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    元スレカイジ「私立…希望ヶ峰学園…?」

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    251 = 239 :


    その後、食器や食材・包丁等を片付け、厨房を出、食堂を後にした3人


    ……寄宿舎エリアに戻り、朝日奈・大神と別れ、カイジは自らの個室へと戻る



    そして……三日目の夜時間が……幕を開けた



    《皆さん、午後10時になりましたっ……!………今夜も……よい夢を………!》

    252 = 239 :

    また次回で

    255 :

    いよいよか……乙っ!圧倒的乙……っ!

    256 :

    割となじんでるカイジ

    257 :

    どうしてアイドルは何時もこうなってしまうん?

    258 :


    ―個室(伊藤カイジ)―


    カイジ(朝日奈は……今夜は例のDVDの件もあって不安だから……大神に泊まってもらう……)

    カイジ(と言っていた……)

    カイジ(なるほど確かに……校則をよく読めば……それが違反にならないことは……明瞭)

    カイジ(ついでに、『個室以外で寝てはいけない』ってことは……)

    カイジ(裏を返せば……夜時間中ずっと他所にいても……起きていれば……不問……ということか)

    259 = 258 :


    ―個室(舞園さやか)―

    苗木(……抽斗の中には……裁縫セット……こっちが例の人体急所百科ってやつか………)

    苗木(ゴミ箱の中に……あのDVDがあるな……)

    苗木(舞園さん………もう大丈夫って………言っていたけれど……)

    苗木(それにしても……舞園さんの……部屋の中か……) 


    ちらっ・・


    苗木(……舞園さんの部屋の……シャワールーム……)

    苗木(い、いや……もう水が止められてるし………!)

    苗木(第一……勝手に入るなんて……気が引けるよ……!……舞園さんに悪いよ……!)

    苗木(……でも……別にっ……入るくらいはっ…………、ううん、ダメだよ……そんなこと……!)


    苗木、女子の部屋にて……道徳的……葛藤っ………!


    苗木(……もう寝ようかな)


    ゴロリ・・


    苗木(……舞園さんのベッド……舞園さんの…香り……、今夜は……いい夢が……見れるかも……)

    260 = 258 :

    束の間の安息を得る苗木、その一方……隣の個室では……

    殺伐とした心理的葛藤により……頭を抱える舞園の後姿が………


    ―個室(苗木誠)―


    舞園「・・・・・・・・・・・」


    舞園(厨房の包丁……あれを使おうと……思っていたのにっ………)


    夜時間開始間際……無人であることを期待しつつ、厨房に向かった舞園


    しかし……!


    そこにはカイジら3人が屯………!予想外の事態………!

    3人の目を誤魔化し……包丁を確保………それは至難の業………!

    尚且つ…一本の包丁を使用して……料理を作っていたカイジを目の当たりにし………諦めた………


    仮に他の包丁を……目を盗み……持ち出すことに成功したとしても………

    確実に……怪しまれる………!……カイジがっ……使用した包丁を……片付けたときに………!

    261 = 258 :


    舞園「………摸擬刀………工具セット………コロコロ…………」


    舞園、それでも決意は……変わらず………!!

    凶器の代替案を考え……考え……考えるっ……!!


    そして……自身を庇うに違いない……苗木を陥れ……己のみの脱出を図る綿密な謀略っ………!


    裏切り行為への背徳感と………!………何としても外へ出なければならないという……強迫観念……!


    妄執のはざまで………!………荒れ狂う波のように………湧き上がる殺意………!!

    262 = 258 :


    舞園(私は……必ず………あの世界に戻って………大切な“仲間達”と………!!)

    舞園(そのために……殺されてください………)



    舞園「・・・・・・・桑田怜恩・・・・・・・・・」




    アイドルの自分が誘いを掛ければっ……ホイホイ乗ってきそうな……軽薄な男っ……!

    才能だけで成功し……努力を軽んじ………!

    ミュージシャンになるなどと……忌憚なく公言し……!

    芸能界をナメてかかったような……軽はずみな男……!!

    アイドルになるために……苦心に苦心を重ねてきた………!自らを嘲笑うかのような……言質のオンパレード……!


    ターゲットは……桑田っ………!

    263 :

    ざわ・・・ざわ・・・

    264 = 258 :


    そして……午前1時頃………!桑田の個室の……扉の隙間より……!

    ……舞園、“死神”からの招待状(メモ)を………ついに投函………!



