私的良スレ書庫
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元スレ上条「二人で一緒に逃げよう」 美琴「………うん」
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上条ちゃんカッチェーけどもうちょっと周りの人間がおかしすぎることに頭動かせですお。
きっとアレイ☆と風斬とエイワスだけは魔術に掛かってないと信じたい…
うおおおおお!!
とりあえず乙!
早く美琴を助けてあげてくれええええ
とりあえず乙!
早く美琴を助けてあげてくれええええ
ン?気付いたンだが上条さんの手で触られたり殴られたりしたら魔術とけるんじゃね?
かざきりはそもそも介入しなさそうで
☆は元最強だし
エイワスは魔術とか超能力とかは超越してるんじゃね?あれっていってみれば「存在」だし多分。
このSS論理的に破綻しやすそうで読んでてひやひやものなんだが、うまく纏められることを信じて待ってる。
☆は元最強だし
エイワスは魔術とか超能力とかは超越してるんじゃね?あれっていってみれば「存在」だし多分。
このSS論理的に破綻しやすそうで読んでてひやひやものなんだが、うまく纏められることを信じて待ってる。
多分
学園都市の人達や美琴に直接的に魔術がかけられてるんじゃなくて
学園都市全体に魔術がかけられてるから、上やんが触れても解除できないと考えれば良いんじゃないかな?
例えば 劣化版エンゼルフォールみたいな魔術って考えればいいわけよ。
学園都市(もしくは美琴の名を知る人達)に限定して、美琴(個人)に対しての、他人が感じる印象や思考を変える。
そう考えれば…魔術を地球全体にかけ、全ての人間が入れ替わったり、天使を呼ぶ?訳じゃないから
高度な魔術だけど、エンゼルフォールよりは 難しい魔術じゃないし、右手も意味が無いってなると思う。
学園都市の人達や美琴に直接的に魔術がかけられてるんじゃなくて
学園都市全体に魔術がかけられてるから、上やんが触れても解除できないと考えれば良いんじゃないかな?
例えば 劣化版エンゼルフォールみたいな魔術って考えればいいわけよ。
学園都市(もしくは美琴の名を知る人達)に限定して、美琴(個人)に対しての、他人が感じる印象や思考を変える。
そう考えれば…魔術を地球全体にかけ、全ての人間が入れ替わったり、天使を呼ぶ?訳じゃないから
高度な魔術だけど、エンゼルフォールよりは 難しい魔術じゃないし、右手も意味が無いってなると思う。
てか、かけた魔術師パネェ
まぁ10万3000冊はもっとえげつないのあるんだろうな
まぁ10万3000冊はもっとえげつないのあるんだろうな
蓮舫「10万3000冊は多すぎますよね?」
インデックス「たくさん覚えているんだよ!」
蓮舫「多ければいいというわけじゃないでしょう。中には不要な魔道書もあるはずです」
インデックス「そ、そんなことはないんだよ?」
蓮舫「100冊ほどにまとめることは可能ですよね?」
インデックス「無理だよ! 一冊一冊が、とても貴重で価値がある……」
蓮舫「その価値とは何を基準に算出されたものでしょう?」
インデックス「はるかな昔から伝えられてきた魔術の歴史が証明してるよ!」
蓮舫「現代の魔術学からの視点から見れば不必要な記述も多いはずですね」
インデックス「不必要……んー、アレの223ページから228ページは確かに余分かも」
蓮舫「そもそも貴方が全てを記憶しているのならば、もう1冊でいいんじゃないでしょうか」
インデックス「あっ」
インデックス「たくさん覚えているんだよ!」
蓮舫「多ければいいというわけじゃないでしょう。中には不要な魔道書もあるはずです」
インデックス「そ、そんなことはないんだよ?」
蓮舫「100冊ほどにまとめることは可能ですよね?」
インデックス「無理だよ! 一冊一冊が、とても貴重で価値がある……」
蓮舫「その価値とは何を基準に算出されたものでしょう?」
インデックス「はるかな昔から伝えられてきた魔術の歴史が証明してるよ!」
蓮舫「現代の魔術学からの視点から見れば不必要な記述も多いはずですね」
インデックス「不必要……んー、アレの223ページから228ページは確かに余分かも」
蓮舫「そもそも貴方が全てを記憶しているのならば、もう1冊でいいんじゃないでしょうか」
インデックス「あっ」
土御門は魔術のせいだと言っているけど、同じ常盤台中学の心理掌握がやったとは考えられないかな?
美琴と心理掌握が喧嘩したりしてその報復としてやったとか、動機としてはあり得そうじゃない?
学園都市中に精神操作かけたとすると、心理掌握の実力がヤバいことになってしまうけど…
美琴と心理掌握が喧嘩したりしてその報復としてやったとか、動機としてはあり得そうじゃない?
