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    元スレ麦野「美琴、私のものになりなよ」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ラブライブ ×2+ - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - 佐々木 + - 百合 + - 私のものになりなよ + - 美心 + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    351 = 57 :


    麦野「気になるの?」

    御坂「な、何が?」

    麦野「顔に出すぎなんだよバカ。アンタの思ってる通り、あいつは最っ低のクソ野朗だから街で声かけられても絶対着いていくなよ。
        ガキには興味ねえとか言ってたけどヤレるもんはとりあえずヤッとくような奴だし」 ケッ

    御坂「や、ヤッとくって……」 カァァッ

    麦野「とにかく4回目くらいのデートであいつには他に何十人も女いること分かってフッたの。
        あいつに4回も体許したことが死ぬほど腹立たしいわ……私も初めての彼氏で浮かれてたんだろうな」 イラッ

    御坂(こ、こんな生々しい話初めて……) ボー

    麦野(とか思ってんだろうな。詳しく話したら頭爆発するんじゃない? これ以上思い出したくないから絶対言わないけど)

    麦野「ま、そんなわけだから。恋愛相談に関してはそんなに力には……」

    御坂「私だったら……」

    麦野「ん?」

    御坂「私だったら、麦野さんにそんな酷いことしないのにっ!」 ガタッ!

    麦野「ちょっ!……な、何立ち上がってんの!」 アセッ

    御坂「こんな可愛い彼女がいてどうして浮気なんてできんのよ! あー腹立つ! 何その男!
        別れて正解よそんなの! 気にすること無いわよ麦野さんっ! そんな男のことなんて……」 スゥッ

    麦野「い、いやだから今は別にどうでも……」


    御坂「私が忘れさせてあげるからっっっ!!!」


    麦野「」

    352 = 57 :


    シ――ン…


    御坂「……」

    麦野「……」 ポー…

    御坂(あ、あれ……?)


    ヒソヒソヒソ… アノフタリソウイウカンケイナノカシラ… トキワダイノコガトシウエノセンパイニコクハクヲ… ヒソヒソ…


    御坂(……わ、私何言ってんの――――――!!!!?) ガタッ!

    御坂(ハズカシー……!勢い余ってあんなことっ! 今日は楽しく遊んで嫌なことは忘れようって言いたかったのに、
        あの文脈じゃ私が麦野さんを体で……) カァァッ

    御坂(と、とにかく麦野さんの誤解を解かなきゃ……) チラッ

    麦野「……」 ポー

    御坂(うわーっ! 呆れてる! 視線が痛い!)

    麦野(……こ、これって告白……? い、いやでもあいつ好きな男が……。
        も、もしかしてそれとは別で私を関係を持ちたいってこと……?ど、どうしよ……) ドキドキドキドキ

    353 = 57 :


    御坂(な、何から説明すればいいのよ……!) アウアウアウアウ

    麦野(……いやいや、いくらなんでもそれは無いでしょ。私に気ぃ遣って言ってくれたのか……)

    御坂「えと、麦野さん。今のはその……」

    麦野「あーいいよいいよ。私を気遣って言ってくれたんでしょ? ありがとね」

    御坂「あ……う、うん……」 

    御坂(よかった。誤解してなかったみたい)

    麦野(……おかしいな。誤解だって分かってるのに……ドキドキする。まさかこれ……) チラッ

    御坂「な……なんか今日楽しいわね! こんなに誰かとゆっくり遊ぶのも久しぶりだしねー!」 モグモグ

    麦野「そう。ま、私も面白くないことはないわよ?」 クスッ

    御坂「ったく、素直じゃないんだから」

    麦野「うるさい」

    麦野(……まさか、ね) フゥ…

    354 = 57 :


    ―第七学区 常盤台中学学生寮前 17:50―


    御坂「悪いわね、わざわざ送ってもらっちゃって」

    麦野「帰り道の途中だし、いいわよ別に。これが常盤台の学生寮ね」 フーン

    御坂「上がってく? と言ってももう門限まで時間あんまり無いけど」

    麦野「また今度お邪魔するわ」

    御坂「麦野さん家も遊びに行かせてよ」

    麦野「……ま、いいけど」

    麦野(掃除しておかないとな……)