    その時………桑田はっ…………!



    ―個室(葉隠)―

    桑田「他所の部屋だろーが……マジでお咎めナシじゃん……(ドロー2)……」

    「校則っつっても結構ザルってこった………(ドロー2)……」

    葉隠「そこに気づくとは……大和田っちは案外頭がキレるってか……(リバだべ)……」

    「……案外だぁ?………オレがバカに見えるってか……?……(ドロー4、赤)……」

    桑田「そう気にすんな……オレもベンキョーとかマジ無理だからよっ………(スキップ)……」

    「オメェと一緒にすんじゃねぇよ………!……(リバ)………」

    葉隠「……タンマ」

    「おい」

    265 = 258 :


    桑田「……今更だが……男3人とかむさ苦しくね?」


    「女呼んでも来ねーだろ」


    桑田「いや、オレ超モテるしっ……!」

    桑田「つか……そろそろ逆に、女のコに部屋に誘われてもおかしくねーと思うんだよね」


    葉隠「それはないべ……(直感)……」



    桑田………自室に………不在っ………!!




    そして、時は経過し……既に午前1時半っ………

    266 = 258 :

    ―個室(苗木誠)―


    舞園「・・・・・・・・・・っ」


    舞園「どうして・・・・・・・来ないん・・・・・・ですかっ・・・・・・・・・」

    舞園「殺せ・・・・・・ないじゃない・・・・・・・ですか・・・・・・・・」

    舞園「・・・・・・・・・ころ・・・・・せ・・・・・・・・・・・・・・」


    舞園「・・・・・・・・うぅ・・・ぅぅ・・・・・・わ・・・・・た・・し・・・・・・・・は・・・・・・・・」



    舞園の切なる美声は……厚い壁に覆われ………誰一人として……それを知らない……知りえないっ……!!


    黒幕を……除いてはっ………

    267 = 258 :

    また今度
    何か安易な展開にしてしまった・・・すいません

    269 :

    このままギャグテイストもありだと思う
    乙です

    270 :

    乙です


    そうか。カイジが料理してたら包丁の本数に気付くもんな。上手いわ
    しかし舞園もまだまだ諦めないだろうからどうなるかな

    271 :

    なぜこんなにも溶け込めるんだろうか

    272 :

    存外しっとりと進むのね
    期待

    273 = 272 :

    存外しっとりと進むのね
    期待

    274 :

    原作とは違うクロになるのかな

    275 :

    原作と違う感じ期待してるけどどうなるんだろう

    276 :

    模擬刀
     ↓
    工具セット
     ↓
    コロコロ

    277 :

    これはカイジが殺されるフラグ

    278 :

    展開予想の先制攻撃だべ

    279 :


    原作通りに行くかと思ってたので続きが楽しみ

    280 :


    ―個室(苗木誠)―


    ギリ…


    舞園「・・・・・・・・・くぅ・・・・・っ・・・・」


    包丁の代わりに、凶器として利用することにした金色の摸擬刀の柄を……硬く握り締め……

    無意識に歯軋りをする舞園は……その端整な顔立ちからは想像がつかないほど……

    歪み……崩れ……あたかも般若の面を思わせる………


    舞園(どうして・・・・・・・・・いったい・・・・・・どうして・・・・・・・?)

    舞園(・・・・もう・・・・眠ってしまっていた・・・・・・・・?)

    舞園(・・・・それとも・・・・・・勘付かれた・・・・・・?・・・・・そんなはずは・・・・・っ・・・・)


    よもや……桑田が自分の個室に不在だとは……思い至らなかった舞園………!

    舞園がもっと冷静ならば……考えついたであろう………可能性………


    経験などあるはずもない……殺人を決行するという……異様に高揚した精神状態は………

    舞園の視野を……すっかり狭めていた………

    281 = 280 :


    舞園(上手くココに誘い込めたら・・・・・・・・絶対に成功していたのに・・・・・・・・・・・!)


    桑田を部屋に招き入れた上で……一瞬の隙を突き……一撃で仕留める

    女である舞園にとって……この生死を賭けた“勝負事(ギャンブル)”に勝利するのは……その方法しかなかった………!


    しかしそれは……一歩間違えば………自滅につながる………リスキーな行為………!


    不意打ちをかわされてしまえば……形勢は一気に逆転っ………!

