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    元スレ麦野「美琴、私のものになりなよ」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ラブライブ ×2+ - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - 佐々木 + - 百合 + - 私のものになりなよ + - 美心 + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    901 :

    >>900
    笑えばいいと思うよ

    902 :

    笑えねえぜ、まいたけ政権

    903 = 880 :

    ここの上条はエツァリに殺されてもしかたない

    904 :

    8日目投下し終わるまでは少し自重しようぜ

    905 :

    >>751
    そんなの分かるやつがここにいると思うか?

    906 :

    おはよう今日は自転車のため?

    907 = 906 :

    体験談コピペ?
    あぁあっという間だよ(笑)
    組織的動機はグループの金髪が

    908 = 906 :

    人間がちょいとだけ疲れ気味なのは医療的な話し手がさっぱりいないからである

    909 = 906 :

    麦野はヤリマンらしいよね

    910 = 906 :

    麦野ファンはヒドイな(笑)
    ヘルニアなのか?
    いや、利害の一致か

    911 = 906 :

    類人猿はレポート以外は補修でまかなうよ
    ほうしんえんぎ読んだ?
    ロイヤルプライベートでスザクと電話な

    912 = 906 :

    ヤックル可愛いすぎる(笑)
    昭和的でいいよね
    3Dでみたい

    913 = 906 :

    せっかくの制作速報なのに捜査してないのか
    カメラは巨乳騎士にまかせる

    914 :

    新手の嵐…か…?

    915 :

    今日は来ないのか……

    916 :

    いやまだ1時にもなっていない…可能性はあるよ

    917 :

    >>902
    セン=ハラン星人

    918 :

    ごきげんよう。
    ごきげんよう。
    このスレでの投下はこれが最後になりそうですね。
    ちょっと準備しますので10分ほどお待ちください。
    今日の投下が終わりましたら、次スレ立ててきますね

    919 :

    いよっしゃ来てる愛してるー!
    オナ禁しててよかったぜー

    920 :

    くっ・・・だが俺は早いので寝る
    とりあえず>>1
    次スレも期待

    921 :

    >>918
    来るのおせぇよぉ
    今絶賛賢者タイムだよ

    922 = 57 :


    ―23:15―


    御坂「そんなの……」

    麦野「私と付き合おう。もう男には戻れない体にしてあげる……」

    御坂「だ……だって……今あんたの告白を受け入れたら……
        あいつに失恋した悲しさを埋めるためにあんたと付き合うようなもんなのよ……」

    麦野「それの何がいけないの? 私はアンタが欲しい。アンタは私に慰めてもらえる。誰も損をしないわ。
        重要なのは、アンタの気持ちだけ。っていうか、アンタそのつもりでここに来たんでしょ」

    御坂「違う!……そ、そんなすぐ気持ちの切り替えなんて……」

    麦野「一瞬であんな男のことなんて忘れさせてあげる。心も体も……私を刻みつけてあげる」

    御坂「……私と……しないんじゃなかったの……?」

    麦野「……そうね。……けど恋人同士なら、してもおかしくないでしょ」

    御坂「お、おかしいわよ……そんなの……」

    麦野「どうして? 女同士だから……? 昨日まであんなに応援してくれたのにって? アンタ、私のこと嫌い?」

    御坂「……嫌いじゃないけど……」

    麦野「もっとこっち来なよ……」 グッ

    御坂「あっ……」

    923 = 915 :

    待ってた甲斐があったぜ!!

    924 = 57 :


    御坂(顔近い……ヤダ……頭ボーッとしてきた……)

    麦野「ねえ……沈利って呼んでよ……」 フッ…

    御坂(耳元で……。駄目……こんな気持ちの時にそんなこと言われたら……拒めないじゃない……) ハァ…

    御坂「離れて……そんなの……駄目よ」

    麦野「アンタ、最初からずっと嫌って言わないよね……」

    御坂「……っ……」

    御坂(……確かに……嫌じゃない……。麦野さんに好きだって言われて、嬉しいって思っちゃってる……) ドキドキドキ…

    麦野「もちろん無理強いはしない……。私も腹括って言ってんだよ」

    御坂(最近頭の中が麦野さんでいっぱいだったのは……私も麦野さんが好きだったからなの……?
        けどそれは、仲の良い友達としてであって……)

