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    元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 暁美ほむら + - 暁美ホームズ + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    451 :

    朝はカップめん、昼はカロリーメイトやスニッカーズ、そういや夕飯の描写がないな

    ああ、外食か

    452 :

    このほむほむは色々格好良いように見えるけど
    残念さ具合がそれに勝るとも劣らないなww
    まったくもって正しい中二病患者だ。素晴らしい

    453 :

    おもろいやんけ

    454 :


    ほむら「ごちそうさま、美味しかったよ」


    完食。丁寧に作られた、美味しい弁当だった。


    マミ「ふふ、明日もまた持ってくるね」

    ほむら「やけに上機嫌だな」


    不自然なくらい親切にされて困惑している。

    何があったというのか。


    マミ「……魔法少女が魔女になるといっても、今じゃない」


    ぽつりと呟いた。


    ほむら「ああ、いつかは今じゃない」

    マミ「ふふ…それに、ソウルジェムが真っ黒だなんて…今ではあまりないもの」


    そんな状況じゃ、普通に死んでもおかしくないものね。

    マミはそういって笑ってみせた。

    455 = 454 :

    「やれやれ、暁美ほむら、君は一体どこでその知識を得たんだい?」

    マミ「!」


    扉から白猫が現れた。

    改めてキュゥべぇを見て思う。


    こいつは駄目だ。

    目が子供にウケない。


    マミ「キュゥべぇ…」

    ほむら「君こそ酷い奴だな、魔法少女が魔女になることを、マミには教えていなかったんだろう」

    マミ「長い付き合いだから、友達だと思っていたのに」

    QB「聞かれなかったからね、昨日も弁解はしたじゃないか」

    マミ「隠していたんでしょ?」

    QB「グリーフシードの濁りが限界まで達した時、死に至る。それは紛れもない事実だよ」

    ほむら「なるほど確かに」

    マミ「っ……暁美さんまで…」


    ほむら「なあキュゥべぇ、君に聞きたい事があるんだが」

    QB「ほう、君から聞くのかい?興味深いね」

    456 :

    グリーフシードじゃなくてソウルジェムじゃないか?前後の話の内容的に考えて…

    458 :

    電撃PSでもソウルジェムとグリーフシード間違えてたの思い出したww

    459 :

    というか本編セリフでも間違えてて、BDでこっそり修正したりしてましたし

    461 :

    ほむら「因果の量で、魔法少女としての強さは決まるんだな」

    QB「概ねその通りだよ」

    ほむら「因果とはなんだ?」

    QB「それを知ってどうするつもりだい?」

    ほむら「どうもしないが、まどかの因果が膨大なものだと聞いてね、心配になったんだ」

    QB「鹿目まどかか、彼女はとても興味深いよ、彼女に関わっている因果の量についでは僕にもわからない」

    マミ「本当なの?」

    QB「疑問が多いのはこちらも同じことだよ、暁美ほむら」

    ほむら「ふむ……」


    まどかの因果。キュゥべぇも知らないとは、謎は深まるばかりか。


    ほむら「…キュゥべぇ、私とマミとでは、魔法少女に関する知識の量に差があるようだが?」

    QB「何故それを僕に聞くんだい?普通は逆だと思うな」

    ほむら「役に立たない白猫め」

    QB「わけがわからないよ」


    キュゥべぇは何かを隠している。こいつには確か、何らかの目的があったはずだ。

    こいつは魔法少女を増やし、グリーフシードを集め、そして…。そこからは思い出せないのだが。何かあったはずだ。



    マミ「…いきましょう、暁美さん」

    ほむら「ああ」


    マミは、もうキュゥべぇを信用することはないだろう。

    462 :

    惜しい。キュゥべ「ぇ」になってるのだけ惜しい

    466 = 454 :

    仁美「はあ、最近はまどかさん達が構ってくれなくて寂しいわ」

    ほむら「浮かない顔だな」


    放課後。

    皆が各々の荷物を持ち、いざ帰ろうという時だ。


    仁美「暁美さん…暁美さんも、今日は予定が…」

    ほむら「ああ、今日もね…たまには仁美ともゆっくりしたいけど」


    仁美は聡い子だ。きっと、話すと面白い相手に違いない。

    しかし今日の私は魔女を狩らなくてはならない。

    グリーフシードのストックがあるとはいえ、いつまでも魔法少女を休業はできない。


    マジックの披露やゲーセン通いも大切な私の時間だが、魔女狩りだって同じだ。

    467 :

