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元スレちひろ「プロデューサーさんが休暇を取ってる間に」
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行きも含めてあべななさん(17)ごじゅうななさいになってるじゃないですかー
──CGプロ事務所前 ~朝~
泰葉(少し早く来すぎちゃったかな…)
泰葉(時間までPさんとお話でも…あ、でも、折角今日はPさんがついてきてくれるのに、話題がなくなっちゃうかな)
泰葉「なんて、フフ。忙しいだろうし、今日の台本でもチェックしてようかな」 クスッ
泰葉(うまくこなして、早く終わったらご褒美に寄り道してもらったり…なんて。…えへへ) ニコニコ
ガチャッ
泰葉「おはようごz…」
モバP(以後、P)「ちょっと! そんな事吹聴して回らないで下さいよ!?」
泰葉(!!)
泰葉(少し早く来すぎちゃったかな…)
泰葉(時間までPさんとお話でも…あ、でも、折角今日はPさんがついてきてくれるのに、話題がなくなっちゃうかな)
泰葉「なんて、フフ。忙しいだろうし、今日の台本でもチェックしてようかな」 クスッ
泰葉(うまくこなして、早く終わったらご褒美に寄り道してもらったり…なんて。…えへへ) ニコニコ
ガチャッ
泰葉「おはようごz…」
モバP(以後、P)「ちょっと! そんな事吹聴して回らないで下さいよ!?」
泰葉(!!)
ちひろ「えーっ、折角考えたのに…」
P「ん…? 今誰か来ました?」
ちひろ「え? いえ、気づきませんでした。誰か来たなら、挨拶があるんじゃないですか?」
P「それもそうか……っと、話戻しますけど。絶対やめて下さいね」
ちひろ「そんな、怒る事でもないじゃないですか…」
P「怒ってはいませんよ。呆れてはいるかもしれませんが」
泰葉(お、思わず隠れちゃった…。何の話をしてるんだろう…?)
ちひろ「そんな堅く考えるほどの事でも…」
P「考えるほどの事です。アイドル達に恋愛は控えるようにとか言ってる俺が、結婚するなんて、しめしがつかないじゃないですか」
泰葉(!?)
ちひろ「そ、そういう理由…?」
P「他にありますか。ただでさえ、多感な時期の子を預かってるんです。モチベーションに関わりますからね」
泰葉(結婚…… Pさんが… ……結婚……?) ブルッ
泰葉(…………) ブルブル
カタカタカタ…
────
───
──
----
P「…ったく、泰葉が来るまで書類を片付けたかったのにもうこんな時間か」
ちひろ「今日は泰葉ちゃんの付き添いですっけ?」
P「ええ、そのまま家まで送って来るので、少し遅くなります。まぁ、あの子ならトラブルで撮影押したりなんて事はないでしょうから、夕方には」
※本SS中では、泰葉の両親は都内に住んでいる設定です。娘の出身地と年齢の都合、16年以内に長崎から越してきた感じ。
ちひろ「分かりました。ところで、泰葉ちゃん来てないみたいですけど…」
P「おかしいですよね。近くまで来てるのかな……」
ガチャッ
泰葉「」
P「う、うわ!? な、なんだ泰葉。そんなところにぼーっと突っ立って」
泰葉「──…形…私は…人形……」 ブツブツブツ
P「お、おい…? 何かあったのか…?」 ポンッ
泰葉「!」 ビクッ
泰葉「……プロデューサー…?」
P(うわ、テンション低っ)
P「その…大丈夫か? そろそろ時間だが…体調が悪いなら…」
泰葉「体調……大丈夫です。体調管理は、この業界の基本ですから」
P「本当か? 顔色悪いし、震えてるじゃないか」 スッ
泰葉「!」 バシッ
P「っ痛!」
泰葉「大丈夫です。……本番前で、少しナーバスになっているだけですから」
P「わ、悪い。びっくりしたか? けど、つらい時は…」
泰葉「今更私がプロデューサーに教えて貰うことなんて…ないですから」
P「まぁ、コントロールできてるなら良いんだが…熱は無いみたいだしな」
泰葉「子供の頃からずっと、芸能界で生きてきたんです。そのぐらい…慣れてます」
P「(溜息)…分かった、信じるよ。それじゃ、そろそろ出ようか」
────
───
──
──撮影現場
P(結局、行きの車内では一言も口を利いてくれなかった)
P(いや、こちらから話しかければ答えてはくれるんだが、返ってくるのは堅い反応ばかりだった)
ヤレ コナーズ ソコダ!!
ナニ ヤッテンダ ボルグ タタキ ノメシチマエッ!!
P(まるで、出会ったばかりの頃みたいだ。愛想笑いすらない分、もっと悪いとも言える)
P(何かまずったのかなぁ。折角打ち解けてきたと思ったのに…)
オーッ モハメド ジャ ネエカ!!
コロシヤッ カッコイイ トコロ ヲ ミセテ クレヨッ
P(そろそろ泰葉の出番だ。…何も無いといいんだが…)
モットモ ヤツハ ツヨスギル
コノ シアイ ハ カケ ニハ ナラネエナ
泰葉(結婚…Pさんが、結婚…?) ブツブツ
オイオイ ミンナ ドウシタ
オオアナ ッテ コトモ アルゼ
泰葉(結婚したら…どうなるの?)
ヒューッ ミロヨ ヤツ ノ キンニク ヲ
マルデ ハガネ ミテェダ
マサカヨ シカシ モハメド ニハ カテネエヨ
泰葉(結婚したPさんと一緒に…アイドルを続けられるの……?)
泰葉(……)
…………。
泰葉(!?)