学園都市中に精神操作かけたとすると、心理掌握の実力がヤバいことになってしまうけど…
>>114
わけわかめだぞwwwww
わけわかめだぞwwwww
常盤台のレベル5第3位の超電磁砲の通り名は有名だけど
美琴本人の顔はあまり知られていなかったのに
現在の学園都市の人たちは美琴を見てあの御坂美琴だと認識しているので
魔術の効果は「美琴を嫌う」+「美琴の顔を知っている」ってことかな
>>100
つか、美琴以外のレベル5全員が敵に回るフラグじゃん
一方さん、ていとくん、麦のん、軍覇のチームプレイを想像したらwwktkしてきたww
美琴本人の顔はあまり知られていなかったのに
現在の学園都市の人たちは美琴を見てあの御坂美琴だと認識しているので
魔術の効果は「美琴を嫌う」+「美琴の顔を知っている」ってことかな
>>100
つか、美琴以外のレベル5全員が敵に回るフラグじゃん
一方さん、ていとくん、麦のん、軍覇のチームプレイを想像したらwwktkしてきたww
多分一方さんは味方に回る
打ち止めがMNWで元に戻り、そしたら一方さんは嫌いでも打ち止めだけには逆らえない
少なくとも演算補助切られれば敵にはならない
9963人が多分平気だから、まぁ大丈夫
打ち止めがMNWで元に戻り、そしたら一方さんは嫌いでも打ち止めだけには逆らえない
少なくとも演算補助切られれば敵にはならない
9963人が多分平気だから、まぁ大丈夫
まぁ確かにこの魔術は学園都市内だけで起こってるんだよな
したら10032号を含めた学園都市にいる妹達も外にいる妹達によるバグ修正で治るんじゃね?
あぁでも打ち止めが中にいるからそれも無理か………
したら10032号を含めた学園都市にいる妹達も外にいる妹達によるバグ修正で治るんじゃね?
あぁでも打ち止めが中にいるからそれも無理か………
>>100
一方通行よりも妹×一万の方が怖ろしいだろ。
一方通行よりも妹×一万の方が怖ろしいだろ。
ヴェントの天罰なみにチートだなw
あれは木原くんには効かなかったがこの術はあんな例外はないのかな?
あれは木原くんには効かなかったがこの術はあんな例外はないのかな?
>>121たしか敵意がある場合に発動だったっけ?
そういや木原くンは一方さん以外はもうどうでもいいって感じだったんだっけかww
上条さんと美琴にとっての最終目標は無事に学園都市の外に脱出することか
あれ、なんか最近似たようなスレを読んだ気が…
あれ、なんか最近似たようなスレを読んだ気が…
予想外に盛り上がってるけど…ごめん、あまり魔術の方については設定深く考えてない。
あくまで上琴SSを目指した話だから…。多分これからも矛盾出ると思う。申し訳ないけど。
あと>>93の一番下、二行ほど削っちゃってました。
二行追加して以下のように脳内補完しといて下さい。
土御門『……やっぱりか』
上条『やっぱりって!?』
ある程度何らかの予想をつけていたのか、土御門は辟易するように呟いた。
土御門「いやまあ続けてくれ」
あくまで上琴SSを目指した話だから…。多分これからも矛盾出ると思う。申し訳ないけど。
あと>>93の一番下、二行ほど削っちゃってました。
二行追加して以下のように脳内補完しといて下さい。
土御門『……やっぱりか』
上条『やっぱりって!?』
ある程度何らかの予想をつけていたのか、土御門は辟易するように呟いた。
土御門「いやまあ続けてくれ」
土御門から、美琴の身に何が起こっているのか事情を聞いてから3時間。
上条は今、一刻でも早く彼女を助けるため街を奔走していた。
上条「御坂………」
初めは、常盤台中学学生寮に電話をかけてみた。だが『御坂と話したい』と頼んだが、『今忙しいので』と言われ電話を切られた。
次いで、家から出、実際に常盤台中学学生寮に向かってみたが、今度は門前払いされたのだった。
インターフォンに出たのは美琴のルームメイトの白井黒子だ。上条が『御坂に会いたい』と言うと、黒子はただ一言『生憎私の部屋は1人しかいないので』と返された。
その後も10分ほど押し問答を続けていたが、これ以上怪しまれるわけにもいかず上条はしぶしぶ寮を後にした。
上条「あの様子だと、御坂は寮にはいない……。恐らく、異変を感じ取って逃げ出したんだ」
上条「だが、問題はいつ逃げ出したかだ。それによってあいつがどこの距離まで行ったのか大体掴めると思ったが。……土御門によれば魔術は既に朝に発動されていた。なら、朝方に逃げたと考えるのが有力か」
上条は頭を抱え込む。
上条「……だったらあいつは今どこにいるんだ? 携帯にも出ない、ということはどこかで携帯を落としたのか。それとも逃げ出すのに必死で携帯を持っていけなかったのか……。もしそうなら財布を持ってない可能性も高いな」
上条は腕時計を見る。
上条「もう、夕食時だ。まさかあいつ、この12時間何も食べてないんじゃ……」
美琴のことを考えるたびに、不安要素が次々と湧き出してくる。
上条「あいつ、無事かな……」
ふと、美琴の顔を思い出す。
上条「レベル5だからよっぽどのことが無い限り大丈夫だと思うけど……だからこそ心配なんだ」
確かに、上条の言う通り、美琴は学園都市第3位を誇るレベル5の超能力者だ。純粋な力では彼女に勝てる人間などこの学園都市に数えるほどもいない。だからこそ上条は、ある懸念を1つ抱えていた。
