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    元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★
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    401 :

    マミって豆腐メンタルっていうよりただのバカだよな

    402 = 381 :

    ほむら「……」


    ぐっ、ぐっ。

    足を引いてみる。うんともすんとも、言うことは言うが、リボンは私を離してはくれない。



    マミ「暁美さんって本当にすごいわ、瞬間移動かしら?物でも自分でも自在に、いろんな場所に動かしてしまうんだもの」

    ほむら「拘束を解くんだ、マミ」

    マミ「でも前はこうして縛っちゃえば動けなくなったわよね?ふふ、なら今回もそうしてみようって、そう思ったの」


    左手マスケット銃が構えられる。

    撃って来るつもりなら……。



    マミ「前と同じって言ったでしょ?盾は使わせないわ」

    ほむら「!」


    マミの右手から伸びるリボン。抵抗する間もなく、私の左腕は縛られた。


    マミ「ついでにその怪しいステッキもね」


    ――がいんっ


    二代目の紫ステッキが銃によって吹き飛ばされた。

    私のステッキに何か恨みでもあるのか。



    マミ「…マジックショーごっこはおしまいよ」

    403 = 383 :

    本編ゲルト戦で使ってたなその技
    これは不味そうだ

    404 :

    あぁ、言い訳の効かないマジキチなマミさんを見るのは心が辛い

    405 :

    マミさんったら魔女になる寸前で自[ピーーー]ればいいのに

    406 :

    >>401
    お前、瀕死の時に魔法少女に勧誘されて魔女が人を呪うから退治してくれとか言われたら、
    普通は誰でもカードキャプターとかおジャ魔女とかそういうのを想像するだろ
    その実態が同族殺しだったら中三女子のガラスハートなんてイチコロだろ

    言っちゃなんだけど当然の帰結だよ

    407 = 383 :

    原作者的にも潔癖症なところというか、脆さを考えれば当然の反応って言ってたなぁ

    408 :

    ほ、ほむほむの大事なステッキが・・・!

    409 = 381 :


    ほむら「グリーフシードを安定的に集めることができれば、魔法少女が魔女になることはない」

    マミ「いつかは絶対になるわ、そういつまでも続けられることじゃない」

    ほむら「なる時が来たらなら自分でソウルジェムを砕けばいい、そのマスケット銃を使ってもいい」

    マミ「全ての魔法少女がそうするわけないじゃない」

    ほむら「私はそうする」

    マミ「信じないわ」

    ほむら「絶対にそうする」

    マミ「暁美さんのこと、私は、ぜんぜんわからない、何も信用できないわ」

    ほむら「私を信じろ」

    マミ「良いの、もう良いのよ、貴女を殺して、私も死ぬわ、それで魔女の大元を二匹も仕留められるなら……」


    マミの周囲に、いくつもの銃はが浮かぶ。

    いつぞやのまずい場面の再現か。


    ほむら「マミ、魔法少女は希望を振りまく存在なんだろう?」

    マミ「希望なんてない!みんな死ぬしかないじゃないっ!」

    ほむら「希望はある!私を信じろ!マミ!」

    マミ「黙ってよ!!そんなの信じないッ!!」

    ほむら「4.ザ・ワールド!!」

    マミ「ぁああああぁああああぁッ!!」



    一斉射撃。無数の光弾。



    ほむら「時よ止まれ!!」


    カチッ

    410 :

    マミさんや、ステッキ壊してもあんまり意味はないぞww

    411 :

    どう切り抜ける気だ…(ゴクリ

    412 = 385 :

    無駄無駄無駄ぁ!

