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    元スレ麦野「美琴、私のものになりなよ」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ラブライブ ×2+ - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - 佐々木 + - 百合 + - 私のものになりなよ + - 美心 + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    551 = 57 :


    麦野「私は私を実年齢以上に見てくる奴を許しはしないのよバカ死ね」

    麦野(……そういやこいつの母親ってどんな人なんだろ。やっぱこんな感じなのか?) メルメルメル

    麦野(ま、会うことなんて無いだろうからどうでもいいけど……なんて言ってると会っちゃったりするのよねー、怖い怖い)


    ――――――――――――――――――――
    to:御坂美琴
    件名:言葉には
    本文:
    気をつけろ。死ぬわよ。

    今日はビーフシチューよん。
    ――――――――――――――――――――
    >送信 ピッ


    麦野(さてと。私も化粧してあいつ迎えに行く準備するか)

    552 = 57 :


    ―常盤台中学学生寮前 16:30―


    スタスタスタ…


    麦野(ここね。相変わらず立派な寮だこと)

    麦野(常盤台か……。受けるよう薦められたけど結局受けなかったな。
        まあ受けてたところで御坂とは年が離れてるから同じ時期に学校にはいられなかったけどね)


    キャッキャウフフ ワイワイ キャッキャッ


    麦野(下校してくる奴らが増えてきたな。そろそろか)

    麦野(にしてもガキっぽいな……中学生だと思うからそう見えんのかねー。
        いくら名門常盤台で大学生並みの勉強してても中身も外見も結局これなのよね……)

    麦野(そう考えると御坂はわりと大人っぽい方か。絹旗も見た目はガキくさいけど中身はそこそこしっかりしてるし、
        経験の差ってやつかしら)


    タッタッタッ


    御坂「麦野さんごっめーん! ちょっと遅れちゃったね! ダッシュで帰ってきたんだけど、結構待った?」 ハァ…ハァ…

    麦野「別に。今来たとこよ。わざわざ走ってご苦労さま。ルームメイトの子は一緒じゃないの?」

    553 = 57 :


    御坂「黒子は風紀委員(ジャッジメント)の活動があるからねー。部屋から荷物取ってくるからちょっと待っててちょうだい。
        あ、それか部屋上がる? 今は黒子もいないし遠慮しなくても大丈夫よ」

    麦野「いいの? ちょっと興味あるな。常盤台の寮の部屋ってどんなとこなのかしら」

    御坂「全然普通だってば。ま見れば分かるでしょ。おいでよ」

    麦野(こいつの部屋か……ふむ)


    スタスタスタッ ガチャッ


    麦野「玄関からいきなりすごいオシャレね」

    御坂「まあ年一回一般公開もするしね。2階だから、こっちよ」 タッタッタ

    麦野「そう言や私のあげたヘアピン使ってくれてんのね」

    御坂「ああこれ? うん、可愛いしお気に入りよ」

    麦野「そりゃよかった。よく似合ってるわね」

    御坂「えへへ、ありがと」

    おさげの女生徒「あ、御坂様、お帰りなさいませ」

    御坂「ただいまー。あなたはどこかへお出かけ?」

    554 = 57 :


    おさげの女生徒「はい。お友達とお茶をしに」

    御坂「そう。変なのに絡まれないように気をつけてね」 ニコッ

    おさげの女生徒「ありがとうございます。失礼致します」 ペコッ

    麦野(後輩か。やっぱ御坂どこでも慕われてんのねー)

    大人しい女生徒「あ、御坂様、お帰りなさいませ」

    御坂「ただいま。どこか行くの?」

    大人しい女生徒「今日は食堂の掃除なので」

    御坂「そう。頑張ってね。あ、ほら襟がめくれてる。寮監に怒られるわよ」 ナオシナオシ

    大人しい女生徒「あ、ありがとうございます!」 ペコリッ!

