私的良スレ書庫
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元スレ麦野「美琴、私のものになりなよ」
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やっべぇ乙……クソッ上やんもげろ
ふと気になったんだけど、服とかに詳しくなるにはどうしたらいいのかな? やっぱり本屋にある服の雑誌とか読む感じなのか?
ふと気になったんだけど、服とかに詳しくなるにはどうしたらいいのかな? やっぱり本屋にある服の雑誌とか読む感じなのか?
美琴って、殺ればできる子だから暗部堕ちしたら
凄い事になりそうだよな。
凄い事になりそうだよな。
堕ちてるようで堕ちちきれない。ブラックラグーンのロックとレヴィみたいな麦琴も有りだな。
>>760
麦のんの為に狂ってヤンデレちゃう美琴か…胸熱
麦のんの為に狂ってヤンデレちゃう美琴か…胸熱
>>764
皆お前と同じ気持ちだから大丈夫
皆お前と同じ気持ちだから大丈夫
>>767は今、恋をしてるんだね
ごきげんようお姉様方。
今日は時間があるので投下させていただきますね。
今日は時間があるので投下させていただきますね。
くっ…明日5:00起きだというのに…!
しかし仕事より麦のんだ。体調よりも美琴だ。いやっほう!
しかし仕事より麦のんだ。体調よりも美琴だ。いやっほう!
―第七学区 河川敷 18:10―
時刻は僅かに遡る。
間も無く辺りも暗闇に包まれる時間帯。
静かなる決意を秘めた御坂美琴は、懇親の力を振り絞って彼に伝えるべき言葉を伝えようと
目の前に立つ彼を真っ直ぐに見上げた。
黒いツンツンの髪も、たくましいその腕も全てが愛おしく見えて。
彼に吐き出したい思いが溢れてくる。
御坂「当麻……。私ね……」
緊張で滑りの悪い喉を削り取るような声で御坂は言葉を紡ぎだした。
キョトンとしたままの上条がこちらを見下ろし、不思議そうな視線を投げかけてきていた。
御坂「私……あんたのことが……―――」
麦野に借りたドット柄の黒いバルーンスカートの裾を握り締める。
ヒラヒラのシフォンのチュニックも、赤いハートモチーフのネックレスも、ガラス製のコスモスのようなヘアピンも。
麦野がまるで勇気をくれたように思えて。
彼に伝えたい言葉を教えてくれているような気がして。
だから御坂は、真っ直ぐに彼の瞳を見つめて口を開いた。
■■「上条くん。お待たせ」
だが、喉まで競り上がってきていた大切な言葉は、ついに世界へ羽ばたくことなく口の中でおし留められた。
道路からゆっくりと階段を下りてきたのは、長い黒髪とおっとりとした雰囲気を持つ、地味目の和風美少女だった。
セーラー服に身を包んだ彼女は、上条の傍らまで歩いてくると、こちらをチラリと一瞥して彼に問いかける。
■■「上条くん。紹介したい人ってこの子?」
上条「ああ、友達の御坂だ。常盤台のお嬢様でレベル5なんだ」
■■「そう。それはすごい」
御坂「……紹介?」
低いトーンで御坂が首を傾げる。
その質問に、上条は照れくさそうに頭をかきながらはにかんで頷いた。
上条「御坂、紹介するよ。姫神だ。日曜日から付き合い始めた」
御坂「――――――っ!?」
呼吸が出来ない。
汗がだらりと頬を通り過ぎる。
日曜日と言えば、自分と映画を見た日じゃないか。
紹介された姫神という少女はペコリと頭を下げてぼんやりとした瞳をこちらに向けてきた。
御坂「……どうして……紹介なんてしようと思ったの……?」
喉からひりだした声は恐ろしく震えていた。
受け入れがたい現実をまざまざと突きつけられたように、心がその事実を激しく拒絶している。
上条「ん? いやお前のアドバイスのおかげで付き合うことになったからさ」
御坂「は?」
ポカンと口を開け放って御坂が眉間にシワを寄せる。
敵に塩を送るような真似をしたつもりはないが。
隣に立つ姫神の頬が少しだけ赤いのがやけに気に障った。
上条「お前言ったろ? 少しでもいいなって思う子には素直に告白しろって。
実はお前と映画見に行った後姫神から呼び出されてさ。
モジモジしてたから俺から告白したんだ。前から結構メールしてたんだけど、
いつもそっけないから駄目もとだったけど、素直な気持ちぶつけたら上手くいったよ」
姫神「……あんな情熱的な告白は初めてだった」
