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元スレほむら「時間遡行にQBがついてきた」

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タグ : - まどか + - 未完 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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1 :

 
ほむら「どうして……何度やっても、あいつに……」

キュゥべえ「最強の魔女、ワルプルギスの夜。君一人では太刀打ちできないことくらい、十分予想できただろう?」

ほむら「…………」

キュゥべえ「さあ、これから君はどうするんだい?」

キュゥべえ「その魂たるソウルジェムを濁らせ、君自身も災厄を撒き散らす存在となるか」

キュゥべえ「或いは、最強の魔法少女になるであろう鹿目まどかに助けを求めるか」

キュゥべえ「僕としては、どちらに転んでも有益な展開になり得るんだけどね」

ほむら「……あなたたちの思い通りになんて、させないわ」

キュゥべえ「…………」

ほむら「私にできることはたった一つ……やり直すことだけよ」

キュゥべえ「なるほど。君が時間遡行者であることは仮説に過ぎなかったけど、どうやら間違いではなかったようだね」

ほむら「…………」



ほむら(繰り返す……私は、何度でも繰り返す)

ほむら(まどかを絶望の運命から救うまで、何度でも……)


ほむら「…………!?」




ガシャン!!

SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1399672951

2 = 1 :







ほむら「っ!!」 ガバッ

ほむら(……一ヶ月前……何度目もやり直してきた、繰り返しの起点)

ほむら(でも、何かしら……さっき、時間を遡る瞬間)

ほむら(何かが飛びついてきたような……)



キュゥべえ「なるほど、確かに一ヶ月という時間を遡っている」

ほむら「!?」

キュゥべえ「まさか本当に時間を超越するとは驚きだ」

ほむら「…………」

キュゥべえ「他者を巻き込んでの時間遡行、これはあくまでも仮説に過ぎなかったけど」

ほむら「…………」 シュンッ

キュゥべえ「? どうしたんだい、こんなところで変身するなんて」

3 :

今更こんな古臭いスレの再放送されても反応に困る

4 = 1 :

ほむら「……許せないわ」

キュゥべえ「?」

ほむら「……この力は、この魔法は、私の……まどかのためだけのもの」

ほむら「それを、あなたたちインキュベーターが、土足で踏みにじるようなこと……」

ほむら「絶対に、許さない……!」

キュゥべえ「!!」

ほむら「…………」 ジャキッ

キュゥべえ「うわあっ!!」 バッ

ほむら「…………えっ」

キュゥべえ「…………!!」 モゾモゾ

ほむら「…………」

キュゥべえ「…………!!」 モゾモゾ

ほむら「……あ、あなた、何をしているの?」

キュゥべえ「決まってるじゃないか!隠れているんだよ!」

5 = 1 :

ほむら「……頭しか隠れていないわよ」

キュゥべえ「!?」 モゾモゾ

ほむら「あなたのサイズでも、枕の下に隠れられるわけがないでしょう」


ガシッ


キュゥべえ「うわあっ!」

ほむら「…………」

キュゥべえ「尻尾を掴んで持ち上げるなんてひどいよ!下ろして!」 プラーン

ほむら「…………」

キュゥべえ「やめてよ!下ろしてよ!」





ほむら「あなた……本当にインキュベーター?」

キュゥべえ「?」

6 = 1 :


ほむら「…………」

キュゥべえ「君の目には、何か違うものに見えているのかい?」 プラーン

ほむら「インキュベーターにしか見えないから、聞いてるのよ……」

キュゥべえ「それなら僕は間違いなく、インキュベーターそのものだよ?」

ほむら(……おかしい)

ほむら(何なのかしら、この違和感は)

ほむら(私の知っているインキュベーターは、こんな……)

キュゥべえ「ねえ、そろそろ下ろしてくれないかな?」

ほむら「それは私が決めることよ」

キュゥべえ「でも僕としては、こう、ずっと逆さまにされているっていうのは」



コンコン



キュゥべえ「!! ほら、誰か来たよ!だから早く僕を下ろそう!」

ほむら「…………」 ポイッ

キュゥべえ「わぷっ!?」

7 = 1 :

