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元スレ村娘「勇者様ですよね!」勇者?「……違うが」
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Eibon「……だいぶ見晴らしが良くなりましたね」
勇者?「これでいいのか」
Eibon「お任せ下さい」ギンッ
錬師「お兄ちゃん、何かぼく手伝える事ってある?」
Eibon「レンは私のお手伝いをして下さい」
錬師「どうするの」
Eibon「まずは錬金術で……」
勇者?(……)
勇者?(ここはエイボン達に任せて戻るか)
勇者?(女騎士達が森の音に驚いているかもしれないからな)
勇者?(……)ザッ
勇者?「?」
勇者?(……なんだ、『小屋』の方から不快な感覚がした)
勇者?(・・・)
勇者?(気にはなるが、まだ非常時という訳でもないようだな)
< スタスタ
< 元レジスタンスの村 >
女騎士「……」
勇者?「随分綺麗になったな、寂れた雰囲気はどこへやらだ」
女騎士「……」
勇者?「……」
勇者?(寝てる、のか)
女銃士「起こしちゃ駄目ですよ、勇者さん」
勇者?「・・・違うが、まあいい…久しぶりに言ったな」
女銃士「?」
まあまあ>>708よ、まずは落ち着いてsageようじゃないか。
女銃士「女騎士様、皆さんに指示を出しながら一人で10人分の働きをしたりして……」
勇者?「疲れたのか」
女銃士「だと思います、女騎士様だって女の子ですから」
勇者?「……」
勇者?(そういえば女騎士は何か制約がどうのと言っていなかったか)
女騎士「……ん」もぞっ
勇者?「ん?」
女騎士「…」コテンッ
勇者?「・・・」
勇者?(やれやれ、少しは寝かせてやろう)
< 医療テント >
王女「…!」ビクン
王女「ぉ……ぁっ、ぁ…ぁ」ビクビクビクン
看護婦「!」
看護婦(またこの発作……護衛の方に言わないと)
< タッタッタッ
< 「誰か! 護衛の方はどちらに!? 王女様が、王女様が!!」
王女「ぁあ……っ、あ」ガタガタ
勇者?「……そうか、今行こう」
女銃士「私も行きましょうか?」
勇者?「必要ない」スタスタ
看護婦「早く! 王女様、とても苦しそうで……」
勇者?「……」
< バサッ
看護婦「王女様!」
勇者?「…………?」
看護婦「あ……れ? いない」
勇者?「あっちのテントじゃないのか」
看護婦「いえ、確かにこの医療テントで・・・」
勇者?「……」
王女「・・・」ユラッ
勇者?「……ッ!!」バッ
王女「あ'' あ'' あ'' あ'' あ''ぁぁぁぁぁぁぁっァアアッッ!!! 」ビュン
< バリバリッ…グシャッ
勇者?「っ……ッが」ビチャッ
看護婦「…」ビシャッ
看護婦「えぇ…?」ぬるっ
看護婦「きゃあああっ!! ぁぁぁぁ!?」
王女「ぁぁぁ・・・」ギロッ
看護婦「ひぃい……!」ガタガタ
女銃士「どうしま……こ、これっ勇者さん!?」ビクッ
看護婦「た、助けてぇ!!」
女銃士「くっ……」カチャッ
勇者?「撃つな」ガシィッ
王女「!?」
女銃士「え……あれ、生き返っ……」
看護婦「」ドサッ
女銃士「ひゃややぁー!? 出たぁ!!」ガタガタ
勇者?「……どうでもいいが撃つなよ?」
< ミシッ……
王女「ぁが……ぁああぁああ」ギギギ
勇者?「・・・」
勇者?「驚いたか、見ての通り正攻法では俺は殺せない」
勇者?「どうするんだ」
女銃士「?」
女銃士(誰に話しかけてるんだろう…)
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(……はん)
シスターβ(私達『処刑者』は結成時から騎士団で精鋭として扱われて来たわ)
シスターβ(でもね、その使命は『神を殺す』事)
シスターβ(多少の不死性なんて予測と対策済み、嘗めるな邪神が・・・!!)ヴンッ
―――――― ・・・ ・・・
王女「………ッ」ガクン
勇者?「!」
女銃士「王女様! ご無事ですか!」ダッ
勇者?「来るな」
女銃士「しかし…!」
勇者?「他の奴等にもここは任せろと言っておけ」
