元スレ千早「気が付けば私は、病棟の一室で眠っていた」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
208 :
SS速報行った方がいいんじゃないvipだと落ちて終わる気がする
209 = 62 :
[トイレの中]
P(……やっぱり、中になにがあるのか気になるな)
P(今のところ危険な点に関しても感じられない)
P(誰かが潜んでいたとしても……そのときは俺がこいつらを守ってやらないと)
P(それにしても、さっきの声の件もあるしさっさとここを出ないといけないのに……)
210 = 170 :
どきどき
211 = 62 :
P「……個室の中を見てみよう」
伊織「……」ビクッ
真美「……兄ちゃん?」
P「心配するな。まずは俺が見るから、お前らは少し後ろで待っててくれ」
P(……さて、この選択が吉と出るか凶と出るか)
P(どっちから見るかな)
安価下3
1右の方を調べる
2左の方を調べる
215 = 62 :
P「……まずは左から調べるか」キィ
P(俺は左側の個室を開いた)
P(そこには、白い様式便座が置かれていた)
P「……汚いな」
P(だが、その便座は薄汚れており使うことは出来そうにもない)
216 = 62 :
真美「……に、兄ちゃん? あれ……」
P「……ん?」
P(何もないと思っていた矢先、俺は真美が後ろから覗き込み、そして何かを指さしていたことに気付いた)
P「……何かあったのか?」
真美「……ほら、便座の足元」
P(真美に言われ俺は少し頭を屈ませる)
P「……確かになんかあるな」
P(俺の身長では陰に隠れて見えなかったが、真美の身長まで屈ませることで俺は一つの物を見つけた)
218 = 62 :
P「……これは」
伊織「……なに?」ブルブル
P(俺が手に取ったもの――それは、薄汚れた注射器だった)
P「なんでこれがこんなところに?」
P(……注射器を使うのは普通、トイレではない)
P(これは誰かが使ったもの、ということになるのだろうか?)
P(……だとしてもいったい誰が?)
219 = 62 :
P(俺が頭を巡らせていた――そのときだった)
「ウガアアアアアアアアアアアアアア――――ッ!」ドンドン
P「……つっ!」ビクッ
伊織「ひっ!」ギュッ
真美「……ま、また」ワナワナ
P(俺たちはまた何者かの声を聴いた)
P(さっきよりも大きかったような気がしたが……気のせいか?)
220 = 62 :
伊織「ね、ねえ……まだここにいるの?」
P「……そうだな」チラッ
P(トイレの個室を調べるのも重要だが、声も気になるし……)
P(どうするか……)
安価下3
1個室調べを続ける
2声の方へ向かう
224 = 63 :
怖いよぉ
225 = 62 :
P(そして、俺たちはトイレを後にし、廊下へ戻ることにした)
P「……」チラッ
P(俺は顔だけを覗かせて、廊下を確認した)
P(ところどころ陰にはなっているが……恐らく、誰もいなさそうだ)
226 = 62 :
P「……大丈夫そうだ」
真美「……ほんと?」
P「ああ」コクリ
P(幸いにも廊下は誰もいなかった)
P(しかし、声は大きくなったり小さくなったりするということは……声の主は移動をしているということになるのか?)
P(だとすれば、ここではなく――やはり一階か)
P(一階には安全、危険は度外視にしても、とりあえず誰かがいるということは確実だろう)
P(しかし……一体誰が?)
227 = 62 :
真美「兄ちゃん? ど、どうするの?」
伊織「……」チラッ
P「……そうだな」
P(状況証拠として、今さっき俺たちは注射器を手に入れたわけだが……)
P(これについてよく思案する必要があるのだろうか?)
P(声の主の危険もある。もしかすると2階まで上がってくるかもしれない)
P(それに体力的な問題もある)
P(最悪、俺は何も食べずともなんとかなるが……むやみやたらに歩き回っても、こいつらの体力を浪費させるだけだ)
228 = 62 :
P「……さて」
安価下3
1注射器について考える
2この場所について考える
3これからどうするかを考える
235 = 62 :
安価は>>232
P(そうだな、まずはこの場所について考えてみるか)
P(見たところ、病院には違いないが……何かわかることはないだろうか?)
