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    元スレ苗木「超高校級のシスコン・・・?」

    SS+覧 / PC版 /
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    701 = 310 :

    ご飯食べます、しばらく抜けます

    702 :

    小堀流踏水術……学校でやりました
    立游は前は胸くらいまでできたけど今どうだろう

    703 :

    ――――――――――――――――――――――――脱衣所

    江ノ島「で、話って何さ。苗木」

    苗木「・・・皆もできれば警戒したいんだ。もっと奥、サウナでいいかな」

    江ノ島「え?暑くね?」

    苗木「設定で普通の温度にできるから・・・」

    江ノ島「えー、ま、分かったよ」

    苗木「・・・・・」

    ――――――――――――――――――――――――サウナ

    江ノ島「マジで暑くねーな・・・涼しいくらいだし」

    江ノ島「(・・・なんだろう、苗木君がわざわざこんな、うーん・・・変なこと私したかなぁ?)」

    苗木「うん、ここなら滅多に人はこないし、落ち着いて話もできるね」

    苗木「(・・・さて、まずは『思い出』を聞こうか)」

    704 = 310 :

    展開の練り直しでやっぱり中断。

    次は明日・・・もとい数時間~数十時間後更新です

    705 :

    もしかして自分で記憶解除の暗示を・・・・

    706 :

    垂直飛びと言えば、結お姉さまか!

    707 :

    そういや垂直跳びを測るものはあるのに測ったことはねえな

    708 :

    苗木も催眠術やれるなら解除もできるか

    709 = 310 :

    中間報告、
    今、考えてる話の、真ん中か最後付近
    更新は今日の夜、具体的には午後11時頃

    710 :

    苗木は無敵?

    711 :

    あんまり苗木TUEEEEEしすぎると変な人しか集まらなくなるからな

    713 :

    >>711
    そうだな某スレでも一時期荒れたからな
    俺は好きだから一向に構わんのだが

    714 = 310 :

    >>711指摘ありがとうございます

    というかホント暫く放置がいいです。
    無双は舞園らへんで止める予定でしたけど、
    楽しくってつい。
    元の路線に戻すタイミングも微妙になって、
    もういっそこのままダラダラ無双続けて
    次スレで・・・なんて考えてました。
    取りあえずゆっくり投下していきます

    今日は可愛い妹様はでてこないよ!

    715 = 711 :

    俺もSS書いたりするから書いてると主人公無双したくなるのは分かる
    でも書いた後に時間をおいてから見直すと自分のあまりの厨具合に笑っちゃうんだよね
    もはや共通点が名前だけの自己投影キャラになるとそれを批判する人とそういうの大好きな人でスレが荒れちゃうんだ
    上から目線みたいで申し訳ないけど…

    716 = 310 :

    苗木「ねえ江ノ島さん、実はボク、その・・・色々溜まってるんだよ」

    江ノ島「た、溜まってる・・・?」

    苗木「うん、その鬱憤ってほどじゃないけど、言いたいこととか、まぁ、色々・・・・・」

    江ノ島「あ、そういう・・・で?私に吐きしたいの?」

    苗木「えーと、うん。少し違くて、話は聞かなくていいから、適当に言いたいだけで、ボクにとっては人に話してると思えればいいから」

    江ノ島「あー、要は一方的に話したい?」

    苗木「そう捉えてくれればいいよ。それで、お願いしたいんだ」

    江ノ島「・・・」

    苗木「ダメ・・・かな?」

    江ノ島「(苗木君も、そういうことで悩むんだ・・・いいよね、盾子ちゃん。同級生に少し希望を見せても、結果絶望のためだからいいよね?)」

    江ノ島「(苗木君は優しいから、本当は言いたいことだっていっぱいあるはずだもんね。それを聞き流すレベルでいいなんて言われて断れないよ)」

    苗木「(何を考えているかは分からない。だけど、乗り気じゃないで承諾が一番好ましい・・・!)」

    江ノ島「いいよいいよ、形だけでも話聞いたげる」

    苗木「!あ、ありがとう江ノ島さん」

    江ノ島「(でも・・・何を話すんだろ、比較的楽しそうな話題がいいけどなぁ、寝なくて済むし)」

    苗木「(さて・・・江ノ島さんの興味無さそうな話題ばかり話すぞ)」

    717 = 310 :

    ――――

    718 = 310 :