    御坂(本当にそうかしら……麦野さんと昨日抱き合って眠って……ずっとドキドキしてたじゃない……)

    御坂(や、やだ……麦野さんを受け入れる方向に考えがいっちゃってる……)

    麦野「……もういいよ」 ザバッ

    御坂「え……?」

    麦野「アンタ私のこと嫌いみたいだし。この話は忘れて。もちろん今日泊まるのは全然構わないから」

    925 = 57 :


    御坂「そ……んな……」

    麦野「妄言だったわね……好きになっちゃってごめん……もう上がるね、今の私はアンタのことそういう目で見ちゃうし……」

    御坂「ま、待って……!」 グッ!

    麦野「……!」

    御坂「…………分かった」 ボソッ

    麦野「何が?」

    御坂「なる……! 麦野さんのものになるっ!」

    麦野「…………無理しなくてもいいのよ」

    御坂「私も……麦野さんのこと好きだから……」

    麦野「へえ、それは意外ね」

    御坂「……女の子同士でも……麦野さんとだったら嫌じゃないから……」

    麦野「……」

    御坂「私を……麦野さんのものにしてくれる……?」 ジッ

    麦野「……」

    御坂「……」

    926 = 57 :


    麦野「……沈利って、呼んで」

    御坂「沈利……さん」

    麦野「可愛いね、美琴。確認しとくけど……アンタ、私の彼女よ?」 

    御坂「……実感無いな……」

    麦野「まあね。……本当にいいのね?」

    御坂「うん……。今考えてみれば……最近麦野さんのことしか頭になかったから……。
        きっと私も麦野さんが好きだったんだと思う……」

    麦野「おーおー、二股とはいい度胸してるわ」

    御坂「ち、違うわよ! 凄く仲の良い友達だって思ってた……けど、少しだけ違ったのね……。
        私にはあいつがいたから……。麦野さんへの気持ちはそれとは違うものだって思い込んでたのよ……。
        あいつへの気持ちのほうが大きかったのも事実だし」

    麦野「分かってるわよ……私もそうだったから……」

    御坂「麦野さんこそいいの……? これ、やっぱりあいつに失恋したから麦野さんに乗り換える形になっちゃってるのよ?」

    麦野「……いいよ。アンタが手に入るなら……。今日から……私だけを見てくれるなら」

    御坂「……うん、もう麦野さんしか見えない……。麦野さんが……大好き」

    927 = 57 :


    麦野「し・ず・り! 次間違えたらチューするわよ」

    御坂「……麦野さん」

    麦野「……っ……」

    御坂「……してくれないの?」

    麦野「……生意気っ! んっ……!」 チュッ

    御坂「んぅっ……」 チュッ

    麦野「……これでいいんでしょ」

    御坂「……しちゃったね。……ヤバイ、私、麦野さんにもっともっと依存しそう……」

    麦野「いいよ。この先待ってるのは地獄だけどね。アンタもう、私から離れられないんだから」

    御坂「……いいのかな」

    麦野「問題無いわ。ふふっ、やっと手に入ったわ……先あがってるね」 ガチャッ バタン

    928 = 57 :


    御坂「あっ……」

    御坂「……」

    御坂(……勢いで付き合うことになっちゃった……)

    御坂(本当にいいのかしら……?……こんなので)

    御坂(……麦野さんの唇、柔らかかったな……) ドキドキドキ

    御坂(それに良い匂いがした……)

    御坂(こ……恋人……ってことなのよね……) ドキドキドキ

    御坂(こういう始まり方も有りなんだ……)

    御坂(思ってたのとは少し違うけど……うん、麦野さんとなら……
        沈利さんとなら……上手くやっていける気がする……!)

    御坂(にしても彼女か……黒子のこともう何も言えないわね) ハァ…

    929 = 57 :


        

    ガチャッ バタンッ!