ほむら(とりあえず今は、変身を解除しておかないと……) シュンッ

ほむら「……どうぞ」


ガチャッ


主治医「失礼します……今、大丈夫?」

ほむら「はい」

主治医「…………」 キョロキョロ

ほむら「何か?」

主治医「あ、ううん。誰かとお話してたのかな、って」

キュゥべえ「!!」

ほむら「それは……自己紹介の練習を」

主治医「ああ、そっか……うん。暁美さん、やっと退院できるんだものね」

ほむら「はい」

主治医「本当におめでとう。学校生活、楽しみね」

ほむら「……そう、ですね」

8 = 1 :

主治医「でも一応、退院の前にいくつか検査をしておかなければいけないの」

ほむら「ええ、わかっています」

主治医「とは言っても、念のための軽い検査だけどね」

ほむら(……知っているわ、何度も受けた検査だもの)

主治医「まず明日は午前中に、心電図と運動負荷検査を……」

ほむら「…………」 チラッ

キュゥべえ「…………」 カチーン

ほむら『ちょっと』

キュゥべえ『うわっ!いきなりテレパシーを飛ばさないでよ、びっくりするじゃないか』

ほむら『……なにをしているの』

キュゥべえ『ぬいぐるみのふりだよ!』

ほむら『……そんなことをしなくても、そもそもあなたの姿は見えないと思うのだけど』

キュゥべえ『……それもそうだね!』

ほむら(……このインキュベーター、やっぱり……)

主治医「あの、暁美さん?聞いてる?」

9 = 1 :

ほむら「はい、明日の午前中に心電図と負荷検査、明後日の午前中に心エコーと……」

主治医「あ、う、うん……一応、予定表は渡しておくわね」

ほむら(繰り返すたびに同じ検査、嫌でも覚えてしまうわ)

主治医「とりあえず、これを伝えに来ただけだから……より良い学校生活のためにも、今はゆっくり休んでね」

ほむら「ありがとうございます」

主治医「何かあったら、いつでも相談してね?先生はあなたの味方だから」

ほむら「……はい」

主治医「それじゃ、また明日ね」



バタン



キュゥべえ「今の人が君を診ているお医者さんかい?」

ほむら「…………」

キュゥべえ「医者という職に就いている人は何人も見てきたけど、ずいぶん若くて奇麗な人だったね!」

ほむら「…………」

キュゥべえ「きっと頑張って勉強したんだろうね!」

ほむら(何だか頭が痛いわ……)

10 = 1 :

キュゥべえ「どうしたんだい?眉間にシワが寄っているよ」

ほむら「……話を整理しましょう」

キュゥべえ「?」

ほむら「あなたは、私が……時間を遡る前に話していたインキュベーターね?」

キュゥべえ「そうだよ」

ほむら「そして私が時間を遡る時に、一緒についてきたということ?」

キュゥべえ「ああ、上手く行くかどうかは実行してみなければわからなかったけど」

ほむら「私以外の誰かも一緒に遡れるなんて、聞いていないわ」

キュゥべえ「僕だって、本当に可能かどうかわかっていたわけじゃない」

ほむら「…………」

キュゥべえ「僕だけが弾き飛ばされるか、或いは魔法そのものが発動しないか」

ほむら「でも、可能かもしれないと思うだけの何かはあったわけでしょう」

キュゥべえ「そうだね」

11 :

なんかこの>>1中キチ臭い

12 :

エタったんだよな待ってた

13 = 1 :

キュゥべえ「君は知っているかもしれないけど、僕たちインキュベーターというものに個という概念は存在しない」

キュゥべえ「それぞれ個体は独立して行動できるけど、同時に全ての個体が情報や記憶を共有している」

キュゥべえ「インキュベーターというものは個体の総称ではなく、僕たち全てがインキュベーターという一つの存在なんだ」

ほむら「…………」

キュゥべえ「そして僕たちは有史以前から、君たち人類と共にこの星に存在してきた」

キュゥべえ「君は契約によって時間を超越した存在になったけど」

キュゥべえ「ありとあらゆる時間軸に偏在している僕たちもまた、時間を超越した存在と言える」

ほむら「それで、試してみたということ?」

キュゥべえ「そうだね、そもそも僕たちには時間なんていう……」

ほむら「…………」

キュゥべえ「…………」

ほむら「?」

キュゥべえ「一気にたくさん喋ったら喉が渇いたよ、何か飲みたいな」

ほむら「!?」

キュゥべえ「水やお茶でもいいけど、ジュースを貰えると僕は喜ぶよ!」

ほむら(やっぱりおかしい)

14 = 1 :

まどマギSS初挑戦なんだけど、もしかして過去のSSとネタが丸被りなの?

