元スレ男「…へ?」 お嬢「ですから」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 1 :
>>50 体調にお気を付け下さいwww
52 = 1 :
お嬢(男さんの笑顔…なんかほっとする…)
お嬢(今まで…どこに行っても…誰にあっても…あんな笑顔、見たことなかった…)
お嬢「…なあ」
男「ん?」
お嬢「また…会いに来ていいかな?」
男「なんで?」
お嬢「なんかさ、男さんといると楽なんだ。だから…」
男「よくわからんが…」
男(まあ、お嬢さん、口調がコロコロ変わるけど素直だし、悪い気はしないな)
男「…都合が合えばな」
53 = 1 :
お嬢「ほ、ホントか!?」
男「ああ。けど、俺と一緒だと庶民的なところにしか行かないぞ?」
お嬢「そのほうがいいんだって」
男「…社会勉強か?」
お嬢「そ。社会勉強」
男「そういう考え方もあるか…」
お嬢「じゃあ、決まりだな!」
男「あ、ああ…」
お嬢「じゃあ、メアド交換しよう」
男「ん…ほら」
お嬢「…よし。じゃあこっちからも送るぞ」
男「…ん。受け取った」
お嬢「よし。じゃあ次はいつ頃にs」
執事「お嬢様」
54 = 1 :
お嬢「…何ですか?」
執事「そろそろ時間でございます。お車のほうに」
お嬢「もうそんな時間ですか?」
男(また口調が…)
お嬢「男さん、今日は楽しめました。ありがとうございます」
男「あ、ああ…」
お嬢「では、ごきげんよう」
男「ああ、お疲れさん」
お嬢「…それはなんですか?」
男「別れの挨拶だ。今日はゆっくり休んで、また一緒にやろうぜって意味だ」
お嬢「そうなんですね…では、お疲れさん」ニコッ
ブロロロロ…
男(世間知らずだが…面白いやつだな)
55 = 1 :
~リムジンの中~
お嬢(今日は楽しかったな…)
お嬢(牛丼食べて買い食いして…初めてのことばっかりだったな…)
お嬢(男さんとメアド交換して…そういや自分から交換しようって言ったのは初めてだな…)
お嬢(男さんのメアド…今日のお礼をメールしとかないと)ニコニコ
Pi Pi Pi…
執事「…」
56 = 1 :
~数週間後・金曜の夜~
めるめるめる
男「メールか…」Pi
送信者:お嬢
SUB:明日の予定
本文:明日は何時ごろに行けばいいかな?
男(明日か…めぼしい所は連れて行ったし…あとは”はぐるま”ぐらいか…)
男(けど…お嬢さん、仲間に会わせて大丈夫か?)
男「あいつらも癖があるからなぁ…」
男(けど、落ち着ける場所も必要だ…)
男「…よし」
返信:男
SUB:Re: 明日の予定
本文:明日は11時にうちで。
俺が隠れ家にしてる喫茶店でゆっくりしよう。
男「…送信」Pi
57 = 1 :
めるめるめる
男「返信早!」
返信:お嬢
SUB:Re: Re: 明日の予定
本文:オッケー。
たまにはそう言うのもいいかもね。
男「…先に釘を差しておくか」
58 = 1 :
~喫茶「はぐるま」~
カランカラン
ママ「いらっしゃい。あら?久しぶりじゃない?」
男「ああ」
男(メンバーは…いつもの連中が揃ってる…)
ママ「ちょっと待ってね。今入れるから」
男「うん」
男友「よう。最近ここで見なかったけど、どうしたんだ?」
男「ああ、ちょっとな」
後輩女「なにかあったんですか?」
男「まあな」
先輩女「トラブル?」
男「ある意味そうかな?」
59 = 1 :
ママ「はい、いつもの。で、どうしたの?」
男「あ、ありがとう…明日、ちょっと変わった女の子を連れてくるんで」
後輩女「え?彼女さんですかぁ!?」キラキラ
男友「マジ!?」
先輩女「…」
ママ「…どういう関係なの?」
男「それが…よく分からん」
男友「なんだそりゃ?」
60 = 1 :
男「まあ、子供の暇つぶしに付き合ってるって感じか?」
先輩女「…学生さん?」
男「ああ、大学生だって言ってたな」
後輩女「それで、何が変わってるんですか?」
男友「後輩女も変わってるけど」ボソッ
後輩女「…なんかいいましたぁ?」ニッコリ
男友「い、いいえ!」ガクガクブルブル
先輩女「…それで?」
男「まあ、社会勉強を兼ねてアチコチ連れてってるんだが…世間知らずなんだ」
先輩女「そう…」
61 = 1 :
男「そういうわけだから、ボケやツッコミは無しで。わかった?」
先輩女「いいわよ」
男友「まあ、そういうことなら…」
後輩女「いえっさー!」
ママ「…後輩女ちゃんが一番心配ね」
一同「「「うん」」」
後輩女「ひっどーい!」
62 = 1 :
~翌日・アパートの前~
男(そろそろ11時だな…あ)
お嬢 トテトテ
男「おはよう」
お嬢「こんにちわー」
男「じゃあ、行こうか」
お嬢「うん」
男「…そういや」
お嬢「ん?」
男「車はどうした?最近全然見ないが…」
お嬢「乗りたい?」
男「いや、ちょっと気になってな」
63 = 1 :
お嬢「…ここは路地で狭いだろ?だからあの車だと入りにくくて…」
男「あー、うん。なるほど」
お嬢(ホントは男さんが目立つのが嫌いだからなんだけど)
男(俺のことを思ってやってたわけじゃないのか)
お嬢「今日は楽しみだなぁ」
男「なんでだ?」
お嬢「男さんの仲間がいるんだろ?どんな人がいるか楽しみだ♪」
男「そのことなんだが…」
お嬢「ん?」
男「あいつら、お嬢さんのこと知らないし、失礼なことを言うかもしれないんだが」
お嬢「それはそれで楽しみだ」
男「おい」
お嬢「冗談だって。ちゃんとおとなしくしてるから。な!?」
男(…大丈夫か?)