    さやか「ねえほむら、今日一緒に遊ばない?」

    ほむら「悪いね、今日は忙しいから」

    さやか「そっか…」

    まどか「じゃあ、行こっか」

    さやか「うん、またねほむら」


    二人は仲良く並んで下校した。

    性格は似ていないのに、よくあそこまでの距離感でいられるものだ。


    マミ『暁美さん、昼に話した通り、今日は……』


    いきなりテレパシーがくるとビクッってなる。


    ほむら「ああ、わかってる」

    仁美「はい?」

    ほむら『ああ、わかってる』

    468 = 467 :


    ソウルジェムを指の間に挟んでコインロールする。

    落としたら即死するかもしれないので、スリルはある暇つぶしだ。


    マミ「危ないわよ、暁美さん」

    ほむら「手持ち無沙汰でね」


    放課後に久々の魔女探し。

    ソウルジェムには反応してるような、そうでもないような明滅が瞬いている。


    学校前、大通り、商店街、公園。

    街が無駄に広いせいで、探すのは非常に骨が折れる。

    探さなければ骨が折れるどころではないので、骨が折れても探すのだが。


    ほむら「暇だな」

    マミ「そういうものだもの」


    転校前に狩りすぎたか?

    469 = 467 :


    ほむら「しかしこんな形でなくとも、仲直りなんて私は気にしないのに」

    マミ「二人で協力すれば、魔女退治の負担もかなり減らせるわ」

    ほむら「ん~」


    やろうと思えば負担無く狩れるんだけど。


    マミ「何より、その、私が暁美さんと一緒に魔女退治をやっていたい、っていうか…」

    ほむら「まぁ見せる相手がいるのは良い事だね」

    マミ「見せ……え?」

    ほむら「どうせなら、かっこよく魔女退治をしたいじゃないか」


    倒すだけでは味気ない。

    戦いに美しさや面白さを求めることも重要だ。



    マミ「ふふ、確かに暁美さんの戦い方って格好いいわ」

    ほむら「燃え上がれ~って感じだろ」

    マミ「あはは、何それ」


    なんだっけ。

    470 :

    切ねぇな・・・

    471 :

    ティロさんがマミられるのってどの魔女?もう終わった?

    472 = 467 :


    さやか「はぁ~…なんなんだろ…」

    まどか「あれ?さやかちゃん」

    さやか「おっす、待たせて悪いねー、行こっか」

    まどか「随分早かったけど、上条君に会えなかったの?」

    さやか「ん~なんか、都合が悪いみたいでさ」

    まどか「ふーん…あ、さっき看護士さんがね、朝に病室に鳩が入ってきて大変だったって話をしてたから、それかもね」

    さやか「そんなことあったんだ」

    まどか「ドタバタしちゃったらしいよ」

    さやか「衛生管理が厳しい所は大変だよねぇ」

    473 :

    犯人一人しかいねぇ……

    475 :

    ここのほむほむは本当にかっこ良いな
    社会人一歩手前の俺ですら未だに憧れる中2思想だわ

    476 :


    まどか「それでね、ママってば中学生の人に連れられて帰ってきたって言ってさー」

    さやか「あはは、なにそれー」

    まどか「可笑しいよねー」

    さやか「いやぁでもそういう一面もあった方が……あれ?」

    まどか「ん?どうしたの?」


    さやか「…あそこ…壁に何か見えない?黒っぽいの…」

    まどか「えっ…あ!」

    QB「グリーフシードだ!」

    さやか「嘘ぉ!」

    まどか「キュゥべえ!あ、あれ放っといていいの!?」

    QB「孵化しかかってる…このままだと、病院の一部を巻き込んで魔女になるよ!」

    さやか「なッ……それって、超まずいじゃん!」


    まどか「なんとかしないと…キュゥべえ、あれ取っちゃえないのかな!」

    QB「取るのは無理だ、もう魔女になってから倒すしかないよ」

    さやか「そんな…そうだ、マミさんやほむらを呼ばないと…!」

    477 = 476 :


    ほむら「3.ジェンガシュート」

    マミ「ティロ・ボレー!」


    光弾とレンガが魔女を襲う。

    倒れた巨大クローゼットは、塵となって消滅してゆく。


    マミ「さすがね、暁美さん」

    ほむら「マミの技の威力と比べたら悲しくなるよ」

    マミ「そんなことない、使い勝手の良い能力だと思うわ、その…えっと…なんなのかしら?」

    ほむら「マジックだよ」

    マミ「もう、教えてほしいなぁ」


    グリーフシードがアスファルトに落ちる。

    どういう原理か、グリーフシードはそのままにしておくと縦に起き上がる。

    回せば独楽になりそうだ。


    ヴーヴーヴー


    マミ「…あら」


    変身を解いたマミの制服が曇った声で呻く。


    ほむら「どうぞ」

    マミ「失礼するわね」


    私も携帯くらいは持ちたいな。買おうかな。

    479 :

