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元スレ上条「二人で一緒に逃げよう」 美琴「………うん」
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上条「…………………」
美琴「……もうやめてよ……偽善の優しさをかけるのは……」
両手で顔を覆うようにして、美琴は嗚咽を始めた。
美琴「………もう……誰も……信じられない……信じたくでも……自分さえ……」
それ以上何も発することなく、美琴はただ泣いていた。
上条「…………………」
美琴「……グスッ……ヒグッ………」
上条「……俺は………」
そんな彼女を見て、1つタメを置くと、上条はゆっくりと口を開いた。
上条「お前がこの2日間……どんな目に遭ったのか知らない……」
美琴「……ヒグッ……グスッ……グスッ」
上条「今のお前の気持ちも、きっと俺には計り知れないものだと思う……」
美琴「……グスッ……ヒグッ……グスン」
上条「誰も信じられなくなるのも、仕方ないんだと思う……」
美琴「………グスッ……クスングスン」
上条「だけど俺には“この右手”がある」
美琴「!!!!」
美琴「……もうやめてよ……偽善の優しさをかけるのは……」
両手で顔を覆うようにして、美琴は嗚咽を始めた。
美琴「………もう……誰も……信じられない……信じたくでも……自分さえ……」
それ以上何も発することなく、美琴はただ泣いていた。
上条「…………………」
美琴「……グスッ……ヒグッ………」
上条「……俺は………」
そんな彼女を見て、1つタメを置くと、上条はゆっくりと口を開いた。
上条「お前がこの2日間……どんな目に遭ったのか知らない……」
美琴「……ヒグッ……グスッ……グスッ」
上条「今のお前の気持ちも、きっと俺には計り知れないものだと思う……」
美琴「……グスッ……ヒグッ……グスン」
上条「誰も信じられなくなるのも、仕方ないんだと思う……」
美琴「………グスッ……クスングスン」
上条「だけど俺には“この右手”がある」
美琴「!!!!」
美琴は咄嗟に顔を上げた。
上条「……この右手……『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は、異能の力ならどんなものでも打ち消す。それは、俺自身が置かれている状況でも関係ない」
美琴「………………」
美琴は涙を流しながら、上条の顔を見つめる。
上条「例えば、今みたいに御坂の身に突然理解不能なことが起こっても、だ」
美琴「!!」
美琴「………じゃ、じゃあ……これは……何かの超能力の仕業なの?」
上条「いや、超能力じゃない」
美琴「?」
上条の言葉に美琴は首を少し傾げる。
上条「だが、超能力と同じく、異能の力が原因であるのは確かなんだ」
美琴「…………異能の力?」
美琴は不思議そうな顔をする。
上条「ああ。俺も、その異能の力に通じているプロたちが知らせてくれたから、お前に今何が起こっているのか気付くことが出来た」
美琴「………………」
上条「彼らが言うには、その異能の力がこのおかしな状況を作り出しているらしいんだ。だけど、原因がその異能の力だったこそ、俺はこの右手のお陰で他の連中みたいにならなくて済んだんだ」
美琴「………じゃあ、あんたは……その右手があったから、他の人たちとは違って……いつも通り私に接触出来てるってこと?」
上条「そうだ」
きっぱりと上条は言った。
美琴「………そんな………」
信じられない、というように美琴は呟く。
上条「………俺も、詳しいことは分からないし、正直この状況に戸惑ってる。だけど御坂、この右手のおかげで普段通りでいられるのは確かなんだ」
美琴「………………」
上条「他に助っ人はいないし、俺もお前を放っておけない。だから御坂、信じてくれ」
美琴「…………………」
上条「……この右手……『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は、異能の力ならどんなものでも打ち消す。それは、俺自身が置かれている状況でも関係ない」
美琴「………………」
美琴は涙を流しながら、上条の顔を見つめる。
上条「例えば、今みたいに御坂の身に突然理解不能なことが起こっても、だ」
美琴「!!」