64 :
~喫茶「はぐるま」~
カランカラン
ママ「いらっしゃーい♪」
男「あ、ああ…」
男(ママのテンションが高い…)
お嬢「こ…こんにちは」ペコッ
ママ「さあさ、カウンターにどうぞ~♪」
男(店の中は…昨日のメンバーが勢ぞろいか…)
ママ「いつものでいいわよね?」
男「あ、うん。お嬢さんもコーヒーでいいよな?」
お嬢「あ、はい」
65 = 1 :
ママ「はい、どうぞ」
男「早いな」
ママ「そろそろ来るころだと思って、準備してたのよ。はい、お譲さんも」ニコッ
お嬢「い、いただきます」
ホワーン
お嬢「いい香り…」コクッ
お嬢「あ、うm…おいしい…」
男「それはよかった」
66 = 1 :
ママ「ふふふ。それは男ちゃんのお気に入りなの」
お嬢「へぇ…そうなんですね」
ママ「コーヒーは良く飲むの?」
お嬢「いえ、いつもは紅茶なのでコーヒーは久しぶりです」ニコッ
ママ「そうなんだ。ちょっと待っててね?今軽くつまめるもの作るから♪」
男「奢り?」
ママ「そ。男ちゃんのね♪」
男「やっぱり…まあいいけど」
67 = 1 :
男友『かわいいよなぁ。服装も清潔そうだし』ヒソヒソ
後輩女『あのバッグ、ブランド物ですよぉ。服もお高そう』ヒソヒソ
先輩女『若いわねぇ…肌も髪もキレイだわ…』ヒソヒソ
後輩女『男さんの彼女かな?』ヒソヒソ
男友『うーん、それはないと思うよ?』ヒソヒソ
男「おいお前ら。全部聞こえてるぞ」
お嬢「ほっ…おいしかった…けど、なんでだろ?」
男(お嬢さんはお嬢さんでマイペースだなぁ)
68 = 1 :
男「…これは俺のお気に入りでな、横浜1920っていうブレンドなんだ」
男「ほろ苦いのに口当たりが柔らかいから飲みやすいだろ?」
お嬢「うん。気に入ったわ」ニコッ
男「それはなにより」
お嬢「もう何年も前だけど」
男「ん?」
お嬢「コーヒーを初めて飲んだんです。そのときに…」
お嬢「苦いうえに酸っぱくて…好きになれなくて…でもこれは好きです…」
ママ「ふふふ、ありがと。はい、お待たせ。フルーツサンドよ」
お嬢「あ」
69 = 1 :
ママ「これはね、気に入ったお客さんにしか出さないの。ふふふ」
お嬢「ありがとうございます…いただきます」パクッ
お嬢「あ、これもすごくおいしいです!」キラキラ
男(すごく嬉しそうに食べるな)ニコニコ
お嬢「…ん?どうした?なにか付いてる?」
男「別に」
お嬢「そんなことないだろ?正直に言えよ」
男「…お嬢さん、フルーツサンドを食べてるときの顔、可愛いかったぞ?」
お嬢「え?…あっ!//」ボッ
男「顔、真っ赤だな」
お嬢「お、男さんが変なこと言うからだろ!」ペシペシ
男「痛いって」
70 = 1 :
男友「男!」
男「ん?」
男友「俺たちにも紹介してよ。そちらの女性をさ」
後輩女「ねえねえ、学生さん?どこの大学ですかぁ?」
先輩女「ちょっとふたりとも、一度に言うと分からなくなっちゃうでしょ?」
男「ありがと、先輩女」
先輩女「いいのよ」ニッコリ
71 = 1 :
お嬢 クイクイ
男「ん?」
お嬢『猫被ったままのほうがいいか?』コソコソ
男『悪い奴らじゃないから、お嬢さんの判断に任せる』コソコソ
男友「何話してんだよ」
男「なんでもない。こちらはお嬢さん。いま社会勉強中で俺はその手伝いをしている。」
お嬢 ペコッ
男「で、向かって右から先輩女、後輩女、男友だ」
男友「適当すぎる紹介ありがとう!男友です。男とは同期入社です。よろしくね」
後輩女「男先輩、酷いですよぉ。あたしは後輩女でーす♪高卒で入社2年目でーす♪」
先輩女「先輩女です。男と同じ会社の先輩です」
お嬢「お、お嬢です。大学の2回生です」
72 = 1 :
後輩女「え?じゃあ同い年!?」