    麦野「…………」

    麦野「はぁ……」 ヘタリ

    麦野(まさかこんなに上手くいくなんてね……) ドキドキドキ

    麦野(押しに弱そうだから失恋中だし駄目もとでやってみたら……う、うそでしょ?) ドキドキドキ

    麦野(何あいつ可愛いっ! めちゃめちゃ可愛い……! もう失恋中とかそんなのどうだっていい!
        あの可愛いの……私の恋人なんだ……!) ドキドキドキ

    麦野(だ、騙すような真似しちゃったわよね……ううん、なんでもいい……あいつが手に入った! 
        御坂……私のなんだ……) ハァ…

    麦野(まさか女の私に彼女が出来るとは……。キスまでしちゃったし……デートとか誘ってもいいのかしら……?
        い、いいわよね……恋人同士なんだもんね……! ど、どこ行こうかしら……)


    ガチャッ

    930 = 57 :


    御坂「ふぅ……いいお湯だった。沈利さん、何やってんの? 座り込んで」

    麦野「きゃっ……!」

    麦野(やだ私舞い上がってる……! 相手は中学生よ……落ち着いた対応をしなくちゃ駄目よ……)

    御坂「ちゃんと拭かないと風邪ひくわよ?」

    麦野(裸の美琴……いざ恋人だと思うと……ムラッとくるわね……) ゴクリ…

    麦野「アンタが拭いてよ……」

    御坂「え……」

    麦野「ねぇ……いいでしょ?」

    御坂「う、うん……」 ドキドキ…

    御坂「い、いくわよ……」 フキフキ

    麦野「んっ……」 ビクッ

    麦野(……やば……タオルが柔らかくて思ったより気持ちいい……)

    御坂(うー……やわらか……。っつかどこまで拭けばいいのよ……そこも、ここも濡れてるのに……) フキフキ

    麦野「も、もういいわ……ありがと」

    御坂「あ、そ、そう?」

    931 = 57 :


    御坂(……谷間とかどうしようって思ってたからよかった……)

    麦野(存外ヤバいわねこれ……。私も触りたいな……)

    麦野「じゃ、じゃあ今度私の番ね……」

    御坂「ええっ!? い、いいわよそんなのっ!」

    麦野「文句言うんじゃないの……ほら、貸しなさいよ」

    御坂「う、うん……」

    麦野「い、いくわよ……」 フキフキ

    御坂「ぁ……」

    御坂(なんか体がむずむずする……。麦野さんに触られてるから……?)

    麦野(細い……小さい……でもしっかり柔らかくて……ちゃんと胸も膨らんでる……) フキフキ

    御坂「ん……もういいんじゃない……?」

    麦野(ああ……直接触りたいな……) フキフキ

    御坂「麦野さん、聴いてる?」

    麦野「え? な、なんだっけ?」

    御坂「はぁ……何夢中になってんのよ……エッチ」

    932 = 57 :


    麦野「う、うるさい! アンタだって昨日サウナで私の触りまくったでしょ……」

    御坂「あ、あれは麦野さんの触り心地が良すぎるのが悪いのよ……!」

    麦野「また麦野さんになってる。そんなに私にチューしてほしいわけ?」

    御坂「……ごめん沈利さん」

    麦野「許さない」 スッ

    御坂「ぁ……んむっ……」 

    麦野「んっ……ちゅぷっ……んちゅ……」

    麦野(……昨日まで仲の良い友達だったのにこんなことしてるって思ったら……めちゃめちゃ興奮してきた……) ハァ…

    御坂(……頭ボーっとする……。沈利さんの舌……ぬるっとしてて……気持ちいいな……) トローン…

    麦野(……もっと欲しい……意識飛びそう……美琴が欲しくてたまらない……) グッ

    御坂「……んう!…………っぷは……!」

    麦野「……あ……ごめん、苦しかった?」

    御坂「……ばか。……興奮しすぎ」

    麦野「……しょ、しょうがないでしょ! アンタが……!」

    御坂「……え」

    933 = 57 :