    >>717はミス

    ――――――――――――――――――――――一時間後

    苗木「―――でこの時の形状は硬そうでしょ、水晶もダイアモンドも似た形をしていて―――」ペラペラ

    江ノ島「・・・うん、うん・・・・・」ウツラウツラ

    苗木「(・・・集中力が削がれていってるな)」

    苗木「――"7"の階乗で成り立っていて――」

    江ノ島「―――ッハ、う、うんうん・・・」ウツラウツラ

    苗木「("7"を目覚めのキーワードにした。既に似たような起こし方を八回ほどやってるから定着し始めているだろう)」

    苗木「――そしてこの時の他面連結は――」ボソボソ

    江ノ島「うん・・・うん・・・・」コックリ、ウツラウツラ…

    苗木「(にしてもなんて単純なんだ。こんなにうまくいくなんて思ってもみなかったぞ)」

    苗木「さて、江ノ島さん続けてボクの言葉を言ってくれるかな・・・」ボソボソ

    江ノ島「う、ん・・・」コックリ、コックリ

    苗木「江ノ島盾子は16歳、苗木誠と出逢って・・・」ボソボソ

    江ノ島「えのしまじゅんこはーじゅーろくさい・・・なえぎまこととであってぇ・・・」ボソボソ

    719 :

    さっ、催眠術だと……

    720 :

    これは流石に予想外だわ

    721 = 310 :

    ――――――――――――――――――――――――――――

    苗木「(復唱、記憶の混濁、完璧じゃないボクの催眠術)」

    苗木「(江ノ島さんは結局、"盾子ちゃん"と"ボクたちの存在"しか話せなかった)」

    苗木「(黒幕の関係者だし、最初がうまくいったから色々聞き出せるかと踏んでいたけど)」

    苗木「(なぜか、最後には"盾子ちゃんの為"と言ってなにも話さなくなる)」

    苗木「(意外と強固だったな・・・甘く見てた)」

    苗木「(あとは、黒幕の正体は江ノ島盾子で、この江ノ島さんはその姉。ここまでは分かった)」

    苗木「(・・・大した収穫じゃないな)」

    苗木「うん・・・いいよ、江ノ島さん、"7"!」

    江ノ島「っ!あ、うん・・・苗木君?」

    苗木「(あと咄嗟の口調から、性格も違うけど、本当に大した収穫じゃないな)」

    722 = 310 :

    ダメだ、本当に話が思いつかない
    今日はこの辺でおいとまさせていただきます

    723 :

    いやぁ、てっきり自己催眠で情報を無駄なk……

    725 :

    苗木くんマジイケメン

    残姉ちゃんマジチョロい

    726 :

    追い付いた

    727 :

    苗木「(・・・そもそもボクの催眠術は、妹から普段の様子を軽く見るために身につけたものだし、アテにはならないか)」

    苗木「ありがとう江ノ島さん、ボクも大分楽になったよ」

    江ノ島「んー?ま、オッケーオッケーよ」

    江ノ島「(・・・うーん、寝てて話聞いてなかったけどこれでよかったのかな)」

    江ノ島「(でも、懐かしい夢を見てたなぁ・・・)」

    苗木「さて、行こうか」

    ガチャ

    霧切「苗木君の可愛いとこ其の91、『首と顔の間を優しく撫でると喘ぎ君になる』!」

    セレス「苗木君の可愛いとこ其の92、『家族思い』」

    舞園「セレスさんそれは27で出てます。其の93、『部屋がお花の香りがする』」

    腐川「め、女々しいのね苗木君・・・」

    霧切「そんなの把握済みよ。全く苗木君も、苗木スメルを味わいたいというのに、生意気よ」

    舞園「それについては同意します!」

    苗木「」

    728 :

    ヤバい、変態しかいないw

    729 = 310 :

    腐川「そ、それじゃ、其の94・・・『あたしでも押し倒せる』」

    安広「おい根暗クソメガネなに人のナイトに手ェ出してやがる」

    霧切「死にたいようね・・・って、苗木君!」ザバァッ

    舞園「えっ!?苗木きゅんですか!」ザバァッ

    セレス「あ、サウナにいますわ!」ザバァッ

    腐川「え?きゃ、きゃあっ!?」

    苗木「うわっ、ごめん!その、わざとじゃないんだ!」

    霧切「嬉しいわ苗木君、私のこの身体が目的でサウナにコソコソ忍んでたのね。でも安心して頂戴、私はあなたが言えば口の中から下の口の中まで全てをさらけ出すわ」ヒタヒタ…

