私的良スレ書庫
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元スレ上条「白いワンピース」
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「んんっ」
暑い。まだ朝も早い方であるはずなのに目が覚めてしまった。
左を見ると、一方通行が、ベッドの上には御坂妹がいた。
……ん?
インデックスは俺の右にいた。
何故!?
そういえば寝ぼけたインデックスはひどいんだったなと思い出す俺。
気にしていても仕方が無い。無理だけど。気にはなっちゃうけど。
なんにしても朝飯の準備をしなければならない。
インデックスが地味に服の端を掴んでいるので外してから台所へ向かう。
パンあるかなー?
……いや、今日はご飯だ。
腹ペコキャラの割合が多い。
さてさて、今日みたいな時でも上条さんはちゃっかりしてますよ?
こんなこともあろうかと、冷凍庫には大量のご飯があるのだ!
これぞ電子レンジを使えないインデックスには食べられないように編み出したご飯の保存法!!
ふははははー。
……と、笑っていると。
ベッドの方から物凄い視線を感じる。
「じーっ」
ダラダラと汗が流れる。
「じーっ」
「……あのー、御坂妹さん?」
「何をしているのですか?とミサカは尋ねます」
「ええっとこれはだな……。そう、朝飯の準備だ」
ごまかす。
間違ったことは言ってない。はず。
「なるほど、ではミサカも手伝います」
「いいよいいよもうちょい寝とけって」
「ミサカが手伝いたいのです」
「そ、そっか。んじゃ頼む」
「では早速ミサカはこの白い塊の味見をしてみます」
「待て! いいから待て!!」
「?」
「そんな可愛く首傾げてもダメなの!」
こいつはもしかすると、いやもしかしなくてもインデックス以上かもしれない……。
「とりあえずそれを置くことからはじめようか……」
一時間後、ようやく朝飯は完成した。
正直とても疲れた。
ふと時計を見ると、まだ7時だ。
俺、今日はダメかもしれない。
さて、
「起きろよーお前らー」
「……んみゅぅ」
「おはよう、インデックス」
「ん……おはよ、とうま。ふわぁ」
「顔洗って来い、すっきりするぞ」
「わかったんだよー……」
眠そうだな、あいつ。
まあ仕方ないか。
「さーて、すっきりしたんだよー!!」
「いきなり元気だな」
「ふっふっふー。あ、でもお手伝い出来なくてごめんね」
「いや、いいんだ。ありがとう」
「でもなんだかとうま疲れてるように見えるよ?」
御坂妹の相手が疲れたなど言ってはいけないと思ったので、慌てて話題を変える。
「あー、なんだ。……そうだ! 今日は御坂妹が朝飯作るの手伝ってくれたんだよ」
「……」
「……」
「……」
「……うん、なんていうか、お疲れ様」
「……ああうん、ありがとう」
全く話題を帰られていなかったようだ。
「まあとりあえず朝飯は出来たんだ。そこの白いのも起こしてくれ」
「了解!」
元気だなあ……。
「では、ミサカはこの銃で一方……」
「やめなさい」
「白いお友達ー! 起きるんだよー」
「ほら一方通行、起きろ。飯できてるぞ」
起きない一方通行の肩を揺らそうとするインデックス。
「あらら?」
「こいつ反射してんのかよ」
「はんしゃ?」
「こいつの能力の一部だよ、まあ見てろ」
一方通行の耳に顔を近づける。
そして、
「おーきーろーーー!!!!って痛ええええええええ!!」
全く起きない。
「えええぇぇ……」
インデックスは呆れているみたいだが、そんなことより俺の耳が痛い。
音を反射されるとこうなんのかよ、と実感した。
「やっぱり全部反射してんなこいつ」
「ぐうぅるるる、気持ち良さそうに眠ってるんだよ……」
「インデックス、待て。今噛み付いたら歯が折れるぞ」
「じゃあどうやって起こすの?」
「任せとけ」
そういうと、ニヤリと笑って力を放出しはじめる。
「……よし。今だ、行け!インデックス!」
「起きるんだよー!!!」
「いってェェェェ!!!!!!」
「おはよう、一方通行」
「……」
「さて、全員飯だぞー」
「わーい」
「ミサカはもう食べました」
「え?あれっ、えっ?」
「じゃあ私もいただきまーす!」
「ええぇぇぇ……。……まあいっか、いただきます」
「…………」
「ん? 一方通行食べないのか?」
「……」
「じゃあ私が食べてあげるん……」
「食べる」
「ん……だよ?」
「食うっつってンだよ」
「んふふー、はいどーぞ」
「……チッ」
「それじゃ改めて、」
「「いただきまーす!」」
「ごちそうさまでした」
「……」
なんてバラバラな奴らだ……。
おはようございます
こんな感じで昨日の分終わり
いつ来るってしっかりと決めないとサボりがちになっちゃうな、どうしても優先順位が下になっちゃうというか……