上条「考えても埒があかねぇ……あいつが行きそうな所、もっと探してみよう!」
上条は再び夜の街に向けて走っていった。
上条は今、一刻でも早く彼女を助けるため街を奔走していた。
上条「御坂………」
初めは、常盤台中学学生寮に電話をかけてみた。だが『御坂と話したい』と頼んだが、『今忙しいので』と言われ電話を切られた。
次いで、家から出、実際に常盤台中学学生寮に向かってみたが、今度は門前払いされたのだった。
インターフォンに出たのは美琴のルームメイトの白井黒子だ。上条が『御坂に会いたい』と言うと、黒子はただ一言『生憎私の部屋は1人しかいないので』と返された。
その後も10分ほど押し問答を続けていたが、これ以上怪しまれるわけにもいかず上条はしぶしぶ寮を後にした。
上条「あの様子だと、御坂は寮にはいない……。恐らく、異変を感じ取って逃げ出したんだ」
上条「だが、問題はいつ逃げ出したかだ。それによってあいつがどこの距離まで行ったのか大体掴めると思ったが。……土御門によれば魔術は既に朝に発動されていた。なら、朝方に逃げたと考えるのが有力か」
上条は頭を抱え込む。
上条「……だったらあいつは今どこにいるんだ? 携帯にも出ない、ということはどこかで携帯を落としたのか。それとも逃げ出すのに必死で携帯を持っていけなかったのか……。もしそうなら財布を持ってない可能性も高いな」
上条は腕時計を見る。
上条「もう、夕食時だ。まさかあいつ、この12時間何も食べてないんじゃ……」
美琴のことを考えるたびに、不安要素が次々と湧き出してくる。
上条「あいつ、無事かな……」
ふと、美琴の顔を思い出す。
上条「レベル5だからよっぽどのことが無い限り大丈夫だと思うけど……だからこそ心配なんだ」
確かに、上条の言う通り、美琴は学園都市第3位を誇るレベル5の超能力者だ。純粋な力では彼女に勝てる人間などこの学園都市に数えるほどもいない。だからこそ上条は、ある懸念を1つ抱えていた。
上条「考えても埒があかねぇ……あいつが行きそうな所、もっと探してみよう!」
上条は再び夜の街に向けて走っていった。
イギリス・某所――。
ステイル「どうしたんだい土御門?」
ステイルが階段を降りてきた。彼は建物の出口の方に視線を向ける。そこでは、土御門が壁にもたれかかれながら外の田園風景を眺めていた。
土御門「あの2人は?」
ステイル「インデックスは、必死になって魔術の痕跡や何か重要な手掛かりが無いか探してるよ。半日ぶっ続けでね……」
土御門「そうか」
ステイルは階段に座り込む。
ステイル「神裂もそれを手伝っている。2人とも、ちっとも休憩しようとしない」
土御門「だが、俺たちがここで出来ることは限られている」
ステイル「確かに」
ステイルはタバコを指に挟み、紫煙を吐き出す。
ステイル「僕たちが学園都市に向かえばちょっとは状況がマシになるかもしれないが、必要悪の教会も今は色んな事件を抱えて人手不足。わざわざ日本へ行ける余裕はまるでない」
土御門「だからこそ俺たちはここでカミやんのサポートに徹するしかない」
ステイル「だが、あの上条当麻とはいえ、学園都市を敵に回してどこまで頑張れるか。保護対象の女の子はなかなか強いらしいけど」
土御門「………うむ」
ステイル「可哀想だとは思うけどね。魔術を解除出来ない以上、その女の子と上条当麻に出来ることは限られてくる。僕たちはそれを知りつつもここで田舎の長閑な風景を楽しみながら、彼らの無事を祈っているしかない。何とももどかしいね」
本当に辟易するようにステイルは言った。
土御門は空を仰ぐ。遠く、離れた地にいる親友の顔を思い浮かべた。
土御門「カミやん、無事でいてくれ……」
ステイル「どうしたんだい土御門?」
ステイルが階段を降りてきた。彼は建物の出口の方に視線を向ける。そこでは、土御門が壁にもたれかかれながら外の田園風景を眺めていた。
土御門「あの2人は?」
ステイル「インデックスは、必死になって魔術の痕跡や何か重要な手掛かりが無いか探してるよ。半日ぶっ続けでね……」
土御門「そうか」
ステイルは階段に座り込む。
ステイル「神裂もそれを手伝っている。2人とも、ちっとも休憩しようとしない」
土御門「だが、俺たちがここで出来ることは限られている」
ステイル「確かに」
ステイルはタバコを指に挟み、紫煙を吐き出す。
ステイル「僕たちが学園都市に向かえばちょっとは状況がマシになるかもしれないが、必要悪の教会も今は色んな事件を抱えて人手不足。わざわざ日本へ行ける余裕はまるでない」
土御門「だからこそ俺たちはここでカミやんのサポートに徹するしかない」
ステイル「だが、あの上条当麻とはいえ、学園都市を敵に回してどこまで頑張れるか。保護対象の女の子はなかなか強いらしいけど」
土御門「………うむ」
ステイル「可哀想だとは思うけどね。魔術を解除出来ない以上、その女の子と上条当麻に出来ることは限られてくる。僕たちはそれを知りつつもここで田舎の長閑な風景を楽しみながら、彼らの無事を祈っているしかない。何とももどかしいね」
本当に辟易するようにステイルは言った。
土御門は空を仰ぐ。遠く、離れた地にいる親友の顔を思い浮かべた。
土御門「カミやん、無事でいてくれ……」
