私的良スレ書庫
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元スレ美琴「ちょっとアンタ!」 禁書「なぁに?」
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インデックスの的確な指摘は、打ち止めを除く3人の時間に足かせをはめる。
先ほどまで騒がしかった談話室が凍てつくような静寂に支配された感じがした。
打ち止め「どうしたの?みんななんか怖いよってミサカはミサカはなにやら不穏な空気を察知……」オドオド
一方通行「………」
美琴「………」
疑念が緊張を増幅させ、緊張が疑念を掘り下げる。
まさか一方通行が?
しかし、もしそうなのだとしたら、なぜ突然公園にトラックが突っ込んできたのか、簡単に説明がつく。
彼にかかればトラックを弾丸に変えることなどたやすいからだ。
だが、メリットは?
上条当麻を[ピーーー]ことの利点は?
幻想殺しの抹殺?敗北への報復?それとも暗部がらみの?
しばし思考を逡巡させる。
一方通行「はン……」
張りつめた弦を最初に弾いたのは被告人、一方通行だった。
一方通行「看護師どものうわさ話をちょォっと小耳に挟んだだけですゥ」プイッ
そっぽを向き、目を細め、口を尖らせ主張する。
まるでいたずら好きの少年のようだ。
禁書「なぁんだ、それだけかぁ」ホッ
その様子に緊張から開放されたインデックスは、ヤレヤレというジェスチャーで安堵を示した。
が、
美琴(……)
灼眼のわずかなブレを、御坂美琴は見逃さなかった。
女のカンが告げている。
『コイツは何かを隠している。』と。
一方通行「さ、そろそろ帰ンぞォ」ガタッ
打ち止め「えーってミサカはミサカは別れを惜しむ」
小さな法廷からの脱出を試みる被告人。
引き止めて言及しなければ。
美琴「ち、ちょっと!」ガタッ
一方通行「…あン?」
打ち止め「?」
美琴「ア、アンタ…」
そう言ってフリーズする御坂美琴。
引き止めたまでは良いが、何を根拠に言及するか決めていなかったので、頭の中は絶賛雪景色だ。
美琴(落ち着けアタシ。最っ高にクールに真相を暴くために。)
何と言えば効果的なのか、頭の中でシュミレートする。
①『アンタの眼がブレた!だから何か知ってるでしょ!』
↓
『はァ?頭おかしいんですかァ?』
②『看護師に聞いた?ウソね!』
↓
『はァ?頭おかしいんですかァ?』
③『アンタがアイツを襲ったんでしょ!』
↓
『はァ?頭おかしいんですかァ?』
美琴「ア、アンタ…」
そう言ってフリーズする御坂美琴。
引き止めたまでは良いが、何を根拠に言及するか決めていなかったので、頭の中は絶賛雪景色だ。
美琴(落ち着けアタシ。最っ高にクールに真相を暴くために。)
何と言えば効果的なのか、頭の中でシュミレートする。
①『アンタの眼がブレた!だから何か知ってるでしょ!』
↓
『はァ?頭おかしいンですかァ?』
②『看護師に聞いた?ウソね!』
↓
『はァ?頭おかしいンですかァ?』
③『アンタがアイツを襲ったんでしょ!』
↓
『はァ?頭おかしいンですかァ?』
………ダメだ。
自分の脳内ですら『頭おかしいンですかァ?』で一蹴された。
一方通行「おいおい、なァに固まってンだよ?」
打ち止め「お姉さまどうしたのってミサカはミサカは不審に思ってみる」
早く何か言わないと。早く何かを。
そう思えば思うほど、焦る気持ちは強くなっていく。
美琴「あーっと、あの、その、ええっとね、」ワタワタ
完全に混乱した。
ヤバイ。頭が回らない。
美琴「あの、ア、アンタ!」
一方通行「オォ?」ビクッ
この際仕方が無い。言ってしまおう。
大きく息を吸って呼吸を整えることもなく、思っていることをそのままアウトプットした。
自分の脳内ですら『頭おかしいンですかァ?』で一蹴された。
一方通行「おいおい、なァに固まってンだよ?」
打ち止め「お姉さまどうしたのってミサカはミサカは不審に思ってみる」
早く何か言わないと。早く何かを。
そう思えば思うほど、焦る気持ちは強くなっていく。
美琴「あーっと、あの、その、ええっとね、」ワタワタ
完全に混乱した。
ヤバイ。頭が回らない。
美琴「あの、ア、アンタ!」
一方通行「オォ?」ビクッ
この際仕方が無い。言ってしまおう。
大きく息を吸って呼吸を整えることもなく、思っていることをそのままアウトプットした。