勇者?「それよりも準備をしろ……『白騎士』が来るぞ」
女銃士「し、白騎士が……?」
勇者?「そうだ、直ぐに女騎士を叩きおこ… ドズンッッ
< ビチャビチャッ
王女「ァアアぁああぁああ」ジュゥゥ
勇者?(チッ……腕に熱を、いや炎を纏っているのか)ゴフッ
勇者?「女銃士、行け」
勇者?「王女は俺がやる」
女銃士「っ??! はい!!」ダッ
勇者?「……」シュルッ
< 少し離れた森 >
Eibon「ふぅ、術式は完成です」
錬師「これで王女のお姉さんが助けられるんだね」
Eibon「正確にはマスターが助けるのですが」
『エイボン、聴こえるか』
Eibon「!」
Eibon(マスター? どうされました)
『向こうから襲撃してきた、中々厄介だ』
Eibon(厄介……)
『そっちで起動の準備をしておけ、連れていく』
Eibon「了解マスター」
――――― ジャララァッ
勇者?「……」
< シュリィッ
王女「 あ'' あ'' あ'' あ'' あ''ぁぁぁぁぁぁぁっァアアッッ!!! 」
―――――― ギュオオオオォンッ !!
< ドロッ
勇者?(……ワイヤーをどれだけ張り巡らせても、周囲ごと爆炎で溶かされてはな)
勇者?(しかし、まさか相手の扱う力がここまで特殊だとは……)
< ジャラッ
勇者?(この鎖……外れない上に魔力を異常な速度で吸っている)
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ( 『オレイカルコスの鎖』、対象の魔力に比例して拘束力を高め、魔力をも吸収する )
シスターβ(あのルシファーとかいう魔王から貰った魔具……流石の効果ね)ヴンッ
―――――― ・・・ ・・・
王女「……」ギロッ
勇者?「……」
< ジャラッ
勇者?(どうやらこの鎖は『俺という存在』を縛りつける力があるようだな)
勇者?(無限に殺されるのは避けたいところだが)
勇者?「さて、な」シュリィッ
王女「 あ''ぁぁぁっァア ッ!! 」バッ
―――――― 「怖い夢を見た時、貴方はどうしますか」
女騎士「・・・」ジャキッ
女銃士「ぜ、全員構え!」チャカッ
< 「「 ・・・!! 」」ジャカカッ
「まずは気持ちを落ち着ける為に紅茶? 家族に話す?」
「様々な答え、そして日常が広がっていきますね」
「……ちなみに僕は」
神父α「もう一度…夢を見たいと、そうねがいました」
女騎士「・・・」
乙!やっと追い付いた!!
少し上で話題になってる別スレについてkwsk
少し上で話題になってる別スレについてkwsk
勢いで書いた番外編というか升勇者モノですww
チート性重視にしたので後編以降から厨二成分が目立ちます
勇者「もうがんばりたくない」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs
チート性重視にしたので後編以降から厨二成分が目立ちます
勇者「もうがんばりたくない」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs
>>732
クソコテsageろ
クソコテsageろ
女騎士「悪いが意味不明だ」
神父α「おや、分かりにくいですか」
女騎士「違うな、意味不明だと言った……自己紹介からいきなりミステリアスな言葉を語られても私は興味がない」
神父α「・・・悪夢とは自身だけが知る、自分だけの弱さです」
女騎士「まだ続けるか」チャキ
神父α「神に仕える者としてその弱さとは向き合うのが使命、そう思っていたのですよ」
< ザッ
女騎士「ッ (来るか)」スラッ
神父α「・・・もっとも」
神父α「今となっては睡眠は不要の、弱さの無い力を手にしましたが」ユラッ
女銃士「!?? (いつのまに背後に……!!)」
女騎士「なっ……」
―――― ボッゴォォッ
神父α「おっと、凄い飛び蹴りが来ましたね」
< キィン…キィン…キィン…キィン…
女騎士「紅い・・・結界!?」
女銃士「た、助かりました女騎士様!」
女騎士「銃士隊、撃て!!」
女銃士「!、了解!! てぇっ!」ジャカッ
< ダァンッ!! ダンダンッ!!