    舞園「覗きはいけないんですよ?変に興奮して溜まってる物も苦しくなるんじゃないんですか
    ?ホラ、私にブチ撒けるか注いでくださいよ!」ヒタヒタ…

    セレス「大神さんに報告されるか、私の言う事を聞くか、どちらが利己的かお分かりですね?」ヒタヒタ…

    腐川「ちょっと、苗木!こっち見ないでよっ!」

    苗木「ちょ、ちょっと近づいてこないで!せめて隠して!ボク見てないから隠して!それか腐川さんみたいに湯船に浸かってよ!」

    霧切「その必要はないわ」ファサァッ

    苗木「裸でそんなこと言っても決まらないよ!」

    730 = 310 :

    セレス「そ、れ、よ、り、も、なんで江ノ島さんとサウナから?」<●><●>ジッ

    舞園「まさか、寝たんですか?」

    江ノ島「んー、まぁ寝たよ?」

    安広「んだとこの腐れアバズレビッチゲイル!!Bランクの苗木君にナニしてやがる!!」

    江ノ島「え?でも寝たというより寝かされた・・・」

    霧切「え?寝か・・・え?」ギロッ

    苗木「ぼ、ボクはもう出るよ!その、ごめん!違うから!絶対違うからー!!」ダッダッダッ…

    ガララッピシャン!

    霧切「・・・フフ、分かってるわよ、苗木君だし」

    舞園「恥ずかしがっちゃってー、そういう路線で苛めたくなるといいますか、フフフ・・・♪」

    セレス「怒鳴ってすみませんでした江ノ島さん、理性で分かってはいたのですが演技の為・・・」

    江ノ島「ん?え、あぁ?」

    腐川「(絶対アレが素ね・・・あといつの間にかBランクに昇格してるのね苗木君)」

    731 :

    4人で其の94だと数がおかしいような?

    732 = 310 :

    ――――――――――――――――――――――――図書室

    苗木「・・・あれ、十神クンじゃないか」

    十神「・・・・・」ペラッ

    苗木「えーと、何を読んでいるの?」

    十神「・・・・・」スッ

    苗木「あ、『ドアE』?懐かしいなぁソレ」

    十神「・・・・・」

    苗木「アハハ、確かにボクらの置かれている状況って、ソレの中と少し似ているかもね、刃物のようなドアはないけど」

    十神「・・・・・」スッ、ペラッ…

    733 = 310 :

    十神「(念のために言うが、名前はわざと変えているからな)」

    苗木「十神クン、心理学についての本がどこにあるか分からないかな、ボク読みたくてさ・・・」

    十神「・・・・・」ピッ

    苗木「あ、あの辺だね?ありがとう!」

    十神「・・・・・」ペラッ

    十神「(フッ、苗木となら言葉も要らんな・・・)」

    苗木「あ、本当に行った場所にあった」

    十神「(それにしてもこの本・・・小学生向けか?分かり易いように文章を簡単にしているのだろうか)」

    十神「(どっちにしろ、ヒントにすらならんか)」パタン

    734 = 310 :

    ―――――――――――――――――――――苗木自室

    苗木「・・・・・」ペラッ パタン

    苗木「図書室とはいいね、娯楽が1つ増えて毎日の楽しみが増えた感じだよ」

    苗木「(この本はダメだったな、あくまで理性の上に成り立つものだったし、江ノ島さんは口を割らないだろう)」

    苗木「この松田って人の論文は字も文章も汚ないから読む気にならないし、この本も大掛かりな準備が必要・・・吊り橋効果も実用的じゃないだろうし」

    苗木「それに人に惚れさせるだなんて、至難の業じゃないか」

    苗木「・・・・今日は寝ようっと」

    苗木「(大体、黒幕の正体を知って何になるんだ?)」

    苗木「(ここから出られないのは事実だし、足掻いたところで何も・・・・・)」

    苗木「(いやでも、世界がどうなったのかも知りたいし、皆とあったはずの思い出とかも思い出したい)」

    苗木「(ジェノサイダーは調子が合わないし・・・)」

    苗木「(他の人に催眠をかけるのも・・・・あ)」

    苗木「(そうか!自己催眠すればいいのか!これならボクの防衛本能が働かない限り記憶が引き出せるじゃないか!)」

    苗木「じゃ、早速・・・」

    735 = 310 :