美琴「アンタの服、ウルトラマンみたいね!」
一方通行「」
言ってやった。
なぜだろう。
何かに打ち勝ったような、晴れ晴れとした気分だ。
「くきゃ。くかかここここ…」
晴れ晴れとした気分を妨害するようなノイズが聞こえる。
どうやら発信源は目の前の白髪らしい。
何やら不穏な気配がする。
一方通行「くかかかききゃきゃきゃ!上ォォォォ等ォォォじゃねェか!」
一方通行「俺をこれだけ待たせて『ウルトラマンみたいね☆』だァ!?ケンカ売ってンですかァ!?」
首の拘束具に似たチョーカーに手を触れる一方通行。
次の瞬間、ゴウッ!っという空気が変わる音と共に、
うwwるwwとwwらwwまwwんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
一方通行「dsagvcrhzreqfvygdv」ドシャッ!!
いきなり地面に崩れ落ちる第一位。
笑い声しかり、意味不明な言語にしかり、なぜこんなに気持ち悪いのだろう。
顔は良いのに非常にもったいない。
地面で頭を強打し、ビクンビクンしている。
美琴(自分から頭ぶつけにいくとか、コイツ…マゾ?)
もしもそうなら、こんな壮大な一人エッチを可愛い妹とインデックスに見せるわけには行かない。
美琴「打ち止め!見ちゃダメ!オトナになるまでダメ!」ガバッ
警告しようと、地面に転がる一方通行から視線を上げ、打ち止めを見る。
すると、
いきなり地面に崩れ落ちる第一位。
笑い声しかり、意味不明な言語にしかり、なぜこんなに気持ち悪いのだろう。
顔は良いのに非常にもったいない。
地面で頭を強打し、ビクンビクンしている。
美琴(自分から頭ぶつけにいくとか、コイツ…マゾ?)
もしもそうなら、こんな壮大な一人エッチを可愛い妹とインデックスに見せるわけには行かない。
美琴「打ち止め!見ちゃダメ!オトナになるまでダメ!」ガバッ
警告しようと、地面に転がる一方通行から視線を上げ、打ち止めを見る。
すると、
打ち止め「ダメじゃない、一方通行。こんなところで能力使っちゃってミサカはミサカは教育的指導」
のたうちまわる一方通行を見て、打ち止めはニヤニヤ笑っていた。
ああそうか。もう手遅れか。
我が遺伝子を分けた妹は真性のサディストなのか。
打ち止め「はぁい。オシオキしゅ~りょ~ってミサカはミサカは演算補助をオンにする」
幼女から発せられた『オシオキ』という言葉に、少し戦慄した。
そもそも、オシオキとはなんだろう。
一方通行「打ち止めァァァ…」ムクリ
ゆらりと立ち上がるマゾ。
いまだにニヤニヤしている小悪魔的なサディスト。
なんだこれは。なんだオシオキとは。
のたうちまわる一方通行を見て、打ち止めはニヤニヤ笑っていた。
ああそうか。もう手遅れか。
我が遺伝子を分けた妹は真性のサディストなのか。
打ち止め「はぁい。オシオキしゅ~りょ~ってミサカはミサカは演算補助をオンにする」
幼女から発せられた『オシオキ』という言葉に、少し戦慄した。
そもそも、オシオキとはなんだろう。
一方通行「打ち止めァァァ…」ムクリ
ゆらりと立ち上がるマゾ。
いまだにニヤニヤしている小悪魔的なサディスト。
なんだこれは。なんだオシオキとは。
一方通行「予告もなく演算補助切ってンじゃねェよ!」
打ち止め「あなたが病院で能力使おうとしたからでしょってミサカはミサカは指摘」
ああ、そうだったそうだった。
今、一方通行は演算補助を必要とする体だった。
それを切るとああなるのか。
一方通行「チッ…分かったよォ」スタスタ
うなだれるように出口へ進む、マゾヒストじゃなかった第一位。
打ち止め「お姉さま、インデックス、またね!ってミサカはミサカは手を振って別れの挨拶!」ブンブン
それについて行くサディスト幼女。
二人が出て行くと、嵐の後のように静かになった。
打ち止め「あなたが病院で能力使おうとしたからでしょってミサカはミサカは指摘」
ああ、そうだったそうだった。
今、一方通行は演算補助を必要とする体だった。
それを切るとああなるのか。
一方通行「チッ…分かったよォ」スタスタ
うなだれるように出口へ進む、マゾヒストじゃなかった第一位。
打ち止め「お姉さま、インデックス、またね!ってミサカはミサカは手を振って別れの挨拶!」ブンブン
それについて行くサディスト幼女。
二人が出て行くと、嵐の後のように静かになった。
乙!