    413 = 388 :

    今回全部咲夜さんのスペカだなぁ

    414 = 381 :

    マミ「嘘……」


    時間の止まった世界。


    ほむら「魔法少女が条理を覆し、希望を振りまく存在なのだとしたら」

    ほむら「条理を見て絶望するなんて、バカバカしい事だと思わないか」


    私の目の前で止まる黄色いエネルギーの弾丸。

    約20発。


    マミ「なにこれ…え!?どういう…!?なんで弾が止まって……!?」

    ほむら「決まってる、魔法少女が起こす奇跡、魔法少女という存在」


    ほむら「それこそ私の魔法だ」



    盾を開き、反った幅広の刃を突き出す。

    盾自体から伸びた鋭利な刃物によって、マミと私を繋ぐリボンは断たれた。


    マミ『……』


    そして、私から離れたマミの時も止まる。


    ほむら「まさか、引っかかって取り出せなくなったこいつが役にたつとは」


    アパートの天井に下げていた振り子ギロチン時計のギロチン部分である。

    頑張って入れたはいいものの、出す事ができなくなり、中途半端に顔を出すナイフのようになってしまった。


    まぁ結果オーライだ。

    奇跡は起きた。

    415 = 383 :

    まさかこのための伏線だったとは…

    416 = 381 :

    カチッ


    マミ「……!」


    正面から吹き抜けてゆく紙飛行機。

    上に乗せたパンジーの花弁が、ひらりひらりと宙を舞う。


    正面に私の姿などあるわけがない。私は足を拘束するリボンを断ち斬り、マミの背後にいる。



    ほむら「マミ、魔法少女に絶望することはない」

    マミ「……」


    マミはこちらに振り向かない。


    ほむら「グリーフシードを集めるのは辛いし面倒だが、マミ、君のやっていることは間違いなく人助けだ」

    マミ「……」

    ほむら「魔法少女が魔女になるからどうした、人を襲う魔女を野放しにしていいのか?正義の味方が」

    マミ「私は……」

    ほむら「限界まで魔女と戦って、限界を感じたらソウルジェムを砕く、私はそうする」

    マミ「私はっ……!」


    むにゅ。

    振り返ると思ったので、私はあらかじめマミの頬に人差し指を置いていた。

    やわらかな頬に指が食い込む。



    マミ「……」

    ほむら「君もそうしろ、それだけでいいだろ」


    変な顔だ。


    マミ「うっ…うううっ…うううう~っ…」


    本当に変な顔だ。


    私達が死ぬまで、私達は希望を振りまく存在であり続けよう。

    少なくともマミにとってはそれが一番の生き方だ。



    結局この夜、マミは私の缶コーヒーを飲まなかった。苦いものは苦手だったのだろうか。

    次からは花伝にしよう。

    417 = 404 :

    どうかマミさん立ち直ってくれ
    マミさんは最後まで正義の味方でいてほしい

    418 = 392 :

    なにこのほむほむカッコいい

    419 = 408 :

    ほむさんかっけぇー

    420 = 411 :

    このほむらさんなら抱かれてもいい

    421 = 379 :

    振り子ギロチン「俺は、要らない子やなかったんや…!」

    422 = 410 :

    むにゅ、で胸をつついたのかと思った
    ほむらさんカッコよすぎ、ほむらさんになら掘られてもいいわ

    423 :



    (ザ・ワールドって包み隠さず言っちゃったら)いかんでしょ

    424 :


    魔法少女体験コースはこれで終了なんだろうけど
    マミさんは自分の口からまどか達に魔女化のことを伝えられるんだろうか…?

    425 :



    そこは夜。

    ぼんやりとかすむ視界。それでもわかる、月の大きな夜。


    襲い来る眠気。

    途切れそうになる集中力を気合いで持たせる。


    震える手を噛み、血を流す。痛みが感覚を呼び戻す。


    そして再び、針の穴に糸を通し続けるような、繊細でいて単調でいて、失敗できない膨大な作業を繰り返す。


    そそり立つ湾曲した壁面。

    私は血の滲んだ手で、その壁に配線と設置を施してゆく。

    うわごとのように何かを呟きながら、何かを作ってゆく。


    たった一人で。何分も。何時間も。


    夜が明けるまで。

    426 = 425 :


    ほむら「朝じゃん」


    朝だ。

    夜ではない。起きよう。


    ほむら「急がなくては…うぐっ」


    首に激痛が走る。寝癖だ。

    机の上で手品の小道具の仕込みをしたまま寝ているとこうなる。


    ほむら「……」


    仕方ないので首を傾げたまま早めの朝食を取る。

    取ろうと思ったが、首が傾いたままでは啜るという動作が難しい。

    私は朝食を諦め、さっさと家を出ることにした。


    今日も朝早くから急ぎである。

    首を傾げたままでも、何の疑いもなく目的地へと向かう。

    427 :

    寝違えの間違いじゃね?

