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    元スレ麦野「美琴、私のものになりなよ」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ラブライブ ×2+ - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - 佐々木 + - 百合 + - 私のものになりなよ + - 美心 + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    401 :

    うわぁぁ

    402 :

    うわああああ

    403 :



    嫌な予感がするぜ…

    404 :

    御坂と麦野だから、上条さんとは青ぴがセットか。
    股間が暑くなるな。

    405 :

    >>401
    みなまで言うな…忘れてはいけない。ここは上琴ではなく麦琴スレなのだ(ρ;_;)

    406 :

    とうまはみんなに恨まれる役を買って出たんだよ

    407 :

    犠牲になったのか

    408 :

    おおお乙です
    こ、これは…どうなるんだ

    409 :

    なんだこの不安感…
    これが何なのか言うのは無粋過ぎるな…
    みんな大丈夫だ!麦のんがいてくれる!
    頼む麦のん…

    ところであえての姫神というチョイスを俺は高く評価したい

    410 :

    姫神大勝利なSSとは凄くレアな気がする。まだ予想だけど。
    そろそろスレタイの台詞が近付いてきたか?

    411 :

    おつおつ
    不安てかスレタイ的にこれ確定じゃないかww
    とりあえず上条さんは氏ね

    412 :

    >>409
    全面的に同意

    413 :

    上条もげろ
    というかもがれろ

    414 :

    やっぱり麦野とは相容れませんでした、住んでる世界が違いすぎた、という失恋モノで
    もいいなあ。

    415 :

    姫神ちゃんは薄幸だから、たまにはこういうのも…

    416 :

    あそこで告白していれば…馬鹿たれめ

    くっ、のた打ち回りたくなるこの感情は何だろう

    417 :

    あぁぁ、なんだこのもどかしさ

    418 = 413 :

    >>416
    こういうちょっとの差で明暗が分かれるのってなんともいえない気分になるよな

    419 :

    上条さんは踏み台になったのだ…
    つか麦琴スレなんだからもどかしいも何も無いだろ
    むしろここからの展開にwktk

    420 :

    乙!
    麦のんの反応がないのが怖い。
    綺麗な生き方を目の当たりにしたせいで隙が出来て…みたいな展開が浮かんじゃうぜ。

    421 = 410 :

    そうだよな。スレ的には上条さんGJと言うべきだよな。

    422 = 409 :

    上条さん別に悪くないしなw
    鈍感な上条とツンツンの御坂どっちもどっちって感じだ。
    上条姫神もちょっと見たいが、さすがに麦琴スレでは期待しちゃ駄目だよな。

    423 :

    上姫みたいかもー

    424 :

    乙乙
    つまり落として上げるってことか

    425 :

    姫神相手だとインさんは納得しちゃいそうだなあww

    426 :

    上姫か……

    吹寄の方が良かったなんて思ってないんだからね!


    まぁこのスレは麦琴だし関係ないか

    427 :

    姫神さんは良くやってくれましたとミサカは上から目線で評価します。

    428 :

    女の子?ううん友達あたりで引き返すべきだったのでは、とミサカは後の祭りを分析します

    429 :

    この隙に五和は貰っていきますね

    430 :

    今日は来ないみたいだな。
    御坂と麦のんくっついたらすげーイチャイチャしてほしいぜ。

    431 :

    早くくっついて欲しいような、くっつくまでのもやもやをなるべく長く楽しみたいような……
    恋愛もの読んでるとこういう葛藤が生じる

    432 :

    この二人の痴話喧嘩は尋常じゃない被害が出そうだな

    433 :

    大丈夫
    黒子とフレンダがきっと喧嘩を止めてくれる

    434 :

    >>425
    禁書「とうまとあいさが幸せそうでわたしも嬉しいんだよ!」

    →禁書×ねーちんENDか…胸熱

    435 :

    >>433
    そうこうしてるうちに黒フレ…か

    437 :

    >>434
    ステイルさんがグレるなww

    438 :

    ごきげんよう
    ごきげんよう
    今日も投下していきますね。

    >436
    そういうわけではないですが、割かしマイナーキャラに食指が動くところはあります。
    今でこそ麦野SSは多いですが、2ヶ月程前までは『とある科学の超電磁砲5巻』が発売していなかったこともあり、
    麦野はそれはそれは登場頻度の少ない不遇なキャラでした。
    五和は今でもそうですが…。
    今回の麦琴も百合ということで受け入れられるのかという不安はあったものの、
    意外とたくさんの方に見ていただけているようで嬉しいです。
    この先さらに濃厚な百合(というかもはやレズ)描写になっていきますので、
    今のうちに注意を促しておきたいと思います。

