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元スレちひろ「プロデューサーさんの父性で事務所がヤバイ」
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愛梨「じゃんっ♪」
モバP「ん?」
愛梨「どうですか、Pさん? うさちゃん愛梨ですっ」
モバP「まだライブまで時間あるから、そんなに早く着替えなくてもいいんだぞ?」
愛梨「Pさんに見て欲しくて。……似合いますか?」
モバP「うん、似合ってる似合ってる。うさぎで正解だったな」
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愛梨「えへへ、ありがとうございます! 私もうさぎは自分にぴったりだなって思うんです」
モバP「そうなのか?」
愛梨「うさぎって寂しがり屋さんじゃないですか。私だって同じです」
愛梨「最近はPさんも構ってくれませんし、すこし寂しいなって……」
モバP「そうか。なら俺の見立も間違ってなかったんだな」
愛梨「あ~そういうこと言っちゃうんですねっ」
モバP「ふふ。それだけ愛梨が一人前になったってことだよ」
愛梨「それは、そうかもしれませんけど……ちょっと違います……」
モバP「良い事だよ。もっと誇りなさい」ニコ
愛梨「むう……」
愛梨「じゃあ、撫でてくださいっ。うさぎって撫でられるの好きなんですよ♪」
モバP「うーん、あまりそういうことはしたくないんだけど」
愛梨「……」ジー
モバP「わかった。来なさい」ナデナデ
愛梨「えへへ。おしりのふわふわが触り心地良いんですよ~。ほらさわってみてください」フリフリ
モバP「それはまた今度な」
愛梨「なでなでされたら熱くなっちゃいました……ぬ、脱いでもいいですか!?」
モバP「こら。それ以上何を脱ぐんだ」
愛梨「あ、そうですね」
愛梨「Pさん、見てくださいっ」
モバP「ん?」
愛梨「ぴょんぴょーんっ♪ うさちゃんジャンプですっ。ぴょんっ♪」ボインボイン
モバP「愛梨、そういうのはファンの前でしてあげなさい。きっと喜ぶから」
愛梨「Pさんは喜んでくれないんですか?」
モバP「俺を喜ばしてもなあ。なんにもならないさ」
愛梨「そ、そんなことありませんっ わたしは―――」ブチ
モバP「あたっ」コン
愛梨「あっ! ボ、ボタンが飛んじゃいました……。大丈夫ですか?」バルルン
モバP「うん、俺は平気だよ。いや、まずは胸元をしまいなさい」
愛梨「きゃあ!? す、すみません。み、見ました? 見ましたか?」
モバP「すまない見なかったことにしておく。それよか衣装をなんとかしないと」
愛梨「Pさんの反応に、私は少し悲しいです……」
モバP「確かもう一着別のがあったよな。仕方ないそっちにしよう。愛梨もそれでいいね?」
愛梨「はい……」
モバP「落ち込まないの。大丈夫だよ、ふわふわの衣装も似合うから」ニッコリ
愛梨「そうじゃないです……Pさんのばか」
…………
……
美波「制服だなんて、また着ることになるとは思いませんでした」
モバP「普通は卒業したら着ないからな」
美波「そうですよね。何だか、イケナイことをしてる気がします……」
モバP「そうかな。大丈夫、違和感ないよ」
美波「に、似合いますか?」モジモジ
モバP「うん。現役といっても十分通用する。可愛い可愛い」
美波「か、可愛いですか? そうですか、よかった……」
美波「パパが言ったんです……制服姿をプロデューサーに見せ付けてやれって。そうしたらきっと喜ぶって」
モバP「はは。まったく、あのお父さんも娘に何を言ってるんだか」
美波「お、おとうさん? ですか?」
モバP「ん?」
美波「いえ、なんでもありません。……ふふ」
モバP「?」
美波「ねえ先輩。この後、少し私と付き合ってくれますか?」
モバP「お? なんだ、撮影の練習か?」
美波「いえ、ちょっと言ってみただけです。でもPさんは先輩というよりは先生って感じですかね?」
モバP「そうだなあ。確かに人にものを教えるのは嫌いじゃないが」
美波「この頃は、アイドルになるなんて夢にも思ってませんでした」
モバP「高校のころはどんな娘だったんだ?」
美波「マジメでしたね。勉強もそこそこで、生徒会役員も務めていましたし」