泰葉「──あ…!」
監督「カーーーット! ちょっと、困るよ、ぼーっとしてちゃ!」
泰葉「あ、そ、その……すみませんっ」
監督「気をつけてよ。それじゃ、このシーンもう一度最初から!」
────
───
──
──帰りの車内
P(その後、泰葉はミスを出しまくって、撮影は押しに押した)
P(普段ない事なだけに、みんな怒るというより心配してしまった)
P(それに…) チラッ
泰葉「……」 ドヨーーーン
P(泰葉本人も相当堪えたようで、行きより更に塞ぎ込んでしまっている)
P(こうもコンディションを崩すまで気づかないなんて…プロデューサー失格だな…)
P「あー…その、泰葉?」
泰葉「……分かってます。…申し訳…ありませんでした」
P「いや、いいんだ。こんな事もあるさ。むしろ、泰葉だから、これで済んだんだろうし」
泰葉「…ごめんなさい…」
P「いいんだって。それより、その、話してくれないか?」
P「…何か、あったんだろ?」
泰葉「……」
P「……無理に聞きたくはないんだけどさ。けど、前に言ってくれただろ? 頼ってもいいかなと、思ってるって」
泰葉「!」 ビクッ
P「だからさ、力に…」
泰葉「もうやめて下さい!」
P「っ……。や、泰葉…?」
泰葉「……確かに、言いましたけど…忘れて下さい…。私、誤解してたんです…」
P「誤解…って」
泰葉「…………。パートナーだと、思ってたんです…。アイドルとプロデューサーなんて、人形と人形使いなのに」
P「は、はぁ…?」
P(いきなり何を言い出すんだ…? 遅れてやってきた厨二病か…?)
P「あの、それって、俺と泰葉の事か? 少なくとも俺は泰葉を人形だなんて思った事はないし、むしろパートナーだと思ってるぞ。泰葉からすれば頼りないかもしれないが…」
泰葉「でも…! でも、Pさ…プロデューサーには、パートナーがいるじゃないですかっ」
P「えっ」
泰葉「」 フーッ フーッ
P「…えっと……。……えっ?」
泰葉「……恥ずかしいです、私。勘違いして…。…Pさんが、ずっといてくれるなんて。そんなはず、ないのに…」
P「す、すまん。話が全然見えない。え、何、俺、担当外れるの? パートナーって誰?」
泰葉「結婚…するって聞きました」
P「だ、誰に!? え、ていうかもう広まってるの!?」
泰葉「本当、なんですね…。Pさんと、ちひろさんの会話を聞いちゃって…今朝…」
P「あー……。って、えっ? あの時いたのか? だとすると、一時間以上事務所の前にいた事にならないか…」
泰葉「いたと、思います。……でも、大丈夫です。私、プロですから…」
P「あれ、ちひろさんのドッキリだぞ?」
泰葉「Pさんの望む人形を演じてみせます。そう、ドッキリだって……だからお願いです、どうか……えっ?」
P「おう。別に企画とかじゃないから、ドッキリというか単なる悪戯だな。噂を流してアイドル達の反応みようっていう」
泰葉「えっ、えっ? それじゃあ…結婚って…?」
P「しないよ、アテもない。……しかし、主に婚期とか気にしそうなお姉さん組をからかう悪戯だと思ったんだがなぁ。まさか泰葉がこんなに慌てるなんてな」 クスクス
泰葉「あ、慌ててなんていません!」
P「いや、相当慌ててたぞ。だって、俺が結婚していなくなる、っておかしいじゃないか。俺、結婚退職でもするの?」
泰葉「あ……──」
P「ははは、ほらな? おかしいだろ」
泰葉「ち、違うんです! それは、Pさんの事……。──…っ!!」 ハッ
泰葉(…私いま、何を言おうとしたの? Pさんの事……なんて…?)
P「んー、俺がなんだって?」 ニヤニヤ
泰葉「っっ───っ!!(////)」 カァァァ
ポカッ ポカポカッ
P「あた、痛たた、ちょっと、運転中だから! 危ないから、叩かないで!」
泰葉「ぴ、Pさんが、意地悪言うからっ(////)」 ポカポカ
P「ははは、悪かった。悪かったってば、痛い、痛いよ。はははは。(ホントは全然痛くないけど)」
泰葉「い、いつまで笑ってるんですかっ(////)」 ナミダメ
P「悪い、悪い。ちょっと曲がるから、気をつけてなー」
ブロロロ… キッ
泰葉「…えっ?」
P「ちょっと寄り道していこう。お詫びもかねて、さ。ほら、確か何か買いたいって言ってたよな?」
泰葉「あ……台本チェック用のマーカーと、シール…覚えててくれたんですか?」
P「そりゃね。あと、そんな真っ赤になって、泣いてるんだか怒ってるんだか分からない顔した泰葉を送り届けたら、親御さんに怒られちゃうし」
泰葉「!」 グッ
P「わ、うそ! 悪かった! もうぶたないで!」 ガードッ
泰葉「……」 ムーッ
P「……」
泰葉「もう、Pさんはすぐからかうんですから」 クスッ
P「よし、じゃ行こう。ついでに何か食べていこう」 ホッ
泰葉「はいっ」
ガチャッ パタン パタン
泰葉「あの、Pさん」
P「んー? なんか食べたいものとか、あるか?」
泰葉「私、結婚って聞いた時、どうしてPさんがいなくなると思ったか、分かったんです」
P「お、なんか理由があるのか」
タタタタッ
P「って、先行くなよ! え、何、教えてくれないの?」
泰葉「Pさん! 私、どうしても欲しいもの、あるんです。おねだりしても、いいですか?」
P「うへー、わざわざ言うほどのものかよ。何、高いの?」
泰葉「ふふっ」
P「うっわ、すっげぇ良い笑顔! 今の手持ちで出来る範囲で…お手柔らかにお願いします…」
泰葉「今すぐの話じゃないですよーっ」
泰葉(お金で買える物でもないです。でもいつか、きっと───!)
おしまい
──CGプロ事務所前
ジャー ゴボゴボゴボ
モバP(以後、P)(ふう、スタドリを飲むと妙に尿が黄色いぜ……っと、あれは笑美じゃないか?)
笑美「はぁぁどないしよ。緊張するわぁ」 ウロウロ ウロウロ
笑美「…大丈夫、いつものノリでさりげなーく聞き出せばいいんや…」 ブツブツ
P「どうした、入らないのか?」
笑美「ひゃうん!?」 ビックゥ!?