    麦野「アンタが可愛くてたまらないんだから……!」

    御坂「……ぅ」

    麦野「わ、悪い……!?」

    御坂「べ、別に……私だって……」

    麦野「う、うん……?」

    御坂「……沈利さんのこと……」

    麦野「……」

    御坂「……っくちゅんっ!」

    麦野「おい」 ガクッ

    御坂「ズズーッ!……湯冷めしちゃったみたいね。とりあえず着替えない?」 グスッ

    麦野「……ぐぐっ……」 ギリギリギリ

    御坂「え、何?」 ワシャワシャ

    麦野「なんでもないっ! はいこれアンタの寝巻きね」 ズイッ

    934 = 57 :


    御坂「おっと。ありがと。ってちょっと! 何よこれ! スケスケなんですけどー?!」

    麦野「うるさい! 嫌なら裸でいろ!」

    御坂「えー……何怒ってんのよう」 ブツクサ

    麦野(やっぱ舞い上がってるな……こいつよりテンション上がっちゃってるのが腹立つ……)

    御坂「ねーねー、沈利さん。ジャージとか無いのー?」 ダキッ

    麦野「私の分しかない」

    御坂「Tシャツでもいいからー。こんなの着て寝れないわよ」 グイグイ

    麦野「だーもう! うっとうしいわねぇ! わかったわよ! ジャージでいいんでしょ!」

    御坂「やたっ! ありがと、沈利さん!」 ニコッ

    麦野「う……」

    麦野(……こいつの笑顔は反則よね……) カァァ

    935 = 57 :


    ―麦野宅 リビング 24:00―


    麦野「美琴ー、アンタご飯食べる? 私実は晩御飯まだなのよ」 

    御坂「んー、食べる食べる! 私もお腹ぺこぺこー」

    麦野「ちょっとは迷いなさいよ。こんな時間に食事することの恐ろしさが分かってないのね」

    御坂「もう3回目くらいだけど、私太らない体質なのよね」

    麦野「言うな忌々しい」

    御坂「あ、私作るわよ。もうお客さんじゃないんだし」

    麦野「いいわよ。アンタは休んでなさい」

    御坂「私は沈利さんの恋人だもん。 沈利さんに手料理食べてもらいたいのっ」

    麦野「……そ、そう……じゃ、一緒に作ろ」

    麦野(ずるい奴……そんな言い方されたら断れないじゃないの)

    御坂「オッケー。何作る?」

    麦野「昨日のビーフシチューがまだ結構残ってるから、これご飯にかけて食べればいいんじゃない?
        お米は家出る前に炊いておいたから」 カチッ 

    御坂「あ、じゃあこれ明日にも残しておいて、ハンバーグ煮込みましょ。3日目だとかなり煮詰まってるし」

    936 = 57 :


    麦野「いいわね。明日の夕食も決定ー」

    御坂「サラダでも作る? 冷蔵庫見せてね……うーん、大根サラダくらいなら作れそうね。乾燥わかめある?」 ガサガサ

    麦野「あるわよ、そっちの戸棚。ドレッシングは絶対やめてよね」

    御坂「分かってますって。油は抵抗あるんでしょ。ポン酢あるからこれにしましょ」

    麦野「アンタ意外と手際いいじゃない。寮で家事なんてしないくせに」 グツグツグツ

    御坂「するわよ。洗濯と掃除は。料理だって別に難しいもん作るわけじゃないんだし、
        これくらいは適当でも何とかなるでしょ」 ザクザクザク

    麦野「まあ確かに。アンタ好きな食べものとかあるの? 逆に嫌いなもんとか」 グツグツグツ

    御坂「んー、嫌いなもんは別に無いわねー。甘いものとかお菓子は普通に好きだし、
        ジャンクフードもまあ嫌いじゃないわよ」 ザクザク

    麦野「張り合い無いわね。毎日嫌いなもん食べさせて直してやろうと思ったのに」 ガチャガチャ

    御坂「それ絶対逆効果でしょ」 トットットットッ

    御坂(……それってつまり毎日ここに来てもいいってことよね……) ドキドキ

    麦野「よし、シチューは温まったわよ。大根切れた?」

    御坂「ん、だいじょぶ。あとは盛り付けて完成ねっ! 二人でやると早い早い」 イェーイ

    麦野「そうね」 パチンッ

    御坂「よし、美琴センセー特製の大根サラダ出来たわよ!」

    937 = 57 :