    御坂「どこ住んでんだっけ?」

    麦野「ここから15分くらい歩いたとこにあるマンション」

    御坂「んじゃ今週行くわね!」

    麦野「こ、今週!? いきなりだな……」

    御坂「いやー、その……ね、もうちょっと恋愛相談乗って欲しいかな、なんて」 エヘヘ

    355 = 57 :


    麦野「あー……」

    御坂「やっぱ駄目かな……?」

    麦野「もう何でもいいよ。いつ来るの?」

    御坂「火曜日は?」

    麦野「その日なら空いてるから大丈夫」

    御坂「いつでも空いてんじゃないの?」 フフッ

    麦野「黙れ。まあその通りだけど」

    御坂「うん。じゃあその日に行くわね! 泊まりで!」

    麦野「了解。ってはぁあ!? 何で泊まる必要があんのよ」

    御坂「せっかくだからパジャマパーティしたいじゃない」

    麦野「私とあんたは出会って1週間も経ってないのよ? そんな相手にスッピン見せろっての?」

    御坂「私いつもスッピンだし。出会ってからはもっと経ってるよ。それに、そんなの期間の問題じゃないでしょ」

    麦野「そりゃそうかもしんないけどアンタねぇ……」

    356 = 57 :


    御坂「あ、もちろん無理だったら全然構わないわよ」

    麦野「いいけど……。大したもんないわよ」

    御坂「いいのいいの。楽しみにしてるわね!」

    麦野「はぁ……分かった分かった。そのつもりしとくからそろそろ中入りな。
        二階の窓からこっち睨んでる人がいるわよ?」

    御坂「ゲッ、寮監だ。寮の前で長話してたから……。ごめん部屋戻るわ。
        暗くなってきたから帰り気をつけるのよ」

    麦野「誰に言ってんだ中学生。じゃ、帰るわ。バイバイ」 スタスタスタ…

    御坂「麦野さーん!」

    麦野「まだ何かあんの?」 クルッ

    御坂「今日はありがとー! また遊ぼうねー!」 ニコッ

    麦野「……」

    麦野「はいはい。またね」 ヒラヒラ

    357 = 57 :


    スタスタスタスタ…


    麦野(やれやれ、自分の家の前で恥ずかしいこと叫んじゃってまぁ) 

    麦野(けど、私も楽しかったかな。……次の約束もしちゃったし) クスッ

    麦野(……メールしとくか) カチャッ


    ――――――――――――――――――――
    to:御坂美琴
    件名:今日は
    本文:
    ありがとね。初めて入ったけどなかなか面白いと
    ころだったわ。
    それからヘアクリップもありがと。普通に気に入っ
    たから使わせてもらうわよ。

    明日、頑張ってね。
    ――――――――――――――――――――
    >送信 ピッ


    麦野(あいつ明日デートか。けしかけた手前上手くいってもらいたいもんだけど……) ズキッ

    358 = 57 :


    麦野(何であいつがデートってだけでこんなモヤモヤすんのよ。私まで緊張してんの?)

    麦野(……はぁ、最近御坂のことばっか考えてるな。他に考えることも無いんだけど……) ハァ…


    ハーナテココローニキザンダユメモミライサエオーキーザーリーニシーテー!


    麦野(……あいつとメールするようになってからまだ4日だけど、結構仲良くなれてきたかな) カチッ


    ――――――――――――――――――――
    from:御坂美琴
    件名:こちらこそ(*´∀`)ノ
    本文:
    ありがとう(*ゝω・*)ノ
    また行きたくなったらいつでもどうぞ(*>∀<*)
    私もヘアピン明日付けていくからねっo(≧ε≦o)

    色々相談乗ってくれたし、明日の結果はちゃん
    と報告するから!麦野さん家も楽しみにしてるね
    (*>艸<)
    ――――――――――――――――――――


    麦野(……火曜日、またあいつに会えるのね) クスッ

    359 = 57 :

    というわけで本日は終了です。

    雑談の話が出ていたようですが、麦琴愛を叫ぶのは何も問題ありませんw
    強さ議論とか日常生活の話等始まったりすると答えなんか出るわけないのでさすがに困りますがw

    ルールとかガチガチに固めるとつまんないですし、私もそんなルール決めれるような立場でもないので。
    揉め事さえ無ければあとは常識の範囲内で適当にお願いします。

    360 :

    うおおキテター!
    乙です。
    麦のんがどんどん可愛くなってきて世界がヤヴァい

    361 = 337 :

    超乙
    麦野と美琴が可愛すぎて原子がヤバイ
    スレタイを超回収する頃にはメルトダウンしそうです

    362 :

    乙!
    むぎのんがだんだんデレてきてうれしいな!