    不意打ちが成功したとしても………武器はあくまで観賞用の摸擬刀……

    確実に急所を突かなければ………!無闇に切りつけただけでは………致命傷に至らない可能性がある……!

    282 = 280 :


    だが舞園は……ネガティブな事態を考えない……むしろ考えたくないっ………!

    とにかくコロシを決行し……そして完遂すること………!


    “牢獄”から抜け出した先にある……自分の本当の居場所を確認し……取り戻す………取り返すっ………!

    今考えることはそれだけ………それ以外に……考えては……いけない………!!


    そして……今やらなければ……苦渋の決断が……決死の決意が……折れてしまう………!

    募る不安……焦り……



    舞園(今日中にっ・・・・・・今夜のうちにっ・・・・・・・・!)

    舞園(誰かを・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


    舞園(・・・・・・・誰かをっ・・・・・・・・・誰かをっ・・・・・・・・・・・・・・!!)

    舞園(殺さなきゃ・・・・・・殺さなきゃ・・・・・・・殺さ・・・・・・・なきゃ・・・・っ・・・・・・)


    が、しかし………!

    283 = 280 :


    思惑……困惑……焦燥が……頭の中でめまぐるしく行き交う………

    ……そして、どうしても捨てきれない………罪悪感ッ………!



    舞園(苗木君は・・・・・・・絶対に私を・・・・・裏切らない・・・・・・)

    舞園(私の言葉を・・・・・・すべて・・・・受け入れてくれた・・・・・・・・)

    舞園(お人好しな・・・・・苗木君・・・・・・・・)

    舞園(このまま私に裏切られて・・・・・・馬鹿みたいな・・・・・・苗木君)

    舞園(苗木君の厚意を・・・・温情を・・・・・・・あだで返す・・・・・・・・私・・・・・・・・・・)



    人間を辞めて………無慈悲な鬼に成り果てることへの………最後の抵抗っ………!!

    284 = 280 :



    舞園「・・・・・・・・・・・・」


    際限ない逡巡の中で………

    気がつけば……机の上に突っ伏し………

    虚空を……ぼんやりと見つめている……



    時間だけが……誰からの干渉も受けることなく………淡々と………刻まれてゆく




    ――『何があっても……ボク達は味方同士だよっ……!』

    ――『一緒にここから出よう、舞園さん……だって舞園さんは、ボクの助手なんだから』




    舞園「・・・・・・・・苗木・・・・・・・・君・・・・・・・・・・・」



    ふと、右手に込めた力が抜け……自然と嗚咽が漏れる…………

    長い夜が………ゆっくりと………だが確実に………明けていく…………

    285 = 280 :


    ―個室(葉隠康比呂)―


    《オマエラ……おはようございますっ………!………》


    「・・・・・・・ん・・・・・・・おっ・・・・?」

    「朝か……いつの間にか……寝ちまったようだな……」

    桑田「zzzz……」


    ポカッ・・


    桑田「ッ・・・・・・・・いてっ・・・・・・・!?何すんだ・・・・・・・・・・!」

    「寝ぼけてんじゃねーよ…………オレは戻るぜ」

    「石丸(アイツ)が来やがったら……メンドーだからよ」


    ばたんっ・・


    桑田「ふァーあ・・・・マジか・・・・・・・ねみぃ・・・・・」

    桑田「・・・・葉隠(コイツ)の部屋から朝帰りかよ・・・・・なんだかなぁ・・・・・・」


    ばたんっ・・


    葉隠「zzzzz……zzzzz……」

    286 = 280 :


    直後桑田、自室にて………舞園からのメッセージを発見………!



    ―寄宿舎・廊下―


    舞園(これでよし………)


    両手に付いた金粉を綺麗に拭き取った後……

    トリック完成のため……苗木の個室と交換していたネームプレートを……元に戻した舞園



    「舞園ちゃん……!」

    287 = 280 :

    舞園「!!・・・・・・・・桑田・・・・・・・君・・・・・」

    桑田「オレ………昨日の夜は………(葉隠の部屋にいてよ……すっぽかして悪かった)!」


    舞園「・・・・・・ごめんなさいッッッ・・・・・・・・・・・!!!」


    桑田「……え?」

    舞園「私・・・・・・・・昨日の夜は・・・・・・・本当に・・・・・どうかしてました・・・・・・・・・・」

    舞園「桑田君を・・・・・呼び出(して殺)そう・・・・・・だなんて・・・・・・・・・」

    桑田「え……?」

    桑田(アレ……何で舞園ちゃんが謝ってんだ……?)

