私的良スレ書庫
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元スレ村娘「勇者様ですよね!」勇者?「……違うが」
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Eibon「マスター、『門』の準備は整いました」
錬師「魔方陣の中央のサークルに乗って!」
勇者?「……」
< モコモコモコモコ…
王女「……」パシャパシャ
勇者?「こことは違う異世界には、『水も滴る良い男』という言葉があるらしいが」
勇者?「お前の場合はどう言えば良いんだろうな?」
王女「……ッァァ」ゴゴゴッ
勇者?「土を腕に纏っても、無駄だと分からないか」
勇者?「なら、縛り上げてからゆっくりと教育してやる」シュルッ
勇者?「まぁ縛るのは『そっち』だがな」
Eibon(レン、私達は村に戻りましょう)ひそ
錬師(え、なんで?)
Eibon(マスターを敵に回した上にこれだけの手間をかけさせたのです、王女は心配ないでしょう)
Eibon(しかし気がかりなのは村から漂う『魔術』の気配です、私でも感じたことの無いタイプなんですよ)
錬師(女騎士のお姉さん……!)
Eibon(急ぎましょう)
錬師(うん!)
< タッタッタッ……
勇者?(……気を利かせたのか、エイボン)
勇者?「全く、錬師には名前を教えてあるから問題ないんだがな」
王女「 あ'' あ''ぁぁぁぁぁぁぁっァ……ッ 」ヨロヨロ
勇者?「……」ピンッ
< シュリィッ
< スパンッッ!!
王女「ぁ、ぁ」ドサッ
勇者?(同じ傷に26回ワイヤーを叩き込んでようやく足を切断か、それも直ぐ治癒するようだな)
勇者?(まぁ好都合だ)
ガシッ
王女「あ?」
勇者?「もうそろそろ起きて貰うぞ王女」ズルズル
王女「ぅっがぁぁ! あがぁあ!!」ジタバタ
< ぽいっ
王女「ッんぁ」ドサッ
勇者?「・・・」
勇者?(さて、久々の『運動』になるな)
勇者?(ましてや王女の夢と接触する羽目になるとは、この世界もまだまだわからんな)
勇者?(とりあえず、だ)ガシッ
王女「……!」ビクッ
勇者?「戻って来たら礼ぐらい言えよ」
< ぎゅっ
―――――― ギンッッ!!
──── 王女を抱き締めたまま、男は固まる。
── 静かに、堕ちるような眠気を二人は感じながら地面の魔方陣に縛られていた。
── 猶予は僅か、限られた時間の中で『彼女達』は帰って来れるのか。
──── それとも、夢の世界から抜け出せないのか。
── その短すぎる時間の中では、王女を操っていたシスターβですら何が起きたかは決して感知は出来ない。
── ・・・夢は誰にも邪魔出来ない。
―――――― ・・・ッ
女騎士「ッ……ぐぁああああ!!」
< ポタタッ
女銃士「女騎士様ぁ!」
女騎士「はっ…はぁっ……来るな…」ガクガク
神父α「罪深き罪人、最期に言い残す言葉はありますか」
< シャキンッ
女銃士(つ……強いなんてものじゃない、あの金色の光を放つ剣が出てきてから女騎士様も太刀打ち出来なくなってる!)
女騎士「はぁ……はぁ…」グッ
< フッ
神父α「『黄金の一閃』」ヒュパァン!!
女騎士「ぅああああ!!」ガギィン
――――― ガギィンッッ!!
バギンッ!! ガガガッ
ギャリン!!
< ゴガァン!!
女騎士「ぐっフ…ァ」ヨロッ
神父α「……」シャキンッ
―――― ダァン!
< ギンッッ
神父α「チッ」
女銃士「撃て!! 撃てぇ!!」ダンダンダンッッ
< ダダダダァンッ! ダァーンッ!
神父α「……」イラッ
神父α(仕方ない)シュッッ
女銃士「来ます! 全員散開しつつ陣を維持!」バッ
男鎧「死ぬなよ女銃士!」バッ
男鎧B「油断するな、相手は白騎士ぃぃん?」ズバシャァァア
男鎧「!?」
神父α「二人」シャカッッ
男鎧「ご…ッほぅ」ゴチャッッ
< 「お、男鎧ぉぉい!!」
< 「ちきしょうが! あいつには婚約者が居たってのに!」
< 「もう駄目だ……うわぁぁ!」
女銃士「……ッ」ジャカッ
神父α「……まだ撃つのですか」
女銃士「レジスタンスに加わった時より覚悟は出来ています!!」ダンダンッッ
< ギンッッ
神父α「ふッ」ヒュパァン!!
女騎士「だぁ!!」ギィンッ!!
女騎士「女銃士! 私は気にせず全員一斉掃射!!」
女銃士「そ、そんな……」
女騎士「当たらない! 私は気にせずやれぇっ!!」
< ダダダダァンッダダダダダダダダァァンッ!!
