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    元スレカイジ「私立…希望ヶ峰学園…?」

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    51 = 37 :


    石丸「つ、次…!」


    不二咲「あ…はいっ!…あの、不二咲……不二咲千尋です……」

    不二咲「はじめまして……」

    不二咲「これから、……よろしく……」

    不二咲「え、えっと……一応、……超高校級のプログラ」


    石丸「……、終了…!」


    不二咲「あぅ………」


    「……オレか」

    「オレは大和田紋土……ヨロシク……」


    カイジ(この男……まるでその筋の借金取りのような……威圧感っ………!)


    「………、次……いっていいぜ」

    52 :

    他のキャラまで顎と鼻がとがってるように再生されるww

    53 = 37 :


    桑田「うぃ~す!オレは桑田怜恩、ヨロシクな!」

    桑田「ま、ここには超高校級の野球選手ってコトで入ったけど……」

    桑田「ぶっちゃけ野球…好きじゃねーのよ…!オレは将来ミュージシャンになるっ……!髪ももう切らねぇし!」

    桑田「……こんなとこか」


    舞園「舞園さやかです……」

    舞園「…アイドルグループに入って活動しています」


    苗木(やっぱりキレイだな……舞園さんっ……)

    苗木(同じ中学だったとはいえ……会話を交わしたこともなければ…)

    苗木(目立ちもしないボクのことなんて覚えていないだろうな………)

    54 = 37 :


    舞園「あの……苗木くん、………ですよね」


    苗木「えっ・・・・!?」


    舞園「やっぱり、同じ中学校の……!」


    苗木「お、覚えているの……ボクのこと?……今、ボクもちょうど同じことを考えていたんだ」


    舞園「ふふ……分かりましたよ…私、エスパーですからっ……」


    苗木「えっ……ほ、本当に…?」


    舞園「冗談ですよ」


    石丸「君達ィ!!……個人的な会話は後にしたまえ!!」


    カイジ(エスパー……か……、ハッタリだろうが……心理戦が得意と見たっ……)


    この時点で……!カイジの番まで残すところ2人……!!

    55 = 37 :

    カイジ(ふ、もうすぐ俺の番か……)

    カイジ(今のところ、メガネとヤンキー風以外は、明瞭でなくとも…自身の才能のある分野を暴露しているっ……)

    カイジ(やはりここは……俺も流れに乗るに越したことはない……そして……)

    カイジ(俺の才能といえるもの……それはっ……!……やはりコレしかないっ……!!)


    カイジ(超高校級の……博徒っ……ギャンブラーっ……!!)


    石丸「次……!」


    セレス「お初にお目にかかります、セレスティア・ルーデンベルクです」

    セレス「“セレス”と呼んでもらって結構ですわ…!」

    セレス「超高校級のギャンブラーを自認しておりますの」


    カイジ「・・・・っ・・・・・!!!」


    カイジに電流走るっ……!


    カイジ(まさかの……!被りっ……!!ダブリっ……!!!)

    56 = 37 :


    まったく想定外の事態っ………!周囲の人間に対する第一印象……先入観……思い込み……!

    まさか自分以外に博徒を名乗るものなどいまいという決め付け……!それがカイジを窮地に追いやる……!!


    カイジ(どうするっ……!このまま博打打ちと名乗ることも……できないわけではないがっ……!)

    カイジ(ここまで13人のうち、打ち明けた11人の中でダブリは皆無っ……!)

    カイジ(この後いかなる勝負が待っているのか不明な今………)

    カイジ(ダブることで変に目立つのは回避しておきたいところ……しかもこちらが後出しっ……ならばなおさら………)


    カイジ(別の……別の才能を考える……!!博徒以外のっ……!!……何か……!!)


    カイジ(だがっ…!俺の出番が廻ってくるまで、あと約30秒程度っ……!)

    カイジ(こうなったら……!…なんでもいいから…口から出任せを……!!)