なので、
今日、また来ます
書いた以上必ず来ます
楽しみにしてくれてる人がもしいたら、ありがとう、そして待たせてごめんなさい
ではまたー
乙
いっつーさん萌えキャラで上条さんお兄ちゃんだな。素晴らしい
いっつーさん萌えキャラで上条さんお兄ちゃんだな。素晴らしい
さて、風呂に行ったら投下しましょうか
最近また寒く……
今回の投下は前回の2倍ほどかな
ではまた後ほどー
朝ご飯を食べ終えると、インデックスが片付けると言ってくれた。
俺も手伝うと言ったが休んでていいよ、と言われた。
何度か言ったが家庭的なインデックスになってくれてとても嬉しい。
「おわったんだよー」
「お疲れ様」
「いえいえ」
さて。
「一方通行、どうするよ?」
「何がだ?」
「今日御坂のところ行くか?」
「……知るかよ」
「お前は行きたい?」
「……どっちでもいい」
「そっか、じゃあ早めに終わらせよう」
「……」
「どこか行くの?」
「ああ、ちょっとな」
「……また危ないことしにいくの?」
「大丈夫大丈夫、話し合いだけだし」
「……絶対?」
「ああ、約束する」
「そ、じゃあいってらっしゃい」
「ありがとな、インデックス」
「ミサカはどうすれば?」
「んー、お前はどうしたい?」
「ミサカは……」
「ミサカは、行きたいです、とミサカは断言します」
「……チッ」
「よし……、じゃあ行くか!」
「やる気のところ申し訳ないんだけど……」
「ん?」
「シャワーいかないの?」
「……あ」
「……オマエ行け」
「えっ、お前はどうすんの?」
「イイ」
「行かなくてもいいってか?」
「別に汚れてねェ」
能力で反射してるから汚れてないのだろうか?
いやでも昨日思い切り地面にチューしてたよなこいつ。
まあいっか、自分でいいっつってるし、気づかなかったらそれはそれで楽しいかもしれない。
「そっか、じゃあ俺行ってくる」
「ではミサカも朝シャワーというものを浴びてみたいので服を……」
「インデックス……」
「了解したんだよ……」
上条さんちは風呂まで危険がいっぱいです。
さて、シャワーも浴びてさっぱりな上条さんですが……
「何してんの?」
「ふふふ、ミサカは二度寝した一方通行にここぞとばかりに攻撃します。……うおっ、反射が……」
「……俺は何も見てない、見てないぞ」
「……それは無理があるかも」
「とりあえず一方通行起こすか、もういかなきゃなんねえし」
一方通行は触れられること自体に慣れていないのか、少し揺すっただけで目を覚ました。
「おい、もう行くぞ」
「……行くのはイイけどよ、オマエオリジナルがどこにいるか分かンのかよ」
「んーまあ何とかなるんじゃね?」
今まで御坂と会ってきたことを思い出す。
そういや大体いつもあの自販機のとこで電撃を……。
んんんんん!?
何であいつはいつもあの自販機のとこにいるんだ?
そんなにあの自販機が好きなのか?よく蹴ってるのに。いや、だからこそ?
それともまさか。
ええー……
もしかして待ち伏せられてたり?電撃のために?
……何ていうか、不幸だ。
「どうしたの、とうま」
「ん、いや。上条さんは自分の不幸を嘆いてるだけですよ……」
「? 変なとうま」
「まあ御坂に会うには何とかなる。多分な」
「それじゃあ早くお姉様に会いに行きましょう、とミサカは催促します」
「分かったわかった、んじゃ、インデックス。ごめん、すぐ帰ってくるからな」
「行ってらっしゃい、とうま」
「いってきます」
さて、どうしたものかな……。
外に出ると、もうすっかり暑くなっていた。やっぱり夏だ。
一方通行は涼しそうな顔をしている。
何ともずるい能力だと思う。
いっそ能力オフにしてもいいんだけど、また倒れられると俺が暑い。運ばなきゃなんねえし……。
「会いに行くのはいいけどよォ、オリジナルがどこにいンのか分かンのかよ?」
「さっきも聞いたぞー、それ。大丈夫だって。ほら、こっちには御坂妹がいるだろ? 御坂妹、分かるか?」
「いえ、ミサカの能力ではそこまでのことは出来ないと思われます」
「え"……」
「……じゃあどォすンだァ?」
「あー、いや。俺の予想が正しければ、もうすぐ会えると思う」
出来れば正しくないと嬉しいんだけどなあ……。
「見つけたわよ!」
はあ……。
これは幸なのか、不幸なのか。
とても複雑な気分だ。
「昨日のこと、きっちり聞かせてもらうわよ!」
「……ウルセェ…………」
「もう少し落ち着いて頂けるとありがたいのですが……」
「ってあれ? アンタたち……!!」
「まあまあ落ち着けって」
「でも……っ!!」
「大丈夫だからさ、ここにこいつらがいるのもたまたまじゃないんだ」
「? どういうことよ?」
「今日はお前ら三人で話してもらおうと思って俺が連れてきたんだ。昨日は俺もって思ってたけど、やっぱり当事者同士の方がいいと思って」
