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    元スレ女騎士「女魔法使いが結婚、ですか」

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    201 = 1 :

    騎士「記述によれば、東の霊峰……例によって遠いですね……」

    騎士「西へ東へと大忙しですね。あなたの足が頼りです。お願いしますよ馬刺し」

    馬刺し「ヒヒーン」

    202 = 163 :

    女騎士ちゃんまじ健気

    203 = 1 :

    勇者「女騎士」

    騎士「あ、勇者さま。もう起きても大丈夫なんですか」

    勇者「あぁ……。すまないな」

    騎士「……聖剣のことは、仕方ありません。だって、勇者さまですから」

    勇者「なんだよそれは」

    騎士「ふふっ」

    204 :

    よっしゃこのストーリーでロープレ作ろうぜ

    205 = 1 :

    騎士「女神の祠に行ってきました」

    勇者「あぁ、あそこ行ったのか。小難しいことばっか書かれててよくわかんねえだろう」

    騎士「そこで聖剣に関する手がかりを探していました。なんとか直せないものかと」

    勇者「……直るの?」

    騎士「残念ながら、それについてはわかりませんでした」

    勇者「そっか。こいつにも悪いことしちまったな」

    206 = 1 :

    騎士「勇者さま……ですが、聖剣の対となる聖槍についての伝承を見つけました。わたしは、その手がかりを追ってみようと思います」

    勇者「聖槍、か。俺も一緒について行きたいけど。この調子じゃな」ヒラヒラ

    騎士「えぇ。勇者さまはここで休んで……って、ちぎれかけた腕を振り回さないでください!」

    勇者「大げさだなぁ」

    騎士「もうっ」

    207 = 1 :

    騎士「それじゃあ、行ってきます」

    勇者「おう。俺も動けるようになったら出来ることはする。お前も、死ぬなよな」

    騎士「そちらこそ。聖剣はもう無いんですから、これまでみたいな無茶はだめですよ」

    勇者「む。……善処する」

    騎士「お願いしますよ。あなたが死んで、悲しむひとはいっぱいいるんですから」

    勇者「わかった。俺も死なないよ。幼馴染もいるしな」

    208 = 20 :

    敬語いい

    209 = 1 :

    勇者「……ただやっぱりお前も心配なんだよな……ひとり旅で大丈夫か? お前なら強盗とかは平気だろうけど……その、スリとか置き引きとかに合わないか?」

    騎士「う。」

    勇者「お前は戦闘では頼れるけど、普段はどこか抜けてるからな。頼むぜ」

    騎士「ま、まかせてくださいっ」


    騎士「さぁ行きましょう馬刺し、東へ!」

    馬刺し「ヒヒーン!」

    210 = 1 :

    4日後

    騎士「お財布をスられました」

    馬刺し「ヒヒーン!」

    211 :

    頑張って

    212 = 1 :

    親方「テメェこら何やってんだボケこらぁ!」

    盗賊「へいへい、すんませんすんません」


    盗賊「あのクソ親方……人が下手に出てれば調子に乗りやがって……」

    同僚「おっ、今日もお疲れさん。どうよ一杯」

    盗賊「はいはいお疲れさん。今日はやめとくわ。筋肉痛でガタガタだっての……」

    盗賊「あーあ、真っ当に生きるってきっついな。これならまだそこらの通行人からスった方が断然楽だぜ……ん?」

    213 = 1 :

    ドン!

    通行人「あ、すんません」

    同僚「ったく、気ぃ付けろよ」

    盗賊「…………」



    盗賊「おい」

    通行人「!」

    214 :

    大作になる予感

    215 = 1 :

    盗賊「見てたぜ。なかなか上手いじゃねえか」

    スリ「へ、へへっ。なんだ同業者か。脅かすんじゃねえよ……」

    盗賊「……いいや」

    スリ「……あ?」

    盗賊「元、同業者だ。……チッ、胸くそ悪いなおい」

    216 = 1 :

