私的良スレ書庫
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元スレ美琴「ちょっとアンタ!」 禁書「なぁに?」
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「だから、」
非情なまでに普通の、彼女の声。
やめてくれ。
それ以上はやめてくれ。
やめ
「みことは、レズビアンなの?」
「ーーーーーーッ!!!」
胃の腑に、ガツンと衝撃が走った。
込み上げる吐き気、めまい、異常発汗。
手足はガクガクと、唇はブルブルと震え目の前の現実を否定しようとする。
言え。
「違う」と、たった一言「違う」と。
それだけで、それだけでいいんだ。
たったそれだけで、何もかもが元のように回り始めるのだから。
「ぁ……う」
必死に、言葉を集める。
「ち……ぁぅ」
さらさらと、砂漠の砂のように集めた言葉は手から地面へ。
「アタシは、そんなんじゃ………」
涙で砂を固め、一つ一つ、丁寧に拾い集める。
「アタシは、レズビアンなんかじゃ………ない………からっ!」
拳を握りしめ、隔てられたドアに向かって叫ぶ。
まるで絞り出すように、苦しみながら、一言一言を紡いでゆく。
「……………そう、だよね。やっぱりみこと、レズビアンじゃなかったんだね」
一定のトーンで喋る彼女。
無表情の声は、嘘つきな私を責め立てた。
「当たり前じゃない。そんな気持ち悪い。じゃ、外で待ってるから」
いつもの調子で彼女に言う。
拳には力を、目には涙を。
そのまま歯を食いしばって、トイレを後にした。
なぜか分からないが>>903に救われた気がした
趣向じゃなくて好きになった相手がたまたま同性だったり異性だったりしただけだと思うんだけどな
すれ違い続きの二人が辛い・・・
すれ違い続きの二人が辛い・・・
>>911
おかえり
おかえり
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『アタシは、レズビアンなんかじゃ………ない………からっ!』
御坂美琴が放った言葉。
それを聞いた私は、言いようの無い安心感に抱かれていた。
「レズビアンなどではなかったのか」と。
「絹旗とは何も無いのか」と。
彼女自身が、御坂美琴自身が放った言葉であるからこそ信用に足るものであった。
「なんだか、寒いんだよ」
ぽつり、と一言。
私は、安心したのだ。
ホッと胸をなでおろしたのだ。
そう心の中で、頭の中で反芻する。
しかし、止まらない。
止まってくれないのだ。
「ううぅ………ぐすっ………」
涙が。
安堵したはずなのに、何か、何かが私をチクチクと痛めつけるのだ。
彼女は、御坂美琴は『レズビアンでは無かった』のだ。
それでいいはずなのに。
なにもかもが元通りのはずなのに。
「ふぇっ………うぇぇ………」
何か、何かが私をぎゅうぎゅうと締め付けるのだ。
「苦し、いよ………助、けて………」
両腕で自分の身体を抱きしめ、ぶるぶると震える。
寒さからか、わびしさからか。
はたまた別の感情か。
「助けてよ………ねぇ………」
名前を呼ぶ。
「助けて………とうま………」
大好きな人の、名前を。
----------
泣き止んだのは数分後だったと思う。
表現が曖昧なのは、どれほどの時間が経過したか分からないからだ。
何日も、何時間も泣いていた気もするし、ほんのわずかな時間だった気もする。
「うわぁ、ひどい顔なんだよ………」
腫れたまぶた、真っ赤な目、頬に刻まれた紅い筋は「私は泣いていました」と言わんばかりに、冷たい蛍光灯の光の下、主張をしていた。
こんな顔を見せたら、2人を心配させてしまうだろう。
そう思い、ばしゃばしゃと顔を洗う。
湯は出るが、あえて冷水で。
肌を切り裂くような冷たさが、今の私には心地良かった。
「ぷはっ!」
顔を上げフェイスミラーで確認すると、まだほんのりと赤みのある目をしていた。
ハンカチで顔を拭き、フードを深めにかぶる。
見られないように、悟られないように。
自分の心を隠すように。
深く、深く。
「よしっ!」
いつもの笑顔を作り、気合を入れた。
『らしく無い自分は、ここに置いて行こう』。
そんな決意が見られる笑顔。
それを『作った』。
まるで呑んだくれのように自分自身を騙す。
それに気づかないまま、トイレを後にした。
----------
絹旗「…………ねぇ、御坂」
美琴「……………」
絹旗「これ、超どうします?」
美琴「………………」
絹旗「これ、超どうします?」
美琴「二回も聞かないでよ」
絹旗「御坂が超答えないからでしょうが」
美琴「そんなこと、私に聞かれても………」
絹旗「じゃあ!じゃあ…………私は、超どうすればいいんですか………っ!」
美琴「…………ごめんね、答えられない」
絹旗「この、この…………」
絹旗「この超ポップコーンの山をどうすればいいんですか…………っ!!」
美琴「いや、だから知らないって」
絹旗「そんな反応は あまりにも超薄情じゃないですか!?」
美琴「『あまりにも』か『超』かどっちかにしなさいよ。そんな欲張り要らないわよ」
絹旗「『超』は超口癖だから超いいんです!」
美琴「『超』増殖してるじゃない。『超』が超増えて超面倒なことになってるじゃない」
絹旗「超真似しないでください!」ウガー!