    麦野「大根千切りにしてわかめとドカ盛してポン酢かけただけのね」

    御坂「分かってないわねー。切るという作業が重要なのよ。さ、食べよ食べよ!」

    麦野「はいはい。ビール飲む?」 ガチャッ

    御坂「ナチュラルにお酒勧めないでくれる? 私中学生なんですけど?」

    麦野「学園都市じゃ5歳からお酒飲んでいいという条令があるのよ」

    御坂「そんな条令聞いたことないわね」

    麦野「いいじゃん、飲もう飲もう。今日だけ今日だけ」

    御坂「ビールって太るんじゃないの?」

    麦野「こんなおめでたい日に飲まない方が嘘でしょ」

    御坂「昨日も飲んだくせに。酔って襲わないでよねー」 スタスタ

    麦野「おいこら、そりゃこっちのセリフだっつの」

    麦野(けど確かに昨日みたいなことになったらどうしよ……いやむしろ歓迎?)

    麦野(……さっきはああ言ったけどこいつとしてもいいのかな……。……こいつ初めてなのに、どうしてあげたらいいのか……)

    麦野(って、何でしちゃう前提なのよ!……出来るわけないでしょ……私なんかと)

    御坂「何してんのー? 早く食べようよー」

    麦野「あ、うん。今持ってく」

    938 = 57 :


    ―24:20―


    麦野「じゃ、かんぱーい」 プシュッ

    御坂「かんぱーい!」 プシュッ

    麦野「ゴクゴクゴクゴク……っぷはぁっ! このために生きてるわねぇっ!!」 ガンッ!

    御坂「ゴク……うぇ、ビール苦。っつかあんたそんなにお酒好きなの?」 イタダキマース

    麦野「ううん、普通。晩酌くらいはするけど。今のは言ってみたかっただけよ」 イタダキマース

    御坂「そっかー。お、二日目のシチューも美味しい! ご飯にかけるのも全然アリね」 ウマウマ

    麦野「ハヤシライスみたいなもんよね。私が作ったんだから美味しいに決まってるでしょ」 ウマウマ

    御坂「んー、沈利さんの他の料理も食べてみたいなー」 

    麦野「何言ってんの。これからいくらでも食べれるわよ」 

    御坂「やった。恋人特権てやつよねー」

    麦野「そういうこと。よかったわね、料理上手な彼女で」

    麦野(恋人か……接し方があんまり変わらないから実感沸かなかったけど……やっぱ嬉しいな)

    御坂「ねね、私のサラダも食べて食べて」

    麦野「言われなくても食べるわよ」

    御坂「感想が聞きたいの。あ、ポン酢の味とか言うの無しよ! 愛情が篭ってるんだからね」

    939 = 57 :


    麦野「わかったわかった。ったく……ご飯くらい好きに食べさせてよ。どれ……」 パクッ シャリシャリ

    御坂「どう?」

    麦野「うん、大根の味」

    御坂「うんそりゃね。じゃなくてっ!」

    麦野「はいはい美味しいわよ。美琴ちゃんは自慢の彼女です」

    御坂「よろしい。包丁握った甲斐があったわ」

    麦野「めんどくせえ奴」

    御坂「こら、彼女にそんなこと言わないの」

    麦野「はいはい」

    御坂「ったくもう。……私は沈利さんの彼女よね」

    麦野「そうね」

    御坂「沈利さんは私の彼女」

    麦野「だから?」

    御坂「どっちも彼女って何か変な感じね」

    麦野「確かに。人に紹介すると聞き返されそうね」

    御坂「女の子と付き合ってますって堂々と言えるの?」

    940 = 57 :


    麦野「言えるよ」

    御坂「そっかー」

    麦野「アンタは抵抗ある?」

    御坂「抵抗っていうか、ああもちろん沈利さんと付き合ってるのが恥ずかしいとかそんなんじゃないのよ?
        けど何かいちいち説明するのが面倒というか……」

    麦野「それは分かる。男相手だと『こいつらどうやってセックスするんだろう』ってエロい目で見られるわよ」

    御坂「紹介する男の人いるの?」

    麦野「一人だけ。仕事仲間でね」

    御坂「そっか。……仕事のことは……」

    麦野「教えません」

    御坂「だよねー」

    麦野「っつか別にそこまで大層なもんじゃないって。警備員(アンチスキル)みたいなもんだよ」

    御坂「ほんとかなぁ」

    麦野「ほんとよ。アンタに余計な心配かけたくないし」

    御坂「分かった。もう訊かないわよ。ごめん」

    麦野「いいえ」

    941 = 57 :