体が震える。
そんなつもりで言ったんじゃないのに。
自分で告白するのが恥ずかしいものだから、彼からしてほしいということを暗に伝えようとしたのが
裏目に出たらしい。
彼はそれを自分のおかげだと思ってくれているようだった。
残酷なことに、それをわざわざ目の前で伝えてくれるという律儀な真似までして感謝の気持ちを伝えてくる。
笑顔を浮かべている上条。
御坂は膝から崩れ落ちそうになるのを必死で抑えながら、引きつった下手くそな笑顔を浮かべる。
御坂「そ……そう。よかったじゃない……」
俯き、拳を握り締めて御坂は吐き捨てるように言った。
シンとした空気が場に流れる。
上条「別に遠慮することねえぞ。上条さんは義理人情に熱い男なんですことよ」
御坂「いらないっつってんでしょ!」
思わず声を張り上げていた。
それ以上浮かれた顔を見たくなかった。
嬉しそうな声を聴きたくなかった。
想い人が自分以外に向けた好意なんて、きっと世界中のどんな猟奇的で残酷な物語よりもえげつなく。
まして幸せそうに頬を染める恋人が隣に寄り添っているから、よりグロテスクで救いが無い。
上条はそれに気付かず、御坂の心を丁寧にスプーンで抉り取るような素敵な笑顔を向けてきた。
上条「ははーん。御坂、お前上条さんが羨ましいんだなー? いやいや分かるぞ。俺もこの前まで
道行くカップル達を忌々しく思っていたもんだ」
もうやめて。
御坂は血が滲むほど唇を噛み締め、決して涙を零さないように拳を強く握りながらプルプルと体を震わせていた。
姫神「?」
上条「だが安心しろ。こんな俺でも彼女が出来たんだ。お前は俺なんかと違って顔も可愛いし、性格だって悪くない。
心配しなくたって彼氏くらいすぐ出来るさ」
彼氏が欲しいんじゃない。
あんたが欲しかったのに。
あの時告白していれば。
次頑張ろうなんて思わずに、あの時頑張って告白をしていれば……。
御坂の後悔は尽きない。
勇気を出せなかった自分が、殺したいほど恨めしい。
彼に悪気が無いのは分かっている。
むしろ全てが善意だ。
彼はきっと心から御坂が御坂自身のために放った言葉を良くも悪くも前向きに解釈して、この凶悪な結末を叩きつけてきた。
だからこそ彼を責められない。
姫神を憎めない。
どこにも悪意なんて無いのに、自分だけが地獄の底へと叩き落されたのだ。
姫神「!」
上条「にしてもお前の彼氏になれる奴ってのはどんなやつなんだろうなー。
きっと高レベルで頭が良くて。おまけに……」
姫神「上条くん。そのくらいにして」
上条「あー、そうだな。ごめんな御坂、何かのろけたみたいで。
自慢したかったわけじゃないんだよ……。ほんと、ありがとな、御坂」
ポンポンと頭を撫でてくる。
上条「そういやお前の話途中だったよな、何だったっけ?」
御坂「っ!」
御坂はその手を、懇親の力で振り払った。
パシンッという乾いた音と共に弾かれる彼の手。
強く強く睨み付けると、彼は驚いたような顔でこちらを見下ろしていた。
上条「み、御坂……?お前、泣いて……」
わなわなと震える唇。
目尻に浮かんだ涙が耐え切れなくなって頬を滑り落ちていった。
御坂「なんでもないわよ……。欠伸しただけ」
上条「で、でも目が真っ赤に……」
姫神「上条くん。帰ろう」
上条「い、いやこんな状態で御坂を置いていけるわけないだろ!」
姫神「上条くん! いいから!」
上条「……姫神?」
姫神はどうやらこちらの気持ちに気付いているようだった。
そりゃそうだ。
こんな状況で必死の形相で涙をこらえる姿を見れば誰にだって分かる。
分からないのは、彼だけ。その鈍感さはもはや人を殺せるレベルに達していた。
姫神「ごめんね……」
近寄ってきた姫神がどうしていいか分からないといった様子でポツリと呟いた。
御坂「……分かってる。一人にして」
姫神「うん……。もう暗いから。すぐ帰ったほうがいいよ」
御坂「……放っておいて」
鼻を啜り、俯いたまま淡々とした口調で御坂が返した。
姫神の顔なんて見たくない。
これから彼とたくさん笑顔を浮かべあって。抱き合って、キスをする顔なんて。
惨めな自分をいっそ笑ってくれれば、少しは憎まれ口も叩けたのに。
触れることすらしてこなかった姫神の優しさに、もうどうしたらいいのかが分からなくなった。
上条「御坂、なんか、ごめんな」
御坂「いいから……彼女ちゃんと送って帰んのよ?