    363 :



    麦のんがかわいすぎてダイエットにくじけそう

    364 :


    つい叫んじゃう美琴が可愛すぎる…あとお泊りイベントキター!

    365 :

    麦琴がこれほどのものとは思わなかった……

    366 :

    おつ

    むずがゆい

    367 :



    垣根ェ…

    368 :

    こんなにうざくない美琴は初めて見た

    一緒にお風呂入っちゃうんだろうか

    369 :


    どっちも可愛すぎてどっちをペロペロすればいいかわからない

    370 :

    乙乙

    ニヤニヤしすぎて顔が戻らねぇやべぇ

    371 :



    >>369
    麦野が美琴をペロペロすればおk

    372 :

    やったー食べ合いっこだーバンザーイ
    乙です

    373 = 369 :

    なるほど
    麦のんと美琴がペロペロし合えば争いの無い世界になる

    っつか2人とも「何言ってんだ私」が多いな。
    これはつまり自覚してないけど心の奥底では互いのことが大好きってことで、ついうっかり本音が出ちゃってるんですね分かります。

    374 :

    麦のんにいじめられたい
    美琴しゃんにいじめられたい
    そして佐天さんと初春にもいじめられたい

    375 = 57 :

    ごきげんよう。
    ごきげんよう。
    いつも見ていただきありがとうございます。
    毎日ちょいちょい書き溜めてるのに、どうにも終わる気配がしないのはどういうことだ…。
    結構無駄は省いてるつもりなのになぁ。

    ま、言ってても仕方ないので今日も投下していきますね。

    376 :

    わーい

    378 = 57 :


    5日目


    ―麦野宅 13:00―


    ジリリリリリリリリリリリリリリッッ!!


    麦野「んー……んぅ…………」 ゴロリ


    リリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリッ!!!


    麦野「あと5分だけ……」 ゴロゴロ


    リリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリッ!!!


    麦野「ん…………」 イラッ


    リリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリッ!!!


    麦野「目覚まし時計如きが私に指図してんじゃねぇえええぇぇぇっ!!!」 ガバッ! 


    ビシュゥゥゥゥゥゥウウウウウッッ! ガチャーンッ!

    379 = 57 :


    プスプスプス……


    麦野「……また壊しちゃった。まいいや。ストックまだ20個くらいあるし……もうこんな時間か。
        昼ごはんどうしよっかな」 ポリポリ

    麦野(……メール来てるかな) カチッ

    麦野(げっ! なんだこれ、フレンダからの着信が15件? 電話の女からも3件……。
        寝てて気付かなかったからフレンダに連絡が行ったのか……。メールは……2件) ピッピッ


    ――――――――――――――――――――
    from:フレンダ
    件名:こらー麦野ー!
    本文:
    寝てるでしょ!今夜仕事だって連絡入ったよ!
    起きたら私に至急折り返し電話!
    そして罰として麦野の体液付シミ付下着を私にく
    ――――――――――――――――――――


    麦野「これ以上は読む必要ないわね」 ピッ

    380 = 57 :


    麦野「もう一件は御坂か」 ピッ


    ――――――――――――――――――――
    from:御坂美琴
    件名:おはよう(*´∀`)ノ
    本文:
    今から行ってくるわ!
    昨日もらったヘアピンばっちり付けてるからね!