    御坂「……」 モグモグ

    麦野「……」 モグモグ

    御坂(……ところで本当にどうやってするのかしら……) ドキドキドキ

    麦野(……女同士のセックスって……一応調べといた方がいいわよね。
        指使うってくらいしかイメージが無い……) ドキドキドキ

    麦野「あ、そういやアンタって明日学校は?」

    御坂「ん? ええ、普通にあるわよ」

    麦野「いやいや普通にじゃねえだろ。制服は? 鞄は? っつか逆にアンタが今持ってるもんて何?」

    御坂「財布と携帯と……あとは麦野さんに借りた服くらい。あ、服濡らしちゃってごめん!」

    麦野「今更ね。別にいいわよ。洗濯すりゃいいだけだし。それより、そんな状態で学校行けるの?」

    御坂「取りに帰らないとねー……」

    麦野「っつかとっとと謝って仲直りしてこいよ」

    御坂「うん……黒子には謝り倒してくるつもりよ。けど寮監はまずいわ……下手すりゃほんとに殺されるかも」

    麦野「むしろ少しほとぼりが冷めるまで待ったほうがいいか……」

    御坂「うん……」

    麦野「んじゃ明日はもう学校サボりなよ。後輩の子にはメールだけしておいて」

    942 = 57 :


    御坂「寮監に謝るなら早い方がいいような……」

    麦野「そこまでやらかしてりゃいつ謝ったって一緒でしょ。……代わりに明日はデートしよ」

    御坂「えー? 普通サボッてデートしようなんて言う? 
        そこは恋人として毅然とした態度で学校行きなさいっていうのがいい大人ってもんじゃないの?」

    麦野「私は悪い子だしね。っつか、テメェ今微妙に私が成人に達してるような発言しやがったな」

    御坂「違う違う。沈利さんは頼りになるお姉様だなーって思っただけ」

    麦野「ほんとかよ」

    御坂「インディアンウソツカナイワヨ」

    麦野「インディアンがもう嘘だろ。で、どうすんの? ちゃんと学校行くの?
        それとも……」

    御坂「……」

    麦野「私と……デートするの?」 ドキドキ…

    御坂「……沈利さんとデートしたい」

    麦野「……ほんと?」

    御坂「明日一日だけ……不良になります」

    麦野「ま、まあそこまで言うならどこか連れてったげる」

    麦野(やたっ!……ど、どこ行こう! 初デートってどういうところがいいのかしら……!)

    943 = 57 :


    御坂(恥ずかしいこと言わせるわねー……! けど……楽しみ。私ってば浮かれてんのかしら) カァァ…

    麦野「じゃあ忘れずに後輩にはメール打っときなよ」

    御坂「ううん、ご飯食べたら電話するわよ」

    麦野「ああ、それがいいね。さっさと仲直りしなさいよね」

    御坂「心配してくれてるの?」

    麦野「違う。後輩との関係捨ててまで私と仲良くされてもって感じじゃない?
        アンタが私を良く思ってくれてたのは嬉しいけど、別に私はアンタから離れていったりしないからさ。
        後輩にもちょっとは構ってあげなよ」

    御坂「……」

    麦野(ちょっと偉そうだったか?)

