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    元スレ兄「彼女できない」妹「そうだね」

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    1 :

    非エロ
    更新は少な目かも

    よろしければご覧になってください。

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1387857504

    3 :

    「お前さ、なんでだと思う?」

    「うーん、生理的に無理なんじゃない?」

    「…お前俺のこと嫌いだろ」

    「じゃあエロゲーばっかりすんのやめなよ」

    「なんで知ってる」

    「お母さんが言ってた」

    「あのクソババア」

    「私には理解ができない」

    「あなたに理解されても困ります」

    「やめなよ」

    「あれはエロゲーではありません」

    「ほぅ…言い訳を聞こうか?」

    「あれは女の子とのコミュニケーションの仕方をトレーニングするゲームです。脳トレ的な」

    「このパッケージの裏に書いてある女の子について質問していい?」

    「妹がそのパッケージを持ってることについて質問していい?」

    「この子が咥えてるものってなに?」

    「うまい棒明太子味」

    「[ピーーー]よ」

    「…」

    「[ピーーー]よ」

    「大事なことだから二回言ったんですねわかります」

    4 = 3 :

    「受験生のくせにこんなことしてる暇あるの?」

    「…あーなるほど」

    「なにがよ。彼女云々の前に受験が先でしょ」

    「お前さ、俺の事心配してんだろ?」

    「どうしてそうなる」

    「俺はこれでも勉強してるほうだと思うぞ。元々成績自体は悪くないしな。」

    「いや、別に心配とかしてないんだけど」

    「ありがとな、妹」

    そう言って俺は妹の頭をそっと撫でた。

    「…バカ兄貴」

    「それはそれとしてこの系統のゲームは全て没収します」

    「そのオチはよくない」

    5 :

    いいぞぉ、もっとやれぇ

    6 :

    妹が可愛い気がする

    7 = 3 :

    「ねぇ、ちょっとティッシュとって」

    「………」

    「…ねぇ、そこのリモコンかして」

    「………」

    「……ねぇ、今日の晩御飯なにがいい?」

    「………」

    「………ねぇ、宿題でわからないとこがあるんだけど」

    「………」

    「………」

    「………ねぇ、お兄ちゃん」

    「なにかね妹くん? 妹のお願いならなんでも聞いちゃうぞ」

    「キモイ」

    「これは孔明の罠」

    「エロゲー捨てたぐらいで何マジになってんの」

    「じゃあお前突然ワンピース全巻捨てられたら怒らないの?」

    「そんなことしたら[ピーーー]」

    「つまりそういうことだ」

    「……」

    「……」

    「いや、違うだろ。」

    「同じだよ」

    8 :

    「少年漫画とエロゲーを一緒にすんな」

    「このカバめ! どちらも夢を追うという意味では同じだ」

    「夢? 欲望のはけ口でしょ? 夢と希望に溢れてる少年漫画と一緒にすんな」

    「お前はやっぱり馬鹿だな」

    「なんだと」

    「ルフィが[田島「チ○コ破裂するっ!」]にしないとでも思ってんの?」

    「」

    「ナルトがサクラをオカズにしてないとでも? は、笑わせるな」

    「………兄貴なんて嫌い」

    「あ?……よく聞こえないって」

    「お兄ちゃんなんて大っ嫌い!」

    そう叫んだ妹はドタドタと足音を立てながらリビングから去って行った。

    「……俺の勝ちだな」

    「いや、アンタの負けよ」

    「……いつからそこに」

    「ルフィの[田島「チ○コ破裂するっ!」]から」

    「これは孔明の罠」

    「ちょっと来なさい」

    9 :

    家族仲いいな
    結構オープンだし

    10 = 8 :

    「ごめんなさい母上もうしません許してくださいこれから溜まってたアニメを見るので祖国に帰ります、では」

    「祖国? あー刑務所?」

    「それが実の息子に言う言葉か! 恥を知れ!」

    「それが実の妹にセクハラまがいなことをした兄の言葉か。恥を知りなさい」

    「あれってセクハラ?」

    「当たり前でしょ? まだ中学生よ?」

    「中学生とか誰得だよ」

    「響きがいいわね」

    「JKのほうがよくね」

    「JKなんてもうババアよ」

    「いや、そうだけど響き的に」

    「聞き飽きたわ」

    「あーわかる」

    「あれ? なんの話してたんだっけ?」

    「さあ?オラもう忘れちった」

    「ならいっか」

    「そうでっか。じゃ、祖国に帰るわ」

    「いってら」

    「いってき」

    11 = 8 :