朝になり、美琴は目を覚ました。
美琴「……常盤台の寮じゃ……ない」
辺りは、郊外の川の近くにある土手で、彼女はその草村に隠れるように身体を横たえていた。
美琴「……やっぱり、夢じゃないんだ……」
東から登る太陽の光に目を細め、美琴は上体を起こした。
美琴「もう、1日経っちゃったんだ……」
キョロキョロと周囲を見回す。人影は1つも無いようだった。
美琴「今何時だろ? 7時くらい?」
グー
と、急にお腹から音が鳴った。
美琴「……お腹すいた。昨日から口にしたのって、缶コーヒー1本と公園にある飲料水、あとは川の水だけ……」
美琴はお腹に手を当てる。
美琴「もう1日まともなもの食べてないや」
次いで、街の方を見てみた。
美琴「街に戻ったら何か食べ物にありつけるかも。でも……」
彼女は昨日1日で起こったことを順に思い出す。
美琴「…………………もう1回。あともう1回街に戻って様子を確かめてみよう」
そう言って美琴は立ち上がった。
しかし、彼女はすぐに動きを止めた。
美琴「………でも、また昨日と同じだったらどうしよう……」
昨日のことを考えると、どうしても躊躇してしまうのだった。
美琴「…………………」
だが、空腹感には勝てなかった。
美琴「……常盤台の寮じゃ……ない」
辺りは、郊外の川の近くにある土手で、彼女はその草村に隠れるように身体を横たえていた。
美琴「……やっぱり、夢じゃないんだ……」
東から登る太陽の光に目を細め、美琴は上体を起こした。
美琴「もう、1日経っちゃったんだ……」
キョロキョロと周囲を見回す。人影は1つも無いようだった。
美琴「今何時だろ? 7時くらい?」
グー
と、急にお腹から音が鳴った。
美琴「……お腹すいた。昨日から口にしたのって、缶コーヒー1本と公園にある飲料水、あとは川の水だけ……」
美琴はお腹に手を当てる。
美琴「もう1日まともなもの食べてないや」
次いで、街の方を見てみた。
美琴「街に戻ったら何か食べ物にありつけるかも。でも……」
彼女は昨日1日で起こったことを順に思い出す。
美琴「…………………もう1回。あともう1回街に戻って様子を確かめてみよう」
そう言って美琴は立ち上がった。
しかし、彼女はすぐに動きを止めた。
美琴「………でも、また昨日と同じだったらどうしよう……」
昨日のことを考えると、どうしても躊躇してしまうのだった。
美琴「…………………」
だが、空腹感には勝てなかった。
再び、美琴は街中まで戻ってきていた。
美琴「…………通学時間か」
昨日と同じように美琴は路地裏から表通りを窺う。そこには、制服を着た学生たちがたくさん歩いている姿があった。
美琴「何とかして、表に出たいな……。あと、ご飯も欲しい……。でも、財布無いし……、みんなの前に出たらまた怖がられちゃう」
1歩、足を踏み出すだけなのに、今の彼女にはそれすらも出来なかった。
美琴「………私、ずっとこのまんまなのかな?」
俯き、足元を見る美琴。
「そういや聞いた? 御坂美琴のこと」
美琴「!!!!」ビクッ
その時、表通りから美琴の名前を呼ぶ声が聞こえた。
美琴「(な、何!?)」
なるべく壁際にくっつき、美琴は表通りから聞こえてくる会話に耳を傾けた。
「あ、聞いた聞いたー」
美琴「……………、」
どうやら通学途中の学生が何か世間話をしているようだった。
「確か、学園都市中に指名手配されたんだよねー?」
美琴「え………」
「アンチスキルが捜査範囲、どんどん広げてってるらしいよ」
美琴「…………な、な…?」
美琴は言葉にもなっていない声を絞り出す。
「アンチスキルも動くの遅いよね。もっと早く指名手配してくれればよかったのに」
美琴「………ど、どういうこと……?」
頭の中が真っ白に染まっていく。
彼女は、今聞いた言葉の意味を理解することも出来ず、ただうろたえていた。
美琴「…………通学時間か」
昨日と同じように美琴は路地裏から表通りを窺う。そこには、制服を着た学生たちがたくさん歩いている姿があった。
美琴「何とかして、表に出たいな……。あと、ご飯も欲しい……。でも、財布無いし……、みんなの前に出たらまた怖がられちゃう」
1歩、足を踏み出すだけなのに、今の彼女にはそれすらも出来なかった。
美琴「………私、ずっとこのまんまなのかな?」
俯き、足元を見る美琴。
「そういや聞いた? 御坂美琴のこと」
美琴「!!!!」ビクッ
その時、表通りから美琴の名前を呼ぶ声が聞こえた。
美琴「(な、何!?)」
なるべく壁際にくっつき、美琴は表通りから聞こえてくる会話に耳を傾けた。
「あ、聞いた聞いたー」
美琴「……………、」
どうやら通学途中の学生が何か世間話をしているようだった。
「確か、学園都市中に指名手配されたんだよねー?」
美琴「え………」
「アンチスキルが捜査範囲、どんどん広げてってるらしいよ」
美琴「…………な、な…?」
美琴は言葉にもなっていない声を絞り出す。
「アンチスキルも動くの遅いよね。もっと早く指名手配してくれればよかったのに」
美琴「………ど、どういうこと……?」
頭の中が真っ白に染まっていく。
彼女は、今聞いた言葉の意味を理解することも出来ず、ただうろたえていた。
「でもこれで安心ね。御坂美琴が捕まれば、私たちも安心して学生生活送れるしさ」