    今日はこの辺で・・・うーん、遅筆ですね。

    ゆっくり更新はしていきますので、
    気長に楽しみにまっていただければ幸いです

    737 :

    おう、ナチュラルに松田くんdisるのやめーや

    738 :

    腐川さんが皆と打ち解けられているようでよかったです

    739 :

    ――――――――――――――――――大和田自室
    「・・・あのなぁ、おメーら」

    霧切「・・・・・」

    舞園「・・・・・」

    十神「・・・・・」

    腐川「・・・・・」

    セレス「・・・・・」ズズッ

    「ミルクティー飲んでんじゃねぇよ」

    セレス「ロイヤルミルクティーですわ」ズズッ

    「知らねェよ!何だよおメーら!」

    「人の部屋に問答無用で入って」

    「『さあ大和田君、苗木君語り隊よ!』(裏声)とか言ってその後からダンマリじゃねーか!」

    霧切「不快ね、その似てないモノマネ」

    「うるせェ!俺はおメーらから眠るの邪魔されて不快な気分味わってんだよ!」

    「せめて何か話してろよ!何で集まってんだよ!しかも俺の部屋に!」

    十神「(・・・今日はやらない予定だったのか)」

    「アレか?昨日の集会か?アレのマネか?」

    「・・・・・ハァ」

    740 = 310 :

    舞園「あの、大和田君の言う通り何か話しましょうよ。折角皆集まっているのに勿体無いといいますか・・・・・」

    腐川「・・・なら、今日で苗木君について新たに分かったことあるのかしら・・・?」

    セレス「江ノ島さんに少し執着してるようで」

    霧切「彼は誰にでも優しいから、順番的に江ノ島さんが来ただけじゃないのかしら」

    「いやおいマジに話始めんなよ、俺はその辺の話とかキョーミねーから余所でやれよ」

    十神「・・・・・」

    腐川「こ、心が狭いのね不良ってやつは・・・苗木君を見習ったらどうかしら?」

    「いやまぁ・・・否定はできねーからしねーけど、悪いのは多分おメーらだかんな?」

    舞園「うーん・・・確かに語ることもありませんし、今日はもうお開きにしますか」

    腐川「あ、『そこのコーンは苗木君より根性が無い』ってのは分かったわよ」

    「サスガに言い過ぎだぞ腐川ァ!女でもいい加減にしねーとコロがすぞ!」

    腐川「じ、事実を述べたまでよ!」

    十神「(・・・ダレてきたな)」

    741 = 310 :

    十神「(・・・苗木誠、全国の平均の中から抽選で選ばれた『超高校級の幸運』・・・と言っていたな)」

    十神「(だがここ数日の結果、とても平均の程度には留まらない様々な能力の片鱗見せている)」

    十神「(それこそ、『超高校級』に匹敵するような、力の爆発力)」サラサラ

    十神「(・・・そういや、腐川の裏人格のジェノサイダーは、言うなれば『超高校級の殺人鬼』)」サラサラ

    十神「(つまり、解離性の人格ではあるが、一人で『超高校級の才能』を二つ持っていると言っても過言ではないはずだ)」サラサラ

    十神「(この十神白夜が『超高校級の御曹司』であり『超高校級の完璧』に近いように)」

    十神「(やつには知られざる、もしくは隠している能力が存在する確率が・・・・・)」サラサラ…

    「つーかおメーら戻れよ!夜時間突入しかけてんじゃねーか!セレスもルールはどうした!」

    セレス「ルールは破るためにありますの、それがギャンブラーとしての基礎かつ極意ですわ」

    霧切「いい言葉ね」

    舞園「セレスさん、」グッ b

    「んなわけあっかよ!」

    十神「(・・・ま、ここにいてはわからん、部屋に戻ろう)」ガタッ

    腐川「あ、白夜様お待ちを・・・」

    742 = 310 :

    変な区切りで第三部終了、

    いよいよ大詰めでしょうか?
    苗木君が自然と打ち解けてましたね
    (本当に苗木無双するつもりはなかった
    ヤンデレ五段活用程度に抑えるつもりだった)

    よっしゃ、本編いよいよ始まりです

    743 :

    十神どんどん肥えてきてるな

    744 = 310 :

    ――――――――――――――――――――五年前

    ―――え、苗木の奴が転校?

    ―――おい今五月だろ、早くね?