モバP「そっか、見てみたかったな。高校時代の美波も」
美波「そうですね。私も、もっと早くPさんと会えていたらって―――」
美波「……いえ、やっぱりダメです」
モバP「どうしてだ? 俺としてはもう少し早くスカウトできていればなあって思うけど」
美波「だって、高校時代にPさんに会っていたら……勉強になんて、手がつかなくなっちゃいます」
モバP「なるほど。確かに美波は一度背中を押してあげると、どんどん前に行っちゃうからな」
美波「もう、そうじゃないです。今でもこんなにドキドキしてるんです。あの頃だったら、きっと……」
モバP「ふふ、大丈夫だよ。こう見えても勉強はできたほうなんだ。今でも高校生組み教えるぐらいの学力だってあるんだから」ニッコリ
美波「……やっぱりPさんには意地悪な先輩役が似合うと思います」
…………
……
智絵里「はあ……き、緊張しちゃいます……」
モバP「大丈夫だよ、ライブはもう何度もやってるんだ。落ち着いて」
智絵里「は、はい。でも、何度もやってるのに……それでもダメです。わたし、緊張で、震えちゃって……」
モバP「それでもいいんだ。智絵里の臆病なところは、良いところでもあるんだから」
智絵里「そうなんですか……? わたし、臆病なのは、いやです」
モバP「そうだな。でもいつも初心を忘れないってことは、慢心しにくいってことだよ」
智絵里「慢心なんて、そんなこと……」
モバP「もしファンが今の智絵里を知ったら、きっと嬉しく思うよ。間違いない」
智絵里「そうでしょうか?」
モバP「うん。だから緊張してもいいんだ」
智絵里「そう言われると、ちょっとだけ、震えが納まってきました気がします……」
モバP「ふふ、よかった」
智絵里「Pさんは、すごいです。いつもわたしのこと気にかけてくれて……見捨てないでくれて。わたしに、勇気をくれて……」
モバP「プロデューサーだからな」
智絵里「わたし、アイドルになったとき、思ったんです。こんなわたしでも……Pさんと一緒なら変われるって」
智絵里「だから、ずっとわたしのこと……見てて下さい。待ってて、欲しいです……」
智絵里「え、えっと、その……て、手を握って貰えますか? いつものように……」
智絵里「震えが納まるように……ぎゅって……。勇気が、欲しいんです」
モバP「ダメだよ」
智絵里「ど、どうしてですか? やっぱりわたしのこと、嫌になって……」
モバP「そうじゃない。もっと強くなりたいって言ったろう? なら、少しずつでもいいから進まないと」
智絵里「で、でも、怖いんです……Pさんに、手、握って欲しいんです……だ、だめですか?」
モバP「智絵里。君を待ってるのは俺じゃない。ファンなんだ。勇気を与えるのが、君の役割なんだよ」
智絵里「わ、わかってます。そ、それでも、わたし……Pさんとなら……」グスッ
モバP「行って来なさい。観客が待ってる」
智絵里「……」グス
モバP「智絵里。君を待ってるのは俺じゃない。ファンなんだ。勇気を与えるのが、君の役割なんだよ」
智絵里「わ、わかってます。そ、それでも、わたし……Pさんとなら……」グスッ
モバP「行って来なさい。観客が待ってる」
智絵里「……」グス
智絵里「……」グス
モバP「……わかった。俺もここで智絵里を待ってるから」
智絵里「……ほ、ほんとうですか?」
モバP「ああ、本当だとも。ほら、いい娘だからもう行き来なさい」
智絵里「手も、握ってもらえますか?」
モバP「それは智絵里のがんばり次第だね。でも、いつまでも俺に甘えてちゃいけないよ。次からは―――」
智絵里「えへへ……じゃあ、行ってきます。見ててくださいね、わたしの、精いっぱいを。Pさんにも歌声、届けますから」
…………
……
凛「あ、プロデューサー」
モバP「ん? 凛じゃないか。学校の帰りか?」
凛「うん。今から事務所に行くところだよ。プロデューサーは?」
モバP「同じだよ。といっても資料取りに行くだけで、また外に出るんだけどね」
凛「ふふっ、なら事務所まで一緒だね、プロデューサー」
モバP「ああ。ほら凛、荷物貸しなよ。持つから」
凛「え? いいよ別に」
モバP「文句言わない」グイ
凛「あ……」
モバP「ほら、行くよ」
凛「……プロデューサーって時々強引だよね」
モバP「はは。こういう仕事してるとな。そういう面も必要になる」
凛「そうなの?」