美琴「それより早く食べちゃいなさいよ」
絹旗「……………超手伝って、くれないんですか?」
美琴「超ファイトっ」ガンバレ
絹旗「さすがにLサイズソロは超キツイですよ………」
美琴「そもそもなんでLなんて買ったのよ」
絹旗「今日は超一日中映画館にいるつもりでしたので………」
美琴「へぇ、映画好きなんだ」
絹旗「いや、超好きですけど、普通の映画じゃあ超ダメなんですよ」
美琴「はい?」
絹旗「超莫大な資金を超つぎ込んで作られたにもかかわらず、結果超クソになった超産業廃棄物並みの映画でないと私は超NGなんです。たとえば超ハリウッドが
美琴「早く食べなさいよ」
絹旗「人が超熱く語っている時に………」ムシャムシャ
美琴「ごめんね。超超言い過ぎてて超めんどくさそうだったから、つい………」
絹旗「サラッと超ヒドイこと言ってません?」
美琴「気のせいよ」
絹旗「で、それは?」
美琴「ああこれ?インデックスのポップコーンよ」
絹旗「…………いや、超無理でしょう」
美琴「何が?」
絹旗「いやだって、インデックスってだいたい私と超同じくらいですし………」
美琴「だから?」
絹旗「いや、超食べられないんじゃ………」
美琴「なんで?」
絹旗「超おちょくってんですか」
美琴「いやいや滅相もない」
絹旗「とにかく、インデックスにLサイズは超無理があります」
美琴「いや、それがね
禁書「ただいまー」
美琴「あ、おかえりー」
絹旗(なんかフードを超深めにかぶってますね………超見えてるんでしょうか?あれ)
禁書「よいしょっと」
美琴「おっさん臭いわよ」
禁書「いやぁ、いっぱい出たんだよ」
美琴「汚い話題に持っていかないで」
絹旗「そ、それよりインデックス、そのポップコーン、超どうするんですか?」
禁書「何が?」
絹旗「インデックスは私と超一緒くらいの体系じゃないですか」
禁書「だから?」
絹旗「いや、超食べられないんじゃないかなーと」
禁書「なんで?」
絹旗「超おちょくってんですか」
禁書「?」
美琴「この子は素なのよ」
禁書「ねぇみこと。さいあいは何言ってるの?」
美琴「早食いが見たいんだって」
禁書「そういうことならそう言えばいいんだよ、さいあい」
絹旗「そんなこと超一言も言ってませんが」
美琴「制限時間は10秒ね、よーい………」
絹旗「なぜ超始めるんですか。超誰も望んでいない事をなぜ始めるんですか。」
美琴「スタート!」
小さな茶髪の少女は、息をのんだ。
目の前で繰り広げられる、現実を超越した光景。
まるで「カレーは飲み物」「パスタはおやつ」と言わんばかりの所業だ。
銀髪の少女。
華奢な身体をした、雪のような肌をしたシスターが、アメリカンサイズのポップコーンを小さな両手で持ち、ざらざらと、ざらざらざらと、天を仰ぎ流し込んでゆく。
まるでキリスト教の大天使達が世界の終末のラッパを吹くような様子なで、少女は少女の顔よりも大きいポップコーンを、
外人でも一時間はかかりそうなシロモノを、
ものの数秒で、丸呑みしてしまった。
美琴「あー、ちょっとオーバーしちゃったわね」
禁書「もももも!もももももも!」モシャモシャ
美琴「ごめんなに言ってるかわからない」
禁書「も~~~」シュン
絹旗「」ポカーン
美琴「絹旗さん?大丈夫?」
絹旗「……………え?手品?」
美琴「何が?」
絹旗「いやいや超ありえないじゃないですか」
美琴「だから?」
絹旗「いや、だから超手品かなーって……」
美琴「なんで?」
絹旗「……もういいですよぅ…………」グスッ
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wikiに載った後修正するだろ
>>527でもそう言ってるし
>>527でもそう言ってるし
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気がついた頃には、午後5時をまわっていた。
斜陽が間もなく完全下校時刻だと告げている。
朱い光線が休憩所に射し込んで来たのを無意識的に悟り、3人は『ペガスス座』を後にした。
禁書「~♪」トテテテテ
絹旗「……………あの、御坂」
美琴「ん?」
絹旗「超化け物ですか?あれ」
美琴「化け物って………インデックスはいつもこんな感じよ?」
絹旗「いやいや『こんな感じよ?』で超済ませないでくださいよ。『飲んだ』んですよ?ポップコーンを。私の分まで。ざらざらーって」
美琴「? そんなもんでしょ」
絹旗「えっ」
美琴「えっ」
絹旗「………御坂……………」
美琴「なんでそんな かわいそうなモノを見るような目で見るのよ」
絹旗「だって感覚が超狂っているとしか思えないし………」
美琴「く、狂ってないわよ! それに、狂ってるのは絹旗さんの口癖の方じゃない!」
禁書「?」クルッ
絹旗「なっ……!ち、超狂ってませんよ!」
美琴「超超狂ってるわよ」ヘヘン
絹旗「『超』を超真似しないでください!」ウガー!
禁書「もうっ、二人とも!ケンカしちゃダメなんだよ!」
美琴「はぁ?事の発端が何言ってるのよ」
絹旗「元々の超原因はインデックスですよ!」
禁書「わたしの知らない所で何かが うごめいているんだよ………」
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