    カイジ(いや、適当なことを言って……後で自分の首を閉めることになる場合もある……!!)

    カイジ(それならばむしろ何も言わない方がましか……?……でもっ……)


    ……カイジ、圧倒的深読みっ………!!

    57 = 37 :


    セレス「うふふ……ギャンブルに興味がおありでしたらいろいろとお話してあげてもよろしいですわ」

    セレス「例えば……希望という名の船に乗ったときの……」


    石丸「……次っ!」


    山田「山田一二三……ふふ、“すべての始まりにして終わりなるもの”………」

    山田「この二つ名でっ…!…呼んでもらっても結構ですぞっ………!」


    カイジ(廻ってくるっ……!もう廻ってくるっ………!もはや考え及ぶ余地はないっ……!!)

    カイジ(これ以上っ……!考えたところでっ………袋小路っ……!!)

    58 = 37 :


    山田「我々の業界では超高校級の同人作家として、名を馳せているんですよねぇ……僕はっ…!」

    山田「伝説として今も語り草になっているのは……」


    石丸「終了!」


    カイジ(来たッ………!!)

    カイジ(時間は20秒っ……!無駄なことは省き……必要最低限の……!語るべきことを……!)

    カイジ(整理し…!凝縮し……!そして……伝えきるっ……!!)


    カイジ「…………、伊藤……カイジだっ……!」

    カイジ「……………」

    59 = 37 :

    カイジ「俺の……俺の……肩書きはっ………!!」

    カイジ「超……高校級のっ………!!」

    カイジ「……………」


    一同「………?」


    カイジ「…の………」

    カイジ「その……よく覚えて……いないんだっ……」

    カイジ「記憶がっ…………飛んでて………!!」


    一同「………」


    石丸「……次!」


    苗木(伊藤クンか……この人の名前も、新入生スレになかったな)


    カイジ(馬鹿か……俺はっ……!記憶が曖昧なのは事実だがっ……!!なぜそれを敢えて言う必要があった……?)


    霧切「……………」

    60 = 37 :

    霧切「……霧切響子よ」

    霧切「……………」


    石丸「…」


    霧切「……話す内容について具体的に取り決めがないのだから、名前だけで十分よね」


    カイジ(俺を除けば……3人目の非公開っ……!……現状15人中で3人……!俺を含めれば…4人っ……!)

    カイジ(この程度の割合に達するならば……!臆することなく話さなくてもよかったじゃないか……!)

    カイジ(それなのに……一方でよくしゃべる者が多いからといって……)

    カイジ(自分も話さなければならないという強迫観念に囚われ……!)

    カイジ(自分で判断することを躊躇い……!周りに流され……!墓穴を掘ったっ……!!)

    61 = 37 :


    石丸「……、では…最後の君っ……!」


    苗木「あ、うん……!」

    苗木「ボクの名前は……苗木誠……」

    苗木「ボクの場合は……皆と違って抽選で選ばれただけというかっ……」





    「終ぅ了ぉおおおおぉぉッ・・・・・・・・・!!!」





    一同「・・・・・!?」

    62 = 37 :


    モノクマ「もうっ……いきなり自己紹介なんて始めるからっ……!」

    モノクマ「登場するタイミングを無くしちゃって……ウズウズしていたんだよぉ……!」

    モノクマ「でもっ……先生は空気が読めるので、全然イライラなんてしていないからねっ……!」


    苗木「え・・・・?」


    朝日奈「ヌイグルミが・・っ・・・・しゃべっ・・・て・・・・?」


    モノクマ「もう時間も押しているし、ぶっちゃけちゃうよっ……!耳の孔かっぽじって……よく聞きなっ……!」

    63 :

    モノクマまで・・・感染してやがる・・・!
    口調がっ・・・!