    御坂「いいから。行ってらっしゃい」

    大人しい女生徒「失礼します」 ペコッ

    御坂「ふう……」

    麦野「いい先輩してんじゃない」

    御坂「ありがと。寮の子はみんな仲良くしてくれるわよ」

    麦野(いるじゃん友達。……いや違うか。いい先輩と可愛い後輩の関係ね。
        年齢で言えば私と御坂の方が離れてるってのに)

    555 = 57 :


    御坂「それよりほら、ここが私の部屋」

    麦野「ここで毎晩アンタは後輩を連れ込んで夜の指導をしているわけね」 ククッ

    御坂「セクハラオヤジみたいなこと言わないで。はーいどうぞ我が家へ」 ガチャッ

    麦野「お邪魔ー……へぇ、レトロで良い雰囲気の部屋じゃない」

    御坂「まあちょっと古いけど、綺麗なのは綺麗でしょ」 ボフッ

    麦野「ベッドが二つ並んでるのね。プライベートな空間が無いのってストレス溜まらない?」

    御坂「慣れちゃえばなんてことないわよ」

    麦野「オナニーとかどこですんのよ」

    御坂「しないわよ! なんであんたはそう発想が下品なのかしらね!」

    麦野「単純な興味でしょ。お高く止まってんじゃないわよメスガキ。
        アンタはしてなくてもアンタの後輩達はアンタでぶっこいてるっつの。女の性欲なめんな」

    御坂「!」

    御坂「……ほんとサイッテー……。この寮でそんなこと言わないでくれる?」 

    御坂(ああもう最悪……昨日見た夢思い出しちゃうじゃないの……) カァァ…

    556 = 57 :


    麦野「ん? ねえ御坂、このぬいぐるみ何? こっちにやたらでかい熊もあるけど、アンタの?」 ヨイショッ

    御坂「それ? あー……ゲコ太って言ってね。まあ……なんというか……
        そう、そこそこ嫌いじゃないキャラクターなのよねーって……何よその目」
        
    麦野「アンタこの前カエルのヘアピン買ってあげたでしょ。今更何隠してんのよ」

    御坂「だ、だって黒子にもいつも笑われたりバカにされたりするんだもん……」 ゴニョゴニョ

    麦野「別にアンタの好きなもん否定するほど私はガキじゃないわよ。ぷっくく……しかしこれをアンタがねえ……くくっ」 クスクス

    御坂「笑ってんじゃないの! もういい返して! ほ、ほらさっさとあんたの家行くわよ!」 ヒョイッ

    麦野「はいはい。パンツ忘れんじゃないわよー」

    御坂「持ってるわよ!」 ガッ!

    557 = 57 :


    ―麦野宅 17:00―


    麦野「はいどうぞ」 ガチャリ

    御坂「お、お邪魔しまーす」 ドキドキドキ…

    御坂(うわー、麦野さんの部屋だ……いい匂いがする……)

    麦野「何突っ立ってんの? さっさと荷物置いてお風呂行きましょ」

    御坂「う、うん……あ、もう晩御飯作ってくれてたんだ」 チラッ

    麦野「そうそう。ビーフシチューって言ったと思うけど、食べれるよね?」

    御坂「うん。好きよ」

    御坂(麦野さんがここで生活してると思うとなんか……なんだろこの気持ち) ドキドキ

    麦野「ご飯は心配しないの。荷物こっち持ってきな」

    御坂「はーい。……うわ、部屋中に鞄やら靴やらが……」

    麦野「服はなんとかクローゼットに突っ込んだだけど靴と鞄が入らなくてさー。
        ウォークインクローゼット付の部屋に引っ越そうかなってちょっと真剣に考えたわ。
        荷物適当にそのへん置いといて」

    558 = 57 :


    御坂「ありがとう。買い物好きなの?」 

    御坂(麦野さんのベッド……ピンクのシーツって意外ね……。もっとシックな感じの趣味かと思ってた)

    麦野「まあ好きね。一度に大量に買うことってないんだけど、毎回一つ二つ買って帰るといつの間にかこんな風に
        なっちゃったの。散らかってて悪いわね」

    御坂「ううん。うちの学校っていつも制服だからこんなに服とか色々買うことないから珍しくって」

    御坂(部屋もピンク系の小物が多いわね。大人っぽい部屋かと思ったら案外可愛いのが好きなのかぁ……)

    麦野「何ジロジロ見てんのよ」

    御坂「あ、ごめんごめん。可愛い部屋だなって思って」

    御坂(化粧台もすごい……なんか高そうな化粧品ばっかり……)