P「ひゃうんて」
笑美「ぴぴぴぴPはん!?」
ジャー ゴボゴボゴボ
モバP(以後、P)(ふう、スタドリを飲むと妙に尿が黄色いぜ……っと、あれは笑美じゃないか?)
笑美「はぁぁどないしよ。緊張するわぁ」 ウロウロ ウロウロ
笑美「…大丈夫、いつものノリでさりげなーく聞き出せばいいんや…」 ブツブツ
P「どうした、入らないのか?」
笑美「ひゃうん!?」 ビックゥ!?
P「ひゃうんて」
笑美「ぴぴぴぴPはん!?」
P「そんな驚くなよ……なんだ、中に相撲取りの集団でも来てるのか?」
笑美「ンなん来るかいな! 何でもない、何でもないんよ。アハハハ~…」 ヘラヘラ
P「なんや気色悪いな…」
笑美「失敬な奴っちゃな! 花のアイドル捕まえて!」
P「すまんすまん。入りたいから、どいてくれないか?」
笑美「な、中に入りたいんやな? どうぞどうぞ! 汚い事務所やけど、ゆっくりしてってや!」
P「汚いとかいうなよ! 毎朝掃除してるよ! …まぁいいや、なんなんだ一体…」
ガチャッ
ちひろ「あ、お帰りなさい。あと笑美ちゃんも」
笑美「ちひろさんおはようさん!」
ちひろ「うふふ、おはようございます。今日も元気いっぱいね」
笑美「当たり前や! ウチがしおれてたらお茶の間の皆さんも笑うに笑えんやんか!」
P(それにしたって妙に明るいな…なんか失敗でもしたんだろうか)
ギィ
笑美「あー、その、な? そういえばちょっと小耳に挟んだんやけどぉー」 モジモジ
P「ん?」
笑美「Pはん、離婚したってほんまなん?」
ズル ガタッ
P「してねえよ! 縁起でもない事言うなよ! これから結婚するんだよ!」
笑美「(ビクッ)…えっと…えーっ? ほんなら、ウチと夫婦漫才やるって企画はどうなるん!?」
P「そんな企画ねえよ! ていうか夫婦漫才は夫婦とは限らねぇよ!」
笑美「あ、そうなん?」
P「おう。た、多分…」
ちひろ「元夫婦でもやってたコンビがいた、という事はありますけど、夫婦漫才は基本的には夫婦ですよ」
ちひろ「というか、漫才コンビが自然と夫婦になって、夫婦漫才コンビになる、ってケースが多いようです」
P「おう、ありがとうございます」
笑美「ほうほう、ならコンビ結成したら、その人と離婚すれば解決やん!」
P「なんで夫婦漫才を前提に話を進めているんだ……」
笑美「いやー、ウチ心配なんよ。Pはんて女癖悪いやん?」
P「どこがだよ!? えっ、ていうか、えっ? …わ、悪くないよね? 俺のどこ見てそう思ったの?」
ちひろ(私に視線送られても…よほど心当たりがあるのかしら……っていうかなんで漫才が始まるのかしら)
笑美「どこて…マニキュア落とし忘れて出勤してるところとか……」
P「キャッ! やだ…見てたの?」 クネクネ
P「…って、せんわ! ちゅーかそれは女癖じゃなくて、女装癖やろ!」
ちひろ(なんで時々エセ関西弁が混ざるのかしら…)
笑美「いやーでも、惜しいなぁ。堅気とは思えんツッコミやで、Pはん」
P「人をヤクザみたいに言わないでくれ! 俺は裏方、プロデューサー!!」
笑美「いやいやいや、実際プロデューサーでも普通にテレビとか出て来る人おるやん。芸人顔負けのしゃべりの人もおるし、顔だけで笑わせる達人もおるし」
P「おい!顔の話はやめぇや! 傷つくやろ! あと髪の毛と身長の話もやめろ!」
笑美「してへんやん!?」
P「まぁともかく、俺はアイドルのみんなをプロデュースして、輝いてるところを裏から見るのが夢なんだ」
笑美「…ほーん」
P「……っていうか、なんでこんな話になってるんだよ…。俺、仕事あるからそろそろいいか?」
笑美「惜しいなぁ……ホンマ。なぁ、結婚なんかやめてウチと漫才せぇへん?」 ジワァ
P「だからしないってば……」 カタカタ
笑美「この難波笑美ちゃん、自分で言うのもアレやけどなかなかの掘り出しもんやで?」
P「それは認めるけどさ…」 カタカタカタ
笑美「今なら飴ちゃんもつけたる!どや!」 ポロポロ ニコニコ
P「子供か!そんなんで釣れるんは杏…って、えっ!? な、なんで泣いてるの!?」
笑美「は? 泣いてへん泣いてへん。めっちゃ笑うとるやん」 ポロポロ ニコニコ
P「いやいやいや、確かに顔の形は笑ってるけど、めっさ涙出とるやん!?」
笑美「本人が笑うてる言うたら、笑うてるんや。だって今ウチめっちゃオイシイやん? …失…んとか、オイシイやろ?」 ポロポロポロ ニコニコニコ
P「いや、何が美味しいんだか全然わからんが……」 ギシッ
P「とにかく落ち着いてくれ。な、ちょっと座ろう」
笑美「どんな目に遭ぅても、オイシイなぁ思うてれば…笑って、られるんや…グスッ…皆を笑わせてやれるんや」 グスグス ニコニコ
P「そ、そうだな。茶の間を沸かすのが笑美の夢だもんなっ」 オロオロ
笑美「そう思えば……別に…Pはんが誰と結婚したいうて……全然……どうって事…」 ポロポロポロ
P「あ、そこで繋がるのか」
笑美「……どうって事……あるわアホーーっ!!! ほんなん…ほんなん嫌に決まっとるやろ!?」
P「えっ!? それで泣いてたの!? ていうか、俺が結婚するのが泣くほど嫌なの!?」
笑美「当たり前やどアホ! 唐変木! 朴念仁!」
笑美「Pはんなんか…Pはんなんか……うぇぇぇぇぇん!」 ウェーーン!