    貴重な運命受け入れマミさんには是非とも生き残って欲しい

    480 :

    [ピザ]さんマジマミマミ

    481 = 476 :

    マミ「……えっ!?わかったわ、わかるから、うん」

    ほむら「?」

    マミ「すぐに向かうわ!」


    携帯を閉じると、マミは踵を返して走り始めた。


    ほむら「おいおい、失礼するってそういうことか」

    マミ「病院で魔女が出たって!鹿目さんが!」

    ほむら「なに?」


    魔女が現れたか。連戦になるが丁度いい。

    もう一個くらいはグリーフシードが欲しかったところだ。


    ほむら「マミ、病院まで競争しないか?」

    マミ「競争って…」

    ほむら「魔女を倒すまでが競争でもいいけど」

    マミ「一応、お遊びではないのよ」

    ほむら「早いに越したことはないさ」

    マミ「…わかったわ、やりましょっか?ふふ、先輩の本気、見せてあげるわ」

    ほむら「その言葉を待っていた」パチン


    指パッチン。



    カチッ


    マミ「何……って、ええ!?もう居ない!?いきなり過ぎない!?」

    482 = 476 :

    マミには卑怯な真似をしておいて悪いが、さやか達の二人が危ないというのであれば話は別だ。


    今日の昼の屋上では弁当をつつきながら、マミと魔女退治見学については否定的な話し合いをしたものだ。

    これからはなるべく、二人を魔女と関わらせない方向で、平穏に付き合っていきたい。

    自然に魔法少女のことを忘れるように、ゆっくりとあやふやにしていきたいと。

    そう話しあった矢先にこれである。



    ほむら(病院の皆を助けたいからと、そんな理由で魔法少女になられては困る)


    だから私は今、走っている。

    時間停止を駆使して、なるべく早く目的地に着くために。

    幸い、病院の場所は把握している。もうすぐ到着だ。




    まどか「……さやかちゃん…無事でいて…!」


    結界の前で祈っている子が居た。

    さやかの姿は見えない。さやかはどうした?

    483 :

    やべぇ、ちょーかっけー・・・・

    484 :

    このほむほむの魔翌力の無駄使いっぷりはすごいな

    485 :

    主にカッコつけるためにむだに使ってるしなww

    486 = 476 :



    ほむら「お待たせ、まどか」

    まどか「ひゃい!?」


    背後からハットを被せてあげると、まどかは数センチ飛びあがった。面白い。


    まどか「ほ、ほむらちゃん来てくれたんだ!大変なの!」

    ほむら「マミから聞いたよ、彼女もじきに来るだろう」

    まどか「さやかちゃん、グリーフシードを見張るって結界の中に入ったの…助けてあげて!」

    ほむら「グリーフシードを見張る?なかなか奇抜な発想をするな」


    まぁ、探知能力があまり高くない私にとってはありがたい手助けかもしれないけれど。

    中で使い魔に殺されていなければいいのだが、さやか。


    ほむら「…じゃあ、私は中に入って彼女を助け、魔女を倒す」

    まどか「うん、うん!」

    ほむら「まどかは…そうだな、まだ見学するつもりでいるなら、マミと一緒に入るといい、それが一番安全だから」

    まどか「わかったよ、ほむらちゃん!」


    良い返事だ。


    ほむら「…あ、ハット返してね」

    まどか「え?」

    ほむら「じゃあ、いってくる」


    まどかに被せた帽子を取りあげ、結界の中へ入る。

    さやかを見つけよう。

    487 = 476 :


    QB「願い事さえ決めてくれれば、今この場で君を魔法少女にしてあげることも出来るんだけど……」

    さやか「……もう、どうしようもないってなった時にはするかも…」


    さやか「けど、…なかなか決心はつかないよ」

    QB「そうかい?戦いやすくていいと思うんだけどなぁ」

    さやか「…石ころになる決断なんて、そう簡単にできるわけない」


    さやか「それに願い事だって……ほむらやマミさんが言っていた通り、自分のための願い事じゃないとダメな気がして」

    さやか「で、自分のためにどんな願い事をしようかなって考えた時に……どうしても答えが出ないんだ」


    カチッ


    ほむら「そう、出ないものだよ」

    さやか「うわっ!?」


    さやかの隣に瞬間移動、風味の演出。


    ほむら「なんだ、キュゥべえも居たのか」

    QB「さやかを一人にはできないからね」

    ほむら「ああ、契約するには君が必要だものな」

    QB「そういうことだよ、けどもう出番はなさそうかな?」

    ほむら「だろうな」

    488 :