    麦野「そう? 白とピンク基調だからそう見えるだけよ。ファンシーなデザインってそんなに好きじゃないし」

    御坂「そうなんだ。にしても大きい部屋ねー。一人だと寂しくならない?」

    麦野「いや全然。部屋はともかくお風呂が結構広めで気に入ってるのよ」

    御坂「へー見せて見せてー」

    麦野「こっちよ、おいで」 

    559 = 57 :


    ガチャッ


    御坂「わっ、広っ!? 何これ。5人くらいは入れそうね」

    麦野「掃除ちょっと大変なんだけどね。ここ押すとミストサウナになるのよ。
        んでこっちはジャグジーで……」 イソイソ

    御坂「うひゃー……これすっごい。こっちも入ってみたいわねー」

    麦野「また今度入りに来れば?」

    御坂「うん! 行きたい行きたい!」

    御坂(ここでいつも麦野さん体洗ってるんだ……って、今日私麦野さんと裸の付き合いするんじゃない!?
        ど、どうしよ緊張してきた……) ドキドキドキ

    麦野(無邪気なもんね。お風呂なんかで喜ぶなんて可愛いとこあるわ)

    麦野「それじゃあ二十二学区まで行きましょうか。それともちょっとお茶でもする? 学校出てからバタバタしっぱなしでしょ」

    御坂「あ、ううん大丈夫。行こ行こ」

    麦野「隣の学区だけどちょっと遠いからタクシーでも呼ぶか?」

    御坂「まだ明るいし、駅前から無料送迎バス出てたと思うわよ。それ使ったらいいんじゃない?」

    560 = 57 :


    麦野「そう。じゃあそれで」

    御坂(はぁ……恥ずかしいわねー……。麦野さんの裸はやっぱり夢のときみたいな凄い感じなのかしら……) チラッ

    御坂(……どう見てもでかいし……ちょっと見てみたいような見たくないような……) ドキドキ

    麦野(ってか考えたら私こいつの前で裸になるのか……。お腹のお肉は……うん、大丈夫) コソッ ギュムッ

    麦野(けどこいつ細いわよねえ……一緒にいたら私太って見えるかな……。
        ……脚なんか全然太さ違うし……) チラッ

    麦野(あー……今になって昨日の夢思い出した……。あの華奢な体であんなことされるなんて……くそっ。
        恥ずかしくなってきたじゃないの……) カァァ

    御坂「い、行かないの?」

    麦野「い、行くわよ!」

    麦野御坂((はぁ……緊張する……))

    561 = 57 :


    ―第二十二学区 スパリゾート『安泰泉』 17:40―


    ワイワイ ガヤガヤ ザワザワザワザワ


    御坂「着いたわ」

    麦野「二十二学区はどうも空気が薄く感じるのよねー」

    御坂「間違いなく気のせいね。むしろ外より空気は綺麗なくらいだし」

    麦野「圧迫感の所為かしら。ま、そんなことどうでもいいから行きましょ」


    ウィーン… ガヤガヤガヤガヤ

    アイサコモエミテミテ ウエニハレストランガイッパイアルンダヨ!
    シスターチャンマズハオフロガサキナノデスッ! 
    コンカイノワタシノデバンハコレダケデハナイハズ。

    ガヤガヤガヤガヤガヤ スタスタスタ…


    麦野「人結構多いわね」

    御坂「いい時間だしねー。ねね、どのお風呂行く?」

    麦野「うーん……。サウナで汗流したいのよねぇ」

    562 = 57 :


    御坂「お、いいわね。出た後の水風呂がたまんないのよね」

    麦野「えーっと。サウナがあるのは……健康風呂。これね」

    御坂「それ行ったことないわ。どんなのかしら。あ、エレベータこっちね」


    ポチッ…  チンッ!

    スタスタスタ


    御坂「何階だっけ?」

    麦野「12階だってさ」


    ウィーン


    御坂「………」 ジー

    麦野「………」 ジー

    御坂「……エレベータ乗ってるときって何か階数表示板見ちゃわない?」

    麦野「分かる分かる。誰か乗ってたら無駄に声潜めちゃったりね」

    御坂「あるある! 開ボタン押そうとして間違えて閉ボタン押しちゃって降りる人挟んじゃったり」

    麦野「いやそれはない」

    御坂「あるわよ!」

    麦野「アンタだけ」

    563 = 57 :


    ウィーン キャッキャウフフ チーンッ!