P「あああ、悪かった悪かった、泣き止んでくれよ、な?」
笑美「ふぇっ…えぐっ……ふえぇぇぇぇぇえぇん!!」
P「ああほら、鼻までたらして…」 フキフキ
笑美「は、鼻のアイドルとか、ちっともウマないわ…ひぐっ…」 グスグス チーン
P「言ってねえよ」
ちひろ「笑美ちゃん…」 チョイチョイ
笑美「…ぐすっ……今日と言う今日は言わせてもらうわ。その耳かっぽじってよう聞け!」
ちひろ「ね、笑美ちゃん?」 チョイチョイ
笑美「なんやちひろさん、今取り込んどるトコやから後で…」
ちひろ「ごめんなさいね、その前にコレ、読んでくれないかしら」 ニコッ
笑美「なんやもう、しゃあないな…」
『ド ッ キ リ 大 成 功 !』
笑美「何がドッキリや、Pはんがこないにウチの気持ち分からん事の方がドッキリ……」
笑美「……」
笑美「はぁぁぁぁぁぁ!?」
笑美「な、ちょ……ドッキリ? ホンマ!?」
P「ホンマやな」
ちひろ「Pさんが結婚するっていうのは全部ドッキリの仕込みだったんです。ごめんね、笑美ちゃん」 ニコニコ
笑美「」 パクパクパク
P(あ、言葉も出ない…ってなると人間ホントに口パクするんだなぁ。…っと、それはいいんだ)
笑美「」
P「ゴメンな。泣くほどショック受けるとは思わなかったんだ……」
笑美「」
笑美「……けあるか…」
P「ん?」
笑美「好きな男取られたー言われて! ショックやないわけあるか!!」
P「え、は…!? その、マジで…!?」
ちひろ(直球で告白!?)
笑美「なぁにが“マジで…”や! 大マジに決まってるやろ! どアホ! もう…このどアホっっ!!」 ブンッ
P「へぶっ」 バキィッ
ちひろ(重そうなファイルがPさんの顔面に!?)
笑美「もう知らんわ! どアホっ!!」 バタバタバタッ ガチャッ
バターン!!
ちひろ「だ、大丈夫ですかPさん…?」
P「…ちひろさん」
ちひろ「はい?」
P「今の…ホントですかね…?」
ちひろ「え!? は、はぁ、まぁ、何を言ったか自分でも分かってないと思いますけど、その分、嘘って事はないのでは……」
P「漫才師って……今からでもなれますかね…?」
ちひろ「ファッ!?」
P「…てっきりスキンシップで掛け合いやるのに、夫婦漫才言ってるだけかと思ってました。けど、泣くほど俺の事想ってくれてたなんて……ここで応えなきゃ男じゃないでしょう!」
ちひろ「ちょ、ちょっと!?」
P「俺、なります! 漫才師に! そして笑美の相方として、隣でプロデュースしながら夫婦漫才やります!」
ちひろ「ちょ、戻って来て下さい! 駄目だから! 絶対駄目だから! プロデューサーは渡しませんからぁー!!」
おしまい
赤西ちゃんを書こうと思ったのに、先に思いついたのは難波ちゃんでした。
以上、お目汚し失礼しました。
以上、お目汚し失礼しました。
難波ちゃん可愛い
「たこ焼き焼くのが上手で~」って歌思い出した
「たこ焼き焼くのが上手で~」って歌思い出した
美波できたんで投下します
美波の一人称視点で地の文的なサムシングあり
レス数は多分文香と同じ程度か少し短いくらい
なお月末文香は一向に当たらん模様
美波の一人称視点で地の文的なサムシングあり
レス数は多分文香と同じ程度か少し短いくらい
なお月末文香は一向に当たらん模様
『プロデューサーさん、婚約者さんのご実家に挨拶に行ってるんですって!』
普段なかなかレッスンが受けられないマストレさんにレッスンをしてもらえるその日、レッスン前に寄った事務所でちひろさんからそう聞かされて、私は一瞬だけ目の前が真っ暗になりました
プロデューサーさんは私のまとまったオフに合わせて、実家に帰るために少し長い休みを取ったみたいでした
『少しの間会えなくなるけど、羽目を外しすぎないようにね。美波なら大丈夫だろうけど』
そういって優しく私の頭を撫でてくれたプロデューサーさんの顔は、今でもすぐに思い出せます
でも、まさか婚約者さんのご実家に挨拶をしに行くためにお休みを取っていたなんて…
自分が思った以上にこのショックは大きかったようで、体調が悪かったことも後押しをしたのかその後のレッスンをしている最中もどうしても動きや意識が散漫になってしまいました
そして、ダンスレッスンで足を引っかけてしまって…
普段なかなかレッスンが受けられないマストレさんにレッスンをしてもらえるその日、レッスン前に寄った事務所でちひろさんからそう聞かされて、私は一瞬だけ目の前が真っ暗になりました
プロデューサーさんは私のまとまったオフに合わせて、実家に帰るために少し長い休みを取ったみたいでした
『少しの間会えなくなるけど、羽目を外しすぎないようにね。美波なら大丈夫だろうけど』
そういって優しく私の頭を撫でてくれたプロデューサーさんの顔は、今でもすぐに思い出せます
でも、まさか婚約者さんのご実家に挨拶をしに行くためにお休みを取っていたなんて…
自分が思った以上にこのショックは大きかったようで、体調が悪かったことも後押しをしたのかその後のレッスンをしている最中もどうしても動きや意識が散漫になってしまいました
そして、ダンスレッスンで足を引っかけてしまって…
床に倒れるのが先だったのか、意識を失うのが先だったかは思い出せません
ですが、倒れてしまって、今は夢を見ているということだけは分かりました