    ―――家の事情とかでしょ、フツー

    ―――え?はぁ!?暴力沙汰!?

    ―――何したんだアイツ・・・そんなヤツじゃ・・・

    ―――暴走族?あ、巻き込まれちゃった系?

    ―――え、騒動の主犯は苗木・・・!?

    ―――どういうことだよ・・・実はヤンキーとか?

    ―――まさかー、あーでも

    ―――でも?なに?

    ―――アイツ男子で唯一先輩に絡まれねーんだよな

    ―――ウチにはいんのにな、ヤンキーみてーな先輩

    745 = 310 :

    ――――――――――――――――――――一年前

    ―――苗木誠?あー、アイツかぁ

    ―――彼と話す人など腐川さんと霧切さんと、
    戦刃さんくらいなのでは?

    ―――腐川は腐川でも、『アレ』だけどな

    ―――後は同級生として石丸君?

    ―――ったくよ、アイツにはほとほと困るぜ

    ―――普段は優しいのですがな・・・

    ―――怒らせると怖いといいますか、危険ですね

    ―――だからウマが合ってんじゃねーの?
    ジェノサイダーと探偵と軍人に

    ―――孤高は孤高でグループをってか

    ―――何にせよ扱いには気をつけろ、か。
    あの十神すら自重して一歩引いて・・・

    ―――やあ皆おはよう!

    ―――わぁ苗木!?いつ来たんだ!?

    ―――今だけど・・・どうかしたの?

    ―――い、いや何でもねーよ!はよ、苗木!

    ―――オッス苗木ー!おはよー!

    746 = 310 :

    ――――――――――――――現在、アサ、苗木自室

    苗木「・・・・・」

    苗木「(夢・・・でも、限りなく現実に近かった夢)」

    苗木「(記憶の整理、うん、少しずつ記憶は戻ってきている)」

    苗木「(いくさば・・・揺さぶりには使える、けど)」

    苗木「(脱出には・・・)」

    苗木「(脱出には使えない気が・・・)」

    苗木「(・・・脱出?)」

    苗木「(どうやって?人殺し以外で?)」

    苗木「(・・・元のボクは、皆とはあまり打ち解けてなかったみたいだ)」

    苗木「(まぁ、必要じゃなかったから・・・だよね)」

    苗木「(・・・フフ、必要、か)」

    苗木「・・・・・」

    苗木「・・・・・」

    苗木「(どうしろってんだよ・・・?)」

    苗木「(どうしろってんだよ・・・)」

    747 = 310 :

    苗木「(もう、いやだ・・・)」

    苗木「(色々溜まってきた・・・)」

    苗木「(いや、減ったのかな・・・)」

    苗木「(帰りたい・・・)」

    苗木「(あの、平穏な日常へ・・・)」

    苗木「(帰ってきたら家には母さんと妹がいて)」

    苗木「(しばらくしたら父さんが帰ってきて)」

    苗木「(それまでボクは妹の勉強を見てたり)」

    苗木「(家族でご飯を食べて)」

    苗木「(妹の髪を洗って)」

    苗木「(リビングで学校の話とかして)」

    苗木「(妹の見てる夜のドラマを一緒に見て)」

    748 = 310 :

    苗木「(妹が悩んでいる肩こりをほぐしたり)」

    苗木「(妹と部屋で雑談したり)」

    苗木「(妹が撫でてくるから甘えてみたり)」

    苗木「(でも照れてるから甘えさせてみたり)」

    苗木「(妹のほのかな香りに包まれたり)」

    苗木「(妹とゴロゴロしたり)」

    苗木「(妹でゴロゴロしたり)」

    苗木「(妹にゴロゴロしたり)」

    苗木「(妹と寝たり)」

    苗木「(妹で寝たり)」

    苗木「(妹に寝たり)」

    苗木「(そして・・・そして・・・!)」

    苗木「/////」

    749 = 310 :

    苗木「(い、いや!最後のはナシ!ナシ!)」

    苗木「(でも、でも・・・!)」

    苗木「うわああああ!!」ゴロンゴロン

    苗木「うわああああ!!」ゴロン、ドタン!

    苗木「いって!」

    苗木「・・・」ヒリヒリ

    苗木「ハァ・・・朝食にしよう」

    苗木「(ハァ・・・もう、なんかなぁ・・)」

    750 :

    「(エスパーさんが聴いてたり)」


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