    439 = 57 :


    ―第十七学区 不穏分子アジトビル 1F  22:00―


    墓穴の底から響くような声がそこかしこから聴こえてくる。
    十七学区の路地裏。今は使われていない廃ビルの正面玄関前、絹旗、フレンダ、滝壺の三名は
    辺りに転がった無残な死体の山を見下ろして一息ついたところだった。


    絹旗「何とか片付きましたね」


    額の汗をぬぐいながらふぅと息を吐く絹旗。
    足元には鉄骨や車の下敷きにされた男達の死体が転がっている。


    フレンダ「結局用心棒の能力者がちょっと厄介だったけど、追いかけてった麦野大丈夫かな?」

    絹旗「麦野が負けることなんて、それこそレベル5でも出てこない限り超あり得ません」


    本日の仕事は先日の能力開発関連のデータを海外に売り裁くにあたって仲介人となったブローカー達の抹殺だ。
    アジト内部に売人と用心棒である『風力使い(エアロシューター)』がまだ逃亡中のため、麦野がそちらの掃討。
    3人は外の敵を潰しつつ、このビル唯一の入り口である正面玄関を封鎖しているところだった。


    フレンダ「いや、そっちの心配じゃなくて。派手にやらかし過ぎて野次馬が寄ってくるような騒ぎにならないかなって」


    苦笑しているフレンダ。
    麦野の『原子崩し』はとにもかくにも目立つ能力だった。
    光輝くわ轟音はすごいわ、おまけに能力者の麦野自信がハイになるとそれはそれはよく吼える。
    弱い犬ほどよく吼えるというが、例外もいるのだということを証明しているかのように。
    とにかく相手の自尊心を粉々に粉砕するまで罵倒し続ける麦野。
    街中だったら5秒で『警備員(アンチスキル)』や『風紀委員(ジャッジメント)』が飛んでくることだろう。

    440 = 57 :


    絹旗「……それは、何とも言えませんね」


    絹旗も呆れてため息をついた。


    滝壺「二人とも、データが入ったディスクも回収したよ」 


    ブローカーの一人が持っていたアタッシュケースの中から、データが入ったディスクの一つを取り出して滝壺がぼんやりと言う。
    いくつかに分けて所持しているようで、中にいる連中も恐らく持っているだろう。


    絹旗「あとは上の階に上っていった麦野だけですか。まあ何か問題が起こるとは超考え辛いですが」


    窓ガラスが割れて煤けた30階建ての廃ビルを見上げて絹旗が頭をポリポリとかく。
    少々てこずっているのか遊んでいるのか、やけに静かな夜だった。


    フレンダ「とりあえず、終わったら車戻るように麦野に言われたし、退散しよっか」

    絹旗「ですね、いつ頭上から電子線の雨が降ってくるか分からないですし」


    敵を追いかけてビルに入っていった麦野は最初こそ罵詈雑言を吐き連ねながら電子線を乱射していたが、
    それは威嚇のつもりだったのだろう。今はねっとりと舌なめずりでもしながら狩を楽しんでいるのに違いない。
    物音のしないビルを見上げて、フレンダと絹旗は同時にゴクリと唾を飲み込んだ。
    次の瞬間には、ビルが跡形もなく消し飛ぶような攻撃を放つかもしれないのだから。


    滝壺「むぎの、今日も随分はりきってるね」


    ビルを見上げているのか、その中にいる麦野を見ているのか、滝壺は上を向いたままポツリと呟いた。


    フレンダ「麦野が本気出してくれたらこっちも楽だしいいんじゃない?」

    絹旗「確かに、麦野は楽しい、私達は楽。みんな超ハッピーです。おっと、相手さんは不幸になるだけでしたね」

    フレンダ「あはは、それ言えてる。結局、今日はどんなことやらかしてくれるのかしらね」


    軽口を叩きあって、フレンダは携帯電話で少し離れたところに待機している浜面を呼び寄せようとボタンを操作し始めた。

    441 = 57 :