美琴「……………っ」
カタカタと身体が震える。
この時ほど、彼女は今耳にした言葉が嘘であってほしいと願ったことはなかった。
無理も無い。彼女はいつの間にか学園都市から追われる身になっていたのだから。
美琴「そ…そんな………」
身体の震えが更に増し、美琴は目に涙を浮かべる。しかし、それとは裏腹に、彼女の顔はどこか笑っていた。まるで、壊れかけた人形のように。
美琴「う……嘘よ……。わ、私が……指名手配? ははは……あ、有り得ない………」
「あ、アンチスキルの車だ!」
美琴「!!!!!!」
表通りから学生が叫ぶ声が聞こえた。思わずそちらに視線を向けると、アンチスキルの自動車が通り過ぎていくのが目に入った。
『こちらは、アンチスキル第73活動支部です。この付近は、昨日、学園都市全域で指名手配中の御坂美琴が出没した地域です。学生は道草せずに速やかに登校しましょう。また、通学時と下校時には1人にならずなるべく友達と一緒に帰宅しましょう。なお、この付近で怪しい者を見かけた方は、至急、最寄りのアンチスキル支部へ連絡を………』
アンチスキルの車がスピーカーで警告を流しながら表通りを過ぎていく。
美琴「違う……これは夢よ……あはは……」
『指名手配犯、レベル5の超能力者・御坂美琴の逮捕にご協力ください』
美琴「夢………よ…………」
スピーカーから漏れる声が、徐々にゆっくりと機械のような野太い声となって美琴の耳に侵入してくる。
『指名手配………御坂美琴………極悪犯………逮捕……』
美琴「いやあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
美琴「……………っ」
カタカタと身体が震える。
この時ほど、彼女は今耳にした言葉が嘘であってほしいと願ったことはなかった。
無理も無い。彼女はいつの間にか学園都市から追われる身になっていたのだから。
美琴「そ…そんな………」
身体の震えが更に増し、美琴は目に涙を浮かべる。しかし、それとは裏腹に、彼女の顔はどこか笑っていた。まるで、壊れかけた人形のように。
美琴「う……嘘よ……。わ、私が……指名手配? ははは……あ、有り得ない………」
「あ、アンチスキルの車だ!」
美琴「!!!!!!」
表通りから学生が叫ぶ声が聞こえた。思わずそちらに視線を向けると、アンチスキルの自動車が通り過ぎていくのが目に入った。
『こちらは、アンチスキル第73活動支部です。この付近は、昨日、学園都市全域で指名手配中の御坂美琴が出没した地域です。学生は道草せずに速やかに登校しましょう。また、通学時と下校時には1人にならずなるべく友達と一緒に帰宅しましょう。なお、この付近で怪しい者を見かけた方は、至急、最寄りのアンチスキル支部へ連絡を………』
アンチスキルの車がスピーカーで警告を流しながら表通りを過ぎていく。
美琴「違う……これは夢よ……あはは……」
『指名手配犯、レベル5の超能力者・御坂美琴の逮捕にご協力ください』
美琴「夢………よ…………」
スピーカーから漏れる声が、徐々にゆっくりと機械のような野太い声となって美琴の耳に侵入してくる。
『指名手配………御坂美琴………極悪犯………逮捕……』
美琴「いやあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
気付くと、美琴は頭を抱えて走り出していた。
美琴「やだ!! やだ!!! いやだ!!!! 私は何もしてない!!!! 夢よ!!!! これは夢なんだ!!!!!」
なりふりかまわず、彼女はただひたすら走る。
美琴「そう……夢なのよ……」
「きゃああああああああああああ!!!!!!!!!」
美琴「え?」
間近で誰かの叫び声を聞き、美琴はそちらを振り返った。
どうやら路地裏を走っているうちに、いつの間にか表通りに抜け出てたらしい。彼女の顔を見た学生たちが慄き、あるいは悲鳴を上げ、場は一気にパニック状態となった。
「うわああ、御坂美琴だ!!!」
「で、出た! あいつがそうだ!!」
「だ、誰かあああああ!!!!」
「お、俺が殺してやる!!」
まるで怪物を見たように学生たちは叫び、恐怖する。
周囲から次々と発せられる声に反応するように、美琴は様々な方向に顔を振り向けた。
「み、見て! テレビと一緒の顔よ!!」
美琴「!?」
無意識にそちらに視線を向けると、歩道の隅で1人の学生がすぐ側の家電製品店のショーウインドウを指差していた。そしてそこに設置された数台のテレビ画面には、どれも同じく『学園都市全域で指名手配中』という見出しと共に、美琴の顔写真が映っていた。
美琴「!!!!!!!」
と、騒然となっている道路に大きな影が出現した。
美琴が頭上を仰ぐと、そこには飛行船が青い空を優雅に進んでおり、その横腹に設置された巨大スクリーンには、今目にしたテレビ画面と同じく、美琴の顔写真がでかでかと映っていた。
「こっちです、こっち!!」
美琴「!?」
我に返り、美琴は声がしたほうを向く。見ると、2人の女子学生が黒い装甲服を纏った大人を2人連れて走ってくるのが分かった。間違いない。アンチスキルだ。
警備員A「止まれ!! 手を挙げろ!! おとなしく投降しろ!!!」