    「あー兄」

    「なに?」

    「祖国に帰る前に寄り道するつもりなら、これ使いなさい」

    「……ワンピースの映画のチケット?」

    「お父さんと観に行くつもりだったんだけどね。急に仕事入ったみたいで行けなくなったの。で、お母さんが持ってても仕方ないからアンタにあげる」

    「…ふーん」

    「どしたの?」

    「いや、クラスの天使ちゃんや女神ちゃんでも誘おうかな?…っと」

    「へぇ? 好きにすれば?」

    「でも、俺じゃあ相手にされそうにないしな」

    「でしょうね」

    「………俺って情けない?」

    「さあね。でもホントに情けない男ってのは、女を泣かした男じゃなくて、女の涙を拭けない男よ」

    「ソースは?」

    「2ch」

    「……母さんには敵わねえな」

    「母親だからね」

    「………ちょっと兄貴してくるわ」

    「そ、赤飯炊いて待ってるわ」

    「おう」

    12 = 8 :

    本日はここまでです。
    ゆっくりと更新していきたいと思います。

    13 :

    2chなら仕方ないな

    14 :

    メール欄にsagaって入れておこう

    15 :

    普通に漫画よりエロゲーの方が高いだろ
    それに価値観は人それぞれだし、妹は馬鹿だな
    兄かわいそうに

    16 = 8 :

    【謝罪】

    俺は妹の部屋の前で軽く柔軟体操をしてからノックし、謝罪の言葉を口にした。

    「なあ妹。俺が悪かった。」

    俺は続けた

    「俺、無神経だったよな。あんなこと女の子に言ったらダメだよな」

    部屋の中で妹が少し動いた気がした。

    「正直に言うよ。今回のことに関しては全面的にお前が悪い」

    空気が凍った気がした。

    「いや、だってさ、俺は少しエッチ(笑)な言葉を使っただけで後は何もしてないぜ?母さんには俺の宝を身内に暴露され、妹にはその宝を捨てられる。俺被害者じゃん。むしろお前ら俺に謝れ」

    扉がドン!っと音をたてた。おそらく妹が枕でも投げたのだろう。

    一方、下のリビングからは「きっとくる~きっとくる~♪」が突然大音量で聞こえてきた。どういう意味だってばよ。

    「だから妹! 仲直りしよう! お前は全力で謝ってくれ。土下座でもいい! でも、俺は優しいからな。ちゃんと俺も形式的にだけど、まるで気持ちなんて込めないけど謝るからさ。全力で!」

    俺はこの時きっと本当に、自分のことをかっこいいと思っていた。自信に溢れていた。だって俺の言ってることは客観的に見ても正しいし、その上、わざわざ頭を下げてやると言っているのだ。優しすぎる、俺。

    「だからもうやめようぜ、こんなこと。ほら、さっさとおいで? お前が全力で俺に頭を下げる所をちゃんと見ててやるから。だから早くこの扉を開けろこのノロマが――」

    この続きの言葉を俺は発することができなかった。なぜなら、突然扉がもの凄い勢いで開いたからだ。その扉の前でポケットに手を突っ込み、若干この茶番に飽きていた俺は完全に油断しており、当然その扉に反応することなんてできるはずがなく、思いっきり鼻を打った。

    17 = 8 :