    64 = 37 :




    モノクマ「これからオマエラに……!ギャンブルをしてもらいますっ……!!」

    モノクマ「コロシアイという名のっ………スリリングでエキサイティングな……勝負事(ギャンブル)をっ……!!!」




    そのヌイグルミは、この後……自らを学園長モノクマと名乗り……!以下のような説明を淡々と行った……!


    一.カイジら16名は、この希望ヶ峰学園内で一生生活しなければならないこと

    二.この学園は外界とは完全に隔離されているということ

    三.外界からの助けは一切望めないということ

    四.各人に対して、電子生徒手帳が配布されること

    五.学園から脱出できるのは、「学園の秩序を破った者(=卒業生)」のみであること

    65 = 37 :


    そして………!!


    カイジ「その……秩序ってのは……一体っ……?」


    モノクマ「簡単なことさ……!……人をっ……!殺せばいいのさ………!!」



    一同「・・・・・・!!!」



    モノクマ「殺って……!殺ってっ………!!殺りまくっちゃえッ………!!!」


    66 = 37 :


    頭頂部から足の先まで貫通するような戦慄…!


    驚嘆と、現実感の欠片もない宣告にただ唖然とする者……

    興奮してモノクマに反発の声を上げる者……

    それに飽き足らず直接モノクマに攻撃を加えようとする者……

    この場に及んでも尚冷静さを保っている者……


    ……未だに単なるドッキリであると信じて疑わない者


    それぞれの感情が渦巻く中で、モノクマ退場っ……!

    残されたカイジ達は…ただ呆然と……その場に立ち尽くしていた………

    67 = 37 :


    十神「モノクマ……とか言ったな」

    十神「問題は……奴の話の真偽では………ないっ……!」

    十神「問題となるのはっ……!この中に……!…その話を真に受けた奴がっ……いるか否かっ……!!」


    あたりに漂う重苦しい空気……!疑念蔓延る視線の交錯………!


    希望という名の学園で……絶望という名の悪魔の囁きが………

    ゆっくりと……しかし着実に……脳裡を侵食してゆく………………

    68 = 37 :


    カイジ(クソッ………常軌を逸したギャンブルってのは事前に想定していた………だがっ………)

    カイジ(『人を殺せ』だっ……?……俺達16人を……ただ…絶望させたいがだけのためにっ………!)

    カイジ(それだけのために……たった……それだけのためにっ……)


    カイジ(ふざけるなっ・・・・・ふざけるなっ・・・・・・ふざけるなぁ・・・っ・・・・!!)



    ―――陽の当たらない世界、絶望の学び舎

    ―――しかし、ある意味で最高の自堕落を享受しうる、奇妙な共同生活の幕開けである

    69 = 37 :

    また次回
    ここからどう展開させるか考えてるんだが結構難しいな・・・

    70 :

    盛り上がってきたじゃないか

    71 = 63 :


    カイジがどのタイミングで覚醒するか気になる

    72 :

    ギャンブルじゃないけどなwww

    73 :

    直前で記憶喪失ネタがかぶって内心焦ってた霧切さんかわいい

    75 :

    霧切さん絶対焦ってただろwww

    76 :

    面白いよ
    こんな感じで続けていけばいいと思う
    楽しみにしてるよ

    77 :

    ・毎日、一人一人にペリカ(電子マネー)が支給され、購買等で食料を購入可能。
    ・しかし、支給で購入できるのは成人男性がギリギリ生存できるくらい。(山田、大神はきつい)
    ・各所にペリカを賭けられるギャンブル装置あり。
    ・餓えてきたところで強制参加ギャンブル大会開催。勝者には大量のペリカ。残高が0以下ならオシオキ。
    ・大会のみ、開始時にモノクマから借金できる。返済期限は大会終了時。

    とか思い付いたけど、いまいち殺人に結び付かんかった。

    78 :

    断食やそれに近いものだと、山田が一番長く生きる。

    79 :


    ざわ・・   ざわ・・


    悪魔の囁きに脅かされ、重苦しく淀んだ空気……

    この沈黙を打ち破ろうとする者はまだ現れない……

    が、この中の多くの者が……望んでいたに違いない……!