    待ってろよ上条当麻ぁ~!(`・ω・´)b+
    ――――――――――――――――――――


    麦野(おーおー張り切っちゃって) メルメルメル


    ――――――――――――――――――――
    to:御坂美琴
    件名:今起きた
    本文:
    楽しんでる?(笑)
    良い雰囲気になったら告白しちゃえ!
    ――――――――――――――――――――
    >送信 ピッ


    麦野(こいつの恋路が上手くいったら私の肩の荷も下りるってものよ。……きっとね)

    麦野「さて、シャケ弁買ってフレンダに電話しないと」 ヨッコイセ

    381 = 57 :


    ―第七学区 ファーストフード店 13:10―


    メールゲコ!メールゲコ!


    御坂「あ、ごめん、メールだわ」 モグモグ

    上条「おう」 モグモグ

    御坂(麦野さんか、もうお昼よ……なになにー?) チューッ…ズズッ


    ――――――――――――――――――――
    from:麦野沈利
    件名:今起きた
    本文:
    楽しんでる?(笑)
    良い雰囲気になったら告白しちゃえ!
    ――――――――――――――――――――


    御坂「ブフーーーーッッ!!!」 ブバァッ!

    上条「うぉあ! 何やってんだ御坂?」

    御坂「え、な、なんでもないわよ!」

    上条「?」

    382 :


    御坂(何送ってきてんのよ! こ、こここ、告白って! そんなこといきなりできるわけないでしょ!)

    上条「何かあったのか?」

    御坂「あ、ううん! 友達から来てただけ! ほ、ほら。早く食べて映画館向うわよ!」 ガツガツガツッ!

    上条「ああ。いや、そんなに急がなくてもまだ時間あるぞ」

    御坂(変なメールしてこないでよっ……! めちゃくちゃ意識してきちゃったじゃないの!) カァァ ガツガツッ

    上条「おーい、御坂さーん?」


    ヴーンヴーンヴーン


    上条(聞いちゃいねえ。……っとメールか、誰だ?) カチッ

    上条(……姫神? 話があるから今日の夜時間ちょうだいって、何だろ)

    御坂「誰からのメール? ま、まさかまた女の子とか言うんじゃないでしょうね」

    上条「クラスメイトだよ。それより今日映画何見るんだっけ?」

    御坂「忘れたの? 『GEKOTA the MOVIE~愛と追憶の日々~』 よ。
        ゲコ太の完結編となる待望の劇場版なんだから心して見なさいよね!」

    上条「ほほー……」

    御坂「……じゃ、じゃなくてっ! たまたまチケットもらっただけよ! 
        他に見たいものいっぱいあったけど偶然この映画だけだったんだからね!」

    383 = 57 :


    上条「ふーん。ま、無料だし俺は何でもいいけどな」

    御坂「そ、それよりほら、何か気付いたこととかないの?」 チラッチラッ

    上条「気付いたこと……?」 ウーン

    御坂(ヘアピンとリップよ! 気づけこの馬鹿っ!
        麦野さんに言われた通り、朝から黒子に隠れてわざわざしてきたんだからねー!)

    上条「ん~?」 マジマジ

    上条(正直分からんが……何かに気付いて欲しいというのは分かる……ここは一つ賭けに出るか)

    御坂(そ、そんなに見ないでよ……) カァァ

    上条「お前痩せた?」

    御坂「変わんないわよ!」 ガァァ!

    上条(外しても喜ぶかと思ったけどそんなことなかったな……失敗した) ポリポリ

    御坂「はぁ、もういいわよ。食べ終わったし行こ」 ハァ…

    上条「お、おう」

    上条(ちょっと怒らせちまったかな……。映画見ながら考えとくか)

    384 = 57 :


