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    元スレ女騎士「女魔法使いが結婚、ですか」

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    51 = 1 :

    パカラッパカラッヒヒーン

    騎士「魔王が討伐されて、この辺りも平和になりましたね。まだ魔物もそれなりにはいると思うのですが」

    騎士「……うぅん、そろそろ日が暮れてきましたね。今日はこの辺りで野宿にしましょう」

    ゴソゴソ

    騎士「うん、われながら立派な野営です。勇者さまたちと旅をしてきた経験が活きましたね」

    騎士「彼らは元気でしょうか」

    騎士「……元気でしょうね。だってみんな一人じゃないですもん」

    騎士「ぐすっ」


    馬刺し「ヒヒーン」


    騎士「馬刺し? ふふっ、ありがとうございます。そういえばわたしにはお前がいましたね」

    騎士「少し早いですがそろそろ寝ましょうか。おやすみなさい…」

    52 :

    立派な野営っていうセリフが悲しい

    53 :

    これはエロくない女騎士

    54 = 1 :

    騎士「東の村に着きました」

    騎士「まだ昼間ですが、まずは宿を探しましょうか」

    村人「おや、あなたは女騎士さまではありませんか?」

    騎士「は、はい」

    村人「あぁやっぱりそうだ! おーい、女騎士さまが来てくれたぞー!」

    ザワザワ
    ザワザワ


    騎士「え? え?」

    55 = 40 :

    ガサゴソ…

    56 = 1 :

    騎士「あの、わたしのことを知っているのですか?」

    村人「知っているも何も、あの勇者さまのパーティメンバーでしょう。知らない人なんていないですよ」

    村人「王都に応援を出して数日、まさかあの女騎士さまに来ていただけるだなんて」

    騎士「王都に……応援……?」

    村人「はい、あの魔王軍の残党が現れたのです……と、もしかして女騎士さま。このお話を知らない……?」

    騎士「う。」ギクッ

    村人「じゃあ、ここに立ち寄ったのも、ただの偶然……?」

    村人「そんな……」

    村人「じゃあいったいどうすれば……」

    ザワザワ
    ザワザワ

    騎士「うぅ……」

    騎士「あ、あのっ! わたしで良ければお話だけでも聞かせてくださいっ」

    57 = 1 :

    今2分くらい寝てた

    59 = 1 :

    騎士「夜が来るごとに人が死ぬ、ですか」

    村人「はい。いま村では夜眠るまで元気だったのに朝になるとまるで魂を抜かれたように死んでいる、という事件が多発していまして」

    村人「次は自分か、自分の家族の番なのか。皆心配で気が気じゃないのです」

    騎士「それはおそらく呪術師のしわざでしょう。文字通り、魂を抜かれているのでしょう。…あの、その人たちは今どこに」

    村人「皆、教会に集められています」

    騎士「埋めたり、死体に傷はついていないんですね。よかった。まだ何とかなります」

    60 = 1 :

    ~夜~

    警備兵「女騎士さま、おやすみにならないのですか」

    騎士「お気遣いありがとうございます。ですが今眠るわけにはいかないのです」

    警備兵「それは……?」

    騎士「……! あそこです!」

    警備兵「あ、あそこは私の家です!」

    騎士「あなたは家族のもとへ向かってください! わたしはこのまま魔力をたどって術者を追います!」

    警備兵「わかりました…申し訳ありません…お気をつけて!」

    61 = 1 :

    呪術師「ひぃ、ふぅ、みぃ……足りない……まだ足りない……」

    騎士「何が足りないのですか?」

    呪術師「!! お前は女騎士……!」

    騎士「お久しぶりです。あなたと会うのは魔王城以来でしょうか」

    呪術師「勇者はいないのか…」

    騎士「えぇ。わたし一人です」

    呪術師「勇者に復讐してやりたい気はあるが……残念ながら時期尚早だ……いまはお前一人であったことを喜ぼう」

    62 = 1 :

