元スレ苗木「超高校級のシスコン・・・?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
351 = 310 :
―――――――――――――――――寄宿舎、廊下
ピンポンパンポン、オマエラ、ヨルジカンデス――――
桑田「(・・・つい、早めに出ちまったな)」ツカツカ
桑田「(誰にも見られねーのが条件なら、少しくらい早くたっていいよな・・・)」ツカツカ…
桑田「ん・・・ありゃ?」
桑田「ここ・・・舞園ちゃんの部屋のはずじゃ?」
桑田「(手前から4番目、見つからねーよーに素早く移動するからシミュレートしたはず)」
桑田「なんで・・・・苗木のネームプレートが?」
352 :
苗木の部屋に模造刀ないんだよな
353 = 310 :
ガチャ
腐川「じゃ、じゃあね苗木く・・・ヒッ!桑田!?」
桑田「おわっ、腐川!?なんで――――ええと、この部屋から?」
苗木「あれ、桑田クンなんでここに―――ん?」
苗木「どうして腐川さんもこの部屋に・・・・・!!」
苗木「ねえ桑田クン?どうして『この部屋』の前にいたの?」
桑田「えっ、いや、そのだな・・・」
苗木「・・・洗いざらい、吐こうか」
桑田「・・・おう」
腐川「(あたし・・・戻るべき?)」
354 :
舞園さんオワタ
355 :
ナチュラルに事件阻止か
356 = 310 :
――――――――――――――――桑田説明終了
桑田「―――だから、皆には秘密にしといてくんねーか苗木!腐川!」
苗木「・・・・(ワナか。舞園さんは狙ってたのか)」
腐川「どう考えてもあの女狐のワナじゃないのソレ・・・」
桑田「なにィ~?オメーら俺の舞園ちゃんを疑ってんのかよ!」
腐川「う・・・うるさいわね!むしろ身を案じての注意よ!か、感謝されどもってヤツよ!」
桑田「なんだと文系ネクラ女!」
腐川「なによアホ系顎髭男!」
苗木「二人とも!」ヒュッ
桑田「ヘブッ」パッシィアッ
腐川「・・・ごめんなさい、苗木k・・苗木」
桑田「いってぇ・・・音小せぇのにいってぇ・・・・」
苗木「ちょっと、ボクの話を聞いて欲しいんだ、だから桑田クン、あのね――――――」
357 = 310 :
―――――――――――――舞園の様子、苗木自室
舞園「・・・・・・」スゥ…
舞園「苗木君の匂いって、割と安心できそうな、心が落ち着く香りですよね・・・・」
舞園「なーんて、変な乙女ですね」クスッ…
舞園「・・・・・・ハァ」
舞園「(桑田君は軽い感じ、だけれども意外と仲間想いの人だった)」
舞園「(だから、手紙の文面を見たらそれに従って確実に来ると私は踏んだ・・・・)」
舞園「(誰にも見つからず包丁は持ち出せたし、ネームプレートも交換できた)」
舞園「(後は、部屋に入らせてから後ろから一突き)」
舞園「(包丁は、既に袖の中に隠してる)」
舞園「(・・・ゴメンなさい、苗木君、桑田君)」
舞園「(でも私は・・・!私は・・・・・!!)」
ピンポーン…
舞園「(来た・・・!)」
358 = 310 :
ガチャ
桑田「やぁ、舞園ちゃん・・・起きてた?」
舞園「はい・・・その、どうぞ」
桑田「おう、じゃ失礼しまーす・・・・」
ギィ…
桑田「へー、女の子の部屋もそんな変わんないんだな」スッ、スッ
舞園「(・・・あれ?)」
桑田「いやぁ、てっきり舞園ちゃんのことだから、既になにかしらで華やかにしてるイメージあってさ」スッ、スッ
桑田「座るよ・・・よっこいせ」ボフッ
舞園「・・・・・・」
舞園「(なんで私に背を向けないんですか?)」
359 = 310 :
舞園「(・・・ベッドに座られましたか、なら)」
舞園「あの、桑田君、ベッドの後ろに・・・・私の下着があるんですけど、気にしないでくださいね?」
桑田「ウヒョッ!どこどこ!?」バッ
舞園「(前言撤回!殺意湧きましたコイツ!)」スチャッ
舞園「(一思いにやってやりますよ!)」ブゥオン!