    ―第十七学区 不穏分子アジトビル 3F  22:10―


    廃墟と化したビルの内部。
    二人の男が息を殺して誇りまみれの部屋の隅で辺りの様子を伺っていた。
    そのうちの一人は某国へ学園都市の能力開発関連のデータを売り捌くべく学園都市内部に侵入していたブローカーであり、
    小奇麗なスーツと趣味の悪い宝石がこれでもかとちりばめられた金時計を腕に巻く太めの男。
    もう一人は学園都市内部の能力者で、金ほしさにブローカーに協力しているレベル4の『風力使い』である。


    カツーン… カツーン…


    女のヒールが床を叩く音が遠くから響いている。
    ゆっくりとした足取り。
    彼らの姿を探して歩いているようだ。
    がらんとした無人の廃墟に、嫌に鮮明に足音が響いていた。


    売人「はぁ……はぁ……ここまで足音聴こえてきやがる……な、なんなんだあの女!」


    壁に100キロ近くある体重を預けて汗をぬぐいなら男が荒く呼吸した。
    ほんの30分ほど前のことを思い出す。
    突如アジト前に横付けされた巨大なキャンピングカーの中から現れたのはたった4人の少女だった。
    警備を任せていた二人の屈強なボディーガードを瞬き一つの間に肉片へ変えた一人のモデル風美女は、
    彼らの眼前に降り立つなりこの世のものとは思えない恐ろしい笑顔でこう言い放った。


      「ブチコロシ、かくていね」

    442 = 57 :


    アジト内から飛び出していく学園都市内で雇った勇敢なチンピラ達は、まるで餌に釣られた肉食獣のようだった。
    突如目の前に現れた可憐な少女達をとっ捕まえて欲望のはけ口にでもしてやろうと、軽い気持ちだったのだろう。
    しかし、ブローカーはその時既に危険を察知していた。
    長年こういった仕事をしている者としての勘が告げたのだ。
    今すぐ逃げろと。
    あの女の前に立てば、並大抵の苦しみで殺してなどはくれない。
    たっぷりねっとりと。
    骨の髄までしゃぶりつくして、吐き出した吐しゃ物をもう一度骨に刷り込んでまた嘗め尽くすような、
    それはそれは凄惨で無慈悲な殺され方をするだろう。


    カツーン… カツーン…


    響く足音を聞きながら隣で冷や汗を流している用心棒の男を一瞥する。
    レベル4の『風力使い』で、修羅場をくぐることにかけてはそれなりに慣れているとのたまった男だが、
    彼もあの女の前では何の役にも立たなかった。
    ただただ一方的な虐殺を前に尻尾を巻いて逃げ出すことしか出来なかった。
    だが無理もない。
    あんな風に解体されていく人体など、ブローカーは40年近い人生で一度もお目にかかったことはなかった。
    初めて潜入した学園都市はまさに人外の魔境であったのだ。


    風力使い「こっちが聞きてえよ! あんなの出てくるなんて聴いてねえぞ! 邪魔してくる奴を
         ぶっ飛ばすだけで金がもらえるからって手伝ってやったのにっ! 何だよあの化け物女!」


    レベル4『風力使い』。小学生のころから順当に成長を続け、それなりの苦労をしつつこの位置まで上り詰めた。
    そこそこの努力をして、だが学生生活も適当にこなしてきた。友人にも恵まれ、レベルも高いことから女にもそれなりにモテた。
    そんなつまらない日常に、ちょっとした刺激をと思って始めた今回の仕事。
    路地裏のスキルアウトをボコボコにして正義の味方を気取っていたこともある。
    今回も、そんな簡単な仕事の一つだと思っていたのだ。

    443 = 57 :


    カツーン… カツーン…


    だが、これはそんな生易しいものではなかった。
    強すぎるという言葉で片付けるのは簡単だろう。
    犯罪に与しているというのはなんとなく分かっていたが、自分はストレスの解消と小遣い目当てだから大して罪悪感も無い。
    アホ面下げてやってきた連中を吹っ飛ばす。
    それだけのことだと思っていたのに。
    キャンピングカーから出てきた彼女を見たとき、まず最初に思ったのは、今まで付き合ったどの女よりも美人だということだった。
    2秒後。
    それは幼いころ見た夢に出てくる怪物のような、恐ろしいものであると理解した。
    青白い閃光を纏って侵略してくるただ一人のインベーダー。
    フレディよりも、ジェイソンよりも、エイリアンよりも。
    もっと恐ろしい化け物。
    紛れもない『レベル5』。
    学園都市の頂点に君臨するその存在に、レベル4以下の数字など何の価値もないのだと悟った。