スレタイが紛らわしいんだったら立て直した方がいいのかな

15 = 1 :

ほむら「やっぱり、おかしいわ」

キュゥべえ「何がだい?」

ほむら「私の知っているインキュベーターと、あなた」

ほむら「遡る前に話をしていたインキュベーターと、あなた」

ほむら「とても、同じ存在だとは思えない」

キュゥべえ「そんなことを言われても困るよ」

ほむら「…………」

キュゥべえ「僕は確かにインキュベーターだし、さっきまでの時間軸で君と話をしていたのも僕だよ」

ほむら「それにしては、何か……」

キュゥべえ「何かおかしいかい?」

ほむら「そうね、強いて言えば」

キュゥべえ「うん」

ほむら「…………」

キュゥべえ「…………」

ほむら「だいぶバカっぽいわ」

キュゥべえ「!?」

16 = 1 :

ほむら「すごく、ものすごく、頭が悪そう」

キュゥべえ「ひどい!その言い方はひどいよ!」

ほむら「そうかしら」

キュゥべえ「いきなりバカっぽいとか、頭が悪そうとか!」

ほむら「…………」

キュゥべえ「僕は傷ついたよ!怒ったよ!」

ほむら「あら、そうなの?」

キュゥべえ「そうだよ!感情が無い僕だって怒るんだよ!」

ほむら「…………」

キュゥべえ「いくら何でもバカはないよ!ひどいよ!」

ほむら「怒ってるじゃない」

キュゥべえ「そうだよ!怒ってるよ!」

ほむら「感情が無いはずの、あなたが」

キュゥべえ「そうだよ……えっ?」

17 = 1 :

ほむら「感情が無いインキュベーターが、怒っているじゃない」

キュゥべえ「…………」

ほむら「…………」

キュゥべえ「ほんとだ!」

ほむら(……それとも、本当にバカになったのかしら)

キュゥべえ「どういうことだろう?」

ほむら「私に聞かれても困るわ」

キュゥべえ「これも、極めて稀な精神疾患の一つなのかな……いや、でも……うーん」

ほむら「…………」

キュゥべえ「まあいいや。ところで、僕は喉が渇いたんだけど」

ほむら「頭から水を浴びせてあげましょうか」

キュゥべえ「さすがにそこまで干乾びてはいないよ!」



ほむら(……どういうことなのかしら……)

18 = 1 :

ほむら(今まで、どの時間にも、こんなインキュベーターは存在しなかった)

ほむら(そもそも、時間遡行にインキュベーターが付いて来るなんて……)

ほむら(まさか、それが原因だと言うの……?)

キュゥべえ「この事態が何を意味するのか、解明するには情報が少なすぎる」

ほむら「……そうね」

キュゥべえ「だから今はひとまず、僕に飲み物を与えてみるというのはどうかな?」

ほむら「…………」

キュゥべえ「ジュースとか、牛乳だと僕はとても喜ぶかもしれない」

ほむら「……水しか無いから、これを飲んでいなさい……」

キュゥべえ「この際、贅沢は言わないことにするよ」

ほむら(何なの、このインキュベーターは……)

キュゥべえ「…………」

ほむら(何故かこっちの調子が狂うわね……)

キュゥべえ「ねえ」

ほむら「……何よ」

キュゥべえ「ペットボトルのままだと飲めないよ、お皿は無いのかな」

ほむら「……今借りてくるわ……」 

キュゥべえ「ありがとう!」

ほむら(……本当にやり辛いわ)

19 = 1 :

 
 
 
 