    麦野「ここね。施設案内があるわ」 スタスタスタ

    御坂「なになに?」

    麦野「健康風呂は歩行浴、ジャグジー、打たせ湯、寝湯等、9種類のお風呂が楽しめますだって。
        普通の銭湯みたいなもんか。これでいい?」

    御坂「うん。いいわよ。あんた普通の銭湯なんて行ったことあるの?」

    麦野「友達に連れられて一回だけ。じゃ受付行きましょ」

    麦野(滝壺が健康ランド好きなのよね……)

    「いらっしゃいませ。料金はお一人様1000円となっております」

    御坂「あ、一万円しかないや」

    麦野「私千円札あるからまとめて払って。はい千円」 ピラッ

    御坂「はいはい。じゃあこれで二人分で」

    「1万円お預かりいたしましたので、8千円のお返しです」 ガチャリーン

    御坂「どーも」 

    「こちらがタオルとロッカーの鍵になっております。それからこちらがキャンペーンのスタンプシールです。ではごゆっくりどうぞ」

    564 = 57 :


    麦野「何々? 10枚集めると湯上りゲコ太ストラッププレゼント……はぁん。
        そういやキャンペーンでもらえるもんが欲しくて常連なったんだっけ?」 ニヤニヤ

    御坂「に、ニヤニヤすんじゃないわよ!」

    麦野「はい」 ポスッ

    御坂「え?」 キョトン

    麦野「私いらないし。これで2枚一気に溜まったわね、ラッキー」

    御坂「あ、ありがと……」

    麦野「あと何枚でもらえんの?」

    御坂「……今日で溜まった……」 ボソッ

    麦野「よかったわね。帰り貰ってきなさい」

    御坂「う、うん……」 ナオシナオシ

    麦野「えっと女湯は……こっちか」

    565 = 57 :


    スタスタスタ


    麦野「アンタの財布、チェック柄可愛いね、どこの?」

    御坂「これ? 常盤台に入学した時親にお祝いで買ってもらったのよ。
        サンクティスてブランドなんだけど知ってるかな」

    麦野「分かる分かる。第六学区にショップあるよね」 スタスタスタ

    御坂「あーその店で買ったのよ。結構気に入ってるの」 スタスタスタ

    麦野「へー」 ガチャッ

    御坂「ロッカー1063番は……っとここだ」 ロッカーガチャッ

    麦野「私は1067番。近いわね」 ガチャッ

    御坂「麦野さんは財布どこの?」 バサッ

    麦野「Tomson=Oよ。分かる?」 プチップチッ

    御坂「うひゃー、いいもん使ってるわねー」 シュルシュル…

    麦野「でも結構長く使っててボロくなってきたからそろそろ変えようと思ってるのよねー」 ファサッ

    御坂「ふぅん、次はどこの……うわっ!」

    麦野「ん?」

    御坂「な、なんでもない……」 アセアセッ

    御坂(そ、想像以上にでかかった……。下着もなんか大人っぽー……)

    566 = 57 :


    麦野「そういやアンタ帰りの着替え持ってきてんの? 制服で帰る気?」 ホックパチッ…プルンッ

    御坂「校則だとそうしなきゃいけないだけどさすがに汗かいてるからね。ちゃんと持ってきてまーす」

    御坂(ホック外してブルンッて! すごい! 大きいのに形も綺麗だし……いいなあ。
        っていうか恥ずかしくなってきた。夢での麦野さんこれを私の背中に……) カァァ

    麦野「偉い偉い。あ、下着可愛いね。てっきりキャラものが出てくるかと思ってたわ」

    麦野(夢で見た通り慎ましいというか華奢というか……。でもスタイルはやっぱりいいわね)

    御坂「さすがにそんなの穿いてこないわよ」 ホックパチッ…シュルッ

    御坂(昨日の夜気付いてよかったー……。恥かくとこだったわ)

    麦野「そりゃ悪かった。わ、腰細いわねーアンタ」

    麦野(胸も薄いけど。75、いや8くらいはあるか? AかギリBってとこかしら……)

    御坂「ちょっ! 何見てんのよ!」 タオルバサッ!