    違ってたらすまん。

    428 = 425 :


    首を傾げながら考える。


    昨晩のマミの暴走。あれを引き起こした私の思慮の浅さといったら酷いものだな、と、すぐに反省した。

    魔法少女が魔女になる。なるほど、真実を知らない魔法少女がいきなりその事実を突きつけられても、困惑するに決まっている。


    もっと気をつけて喋るようにしなくてはならないだろう。

    他にも口から滑らせてはいけないものがありそうだ。


    しかしマミは今頃大丈夫だろうか。

    昨日はあの後、泣きじゃくるマミに成功率40%弱のカードマジックを披露するなど、彼女をあやし続けたのだが、効果があったのかは不明だ。

    今頃、自宅でソウルジェムを真っ黒にさせていたらどうしよう。


    私は首を傾げているが、これは疑問というより懸念である。



    ほむら「おっ」

    ハト「くるっぽー」


    おんぼろな教会前で、白い鳩を見つけた。

    さっそく捕まえよう。

    430 :

    ブギーホムホムは格好いい

    431 :

    学校行こうよほむほむ。

    432 = 425 :

    時間停止は使わない。

    変身もしない。

    ただ強化した身体だけで、鳩を追う。



    ほむら「待てー!!」


    待つわけもない。

    鳩は私を小馬鹿にするように、颯爽と町中を低空飛行してゆく。


    隣町近くまで出向いたつもりが、いつの間にか見滝原にまで戻ってしまったようだ。

    朝の通勤スーツが似たような浮かない面持ちで歩いている。


    彼らは全力で鳩を追う私をちらりと見て、「おかしなやつだ」と顔をしかめてみせたり、「気楽でいいな」とため息をついたりしている。

    私にとってはどうでもいいことだ。


    私にとって今一番重要なのは、鳩だ。



    ほむら「…あっ」


    必死に逃げていた鳩が、大きな建物の窓に侵入した。

    何階だろうか。ともかくまずい。


    ほむら「……だが袋のネズミとも取れるな」


    私はその建物の中へ入ることにした。


    この時の私は、時間というものをやや忘れていたらしい。

    434 :

    鳩を必死で追い掛けるほむほむを想像して悶えた

    435 :

    白い鳩にマジシャンとしての血が騒いだのか

    436 :

    ここのマミさんほむほむが特に悪態ついたわけでもないのに相当アレじゃね?
    仲良くしようとしてもそれを全部突っぱねるし…

    437 = 425 :


    まどか「ほむらちゃん、どうしたんだろうね」

    さやか「何の連絡もしないで休むなんて…ほむら、何かあったのかな」

    まどか「…大丈夫かな」

    さやか「うーん……まだ一限間目が終わったばかりだし、なんとも……」


    ガラララ


    マミ「……」

    さやか「あ、マミさん!おはようございます」

    マミ「お、おはよう、美樹さん…暁美さんは?」

    さやか「ほむらは今朝からいないんです…欠席とか遅刻とか、何も言ってないみたいで」

    まどか「マミさん、何か知りませんか?」

    マミ「え…私は、知らないけど…心配ね、どうしたのかしら」


    マミ(暁美さん…?まさか、そんな…昨日の事で怒っているのかな…私、やっぱり危ないからって…見捨てられちゃったのかな)

    マミ(でもそんなの当然よね……私、昨日暁美さんのこと…あんなひどいこと…)




    ほむら「おはよう、マミ」

    マミ「ひいっ!?」

    さやか「うお」

    438 :

    >>436
    マミさんだってまだ中学生なんだぜ…?嫉妬とか色々あるんだよ…

    439 = 425 :