美琴「………じゃ、じゃあ……これは……何かの超能力の仕業なの?」
上条「いや、超能力じゃない」
美琴「?」
上条の言葉に美琴は首を少し傾げる。
上条「だが、超能力と同じく、異能の力が原因であるのは確かなんだ」
美琴「…………異能の力?」
美琴は不思議そうな顔をする。
上条「ああ。俺も、その異能の力に通じているプロたちが知らせてくれたから、お前に今何が起こっているのか気付くことが出来た」
美琴「………………」
上条「彼らが言うには、その異能の力がこのおかしな状況を作り出しているらしいんだ。だけど、原因がその異能の力だったこそ、俺はこの右手のお陰で他の連中みたいにならなくて済んだんだ」
美琴「………じゃあ、あんたは……その右手があったから、他の人たちとは違って……いつも通り私に接触出来てるってこと?」
上条「そうだ」
きっぱりと上条は言った。
美琴「………そんな………」
信じられない、というように美琴は呟く。
上条「………俺も、詳しいことは分からないし、正直この状況に戸惑ってる。だけど御坂、この右手のおかげで普段通りでいられるのは確かなんだ」
美琴「………………」
上条「他に助っ人はいないし、俺もお前を放っておけない。だから御坂、信じてくれ」
美琴「…………………」
上条「俺だけは、絶対にお前を裏切らない。約束だ。だから、俺を信じてほしい」
美琴に視線を合わせ、上条は迷い無く言う。
美琴「…………………」
呆然と上条の顔を見返す美琴。
上条「…………………」
美琴「……………バカよ……」
ボソッ、と美琴は一言発した。
美琴「……………あんた……大バカよ……」
上条「……………………」
美琴「私なんて……放っておけば……こんな変なことに巻き込まれなくて済むのに……」
上条「……………………」
美琴「………自分から……首を突っ込んでくるんだもん………ホント……大バカよ」
上条「バカでも結構だ。俺は、それでもお前を見捨てたくなかったから……」
美琴「………っ」
刹那、美琴の顔が歪んだ。そして、次の瞬間には、彼女は上条に抱きつくようにして大泣きしていた。
美琴「わああああああああああん!!!!!! バカ!! バカ!! バカ当麻あああああ!!!!!!」
キョトンとしていた上条も、自分の胸の中で泣く美琴を見て、一瞬淡い笑みを浮かべると、彼女を抱き締めつつその頭を撫でてやった。
その後もしばらく、美琴は上条の胸の中で優しく抱かれながら泣き続けていた。
美琴に視線を合わせ、上条は迷い無く言う。
美琴「…………………」
呆然と上条の顔を見返す美琴。
上条「…………………」
美琴「……………バカよ……」
ボソッ、と美琴は一言発した。
美琴「……………あんた……大バカよ……」
上条「……………………」
美琴「私なんて……放っておけば……こんな変なことに巻き込まれなくて済むのに……」
上条「……………………」
美琴「………自分から……首を突っ込んでくるんだもん………ホント……大バカよ」
上条「バカでも結構だ。俺は、それでもお前を見捨てたくなかったから……」
美琴「………っ」
刹那、美琴の顔が歪んだ。そして、次の瞬間には、彼女は上条に抱きつくようにして大泣きしていた。
美琴「わああああああああああん!!!!!! バカ!! バカ!! バカ当麻あああああ!!!!!!」
キョトンとしていた上条も、自分の胸の中で泣く美琴を見て、一瞬淡い笑みを浮かべると、彼女を抱き締めつつその頭を撫でてやった。
その後もしばらく、美琴は上条の胸の中で優しく抱かれながら泣き続けていた。
取り敢えず今日はここまで。
書き溜めは…まだ多分大丈夫そうだけど、次
今日か明日には来れます。
ではまた。
書き溜めは…まだ多分大丈夫そうだけど、次
今日か明日には来れます。
ではまた。
大成功ですよ
上条さんが登場した時の驚き度とカタルシス
やっとかーって感じで
上条さんが登場した時の驚き度とカタルシス
やっとかーって感じで
なんだこのss・・・ドキドキハラハラキュンキュンじゃねーか
さあ早く続きを書くんだ!!
さあ早く続きを書くんだ!!
上条さん… 上条さんカッケェよ!
アンタ 男…いや 漢だねぇ。
上条さんみたいな男になりたいわ
アンタ 男…いや 漢だねぇ。
上条さんみたいな男になりたいわ
上条「不幸だ…」
で美琴が上条さんはめたみたいに
上条さんが美琴をはめるみたいにならないだろうな?