    御坂「意外」

    麦野「あン?」

    御坂「まさかあんたからそんな言葉が出るなんてね。すっごい独占欲強そうなのに、他とも仲良くしなさいなんて」

    麦野「うるっさいわねー……。私が原因で喧嘩なんかされるの胸糞悪いじゃないのよ」

    御坂「うん、分かった……」

    麦野「まあでもそれで私をないがしろにするような真似したらマジでアンタ監禁するわよ」

    御坂「うぇ、それは勘弁してほしいかも」

    麦野「独占欲強いもん」

    944 = 57 :


    御坂「……まあでもありがと。麦野さんやっぱ大人ね」

    麦野「当然よ。アンタみたいなガキとは違うの」

    御坂「ガキに告白した癖に。言っとくけど犯罪よ犯罪」

    麦野「いいんだよ。愛があれば」

    御坂「わひゃっ!」

    麦野「……何?」

    御坂「は、恥ずかしいこと言ってんじゃないわよ!」

    麦野「恥ずかしい……ハッ! ちょ、違う、一般論としてよ! 別にアンタに対して言ったわけじゃ……」

    御坂「え、違うの?」 シュン…

    麦野「う……違わないけど……」

    御坂「ほんと? 嬉しいっ!」 パァッ

    麦野「う……うん」

    麦野(くそ……その顔には弱いのよね……)

    御坂「それより沈利さん。明日はどこに行くの?」

    麦野「そうねー……なんか行きたいとこないの?」

    御坂「行きたいところかぁ……」

    御坂(あいつと行けたらなって思うところはあったけど……それを提案するのもちょっと気が引けるわねー……)

    945 = 57 :


    麦野「アンタあの男と行きたいとこ妄想したりしなかったの?」

    御坂「っ!」 ビクッ!

    御坂(な、なんで考えてること分かったのかしら……) アセッ

    麦野「分かりやすすぎ。……気ぃ遣ってんの?」

    御坂「だって……沈利さんをあいつの代わりにしたくないんだもん……」

    麦野「私はそんなの気にしないから大丈夫だって。ほらほら、希望があるなら言いなさいよ」

    御坂「えと……と言ってもありきたりなところばっかりなんだけど、遊園地とか水族館とか……あと公園でピクニックしたり、
        普通に映画やカラオケに、それからショッピングとか夜景見たりも……」

    麦野「多いわね。ま、ちょっと考えるわ」

    御坂「でもご飯食べ終わったら、普通ならもう寝る時間じゃない? 今決めた方が……」

    麦野「何言ってんの。今夜は寝かさないからね」

    御坂「なっ……!」 カァァ

    麦野「深読みすんなバカ。……アンタといっぱい話がしたいの……」

    御坂「あ、ああ、そういうことね……私ももっともっと麦野さんのこと知りたい」

    麦野「アンタって結構なムッツリよね」

    御坂「はぁ!? ば、馬鹿なこと言わないでよ!」

    946 = 57 :


    御坂「なななな何を根拠にそんなこと言ってるわけ!」

    麦野「だって私中二の頃なんて毎日オナニーしてたし、エロいことばっか考えてたわよ」

    御坂「あんたと一緒にすんな! ってか男子かあんたはー!」

    麦野「お高く止まってんじゃないわよ。そんなことばっか考えてるから変な深読みすんのよ」

    御坂「そ、それはあんただってそうでしょうが!」

    麦野「そだよ。正直に言うと風呂上りのビールの所為でいい感じに酔ってムラムラしてんの」

    御坂「身の危険を感じるわね……」

    麦野「アンタ今日は酔わないのね。アンタが酔っ払ったら押し倒そうと思ってんだけど」

    御坂「正直すぎるのも困りもんね……。ビール苦いからほとんど飲んでないのよ」

    麦野「つまんないの。ま、別に焦んないけどね」

    御坂「ったく。顔赤くなってるわよ。片付けはやっといたげるから、ご飯食べたら横になってなさい」

    麦野「えー、食べてすぐ寝たら太るから嫌よ」

    御坂「酔っ払いは黙って寝るの」

    麦野「分かったわよ、じゃあよろしくね」

    御坂「任せといて」

    御坂(真剣に私のこと考えてくれてると思ったらこれだもんね。一緒にいて飽きない人だわ) クスッ

    947 :

    嗚呼弄ばれたお姉様…よよよ

    948 = 57 :


    ―常盤台中学学生寮 二○八号室 25:30―


    白井(お姉様からの連絡がありませんの……どこに行ってしまわれたのでしょう……) 

    白井(初春達にも協力してもらって辺りを探しましたけれど、全然見つかりませんでしたし……困りましたわね……)

    白井(お姉様に限ってまさかということは無いでしょうが、心配ですの)

    白井(可能性としては例の殿方と一緒にいるか……もしくは麦野さん……)

    白井(是非後者でお願いしたいところですが……いずれにせよ明日もう一度しっかりと探してみないといけませんわね)

    白井(電話をかけても繋がりませんし……何をしていらっしゃいますの、お姉様……)


    PiPiPi…!