    ―麦野宅 13:40―


    麦野「だーからっ! 悪かったっつってんでしょ。っつか休日は昼まで寝てるって知ってんでしょが!」 ワリバシパキッ

    フレンダ『そうだけど電話何回も鳴らしたのに気付かないってどんだけ寝てる訳よ!』

    麦野「はいはい申し訳ありませんでしたぁっ! いいからさっさと仕事の内容教えろっつの!」 シャケベンモグモグ

    フレンダ『もうっ! 今日はこの前の続きだよ。能力開発に関する研究データをどっかの国に売り飛ばそうとしたバカを殲滅』

    麦野「主犯連中はこの前全員ブチ殺したでしょ。今日は何?」 モグモグ

    フレンダ『結局、今度はそれを仲介したブローカーのいるアジトを襲撃して皆殺しにしてきてくれってさ』

    麦野「殺しちゃっていいの? 仲介人締め上げて取引相手割り出してそっちも消しといたほうがいいと思うんだけど」 ムグムグ

    フレンダ『その辺はもう割れてんじゃない? 何にせよ仕事内容はそれだけ。十七学区にアジトがあるらしいから
          今夜21時頃迎えに行くね』

    麦野「はいはい了解。ま、私らの考えることじゃないしね。今日も何か賭ける?」 モグモグ

    フレンダ『今日はやめとく。この前のお店高かったし。ところでさ麦野』

    麦野「あン?」

    フレンダ『寝坊の罰として麦野のムレムレの下着をくれるっていう約s』 ピッ

    麦野「誰がやるか変態」  ピッピッ

    385 = 57 :


    麦野(メール確認メール確認っと) イソイソ


    カチッ
    ――――――――――――――――――――
    from:御坂美琴
    件名:できるかー!
    本文:
    ビックリさせないでよ(o≧口≦)o
    今から映画見てくる…
    ――――――――――――――――――――


    麦野(いや告白しないと始まらないでしょ。焦る必要無いけど、あんまりもたもたしてるのも良くないわよ……) メルメルメル


    ――――――――――――――――――――
    to:御坂美琴
    件名:そう?
    本文:
    言わなきゃ伝わんないと思うけどね…。

    何見るの?
    ――――――――――――――――――――
    >送信 ピッ


    麦野(まあ私も人のこと言えないけどね。夜まで暇だし掃除でもするか……)

    386 = 57 :

    ―第七学区 劇場前 16:50―


    御坂「んー! 面白かったわねぇ。入場者全員プレゼントのゲコ太フィギュアも手に入ったことだし、満足満足!」 ホコホコ

    上条「よかったな」

    御坂「あんたはどこが面白かった? 
       私はやっぱピョン子が『もう一度生まれ変わって、オタマジャクシになってもめぐり合いましょう』ってことね。
       名台詞誕生キタ――――――! って感じよ。
       正直劇場版は原作アニメからの改変がすごいから賛否両論って意見がファンの間でも多かったんだけど、
       今回の内容見ると全然そんなことなかったわよね。そりゃピョン子もゲコ太も確かに大人蛙になって言動も落ち着いてたわよ?
       けどやっぱゲコ太の根本は変わってないっていうか、あーでもこれ大人が見たほうが楽しめる映画だったかも知れないわね。
       特に最後に宿命から開放されてオタマジャクシに転生して故郷の河で泳ぐゲコ太達は子供達にはちょっと分かりにくい
       演出だったんじゃないかしら。けどけど私としてはやっぱりあれくらいシリアスにやってくれたほうがいっそ清清しくて   
       いいと思うのよね。あんたはどう思う?」 ペラペラペラペラ

    御坂「……って、さっきゲコ太ファンっぽい人が言ってたわよ……?」 カァァ

    御坂(やっば、テンション上がっちゃってた……)

    上条「ああ、俺もお前と同じ意見だ」

    上条(さっぱり分からん)

    御坂「わ、私じゃないわよ!それより、これからどうする? 
        私門限あるから6時には帰らなくちゃ駄目なんだけど……お茶くらいする?」

    上条「んー、どうしようかなー……」

    387 = 57 :


    御坂(こういうときに……
       
        上条『今日は帰したくないっ!』

        御坂『えっ……で、でも、寮監や黒子に怒られる……』

        上条『悪い御坂。いや、美琴。俺のために怒られてくれ! 今日はお前と一緒にいたいんだっ!』 ガバッ

        御坂『あっ……と、当麻……』 ギュ…
      
        上条『愛してる、付き合おう。美琴……』 ギュッ!

        御坂『嬉しいっ! わ、私も好きだよ……当麻!』 ギュッ!