    呪術師「それにしてもまた邪魔をするのか…また…なぜいつも邪魔をするのだ」

    騎士「わたしはあなたの邪魔をするのではありません。ただ、民を守るだけのこと」

    呪術師「…………くっ」

    騎士「……先ほどからまじないを掛けているようですが無駄なことです。この聖なる剣の前に、呪いなど効きません」

    63 = 1 :

    騎士「…………」チラッ

    騎士「……その壺ですね」

    呪術師「!! やめろっ…!」


    パリーン


    騎士「これで魂は村人のもとへ還るでしょう」

    呪術師「あぁ……抜けていく……魂が……」

    呪術師「足りない……まだ足りないというのに……また集めなおさなければ……あぁ、魔王様……」

    騎士「!」


    騎士「待ちなさい!」

    騎士「くっ、転移ですか」

    64 = 12 :

    恰好いいこと言ってる! たまたま来たのに!

    65 :

    察しもよく有能だ

    66 = 1 :

    村人「ありがとうございます、ありがとうございます」

    村人「死んだと思われていた村人も無事目を覚まし始めました」

    村人「お礼と言ってはなんですが、今日は盛大におもてなしを…」

    騎士「う。いえ、宴は結構です」

    村人「そんな!」

    騎士「うぅ……お酒はあまりいい思い出がないのです……」

    67 = 1 :

    騎士「それにしても大変なことが起こりました」

    騎士「呪術師……まさか魔王を……」

    騎士「こうしてはいられません! 早くお城に……!」

    騎士「お城に……」

    騎士「帰れないんでしたっけね」

    馬刺し「ヒヒーン」

    68 = 1 :

    騎士「女魔法使いと戦士は戦士の故郷に」

    騎士「でもわたし、戦士の故郷を知りません……」


    騎士「僧侶と武闘家は結婚してそのまま旅に」

    騎士「いったいどこにいるんでしょうね」


    騎士「勇者は故郷の幼馴染と結婚して……」

    騎士「遠い西の村でしたっけ」


    騎士「ううぅ…」

    馬刺し「ヒヒーン?」

    69 = 1 :

    騎士「わたし一人でどうこうできるレベルを超えている気がします」

    騎士「ここはやはり勇者さまを頼るべきでしょう」

    騎士「幼馴染さんには悪いのですが……」

    騎士「なんだか行きづらいですね」

    騎士「ですが仕方ありません。王都側に引き返すことになってしまいましたが、勇者さまの所へ行きますよ、馬刺し」

    馬刺し「ヒヒーン」

    70 = 1 :

    5日後

    騎士「お金がなくなりました」

    馬刺し「ヒヒーン」

    71 :

    馬刺しを馬刺しにして売ろう

    72 = 1 :

    騎士「うぅ……まさか少し目を離して川で水浴びをしているうちに荷物がごっそり盗られているなんて」

    騎士「幸い、馬刺しは盗まれずに済みましたが。抵抗してくれたのでしょうか」

    騎士「えらいですよ、馬刺し」

    馬刺し「ヒヒーン」

    騎士「勇者さまの故郷までは馬の足であと1週間ほど」

    騎士「これは困りました。わたしはともかく、馬刺しのごはんも無くては走れません」

    騎士「……一度、近くの村に寄りますか」

    73 = 1 :

    パカラッパカラッヒヒーン

    騎士「うぅん、せめて聖なる剣くらいは取り戻しておかないと……」

    騎士「あれはそうそう値段の付くものではありませんから、売られるにしてもそれなりに目立つはず」

    騎士「まさか今から行く村で叩き売りされてるなんてことはないでしょうけど…一応確認しますか……」


    村人「聖なる剣? こんな形の? あぁ見た見た。ここで売りに出されてたよ」

    騎士「えぇ…」

    74 :

    みてる

    75 = 20 :

    ひひーん

    76 = 12 :

    公務員って失業するとダメになるんだなあ

    77 = 1 :