    舞園「私・・・・・・・・・」


    がらッ・・


    苗木「あ、……舞園さん、……桑田クン……おはよう」

    288 :

    ほう

    289 = 280 :


    このタイミングで……部屋から出てくる苗木………勿論それは……舞園の部屋から


    桑田「はぁ・・・・・?」



    桑田(舞園ちゃんの部屋から・・・・・・苗木が・・・・・・・?・・・・・ま、まさかッ・・・・・・・・・・・・!?)



    舞園「苗木・・・・・・・・君・・・・・・・っ・・・・・・」


    ぎゅっ・・・・


    苗木「!!?……ま、舞園さん………っ!?」


    桑田の目も気にせず……苗木に抱きついた舞園………感極まって涙が溢れる………


    舞園「私・・・・もう少しで・・・・苗木君を・・・・・苗木君を裏切っているところでした・・・・・・・・」


    勿論それは………コロシの罪を被せるという意味で………!


    舞園「ごめんなさい・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・・・・・」

    290 :

    違う意味でよろしくない方向に……

    291 = 280 :


    苗木「舞園さん・・・・・・・・・・」

    苗木(よ、よく分からないけど・・・・・・・)

    苗木(何だか舞園さんの表情・・・・・憑き物が取れたみたいに・・・・・・サッパリとしてる・・・・・・)


    一方で、傍観者の桑田は………察する………


    桑田「・・・・・・・・」


    桑田(あぁ……そういうコトか……)

    桑田(オレ、舞園ちゃんにフラれたんだな……)

    桑田(もともと苗木がスキで……チョットだけオレに気移りして……ラブレター的なの出したけど)

    桑田(オレが来ねー間に……やっぱ苗木を誘って………一夜を共にしたってか………?)



    桑田(マジ・・・かよ・・・・・・このオレより・・・・冴えない苗木の方を・・・・・選ぶのかよ・・・・・・嘘・・・・だろ・・・?)

    桑田(・・・・・ハハハ・・・・・笑えるぜ・・・・ハ・・・ハ・・・)

    ぐにゃぁ~~~ 

    292 = 280 :


    苗木「ま、舞園さん……とりあえず…食堂に行こうよっ……今日も朝食会があるんだし………」

    舞園「・・・・・グスッ・・・・そう・・・・ですね・・・・・・・・・・・苗木君・・・・・・・・・・・」



    桑田「ハハッ・・・・ハハハハ・・・・・・」



    桑田……棒立ち……周囲の目も気にせず………しばし……棒立ちッ………



    セレス「まぁ……桑田君が朝から燃え尽きていますわ、真っ白に」

    山田「おやおや…これは驚きの白さでありますな……」

    カイジ「……ギャンブルで……摩ったとかだろ………」


    その横を、素通りするカイジ達



    3日目の夜……舞園は……結果的に……思い止まった………!


    舞園がその夜……何を考え、どのように過ごしたのだとしても……その過程は……舞園の胸の内………!


    今回は、コロシアイが……発生しなかったっ………!………その結果こそが……すべて……!!

    293 = 280 :

    また今度
    いろいろ考えたが・・・舞園さん生存させたかった

    294 :

    乙ー
    これからどうなるのか楽しみだぜ

    295 :

    流石超高校級の幸運

    296 :

    よっしゃ!舞園さん生存ルートやんけ!

    桑田くんももちろん生存するんですよね?

    297 :

    良かった、コロコロでコロされる桑田君はいなかったんだね…

    298 :

    コロコロの厚さは十分凶器になるレベルだからなぁ

    299 :

    桑田がアポするのはいつなのか

    300 :


    カイジ達が幽閉されてから……4日目の朝

    少しずつ人間関係が形成されつつある中……今のところは

    一応の均衡状態が維持され……モノクマが目論む“コロシアイ学園生活”はまだ実現していない………!!



    ―食堂―


    がや・・     がや・・


    舞園「さっきは……恥ずかしいところを見せちゃいましたね……」

    舞園「取り乱してしまって……」

    苗木「ううん……ボクは全然気にしてないよ」

    苗木(ちょっと……ドキドキしちゃったけど)

    舞園「苗木君……ドキドキしました?」

    苗木「えっ……!何で分かったの……!?」

    舞園「……エスパー……ですからっ………」


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