お嬢「え?…あ、そう…なのかな?」
後輩女「やったね!同級生だ!!」ダキッ
お嬢 ビクッ
男「こら、離れろ。お嬢さんがびっくりしてる」
後輩女「ちぇーっ。男先輩のケチぃ」
男「はいはい」
後輩女「つまんない反応。ところでぇ…どこの大学ですかぁ?」ズイッ
お嬢「え、えっと…○○女子大って…」
後輩女「すごぉい!お嬢様学校だぁ!!」
先輩女「やっぱり」
お嬢「…どういう意味?」ジロッ
男友・後輩女 ビクッ
73 = 1 :
男「こらっ」ペシッ
お嬢「っ!なにすんだ!」
後輩女・男友「「え?」」
先輩女「あら?」
男「喧嘩売ってるわけじゃない」
お嬢「じゃあなんだよ」
後輩女『なんか…言葉使いが…』コソコソ
男友『ああ…見た目は大人しそうなのに言葉が汚いって言うか…』
先輩女「気を悪くしないでね。着ているものやアクセサリーがブランド物だから、お金に不自由してないのかな?って。ね?」
先輩女「それで○○女子大って聞いて、やっぱりお金持ちなんだって思ったの」ニコッ
お嬢「そう…ですか」
男「うん、まあ…お嬢の家は資産家だな」
男友「マジで?」
男「マジで」
74 = 1 :
先輩女「ごめんなさい。誤解するようなこと言って」ニコッ
お嬢「あ、いえ…」
後輩女「ねえねえ、それより」ズイッ
お嬢「な、なに?」タジッ
後輩女「○○女子大ってお上品っぽいけど、みんなそうなの?百合とかいる?」
お嬢「え?えっと…」
男友「なになに?何の話?」
後輩女「だーめ!オトコがいたら話せなくなるでしょ?あっちに行ってて下さい」
後輩女「そんなデリカシーもないからモテないんですよぉ、男友先輩は。シッシッ」
75 = 1 :
男友「うう…後輩女が冷たい…」
後輩女「ウジウジするならトイレにでも行ってて下さいね?ほらほら」
男友「うわぁああん!!」バタン
男「おい、男友トイレに入っちまったぞ?」
後輩女「いつものことじゃないですか。ほっといたら出てきますよぉ。ほら、男先輩も行って行って」
男「まったく…お嬢さん。何かあったら呼んでくれ」
お嬢「う、うん…」
ガタッ
76 = 1 :
先輩女「こっちにいらっしゃいな」
男「ん…」
先輩女「ふふふ。後輩女ちゃんに取られちゃったわね」
男「まあ、これも社会勉強の一環だ」
先輩女「そうね。…ねえ?」
男「ん?」
先輩女「本当に…何とも思ってないの?」
男「うーん…どうかな?」
77 = 1 :
先輩女「…あの子…お嬢ちゃん、見た感じではいい娘だと思うわよ?」
男「どういう意味だ?」
先輩女「…単なる暇つぶしや遊びなら…手を出さないことね」
男「…」
先輩女「本気なら…手放しちゃダメよ?」
男「…うん」
先輩女「それは…どっちの?」
男「…」
78 = 1 :
先輩女「…まあいいわ。そろそろ救出してあげないと」
男「そうだな。お嬢さん、目でSOSを訴えてるな」
男友「…まだやってたのか後輩女」
先輩女・男「「いたの!?」」
男友「ひどいよ!ふたりとも!!」
79 = 1 :
~カラオケ屋の外~
お嬢「楽しいなカラオケって!」
先輩女・後輩女・男友「「「…」」」
お嬢「けど、歌える曲が少ないのが難点だな」
男「まあ、楽しんでもらえたんなら何よりだ」
先輩女「そうね。ふふっ」
後輩女「でも、きれいな声ですねぇ」
お嬢「そ、そうかな?」
男友「うんうん。ソプラノのアヴェマリアの生独唱なんて初めて聞いたよ」
80 = 1 :
お嬢「またみんなで来たいな、カラオケ♪」
後輩女「そうだねー」
お嬢「それじゃそれまでに新しい歌を覚えないとな!」ニコッ
男友「う、うん。今度はJ-POPとかでお願いします…」
先輩女「ふふふ」
ブロロロロ キーッ
執事「お嬢様、お迎えに上がりました」