    御坂(うわー……何この胸。E? いやFはあるわね……。固法先輩よりはちょっと小さいかしら。
        けどウェストもほっそ。モデルみたい……) ジー ゴクリッ

    麦野「アンタこそ胸ばっかジロジロ見てんじゃないわよ」 タオルマキマキ

    567 = 57 :



    御坂「あーごめん。そこまで大きい人ってあんまり見たことないから」

    麦野「このタオル短いね。下ギリギリだわ。ああ、まあ中学生じゃこれからでしょ」 ガチャッ カギシメッ

    御坂「育ってくれりゃいいんだけどねー」 ガチャッ カギシメッ

    麦野「よし、行きましょっか。嫌味とかじゃなくて、ほんと大きいのもそれはそれで邪魔よ。似合わない服とかもあるし」 スタスタ

    御坂「そういうもんかしらねー」 スタスタ チラッ

    麦野「そういうもんよ。なに、触る?」 ズイッ ニヤッ

    御坂「えっ!? い、いいいいわよ!」 アセッ

    御坂(夢であんなに触られたの思い出しちゃうもん……) カァァ

    麦野「別に遠慮することないのに」

    麦野(やばっ、我ながら恥ずかしいこと口走ってしまったわ……) アセッ

    麦野(ふふっ、でもこいつ照れてやんの。こういうからかい方もあるのね。
        こんなのアホの浜面くらいにしか通じないと思ってたけど、御坂にもいけるのか。いい方法見つけちゃった) ニヤッ

    御坂「?」

    568 = 57 :


    ―浴場―


    ガララララ… ワイワイ ガヤガヤ

    バシャー ジャババババ ゴォォォォ ジャバーン

    ペチャペチャペチャ


    御坂「これぞ銭湯って感じよね。まずかけ湯かけ湯」 ジャバー

    麦野「ここはそんなに混んでなくてよかったわね」 ジャバー

    御坂「まずどうする? 体洗おっか」 ペタペタ

    麦野「そうね。あ、しまった洗顔忘れた」 ペタペタ

    御坂「私のでよかったら貸すけど?」

    麦野「マジ? 助かるわ」

    御坂「ここ2つ空いてるからここにしましょ」 

    569 = 57 :



    ジャバー バシャバシャバシャ


    御坂「麦野さんってお風呂長いでしょ」 ゴシゴシ

    麦野「何突然。別に長くないわよ」 バシャバシャ

    御坂「ふぅん。一番長い時でどれくらい入ってるの?」 ゴシゴシ

    麦野「……3時間くらい」 ジャボー

    御坂「逆に干からびそうね」 ゴシゴシ

    麦野「半身浴だから大丈夫なんですー。
        それに髪長いからシャンプーとトリートメントだけでも結構時間かかるのよ」 ゴシゴシ

    御坂「確かに髪長いわよねー。いつから伸ばしてるの?」 ザバー

    麦野「ショートにしたことないからねー。そういう意味じゃ子供のときから?」 ゴシゴシ

    御坂「麦野さんって可愛げない子供だったって断言できるわ」 ジャボジャボ

    麦野「あァん? 失礼ね」 シャー!

    御坂「うわっ冷たっ! 水かけないでよ!」 ガタガタッ

    570 = 57 :


    麦野「天使のような子だったわよ」 フフンッ

    御坂「自分で言うなっつの。そんな良い子はあんな下品なこと言う子には育ちませんっ!」

    麦野「下品下品言うな」 バシャッ

    御坂「だから冷たいって!」

    麦野「ふん。じゃあ……」

    御坂「ん? 何よ……」

    麦野「品がない私らしく、こうやって背中流してあげよっかにゃー?」 ギュッ ピトッ ムニュッ

    御坂「!!!!!?????」

    御坂(背中にっ! ムニュッて! 柔らかいのが!? あわわわわわわ……!)

    麦野「何硬くなってんのー? ほらほらー柔らかくて気持ちいでしょー」 スリスリ

    麦野(抵抗しないな……。おいおい、引っ込みつかなくなるじゃないのよ……) グニグニ

    御坂「や……やめ……」

    571 = 57 :


    御坂(うー……先っぽの感触が生々しい……。……何なのこの人……。
        夢と一緒で……そういう人なの?) カァァァ

    麦野(こっちも恥ずかしいんだけどどのタイミングでやめればいいのよ……。ちょっとは抵抗しろっつの……。
        それともこいつもしかして喜んでたり……いやいや無い無い。それだとこっちが困る) ムニムニ