    村人「あっちの商店街の方で地面に見せ広げてたヤツがいてね。まだいるんじゃないかな」

    騎士「む。情報、ありがとうございます。行ってみます」


    騎士「床に店を広げていると言っていましたが、あの辺りでしょうか」


    商人?「よっ、どうだいそこの人。今日はいいもの仕入れてるよ。今日の目玉は売れちまったが、何と言っても騎士の鎧! 見てよし着てよし何でもいい! こんな田舎じゃ本物なんてそうそうお目にかからないだろう!」

    村人「うーん、でもなあ」

    商人?「着る機会がない? そんなら飾ってインテリアにしたっていい。カッコいいぞ! 何なら淑女のパンツもオマケ付きだ!」

    騎士「ぶっ」

    78 = 12 :

    え?いま何を着てるのwww?

    79 = 1 :

    騎士「あの」

    商人?「さぁ買った買った! パンツでダメならブラもあるぞ!」

    村人「し、下着かぁ」チラチラッ

    商人?「持ち主の見た目は保証するぜ! 若い金髪のねーちゃんだ! サイズを見ればわかると思うが出るとこ出てていい女だぜ!」

    村人「……ゴクリ」

    騎士「あの!」

    商人?「ん? ……げっ、あんたは」

    80 = 1 :

    騎士「……それ、すごーく見覚えがあるのですが」

    商人?「……な、なんのことかな」ササッ

    騎士「……いまは急ぎですので、返していただけるなら何もいいません」

    商人?「…………」


    商人「くらえっ、目潰し!」

    騎士「きゃっ!?」


    騎士「けほっ、けほっ」

    騎士「くっ、あの男はどこに!?」

    村人「あ、あぁ。すごい勢いで商品まとめて走っていったよ」

    騎士「こ、このぉっ!」

    81 = 1 :

    商人?「ハァハァ、ここまで来ればもう……」

    騎士「あいにく、足の速さには自信があるのです」

    商人?「げっ」

    騎士「さぁ観念して返してください。それがないとわたしはとても困るのです」

    商人?「ぐ……」

    82 = 58 :

    ノーブラノーパンで鎧のインナーだけ着てるの?

    83 = 1 :

    商人?「……へへっ、丸腰の女が何を強気に言ってやがる」

    騎士「っ! ナイフですか」

    盗賊「あぁ、どちらかと言うと俺の本業はこちらの方でね。今はコソ泥なんかやっちゃいるが昔は50人を超える盗賊団の……」

    盗賊「……あれ?」

    騎士「……?」

    盗賊「……いやいやまさか」

    騎士「なんですか、人の顔をジロジロと」

    盗賊「……いいや何でもねえ、他人の空似だろう。いいから大人しくしなっ!」

    騎士「どうしてもと言うのですね」

    盗賊「あぁ? こいつが見えねえのか。俺は女だからって容赦は」


    騎士「えいっ」←Level 97

    盗賊「ぶべらっ」

    84 = 12 :

    丸腰 もオブラートだよね 本当はノーパンだよね

    85 = 1 :

    盗賊「はい。すいません。全部俺が盗みました」

    騎士「屯所には何も言わないでおきますから、全部返してくださいね」


    盗賊「……あの」

    騎士「お金と……鎧と……」ゴソゴソ


    盗賊「……その」

    騎士「服と……あれ?」ゴソゴソ


    騎士「剣がありません」

    盗賊「剣は売れちまいました」

    86 = 1 :

    騎士「……………………は?」

    盗賊「ヒィッ!」

    騎士「あれが一番大切なものなのですが」

    盗賊「ぱ、ぱんつは?」ピラッ

    騎士「ぱんつは別です! 何握ってるんですか!」

    87 = 65 :

    あんま進んでなかった

    88 = 1 :

    盗賊「剣はここらの領主サンが買い取ってったよ。いやぁ、あれ相当な値打ちモンだろ? 目が肥えてるだけあって目についた瞬間言い値で即買いだったぜ」

    騎士「りょ、領主……」

    騎士「うん……まぁ、別人ですよね……あの地からはそれなりに離れてますし」

    盗賊「? 何をごちゃごちゃ言ってるんだか知らないが、いいのか? ありゃ相当気に入った様子だったからそう簡単に手放さないと思うぜ」

    騎士「いいのか? じゃありません」グリグリ

    盗賊「あぁやめて!! ギブギブ!!」

    89 = 1 :