ほら行った行った。私もちゃんと帰るから心配しないでいいわよ」
上条「……本当だな?」
無理矢理の笑顔を浮かべて、彼らを送り出す。
彼らは何一つ悪いことなどしていないのだから。
行き場の無い感情を彼にぶつけそうになってしまったが、それはあまりに理不尽だ。
掌に爪を突き刺してその衝動をこらえる御坂。
御坂「しつこーい。言っとくけど、彼女が出来たからって私の電撃があんたを襲わなくなるわけじゃないんだかんね?」
上条「ゲッ、まじかよ」
御坂「あったりまえでしょ! 私とあんたは……友達なんだから」
最後まで不安げだったが、何とか上条と姫神は帰ってくれた。
寄り添い歩く二人の背中はどう見ても恋人同士のそれで。
今自分は失恋したんだなとようやく自覚することができた。
同時にこみ上げてくる喪失感と虚脱感。
バチバチという漏電の音が静かな河川敷に寂しく響く。
御坂は悲しみの全てを吐き出して咆哮するかのように、河の水面に向けてポケットに入っていたコインを弾き飛ばした。
超電磁砲。
音速の3倍に達するその一撃は、高々と水柱を上げて河川敷に水しぶきを撒き散らした。
呼吸が荒くなり倒れそうになるまで、御坂は何発も何発も、水面に穴を開けていくのだった。
御坂「アぁッァァアアあぁぁぁぁぁああああああっぁっぁああアアアアああああアアァァァッッッ――――――!!!!」
辺りに響き渡る轟音で、崩壊していく『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』と共に放たれた御坂の悲鳴と絶叫は
誰にも届くことなくかき消された。
―アイテム専用キャンピングカー車内 22:00
本日の仕事は一連の能力開発関連データ流出に関する事件の最後の後始末だった。
一部加担していたと思われる統括理事会の役員秘書の男を捕縛し、他の組織に預けて一連の事件は幕を閉じた。
あっけない幕切れだが、いつも仕事の最後はこんなものだ。
フレンダ「結局、テレビでも買おうかと思ってる訳よ。めちゃくちゃでかいやつ」
絹旗「いいですね。私も一部屋オーディオルームに超改造してホームシアターにしようかと」
滝壺「新しい枕が欲しい」
車内にて姦しく喋っている3人。
今回の仕事は結構大きな事件だっということで非常にギャラも良い。高級車が一台買えるくらいの額だ。
また、しばらくは休みをくれるということらしいので、『アイテム』の一同は車内でわいわいと報酬で何を買おうかという話で盛り上がっている。
そんな中、麦野は携帯電話のディスプレイを不安げに眺めていた。
もう夜の十時になるというのに、一向に御坂からの結果報告の連絡が無い。
寮の門限があるのでもう部屋には戻っているはずなのだ。
麦野(成功してどっかのラブホにでもシケこんでんのか……?)
そうであったなら構わないが。
どうにも胸騒ぎがしていた。
あの律儀な御坂のことだから、上手くいったら真っ先に連絡をくれるような気がする。
何かあったのではないだろうか。
長年強固に組み上げてきた『自分だけの現実』を揺るがすほどの恋だったんだもんなぁ
フレンダ「ねーねー、麦野は何買うー? バッグとか?」
にこやかに語りかけてくるフレンダ。
麦野「貯金。今別に欲しいもんないし」
絹旗「麦野の辞書に貯蓄、倹約なんて言葉があったんですね」
麦野「ぶつわよ」
それを適当に流しながら、麦野は携帯をパカパカと開閉して落ち着かない様子で御坂のことを考えていた。
滝壺「あ、雨降ってるね」
外を見ると、滝壺の言うとおり大粒の雨が窓を叩いている。
暗雲立ち込める空が、麦野の心に重圧となって圧し掛かる。
この雨の下に、せめてあいつがいないことを祈りたい。
フレンダ「やっば、洗濯物干しっぱなしな訳よ」
麦野「朝天気予報で雨だっつってたでしょうが」
フレンダ「あーん、雨に濡れ濡れで今日穿く下着がない! というわけで麦野の濡れ濡れの下着をイテッ!」
飛び掛ろうとするフレンダの顔面にクッションを投げつけてやる。
それを横目に見ながら、麦野はもう一度窓の外に視線を移した。
大きな河が見える。
第七学区に戻ってきたようだ。
雨で水量が増しており、濁流となって流れている。
そのとき視界の端に何かが踊った。
麦野「浜面止めて!」
浜面「あ? お、おう!」
麦野が思わず運転席の浜面に向けて叫んでいた。
まさか。まさか。
麦野は眉間に皴を寄せ、唾を飲み込みそちらを振り返る。
麦野「くそっ!」
麦野は舌打ちをして、怪訝そうに首を傾げる皆を放り、傘も持たずにその雨の中へ飛び出した。
―河川敷 22:10―
降りしきる雨の中、御坂は一人河川敷に佇んでいた。