「連れてきたってアンタ……。一方通行なんてどっから連れてきたのよ!? 昨日あの後のこと知らないから何とも分からないのよ」
「何処からって……俺の家? みんなでお泊まり会して……」
「ちょ、ちょーっとストーップ!! え? え?」
「昨日はとても楽しかったです、とミサカはお姉様に報告します」
「アンタも行ったの!? ……じゃなくて何もされなかった!?」
「「は?」」
「え? いつやったんだよ?」
「あなたとシスターが一方通行を起こしている間に一方通行のおかずに台所にあったタバスコというものを大量に仕込んでおきました、とミサカはニヤリと笑って一方通行を見やります」
「まじで!? いやあ俺も見たかったなあ……あ?」
ゴゴゴゴゴゴゴ……
「あはははは……。は、話を戻そうか、御坂妹」
さっきから殺気がやばいのだ。
ダジャレとかでなく、本当に。
辱められた、無視された
そんなつまらない理由でLevel5を二人も爆発させる訳にはいかない。
「そうですね、とミサカは先程からひしひしと感じる殺気に密かに怯えます」
密んでねーぞ、と突っ込んでしまうと本当に爆発しそうなのでやめておく。
「で、だ。ちょうどそこにベンチがある」
「……」
「……」
「そうですね、ミサカは確認をします」
怖え、俺はもう折れそうです。
「俺は聞かないからじっくり話してもらおうと思うんだがどうだ?」
「……話し合うまでもないわよ」
「……チッ」
御坂がバチバチと帯電し始める。
「やめとけ」
「うっさいわね、こいつには一発……」
「……ッ!」
「……おい御坂」
「な、何よ?」
「一回で言うことは聞け、分かったか?」
「……」
「……お前は何に腹を立ててたんだ? 一方通行がお前のクローンを暴力で殺すことに、学園都市がそんな残酷な実験をしていることに!お前は悲しんで、そして怒ったんじゃねえのかよ!! じゃあそれを暴力で解決をしようとするんじゃねえよ!」
「で、でも……」
「お前の気持ちはよく分かる。でもな、ここで一方通行を倒すことに何の意味があるんだよ? 学園都市は一方通行を強くするのに御坂のクローンを使ったんだ。 第一位、一方通行が不在。なんてことになったらその能力者を生み出すためにまた御坂妹が使われるかもしれないとかそういうことは何で考えねえんだよ!」
「う……」
「だから能力はしばらく預からせてもらう。とりあえず先にベンチまで行こう。一方通行が歩けないかもしれないし」
「……」
「……悪かったな、強く言いすぎたかもしれない。さっきはああ言ったけど、俺はお前も一方通行も御坂妹もみんな友達だと思ってる。だからお前らも仲良くなれ、とは言わねえけど、友達が傷つくのは見たくないんだよ。分かってくれ、な? ああ、でも一発くらい思いっきり殴ってやってくれ」
「……うん」
「後でジュース奢ってやるよ、何がいい?」
「そんな余裕ないくせに……」
「うぐっ……なかなか痛いところを……」
「ではミサカはこのヤシの実サイダーというものを……」
「チッ、コーヒーはねェのかよ、使えねェ」
「え、何? お前らも買ってもらう気満々!? っていうか聞こえてたの!?」
「じゃあ私も何か買ってもらおうかしらー?」
「さーあみんな、お話しの時間ですよー」
「私は無視!?」
「……落ち着いたか?」
「え……、あ!…………」
「落ち着かないと言いたいことも言えないからな」
「あの……その、ありがとう」
「んー。……いやでもこいつらがお前を落ち着かせようとしてこんなこと言ったとは思えないよな……と、いうことはマジで買えと?……あれ?不幸だ…………」
「私が貸しにしてあげるわよ」
「はいはい、分かったよ。ほらしっかり話して来いよ?」
「倍にして返してもらうわよー!」
行ったか。
これで三人、いや一万人ほど。ちゃんと、前に進めるといいな。
……あれ?
御坂が自販機でジュース買って、三人で飲んでる……。
俺、話し合いが終わったら買うって言ったよな?
もしかしてこの分も奢れとか言わないよね?
…………。何だ?御坂がこっちを見て……
prrrrrrrr……
っと電話か。
ん?誰だ?
ディスプレイには何も書かれていなかった。
公衆電話でもない、非通知でもない。
だとしたら土御門か?
……いや、あいつは俺に今までそんな電話掛けてきたことなんてなかった。
だとしたら魔術師?
もしそうなら土御門ではない。
わざわざ危険をおかしてまで魔術で電話する意味が見当たらない。
イギリス清教かローマ正教か、それ以外の魔術勢力か。
いや、この世界では実験が早く始まっていたりと何かがずれている。
もしかしたら自分の知らない人間かもしれない。
それとも────────。
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