苗木「はいそこまでー」ガシッ
舞園「!?」
360 = 310 :
>>310少し訂正、ブゥオン!じゃなくてそこ犠牲音なしで
361 :
ディーフェンスみたいな動きの桑田が浮かんだ
362 :
>>361
盗塁っぽい動きじゃね
363 :
>>310に擬音有ったか?
364 :
相変わらず、汚らわしい桑田だな
365 :
なんで桑田って嫌われてんだ?
性格は確かにチャラいけど普通にいい奴じゃん
366 :
そいつはどこにでも現れる桑田アンチだから気にしない方がいい
367 = 349 :
第一章の裁判の一連の流れのせいかな…通信簿埋めしてないと何だコイツになりがち
369 :
寝落ちしてました学習しないですね自分・・・
>>363指摘ありがとうございます
>>359の間違いですね
あと桑田君は、苗木君が後ろ盾に
いたから心の中で割と余裕ぶっこいてたっつー事で
再開します
370 = 310 :
舞園「な、苗木君?何を――――」
苗木「っ!(手が緩んだ、今ッ!)」バシッ
舞園「――キャア!?」カシャーン
苗木「(手首を叩き、包丁を落とさせた。後は包丁を足で蹴りながら――――)」グイッ
苗木「(掴んだ手で、舞園さんを引っ張る!)」
舞園「えっ、あ―――」
苗木「(蹴ってない方の足で足払いをし、)」
苗木「(このまま、浮いた舞園さんを、投げ飛ば――)」
舞園「あ、キャッ!」
苗木「(あ、失敗した)」
ドンガラガッシャーン!!
371 = 310 :
桑田「な、苗木が舞園ちゃんと倒れて・・・・あ?」
腐川「ねぇ大丈夫・・・?ドアの前まで包丁が飛んできたのだけれど・・・・あ、あぁーー!」ガタッ
舞園「うぅ・・・」
苗木「いつつ・・・(軸足ずらしたから、そりゃ倒れるよな・・・失敗したな)」
腐川「こ・・・これは!」
腐川「(23×3・・・つまり、そういうことよ)」
372 = 310 :
腐川「(まさか、まさか・・・この騒動を解決しようとする男がこのような異常性癖の持ち主だったとは・・・枕園ヴィッチ相手に信じられない!あたしなら断然苗木受け薔薇。CP的に言うならとがなえがいいのに。しかし、この男以外に現状を打破できる男がいないのも確かだ。騒動解決のためあたしは敢えて、敢えて社会道徳をかなぐり捨てて、見て見ぬフリをしなければ・・・)」
桑田「お、おい・・・普通に大丈夫かよ・・・?調子ノッたのはやり過ぎだったからよ・・・おい・・・・」
腐川「(そうなのだ。これは『超ショタ的措置』)」デーン
腐川「(あたしは騒動解決のため、一人のヴィッチの人生を敢えて敢えて見て見ぬフリをするのだ。あー!最低だ最低だ。あたしはなんと最低な文学少女だ。故郷の両親よ、もう一つの人格よ、その人格が追った四国の元カレよ、この腐川冬子を笑わば笑え・・・・!)」スッ
腐川「見なかったことにしましょう!」
HAHAHAHAHA!