    売人「あいつ俺達を探してるぞ……お前レベル4なんだろ! あの女それでどうにかならねえのかよ!?」


    無理だ。
    それは学園都市外の彼よりも、内部の人間の方がよっぽど分かっている。
    レベル5にまともに勝てる人間なんて、この世にはいない。


    カツッ…


    風力使い「さっき散々試しただろ! クソッ! 何とか逃げ道探さねえと、俺達どうなっちまうんだ……」

    444 = 57 :


    忌々しげに歯噛みする風力使い。
    すると、突如目の前のブローカーがこちらを指差してガクガクと歯を鳴らし始めた。


    売人「あっ……あ……」 


    青白い顔。尋常ではない怯え方だった。


    風力使い「ど、どうしたんだよ?」


    大の大人の恐慌状態を目の当たりにして焦りが生じた。
    故に判断が遅れる。


    売人「う、後ろ……」


    彼は、こちらを指差していたのではない。
    部屋の扉の僅かな覗き窓。


    風力使い「え?」



    そこから、女の目がこちらを見ていた。



     「   み   ぃ   つ   け   た   」 


    445 = 57 :


    吹き飛ぶドア。
    口を耳まで引き裂くように嗤う彼女を見つけた瞬間、
    風力使いは迷わず手近のロッカーを女に向けて射出しようと手を動かした。


    風力使い「テメェぶっ殺」


    だが能力が発動することなどない。
    風力使いの右腕は、女の手から放たれた青白い光によって胴体と別れを告げた。


    麦野「トロいんだよ遅漏が。乾いちまうだろぉがぁぁあ!! ギャハハハハハハハッ!」 


    異様なテンションで馬鹿笑いをする女の声などもう届かない。
    吹き飛んだ右腕から絶え間なく吹き出る大量の鮮血が部屋中を赤く染め上げていった。


    風力使い「ギャァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!
           腕がっ! 俺の腕がぁああああアアアアアァァッッ!!!! 」 


    のた打ち回る男。
    床に転がった彼にはもう興味を無くしたように、今度は小便を漏らして床にへたりこんでいるブローカーを
    ニマニマとねめつけている。


    麦野「ギャーギャー喚くなよド低能。私は今めちゃくちゃ機嫌がいいの。
        特別サービスよ。面白いもん見せてあげる」

    売人「う、うわぁぁぁっ!!!」 


    もはや逃げる以外の選択肢など頭の中には無かった。
    少しでもこの化け物から遠ざかりたいという欲求に、ただの人間である彼が勝てるはずもない。

    446 = 57 :


    麦野「ばぁかっ! このビルにもう逃げ場なんざねえんだよっ!」 


    心底馬鹿にするような声で、女は右から左に腕を薙いだ。
    同時に室内に広がる青白い閃光。
    360度、全方向に向けて放たれる極太の光の槍。
    何枚もの壁を粉砕し、その向こうから夜空が覗き見えた。


    売人「ひっ! や、やめてくれ! た、頼むっ!」 


    それは一つとして男に当てられることは無かったが、威嚇としては充分な効果をあげたようで、
    彼はでかい尻から床に転げて両手を前に突き出し命を乞う。
    だが、女は今度は無表情のまま唇を動かした。


    麦野「あー、もうそれ無理だわ。今の一発で終わったから」

    売人「は?」 


    終わった?
    まだ自分は生きているし、風力使いの男もそこで転がって血の気を失いガタガタと震えている。


    麦野「このビル30階建ての廃ビルだっけ? テメェら二人の棺桶にくれてやるよっ!」


    轟々とした地鳴りがビル全てを襲った。
    青白い顔をした風力使いがさらに顔を青くして呟く。

    447 = 57 :


    風力使い「ま……ま、まさかこの音って……」

    売人「こ、こんなことしらお前まで死ぬんだぞっ!」


    そう。彼女は先ほどの一撃で。
    ビルにある支柱全てを破壊してしまったようだった。
    ゆっくりと歩き回っていたのは広さを把握するためだったらしい。
    しかしこのままでは女も心中だ。
    ブローカーはそれがハッタリであることを願うように、女に問いかける。