2人の警備員が、抱えていたアサルトライフルを美琴に向ける。それを見た学生たちが流れ弾に当たってはかなわないと、一斉に退避していく。
美琴「やだ!! やだ!!! いやだ!!!! 私は何もしてない!!!! 夢よ!!!! これは夢なんだ!!!!!」
なりふりかまわず、彼女はただひたすら走る。
美琴「そう……夢なのよ……」
「きゃああああああああああああ!!!!!!!!!」
美琴「え?」
間近で誰かの叫び声を聞き、美琴はそちらを振り返った。
どうやら路地裏を走っているうちに、いつの間にか表通りに抜け出てたらしい。彼女の顔を見た学生たちが慄き、あるいは悲鳴を上げ、場は一気にパニック状態となった。
「うわああ、御坂美琴だ!!!」
「で、出た! あいつがそうだ!!」
「だ、誰かあああああ!!!!」
「お、俺が殺してやる!!」
まるで怪物を見たように学生たちは叫び、恐怖する。
周囲から次々と発せられる声に反応するように、美琴は様々な方向に顔を振り向けた。
「み、見て! テレビと一緒の顔よ!!」
美琴「!?」
無意識にそちらに視線を向けると、歩道の隅で1人の学生がすぐ側の家電製品店のショーウインドウを指差していた。そしてそこに設置された数台のテレビ画面には、どれも同じく『学園都市全域で指名手配中』という見出しと共に、美琴の顔写真が映っていた。
美琴「!!!!!!!」
と、騒然となっている道路に大きな影が出現した。
美琴が頭上を仰ぐと、そこには飛行船が青い空を優雅に進んでおり、その横腹に設置された巨大スクリーンには、今目にしたテレビ画面と同じく、美琴の顔写真がでかでかと映っていた。
「こっちです、こっち!!」
美琴「!?」
我に返り、美琴は声がしたほうを向く。見ると、2人の女子学生が黒い装甲服を纏った大人を2人連れて走ってくるのが分かった。間違いない。アンチスキルだ。
警備員A「止まれ!! 手を挙げろ!! おとなしく投降しろ!!!」
2人の警備員が、抱えていたアサルトライフルを美琴に向ける。それを見た学生たちが流れ弾に当たってはかなわないと、一斉に退避していく。
警備員B「本部、本部! 18番通りで逃走中の御坂美琴を発見。明らかに人手が足りない。至急、応援を求む!」
銃を向けながら、1人の警備員が肩越しに取り付けられた無線を使って交信を始めた。
「おい、見ろよあれ。本物の御坂美琴だ」
「こえー顔してるぜ」
何人かの学生は興味本位からか、それとも自分も機会があれば攻撃に加わろうとしていたのか、物陰からその様子を眺めていた。
警備員A「手を挙げろ!! 挙げろと言ってるんだ!!」
警備員B「本部!! 至急至急!!」
そんな中、美琴は呆然と道の中央に立ち尽くしていた。
美琴「……………………」
まるで彼女が立っている空間だけごっそりと切り抜かれたように静寂が漂っていた。
美琴は、今自分の身に起きていることに現実感を覚えられなかった。今彼女が置かれている状況はまさに、犯罪者のそれと同じなのだ。
美琴「……………………」
しかし、1つだけ違うことがある。それは、美琴自身に犯罪を犯したという自覚がないということ。実際、こんな国際指名手配犯なみの扱いを受けるほどの犯罪を犯した記憶なんて彼女には一切無い。
銃を向けながら、1人の警備員が肩越しに取り付けられた無線を使って交信を始めた。
「おい、見ろよあれ。本物の御坂美琴だ」
「こえー顔してるぜ」
何人かの学生は興味本位からか、それとも自分も機会があれば攻撃に加わろうとしていたのか、物陰からその様子を眺めていた。
警備員A「手を挙げろ!! 挙げろと言ってるんだ!!」
警備員B「本部!! 至急至急!!」
そんな中、美琴は呆然と道の中央に立ち尽くしていた。
美琴「……………………」
まるで彼女が立っている空間だけごっそりと切り抜かれたように静寂が漂っていた。
美琴は、今自分の身に起きていることに現実感を覚えられなかった。今彼女が置かれている状況はまさに、犯罪者のそれと同じなのだ。
美琴「……………………」
しかし、1つだけ違うことがある。それは、美琴自身に犯罪を犯したという自覚がないということ。実際、こんな国際指名手配犯なみの扱いを受けるほどの犯罪を犯した記憶なんて彼女には一切無い。
「にしても、ようやく捕まるのか。これは貴重な場面だぜ」
どこからともなく、学生たちの声が聞こえてきた。
「写メ撮ってネットにあげてやろ」
「もしアンチスキルが撃ち殺したら衝撃的場面としてアクセス数稼げるぜ」
「でもあいつレベル5だぜ? やっぱりアンチスキル2人だけじゃ危なくね?」
「いざとなったら俺たちも加勢するか?」
「つかあいつ、捕まったらどうなんの?」
「さぁ? 良くて終身刑、悪くて死刑じゃね? あ、でも何だかんだ言ってレベル5だからな」
「噂では高位能力者は利用価値があるから簡単には死なせてもらえないらしいぜ?」
「ああ知ってる。何でも無理矢理生き長らえさせられるんだよな」
「じゃああいつも同じだな。きっと脳みそ改造されて変なパーツ身体に足されて死ねなくても死ねないまま利用され続けるんだろうな」
「ふん、いいざまだな」
悪意、あるいは憎しみが込められた複数の声が美琴の耳を貫く。
そこでようやく彼女は気付く。この現状が、嘘偽りない、現実だということが。
美琴「わたs……」
パァァァン!!!!!!!!!
