私的良スレ書庫
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元スレ上条「白いワンピース」
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インデックスは髪も長いし洗い流すのも大変そうだが、40分ほどであがってきた。
浴衣のインデックスもかわいい。
そもそも、俺は10分もあれば流すことは出来るので、結果として二人とも両親が来る前に風呂にはいることができた。
「ふう、二人とも入れて良かったな」
「そうだね」
「あとは両親を待つだけか……って噂をすれば」
「やあ当麻。久しぶりだな」
「こんばんは、当麻さん」
「おっす」
インデックスはぺこりと頭を下げる。
「……こちらは?」
「あんまり深くは話せないんだけど、こいつは両親とか身内がいないから俺が一緒に住んでる」
「……名前は何ていうんだ?」
「……インデックス、なんだよ」
「……」
「……」
「……そうか、インデックスちゃん、か。私達のことを親だと思って頼ってくれていいからね。そのかわりといってはなんだが、当麻と仲良くしてやってくれないか」
「も、もちろんなんだよ! ありがとう……」
「……いやあ、それにしても当麻もこんな可愛らしい外国人の娘を連れてくるなんてなあ」
「あらあら、刀夜さん?」
「か、母さん。今のは息子が連れてきた女の子に対するただの感想じゃないか……」
「ふふふ、冗談ですよ。さあ当麻さんにインデックスちゃんも中へ入りましょう? 待たせてごめんなさいね」
「あーやっと飯だ。……ところで母さん」
「何ですか?」
「予約は5人って言ってたけどあと一人誰が来るんだ?」
「あれ、言ってませんでしたっけ? 従妹の乙姫ちゃんが明日の朝遅れて来るって」
「ああやっぱり。いや、5人って聞いた時から何となくそうじゃないかなって思ってたんだけどな」
「そうですか、では夕飯をいただきましょう」
晩飯も食べ終え、家族みんなでゆっくり話したり。
まあ何だかんだで基本的には母さんとインデックスが話してたのを見てただけだけど。
それもすっかり長くなってしまって、自分の部屋に入ったのは23:30を過ぎた頃だった。
かれこれ三時間以上は話してたのか。
「あー、いっぱい話せて良かったんだよ」
「それはよかった、楽しかったか?」
「うん、まあね。でもちょっと疲れたかも」
「一週間もあるんだ、早く寝てもまだ時間はあるから大丈夫だ」
「……とうまは寝ないの?」
「まあな、いつ魔術起きるかわかんねえし」
「そっか……。じゃあ私も起きてるんだよ」
「い、いや、無理しなくていいんだぞ?」
「ううん、大丈夫かも。電車の中でも寝たからね」
「そうか? じゃあまあ無理しない程度でな」
「うん」
「んじゃとりあえず布団に入るだけ入るか」
「私こっちにする」
「じゃあ俺こっち」
ごそごそ
「電気消すぞ」
「うん」
パチッ
……ってあれ?
さっきからずっと気にしてなかったけど、何でインデックスとおんなじ部屋なんだろう……?
んーと……
うん、分からん。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……なあインデックス」
「……なあに、とうま」
「明日の朝、俺に向かってあの御坂美琴が飛び込んできても、御坂妹がここの宿の従業員でも、ステイルがここの店主でも、絶対に驚くなよ」
「……? ごめん、さっぱり意味が分からないんだよ」
「そのまんま言った通りだよ。ちなみにそのことについて突っ込んだらこっちが変人扱いされるからな」
「んー、分からないけど分かったんだよ。とにかく何が起きても驚いたらダメなんだね?」
「おう。まあ明日になりゃ分かるさ。……っともうすぐ明日だな」
携帯の時計を見ると23:59とディスプレイには表示されていた。
それをインデックスにも見せようと思い、インデックスに携帯を見せながら言う。
「ほら、インデックス。もう日付変わるぞ」
「ほんとだ、今変わっ……」
バキン!!
「……ったんだよ?」
「……インデックス、大丈夫か?」
「う、うん。それより何が……。魔術の気配もなかったのに……」
「ちょっと電気つけるぞ」
パチッ
電気をつけて、インデックスの顔を見る。
声が変わってないから大丈夫だとは思うんだけど……
「よ、よかった……」
ぎゅうっ
「ちょ、とうま!? どうしたの?」
「いや、ほんと良かった」
「ちょっとよく分からないし苦しいかも」
「あ、ごめん。……いやあでもマジで良かった」
「だから何なのか教えてほしいかも!!」
「朝になりゃ嫌でも分かるって。とりあえずもう寝ようぜ」
「むううぅぅ……。……分かったんだよ」
「んじゃ、おやすみ、インデックス」
「おやすみ、とうま」
パチッ
さて、母さんは誰になっているのだろう?