    兄妹 【仲直り】

    「なあ妹」

    「なに」

    「鼻が物凄く痛い」

    「そう。折れたんじゃない?大丈夫?」

    「恐ろしいほどの無表情」

    「前からわかってはいたけど、兄貴には彼女なんて絶対できない。誓ってあげる」

    「なんて嬉しくない誓いの言葉だ」

    「兄貴は私を怒らせた」

    「逆切れ乙」

    「黙れこのクソヤロウ。ミンチにすんぞ」

    「クソをミンチにすんのか?うへぇ……センス」

    「コロスコロスコロス!絶対に殺す!!」

    「感情的になるのはよくないな。話し合いにならん」

    「話し合いなんてするつもりねぇよ」

    「ん、なんだセクハラでもするのか?」

    「兄貴に身体的な苦痛を与えて解決することにしたの」

    「…その語尾の『したの』って止めてくんね?俺が今エロゲーで攻略中の乙女ちゃんと被ってるから」

    「本当に……貴様は……」

    「おい、泣くのは止せ」

    「……泣いてないし」

    「俺が母さんに怒られる」

    「だから泣いてないでしょ!」

    「それに俺もお前の涙は見たくない」

    「………」

    「別に嘘じゃないぜ?」

    「知ってるよ…それくらい」

    「さっきは泣かして悪かったな。今でも俺には俺が悪者扱いをされる理由は理解不能だし、めっちゃ腹立つけど、俺が妹を泣かしたなら謝るよ。ごめん」

    「……兄貴ってさ、不器用だよね」

    「あん?料理するたびに絆創膏貼ってたお前に言われたかない」

    「違うわアホ」

    「誰がアホだアホ」

    「兄貴ってさ、誤解されやすいでしょ?」

    「いや、そんなこと当人に聞かれてもわかりましぇんが?」

    「部活してる割に友達少ないもんね……なんか嫌だな」

    「オイ、何故貴様が俺の交友関係まで把握している」

    「兄貴は不器用で馬鹿で鈍感で腐っててクズでゴミみたいな性格だもんね」

    「あれ?これって普通段々と褒め言葉になってくアレだよね? ラブコメで見かけるツンデレ系の子の得意技みたいな。段々と酷くなっているのはわたくしの気のせいかしら」

    18 = 8 :

    「ふふ……晩御飯行こ?」

    「いや、待て待て。まるで理解できん。俺はお前を喜ばせるようなことした記憶はないぞ。何故笑っている。」

    「知ーらない。行こ、兄貴。今日はカレー作っといたの」

    「だからその可愛い乙女ちゃん言葉やめろ。てか母さん赤飯炊いてるらしいよ」

    「なぜ赤飯」

    「知らんわ。赤飯にカレーかよ」

    「…お母さん冷蔵庫に置いてたの気がつかなかったのかな」

    「今すぐ俺達で母親を止めてくるぞ」

    「ラジャー」

    19 = 8 :

    「あ、母親で思い出した。ほい、コレ」

    「なにこれ?」

    「ワンピースの映画のチケット。よかったらあげる」

    「昨日友達と観に行ったからいらない」

    「……あの役立たずが」

    「でも、くれるんだよね?」

    「え、ああ。でもいらないんだろ?」

    「いーから。はい、もらった。」

    「はい、あげた」

    「で、はい。一枚あげる」

    「え、なんの嫌がらせ? 1人で観に行けと?」

    「アホ」

    「誰がアホだもっとアホ」

    20 = 8 :

    「デートしてあげるよ」

    「え、あの天使ちゃんが?照れちゃうぜ」

    「誰だそれ。ちげーよ私だっての」

    「お前かよ」

    「不満かよ」

    「妥協点だな」

    「失礼だな貴様」

    「んで、今週の日曜日でいんだろ?」

    「いや、明日って言えよ」

    「説明大事」

    「誰に説明してんのよ」

    「時空と空間を超えた友」

    「意味わかんね」

    21 = 8 :

    「さ、下降りるぞ、母を俺達で倒さないと」

    「ねぇ、兄貴」

    「なんだ」

    「ゲーム、捨てちゃってごめんなさい」

    「……行くぞ」

    「うん、行こっか兄貴」

    妹はどうやら機嫌を直してくれたみたいだ。

    でも土下座をしなかったのはどういうことだろう。

    悪いことして反省してるなら土下座が基本だろ。

    「どしたのそんな見つめて」

    「いや、可愛いな。…っと思って」

    「……バカ」

    そう思ったのであった。

    22 = 8 :

    お昼頃にまた投稿します。

    23 :

    おもしろいと思います

    25 = 24 :

    ごめん

    26 :

    【母の教育】

    「………」

    「……」

    「はい、召し上がれ」

    「ごちそうさまでした」

    「反抗期か?」

    「なんで赤飯にカレーだよ」

    「せっかく作ったカレーをゲテモノにするなんて…ひどい」

    「お母さんの料理をゲテモノ呼ばわりする妹のほうがヒドくね」

    「色んな意味で尊敬したよ母上。くたばれ」

    「くたばれ」

    「やれやれこのクソガキ共が。いいから黙って食えや」

    27 :

    くたばれなんて汚い言葉を使ってはいけない

    28 = 26 :

    「なぁ妹。チンするご飯ってまだある?」

    「どうだろ?無かったら買いに行こっか?」

    「そうしよう」

    「貴様等調子に乗るなよ」

    「だってさ、カレーと赤飯はねぇべ」

    「ねぇべ」

    「小遣い減らされたいの」

    「ごめんなさい」

    「よろしい。さぁお食べ」

    「……」

    「兄貴、食べないの?」

    「言い聞かせてるんだ」

    「?」

    「食べ始める前からゲロマズ、ゲロマズ、と言い聞かせることによって、食べてみたら『あれ?意外とおいしい?』って思うことができるんだ」

    「なるほど」

    「妹もやってみ」

    「ゲロマズゲロマズ」

    「ゲロマズゲロマズ」

    「なんの宗教だ。とっとと食え」

    29 = 26 :