その時、銃声が鳴り響いた。
どこからともなく、学生たちの声が聞こえてきた。
「写メ撮ってネットにあげてやろ」
「もしアンチスキルが撃ち殺したら衝撃的場面としてアクセス数稼げるぜ」
「でもあいつレベル5だぜ? やっぱりアンチスキル2人だけじゃ危なくね?」
「いざとなったら俺たちも加勢するか?」
「つかあいつ、捕まったらどうなんの?」
「さぁ? 良くて終身刑、悪くて死刑じゃね? あ、でも何だかんだ言ってレベル5だからな」
「噂では高位能力者は利用価値があるから簡単には死なせてもらえないらしいぜ?」
「ああ知ってる。何でも無理矢理生き長らえさせられるんだよな」
「じゃああいつも同じだな。きっと脳みそ改造されて変なパーツ身体に足されて死ねなくても死ねないまま利用され続けるんだろうな」
「ふん、いいざまだな」
悪意、あるいは憎しみが込められた複数の声が美琴の耳を貫く。
そこでようやく彼女は気付く。この現状が、嘘偽りない、現実だということが。
美琴「わたs……」
パァァァン!!!!!!!!!
その時、銃声が鳴り響いた。
「!!!!!!!!!」
辺りが騒然とし、物陰に隠れていた学生たちは、肩をビクつかせたり、咄嗟に耳を塞いだり、悲鳴を上げたりと、各々違った反応を見せた。
「あ、見ろ!!」
「御坂美琴が倒れてるわ!!」
「アンチスキルが発砲したんだ!!」
野次馬たちの声が次々と上がる。
見ると、アンチスキルが抱えていたアサルトライフルの銃口から硝煙が上がっており、そして銃弾を真っ正面から受けたらしい美琴は、道のど真ん中で仰向けに倒れていた。
「やった!」
「し、死んだのか?」
「クソー、決定的瞬間撮り損ねた!」
警備員A「やった……のか?」
警備員B「…………ゴクリ」
2人の警備員が顔を見合わせる。
警備員A「まあいい。とにかく危険要素を排除するのが第一だ。行くぞ」
警備員B「ああ」
2人は互いに距離を開け、倒れた美琴に向かってゆっくりと歩き出した。
「おい、撮ってるか? ちゃんとお前も動画撮ってるか?」
「もちろん撮ってるぜ、うへへ」
「キャーこわーい」
好き好きに会話する学生たちの声を無視し、警備員たちは銃口を向けながら美琴に近付く。
「もし死んでなかったら?」
「どうせ虫の息さ。そしたら今度こそ撃ちまくって本当に殺しちまえばいいんだ」
「そうよ。あんなやつ、どうなっても知ったことじゃないわ」
「俺が警備員なら無理矢理ヤっちまうかもな!」
「ないわー。いくら何でもあの女だけはないわー」
辺りが騒然とし、物陰に隠れていた学生たちは、肩をビクつかせたり、咄嗟に耳を塞いだり、悲鳴を上げたりと、各々違った反応を見せた。
「あ、見ろ!!」
「御坂美琴が倒れてるわ!!」
「アンチスキルが発砲したんだ!!」
野次馬たちの声が次々と上がる。
見ると、アンチスキルが抱えていたアサルトライフルの銃口から硝煙が上がっており、そして銃弾を真っ正面から受けたらしい美琴は、道のど真ん中で仰向けに倒れていた。
「やった!」
「し、死んだのか?」
「クソー、決定的瞬間撮り損ねた!」
警備員A「やった……のか?」
警備員B「…………ゴクリ」
2人の警備員が顔を見合わせる。
警備員A「まあいい。とにかく危険要素を排除するのが第一だ。行くぞ」
警備員B「ああ」
2人は互いに距離を開け、倒れた美琴に向かってゆっくりと歩き出した。
「おい、撮ってるか? ちゃんとお前も動画撮ってるか?」
「もちろん撮ってるぜ、うへへ」
「キャーこわーい」
好き好きに会話する学生たちの声を無視し、警備員たちは銃口を向けながら美琴に近付く。
「もし死んでなかったら?」
「どうせ虫の息さ。そしたら今度こそ撃ちまくって本当に殺しちまえばいいんだ」
「そうよ。あんなやつ、どうなっても知ったことじゃないわ」
「俺が警備員なら無理矢理ヤっちまうかもな!」
「ないわー。いくら何でもあの女だけはないわー」
美琴と警備員の距離、2m。
警備員A「………………」
警備員B「………………」
どこに銃弾が当たったのかは分からなかったが、美琴が目を閉じ倒れていたのは確かだった。
2人はそれを見て、ホッと息をついた。
警備員A「よし、第一目標の排除完了」
警備員B「あとは本部の到着を待つだけだな」
2人の警備員が警戒を解く。
そして、彼らが美琴から視線を外したその時だった。
パリッ
「あ……」
「あれ? 何か今、光ったっぽくね?」
「だよね?」
パリパリッ!!!!