キュゥべえ「…………」 ゴッキュイゴッキュイ

ほむら「改めて、聞きたいことがあるのだけど」

キュゥべえ「何だい?」

ほむら「あなた、これからどうする気なの」

キュゥべえ「どうする気、と言われてもね」

ほむら「…………」

キュゥべえ「どの時間軸においても僕は僕だ、やることに変わりは無い……と、言いたいところだけど」

ほむら「何よ」

キュゥべえ「さっき、僕たちは記憶も情報も共有していると言ったよね?」

ほむら「ええ」

キュゥべえ「どうもこの時間軸に来てから、そこにノイズのようなものが混じっているんだ」

ほむら「ノイズ……?」

キュゥべえ「わかりやすく言うなら、他の個体と上手く同期できないと言ったところかな」

20 = 1 :

ほむら「どういうこと?」

キュゥべえ「それは僕にもわからない。過去にも、実際に時間を遡った個体は僕以外にいないからね」

ほむら「…………」

キュゥべえ「つまりこの現象は、僕にとってもまったく未知のものだ」

キュゥべえ「まずはこれを解明しないと、僕としても動きようがない」

キュゥべえ「まるでインキュベーターという存在から僕だけが弾き出されたような気分だ、訳がわからないよ」

ほむら「一つ、いいかしら」

キュゥべえ「何だい?」

ほむら「人のベッドの上でゴロゴロしないでくれる?」

キュゥべえ「ふかふかのベッドというものは実にいいね、僕から見れば超キングサイズだよ」

ほむら(蹴り飛ばしてやろうかしら)

キュゥべえ「まあ僕としては、しばらく君と行動を共にしたいんだけど」

ほむら「…………」



ほむら(インキュベーターと行動を共にするなんて、虫唾が走るけれど)

ほむら(これは、一つのチャンスかもしれない)

21 :

耳にリボン着けるQBの再放送じゃないのか

22 = 1 :

ほむら(今までの繰り返しで失敗した原因は、主に二つ……)

ほむら(一つは、桁外れの強さを持ったワルプルギスの夜)

ほむら(そしてもう一つは、インキュベーター……奴らの行動を妨げられなかったこと)

ほむら(その個体の一つを、駒として手元に置いておく……)

ほむら(……上手くやれば、これは私にとっても有利に働くかもしれない)




キュゥべえ「どうかな?」

ほむら「……一つ条件があるわ。私と行動を共にする以上、魔法少女の勧誘はしないこと」

キュゥべえ「いいとも、それは他の僕たちでもできることだからね」

ほむら(例え個体の一部だとしても、この約束を取り付けただけでも僥倖かしらね……)

キュゥべえ「それじゃあよろしくね、ほむら!」

ほむら「……ええ」




ほむら(せいぜい利用させてもらうわよ、インキュベーター……!)

23 = 1 :

上の方でも書いたけど、まどマギSSは初挑戦なんだ
もしかしたら過去のSSとネタが丸被りなのかもしれない、紛らわしかったら申し訳ない

25 = 1 :


─退院当日─


ほむら「……お世話になりました」

主治医「ううん……本当に良かったね、暁美さん」

ほむら「……はい」

主治医「体に気をつけてね?もし何か不安なことがあったら、すぐに病院に来るのよ?」

ほむら「はい」

主治医「ちょっとした違和感とか、何でもいいんだからね?」

ほむら「はい」

主治医「学校生活を楽しむのもいいけど、あまり不規則な生活はしちゃ駄目よ?」

ほむら「はい」

主治医「それと、適度な運動くらいならむしろ健康のために……」

キュゥべえ『ほむら』

ほむら『何?』

キュゥべえ『この先生、話が長いね』

ほむら『……そうね、でも最後まで聞くわ』

キュゥべえ『そっか、じゃあ僕も待つよ』

ほむら「…………」

26 :

こんだけたくさん在るんだから、そりゃ完全に新しい話はなかなかかけないよ。
要は面白いかどうかだ、とりあえず続けて下さい。

27 :

仲間入りするQBのパターンは大好物なので俺得

続き待ってます

28 :

ああ、似てるSSって何かと思ったらほむら(19)のやつか、懐かしいな

29 :

俺こういうの大好きだから!

細かいこと気にしないで!