おやすみ、インデックス。
……いやあほんとに良かった。
────────
──────
────
──
「おにーちゃーん」
「……結局こいつなのか」
目が覚めると、御坂美琴が一階で甘々ボイスを出している。
前は本人に言ってしまったが、普段のイメージがイメージだけに、あいつが媚び声を出すと果てしなくムカツク。
でも実際はあいつじゃないんだ、あいつじゃない……。
そう自分に言い聞かせて隣で俺の袖を掴んでいるインデックスを起こす。
「……おいインデックス、起きろ」
「……。……あ、おはよう」
「おう、おはよう。今からよく聞いとけよ」
「? ……何を?」
「いいからいいから」
「むう、とうまは昨日からなんだかケチかも」
「いやだからもうすg……」
「おにーちゃーん、おーきろー」
「ん? あれ?」
「……」
「え……。短髪?」
「いや、あいつは昨日言ってた俺の従妹だよ」
「で、でも声が」
「もうすぐ部屋入ってくるだろ、まあ見とけ」
そう言って布団の中へ入ってスタンバイ。
ズバーン!!
扉が開く。
女の子らしい、体重の軽い足音が近づいてきて……
「ほーら、いつまで寝てんのよう、おにーちゃん! 起きろ起きろ起きろ起きろ!」
そう言って飛び込んでくる。
……が、俺は避ける。
ドシャ
「へぶっ!!」
「……ふん」
「……え?」
「いたた……。ちょっとー、せっかく起こしに来てやった妹に何するわけ? 起きてるんなら起きてるって言ってよ!」
「ああ悪かった、悪かったよ」
「……え?」
「……で、この女の子は?」
「俺の家族?」
「ふーん、彼女?」
「いや、違うけど」
「……一緒に寝てたのに?」
「おかしい?」
「おかしいよう! っていうか彼女じゃないなら私がこうやって抱きついてもいーよねー?」
「暑い。分かったからとりあえず一階へ降りよう。ほら、朝ごはんだ。さっさと行け」
「なにおう! 私はお邪魔ってわけ?」
「俺ら着替えてすらないだろ? 着替えたらすぐ行くから」
「……ふーん、じゃあ早く一階に降りといでよ!」
「はいはい」
たったったっ、という足音とともに去って行く御坂美琴(仮)。
「……え?」
「ん? どうした?」
「何、今の」
「だから俺の従妹だって」
「……短髪が?」
「いや、御坂じゃねえよ、あれは」
「え、でもどう見ても短髪だったんだよ!!」
「だから何があっても突っ込むなって言ったろ? そんなテンションだとツッコミが追いつかねえぞ、俺の経験からして」
「う……」
「朝から元気だな、二人とも。おはよう」
「おう、おはよう。父さん」
「んー……おはよう、とうや」
「もう朝飯だってよ。俺らも着替えたら行くから先行っといてくれよ」
「わかった、じゃあ私は母さんを起こしたら行こう」
「ん、じゃあ」
部屋に戻る俺達。
「……とうやは何ともないんだね」
「まあな。いろいろあるんだよ」
「どういうことなの、これは」
「魔術で外見が入れ替わってるんだよ」
「魔術で外見が? っていうか、とうまの口ぶりからして前も起こったんだよね。じゃあ私も前は誰かと変わってたの?」
「……ああ、うん。まあな」
「誰々!? 気になるんだよ! 背の高い美人さんとかかな!?」
「……いやそんなキラキラした目をされても」
「何で、教えてよ!!」
「えー……」
「むう、ケチ!」
「ケチで結構です」
ガラッ
「あらあら、当麻さんはインデックスちゃんに意地悪くするのが好きなのかしら」
「……え"、ちょっと待て、その声」
「ああ、あ、あ……」
「? 当麻さんがケチって聞こえたのだけど……どうかしたのかしら?」
「……ひ」
「……ひぁ」
「あらあら、私何かしちゃったのかしら。母さん悲しいわ」
「……」
「……」
「とりあえず二人とも早く着替えてくださいね。刀夜さんも先行ってますし、私も行きますから」
「お、おう……」
「……」
ガラガラ
「あらあら、当麻さんはインデックスちゃんに意地悪くするのが好きなのかしら」
「……え"、ちょっと待て、その声」
「ちょっとドア開けますよ」
ガラッ
「げっ……」
「ああ、あ、あ……」
「? 当麻さんがケチって聞こえたのだけど……どうかしたのかしら?」
「……ひ」
「……ひぁ」
「あらあら、私何かしちゃったのかしら。母さん悲しいわ」
「……」
「……」
「とりあえず二人とも早く着替えてくださいね。刀夜さんも先行ってますし、私も行きますから」
「お、おう……」
「……」
ガラガラ
「……」
「……」
「……なあインデックス。お前が誰に変わってたか知りたい?」
「……何かとてつもなく嫌な予感がするけど一応聞いとくんだよ」
「誰であっても嫌がるなよ?」
「うん……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……今母さんを名乗ってた奴」
いじょー
思ったよりだいぶ長かった
とりあえず、4巻入りました
詩菜さん可愛い、けど口調難しい……
まあ大体です