だって、そうでもなければ、さっきまでレッスン場にいたはずなのに今私はリビングにいて、目の前に家族がいることの説明がつかないから
『お父さんったらね、私がちょろっと色仕掛けしたらすぐ骨抜きにされちゃったのよ!』
『おいおい、いつもそうやって迫っては既成事実を作ろうとしてきたくせに』
私の両親はいつも仲が良くて、晩酌をして酔いが回ってしまうと、決まってこの話を始めてしまいます
まだ未成年でお酒を飲むことができない私たち姉弟は、いつもこの話を苦笑しながら聞き流していました…けど、
私も色仕掛け…すればよかったのかなぁ…
私がプロデューサーさんの話をすると、決まってママは『美波が迫っちゃえばイチコロよ!』なんて私をたきつけてきました
でも、私にはそんなはしたない真似は恥ずかしくてできませんでした
そんな私の姿を見せてあの人に失望されたくない、という思いがあったからかもしれません
ですが、倒れてしまって、今は夢を見ているということだけは分かりました
だって、そうでもなければ、さっきまでレッスン場にいたはずなのに今私はリビングにいて、目の前に家族がいることの説明がつかないから
『お父さんったらね、私がちょろっと色仕掛けしたらすぐ骨抜きにされちゃったのよ!』
『おいおい、いつもそうやって迫っては既成事実を作ろうとしてきたくせに』
私の両親はいつも仲が良くて、晩酌をして酔いが回ってしまうと、決まってこの話を始めてしまいます
まだ未成年でお酒を飲むことができない私たち姉弟は、いつもこの話を苦笑しながら聞き流していました…けど、
私も色仕掛け…すればよかったのかなぁ…
私がプロデューサーさんの話をすると、決まってママは『美波が迫っちゃえばイチコロよ!』なんて私をたきつけてきました
でも、私にはそんなはしたない真似は恥ずかしくてできませんでした
そんな私の姿を見せてあの人に失望されたくない、という思いがあったからかもしれません
あの人は私のプロデューサーで、私はあの人にプロデュースされるアイドル
それだけの関係だったはずなのに、いつからか私はずっとあの人の隣にいたいと思うようになってしまっていました
きっかけや理由は、もう覚えていません
だって、それだけあの人との思い出が沢山あったから
『アイドルをやる上で、恋愛事は御法度だから』
プロデューサーさんが申し訳なさそうに私に言った言葉
でも、私はそんな恋愛(イケナイ)感情をプロデューサーさんに抱いていたんです。いずれ、イケナイ関係になることを夢見ながら
私は、今のプロデューサーさんとの関係が何よりもラッキーで、チャンスだと思っていました
「アイドル」と「プロデューサー」という関係なら、その…キ、キスとか、あからさまなことさえしなければ、傍目から見れば恋愛とは思われないだろうから
だから、折を見て引退をして、そのままあの人と結ばれることができれば、と日菜子ちゃんのように妄想したこともありました
そんな時にPさんに婚約者がいて…しかもその婚約者さんのご実家に挨拶に行ったと聞かされて、まさに青天の霹靂でした
それだけの関係だったはずなのに、いつからか私はずっとあの人の隣にいたいと思うようになってしまっていました
きっかけや理由は、もう覚えていません
だって、それだけあの人との思い出が沢山あったから
『アイドルをやる上で、恋愛事は御法度だから』
プロデューサーさんが申し訳なさそうに私に言った言葉
でも、私はそんな恋愛(イケナイ)感情をプロデューサーさんに抱いていたんです。いずれ、イケナイ関係になることを夢見ながら
私は、今のプロデューサーさんとの関係が何よりもラッキーで、チャンスだと思っていました
「アイドル」と「プロデューサー」という関係なら、その…キ、キスとか、あからさまなことさえしなければ、傍目から見れば恋愛とは思われないだろうから
だから、折を見て引退をして、そのままあの人と結ばれることができれば、と日菜子ちゃんのように妄想したこともありました
そんな時にPさんに婚約者がいて…しかもその婚約者さんのご実家に挨拶に行ったと聞かされて、まさに青天の霹靂でした
そうしてそのまま夢の中のプロデューサーさんとの思い出にたゆたっていると、どこからかプロデューサーさんの声が聞こえました
『ごめんな、美波』
目を開けると、そこには私を心配するようなプロデューサーさんの顔
でも、プロデューサーさんは今ご実家にいるはずで…ここは真っ白な部屋で、私はベッドで寝ていて…
なら、多分これはさっきの夢の続きなんですね…じゃあ、夢なら、少しくらいわがままになっても…いいよね…?
「プロデューサーさぁん」ダキッ
『み、美波!?』
「もう我慢できません。美波、イケナイ誘惑しちゃいますね…」
そういって、私は自分のパジャマの胸元のボタンを一つずつ外し始めます
『待って美波!それ以上いけない!』
プロデューサーが私の手を握ってそれ以上ボタンを外そうとするのを止めてきました
でも私はもう躊躇いません
『ごめんな、美波』
目を開けると、そこには私を心配するようなプロデューサーさんの顔
でも、プロデューサーさんは今ご実家にいるはずで…ここは真っ白な部屋で、私はベッドで寝ていて…
なら、多分これはさっきの夢の続きなんですね…じゃあ、夢なら、少しくらいわがままになっても…いいよね…?