結局事故の真相分からずじまいか・・・ww
うう、続きが楽しみなんだよ!
結局事故の真相分からずじまいか・・・ww
うう、続きが楽しみなんだよ!
事故……
最初トラックにひかれたことから、上条さんが転生するんだと思ったな。
最初トラックにひかれたことから、上条さんが転生するんだと思ったな。
なんだ。一方さんが運転してたのか。
日付が変わったころにはじめます
日付が変わったころにはじめます
------------
打ち止め「ねぇ、」
一方通行「ン?」
談話室にどれほど居たのだろうか。
南中した晩秋の陽光が差し込む廊下を歩きながら、少女は白肌の少年を見上げている。
打ち止め「あなた、ミサカが調整してた時なにしてたの?ってミサカはミサカは質問してみる」
なにやら不機嫌そうな少女。
じとっとした目で少年を睨みつける。
打ち止め「ねぇ、」
一方通行「ン?」
談話室にどれほど居たのだろうか。
南中した晩秋の陽光が差し込む廊下を歩きながら、少女は白肌の少年を見上げている。
打ち止め「あなた、ミサカが調整してた時なにしてたの?ってミサカはミサカは質問してみる」
なにやら不機嫌そうな少女。
じとっとした目で少年を睨みつける。
一方通行「……なンでンなこと聞くんだァ?」
打ち止め「別に~ちょっと気になっただけだよってミサカはミサカはオトナの事情を考慮してみる」
一方通行「オイちょっと待て。なンですかァ『オトナの事情』って」
打ち止め「だってあなた来た時と感じが違うんだもん!ってミサカはミサカはむくれてみる!」プクー
『オトナの事情』というドロドロしたものに敏感なお年頃なのだろうか?