30 :

エタらなきゃなんでもいいよ

31 :

期待してる

32 :

上の方でも湧いているけど、最近はまどかマギカ関連のスレに中沢キチガイ略して中キチと書き込む荒らしがいるから注意したほうがいい
ついでにスレ主でもないのに勝手に終了宣言することも荒らしの間で流行っているから、こっちも注意したほうがいいよ

33 = 11 :

>>32
中キチかな?

35 = 1 :






主治医「寝る時はお腹を冷やさないようにね、あと枕は自分の体に合ったものを」

看護士「あの、先生……次の患者さんが待ってますから」

主治医「あら、もうそんな時間?」

ほむら「……私のことは気にせず行ってください、大丈夫ですから」

主治医「そう……それじゃあ暁美さん、元気でね」

ほむら「はい。お世話になりました」 ペコッ




キュゥべえ『……ようやく解放されたね、ほむら』

ほむら『私を心配してくれたのよ、その言い方は失礼だわ』

キュゥべえ『そういうものかい?』

ほむら『そういうものよ……もう行くわ』

キュゥべえ『優しい先生だったんだね』

ほむら『…………』

36 = 1 :

 
キュゥべえ「さて、それじゃあほむらの家に向かうとしようか」

ほむら「いえ、寄って行く所があるわ」

キュゥべえ「? 何か買うものでもあるのかい?」

ほむら「まずは武器を補充しないと」

キュゥべえ「ほむら、君は今退院したばかりなんだよ?」

ほむら「時間は有限よ。転入までに出来るだけの準備はしておかないと」

キュゥべえ「ほむらは働き者なんだね!」

ほむら(誰のせいだと思っているのかしら、忌々しい)

キュゥべえ「それにしても、退院したその足で武器の調達とはね」

ほむら「消耗した分だけでも補充しておかないと、後でジリ貧になりかねないわ」

キュゥべえ「なるほどね、それじゃあ行こうか」

ほむら「…………」

キュゥべえ「どうしたんだい?早く行こうよ」

ほむら「くれぐれも、足は引っ張らないで」

キュゥべえ「ひどいなあ、忍び込むのはインキュベーターの得意分野なのに」

37 = 1 :

 
─怖いおじさんたちの事務所─



ほむら「私から離れないで、離れればあなたの時間も止まってしまうわ」

キュゥべえ「わかった、ほむらの肩から降りなければいいんだね」

ほむら「それと、絶対に周囲の人に触らないように……」

キュゥべえ「この人の腕にあるのは刺青って言うんだよね、実物は初めて見るよ!ほむら、これ!」

ほむら「…………」 グイッ

キュゥべえ「ぎゅっぷい」

ほむら「あなたは何も触らないで、とにかく大人しくしていて」

キュゥべえ「わかった、そうするよ」



ガチャッ



ほむら「はぁ……手早く済ませましょう」

39 = 1 :

キュゥべえ「ふむ、沢山あるね」

ほむら(拳銃弾と、これは閃光手榴弾ね……魔女相手には通用しないでしょうけど、持っておいて損は無さそう) スッ

キュゥべえ「ほむら、ほむら!」

ほむら「今度は何?」

キュゥべえ「すごいね、君は怪盗みたいだ!」

ほむら「……そう」

キュゥべえ「ほむら三世って呼んでもいいかい?」

ほむら「首から上を吹き飛ばされても構わないのなら呼べばいいわ」

キュゥべえ「……ほむら、僕は大人しくしておくよ」

ほむら「懸命ね」




ほむら(気が散って仕方ないわ、もう置いて帰りたい……)

40 = 1 :

キュゥべえ「それにしても、君の盾は便利だね」

ほむら「この収納機能が無ければ、まともに戦えないもの」

キュゥべえ「退院した君が手ぶらだったのも、その盾のおかげかい?」

ほむら「……もともと荷物は少なかったから、配達を手配しただけよ」

キュゥべえ「なるほど」

ほむら「……さあ、そろそろ出ましょう」

キュゥべえ「わかったよ!」 ピョン

ほむら「!?」

キュゥべえ「さあはやk……

ほむら「…………」

キュゥべえ「」

ほむら「…………」

キュゥべえ「」

ほむら「……やっぱりバカなんじゃないかしら、この個体……」

43 = 1 :