先ほどまで上条と言葉を交わし、一気にこの世の地獄に叩き落されたあの場所だ。
白井に八つ当たりをしてしまい、寮を飛び出して最初に向かった場所は麦野の部屋だった。
縋りつくようにドアの前まで来て呼び鈴を慣らせば、面倒くさそうな顔をして自分を優しく迎え入れてくれるはず。
そう思っていた。
だが、彼女は一向に姿を現さなかった。
御坂(麦野さんに……依存してたんだな、私は……)
どんな時だって、麦野は文句を言いながらも助けてくれるのだと勝手に思っていた。
期待を裏切られたなんて思ってはいない。
だが、自分の一番辛い時に一緒にいてほしいと思える人物がいないというのは、
御坂の精神に負担を強いた。
逃げるように彼女のマンションを後にして、結局御坂が辿り着いたのはこの河川敷。
きっとまだ認めたくないのだ。
これは実は全て夢で、今から自分は彼に告白をするためにここに呼び出す。
ひょっこりと現れた彼に想いを告げると、はにかんでそれを受けた上条が自分を抱きしめてくれる。
雨の中呆然と立ち尽くし、御坂はずっとそんなことばかりを考えていた。
空虚感から逃げたくて、絶望を忘れたくて。
御坂は体を雨風にさらして水量を増した河をじっと見つめていた。
化粧は雨で落ち、せっかく麦野が貸してくれた可愛らしい洋服は雨でボトボト。
それでも御坂は、その場所から動く気にはなれなかった。
御坂(……もう寮には戻れないわね……)
寮を破壊し、寮監を脅した上に白井とも喧嘩した。
退寮は免れないだろうし、下手をすると退学もあり得る。
濡れてぴったりと頬に張り付いた髪をかき上げながら、御坂はぼんやりと虚空を見上げた。
御坂(まあいいか……どうでも……)
今はそんなことを考えている余裕などない。いや、もうどうでもいい。
失恋によって心はズタズタに引き裂かれ、何もする気力が起きなかった。
御坂(あー……死にたい……)
遠くを轟々と流れる河を眺める。
その濁流の中へと飛べば、重苦しい心は楽になるだろうか。
そんな考えがチラリと頭を掠める。
「御坂っ!」
女の人の声が聴こえた。
振り返ると、道路の方から傘も差さずに麦野が駆け下りてくる。
ふわふわの栗毛が雨で濡れるのにもおかまい無しで、黄色いワンピースが肌に張り付き下着が透けるのも関係なく。
真っ直ぐにこちらに向って駆け寄ってくる。
麦野「アンタ……何してんだよ……」
沈痛な面持ちだった。
心配してくれているのだろう。
だが、正直御坂は今更こんなところを見られたくはなかった。
上条という想い人を失い、白井という理解者を失い、帰る場所を失った。
そんな惨めな姿を、麦野の前にさらしたくはないという気持ちの方が強い。
そのはずなのに。
御坂「麦野さん……っ!」
御坂は、とうとうこらえきれなくなった涙を雨に隠して、麦野の大きな胸に飛び込んだ。
冷たい雨に濡れた服の向こう側に確かな彼女の体温を感じて、御坂は貪るように彼女を抱きしめた。
温もりが欲しい。
何もかも失い、孤独になった自分に、麦野の温かな体温は最後の拠り所だった。
麦野「……バカ。体冷えてんじゃないのよ……」
御坂「……グスッ……ヒグッ……駄目……エグッ……だったよ……!」
嗚咽し、途切れ途切れに言葉を紡いでい自分に、麦野は何も言わず頭を撫でてくれた。
麦野「そっか……」
御坂「……あいつ……エグッ……日曜日、私と会った後女の子に告白されて……グスッ……彼女に……!」
麦野「……そりゃまた……」
御坂が強く麦野を抱きしめると、彼女もまたふわりと胸元に顔を抱き寄せてくれる。
御坂はそのあまりの温かさと柔らかさに、感情の吐露を止めることができずにいた。
御坂「あの時私が……ヒグッ……告白してればもしかしたらって……グスッ……」
麦野「……」
後悔だけがどうしても拭いきれない。
どんなに悲しみを叫んでも、涙を流しても。
あの日、あの時、自分の想いを口に出していればという自責の念に駆られる。
麦野「とりあえずここに居たら風邪ひいちゃうね。ウチおいで」
御坂「でも……麦野さんに迷惑かける……」
麦野「ばか。言ったでしょ、どんな結末になったって、アンタを笑って受け止めてあげるって」
僅かに微笑んで麦野はそう告げた。
これが私の恋の結末。
告白することすら出来ず、戦いの土俵に立つ前に、既に勝負は決していた。
思えばあっけない幕切れだ。
御坂は胸にポッカリと空いた穴を埋めるように、麦野に縋りつく。
もはや麦野だけが、自分に生きている実感をくれる存在だった。
滝壺「むぎの……」
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