P「二人とも……ここについて何か気づいたことはないか?」
真美「気づいたこと?」
伊織「……そうね」
P(どうやら伊織が何か言いたそうにしているな)
236 = 62 :
P「どうした、伊織? 何か気になったことあったか?」
伊織「……ほんの些細なことかもしれないけど」
P「ああ、なんでもいいぞ」
伊織「……ここって本当に病院かしら?」
P「……どういうことだ?」
伊織「私も何度か病院に行ったことあるけど……今のところ二人部屋しかないのっておかしくないかしら?」
真美「二人部屋しかない……。うーん、言われてみれば……。でも、真美のお父さんの病院も――ん?」
P「真美、どうした?」
P(そう言えば、真美のお父さんは医者だったな。何か手がかりがつかめるかもしれない)
237 = 62 :
真美「んー。なんだっけ? たしか、こういう造りの病院のこと聞いたことあるような……」
P「造り? どういうことだ?」
真美「いおりん言ってたじゃん。二人部屋しかないって」
P(二人部屋しかないということに真美は何かしらのとっかかりを覚えたようだ)
P「確かに普通の病院って、五人部屋とかの相室が多いな」
P(こういうものだと考えていたが……言われてみれば確かに不思議なことだ)
真美「そうそう、それそれ! だから、いおりんの言ってたことで……なんか引っかかり覚えたんだけど……」
P(真美は腕を組んで頭を捻らせていた)
238 = 63 :
隔離病棟かな?
239 = 62 :
P(しかし……二人部屋、か。それに注射器……。異様な空気が漂っていることは間違いないな)
P(二人……。一人ではなく……二人? なぜだ?)
P「……なんで一人部屋はないんだろうな」
伊織「……そうね」
P(普通の病院には個室は必ずあるだろう。しかし、今のところ三人とも二人部屋しかないと言っている)
P(もしかすると……個室もあるのだろうか?)
真美「個室? ……個室、個室……――――あっ!」
P(そのとき、真美は何かを思い出したように目を見開いた)
241 = 62 :
P「何か、思い出したのか?」
真美「うーん、でもこれって今いる情報かどうかわかんないなあ」
P「とりあえず、話してみな」
伊織「……」チラッ
真美「うん。前に亜美とお父さんと病院のことに聞いていたときのことなんだけどね」
P「ああ」
真美「たしか……二人部屋とか、個室が多い病院が増えてるんだって――えーと、あれは……精神病院だったかな?」
P「……精神病院」
P(真美の発言に俺は顔を曇らせた)
P(……真美の発言をそのまま鵜呑みにするわけではないが、精神病院か)
242 = 62 :
P(……真美の発言をそのまま鵜呑みにするわけではないが、精神病院か)
P(精神病院っていうと、頭に何かの障害を抱えているっていうのが俺の見解だが……)
P「精神病院って何をするところかわかるか?」
真美「うーん、真美もあんまり詳しくないけど……」
P(真美は再び頭を巡らせ始めた)
真美「たしか……精神病院って開放病棟と閉鎖病棟の二つがあったと思う」
P「開放と閉鎖?」
P(……なるほど、そういう種類があるのか)
243 = 62 :
真美「うん。それで、開放病棟はわりと普通の人が通うんだけど……閉鎖病棟は」
P(真美は顔を陰らせた)
真美「……人権を無視されたりもあるって、聞いたことある」
P「そうか……」
P(そうなると……ここは恐らく、閉鎖病棟ということになるのだろうか)
P(しかし、それだとしても……閉鎖という度合いが強すぎるだろう)
P(真美の話では、閉鎖病棟は施錠がされ、隔離された状態になるとは言っているが)
P(……そもそも、ここは精神病院なのか?)
P(ええい、分からないことが多すぎる!)
244 = 62 :
すいません、時間なんで一旦用事を済ませてきます。
続きが気になる人が居れば、少しの間待っていただければ…。
恐らく、帰ってくるのは14時過ぎごろになるかと思います。
246 = 183 :
待ってるぜ
支援
247 = 63 :
ほ
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