先輩女・後輩女・男友「「!?」」
お嬢「…もうそんな時間?」
執事「はい。そろそろご帰宅なされる時間です」
お嬢「そう…あら?みなさん、どうされたんですか?」
男「車を見てびっくりしてるんだろ」
男友「ホントにお金持だったんだ…」
お嬢「先ほど男さんが申し上げたと思うのですが?」
81 = 1 :
執事「お嬢様、お急ぎください」
お嬢「チッ…」
執事「うぉっほん!」
お嬢「わかりました。仕方が無いですね」
男「じゃあまた連絡する」
お嬢「はい」
先輩女「楽しかったわ。またいらっしゃい」
お嬢「あ、はい。ありがとうございます」
先輩女「普通に話してもらっていいわよ」
お嬢 チョイチョイ
先輩女「なあに?」
82 = 1 :
お嬢『人前で言葉遣いが悪いと執事に叱られるんです。だから…』
先輩女「わかったわ。ふふふ」
お嬢「それでは皆さん、ごきげんよう」
先輩女「ふふっ。じゃあね。おやすみなさい」
男「お疲れさん」
後輩女・男友「「バイバーイ」」ノシノシ
ブロロロロ…
後輩女「…行っちゃいましたね」
先輩女「じゃあ、私も帰ろうかしら」
男「じゃあ途中まで一緒に行こう」
後輩女「あたしは遊び足りないですぅ。男友先輩、一緒にゲーセン行きましょ?」
男友「え?ぼ、僕は…」
後輩女「ほら、早く早く♪じゃあ、男先輩、先輩女さん、おやすみなさーい」
男友「お、おやすみー」ズルズル…
先輩女・男「「おやすみー」」
83 = 1 :
先輩女「…じゃあ、行きましょうか」
男「はいはい、お姫様」
テクテクテク
先輩女「…思ったよりいい子ね」
男「そうか?」
先輩女「…で?どうするの?」
男「どう…とは?」
先輩女「…泣かせるんじゃないわよ?アンタ、もう一人泣かせてるんだからね?」
男「…すまん」
84 = 1 :
先輩女「…じゃあ、おやすみ」
男「ああ、おやすみ」
テクテクテク…ピタッ
先輩女「…」
男 スタスタスタ…
先輩女「…やっと…忘れられるかなぁ…」
先輩女「お嬢ちゃん…か。口は悪いけど…素直でいい子だもん。あの子なら…だから…」
先輩女「…バイバイ、男」
85 = 1 :
~車の中~
お嬢(今日は楽しかったなぁ)
お嬢(コーヒーがあんなにうまいなんて…それにあのフルーツサンドもうまかったし…)
お嬢(カラオケも皆で盛り上がって楽しかったし…みんないい人だったな…)
お嬢(ママさんはきれいで物腰が柔らかくて…そういえば見た目は30代後半だけど、いくつなんだろ?)
お嬢(男友さんは後輩女さんに弄られて…)
お嬢(後輩女さんはかわいくて押しが強くて…)
お嬢(先輩女さんは…)
お嬢(先輩女さんは…………)
お嬢(…先輩女さん…男さんといい雰囲気だった…どういう関係なんだろ…)
お嬢「…っ!なんで私こんなにイラつくんだよ!?」
お嬢「…くそっ!なんで胸がモヤモヤするんだよ…」
お嬢「なんでこんなに…苦しいんだよぉ…」
執事「…」
86 = 1 :
書き貯めが尽きたので今日はここまでにします
おやすみなさいノシ
87 :
乙
今回も期待してる
90 :
ほう
92 :
乙!!
相変わらずの投下量!!
毎回楽しみにしてます!!
93 :
乙
毎回楽しく読ませてもらってます
今回も期待
94 :
待ってた
今回も期待せざるをえない
95 :
>>1
あなたか!!
96 :
ぴぎゃ
97 :
多分初めて読みます!
面白いっす待ってます!!
98 :
…へ?の人か
乙
99 :
またあんたか、ククッ待ってたぜ
100 = 1 :
>>87-99 乙ありがとうございます
今から投下します
>>95、>>98 そうですwww
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