 = 1 :




    「最初の5人……思いの外すんなり決まりましたな」

    「粒ぞろいという事でしょう。この子も、あの善澤さんのイチオシと聞く」

    「そう言えば、千川事務も推していましたね」



    手に取られた一枚のプロフィール。

    そこにはーー






    「シンデレラプロダクション初のCD化ーーーー成功を祈りましょう」






    渋谷凛。



    その名前が、記されていた。





    67 = 1 :

    今日はここまで! 遂に凛ちゃんもCDデビューです!

    やはり杏きらは良い……

    68 = 44 :

    乙!ベストコンビといえばだり夏と杏きらの2強ですね!

    69 :



    凛含む5人というと第二回を連想するが、
    編成は好きにやっても面白そうだ

    70 :


    八幡の「あまり友達が居なくても。」にグッときた
    ちゃんと友達が居るって思えてるのが良い

    71 :

    乙!続き楽しみにしてます。

    72 :

    あんきらktkrっ!
    善沢さんとかアニマスのキャラもでてくるのか……>>1のアイマスへの愛が感じられるな。もっと頑張ってください!

    73 :

    乙!次回も楽しみです

    74 = 38 :

    乙!
    登録の9人目は杏ダタノカ…しかしいいねホント、あんきら
    見たかった組み合わせなので大満足です
    CD化の話も気になるな

    そしてあんまり関係ないけど「お天道様」という文字を見ると
    天を指差すおばあちゃん子のイケメンが浮かんできてもうね…

    75 :

    ここで杏きら登場とは
    担当アイドルの凛ちゃん以外にもちょくちょくこうゆう絡みが見られるのがこのssの魅力の一つだと想う
    他にも見たい娘はたくさんいるがそれを言い出したらキリがないから誰々を出せとか言えないけど、色んなアイドルとの交流も見てみたくなる
    CDの残りの四人はおそらく・・・

    76 :


    CDの発売って作品内で来年位ってことだよね?今何月だろう?

    77 = 69 :

    何の前触れもなく炬燵が登場しても、深く突っ込んではいけない。
    この話で季節を気にするなんて、野暮ってものだろう。

    ただ、きらりの身長に関して八幡の主観で「180近い」そうだから
    あぁデビュー前でこれからまだ伸びるんだな、などと考える余地はある。
    勿論、180近くに見えただけで実際はそれ以上の可能性もあるが。

    79 :

    >>78
    元からあんまりないよな

    80 :

    >>79
    あんまり?

    81 :

    >>80
    尻は最高だろ!

    82 = 38 :

    お前ら無個性さんのことしまむらって呼ぶのやめろよ!

    それにしても俺ガイル側のキャラクターは概ね揃い踏みしたが、
    未だに天使こと戸塚が名前しか出てきてないのはなんかとっときのネタでも仕込んでるんかねえ

    >>77
    コタツに座ってたから正確に把握できなかったってのもあるかもしれん
    「やたらデカいけど女子だし180は行ってないだろ」的なこととか考えてたりして
    で、後でプロフィール見て「ファッ!?」てなるまでがセット

    83 :

    乙です
    また面白くなりそうな展開だな…

    85 = 79 :

    >>81
    尻村卯ゲツって言うな!!

    86 = 1 :

    突然ですけど安価の時間だ!!

    今回CDデビューした凛ちゃん意外のアイドルとは!?
    ※実際にCD化した子たちの中からお願いします。既に登場済みでも可。

    ↓先着4人!

    87 :

    奈緒

    88 = 79 :

    かれん

    89 :

    楓さん

    90 :

    たくみん

    91 :

    お姉ちゃん

    93 :

    み、みくにゃん…

    94 = 38 :

    >※実際にCD化した子たちの中からお願いします。
    おい2人しかいねえぞ
    というわけで、そうだなあ…新田ちゃんとか

    95 = 90 :

    あーホントだ、ごめんw

    96 = 38 :

    あ、埋まったww

    97 = 1 :

    奈緒と加蓮はほぼCD化決定みたいなものですが、一応未発表組なので残念ですが除外になります。

    というわけで楓さん、美嘉、みく、美波ちゃんに決定! なんだこの“み”率!

    98 = 79 :

    かれんちゃん…
    はよCD出してくれ!!

    99 :

    >>1 乙!
    あと前スレ1000は素晴らしいな


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