        上条『今夜は寝かさないぜ……』 キランッ

        御坂『やだっ……恥ずかしい……』
      
        なーんてことになったらいいのに) フッ…


    上条(そう言えば姫神が何か話あるとか言ってたな。あんま遅くなってもアレだし、帰りに寄ってみるか)

    上条「そういうことなら今日は帰るか。目的の映画も見れたしな」

    御坂「えっ」

    上条「ん?」

    御坂(そりゃこいつならそう言うわよね……はぁ、結局今日は映画見ただけで終わりか……
        ……まいいや、とりあえず二人で遊べたし) ハァ…

    388 = 57 :


    上条「あ、そだ御坂」

    御坂「何よ」

    上条「ヘアピンいつもと違うな。あー……その、似合ってるぞ?」

    御坂「!」

    御坂(やっ……やだっ! こいつ気付いてくれてたの……? どどど、どうしよ、めちゃめちゃ嬉しい……) アウアウアウ…

    上条(映画中チラチラこいつ見ててようやく気付けた……正解っぽいな……危ない危ない) フゥッ…

    御坂「……ありがと、あんたに褒めてもらいたくて……付けてきたの……」 チラッ ドキドキ

    上条「そ、そうなのか」 ドキッ

    上条(なんだなんだ何なんですかこの反応は。
        御坂が可愛く見えるってどういう……いやでもこいつ見た目は悪くないし……。
        ちょっと乱暴なところを除けば実はすげえ可愛げのある奴なんじゃ……)

    御坂「……」 ドキドキドキ…

    上条「……」 ドキドキドキ…

    御坂(あれ……なんかいい雰囲気……?)


     ―――良い雰囲気になったら告白しちゃえ!


    御坂(……!!! こここ告白って! どどどどうやりゃいいのよ!?) ドッドッドッ…

    389 = 57 :


    上条(いやいやまさかなー……。大体相手は中学生だぞ。気は合うけど。
        はぁ……上条さんにもこれくらい可愛い彼女が欲しいもんですよ。
        それ以前に出会いが欲しい……) ハァ…

    御坂「あ、あの……上条!……さん」 ドッドッドッ

    上条「!?」

    上条(さ、さん付けですとー!? 上目遣いで瞳も潤んで……うわなんだこいつめちゃくちゃ可愛いぞ……) ドキドキドキ

    御坂「そ、その……私ね……」 ドッドッドッ

    上条お、おう。なんだよ」 ドキドキドキ

    上条(も、もしかして……もしかするのか……?) ドッドッドッ

    御坂「その……だから……」 ドドドドドド

    上条(そうだとしたらどうする……? 相手は中学生だが……いや、愛に年齢は関係ねえはず! 
        上条さんはオッケーしちゃいますのことよ!) ドドドドドドド

    御坂「き、気をつけて帰るのよ……!」 ニヘラ

    上条「へ?」

    御坂(……や、やっぱり言えない! ……恥ずかしいもん……。そういうのは男から言ってくれるもんでしょ……) カァァ

    390 = 57 :


    上条(そ、そうだよな! 何勘違いしてんだ俺は! 中学生だ何だ言ってるけどこいつは常盤台のお嬢様だぞ?
        もっと相応しい相手もいるし、結局年齢が……くそっ、ちょっと残念だな……) ハァ…

    上条「心配してくれてありがとな! お前こそ気を付けて帰れよ!」 ニコッ

    御坂「う、うん。今日は付き合ってくれてありがと」

    上条(ふぅ……危うく恥かくところだった。あー、彼女欲しいな……) ハァ…

    御坂(ま、また今度言えばいいわよね……。よし、次会ったとき言おう! うん、そうしよう……) ハァ…

    御坂「あ、あんた彼女とかいないのよね……?」

    上条「んなもんいるわけねえだろ……」

    御坂「……欲しいって思う?」 ジッ

    上条(また上目遣い……可愛いけど、こいつにそんな気あるわけねえしな)

    上条「ま、まあ人並みにはな……」

    御坂「……そう」

    御坂(よっしゃキター! ならいっそこいつから告白してくれないかしら……)

    391 = 57 :


    御坂「ちょ、ちょっとでもいいなって思う子には素直に告白しなさいよねー……! 
        あ、案外向こうも自分のこと好きだと思ってるかもしれないんだからっ!」

    上条(何言ってんだこいつ……? 彼女欲しいって言ったからアドバイスしてくれてんのか? へぇ、やっぱ根はいい奴だな)