「プロデューサーさぁん」ダキッ
『み、美波!?』
「もう我慢できません。美波、イケナイ誘惑しちゃいますね…」
そういって、私は自分のパジャマの胸元のボタンを一つずつ外し始めます
『待って美波!それ以上いけない!』
プロデューサーが私の手を握ってそれ以上ボタンを外そうとするのを止めてきました
でも私はもう躊躇いません
「イケナくてもいいんです、ここは私の夢の中なんですから…」
そう、折角の夢なんだから、私が満足するまでいろんなイケナイことしちゃうんですから…
そうでもないと、現実のプロデューサーさんを諦めるなんて、とてもじゃないけどできませんから…
「だから、キスしたって問題ないんです…」ンー
私がキスを迫ると、プロデューサーさんは、私の手を握ったまま困った顔で真っ赤になってしまいました
それでも、やっぱりというべきかプロデューサーさんは私にキスをしてくれませんでした
私の夢なんだから少しくらいお願いを聞いてくれたってよかったのになぁ…
『あらあら、美波もダイタンねぇ』
「ママ…?」
いくら夢でも、ママに見られるのはちょっと恥ずかしいです…
まさか、夢の中にママが出てくるなんて思ってませんでしたから…
そう、折角の夢なんだから、私が満足するまでいろんなイケナイことしちゃうんですから…
そうでもないと、現実のプロデューサーさんを諦めるなんて、とてもじゃないけどできませんから…
「だから、キスしたって問題ないんです…」ンー
私がキスを迫ると、プロデューサーさんは、私の手を握ったまま困った顔で真っ赤になってしまいました
それでも、やっぱりというべきかプロデューサーさんは私にキスをしてくれませんでした
私の夢なんだから少しくらいお願いを聞いてくれたってよかったのになぁ…
『あらあら、美波もダイタンねぇ』
「ママ…?」
いくら夢でも、ママに見られるのはちょっと恥ずかしいです…
まさか、夢の中にママが出てくるなんて思ってませんでしたから…
『えっとね、美波。美波が倒れたって聞いて、急いで戻ってきたんだ…』
そんなわけないです…だってプロデューサーさんは今婚約者さんと一緒にいるはずなんですから…
『美波、僕に婚約者なんていないよ。その話はちひろさんのでたらめなんだよ…本人はドッキリだって言っていたけど』
ドッ、キリ…?その言葉を反芻して、そういえば、夢にしては色々と現実味を帯びてるな、なんてことを考え始めてしまいました
たとえば、私の手を握るプロデューサーさんの手から伝わってくるぬくもりとか、鼓動とか、プロデューサーさんの息遣いとか
それらがとても夢の世界の出来事とは考えられなくなってきて、少しずつ私の頭は冷静になってきました
親指の爪を人差し指にちょっと突き立てて、痛みを確認します
これが現実だって少しずつ分かってきて、自分でもわかるくらい顔が熱くなってしまいました
『美波、これは夢なんかじゃないよ。それと、今の僕は美波しか見てないし、美波以外の女性に興味はないから、心配しないでも大丈夫』
そう言って、私にも聞こえるかどうかの声量で、ちょっと気障だったな…なんて、プロデューサーさんはひとりごちました
『あらあら、この子も愛されてるわねぇ、ママ妬けちゃうわ。でも美波、そういうことするのは成人してからの方がいいわよ?ママだってハタチまでは待ったんだから♪』
そんなわけないです…だってプロデューサーさんは今婚約者さんと一緒にいるはずなんですから…
『美波、僕に婚約者なんていないよ。その話はちひろさんのでたらめなんだよ…本人はドッキリだって言っていたけど』
ドッ、キリ…?その言葉を反芻して、そういえば、夢にしては色々と現実味を帯びてるな、なんてことを考え始めてしまいました
たとえば、私の手を握るプロデューサーさんの手から伝わってくるぬくもりとか、鼓動とか、プロデューサーさんの息遣いとか
それらがとても夢の世界の出来事とは考えられなくなってきて、少しずつ私の頭は冷静になってきました
親指の爪を人差し指にちょっと突き立てて、痛みを確認します
これが現実だって少しずつ分かってきて、自分でもわかるくらい顔が熱くなってしまいました
『美波、これは夢なんかじゃないよ。それと、今の僕は美波しか見てないし、美波以外の女性に興味はないから、心配しないでも大丈夫』
そう言って、私にも聞こえるかどうかの声量で、ちょっと気障だったな…なんて、プロデューサーさんはひとりごちました
『あらあら、この子も愛されてるわねぇ、ママ妬けちゃうわ。でも美波、そういうことするのは成人してからの方がいいわよ?ママだってハタチまでは待ったんだから♪』
「え?あ…きゃあ!」
ママから言われて自分の今の格好を思い出しました
バッとプロデューサーさんから体を離して、かけられていた羽根布団で口元まで私の顔と体を隠します
多分私の顔、真っ赤になってるんだろうなぁ…なんて細やかな現実逃避
『お医者様が言うには、熱と疲労でダウンしただけで、点滴してれば明日には退院できるって。だから、今日はゆっくり休みなさい』
そういって、プロデューサーさんは私の頭を撫でてくれました
少しの間、プロデューサーさんのナデナデを堪能していると、おもむろにママが立ち上がりました
『じゃあ私、美波が目が覚めたってお医者様に伝えてくるわね…美波、がんばりなさい!』
『え?いや、ナースコールが…』
言うが早いか、プロデューサーさんが呼び止める間もなく、ママは部屋の外へ出て行ってしまいました
しかも、がんばりなさい!だなんて、つまり、その…ママは私にプロデューサーさんを落としてしまえと言ってるんでしょうか…
ママから言われて自分の今の格好を思い出しました
バッとプロデューサーさんから体を離して、かけられていた羽根布団で口元まで私の顔と体を隠します
多分私の顔、真っ赤になってるんだろうなぁ…なんて細やかな現実逃避
『お医者様が言うには、熱と疲労でダウンしただけで、点滴してれば明日には退院できるって。だから、今日はゆっくり休みなさい』
そういって、プロデューサーさんは私の頭を撫でてくれました
少しの間、プロデューサーさんのナデナデを堪能していると、おもむろにママが立ち上がりました
『じゃあ私、美波が目が覚めたってお医者様に伝えてくるわね…美波、がんばりなさい!』