キュゥべえ「大漁だったね、首尾は上々と言ったところかな!」

ほむら(何であなたが自慢げなのよ)

キュゥべえ「それで、これからどうするんだい?」

ほむら「……そうね、もう少し補充しておきたいところだけど」 ジッ

キュゥべえ「?」

ほむら「……何だか疲れたから、今日はこの辺にしておくわ」

キュゥべえ「退院初日だからね、疲れるのも無理はないよ」

ほむら(主にあなたのせいよ……)

キュゥべえ「それじゃあ改めて、ほむらの家に向かうとしよう」

ほむら「そうね……あっ、でも」

キュゥべえ「?」

ほむら「食事も済ませて帰ろうかしら……正直、今日はもう自炊する気力が残っていないわ」

キュゥべえ「そんなに疲れているのかい?今日はゆっくり休まないとね!」

ほむら(だからあなたのせいなんだけど)

44 = 1 :

 
キュゥべえ「ほむら、ほむら!」

ほむら「肩の上で大声を出さないで、聞こえているわよ」

キュゥべえ「あそこにクレープの屋台があるよ!」

ほむら「?……ええ、そうね」

キュゥべえ「あのお店なんてどうだろう?」

ほむら「……クレープは食事と言うよりおやつでしょう」

キュゥべえ「なるほど、それもそうだね」

ほむら「…………」

キュゥべえ「ほむら!」

ほむら「……何?」

キュゥべえ「クレープにはね、ツナサラダとか、軽食として食べられるものもあるんだよ!」

ほむら「そうなの、もう行くわよ」

キュゥべえ「うん……」

ほむら「…………」

キュゥべえ「ほむら、ほむら!」

ほむら「…………」

キュゥべえ「クレープはね、歩きながら食べられるという点でもとても効率が」

ほむら「ああもう、食べたいのなら食べたいと言えばいいじゃない……」

45 :

QBテラバカスwwwwwwwwwwwwww

46 :

このQB飼いたい

47 = 1 :

店員「いらっしゃいませー」

キュゥべえ『ほむら!僕はね』

ほむら「ツナサラダを一つ」

店員「かしこまりましたー」

キュゥべえ『ほむら!?ほむら、僕まだ決めてないよ!』

ほむら「…………」

キュゥべえ『決めたよほむら!僕はダブルクリームのチョコバナナだよ!』

ほむら「…………」

キュゥべえ『ほむら!僕の分も注文してよ!ほむら!』

ほむら「…………」

キュゥべえ『ほむら!ねえ!ほむら!』 グイグイ

ほむら「すみません、あとチョコバナナも一つ」

店員「はい、チョコバナナお一つですねー」

キュゥべえ『ダブルクリーム!』

ほむら「ダブルクリームで」

店員「かしこまりましたー」

キュゥべえ『ねえ、ほむらは僕を虐めているのかい?』

ほむら「……さあ、どうかしら?」

48 = 1 :

キュゥべえ「…………」 モッキュモッキュ

ほむら(……まさかインキュベーターに、食べ物の好みがあるなんて) モグモグ

キュゥべえ「キュップイ!」

ほむら(……それ以前に、味覚があったのね)

キュゥべえ「ご馳走様、ほむら」

ほむら「……せいぜい感謝しなさい」

キュゥべえ「そこは『お粗末様』と返すのが、この国の社交辞令というものじゃないのかな」

ほむら「今後、あなたの食事は乾パンと水だけにしましょうか」

キュゥべえ「うーん本当に美味しかったよ感謝の言葉も無いくらいだ本当にね」

ほむら(……インキュベーターを餌付けする日が来るとは予想外だったわ)

キュゥべえ「ところでほむら、そのツナサラダは美味しいかい?」

ほむら「ええ」

キュゥべえ「ほむらは食べるのがゆっくりだね」

ほむら「……ええ」

キュゥべえ「もしかしてお腹がいっぱいなのかい?」

ほむら「あげないわよ」

キュゥべえ「一口」

ほむら「あげない」

49 :

このQBはどこでクレープの味なんか覚えたんだろうか…
まあたぶんそんな世話の焼き方すんの1人しか居なさそうだけど

50 :

マミさんと住んでて感情が芽生えないわけがない


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