< ダダダァンッ!!
神父α「本当にレジスタンスのようですね、武器まで揃えて…しかし」ギギギン
神父α「僕の『紅き結界』はあなた方罪人では決して破れない」
神父α「………裁きを執行します」ヴゥン
女騎士(蒼い剣……!)
女騎士(あの紅い結界……確かに硬そうだ)
女騎士(まあ、こっちは悪いことなんてしてないから弾かれる訳はない、何かタネが?)
< フッ
神父α「『蒼き一閃』」シャカッ
女騎士「!!」ギィンッ!!
女騎士(この男…一人で乗り込んで来るだけの事はある、完全に私を捉えている)ビリビリ
神父α「・・・変ですね」シャキ
神父α「ただの人間が今の速度で動けるのもおかしいし、僕の剣を受けて折れないあなたの剣もおかしい」
女騎士「ふ、女には秘密がツキモノだよ」バッ
神父α「なるほど」
< ギンッッ!!
女騎士(……この男の持つ剣、ただならぬ気配を感じる)
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(なんて奴なの……)
シスターβ(・・・き、気持ち悪い、なんなの!?)ゾクッ
―――――― ・・・ ・・・
勇者?「……」ジャラッ
女勇者?「……」ジャラッ
女白服?「……」ジャラッ
勇者?(……思っていた以上に厄介な鎖だな)
女勇者?(『個々に顕現』しても駄目か)
女白服?(となると少し真面目にやった方が良いのか)
勇者?(・・・)
女白服?(お前がやれ、俺達は一度戻る)
女白服?(…)チラッ
王女「ぁぁ…」
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(……っ)
シスターβ(くそ、目を合わせる度に吐き気がする……なんなのあの分身)
―――――― ・・・ ・・・
< ズズ・・・
勇者?「………」
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(!?)
―――――― ・・・ ・・・
王女「…!!」
勇者?「少し手荒にやるぞ王女」ユラァ
< ガシャンッ
勇者?「・・・」
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(嘘でしょ……どうやってあの鎖を)
―――――― ・・・ ・・・
< ガン・・・ッッ!!
王女「ぃぁあ あ'' !? 」ドサッゴロゴロ
勇者?「……」ユラァ
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(コイツ……平然と王女を殴り飛ばした)
シスターβ(でも殺してない所を見ると、甘いようね)
シスターβ(さぁ王女! あんたの出番はこれからでしょう!!)ヴンッ
―――――― ・・・ ・・・
王女「がっ……ひ、ひぎぃ………っ」ガクガク
勇者?「!」
勇者?(まだ何かあるのか)
< レジスタンスサイド >
――――― ギィンッ!! ギンッッ!!
神父α「……」
< フッ
< ガギィン
女騎士「はぁ……はぁ……」フッ
神父α「身体能力は評価しますよ、並の白騎士では敵わないかもしれないほどにね」
女騎士「はぁ…っ、はぁ……っ」
神父α「しかし扱いきれないようだ」
神父α「 その力の源である『剣』を 」ニッコリ
女騎士「…」ビクッ
神父α「図星ですか、なら貴女が騎士でいられたのもその剣のお陰かな?」
女騎士「……デタラメだな、私は剣等無くとも騎士だ」
神父α「さて、ではこの剣でそれを…」
< ドゴォォォオオオ・・ッ
神父α「!」
女騎士「なっ……!?」
女銃士(あっちには確か王女と勇者さんが……って、何がどうなったら火柱が上がるの!?)
男鎧「なぁ、向こうに行かなくて良いのか俺達……ここは女騎士様に任せてさ」
女銃士「・・・」
女銃士「動く余裕があれば、ですよ」
男鎧「?」
女銃士「ほら多分…女騎士様が負けたら、私達死んじゃいませんか」
男鎧「……ッ」ジャカッ
女騎士「私達もできる限り援護しましょう!」ジャカッ
―――――― ゴォオオオオオオ
勇者?「これでどうだ」ボッッ
王女「!!?」
< ゴガァン!!