    まずはこの膠着状態を打破する……契機(キッカケ)となる……誰かの一声を……!


    カイジ(………ダメだな)

    カイジ(いくら理不尽を叫ぼうと、嘆こうと……前には一歩も進めないっ……)

    カイジ(今ここで、現実から目を背けてしまえば……あのモノクロの…思う壺……!)

    カイジ(ならば……!!)

    カイジ(まずは……周りの連中を……恐怖に捉われて霞んだ目をっ……醒まさせないといけない……!)

    80 = 79 :


    「「それで……」」


    全くの同時っ……なおかつ同じ出だし……!


    カイジ「あっ…」

    霧切「……」


    咄嗟に視線が交差する両名、またその他14名の視線がこの2人に遺憾なく浴びせられる……!


    カイジ「ど、どうぞっ……」


    カイジは先を譲り、銀髪は軽く会釈して衆人に語りかける…!


    霧切「おそらく彼も、同じようなことを言おうとしたのでしょうけど……!!」

    霧切「ここで無為に棒立ちしていたところで、……何も状況は変わらないわよ……?」


    一同「・・・・・・・・・・」

    81 = 79 :

    石丸「確かに……その通りだっ……」

    朝日奈「…そうだね、まずは私達に何ができるのか……ちゃんと考えなきゃっ…!」

    葉隠「で、具体的には……どうすんだべ?」

    桑田「そら、逃げ道を見つけるに決まってんじゃん…!」

    桑田「完全隔離っても……どっかあるだろ、抜け道の……ひとつやふたつ…」

    江ノ島「ついでに、あのヌイグルミを操ってるゲス野郎に天誅っしょ…!」

    不二咲「その…」

    不二咲「まずは“校則”をチェックした方が……校則違反をしたら、さっきみたいに危険な目に……」

    大神「一理……ある」


    こうして、カイジらはまず各々の電子生徒手帳を取り出し、校則の確認を行った

    82 = 79 :

    《校則》

    1.生徒らは本学園内でのみ共同生活を行う。なおその期間に期限は設けないこととする。

    2.夜10時から朝7時までを夜時間と定義する。なお同時間帯には立入禁止区域があるので注意すること。

    3.就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能であり、他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰することとする。

    4.本学園についての調査は自由とする。行動に関して特段の制限は課せられない。

    5.学園長であるモノクマへの暴力、及び監視カメラの破壊を禁ずる。

    6.仲間の誰かを殺したクロは“卒業”となるが、自分がクロであることを他の生徒に知られてはならない。

    7.なお、校則は順次増えていく場合がある。



    一通り読み終えた上で、各人が校則を遵守するという一応の共通理解が得られる……!

    そして、現状打開策として挙げられた校内探索が開始されようとするが……!


    単独行動の許否を巡る小競り合いで約1名が負傷っ……!

    負傷した苗木は大和田らによって個室に運ばれる一方で……!


    ようやくそれぞれの探索行動が開始された……!!

    83 = 79 :


    ―食堂―

    モノクマ「食糧はねっ……毎日…自動で追加されるらしいよっ……!」

    舞園「そうなんですか…モノクマさん……?」



    ―寄宿舎エリア―

    石丸「…よし、大和田君の部屋の存在も確認…!ちゃんとネームプレートもついているなっ…!」

    石丸「次は…」



    ―廊下―

    桑田「…いくぜ」

    葉隠「せーのっ…!」


    ぐぎぎ・・  ぎぎ・・


    不二咲「ど、どう…?」

    江ノ島「いけそう?」

    桑田「かはっ……こいつもだめだな…ビクともしねぇ…」

    葉隠「他の鉄板にあたるべ……まだ山ほどある」

    江ノ島「しらみつぶしに当たってったら……どっか緩んでるトコあるはずよね?…ゼッタイ…」

    不二咲「あれば……いいけれど……」

    84 = 79 :