    「なんの宗教だ。とっとと食え」

    「さぁ、行こうか」

    「う、うん」

    「………どう?」

    「本当にゲロマズだったので意味が無かった」

    「うぇぇ…兄貴ぃ」

    「なんだ、この感じ。カレーの美味しさの中に赤飯の甘味が溶け込んで奇妙な味になっている。さらにこのモチモチとした食感……うげぇ、たまらん」

    「…私出前頼んで来るね」

    「ちょっと待てコラ」

    30 = 26 :

    【父の最期】

    「うぇぇ…まだ口の中に残ってる気がする」

    「大丈夫?兄貴」

    「どの口が言っている」

    「ありがとね兄貴」

    「自分のカレーの2/3を俺に押し付けやがって。お兄ちゃん使いが荒いよお前」

    「ねぇ、海賊無双しようよ」

    「別にいいけど」

    「私ルフィ使うね」

    「俺はもちろんナミさんだな。ロビンちゅぅわんでも可」

    「…理由を聞こうか」

    「おっぱいデカいじゃん」

    「最低。女キャラ使うの禁止」

    「そんな殺生な」

    31 = 26 :

    「早くしてよ」

    「もう何でもいいや。あ、チョッパーになってもうた」

    「いいじゃん可愛いし」

    「確かにお前の100倍は可愛い」

    「あ?」

    「…足引っぱるなよ」

    「そっちこそ」

    「……」

    「……」

    「……妹、助けて」

    「遠いから無理」

    「そんな殺生な」

    32 = 26 :

    「やーいまた私がボス倒したー!」

    「これなんてクソゲーだよ」

    「早くお風呂入んなさーい」

    「俺入ってくるわ」

    「いってら」

    「いってき」

    「ただいま」

    「あら、おかえりなさい。お風呂にする?ご飯にする?それともわ・た・し?」

    「母さん一択しかないな」

    「もう、お父さんったら」

    「クネクネすんな気持ちわりぃ」

    33 = 26 :

    「おう、息子」

    「よ、おかえり」

    「ただいま」

    「お父さんを息子に取られた。とっとと風呂行けや」

    「言われんでも行くわ」

    「妹はどうした」

    「俺の部屋でゲームしてる」

    「そうか。じゃあ今から髭ジョリジョリしてくる」

    「父さんにとって髭ジョリジョリはコミュニケーションのつもりなんだろうけど」

    「?…なんだ?」

    「あれ、ホントウザいからやめたほうがいいよ」

    「…まことか」

    「妹言ってたよ。『マジきたねぇ』って」

    「やべぇ死にたくなった」

    「ごめん」

    34 = 26 :

    「むー」

    「おっとごめんな母さん」

    「私のこと無視すんな」

    「餓鬼か」

    「黙れクソガキ」

    「俺はご飯を食べるとするよ」

    「了解! 温め直してくるね」

    「…いつまで経っても可愛いのぅ」

    「……父さん」

    「なんだ?」

    「……死ぬなよ」

    「?」

    35 = 26 :

    兄妹 【夜のお話】

    「なぁ、いい加減帰れよ」

    「ここ家なんだけど」

    「自分の部屋」

    「ゲームの途中」

    「勉強集中できないんだけど」

    「あ、ごめんね」

    「わかってくれたか」

    「うん、漫画にする」

    「この分からず屋」

    「音立てないから」

    「存在が鬱陶しい」

    「それはさすがに酷いと思うよ」

    36 = 26 :

    「あーもう好きにしてろ」

    「うん」

    「……」

    「……」

    「………んー、わかんね」

    「ねぇ、兄」

    「あ?」

    「女さんとはまだ続いてんの?」

    37 = 26 :

    「は?なんだそりゃ」

    「付き合ってるんでしょ?」

    「いや?てか彼女できないって言ったじゃん」

    「そうなの?」

    「うん」

    「そっか。 ふーん」

    「……」

    38 = 26 :

    「もう女さんと付き合ってるかと思ってたからさ、最初兄貴が『彼女ができない』とか言ってた時はなに言ってんだコイツって思ってたんだよね」

    「いや、事実だし」

    「そうみたいだね」

    「女は友達だよ」

    「そっか」

    「そうだ」

    「兄貴って好きな人いないの?」

    「いるよ」

    「誰?」

    「今は乙女ちゃん」

    「私が捨てたアレ?」

    「捨てた言うな。アレって言うな」

    39 = 26 :

    「兄貴ってさ」

    「なんだ」

    「友達少ない割にはモテるでしょ?」

    「そうかな?」

    「中学の時よく告られてたじゃん」

    「過去の栄光だな」

    「来週からは同じ高校だよ?」

    「そうだな」

    「嘘吐いてもすぐバレるよ」

    「別に嘘なんて吐いてないって」

    40 = 26 :