    お菓子の山を迂回しながら進む。

    結界は障害物が多くともだいたいが一本道なので、魔女までたどり着くのは容易だ。

    私程度の探知能力でも、魔女の方向などはわかる。


    さやか「…魔女は大丈夫かな」

    ほむら「そこまで早くは孵化しなかったはずだよ、安心していい」

    さやか「そ、そう」

    ほむら「孵化してすぐに人間を食おうって存在でもないしね」

    さやか「そうなの?」

    ほむら「ものによるけど、気ままなものだよ、魔女も」


    私と同じでね。



    ほむら「……ところでさやか、君は魔法少女になりたいと、今でも思っているか」

    さやか「! …わからない、はっきりしないっていうか」

    ほむら「どうしても叶えたい願いがあるんだな」

    さやか「……うん」


    さやか「私の幼馴染が、怪我で入院してる」

    ほむら「入院してればいいじゃないか」

    さやか「違うの、入院してるんだけど…その、以前やっていたバイオリンがもう弾けないかもしれないって…」

    ほむら「治る見込みがないと?」

    さやか「そこまでは言われてないけど……」

    ほむら「治せるものなら治したいと」

    さやか「うん」

    489 = 488 :


    他人の為に願う。それ自体は悪い事じゃない。

    ただ魔法少女として生きるには、綺麗事を抱え続けるというのは難しい。


    ほむら「もしも仮にその子の怪我を治したとする」

    さやか「?」

    ほむら「その子がバイオリンを再開して、しかし退院して二日後に弓で手首をスッパリ落として失血死してしまったら、君はどうする?」

    さやか「いやいやいや!ぶっ飛びすぎっていうか何それ、あり得ないってレベルじゃないよ」

    ほむら「例えさ」

    さやか「スケールが意味わからなくて何を例えようとしているのかわからないよ、ほむら…」


    ほむら「幼馴染の子が、怪我を治してすぐに死んでしまったり」

    ほむら「再びバイオリンを弾けなくなってしまったり」

    ほむら「さやかの事を裏切ったり」


    ほむら「バイオリンの子にそうされても平気な覚悟、さやかにはあるのかい」

    さやか「……私は、…恭介のバイオリンが聞きたいだけで」

    ほむら「キョウスケ?なんだ、バイオリンの子って男か」

    さやか「なっ、そういう言い方はちょっと汚い!」

    ほむら「その男をものにしたいのか?」

    さやか「べ、べつにそんな変な気持ちがあるわけじゃ」

    ほむら「本当にただ再びバイオリンを聞きたいだけ?」

    さやか「…!いや…その…」

    ほむら「あ、魔女の部屋だ」

    さやか「え!?ちょっ…」


    重い入り口を蹴破り、広い空間に出る。

    490 :

    ダイナミック入室wwww

    491 = 488 :


    ほむら「どこもかしこも甘ったるい菓子ばかりだ、塩気が足りない」

    さやか「……」



    広い空間をしばらく進むと、高い位置に大きなシリアルの箱が佇んでいた。


    ほむら「あそこか」


    ソウルジェムの反応を見るに、箱の中に魔女がいるらしい。

    お菓子の中から生まれてくる魔女。つまり、お菓子の魔女か。


    さやか「…あれ、どうするの?」

    ほむら「出てくるまでは待つ、それまではこちらも迂闊に手を出せないからね」


    見上げると、脚のものすごく長いテーブルと椅子が見えた。

    椅子はいくつかあるが、人間を想定した来客用のものではなさそうだ。



    ほむら「…魔女が孵るまでしばらく、魔法少女について話そうか」

    さやか「うん、私も話したい…話して、おきたい」

    ほむら「そうだな……ん、さやか、そこにあるドーナツに腰掛けてくれない?」

    さやか「え?こ、こう」

    ほむら「背筋を伸ばして…あ、目も瞑って」

    さやか「な、なになに?こんなところでも何かマジック…?」


    カチッ

    492 = 488 :

    カチッ


    ほむら「1、2、3…はい、目を開けて?」

    さやか「一体何…ってうおわあああ!?」


    仰天し、思わずバランスを崩しそうになるさやか。

    当然だ。私とさやかは今、テーブルを挟んで向かい合って座っているのだから。


    何メートルもの、とてつもなく高い椅子に座って。


    ほむら「意外と安定してるけど、暴れると落ちるよ」

    さやか「むむむ、むりむり!何してくれてんのさ!」

    ほむら「良いセットがあったし…」

    さやか「せめて前もって言ってよ!」


    申し訳ない。

    でもびっくりさせたい気持ちもあったから、それは聞けない相談だ。

    493 :