というか刀夜さんも乙姫ちゃんも口調難しいですね
ところで詩菜さん4巻で一回当麻ちゃんって呼んでてかわいすぎる
というわけで、ここから解決編へ向かって行きます
次回で完結はしないと思いますけど
ではー
本来青髪ピアスが入れ替わるはずのインデックスが幻想殺しガードされていたせいで
青髪ピアスが上条母の席に移ってしまったわけか・・・
青髪ピアスが上条母の席に移ってしまったわけか・・・
ということは上条母のあの過激水着を青ピが・・・
ぎゃーーーーーーーーー
ぎゃーーーーーーーーー
ヤベェ。楽しみすぎてオギオギしてきた。しっかり養生してください
もぐもぐ、もぐもぐ。
ただひたすら朝飯を食べる音だけが食卓に響く、主に俺とインデックスから。
父さんは新聞を見ながら気になるニュースが聞こえてきたらテレビを見る、ってことをやってるし、合間合間に母さんと話したりしている。
御坂美琴(仮)はテレビのニュースを見ている。
もちろんテレビをつけていいか店主ステイルに聞いたのは俺だ。
テレビの中ではちっこいピンク髪の古森というアナウンサーが現場から火野神作の脱獄を伝えている。
「へー怖いねー」なんて他人事のように言っているが、「そいつはここに来るぞ」なんて言ったらどんな顔をされるんだろうか。
「……」
「……」
「「ごちそうさま!!」
早くこの場から離れたかった俺達は、めちゃくちゃな速度で朝飯を食べ終えていた。
「あらあら、二人とも食べるのが早いのね。若い子達だからかしら」
「母さんもまだ若いじゃないか」
「刀夜さんったら」
確かに母さんは見た目より若いし綺麗だと思う。
自分の親だから贔屓するとか卑下するとかではなく、第三者から見ても綺麗なんだろう。
父さんの言葉に照れているところなんかは、まだまだ年をとったって言うには早い気もする。
ただ。
今は違う、断じて違う。
早く逃げたいもう嫌だ。
その顔でその声で照れんなと文句を言いたい。
本当に気持ちが悪い。
自分のクラスメイトが親になってるってだけでも違和感だらけなのに、母さんが男、しかもその中でも体格的にはクラスでも大きい方、さらには野太い声なんてもうやってられない。
"違和感だらけなのに"とかじゃなくて違和感しかない。
とりあえずせっかく早く食べ終わったので、俺らは早速逃げることにした。
「じゃ、じゃあ俺らは部屋にもどるわ」
「何だ、当麻。海へ行かないのか?」
「俺らは昨日も行ったからな」
「そうか、じゃあインデックスちゃんも部屋に行くのかい?」
「そ、そうさせてもらうんだよ」
「もったいない。せっかくみんな集まったんだ。疲れているなら海には出なくていいから浜辺くらいには来なさい。それなら遊びたくなったらすぐ来れるだろう?」
「……分かった」
とても断りにくい提案だったので、従うことにしてしまった。
無理を言ってでも断っておけば良かったと、後から後悔した。
「……さて、部屋に戻ってきたわけだけど、どうするよ?」
「……さあ」
「いくら浜辺にいてもさ、観光客のいない海であんなでっかいやつとか普通に目立つよなあ……」
「だね……」
「……はあ。しゃーねえ、行くか」
「……うん」
ぶーぶー文句ばっかり言っていても仕方がないので、とりあえず浜辺にパラソルをたてにいった。
もうそこでずっと待機してよう、俺はそう思った。インデックスもきっと似たようなことを考えているだろう。
「おう当麻にインデックスちゃん。場所取りご苦労さん。といってもまぁ、他に客がいないから労力ゼロか」
ただぼーっとしていただけの俺達は、何の用心もせずに父さんの方を振り返ってしまって
凍りついた。
そわぞわと鳥肌がたつ。
もう気持ち悪いの一言しか出てこない。
父さんが、ではない。もちろん隣に立っている訳のわからん奴が、だ。
俺達二人があまりにも苦痛の表情をしていたからなのだろう。
母さんはそんな俺らを見て、
「あらあら。当麻さんとインデックスちゃん的にはこの格好は納得いかないのかしら……」
とか何とか言っている。
水着よりお前の外見が納得いかなくて仕方が無いと言ってやりたい。
「こら当麻。母さん哀しそうな顔してるだろ」
「いや、目のやり場に困るというか……」
主にあなたを見たくないというか……ということを伝えたかったのだが、どうもこの両親には違う風に聞こえたらしい。
「あらあら。当麻さん的にはこんな年齢の母さんもまだまだ若く見えるのかしら」
「こら当麻。母さん嬉しそうな顔してるだろ。……いやあそれにしても母さんもまだまだいけるじゃないか。当麻がそういうのも頷ける」
「あらあら」
「……」
「……なあインデックス」
「無理」
「……助けてくれないか? そっぽ向いてねえでさ」
「無理」
「……泣いていい?」
「叫べばいいと思うよ」
「インデックスも一緒にするか?」
「……やる」
「よしわかった。……いくぞ、せーのっ」
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