腐川「ホラ桑田、予定通りにこと進めるわよ」
桑田「お、おう・・・えーっと縄はっと・・・・」
374 = 310 :
――――――――――――――――――――――――
苗木「さて・・・舞園さん、ごめんね縛っちゃって」
舞園「・・・・・」
桑田「舞園ちゃん・・・俺を・・・・・」
腐川「はん、やっぱり、ドイツもコイツも、心根では自分勝手に出たがってるて証明できたわね!」
苗木「(それはそうだと思うけど)」
苗木「でも腐川さん、舞園さんだって一人の女の子だよ、殺そうとしてまで出たい、その決意の理由を聞いてからでも結論は遅くないよ」
腐川「は、はい苗木君・・・・」
桑田「(ん?)」
苗木「さて、舞園さん・・・話せるかい?」
舞園「・・・・はい」
苗木「聞かせてくれないかな、ゆっくりでいい、拙くていい。キミの、心に出た答えを」
舞園「・・・・・私達、アイドルは――――」
――――――――――――――――――――――――
苗木「(そして、舞園さんは淡々と、過去の経歴からアイドルを語った)」
苗木「(舞園さんは、トップアイドルになるための大変辛く、険しく、苦しい道を進んだと分かった)」
苗木「その、人生ともいえるトップアイドルの地位とメンバーが消えたかのような現場を、『動機』で見せられたってことだね」
舞園「・・・・・」コクン
375 = 310 :
腐川「ど、同調のよしは無いわね・・・・」
舞園「――――ッ!」
桑田「お、おい腐川!舞園ちゃんだって、努力して手に入れたモンが消えるとなっちゃ―――」
腐川「だけど、殺人よ?あんた人を殺すってどんなことか分かる?ソイツの人生の全てを否定するのよ」
舞園「・・・・・」
腐川「自分の中では仕方無いという理由を決めつけて、仮に実行したら、後戻りは絶対にできない。そんな大罪なのよ、殺すってのは」
桑田「あ・・・・え?」
腐川「気づいた時には遅かった、ついカッとなった。気の迷いだった、そんなことばは」
376 = 310 :
>>375途中で送信してしまいました
直前の腐川のセリフからです
――――――――――――――――――――――――
腐川「気づいた時には遅かった、ついカッとなった、気の迷いだった、そんな言葉は免罪符にすらならないのに、人は何故だか話してしまう、違う?そこのアイドル・・・?」
舞園「・・・・・」
腐川「未遂で済んで良かったわね、暫くはそうやって縛られて、隔離されて、気づきなさい」
舞園「ゴメンなさい・・・ゴメンなさい・・・」
苗木「・・・・・」
苗木「ねえ舞園さん、ボクのことどう思ってたかな」
舞園「・・・・?」
377 = 310 :
苗木「二人ともごめん、ボクと舞園さんで2人で話したいんだ」
桑田「・・・そうか、じゃ待ってるよ」スタスタ
腐川「分かったわ苗木君・・・」トコトコ
バタン
苗木「さて、舞園さん、ボクの昔話をしていいかな」
舞園「・・・・・?」
苗木「まあ、返事が無くてもするんだけど。昔のボクは喧嘩っぱやくてね、といっても小学生の頃だけどね、ともかく割と多く喧嘩してたんだ」
苗木「それも、理由があったんだ。同級生や他の上級生に何故かイジメられてた妹を助ける為に」
舞園「・・・・・」
苗木「(――――あ、アルバムのあの写真、段々思い出してきたぞ・・・・・)」
苗木「振るった拳は誇りだった。自分のこの小さな拳で妹を守れているんだと、錯覚していたんだ」
苗木「でも、妹は泣き続けてたんだ」
苗木「いつのまにか、イジメで泣いてたんじゃなくなって」
苗木「拳を振るうボクを見て・・・泣いてたんだと思う」
舞園「・・・・・」
苗木「(ま、実際そうだよな)」
378 = 310 :
苗木「舞園さんキミはこの殺人、未遂で済んだんだ。運が良かったとボクは思うよ」
苗木「人間は間違えるんだ、でもそれを直すのが人間としての素晴らしさなんだ、そう思うよ」
苗木「はい説教終わり!大丈夫かい舞園さん」
舞園「は、え・・・?」
苗木「話せるかって聞いてるの、どう?」
舞園「あ、はい・・・もう・・・・・」
苗木「そっか、良かった良かった」
舞園「・・・あの」
苗木「どうしたの?」
舞園「私のこと・・・どうするんですか?」
苗木「・・・別に?何もする予定は無いけど?」
舞園「え・・・・?」
苗木「でも今日は寝ようか、もう夜時間だし、舞園さんアイドル続けたいんでしょ?なら夜ふかしは肌の天敵だよ、早く寝なくちゃ」
舞園「――――!そう、ですね・・・・そうですね」
苗木「『超高校級のアイドル』舞園さやかさんを、この学園から出て、その姿が見たいものだね」
舞園「・・・苗木君」
舞園「ゴメンなさい、そしてありがとうございます」
苗木「・・・こんな言葉で変わってくれたなら、最善だよ」
苗木「おやすみ」
バタン
379 = 310 :
おやすみ、寝ます
381 :
「人は!!シスコンになれば強くなれる!!」ドン!!