    麦野「そりゃ困る。だから窓から逃げるわ」


    無機質な微笑みで、女は窓の欄干に足を掛けてこちらに向けて手を振った。


    風力使い「な、なっ……た、助け」


    愕然として、風力使いの男が誰にともなく手を伸ばす。


    麦野「ばいばーい」


    そして女は、もう一度ヒラヒラと手を振って彼の願いを踏みにじる。

    次の瞬間。
    30階建てのビルは粉塵の中、世界の終わりのような音を立てて瓦礫の山へと成り果てていった。

    448 = 57 :


    ―第十七学区 不穏分子アジトビル前  22:20―


    浜面「おいおい……なんかビルが倒壊していくんだが俺の気のせいか?」

    絹旗「奇遇ですね。私にも超そんな幻覚が見えてますよ」

    滝壺「……むぎの、やりすぎ」

    フレンダ「早く逃げないと面倒なことになる訳よ。麦野のアホー!」

    麦野「誰がアホだって?」 スタスタスタ

    フレンダ「げっ……」

    麦野「3階なんてものの高さじゃないっつの。これで証拠も隠滅。経年劣化によって突如崩壊したビルの中から
        グチャグチャになった男達の死体らしきものが見つかるけど、事故じゃしょうがないよね」

    フレンダ「うん。それは仕方ない訳よ」

    絹旗「超事故ですからね。にしてもなんでこんな真似を?
        ここまでやらなくてもいつも通り死体ごと消滅させるか下部組織の連中に処理させたほうがよかったんじゃないですか?」

    麦野「べっつにー。ちょっとやってみたかっただけ」

    麦野(あの白井とかいう風紀委員のマジメちゃんに出来てこの私にできないはずないことを証明したかっただけよ)

    449 = 57 :



    浜面「んじゃ後片付けは他の連中に任せて帰るか」

    麦野「そうね。ご飯食べて帰る? フレンダ、アンタには迷惑かけたからなんか奢るよ?」

    絹旗「超行きたいです。気分的にはカレーですね」

    麦野「何でアンタまで奢られる気なのよ。フレンダだけ」

    絹旗「ぶー……麦野はいちいち器が超小さいですね」

    麦野「あらあらまあまあ。体まで小さいあなたには言われたくないわねー」

    絹旗「ガァァッ! 麦野だってでかいの乳だけでしょうっ!」

    麦野「あァん? 乳すら小さい奴が何言ってんのよ。分かった分かった、全員私が奢ったげるわよ」

    絹旗「おや、珍しい。麦野がこんなに簡単に折れるなんて」

    麦野「やっぱ無しにすんぞチビ旗」

    絹旗「冗談です。何がいいですかねー」

    フレンダ「まあまあ二人とも。せっかくの奢りなんだからいいものを食べたい訳よ」

    浜面「あー、悪い。今日は俺達パスするわ」

    麦野「なんでよ」

    浜面「それはだな……えっと……」

    滝壺「今日ではまづらと付き合って一ヶ月だから、お祝いしたいなって」

    麦野「一ヶ月でお祝いって、毎月やるつもり?」

    滝壺「ううん、次は半年かな」

    450 = 57 :


    フレンダ「まあまあ。二人が記念日っつってんだから仕方ない訳よ。そういうことなら今日はやめとこっか」

    絹旗「そうですね。麦野、また今度お願いします」

    麦野「分かったわよ。にしても一ヶ月ねえ? どう、付き合ってて。何か変わった?」

    浜面「何かって?」

    麦野「楽しい?」

    滝壺「楽しいよ。いつも一緒にいられるし」

    麦野「ふぅん……」

    麦野(そういう楽しさ私にゃ一っつも分からなかったけどね……やっぱ恋人がいるっていうのは楽しいことなのかしら)

    絹旗「何照れてんですか超浜面のくせに」 ニヤニヤ

    フレンダ「結局、あんまり滝壺を独占しないでよねー」 ニヤニヤ

    浜面「う、うるせえな。ほらとっとと乗れよ。まだ仕事中だろ」

    絹旗「浜面に仕事のことで注意されるなんて超心外です」 ブー

    フレンダ「帰ってご飯作るのめんどくさーい。帰りどっかコンビニ寄ってよ」

    浜面「はいよ」

    滝壺「むぎの? どうしたの、帰ろう」

    麦野「……ん、ああ。行く行く」

    麦野(恋人ねえ。こういうの見てると欲しいとは思わなくもないけど……。欲しいからって作るもんでもないわよねえ)


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