    御坂「お願い……恥ずかしいから……やめて……」 ボソボソ…

    麦野「……! あ、ああ……」 バッ

    麦野(マズったな……。こういう反応は予想外だわ……。
        恥ずかしがるのはさっきので分かってたけど、黙っちゃうなんてね……)

    御坂「……」 ドキドキドキドキ

    麦野「……悪い」 

    御坂「……う、うん。もうしないでね……」

    麦野「……」 ゴシゴシ

    御坂「……」 ワシャワシャワシャ

    麦野(気まず……ちょっとふざけだけでそんなに恥ずかしがることなくない? それとも怒ってる……?
        まあ確かに私がフレンダにあれされたら迷わずぶん殴るけど……ヤバ、完全に失敗だったのか……) 

    572 = 57 :


    御坂「……」 ワシャワシャ

    麦野「……ごめん」 ジャバー

    御坂「え?」 ワシャ…

    麦野「いや、やりすぎたかなって……嫌だったよね」 ジャババババ

    御坂「いやそんな……」

    御坂(面食らっただけだし。感触がまだ背中に残ってる……ドキドキして麦野さんの顔見れないよ……)

    麦野(こっち向いてくれないな……なんであんなことしちゃったんだろ、バカだな私) 

    御坂「別に……怒ってはいないわよ」

    御坂(でも気まずいままじゃ駄目よね。黒子にやられたらぶん殴るだけじゃない! 切り替え切り替え!
        麦野さんの目を見ないと……!) チラッ 

    麦野「……ほんと? 無理しなくていいわよ」 バチッ

    御坂(目ぇ合った! ……あー、でもちょっと寂しそうな顔してる。私の所為よね。
        ただのじゃれあいなんだから意識しすぎ! いつまでも引きずってたらせっかくのお風呂が台無しだもんね!)

    御坂「ほんとほんと! 驚いただけだって! 麦野さんったらエロいんだからー」 ニヘラッ

    573 = 57 :



    麦野(よかった……笑ってくれたわ) ホッ

    麦野(って、なんで安心してんのよ……! 私を不安にさせるなんてこんのバカ超電磁砲!……次からもうちょっと気をつけよ)

    麦野「誰がエロよ。せっかくサービスしてあげたのに」 フンッ

    御坂「その発想がエロいっての。彼氏にもあんなのやってたの……?」 ジャァァアア

    麦野「やらねえよ。アンタだけだよ」 バチコンッ☆

    御坂「……う、そ、そっか」 ジャアア

    御坂(ウィンクとかそういう仕草は天然なの? ああもう一々ドキドキさせないでよね!) ドキドキ

    麦野(これは照れてるよね。線引きが難しいけど、スキンシップは苦手と見た) 

    御坂「……あ、洗顔使う?」 ハイッ

    麦野「ありがと。シャンプー忘れなくてよかったわ。あっちは借りれないもんね」 カパッニュル

    御坂「そう? 別に大丈夫じゃない?」 カパッ ヌルヌル

    麦野「いつも使ってるやつから変えたら髪キシキシになるのよ」 ヌルヌル メイクオトシオトシ

    574 = 57 :


    御坂「それでそんなに携帯用のシャンプーとかトリートメント持ち込んでるのね。一日くらい別にねえ……」 ヌルヌル

    麦野「そういう油断が切れ毛枝毛の元なのよ。アンタも髪短いからって手入れサボッてると毛先ドンドン痛むわよ」 ジャボー

    御坂「大丈夫大丈夫。それなりには気使ってるし。麦野さんなんて元が良いんだから適当でも問題なさそうなのに」 ジャボー

    麦野「それはアレよ。もともとレベル4だったやつがレベル5を目指す努力をしないようなもんよ」 バシャバシャ

    御坂「それはそれは。自己評価が高くていらっしゃるのね」  バシャバシャ

    麦野「自分を客観視できていると言ってくれる? 私が美しいことは悪いけど揺ぎ無い事実なのよね」 バシャバシャ

    御坂「うらやましいわねその自信。実際その通りだから何も言えないし」 バシャバシャ

    麦野「アンタだって悪くないわよ。私が保証したげる」 ジャバージャブジャブ

    御坂「そりゃどうも。あ、でも麦野さんすっぴんのほうが可愛いわよ」 ジャブジャブ

    麦野「っ! そ、そんなわけないでしょ! 眉毛薄いんだからあんま見るな!」

    575 = 57 :