    同僚「いやぁ、助かったぜ後輩! おかげで今月スカンピンになるところだったぜ」

    盗賊「まあ気にすんなよって」

    盗賊「よかったなお前、ウチの同僚は財布返してくれたら何ともしねえってよ」

    スリ「…………」

    盗賊「それより、ほれ。もっとあるんだろう? 全部出しやがれ。そっちの分はウチの同僚も管轄外だ。まとめてお巡りに持ってくぞ」

    スリ「てめぇ……!」

    盗賊「ひぃ、ふぅ、みぃ……おうおう多いな。でも今日は欲張りすぎたみたいだな」

    盗賊「……ん?」

    盗賊(この財布、どこかで見たような……)

    217 = 1 :

    あしゃご飯食べてくりゅ

    218 = 211 :

    盗賊大活躍

    220 :

    仲間きたー

    221 = 40 :

    ワクワク

    222 = 204 :

    盗賊やるじゃん

    223 = 183 :

    盗賊イケメン

    225 :

    騎士「とりあえず馬刺しは宿舎に預けてきましたがこれはまずいです……」

    騎士「お財布をスられた……のかもしれないですし、さっきのお茶屋さんに忘れてきたのかもしれません」

    騎士「むぅ……。困りました……」

    騎士「せめてお金を借りられればいいのですが」

    騎士「知り合いなんていませんし……」

    盗賊「おいアンタ」

    騎士「あっ、盗賊さん」

    227 = 1 :

    同僚「おいなんだよ後輩、こんな綺麗なねーちゃんと知り合いなのかよ」

    盗賊「あー、同僚さんは黙っててくださいね」

    騎士「盗賊さん、この町に移ってきたんですか?」

    盗賊「まあ、向こうの村じゃちょいと居づらくなっちまいましてね。これまでは上手くやってきたんだが、どこぞの騎士サマの逃走幇助に馬ドロボウ。これだけ目立っちゃどうにもこうにも行かねえですわ」

    騎士「うぅ……その節は、どうもでした……」

    229 = 1 :

    盗賊「で。こんなところでキョロキョロとどうしたんです? まるでスリにでもあったような顔してるぜ」

    騎士「うっ……」

    盗賊「へへっ」

    同僚「あー、おい後輩。あんまりいじわるしてやるもんじゃないぜ。見ちゃいられねえ」

    盗賊「はいはい、ってまだ居たのかよ」

    同僚「お邪魔みてぇだし俺は帰るよ。財布サンキューな。こいつは俺がしっかり届けておくぜ」

    スリ「…………」

    盗賊「ほいほいどうも、また明日」

    230 = 1 :

    騎士「あの、お財布……? もしかして」

    盗賊「ほらよ」

    騎士「わぁ、わたしのお財布!」

    盗賊「たまたま見っけたスリがたまたま見覚えのある財布を持ってたもんでな。まさかと思って探してみたら案の定よ」

    騎士「ありがとうございます……本当に助かりました」

    盗賊「う……。まぁ気にするな」

    騎士「盗賊さん?」

    盗賊「何でもねえよ。礼とか、そういうの言われ慣れちゃいないもんでな」

    231 = 224 :

    くっついてほしい
    支援魔導士

    232 = 1 :

    盗賊「それより、そっちの用はどうなんだよ。随分急いでたみたいだが」

    騎士「それが……」

    騎士「まぁ、あまり上手く行かなかったといいますか……」

    盗賊「ふぅん。まあ、俺には関係ねえけどな」

    騎士「そう、ですね……」

    盗賊「…………」

    盗賊(チッ、調子狂うな)

    233 = 1 :

    町人「大変だ! 旗印を持った魔物の群れ……魔王軍が来たぞ!」

    騎士「な、この町にも!?」

    盗賊「あぁ、最近多いんだよ。ちょうどここ三、四日辺りか。一日一回は攻めてくる。それもこの前のオークの群れとは違う、魔王の旗印を持った奴らがな」

    騎士「魔王軍……やはり……」

    234 = 219 :

    見てるよ

    235 = 58 :

    頑張って

    236 = 1 :