女騎士「ハァッ!!」
神父α「……1つお訊きしても?」ギィンッ
女騎士「なんだ!!」ヒュヒュヒュ
神父α「何故、あたかもあなた方が正義を気取っていられるのか理解が出来ない」
―――――― ヒュパァンッッ
女騎士「……」プシャッ
女騎士「ッッ!?」ブシャァァアッ
女騎士「ぁ………」ドサッ
女銃士「女騎士様ぁ!!」
神父α「どうしても、気に入らない」シャカッッ
< スバッ
女銃士「いっ…ッ」ガクッ
神父α「…」
女騎士「ぁ…ぁぐ」ヨロッ
神父α「気に入らない」
神父α「今の世界に何の不満があるのです? サキュバス共を倒す騎士団に何の不満が?」
神父α「教えてくれますか、ねッ」ガッ
女騎士「!!」
< ミシッ……ミシッ……
女騎士「ゃ……め、ろ」
神父α「確かに我々は少し力を誇示し過ぎたかもしれません」ミシミシッ
神父α「しかし、その最奧に存在する目的には多くの人間を救う筈です」
< ミシッ……パキッ
女騎士「!? たのむ、剣から足をどかしてぇ……」
神父α「なのに、あなた方は盗られた玩具をムキになって奪い返す子供のように…醜い」
< ビキッ……バリッ
女騎士「……!!」
< ビキッ……ビキッ……
神父α「もし、本当に何かのために戦っているのなら」
神父α「・・・立ち上がってみて下さいよ」グッ
女騎士「っ! や、やめろ……!!」
< バリィィンッ
女騎士「……」
女騎士(………父さん……ごめん)
< ゴフッ…ビチャッ
神父α「!」
< シュゥゥゥ………
神父α「これは……なるほど、貴女は全てが偽りの存在だったのですね」
神父α「なんて醜い」
女騎士?「……ヒュー…ヒュー」
神父α「貧相な体になりましたね、金髪は藍色に、手足はまるで骨と皮だ」
神父α「どんな仕組みかは解らないが、この折った剣のお陰で今まで美しい女騎士を演じていたようだ」
神父α「・・・その真実は奇病に侵されたただの娘とは」
< シャキンッ
神父α「罪深い、本当に罪深い」
女騎士?「……ヒュー……ヒュー…」
< 「迎撃用術式、マスターの許可により行使します」
神父α「!!」バッ
Eibon「こんばんは、聖剣の担い手様」キィン
錬師「お姉さん!!」
女騎士?「…ヒュー……ヒュー」
Eibon「……なるほど」
Eibon「レン、貴女はこの迎撃結界から出ないで下さい、いいですね?」
錬師「う、うん」
Eibon「…」
神父α(なんだ……白服αが言っていた結界を張る女?)
< ヴゥゥ…ンッ
神父α(魔方陣!?)バッ
< パキン!
女騎士?「う……っ」ドサッ
錬師「わ!? お姉さん!」
Eibon「転移魔法を使いました」
神父α「……何者です」ジャキッシャキンッ
Eibon「私は『魔導書エイボン』、ただの本です」
神父α「本……」
Eibon「さて」
>>776
おまえと、もう一人は誰だ?
おまえと、もう一人は誰だ?
>>777
おまえじゃね
おまえじゃね
>>779
ああ、俺だったわ
ああ、俺だったわ
< ??? >
王女(……あぁ、まただ)
王女(また『最初』に戻ってる)
< 「あなたがいなければ……」
< 「王女なんて生まれなければ……」
< 「母親に似てなんて憎らしい……」
王女(嫌……来ないで)
王女(私は何もしてない、何も悪くないじゃない…っ)
王女(…みんな…)
王女(……)
王女(皆死んでしまえばいい‥‥)
< ドロッ
< ズルッ・・・
王女(…あ、また入ってきた)
王女(夫人達の足元から伸びた黒い影……)ビクンッ
王女(私の体にまとわりついて、染み込んで、)
王女(また私を深い憎悪に堕としていく…この繰り返し)
< ズルッ!
王女「ぁぐ……ふ、んぅ」ガクガク
王女「ぁ…ああ」ズキッ
王女(……痛い)
王女(・・・でも、気持ち良い……満たされていく)ガクガクッッ
──── ズジュルッ・・ビチャッグジョルルルッッ
王女(…頭の奥が痺れてくる)
王女(目は見えなくなる、けれどその代わりに全身が気持ち…良い)
王女(黒い粘着液が張り付いた所からゆっくり……)
< ズズズズズズズズズズ………
王女(ゆっくり……静かに速く、私を心地好い達成感で包み込んでくれる)
王女(あぁ、流れ込んでくる…! あの醜い人間が、夫人達が、そして『勇者』さえもが死んで逝く姿が……!!)