382 :
乙
シスコンってスゴイ、改めてそう思った
383 :
残姉ちゃんもすごい可能性が出てきたな
384 :
腐川さんが殺人を語ると重みが違うな
385 :
ほんのちょっとだけ投下します
386 = 310 :
舞園「・・・みんな、強いんですね」
舞園「苗木君も、腐川さんも、桑田君は少しアレな場面見ちゃいましたけど・・・・」
舞園「みんな、とっても強い・・・・・」
舞園「それに比べて、私は・・・」
ガチャ
苗木「ごめん舞園さん、忘れてた・・・」
舞園「え、苗木君?ど、どうしたんですか?」
舞園「(倉庫にでも押し込められるとか・・・?)」
苗木「・・・・」ツカツカ
舞園「・・・?(私の後ろに回って・・・・)」
苗木「・・・・・」スルスル
苗木「はい、縄を解いたよ」パッ
舞園「・・・・えぇ?」
舞園「え、えぇー!?」
387 = 310 :
苗木「はは、驚き過ぎだよ」
舞園「・・・・あの?苗木君、いくらなんでも優しすぎると言いますか・・・不用心ですよ」
苗木「え、まさか舞園さんまた何かするの?」
舞園「いえしないですけど、その」
苗木「ならいいじゃないか。舞園さんがボクを信じてくれなかったのは、ボクが舞園さんをしっかりと信じなかったからだと考えたんだ」
苗木「こんなこと、未然に防げたはずだからね。ボクなりのけじめとして受け取ってよ」
苗木「(部屋も戻した方がいいかな?確か殺人に必要だって言ったから、交換したんだろうし)」
舞園「・・・・・」
舞園「その必要は無いですよ、苗木君」
苗木「・・・・またそれかぁ、まあボクとしてもそういうのがまた聞けて嬉しいよ、舞園さん」
舞園「・・・苗木君の伝えたい事も分かりました」
舞園「エスパーですから」
388 = 310 :
苗木「おやすみ、舞園さん。明日もね」
舞園「・・・苗木君、1ついいですか?」
苗木「なんだい?」
舞園「あの、私を取り押さえた時、いい動きしてましたけど、何かやってたんですか?」
苗木「・・・・・」
苗木「(そうか、思い出した)」
苗木「(ボクはあの時、妹に――――)」
389 = 310 :
中断、みんな歯医者のお世話にならないようにね
390 :
はーい乙
391 = 382 :
乙
歯ぁ磨けよ
392 :
親不知が蠢いてるわ
乙
393 :
今通ってます
394 :
そうか、わかったぞ!!
この1は超高校級の焦らしだ!!
続きが気になって絶望的ィ
395 :
ブレないシスコンハートが素晴らしい
396 :
更新します、ゆっくりですけどね
397 :
待ってました
398 :
――――――――――――――――――――――――
なえぎ妹「・・・グスッ、おにいちゃん・・・・」
なえぎ「妹、よく聞いてほしい」
なえぎ「大切なひとを守るのには、どうしても力がいるんだ、でもそれが正しいなんて言わない」
なえぎ「ボクは強くないから、これで精一杯なんだ」
なえぎ「でも、それでお前が悲しむのなら、ボクは強くなるよ」
なえぎ「それが、ボクにできることだから」
なえぎ「ヒーローみたいにかっこよくはなれないだろうけど」
なえぎ「お前を悲しませないように、守るから」
――――――――――――――――――――――――
399 = 310 :
苗木「舞園さん、よく聞いてほしい」
苗木「大切な人を守るのには、どうしても力がいるんだ」
苗木「でも正しく力を使うのは、強くなくちゃいけない」
苗木「ボクは弱かった、だから妹が泣いた」
苗木「だから、ボクはもうボクが誰かを悲しませないように、強くなったんだ」
苗木「それが、ボクにできることだったから」
苗木「ヒーローみたいにかっこよくまではなれなかったけど」
苗木「誰かを守れるくらいには、強いから」
苗木「もう、大切な人を傷付けたくないから」
苗木「この力を使うんだ、舞園さん」
400 = 310 :
苗木「――――――――――――なんてね」
舞園「・・・・・そうですか、ありがとうございます」
苗木「(・・・もう、誰も泣かせない)」
苗木「(ボクは、苗木誠)」
苗木「(前向きなのが、取り柄なんだから)」
―――――――――――――――――第二部、完
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