    盗賊「魔王なんてのが例の勇者サマに退治された話は有名だってのに、これじゃあまるで復活でもしたみたいだな、ハハ」

    騎士「…………」

    盗賊「……ま、今は町の防壁と騎士団でなんとか抑えられちゃいますがね。おかげで毎日防壁はボロボロ。俺のバイト先もてんてこ舞いで新人だってのにやたらとこき使われる有様ですわ」

    騎士「バイト……? 盗賊さん、アルバイトを始めたんですか」

    盗賊「どこかの誰かさんと約束しちまったからな。そんなことは今はどうだっていいだろう。行くんだろ?」

    騎士「はい。行って来ます」

    盗賊「あの時と違って剣は持ってるし、アンタなら大丈夫だろう」

    騎士「えぇ」

    盗賊「俺もこれでまた城壁の直しに駆り出されるだろうし、あーあ。真っ当に生きるってつらいねえ」

    騎士「……ふふっ。盗賊さんもお仕事がんばってくださいねっ」

    タタター


    盗賊「…………」

    盗賊「…………俺も鍛えるかなぁ」

    237 = 20 :

    ひんひん

    239 = 197 :

    ひひーん

    241 = 1 :

    騎士「どうにか撃退できましたね」

    騎士長「女騎士様、ご助力感謝します!」

    騎士「いえ、とんでもないです。皆さんの力のおかげです。この町の騎士たちはよく訓練が行き届いていますね。防壁もしっかりしているし、そのおかげです」

    騎士長「あの女騎士様にそう言っていただけるとは……光栄です」

    騎士「そ、そんなにかしこまらないでください。……わたし、クビになった身ですし……」

    騎士長「え?」

    騎士「な、なんでもないです」

    242 = 1 :

    騎士「魔王軍の活動が活発になってきたのはここ最近のこととか?」

    騎士長「えぇ。勇者様たちが魔王を討伐してから鳴りを潜めていたはずなのですが。ここ三、四日は特に」

    騎士「やはり……あのことが関係しているのですね……」

    騎士長「あの、こんなこと女騎士様に聞くことではないかもしれないのですが……奴らが口にしていた『勇者は死んだ』『魔王の復活』というのは本当なのでしょうか」

    騎士「……勇者さまは、生きています。ただ魔王復活については。……まだわかりませんが、彼らが魔王討伐からの今までを、影で動いていたのは本当のようです」

    騎士長「おぉ……なんと。ただ勇者様の件については確かなのですね」

    騎士「はい。わたしが保証します」

    騎士長「それは良かった……。魔王復活はともかく、勇者様の死についてはこれで狼狽える兵も多く、恥ずかしながら私めも。ですが、これで自信を持って戦えます! いつかこの魔王軍の騒動も、勇者様が解決してくれると信じて!」

    騎士「……はい。信じて、ください」

    騎士「必ず、この戦いを終わらせて見せましょう」

    243 = 1 :

    パカラッパカラッヒヒーン

    騎士「東へ、東へ。……馬刺し、もう少しがんばれますか?」

    馬刺し「ヒヒーン!」

    騎士「あれからいくつか村々を経由してきましたが、どこも魔王軍に荒らされ、民は眠れぬ夜を過ごしているようです」

    騎士「なんとしても、終わらせなければ」

    244 :

    ss珍しいな

    245 = 1 :

    騎士「もうすぐ王都です。居づらいと言ってもこんな事態ですのでそうこう言っていられません。王都に着いたら少し休憩と、補給をしましょう」

    馬刺し「ヒヒーン」

    パカラッパカラッ

    騎士「!」

    騎士「あれは……!」


    騎士「王都が……燃えている! 馬刺し、急いで!」

    246 = 244 :

    不思議netに載るなら俺は赤大文字で

    247 :

    独り言多い女だな

    248 :

    馬刺しって名前で笑うわ

    249 :

    馬の名前をラムタラにしよう
    それならのちのち馬に不思議な力が宿っても不思議じゃない

    250 :

    始まってから12時間・・・


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