    ―学校エリア・玄関ホール―

    朝日奈「私は学校のほうを歩き回って外との連絡手段がないか調べてみるよ…!」

    大神「承知した……朝日奈、無理は…するなっ……」

    朝日奈「うん、ありがと……さくらちゃん」

    「よし、そんじゃこっちも一仕事すんぞ……大神!」

    「入り口の鉄の塊……こいつをオレらで協力してぶっとばすッ……!!」

    大神「無論ッ…」



    ―学園内某所―


    ぎぃぃ・・・


    十神「…!」


    霧切「……」


    十神「そこで…何をしている…?」


    霧切「………、校内を探索中……それだけのことよ」


    十神「………、それだけのこと…か」


    ぎぃぃ・・・

    85 = 79 :


    あるものは単独で、またあるものは複数で……散りぢりになって探索を続ける最中っ……真っ只中………!


    ―体育館―


    しーん・・・


    カイジ「………」

    山田「………」

    セレス「………」

    腐川「………」


    カイジ、山田、ゴスロリ服、腐川の4人は……いまだっ…!…体育館の中にっ……!


    探索を手伝う気は多少あったが…誰からも同伴の誘いを受けることなく……!

    あるいは自ら積極的に行動しようとする意欲すらなく……!


    例えるならば怠惰な働きアリのように……!

    時間を……食い潰していたっ……!!

    86 = 79 :

    カイジ(ここに残っている奴以外の連中は……あちこち調べまわっているようだが……)

    カイジ(その結果については…夜に食堂で“会議”を開き……状況を報告しあうことになってる)

    カイジ(となるとだっ……わざわざ俺が調べに行かなくとも……情報は手に入る……!)

    カイジ(仮想“敵”とはいえ、今すぐにギャンブ……いやコロシアイが始まるような空気じゃぁない……)

    カイジ(単なる闇のギャンブルでないと分かった以上……無理に動いて体力を消耗するのは愚の骨頂っ……!)

    山田「もしもし、もしもしっ…伊藤カイジ殿」

    カイジ「んっ…あ、あー何だ?」

    カイジ(このデカいのは……自己紹介で……俺の隣だった……)

    カイジ(確か…山田……とかいう男だなっ……)

    山田「ひとつ気になっていることがありますゆえ、お尋ねしても…?」

    カイジ「あ、ああ……」

    87 = 79 :

    山田「その…先ほどの自己紹介で…『記憶がはっきりしない』とおっしゃっていましたが…?」

    カイジ「うっ・・・!」

    カイジ(どうする……あまりこのことは……突っ込まれるとキツいっ……!)

    カイジ(適当に受け流すか……いや……)

    カイジ(いっそ、打ち明けたらいいんじゃないか……俺の唯一の才能と言えそうなモノを……)

    カイジ(ストレートなコロシアイに……万が一……そういう状況が現実化した場合に……!)

    カイジ(俺のしがない才能がっ……どう影響を及ぼすというんだっ……?)

    カイジ(はっきり言って……何の武器にもならないだろっ……!それをわざわざ隠したところで……意味など……!)

    カイジ(はっ……待てよ……!!)

    88 = 79 :

    カイジ(敢えて才能を隠しているからこそ……!その未知の才能はっ……周囲から警戒されっ……!)

    カイジ(間接的にっ…!敵の奇襲をとどまらせる防御壁にっ……!なりうるっ……!!)

    カイジ(未知というモノに対する…潜在的な恐怖を煽る……心理的なっ……予防線っ………!!)