で美琴が上条さんはめたみたいに
上条さんが美琴をはめるみたいにならないだろうな?
>>378
やめろくださいお願いします・・・
やめろくださいお願いします・・・
初春がレ○プされるやつだっけか
確かに不幸だったけど、インデックスだけはほぼいつも通りで笑った
確かに不幸だったけど、インデックスだけはほぼいつも通りで笑った
つまりこれからの>>1に期待しざるを得ないってこった
上条「取り敢えず今夜はここで過ごそう」
美琴「………うん」
泣き疲れた美琴の背中を優しく押し、中に誘導する上条。
美琴「…………………」
美琴が泣き止んでからしばらくして、上条たちは、長い間人が使った形跡の無い、手近の倉庫の中に潜り込んだ。
中を見回してみると、小さな一軒屋ぐらいの広さがあり、2人は奥にあった木材の側に座り込むことにした。
上条「………現在時刻は夜の0時近くか。よし……」
腕時計を確認すると、上条は立ち上がった。
美琴「?」
上条「ちょっとここで待ってろ。街まで行ってご飯とか絆創膏とか買ってきてやる。この時間ならコンビニもまだやってるだろうし……」
美琴にそう告げると、上条はその場を立ち去ろうとした。
ハシッ
上条「!」
と、入口に向かおうとした上条だったが、突然少し後ろに引っ張られる感覚があった。
上条「…………どうした?」
振り返ると、美琴が泣きそうな顔で上条の左腕の裾を掴んでいた。
美琴「…………行かないで」
小さな声で、美琴は言った。
美琴「………うん」
泣き疲れた美琴の背中を優しく押し、中に誘導する上条。
美琴「…………………」
美琴が泣き止んでからしばらくして、上条たちは、長い間人が使った形跡の無い、手近の倉庫の中に潜り込んだ。
中を見回してみると、小さな一軒屋ぐらいの広さがあり、2人は奥にあった木材の側に座り込むことにした。
上条「………現在時刻は夜の0時近くか。よし……」
腕時計を確認すると、上条は立ち上がった。
美琴「?」
上条「ちょっとここで待ってろ。街まで行ってご飯とか絆創膏とか買ってきてやる。この時間ならコンビニもまだやってるだろうし……」
美琴にそう告げると、上条はその場を立ち去ろうとした。
ハシッ
上条「!」
と、入口に向かおうとした上条だったが、突然少し後ろに引っ張られる感覚があった。
上条「…………どうした?」
振り返ると、美琴が泣きそうな顔で上条の左腕の裾を掴んでいた。
美琴「…………行かないで」
小さな声で、美琴は言った。
上条「…………御坂」
美琴「…………私を……1人にしないで……」
上条「…………でも、お前この2日間ろくに何も食ってないんだろ? 足も怪我してるし……」
が、美琴は更に裾を強く掴んで上条を見つめた。
美琴「…………お願い」
上条「…………………」
美琴「…………………」
美琴は強く懇願する。その姿はまるで、レベル5の超能力者とは思えないほど、そして歳相応の女の子の顔だった。
無理も無かった。ようやく自分の味方である上条が現れたのだ。もしまた、何らかの不測の事態が起こって上条と離れ離れになることを考えると、美琴は彼を止めずにはいられなかった。
上条「………………」フッ
パサッ
美琴「え?」
突然、美琴の背中を、優しくて温かい感触が包んだ。気付くと、彼女の背中には上条が着ていた上着が掛けられていた。
美琴「…………私を……1人にしないで……」
上条「…………でも、お前この2日間ろくに何も食ってないんだろ? 足も怪我してるし……」
が、美琴は更に裾を強く掴んで上条を見つめた。
美琴「…………お願い」
上条「…………………」
美琴「…………………」
美琴は強く懇願する。その姿はまるで、レベル5の超能力者とは思えないほど、そして歳相応の女の子の顔だった。
無理も無かった。ようやく自分の味方である上条が現れたのだ。もしまた、何らかの不測の事態が起こって上条と離れ離れになることを考えると、美琴は彼を止めずにはいられなかった。
上条「………………」フッ
パサッ
美琴「え?」
突然、美琴の背中を、優しくて温かい感触が包んだ。気付くと、彼女の背中には上条が着ていた上着が掛けられていた。
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