    「別に嘘なんて吐いてないって」

    「まだ受験生でもないのに勉強頑張るね」

    「来週からは受験生だからな」

    「部活は?」

    「もちろん顔出すよ」

    「サッカー部のキャプテンだもんね」

    「なんかうぜぇ先輩に指名されたんだよ。『お前ならやれる! 後は任せたぞ』とか言われてさ」

    「サッカー部のキャプテンでモテないわけなくね?」

    「結局そっちの話かよ。まぁ全くモテないというわけではないよ」

    「ほら、やっぱり」

    41 = 26 :

    「でも最近は全くそういうの無い。告白ずっと断ってたせいで周りから『あいつホモなんじゃね?』とか言われてるらしい」

    「それは辛い」

    「あいつ等いつか[ピーーー]」

    「なんで断り続けたの」

    「化粧臭かったから」

    「…女子の頑張りをなんだと思ってやがる」

    「努力は認めるけどな」

    「何様だよ」

    42 = 26 :

    「でも好きじゃなかったし」

    「好きな人……誰?」

    「乙女ちゃんだっつの」

    「……嘘吐き」

    「………」

    「私、部屋帰るね」

    「おう」

    「おやすみ兄貴」

    妹はそう言ってから部屋に帰っていった。

    「……ドア閉めろし」

    43 = 26 :

    あとから聞いた話だが、どうやら父さんは徹夜でトイレに籠もっていたらしい。

    おかげで夜中に目が覚めてトイレに行こうとしたらなんか列ができてた。

    「ぐおぉぉぉぉ」

    「お父さんまだー?」

    「さすがにここまで苦しんでると良心が痛むわ」

    「………」

    「そんなにカレーと赤飯ってミスマッチなのかしら。勉強になったわ」

    44 = 26 :

    43〉〉ミス

    後から聞いた話→その日の夜中に分かったことなのだが、どうやら父さんはずっとトイレに籠もっていたらしい。

    45 = 26 :

    お昼ご飯食べてきます。

    少々お待ちください。

    46 = 14 :

    おつ

    47 :

    【デート】

    「なんという友情・努力・勝利! 最高だった!」

    「お前この映画二度目じゃないの」

    「良い映画は何度観ても飽きない」

    「そうか」

    「兄貴はどうだった?」

    「ナミさんのおっぱいは何度見ても飽きない。ロビンちゅぅわんもまた然り」

    「やっぱり最低だな」

    「さて、どうする? 帰る? それとも帰る?」

    「それ質問してるつもり?」

    「帰ろう」

    「やだよ。せっかく街まで来たのに」

    「せっかくのオフが台無しだわ」

    「お前ホント潰すぞ」

    48 = 47 :

    「さて、どこ行く」

    「買い物付き合って」

    「何買うの?」

    「文房具一式」

    「なぜに文房具一式」

    「だって明日から高校生じゃん?」

    「そうだね」

    「だからなんか全部新しいのにしたくて」

    「その気持ちはなんとなくわかる」

    「だからまずはLostね」

    「Loftな? 失ってどうする」

    49 = 47 :

    「この筆箱可愛いね」

    「ガキか。なんだこの犬」

    「じゃあどんなのがいいのよ」

    「これはどうよ」

    「イナズマイレブンじゃねぇか」

    「今ではサッカーアニメの代表作だぞ」

    「昔はキャプテン翼が君臨してたんだけどな」

    「お前は昭和生まれか」

    「キャプテン兄貴…ぷぷ」

    「……うぜぇ」

    「このシャーペン使いやすそう」

    「クルトガ? 俺はそれ嫌いだわ」

    「そうなん?」

    「元々薄いシャーシンをさらに薄くしてどうする」

    「元々薄い髪の毛に間違えて脱毛剤を投与した親戚のおじさんみたいな感じ?」

    「そんな感じ」

    「ならやめとくよ」

    50 = 47 :

    「明日の入学式、母さん行けないって」

    「うん、聞いてるよ」

    「代わりに俺が行くから落ち込むなよ」

    「お前じゃ代わりになんねぇよ」

    「手厳しいな」

    「嘘、ありがとね」

    「たくさん隠し撮りするように父さんから言われてるんだ」

    「あの父ェ…」

    「一枚130円で売るつもり」

    「やっぱり来んな」

    「悪くはせんよ」

    「売ったら悪いだろ」

    「最近お前、父さんに冷たくね?」

    「ウザいんだもん」

    「コラ」


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