モバP「アイドルの背中を押すのがプロデューサーの仕事だからね。時には強く押すときもあるさ」
凛「ふーん……」
凛「ね、プロデューサー?」
モバP「ん? なんだ」
凛「えいっ」
モバP「うわ。お、おい……凛?」
凛「ふふっ、どう? プロデューサー?」
モバP「どうって……なにをするんだ、いきなり。腕を組むのは止めなさい」
凛「やだよ。私も、時には強引になったほうがいいかなって……」
モバP「あのな、凛。こんなところ人に見られでもしたらまずいだろう?」
凛「大丈夫だよ。私だって、流石に人気がある場所じゃこんなことしないよ」
凛「でも、そうだね。もし誰かに見られたら、恋人同士に見えちゃうのかな……。ね、プロデューサー?」
モバP「そんなに顔を赤くして何を言ってるんだか……。恥ずかしいなら手を離しなさい。良い娘だから」
凛「またそうやって子供扱いして……プロデューサーがそうだから私たちがこういうこと―――」コケ
凛「きゃあっ!?」ドテ
モバP「うわっと。だ、大丈夫か?」
凛「いてて……転んじゃった」
モバP「悪い、支えられなかった」
凛「いいよ、私のせいだし。はあ……やっぱり慣れないことはするもんじゃないね……」
モバP「そうだな、反省しなさい」フイ
凛「……ん?」
凛「あっ」バッ
モバP「凛、手を貸すよ。ほら、立てるか?」
凛「う、うん」ギュ
凛「ね、プロデューサー……見た?」
モバP「ああ、悪かったよ」
凛「……感想は?」
モバP「馬鹿なこと言わない、もう忘れたよ」
凛「忘れたって、それだけ?」
モバP「それより怪我はないか? どこか痛んだりしないか?」
凛「うん、平気……あ」
モバP「どうした?」
凛「ちょっとおしり痛いかも」
モバP「それは仕方ないな。自業自得だよ」
凛「プロデューサーが撫でてくれたら納まるかもね」
凛「ふふ……触る?」
モバP「……」デコピン ピシ
凛「いたっ」
モバP「慣れないことはしないんじゃなかったのか?」
凛「わたしだって、偶にはこういうことしたくなるよ」
モバP「まったく。その様子なら大丈夫そうだな。行くよ、凛」
凛「あ、待ってよプロデューサー」
…………
……
凛「ちょっとおしり痛いかも」
モバP「それは仕方ないな。自業自得だよ」
凛「プロデューサーが撫でてくれたら納まるかもね」
凛「ふふ……触る?」
モバP「……」デコピン ピシ
凛「いたっ」
モバP「慣れないことはしないんじゃなかったのか?」
凛「わたしだって、偶にはこういうことしたくなるよ」
モバP「まったく。その様子なら大丈夫そうだな。行くよ、凛」
凛「あ、待ってよプロデューサー」
…………
……
奏「ふぅ……」
モバP「ライブお疲れ様、奏」
奏「ええ、ありがとう。ねえPさん……ちゃんと私の姿、隅々まで見てくれた?」
モバP「ああ、ばっちりだったぞ」
奏「ふーん……そう」
モバP「なんだ?」
奏「Pさんは嘘吐きだなって」
モバP「うん? どうしてだ」
奏「私の舞台、全部見てくれなかったでしょ。わかってるんだから、途中で居なくなったの」
モバP「なるほど、そのことか。奏は出だしは緊張気味だからな」
奏「Pさん、最初しか居なかったじゃない」
モバP「だからだよ。そこさえ乗り越えれば、奏は問題無いだろう」
奏「私はね、そのあとの、一番輝いてる姿をアナタに見て欲しかったの。……わかる?」
モバP「はは。それは君のファンが見るものであって、俺じゃないよ」
奏「そうじゃないわよ。もう鈍感ねぇ……それとも、わざとなのかしら?」
モバP「悪かったよ、どうにも疲れていてね。少し仮眠が必要だったんだ」
奏「そう言われたら何も言えないじゃない、酷い人……」
奏「まあいいわ。でも、少しでも私に申し訳ない気持ちがあるなら、わかるわよね?」
モバP「?」
奏「私の瞳を見て。そらしたらダメよ?」
モバP「ああ、いいよ」
奏「……」
モバP「……」
奏「ほんと、憎たらしいほど真っ直ぐ見つめてくるよね、Pさんって」
モバP「ありがとう……で、いいのかな?」
奏「じゃあ、私の唇を見て? 私が欲しいもの、いつも言ってるわよね」
奏「目、瞑ってるから……ご褒美、ちょうだい? ね、Pさん……」
モバP「もう、仕方ないな……」スッ
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