< ドザァッ!! ドサッ! ゴロゴロ・・・ッ
王女「ぃ……ぎ、ひぁ」
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(コイツ……教皇様の『憎悪の炎』が効かない上に、鎖を解いてから異常に強くなってる)
シスターβ(何が起きてるの……この私でも皆目見当がつかないなんて)
―――――― ・・・ ・・・
王女「ッ!!」ガバッ
勇者?(まだ平然と起き上がれるか、王女の体も強化されているようだ)
勇者?(そしてどんどん王女の目が虚ろになっていく)
王女「ぁあぁああ!!」ゴォオ
勇者?「……」ジュゥゥ
勇者?「王女、少し痛むが……お前なら問題ないだろ」
―――― ダッ!
勇者?「俺の知る限り、お前達一族は全員まれに見る強さの女だからな」グッ
勇者?「行くぞ」ヒュン
勇者?「肉弾戦は大の苦手なんだ、後で相応の礼は貰うぞ」
王女「 あ'' あ''ぁぁぁぁぁぁ!! 」バッ
< ガッッ・・メキィッ・・・
―――― 音速で飛び掛かる王女を捉えた男は、左拳をただ振った。
―――― 空気に振動が走り、聴覚を刺激するより早く、打たれた拳撃が王女の体の中心を貫く。
―――― 僅かに空中に王女の体が固定された直後、凄まじい衝撃波と共に吹き飛ばされる華奢な体躯。
< ドッゴォォオオオ!!
王女「 ―――――― ッッ!! 」
・・・・・
Eibon「……! レン、来ます」
錬師「誰が?」
Eibon「先程の巨大な火柱を立てた本人です」
錬師「え、それってまずいんじゃ…」
< ギュン!
< ドバァッ! ズザザザァァッ
王女「ぅ…ゲホォッ」ボロッ
錬師「お姉さん…!?」
Eibon「……やはり彼女でしたか」
勇者?「……」ユラァ
Eibon「始めますかマスター」
勇者?「急げよ、王女を操ってる白騎士が妙な鎖を使ってる」
Eibon「鎖?」
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(……)クスッ
―――――― ・・・ ・・・
< キュルンッ!! ジャララララララァァッ!!
Eibon「……なるほど、『オレイカルコスの鎖』ですね」キィン
錬師「わっ、くさり?」
< ガシャンッ
勇者?「防げるのか」
Eibon「邪悪な怪物を神々が天使達に捕らえさせる際に用いられた『幻の金属』ですよ?」
Eibon「私みたいな本を捕らえる以前に、元の世界にあった魔術結界が相手では効果は皆無です」
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(鎖がどいつもこいつも効かないなんて……聞いてないわよ、あのエセ魔王…!)ギリッ
シスターβ(……仕方ないわね)ヴゥン
シスターβ(少し早いけどね、死んで貰うわよ王女様)クスッ
―――――― ・・・ ・・・
王女「……!?」ビキッ
王女「ぁ……ぁあ」ツゥ
勇者?(! 耳から血が…?)
Eibon「!!」
勇者?「急げエイボン、まだか」
Eibon「マスターはもう『発動』出来るようにしてください」
勇者?「急げ」
【 皆消えて無くなればいい 】
【 私の家族を、家を、国を、全てを奪った奴等が憎い 】
【 母が何をしたの? 】
【 母は私を産んだだけなのに、父と愛し合って生まれた素敵な思い出になるはずだったのに 】
【 なのに・・・その母は、 】
―――――― ・・・ ・・・
シスターβ(誰に殺された? 思い出してごらんなさい)
シスターβ(あんたの大切な物を奪ったのは教皇様だけなの? 違うわよね)
シスターβ(ほら、思い出して)
―――――― ・・・ ・・・
【 ・・・母は、『皆に殺された』 】
【 だから次は私がやるんだ……仕返しするんだ 】
【 母を助けてくれなかった勇者様も、神様も、人も、みんなみんな!! 】
王女「・・・ッッッ」ギョロッ
勇者?「どのくらい待てばいい」
Eibon「20秒です」キィィィン
勇者?「それでいい」
< バヂバヂィッ!!
王女「だァアアッ!!」ヒュン
勇者?(雷を纏ってるの…か?)
< スカッ
王女「!」ズザァァッ
勇者?「大人しくしていろ」ガシッ
王女「グゥゥぅああああ!!」ジタバタ
バシャァッ!
勇者?「……!」
勇者?(王女の体が水になっただと)
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