    上条「そうだよな! そんな場面が来たら迷わず素直になるようにするわ!」

    御坂「そ、そうよその調子っ! ……次は楽しみにしてる」 ボソッ

    上条「ん?」

    御坂「な、なんでもないのよ! じゃ、帰りましょうっ!」

    上条「おう。んじゃまたな」

    御坂「うん、バイバイ。またね」


    タッタッタッ…


    御坂(はぁ……なかなか告白って難しいな……。
       でもあいつヘアピンのこと気付いてくれたし……うん、今日は楽しかった!) フフッ

    御坂(負けないわよ! 次は覚悟しときなさいよねー!
        それにもしかしたら次はあいつから……なんて、ふふふっ!) 

    392 = 57 :


    ―アイテム専用キャンピングカー 車内 21:20―


    ブォーン…


    麦野「……」 ジー


    ――――――――――――――――――――
    from:御坂美琴
    件名:結果報告(*ゝω・*)ノ
    本文:
    あいつヘアピンのこと気付いてくれたよ(∩∀`*)
    結構いい雰囲気になったし(*>艸<)
    これも麦野さんのおかげだね!

    でも告白は恥ずかしくて出来なかった…。
    あいつから言ってくれればいいのにな…(´・ω・`)
    でもでも、それとなくそっちから伝えて欲しいなっ
    て言ってみたから、次はもしかしたらあっちから
    言ってくれるかも☆
    なんて、さすがにそこまで上手くいくとは思って
    ないけどね(´д`;)
    ――――――――――――――――――――


    麦野(あのバカ……) フゥ…

    絹旗「どうしました麦野、ため息なんかついちゃって。 さっきから携帯超眺めたままで」

    麦野「ん? 何でもないよ」 カチッ

    フレンダ「また超電磁砲? ぶー、たまには私ともメールしてよー」

    麦野「アンタとはしょっちゅう顔合わせてんだろ。電話だって毎日のようにかけてくるじゃない」

    393 = 57 :


    フレンダ「ふえーん、滝壺ー。麦野を超電磁砲にとられたー」 ビー

    滝壺「よしよし。健気なフレンダを私は応援してる」 ナデコナデコ

    麦野「アンタねぇ……」

    浜面「おーい、もうすぐ着くぞ。そろそろ準備しとけよー」

    絹旗「今日もつまんない仕事になりそうですね」

    滝壺「眠い……」

    フレンダ「ははぁん、結局、浜面が寝かせてくれなかったって訳ねー? やーらしー」 キャッキャッ

    浜面「ばっ! フレンダお前何言ってんだよ!」

    滝壺「……」 カァァ…

    フレンダ「げっ、マジで? えーっと……あはは、ごめんごめん」

    絹旗「どうすんですかこの空気」

    フレンダ「だって本当にそうだと思わなかったんだもーん。麦野ー」

    麦野「……」 ボー

    394 = 57 :


    フレンダ「麦野? 具合でも悪いの?」

    麦野「え? ううん、違う違う」


    ブォー…ドドド…


    浜面「よし、着いたぞ。しっかり稼いでこいよ」 ビッ!

    絹旗「何で浜面が超上から目線なんですか」 ゲシッ

    フレンダ「そうだそうだ! 結局、私らの下っ端ってこと忘れないでよね!」 ゲシッ

    浜面「いてぇ! いちいちブン殴るな……はっ、麦野!」 ビクッ

    麦野「……」 スッ

    滝壺「……?」

    浜面「麦野が俺を殴らないなんて……」 ガクブル

    麦野「アホなことやってないで行くわよ。チリ一つ残さずブチ殺してやりましょ」

    麦野(……はぁ、あいつが頭から消えないなんて……何なんだかね、私は……)

    395 = 57 :


    ―常盤台中学学生寮 二○八号室 22:00―


    ――――――――――――――――――――
    to:上条当麻
    件名:今日は
    本文:
    ありがと。
    まあわりと楽しかったわよ?
    よかったらまた行こ
    ――――――――――――――――――――
    >送信 ピッ