    おいww

    494 :

    シャル「………」スワルトコトラレタ

    495 = 488 :


    ほむら「ま、家主が来るまでは好き勝手にくつろいでいよう」


    指を鳴らす。

    テーブルの上に純白のクロスと、一枚の皿と、二つのティーカップが現れる。


    さやか「おおっ…!」

    ほむら「コーヒーしかないんだけど」

    さやか「あ、ありがと……ていうか飲み物も出せるんだ」

    ほむら「あるものだけね」


    魔法で生成したものではない。れっきとした実物だ。


    とりあえず缶コーヒーを開けて、二人分のカップに注ぐ。

    小さな缶を二人で分けると少ないが、小話をするには最適な量なのかもしれない。


    ほむら「あ、これおやつ」

    さやか「なんでカロリーメイト…」

    ほむら「余っちゃったからな」


    脚を組み、ハットを膝の上に乗せてさやかを見る。



    ほむら「で、さやかはキョウスケの手を治して、本当にバイオリンを聞けるだけでいいのか?」

    さやか「う……マミさんにも同じようなこと言われたけど……」

    ほむら「ほう」

    さやか「……自分でも、よくわからない」


    さやか「あいつのバイオリンが聞きたい…それは本当だよ、けど…恭介の事、私、その、好きだし…」


    もじもじと蠢いているさやかは新鮮なものがあった。

    こちらが素のさやかだろうか。

    496 :

    ここのほむほむはすげぇかっこ良いのに、
    時間を止めている間に、さやかを驚かせようとせっせと身体を椅子の上に運んだり、
    ティーカップとかクロスをセットしたりして、何食わぬ顔で元の椅子にすわっていたかの様に振舞う様を想像したらすげぇ萌えた

    可愛いのにカッコ良い。ふしぎ!

    497 :

    ポルナレフを二回も階段の下にえっちらおっちら運んで、また自分のいた場所にいそいそと戻る
    DIOさまに通じるものがあるよね

    498 :

    時間停止ってチートだけど悲しいものがあるよな

    499 :


    ほむら「魔法少女でも、人生でもそうかもしれないが」


    コーヒーを一口。


    ほむら「施しをする者は、相手に感謝の言葉すら求めてはいけないのだと思うね」

    さやか「……」

    ほむら「善意を向けられたら、善意や好意で返すのが当たり前…それはこの国のモラルでの話で、」

    ほむら「実際には“ありがた迷惑”がられたり、“空回り”したりもするだろう」

    ほむら「仮に好感触だとしても、それが長く続く保証なんてどこにもないしな」


    ほむら「さやかが、あらゆる理不尽を覚悟しても、なお魔法少女になりたいと言うのであれば私は止めはしない、そんな権利はないしね」

    QB「全てはさやか自身の意思だよ」

    さやか「あらゆる理不尽か…」

    ほむら「たとえ自分の信念が根っこから折られても、絶望しない」

    ほむら「そんな覚悟を決めたら、その時はまた私に相談してほしい」

    さやか「……」

    ほむら「一人で、衝動的に契約をしてはいけないよ」


    さやかもコーヒーに口を付けない。

    500 = 499 :



    まどか「私、頭も悪いし、運動オンチだし……」

    まどか「さやかちゃんみたいに元気いっぱいで明るくもないし」

    まどか「ほむらちゃんのように格好良くもないし…マジックとか、そんな特技で人を楽しませたりとかもできないし」


    まどか「…だから私達、とにかく人の役に立ちたくて…」

    まどか「マミさんのように、町の人たちを魔女から守りたい」

    まどか「私、魔法少女になったら、それだけで願いが叶っちゃうんです」

    マミ「……辛いよ?」

    まどか「…」


    マミ「思うように遊びには行けないし、素敵な彼氏さんだって作れないだろうし……とにかく大変なのよ?」

    まどか「はい」

    マミ「怪我もするし……命を落とす事もあるわ」

    まどか「…はい」

    マミ「…それだけじゃない…もっと、もっと酷い事だって、待ち構えてるかもしれないわ」


    マミ(……鹿目さん…ごめんなさい)

    マミ(貴女を魔女にするわけにはいかない…契約は、させたくないのよ…)

    マミ(たとえ貴女の祈りを、否定することになっても…)


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