    ちょっと休憩すりゅ

    90 = 53 :

    寝落ち寸前で書いてるからな

    92 = 1 :

    村人「た、大変だー! 魔物が、魔物が出たぞー! 人型だー!」

    騎士「くっ、こんな時に……!」

    盗賊「珍しいな、魔王が死んでからは村を攻めて来るような魔物なんて滅多に出なかったのに」

    騎士「……仕方ありませんね」

    盗賊「ど、どうしたんだよ。まさか行くつもりか? 警備隊に任せとけばいいじゃんか」

    騎士「そうも言っていられません。人型の魔物は知性が高い……ここの警備隊がどれほどかは知りませんが、苦戦は間違いないでしょう」

    盗賊「あの高そうな剣もないのに?」

    騎士「当然です。そもそもあの剣は、人を守るためのもの。剣が無いからといってこの場を見逃すようであれば、あの剣に顔向けもできません」

    盗賊「……へーへー、そりゃ格好の良いことで」

    騎士「このナイフは借りて行きますよ」

    93 = 1 :

    オーク大将「ウェヘヘへ、久しぶりのニンゲンだぁ」

    村人「う、うわぁ、オークの群れだぁ!」

    魔物使い「あまり殺すんじゃないぞ。呪術師どのは生きた人間をご所望だ」

    オーク大将「おう? ナンで?」

    魔物使い「はぁ……まぁ多少は死んでもいい。手足が無くとも生きてさえいればそれでいいのだしな。回収はある程度やってやる。好きなようにやれ」

    オーク大将「おうおう、サイショっからそういえよ。おまえらも行け行け、じゃんじゃんやっちまえ」

    オーク「「「おほぉ」」」

    94 = 1 :

    村娘「きゃあああ!!」

    オーク「おー、オンナ。おとなしくしろい」

    村娘「いやあ!!」

    オーク「……ウェヘヘ……まあちょっとくらい、いいか。なぁにコロしゃしねえよ」

    村娘「むぐぅ!」


    騎士「待ちなさい」

    オーク「あ?」

    95 = 1 :

    魔物使い「む? ……オークの血の匂い……それも、ひとつではないな。ここまで戦える人間がこの地にいるとは……」

    オーク大将「どうした」

    魔物使い「なに、ちょうどあの辺りに少しヤレる人間がいるみたいでな。お前の部下も相当苦戦しているらしい」

    オーク大将「なニィ?」

    魔物使い「このまま放っておくとまずいことになるな」

    オーク大将「おれのなかまを……ゆるさねえ!!」

    96 = 1 :

    オーク「ぎゃあああああああ!!」

    騎士「ふぅ……12体目。まだまだ居そうですね」

    騎士「このナイフも、もう少し持ってくれればいいのですが…!」

    オーク大将「おう、お前がおれのなかまをコロし回ってるニンゲンかぁ!!」

    騎士「!」

    オーク大将「お前が……おまえが……」

    97 = 1 :

    騎士(この格好と冠、これがオークの大将でしょうか。あれをやれれば…!)

    オーク大将「おまえぇ…!!」

    騎士「…………」

    オーク大将「気に入った、おれのヨメにこい」

    騎士「ふぇっ!?」

    99 = 1 :

    騎士「なにを急に!」

    オーク大将「いや、いい。おれごのみのメスだ。腕っプシもいい。すげぇいい」

    オーク大将「髪が金なのがいいし、ハダが白いのもいい。ほそっけぇようにミえて肉付きもわるくねぇ」

    騎士「………うぅ」ゾゾゾ


    「安心しな。おめぇはおれがかわいがってやるから、魔物使いのヤロウにはわたさねえからよ、ウェヘヘへ」


    騎士「! 魔物使いといいましたか!?」

    騎士(ここにも魔王軍の残党が…!)

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