    御坂「んー……麦野さんから返事来ないなー」 ボフッ

    御坂(いつも結構早いんだけどな……。色々と相談したいことあったのに……) ゴロゴロ

    御坂(なんか私最近麦野さんばっかりだ……。苦手な相手だったのに、随分仲良くなっちゃったな) フゥ…

    白井「お姉様元気がありませんわね。何かありましたの?」 カミトカシトカシ

    御坂「べっつにー……大したことじゃないわよ」 ゴロン

    白井「では露骨にため息など吐かないでくださいまし。気になってしまいますわよ」

    御坂「そうよね、ごめん……」

    白井「?」

    396 = 57 :


    御坂(さすがに黒子にあいつのことは相談できないしね……。っていうか、麦野さん以外に話したことないし……) ゴロリ

    御坂(麦野さんって学園都市の暗部?だっけ。そういう人なのよね……)ゴロゴロ

    御坂(どういう目で見りゃいいのかしら……? 悪い人? ……でも仕事でやってるみたいだし。
        麦野さん本人は面白くていい人だと思うし、うーん……) ゴロゴロゴロ

    御坂(訊きづらいなぁ……。知らない方がいいとも言ってたもんね。
        でも私の話ばかりじゃなくて、麦野さんのことももっと知りたい……) ゴローン

    御坂(よしっ! やっぱり思い切って訊こう!) ガバッ!

    白井(お姉様が挙動不審ですの……) アセッ

    御坂(あいつとも何か上手くいってる気がするし、最近良いことが続いてるわね) フフッ

    白井(お、お姉様……何か悪いもので食べましたの……?) ヒキッ


    メールゲコ!メールゲコ!


    御坂「麦野さん!?」 ガバッ!

    白井「……」

    397 = 57 :



    カチッ
    ――――――――――――――――――――
    from:上条当麻
    件名:Re:
    本文:
    おう。チケットありがとな
    上条さんは今日良いことがあったので今度はお
    前に何か奢ってやるよ。今日のお礼に
    ――――――――――――――――――――


    御坂「なんだあいつか……」 ハァ…

    御坂(って、なんだって何よ!……私はこいつのことが好きなんでしょ? 
        なんで麦野さんじゃなかったらってため息つくわけ、意味わかんない……! 
        ちょっと麦野さんのこと気にし過ぎなのよ。
        同じレベル5で、能力も似てるし気が合うのは合うからいいんだけど……) メルメルメル


    ――――――――――――――――――――
    to:上条当麻
    件名:良い事?
    本文:
    って何よ?
    すっごいもん奢らせてやるんだからね!
    ――――――――――――――――――――
    >送信 ピッ

    398 = 57 :


    御坂(良い事ってなんだろ)

    御坂(まあどうせ卵が安かったとかそんなことでしょ。やれやれ、こっちの気も知らないで) ハァ…


    メールゲコ!メールゲコ!


    御坂(あいつにしちゃ早いわね。言いたくて仕方ないってこと? 子供かっつの) クスッ


    カチッ
    ――――――――――――――――――――
    from:上条当麻
    件名:Re:
    本文:
    な・い・しょ・(^_-)-☆
    なんてな(笑)今度会ったときに教えるよ。
    じゃあ明日も学校だからそろそろ寝るわ。
    またなー
    ――――――――――――――――――――


    御坂(何こいつ……。まいいか、近々どうせ合うでしょ。
        あれ、でも次会うときは告白か……どどど、どうしよ) カァァ…

    399 = 57 :


    御坂(ま、まあ何とかなるでしょ! 麦野さんに相談してから考えよ!) メルメルメル


    ――――――――――――――――――――
    to:上条当麻
    件名:そう?
    本文:
    ウィンクすんなキモいわよ(笑)
    どうせ大したことじゃないんでしょうけど( ̄∀ ̄*)
    じゃね、おやすみー
    ――――――――――――――――――――
    >送信 ピッ


    御坂(案外メールしてみると普通ね。もっと緊張するかと思ったけど)

    御坂(けどもうちょっと顔文字とか使った方がいいかしら?
        でも多いって言われてるし……まこれでいいか)

    御坂(……麦野さん今。何してんのかなあ) ポイッ

    白井「……」 

    400 = 57 :

    本日は以上です。
    今回は美琴パートが多めになりましたね。

    ではまた近いうちに。


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