『え?いや、ナースコールが…』
言うが早いか、プロデューサーさんが呼び止める間もなく、ママは部屋の外へ出て行ってしまいました
しかも、がんばりなさい!だなんて、つまり、その…ママは私にプロデューサーさんを落としてしまえと言ってるんでしょうか…
そういえばと、服の乱れを整えた私は、今の時間を調べるために部屋を見まわして時計を探しました
そしてそれはすぐに見つかって、時間を確認すると今は午後の2時過ぎ
レッスンで倒れてしまったのはおそらく午前中…確か、最後に時計を見たのは10時くらい…のはずだから、どうやら4時間近く眠っていたみたいです
プロデューサーさんがお休みを取った折に、プロデューサーさんの実家について聞いた時には、おおよそ車で3~4時間はかかるといっていました
どうやら、本当に急いで帰ってきてくれたみたいで、私の思う以上にプロデューサーさんは私の事を心配してくれていたみたいです
『美波が倒れたって聞いたときは気が気じゃなくってさ…だから、大事に至らないでホッとしたよ…』
プロデューサーさんはそう言って、まさにその言葉通りにちょっと大げさに胸をなでおろしました
『そりゃあレッスンも大事だし、マストレさんのレッスンを受ける機会なんてそこまで頻繁にあるわけでもないよ』
プロデューサーさんの声が、どんどん真剣みを帯びていきます
『でも、美波が倒れてしまったら元も子もないんだから。無理はしちゃダメだよ』
プロデューサーさんに迷惑をかけてしまったのと心配をさせてしまったので、少し暗い気分になってしまいます
『ああ、そんなにしょげないで。別に怒ってるわけじゃあないんだ…ただ、美波に何かあったら僕も嫌だからさ』
そしてそれはすぐに見つかって、時間を確認すると今は午後の2時過ぎ
レッスンで倒れてしまったのはおそらく午前中…確か、最後に時計を見たのは10時くらい…のはずだから、どうやら4時間近く眠っていたみたいです
プロデューサーさんがお休みを取った折に、プロデューサーさんの実家について聞いた時には、おおよそ車で3~4時間はかかるといっていました
どうやら、本当に急いで帰ってきてくれたみたいで、私の思う以上にプロデューサーさんは私の事を心配してくれていたみたいです
『美波が倒れたって聞いたときは気が気じゃなくってさ…だから、大事に至らないでホッとしたよ…』
プロデューサーさんはそう言って、まさにその言葉通りにちょっと大げさに胸をなでおろしました
『そりゃあレッスンも大事だし、マストレさんのレッスンを受ける機会なんてそこまで頻繁にあるわけでもないよ』
プロデューサーさんの声が、どんどん真剣みを帯びていきます
『でも、美波が倒れてしまったら元も子もないんだから。無理はしちゃダメだよ』
プロデューサーさんに迷惑をかけてしまったのと心配をさせてしまったので、少し暗い気分になってしまいます
『ああ、そんなにしょげないで。別に怒ってるわけじゃあないんだ…ただ、美波に何かあったら僕も嫌だからさ』
『でも、まさか美波があんなことする娘だったなんて思ってもみなかったよ』
さっきのことを指摘されて、熱の引いていた私の顔がまた熱くなってしまいました
「わ、忘れてください!私も熱で浮かされてて、どうかしてたんです!」
自分でもさっきの事を思い出して、恥ずかしさからすぐそこにあった枕を照れ隠しにプロデューサーさんの顔に押し付けてしまいました
『うぷっ…わかった、わかったから、落ち着きなさい。また体悪くしちゃうから』
プロデューサーさんに諌められて、落ち着きを取り戻しました
「その…失望、しましたか?」
聞くことは怖かったけれど、それでも聞いておかないといけなかったから
『いや、そんな事ないさ。さっきみたいな美波もすごい魅力的だと思うよ。それに、その、僕も嬉しかったし…』
最後の言葉は声が小さくてよく聞こえませんでした。咳払いをして、プロデューサーさんは話を続けます
『でも、ああいうことはあんまりやらないように。男は単純だから、すぐ勘違いしちゃうし』
「好きな人にしか、あんなことやりません!…あ…」
さっきのことを指摘されて、熱の引いていた私の顔がまた熱くなってしまいました
「わ、忘れてください!私も熱で浮かされてて、どうかしてたんです!」
自分でもさっきの事を思い出して、恥ずかしさからすぐそこにあった枕を照れ隠しにプロデューサーさんの顔に押し付けてしまいました
『うぷっ…わかった、わかったから、落ち着きなさい。また体悪くしちゃうから』
プロデューサーさんに諌められて、落ち着きを取り戻しました
「その…失望、しましたか?」
聞くことは怖かったけれど、それでも聞いておかないといけなかったから
『いや、そんな事ないさ。さっきみたいな美波もすごい魅力的だと思うよ。それに、その、僕も嬉しかったし…』
最後の言葉は声が小さくてよく聞こえませんでした。咳払いをして、プロデューサーさんは話を続けます
『でも、ああいうことはあんまりやらないように。男は単純だから、すぐ勘違いしちゃうし』
「好きな人にしか、あんなことやりません!…あ…」
ついムキになって、本音が出てしまいました…プロデューサーさんもしっかり聞こえていたみたいで、変な空気になってしまいます
その沈黙を破って先に口火を切ったのは、プロデューサーさんでした
『美波…そういってくれるのはうれしい…んだけど、あくまで君はアイドルで、僕はプロデューサーだから。今の僕には、君のその言葉を受けることはできないよ』
目を見ればすぐにわかりました。プロデューサーさんの言葉は、私を諦めさせるための作り物の言葉で…
『それに、君はまだまだアイドルを続けていくんだろう?君が引退するころには、僕はすっかりおじさんになってる』
押し隠されたプロデューサーさんの本心をどうしても知りたくて…隠された本心を暴くために…
『今の君は、近くにいる頼れる大人に憧れる、所謂恋に恋しているだけなんだよ。そのうち、もっと素敵な人が―――ッ!?』
キス、しちゃいました…
唇同士を触れ合わせるだけの軽いキスだったけれど、私の心臓はライブの時以上に激しく脈打っていました
「私だってもう20歳になるんですよ?憧れだけで、こんなことしたりしません」