ふくれた頬は、まるでフグのようだ。
一方通行「『感じ』ってなンだよ。『女のカン』ってヤツですかァ?」
『くっだらねェ』と吐き捨て、エレベーターのボタンを押す。
打ち止め「むぅぅ~!」プクー
一方通行「はァ…」
思わずため息をつく。
とにかく今はこの姫君のお怒りを鎮めようと、左手で小さな頭をなでる。
一方通行「なンにもねェよ。ねェから心配すンな」ナデナデ
頭を撫でられてくすぐったそうに顔をほころばせる少女。
何も言わないが、機嫌は良くなったようだ。
一方通行「はァ…」
思わずため息をつく。
とにかく今はこの姫君のお怒りを鎮めようと、左手で小さな頭をなでる。
一方通行「なンにもねェよ。ねェから心配すンな」ナデナデ
頭を撫でられてくすぐったそうに顔をほころばせる少女。
何も言わないが、機嫌は良くなったようだ。
打ち止め「えへへ……」ナデナデ
一方通行「…」
女性というのは本当に不思議だ。
隠しごとをしていても、『女のカン』という非科学的なダウンジングマシンでおおよその予想を立ててしまう。
一方通行(『女のカン』か…)
無機質なアナウンスが聞こえ、ドアが開いた。
一方通行「…」
女性というのは本当に不思議だ。
隠しごとをしていても、『女のカン』という非科学的なダウンジングマシンでおおよその予想を立ててしまう。
一方通行(『女のカン』か…)
無機質なアナウンスが聞こえ、ドアが開いた。
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一方通行に結局何も聞けず仕舞いだった美琴は、足取りの軽いインデックスと共に上条当麻の病室に向かっていた。
お見舞いといえばフルーツバスケットなどの果物や造花が好まれるが、今は何も無い。
談話室にて、見舞い用のフルーツバスケットはただのバスケットと化したからだ。
元凶は言うまでもないと思うが、目の前でぴょこぴょこ歩くまっしろシスターだ。
美琴「インデックス…」
禁書「ん?なぁに?」
まっしろな修道服をはためかせ、くるっと振り向くシスター。
銀髪が流れるようになびき、輝いていた。
一方通行に結局何も聞けず仕舞いだった美琴は、足取りの軽いインデックスと共に上条当麻の病室に向かっていた。
お見舞いといえばフルーツバスケットなどの果物や造花が好まれるが、今は何も無い。
談話室にて、見舞い用のフルーツバスケットはただのバスケットと化したからだ。
元凶は言うまでもないと思うが、目の前でぴょこぴょこ歩くまっしろシスターだ。
美琴「インデックス…」
禁書「ん?なぁに?」
まっしろな修道服をはためかせ、くるっと振り向くシスター。
銀髪が流れるようになびき、輝いていた。
美琴「これ…どうする?」
木で編まれた長細い鍋のような入れ物をくるっとひっくり返し、空っぽであることをアピールする。
美琴「どうする?」
禁書「う……し、仕方なかったんだよ!もうお昼だよ?おなかだって悲鳴をあげる権利くらいもってるかも!」
わたわたと両手を振って弁解するシスター。
腹の虫が悲鳴を上げる権利ってなんだよ。
シスター=禁欲だと思っていたおとといまでの自分に、バカヤロウと言いたい気分だ。
木で編まれた長細い鍋のような入れ物をくるっとひっくり返し、空っぽであることをアピールする。
美琴「どうする?」
禁書「う……し、仕方なかったんだよ!もうお昼だよ?おなかだって悲鳴をあげる権利くらいもってるかも!」
わたわたと両手を振って弁解するシスター。
腹の虫が悲鳴を上げる権利ってなんだよ。
シスター=禁欲だと思っていたおとといまでの自分に、バカヤロウと言いたい気分だ。
美琴「どうする?買いに戻る?」
我ながらなかなか良い提案をしたと思うが、
禁書「めんどくさい」
即答された。
もしかしてこの子、とんだ地雷かもしれない。
我ながらなかなか良い提案をしたと思うが、
禁書「めんどくさい」
即答された。
もしかしてこの子、とんだ地雷かもしれない。
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コンコン
「どうぞ」
病室に入る前というのは、誰の病室であっても例外無く緊張がつきまとうのはなぜだろう?
そんなことを考えながら軽いドアをスライドさせる。
美琴「よっ。元気?」
禁書「お見舞いにきたんだよ」
病室に差し込むキラキラとした光の中に、腕を固定し、足を吊った少年がいた。
キレイな景観の中にはめ込まれた少年の姿は、ものすごくミスマッチだ。
上条「よっ!」
爽やかな笑顔と共に、晩秋の風がカーテンを揺らした。
コンコン
「どうぞ」
病室に入る前というのは、誰の病室であっても例外無く緊張がつきまとうのはなぜだろう?
そんなことを考えながら軽いドアをスライドさせる。
美琴「よっ。元気?」
禁書「お見舞いにきたんだよ」
病室に差し込むキラキラとした光の中に、腕を固定し、足を吊った少年がいた。
キレイな景観の中にはめ込まれた少年の姿は、ものすごくミスマッチだ。
上条「よっ!」
爽やかな笑顔と共に、晩秋の風がカーテンを揺らした。
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