    御坂「おやおやぁ? 麦野さんの自己評価もまだまだねー。
        化粧してるのも大人っぽくて素敵だけど、こっちは年相応っていうか、若……ハッ!」

    御坂(あぶないところだったわ! 麦野さんに若いとか年とかは禁句禁句……。晩御飯は食べたいもんね……) チラッ

    麦野「…………」 カァァ

    御坂「あ、あれ……?」

    御坂(て、照れてる……? 自信満々かと思ってたけどそうでもないのね。
        むしろ化粧とかは自信の無さの表れってこと? ……駄目だ、この人可愛い……) ドキドキ…

    麦野(何なのよこいつ……可愛いとか言われたことないんだからビックリさせんな……) ドキドキ…

    御坂「ふふっ、麦野さんも照れたりするのね!」 タオルギュッ ジャー

    麦野「は、はぁ!? 照れてない! ほら行くわよ! まずはジャグジーから攻めるからね!」 タオルギュッ ジャー

    御坂「はいはい、お供します」 ペタペタ

    576 = 57 :


    ―ジャグジー―


    麦野「ぁー……お風呂最高……明日までここにいれるわ」

    御坂「ちょっと寝ないでよ?」

    麦野「寝ろって言われればすぐにでも寝れるけどね」

    御坂「勘弁して。私は何してりゃいいのよ」

    麦野「はいはい。美琴ちゃんは寂しがりやだもんねー。お姉ちゃんが相手してあげますからねー」

    御坂「ムカつくわね……。あんた家にジャグジー付いてんでしょうが」

    麦野「それとこれとは別。そんなこと言い出したら家に足伸ばし放題のバスタブあるわよ」

    御坂「麦野さんそんなにお風呂好きだったの?」

    麦野「うん、好き」

    御坂「まあ嫌いな人のほうが珍しいか。さっぱりするしねー」

    麦野「ここ貸切風呂もあるみたいだし、アンタの好きな例の男と一緒に入りにくれば?」

    御坂「そ、そんなもん誘えるわけないでしょ! 一緒にお風呂って……裸じゃないの!」

    577 = 57 :


    麦野「水着なんて野暮なこと言わなかったのは褒めてあげるわ。
        っつかアンタせっかくいい雰囲気になったのに告白しなかったんだって?」

    御坂「だって……恥ずかしかったし。そういうのは男のほうからしてくれるもんじゃないの!?」

    麦野「そりゃ好きな女に告白も出来ないようなヘタレは願い下げだけど、
        だからってアンタからしなくていいってことにはならないでしょ」

    御坂「それは……そうかも」

    麦野「鈍感な相手に惚れたアンタが悪いのよ。もたもたしてると他人にとられちゃうわよ」

    御坂「そ、そんなの駄目!」 バシャン!

    麦野「わっぷ! 飛沫かけんな。ありえないことじゃないでしょが。いくら鈍感だからって好きって言えば
        伝わっちゃうんだからね。アンタの他にそいつのこと狙ってる女がいるかもしれないじゃない」

    御坂「……た、確かに。……あいつよく他の女の子と一緒にいるし。ライバルは多いような……」

    麦野「告白するのが嫌なら、デートのほとぼりが冷めないうちに誘って誘って誘いまくって気付かせなさいよ」

    御坂「う、うん……」 ドキドキ

    麦野(ほんと分かってんのかこいつ……。けど早い方がいいわ……なんか胸騒ぎがするのよね……) 

    578 :

    麦のんスルドイな
    もう遅いっぽいが…

    579 = 57 :


    御坂「ありがとね、麦野さん」

    麦野「あァ?」

    御坂「あんたいつも真剣に私の話聞いてくれてるわよね。麦野さんが背中押してくれるから私頑張れてるのよ?」

    麦野「……ふん。一度乗った船だもの。最後まで付き合ってやるわよ」

    御坂「麦野さんがあいつだったらよかったのにね……」 ボソッ

    麦野「なんて? ……ジャグジーの音でよく聞こえなかった」

    御坂「何でもない。ちょっとした妄言よ」 ニコッ

    麦野(……聴こえてるわよ……。私を逃げ場所にしようなんていい度胸じゃない……ばか)

    御坂(なんでそんなこと言うのよ私……聴こえてなかったみたいでよかった……。
        あいつが麦野さんだったら……私は迷わず告白できたっての……?)