震える唇でゆっくりと、だけどはっきりと言葉を紡ぎます
その沈黙を破って先に口火を切ったのは、プロデューサーさんでした
『美波…そういってくれるのはうれしい…んだけど、あくまで君はアイドルで、僕はプロデューサーだから。今の僕には、君のその言葉を受けることはできないよ』
目を見ればすぐにわかりました。プロデューサーさんの言葉は、私を諦めさせるための作り物の言葉で…
『それに、君はまだまだアイドルを続けていくんだろう?君が引退するころには、僕はすっかりおじさんになってる』
押し隠されたプロデューサーさんの本心をどうしても知りたくて…隠された本心を暴くために…
『今の君は、近くにいる頼れる大人に憧れる、所謂恋に恋しているだけなんだよ。そのうち、もっと素敵な人が―――ッ!?』
キス、しちゃいました…
唇同士を触れ合わせるだけの軽いキスだったけれど、私の心臓はライブの時以上に激しく脈打っていました
「私だってもう20歳になるんですよ?憧れだけで、こんなことしたりしません」
震える唇でゆっくりと、だけどはっきりと言葉を紡ぎます
「建前だとか、言い訳なんて…いりません…プロデューサーさんが私の事をどう思っているか…それだけを聞かせてください」
少しの静寂が、部屋を支配しました
10秒か、1分か…少しの後ち、プロデューサーさんは口を開きました
『君と僕は、仕事上のパートナー…それだけ、だよ』
そう言うプロデューサーさんの声は震えていて、瞳にも涙がたまっていて…その言葉が嘘だなんて、すぐにわかりました。でも…
「そう…ですか…」
なんて、その言葉を嘘だと追及することも、もう一度同じ質問を迫ることも、できませんでした。例え嘘だとわかっていても、プロデューサーさんはそう言ったのだから
『今日の事は忘れるから、美波も忘れなさい』
それじゃあ、とおそらく事務所へ帰るために椅子から立ち上がるプロデューサーさんの腕を、これ以上ないくらいの力で握りしめました
「いや…です」
今手を放したら、私たちの関係や、今までの何もかもが終わってしまう…そんな気がしたから
「教えてください…私の何がいけないんですか…?どうしたらプロデューサーさんと…」
『美波、君に悪いところなんてないよ…』
「だったら!」
少しの静寂が、部屋を支配しました
10秒か、1分か…少しの後ち、プロデューサーさんは口を開きました
『君と僕は、仕事上のパートナー…それだけ、だよ』
そう言うプロデューサーさんの声は震えていて、瞳にも涙がたまっていて…その言葉が嘘だなんて、すぐにわかりました。でも…
「そう…ですか…」
なんて、その言葉を嘘だと追及することも、もう一度同じ質問を迫ることも、できませんでした。例え嘘だとわかっていても、プロデューサーさんはそう言ったのだから
『今日の事は忘れるから、美波も忘れなさい』
それじゃあ、とおそらく事務所へ帰るために椅子から立ち上がるプロデューサーさんの腕を、これ以上ないくらいの力で握りしめました
「いや…です」
今手を放したら、私たちの関係や、今までの何もかもが終わってしまう…そんな気がしたから
「教えてください…私の何がいけないんですか…?どうしたらプロデューサーさんと…」
『美波、君に悪いところなんてないよ…』
「だったら!」
私の叫びを、それ以上の重さを持ったプロデューサーさんの叫びが遮りました
『僕だって!…僕だって美波と一緒になりたいさ!…でも、【新田美波】は、やっぱり【アイドル】なんだよ』
苦しげな顔をしながら、お腹の底から絞り出すように、プロデューサーさんは言葉を発します
『だから、君を独占することなんて、できない…君の一番のファンだから…君の良さをこの世界の全ての人に伝えたいから…君と結ばれちゃ…いけないんだ…』
私もプロデューサーさんも、瞳に涙をたくさん溜めて、それでもプロデューサーさんの独白は、続きます
『美波、君はきっとトップアイドルになれる。だから、こんな所で…こんなことで立ち止まらないで欲しい。君のプロデューサーとして…そして何より、君の一番のファンとして』
「わかり、ました…」
でも…私はプロデューサーさんを諦めたくなんてありません!だから、プロデューサーさんに向けて宣言します
「絶対にトップアイドルになります!トップアイドルになって、誰にも文句を言わせないくらいのアイドルになって、そうしたら―――」
―――絶対に、プロデューサーさんを私の虜にして見せますから!みなみ、がんばります!
『僕だって!…僕だって美波と一緒になりたいさ!…でも、【新田美波】は、やっぱり【アイドル】なんだよ』
苦しげな顔をしながら、お腹の底から絞り出すように、プロデューサーさんは言葉を発します
『だから、君を独占することなんて、できない…君の一番のファンだから…君の良さをこの世界の全ての人に伝えたいから…君と結ばれちゃ…いけないんだ…』
私もプロデューサーさんも、瞳に涙をたくさん溜めて、それでもプロデューサーさんの独白は、続きます
『美波、君はきっとトップアイドルになれる。だから、こんな所で…こんなことで立ち止まらないで欲しい。君のプロデューサーとして…そして何より、君の一番のファンとして』
「わかり、ました…」
でも…私はプロデューサーさんを諦めたくなんてありません!だから、プロデューサーさんに向けて宣言します
「絶対にトップアイドルになります!トップアイドルになって、誰にも文句を言わせないくらいのアイドルになって、そうしたら―――」
―――絶対に、プロデューサーさんを私の虜にして見せますから!みなみ、がんばります!
以上です。美波が自分の名前を使うときは美波じゃなくてみなみだということに書き込んでる途中で気づいた(´・ω・`)
美波ちゃんが自分の魅力を自覚して誘惑してきたら耐えきれる自信がない
次はこひなたんでその次は茄子さん書きたい感
美波ちゃんが自分の魅力を自覚して誘惑してきたら耐えきれる自信がない
次はこひなたんでその次は茄子さん書きたい感
そして美波書き込んでる途中にログボの無料ローカルガチャで美波きて運命的なものを感じましたーん
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