────── 「・・・ら礼ぐらい言えよ」
王女「………え?」
王女(い…今の……こえは?)
パァッン!!
< 「ッッ!?」グジュルン
< 「何だこれは……!!」
白服α「ぐ、王女ぉおッ!!」
─── ガシッ
王女「痛いっ……!」
白服α「俺を憎め人間を憎め怒れ怒れ怒れ怒れ怒れ怒れ怒れ怒れ怒れ怒れぇぇ!!」
王女(い、痛い……頭が、割れる)
王女(体の中に『いる』物が暴れてる…!)ズキィッ
─── キンッ
白服α「……!!」ガクッ
白服α?【 これは…ぁ!! 】
王女「……?」
「こっちだよ」ぐいっ
王女「っひゃ」ヨロッ
「立ち止まらないで、捕まっちゃうよ」
王女(まだ目がよく見えない……誰? )
< ダッ!
「こっち、手を離さないで」
─── 小さく、冷ややかな手に強く引かれながら王女は走り出す。
─── 背後から追ってくる黒い影達の音に追われるように、そして自然と動く足に釣られ。
─── 憎く、そして恐怖の象徴でもある白服αの声が王女の背を這う。
< 「逃がさない」
< 「お前の両親同様に、俺は王女を必ず殺す」
─── 王女の足が止まりかける。
─── すると、うっすらと見えてきた視界の中央で小さな人影は王女の手を握りしめた。
「絶対にこの手は離さないからね」
─── 更に強く手を引かれ、王女は走り続ける 。
─── 足の裏に接する冷えた大理石らしき床を、裸足で王女ともう一人の『誰か』が駆けていく。
王女「……あっ 」
─── 走り続けた先に、薄明るい『外』が微かに見える。
─── ・・・城の回廊を進んでいたのに、だ。
< ガチャッ
< バタンッ
王女「はぁ…はぁ……あれ、ここ……」
王女(霞んでた目が見えてきた、けど……ここって城の中じゃない)
王女「……『貴女』が私をここに?」
白少女「そうだよ王女」
神父α「シッ…!!」ヒュパァンッッ
Eibon「おっと」ガァンッ
< ザザザッ
神父α(動きは一般的な『女性』の動き、なんら問題はない)
神父α(なのに何故でしょう? 彼女から発せられるこの……得体の知れない気配は)ザッ
Eibon(・・・とか思ってるんでしょうね)クルッ
Eibon(見たところ最初はあの自称『蒼の剣(笑)』と『黄金の剣(笑)』に驚かされましたが)
Eibon「…鞘が無いのでは、ね」
神父α「罪人を処刑せよ、黄金の一閃!!」
―――― ズガガガァッッ!!!
Eibon「……」ピンッ
Eibon(まぁ彼もそれなりに使いこなせてはいるようです、かの『ブリテンの聖剣王』程ではありませんが)ヴンッ
< ゴッガァン!!!
―――― ギィンッッ
神父α「!!」
神父α(完全に相殺された……だと)
Eibon「貴方の剣撃は私には届きません」
Eibon「そして貴方は私に勝てない、そもそもここからは戦いにもならないでしょうね」
神父α「……今のを相殺したからですか」
Eibon「ええ、確信です」
神父α「僕を少し嘗めていますよ、その驕り程痛々しいものはないな」
Eibon「驕りですか……」クスッ
Eibon「何も知らずにここへ来させられたようですね、可哀想に」
神父α「っ」ピクッ
Eibon「気づくのが遅すぎる、貴方達が敵に回した相手が一体どういう存在なのか」
Eibon「たかが『本』一冊にすら勝てないのに……」
この子の著者は一体どのくらい強いのだろうか……
原作のエイボンさんもなかなかパネェ人だからなぁ、魔術師にしたらかなりまともな人っぽいし
原作のエイボンさんもなかなかパネェ人だからなぁ、魔術師にしたらかなりまともな人っぽいし
Eibon「貴方の剣撃は私には届きません」
Eibon「そして貴方は私に勝てない、そもそもここからは戦いにもならないでしょうね」
神父α「……今のを相殺したからですか」
Eibon「ええ、確信です」
神父α「僕を少し嘗めていますよ、その驕り程痛々しいものはないな」
Eibon「驕りですか……」クスッ
Eibon「何も知らずにここへ来させられたようですね、可哀想に」
神父α「っ」ピクッ
Eibon「気づくのが遅すぎる、貴方達が敵に回した相手が一体どういう存在なのか」
Eibon「たかが『本』一冊にすら勝てないのに……」
神父α「・・・」
神父α「私は……ッ、僕は! 神を殺す為に力を得たんだ!!」
神父α「貴女のような何の思想も無い輩に……」
Eibon「哀れですね」
神父α「!!」
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