    白井「っ! こ、これは……お姉様からのメールですの……!」

    白井「……な、何かあったのでしょうか……」 カチッ


    ――――――――――――――――――――
    from:お姉様
    件名:ごめん
    本文:
    電話にしようと思ったんだけど、もう寝てるだろう
    からまた明日ちゃんと言うね。
    あれから行くあてもなくてフラフラしてたら偶然沈
    ――――――――――――――――――――


    白井(ええい、電話の方が早いですのっ!) ピッ

    949 = 57 :


    trrrrrrrrrrrr… trrrrrrrrrrrrrr…ガチャッ


    御坂『はい……』

    白井「お、お姉様!? 今どちらにいらっしゃいますの!?」

    御坂『メール読んでくれてないの? 今は沈利さん家。行くあてが無くて河川敷でぼんやりしてたら家に
        連れてきてくれたのよ』

    白井「そ、そうでしたの……。てっきりわたくしはお姉様の身に何かあったのかと……よかったですの」

    御坂『ねえ、黒子……』

    白井「な、なんですの……」

    白井(ま、まさかもう寮には戻らないとか言い出すつもりでは……そ、そんなの嫌ですのー!)

    御坂『ごめん……ほんとにごめん……。私、失恋してあんたに八つ当たりしちゃったんだ……』

    白井「は?」

    御坂『怒ってるよね……またそっち戻ったらちゃんと謝るから……ごめんね』

    白井「いえ、そうではなくて……その、失恋とおっしゃいましたのは……?」

    御坂『あ……うん、あいつに……』

    白井「例の上条さんのことですの……?」

    御坂『…………うん』

    白井「そうですの……それは……」

    950 = 57 :


    白井(ど、どうお慰めすればよろしいんですの?! 正直複雑ですの……お姉様が上条さんと恋人関係にならないというのは
        わたくしとしては一安心ですけれど、傷ついたお姉様は見たくありませんの……)

    御坂『ああっ! でも大丈夫よ! それはもう何とか整理がついたから!
        でも冷静になって、あんたに酷いこと言っちゃったなって思ってさ……いくら謝っても許されないのかもしれないけど……』

    白井「いえいえ! そ、そんなことはありませんの! わたくしはお姉様がご無事ということであればそれだけで充分ですの!
        ですからどうかお気になさらずにっ!」

    御坂『でも……』

    白井「わたくしが言い過ぎたところも確かにありましたので。ですからこの話はもうこれで終わりにいたしましょう。
        わたくしこそお姉様がお辛いのに気がつけず、心無い言葉をぶつけてしまい、申し訳ありませんでした」

    御坂『黒子……』

    白井(これはわたくしの時代がついに来ましたのねっ! 
        失恋したわりに随分とお元気なご様子ですし、お姉様はもう新たな恋を探して歩き始めておられますの。
        つまりっ! この白井黒子がお姉様の新たな恋人候補に繰り上がったと言うことですのー!)

    御坂『……あんたみたいないい子が友達で……パートナーで、嬉しいよ。私も本当にごめんなさい』

    白井(キャ――――――! お姉様から早速最上級の褒め言葉ですのっ!
        いいですわよいいですわよ。遂にお姉様もわたくしというかけがえのない存在にお気づきになられましたのねっ!
        もはや言葉は無粋。お姉様とベッドにて肉体言語で語り合えるのをお待ち申し上げておりますの!)

    白井「ではお姉様。仲直りということで、今夜は遅いので明日にでもお戻りになられますの?
        あ、けれど明日は学校がありますから、よろしければ今からお迎えにあがりますわよ?」

    御坂『あ、そのことなんだけど、明日までは沈利さん家に厄介になるわ。
        寮監は正直相当怒ってるだろうし……少し間を置こうと思って……』

    白井「な、なるほど、確かにそうかもしれませんわね。わたくしからも説得しておきますわ」


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