    御坂(ばっかみたい……。あいつは麦野さんじゃないんだよ……。そんなの、あいつにも麦野さんにも失礼すぎるじゃないの)

    麦野(……けどこいつに逃げ込まれたら私は……)

    麦野(……ってそれよりこいつまた落ち込んでやがんの……。めんどくさい子ね。……やれやれ)

    麦野「よし御坂。サウナ行きましょう。汗を捨てて体重落とすのよ」 バシャッ!

    580 :

    どうでもいいけど、銭湯で御坂をからかうのは結構自殺行為な気がする(感電死的な意味で

    581 = 57 :


    御坂「わぷっ! 何でお湯かけるのよ!」

    麦野「泣きそうな顔してんじゃないわよ」

    御坂「……え?」

    御坂(ヤバ、顔に出てたみたいね……。余計な心配かけちゃったかな)

    麦野「……私はあんたが悩んで、頑張って、苦しんでることを知ってるもの。
        どんな結果になったって、あんたを笑って受け止めてあげるわよ。
        だからいつもみたいに生意気な面してなさい。そっちのほうがアンタらしいから」

    麦野(らしくないこと言ってるわねー……。こいつとあの男が上手くいって、本当に笑顔で祝福できるのかしら……。
        考えただけでもやもやするってのに……何なのよこの気持ち、ムカつく)

    麦野(何なのよって……白々しい、ほんとは分かってんじゃないの?)

    御坂「麦野さん……」

    麦野「ほら行くわよ。次私の前でそんな暗い顔したら顔面吹っ飛ばすんだから」 ザバァッ ペタペタペタ

    御坂「……ほんと……どうしてあんたじゃないんだろ……」

    麦野「あン?」

    御坂「何でも! ささ、行こ行こ! 先に耐え切れなくなったほうがジュース奢りね!」

    麦野「受けて立つわ。吠え面かくんじゃないわよ」

    麦野(けどまあこいつが笑っててくれてるほうが私としては嬉しいしね……)

    麦野(……こいつに偉そうに言えるような状態じゃないな、私も……)

    582 = 57 :

    とりあえず7日目前編終了です。
    麦野は御坂への気持ちにもう気付いてるのかなという話でした。
    次回は風呂の続きとパジャマパーティを。

    ではまた近いうちに

    583 :


    次回楽しみわっふるわっふる

    584 :

    さいこうだ!

    585 = 544 :


    揺るぎない麦琴SSだ。
    どっちも思い込んだら色んな意味で一筋だもんな。2人のベクトルがお互いに向くのが楽しみだ

    586 :

    メルト溶けてしまいそう~

    587 :

    乙、いいなぁ
    にやけすぎて俺きめぇ…
    なんでこの二人はこんな可愛いの

    588 :

    >御坂「これ? 常盤台に入学した時親にお祝いで買ってもらったのよ。
    >    サンクティスてブランドなんだけど知ってるかな」

    サンクティスが一瞬サンディスクに見えた

    589 :

    乙!

    ニヤニヤニヤニヤ

    590 :

    さりげなくゲストが出演してるww

    591 :

    >>麦野「何硬くなってんのー? ほらほらー柔らかくて気持ちいでしょー」 スリスリ

    最初後ろから美琴の乳首でもいじってんのかとオモタww

    593 :


    気付いたらおっきしてた

    594 :

    おつおつ

    これは…電車の中で笑ってはいけないシリーズこっそり見るより辛いw
    ニヤニヤとまんねー

    595 :

    おっつ!相変わらずの丁寧な心情や状況描写で最高だ
    最初アイサコモエミテミテって何の呪文かと思ったがww

    >>591
    同じくww
    胸+硬い=乳首の公式に頭が染められていて恥ずかしい...orz

    596 :

    これはもう傷心のフレンダと黒子がくっつくしかないね!

    597 :

    麦野×御坂=2828
    これを『カザキリ様の公式』と呼びます

    598 :

    カサギリ様がみている

    599 :

    美琴も麦野も特別好きなキャラではない筈なのにこのスレの二人はやたら可愛く見えるから困る

    600 :

    可愛いんですから超当たり前じゃないですか
    何言ってるんですか超浜面なんですか


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