「あっ!!!」
警備員A「………………」
警備員B「………………」
どこに銃弾が当たったのかは分からなかったが、美琴が目を閉じ倒れていたのは確かだった。
2人はそれを見て、ホッと息をついた。
警備員A「よし、第一目標の排除完了」
警備員B「あとは本部の到着を待つだけだな」
2人の警備員が警戒を解く。
そして、彼らが美琴から視線を外したその時だった。
パリッ
「あ……」
「あれ? 何か今、光ったっぽくね?」
「だよね?」
パリパリッ!!!!
「あっ!!!」
警備員AB「!!!!????」
学生たちの声に気付き、警備員が振り返る。
美琴「……………………」
見ると、倒れた美琴の全身から青白い光が纏わりつくように発光していた。
警備員A「なにっ!?」
咄嗟に、警備員たちが銃口を向けようとした。しかし………
バチバチバチバチバチッ!!!!!!!!
警備員A「ぐああああ!!!!」
一瞬にして大きくなった光が1人の警備員の身体を直撃し、彼は意識を失ってその場に倒れ込んだ。
そして、それと同時に美琴がユラリと起き上がった。
バチバチバチッ!!!!!!
道路を、建物を、いくつもの光の筋が四方八方に駆け巡っていく。
学生たちが持っていた携帯電話が、小さな爆発を起こして粉々になった。
「うわあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「きゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
それを合図にするかのように、野次馬見物していた学生たちが蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
警備員の1人が倒され、レベル5の実力を見せ付けられれば当然の反応と言えた。
学生たちの声に気付き、警備員が振り返る。
美琴「……………………」
見ると、倒れた美琴の全身から青白い光が纏わりつくように発光していた。
警備員A「なにっ!?」
咄嗟に、警備員たちが銃口を向けようとした。しかし………
バチバチバチバチバチッ!!!!!!!!
警備員A「ぐああああ!!!!」
一瞬にして大きくなった光が1人の警備員の身体を直撃し、彼は意識を失ってその場に倒れ込んだ。
そして、それと同時に美琴がユラリと起き上がった。
バチバチバチッ!!!!!!
道路を、建物を、いくつもの光の筋が四方八方に駆け巡っていく。
学生たちが持っていた携帯電話が、小さな爆発を起こして粉々になった。
「うわあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「きゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
それを合図にするかのように、野次馬見物していた学生たちが蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
警備員の1人が倒され、レベル5の実力を見せ付けられれば当然の反応と言えた。
警備員B「ひっ……」
光が周囲をほとばしる中、仲間を倒された警備員は腰をつき、目の前の美琴を怯えるような顔で見上げた。
警備員B「た、助けてくれ! お、お願いだ!!」
美琴「…………………」
警備員B「お、俺にはまだ5歳の娘がいるんだ!!」
まるでテロリストに人質に取られたように警備員は命乞いをする。彼にしてみれば、美琴は残虐非道なテロリストと同じだった。
警備員B「?」
が、攻撃はこない。それを不審に思った警備員が美琴の顔を見つめた。
警備員B「え?」
泣いていた。美琴が、その双眸から涙を流し、泣いていたのだ。
警備員B「泣いてる?」
警備員にしてみればおかしな光景だった。血も涙もないと思っていた犯罪者がさめざめと悲しそうに泣いていたのだから。
美琴「………っ」
次の瞬間、美琴は背中を向け走り出していた。
警備員B「あ!」
美琴「…………………」
再び、路地裏に戻った美琴はなるべく人が多い所から離れるため全速力で走った。
途中、サイレンが聞こえたり、野良犬に吼えられ追いかけられもしたが、そんなことはもうどうでもよかった。
美琴「………グスッ……ヒグッ……」
今はただ、1人になりたかった。
光が周囲をほとばしる中、仲間を倒された警備員は腰をつき、目の前の美琴を怯えるような顔で見上げた。
警備員B「た、助けてくれ! お、お願いだ!!」
美琴「…………………」
警備員B「お、俺にはまだ5歳の娘がいるんだ!!」
まるでテロリストに人質に取られたように警備員は命乞いをする。彼にしてみれば、美琴は残虐非道なテロリストと同じだった。
警備員B「?」
が、攻撃はこない。それを不審に思った警備員が美琴の顔を見つめた。
警備員B「え?」
泣いていた。美琴が、その双眸から涙を流し、泣いていたのだ。
警備員B「泣いてる?」
警備員にしてみればおかしな光景だった。血も涙もないと思っていた犯罪者がさめざめと悲しそうに泣いていたのだから。
美琴「………っ」
次の瞬間、美琴は背中を向け走り出していた。
警備員B「あ!」
美琴「…………………」
再び、路地裏に戻った美琴はなるべく人が多い所から離れるため全速力で走った。
途中、サイレンが聞こえたり、野良犬に吼えられ追いかけられもしたが、そんなことはもうどうでもよかった。
美琴「………グスッ……ヒグッ……」
今はただ、1人になりたかった。
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