    山田「伊藤カイジ殿…?」

    カイジ「い…いや、何でも……」

    カイジ「それと…記憶のことは……さっきも言ったとおり、よく覚えていない……としか」

    山田「ほほぅ…」


    セレス「………」

    腐川「………」


    カイジと山田のやり取りが続く一方、その傍らのゴスロリ服と腐川は、彼らの話には我関せずといった風で佇んでる……

    89 = 79 :

    カイジ「……なあ、あんたさ」

    セレス「……『あんた』…とはよもやわたくしのことを指しているのでしょうか?」

    カイジ「ああ、……そうだ……あんた、……セレスだっけか」

    セレス「左様、わたくしの名はセレスティナ・ルーデンベルク……」

    セレス「セレスティナ・ルーデンベルク……!」

    カイジ「…?」

    セレス「我ながら素晴らしいネーミングセンスですね……惚れ惚れします」

    カイジ「………」

    カイジ「それは置いといて、ギャンブラーと称するあんたに……ひとつ聞きたいことがある」

    セレス「………」

    カイジ「今、この場で……誰かと賭けをするのなら……あんたは、何を賭ける?」

    90 = 79 :

    カイジ「この……汚いカネも特権もない、……一見地獄の釜の底のようで、…手入れの行き届いた鳥籠の中で……」

    セレス「では伊藤君なら、何を賭けますか?」

    カイジ「……俺はいつでも……命懸けだっ………」

    カイジ「カネの損得に振り回されっ……化かし合い騙し合い、裏切りの連続っ……」

    カイジ「だがここは……もうギャンブルどころか……そのまんまストレートなサバイバル・ゲーム……」

    カイジ「ならいっそ……ここに秩序があるうちに……なんのシガラミもない純粋なギャンブルを……やれたら………」

    セレス「質問に対する答えになっていませんよ」

    カイジ「・・ぅぐ・・・っ・・・・」

    山田「それにしても食糧問題が気になりますな……」

    腐川(だったら勝手に食堂行きなさいよっ……)

    腐川(……ほんと誰も…誘うどころか……あたしに話しかけてこないじゃないっ……別に分かってたけど……)

    91 = 79 :


    ―個室(苗木誠)―


    苗木「・・・ぅーん・・・zz・・・z・・・」




    校内探索報告会議は、午後7時頃より食堂にて行われ……目ぼしい発見・進展はなかったが

    学校エリアと寄宿舎の廊下には2階へ続く階段が存在することを確認

    なお当該会議において、ゴスロリ服の提案により「夜時間中の出歩き禁止」という自治法が制定された……!

    92 = 79 :

    ―個室(伊藤カイジ)―



    《えー……校内放送ですっ……午後10時になりました……!》



    カイジ(長い……一日だった………)

    カイジ(個室は広くて衛生的……シャワールーム完備、模擬刀あり、おまけにルームキー付、絶対的…防音壁……)

    カイジ(……食糧は……随時供給されるから心配無用)


    カイジ(労働時間……ゼロっ………!!変わりに授業を受けろ……ということもないらしい……!!)


    カイジ「本当に・・・・・天国じゃねぇか・・・・・・・・・」


    コロシアイさえなければっ……!


    ……一抹の不安を抱えながら……まどろみ、いつの間にか深い眠りの淵を漂う……

    93 :

    カイジの今までの状況を振り返るとガチで天国なんだよな

    94 = 79 :

    また今度
    ほとんど原作なぞってる感じで何かあれだな・・・
    あとセレスさんのフルネーム間違えてた・・・出直してきます・・・

    95 = 93 :



    原作なぞるのは仕方ない
    完結してくれよ

    96 :

    帝愛どうなってるかな。
    地下帝国はむしろ黒幕的にはシェルターあるから安全?
    んなわけねーよで潰されてそう。
    扇動する人間帝愛には山ほどいるし。

    97 :

    今まで散々こき使われてた下っ端黒服連中が半分白服になって会長たちにクーデター起こしてるんですね

    98 :

    >>93
    カイジからすればコロシアイなければ
    出るメリットないレベルだからな
    と一瞬思ったけどギャンブル中毒には
    この生活は無理だな

    99 :

    帝愛はむしろ絶望側に協力してそう

    100 :

    なんで模擬刀あるの?


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