    さやか「おはようほむら、心配してたんだぞー?」

    まどか「何かあったの?ほむらちゃん」

    ほむら「ジョギングしてたら遠回りしてしまったようでね」

    さやか「すげえ健康的…ってアンタ病弱じゃなかったんかいっ」

    ほむら「走れば大抵の病気は治るもんだ」


    ほむら「ところでマミ、そこどいてくれないと私が教室に入れないんだが」

    マミ「あ、暁美さん……」

    ほむら「ん?」


    マミ『昨日の…怒ってない?』

    ほむら『別に』

    マミ『…ごめんなさい私、どうかしてたわ…ううん、ショックが大きすぎた、……いえ、私が脆すぎたんだわ』

    ほむら『え?コーヒーの話じゃないの?』

    マミ『え?』

    441 = 435 :

    ワロスwwwwコーヒーの方を気にしてたのかwwww

    442 = 425 :

    マミの精神状態は、平常とはいえないだろうが、


    先生「では暁美、この都とはなんて名前だったか答えなさい」

    ほむら「平城京」

    先生「平安京だ、ちゃんと聞いておくように」

    ほむら「はい」


    平安とはいえないだろうが、ソウルジェムを急激に濁らせるほどのショックは受けていないようだった。

    私と話している時にはやや心を乱しているようだったが、些細なものだろう。


    しかしそうさせたのは間違いなく私だ。

    魔法少女が魔女になるというシステム。魔法少女は全員がこのシステムを知っているのではなかったのか?

    うろ覚えだ。はて。


    昼辺りにキュゥべぇに聞いてみよう。

    いや、マミが既に聞いているか?


    とにかく昼休みの時間だ。昼になったら色々と確認しよう。


    先生「暁美、小テストの欄外に落書きするのやめなさい、なんだそれは」

    ほむら「すみません、鳩です」

    443 :

    はとビーム!

    444 :

    はーとふる彼氏とかやらせたら好きになりそうだね

    445 :

    どんだけ鳩好きなんだよww

    446 = 425 :


    これからはうかつに魔法少女のルールを講釈することはできない。

    マミ以外の他の魔法少女とも友好関係を持ち、過去の私を探るつもりでいたが、私はものの流れでいらぬ事まで言ってしまうようだ。


    昨晩のスリルアクションを再び起こさないためにも、私はなるべく口を噤むことを意識して魔法少女業をやっていかなければならないだろう。



    だが何故、私の持っている魔法少女の知識は、マミと異なっているのだろう?

    私はキュゥべぇのことをうっすらとだが覚えているのに、キュゥべぇは私を知らないと言っていた。


    記憶を失う前の私は一体…。



    屋上の扉を開く。

    青空と涼しげな風が迎え入れてくれた。

    447 = 434 :

    魔法少女になる前のさやかちゃんには言ってあげないと

    448 = 425 :

    マミ「暁美さん」

    ほむら「やあ」


    いつものようにベンチに腰掛ける。

    鞄のポケットからカロリーメイトを取り出して封を切ろうとしたが、


    マミ「待って、暁美さん」

    ほむら「うん?」

    マミ「いつもそんな食事ばっかりじゃ身体壊しちゃうよ?」

    ほむら「すこぶる元気だ」


    朝に野鳥とおいかけっこするくらいには。


    マミ「だめよ、いつも見てて心配になってきちゃうわ……ほら、暁美さんの分のお弁当、作ってきたから」

    ほむら「なんと」


    マミの手元には包みが2つもあった。

    二人分も作るのは少しだったろうに。料理わからないけど。


    ほむら「良いのかマミ、箸持ってないぞ」

    マミ「ふふ、気にしないわ、食べて食べて」


    マミが優しい。どうしたのだろう。

    カロリーメイトの濃厚な味を期待していた胃腸を裏切ってしまったが、マミの手作り弁当だ。きっとカロリーメイトにも勝らずとも劣らない美味しさに違いない。

    449 :

    >>448
    勝らないのかよwwwwww

    450 = 438 :

    このほむほむは普通の料理を食べないのかwwww


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